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2007年7月25日

○Ea# アザラシ・ジステンパーウイルス、アザラシseals-スウェーデン(02):疑い
20070725.2381 
[1] 2007年のアザラシの死亡:CWSS 状況報告4報
2007年7月21-22日にかけて、スウェーデンKattegat海岸のVarberg地方で、アザラシの実態調査が行われた。
情報源: Common Wadden Sea Secretariat (CWSS) website 、7月24日。
アザラシ1頭が、典型的なアザラシジステンパーウイルスPDV感染の症状を呈していた。...
[2] 2007年、アザラシの死亡:CWSS 状況報告第3報
Swedish Kattegat coastにおいて、数頭の死亡したアザラシが発見されている。
情報源: Common Wadden Sea Secretariat (CWSS) website 、7月12日。
2007年7月11日までに、PDV感染の所見があるアザラシ10頭の死骸が、Halmstad南部のKattegat海岸で発見されている。...
[Mod.AS注-省略]

○Ep# イネgrassy stunt virus -ベトナム(メコンデルタ地帯)
メコンデルタ地帯の、夏期および冬期米の作物が、昆虫insectの被害を受けている。
20070725.2382  情報源: VietNamNet Bridge 、7月20日。
2007年7月前半だけで、2度目の被害である。最も被害が深刻なのは、 Kien Giang, Bac Lieu, Tien Giang, Tra Vinh, and Hau Giangである。この地域では、昆虫の密度が、1平方メートルあたり1000-2000に及んでいる。最大で1平方メートルあたり2万となっている地域もある。多くの省では、捕獲された昆虫の20-100%が_Rice grassy stunt virus_に感染していた。...昆虫は、ホーチミンHo Chi Minh 市にも拡大し、街頭に群れて飛び、家の周りに死骸が散乱している。一晩でトラップに15万匹も捕獲された例もある。農民らは、最も高い誘導灯highest lamp trapsに昆虫が入り出してから、1-3日後に種まきを開始するよう指導されている。
[Mod.DHA注- _Rice grassy stunt virus_ (RGSV; genus _Tenuivirus_, family _Bunyaviridae_) は、 planthopper(イナゴやバッタ?;_Nilaparvata lugens_, _N. bakeri_, and _N. muiri_ )が伝播する。...以下解説あり]
地図 ベトナム行政区分 
写真1 RGSV symptoms on whole rice plants: 
写真2 RGSV symptoms on rice leaves: 
写真3 Brown planthopper: 

○Ep# 枯死性黄化病Lethal yellowing, ココヤシcoconut palm -ドミニカ共和国:新種のphytoplasma
ドミニカ共和国南部の沿岸地域における、ココナツの枯死性黄化病の原因は、新型の16Sr IV group phytoplasmaによるものであった。
20070725.2383  情報源: 英国植物病理学会誌 British Society for Plant Pathology, New Disease Reports (NDR) vol. 15 、5月25日。
[Mod.DHA注-省略]
地図 Caribbean and the Dominican Republic: 
写真1 LY symptoms: 
写真2 _M. crudus_: 

○Ea# ニューカッスルNewcastle病、トリ-チリ(02)
鵜の成鳥からPMV-1が検出されることはまれで、死因ではないかも知れない。
20070725.2384  投稿者:アルゼンチン、チュブトChubut、Marcela Uhart, Med. Vet.、7月24日。
20070722.2352に対して、パタゴニアの大西洋岸とペルーの太平洋沿岸や、カナダや米国での、十年以上にわたる海鳥数千羽のサンプルから得た経験とデータから考えると、死亡したcormorants(鵜)の成鳥からPMV(パラミクソウイルス)-1が検出されたのは二次的な(incidental)もので、必ずしも死亡の原因ではないと言える。....

●C# ボツリヌス中毒、缶入り食品、ヒト、ペット-北米

20070725.2385
[1] 米国(インディアナIndiana州):臨床報告
汚染されたチリソースを食べてボツリヌス中毒になった、2人のHoosiers(インディアナ州の住民のこと)は、今も重篤な状態で入院中である。
情報源:WTHR TV (IN) 、7月24日。
Castleberry's Food Company製のHot Dog Chili Sauceによって、全米で4名が発病している。...
[Mod.LL注-情報が不足しているが、インディアナ州のカップルは次第に回復しているようだが、依然として人工呼吸器にのっているようだ]
[2] カナダ:商品回収
米国Castleberry's Food Co.のボツリヌス騒ぎの商品回収は、劇的に拡大し、カナダでは缶入りチリ製品にまで及んでいる。
情報源: Fort Francis Times (ON), Canadian Press report 、7月24日。
原文参照願います。

●Ea# ペスト、プレーリードック-米国(コロラドColorado州)
エルパソEl Paso 郡の衛生部は、複数のプレーリードックの巣がペストで汚染されていることを確認した。
20070725.2386  情報源: KKTV (Colorado) 、7月24日。
同郡東部のシュリーファーSchriever 空軍基地とその周囲である。ペストは、ノミの刺咬を受けた、米国西部の陸上の小動物でしばしば確認されている。ヒトでの感染例は多くないが、感染動物からヒトに感染する可能性がある。1941年以降、全米で55例の感染患者が発生している。以下、保健省Health Departmentからの予防策の紹介...
[ModTG注-ペスト菌、ノミ、齧歯類の解説。ヒトでのペストの症状。ペットのノミ対策など...]
写真 プレーリードック 
地図 El Paso County 

●C# 病原大腸菌O157、牛ひき肉-米国(ニューヨークNew York州)

過去数週間に、大腸菌に汚染されていたひき肉を十分調理せずに食べた合計7人が、ニューヨーク州サフォークSuffolk郡で発病した。
20070725.2387  情報源: Newsday (NY) 、7月23日。
North Carolina州の8才の少女は、腎不全のため入院し、現在も入院したままである。患者らは全て、自家製ハンバーガーや、庭でのバーべーキューのハンバーガーを食べていた。肉はそれぞれ違う製品で、複数箇所のスーパー、食料品店、精肉店で購入されたものであった。検査により、原因菌は病原大腸菌O157であることが確認された。...疫学的解析など。
地図 Suffolk郡(Long Island東部) 

●C# 狂犬病、ヒト、イヌ-中国(02)

2006年、北京市内では12人、中国国内では3215人が狂犬病により死亡した。2000年まで、北京における狂犬病の死亡患者は皆無であった。
20070725.2390  情報源: The Toronto Star 、7月23日。
北京の南東部Huagong Roadには、壊れそうな自動車修理工場、家内経営のレストランなどが並び、そして、1人の若者にとって不幸なことに、野良犬が出没していた。2007年7月の初め、最新の狂犬病感染流行の犠牲者となった。衛生統計によると、狂犬病は、現在中国で最も致死性の高い感染症となっている。[狂犬病動物が少なく、曝露後接種が行われている]西側諸国では、狂犬病で死亡することは滅多にないが、中国では、狂犬病により毎月200人以上が死亡しており、過去14ヶ月中13ヶ月において結核を凌いでいる。1996年、中国で狂犬病によって死亡したのは、わずか163人であったが、昨年(2006年)のこの疾患による死者は3215人だった。..国際的な非難の嵐の中、当局は2006年に数カ所でイヌの大量処分を指示した。雲南省では、1週間に5万頭以上を撲殺、絞殺、感電死などで処分した。...わずか1年後の2008年にオリンピックが開催されるため、当局は必死である。...つい最近である2000年には、北京で狂犬病で死ぬヒトは1人もいなかった。しかし2006年、死者は12人となった。..毛沢東の教えにより、ペットを飼うことはブルジョワや退廃と見なされていたが、今日、中国で台頭するミドルクラスにおいて、ペットを飼うことはごく当たり前のことになっている。北京市内には55万頭のイヌが登録されているが、同数の未登録のイヌがいるものと考えられている。昨年(2006年)、14万人以上がイヌの咬傷のため市内の病院を受診した。...広西荘族自治区を含む5つの省で、70%の症例が発生していると見られている。...
[Mod.TY注-イヌに対するワクチンの一斉接種と、市民に対するペットへのワクチン接種やイヌ咬傷を受けた場合の曝露後接種に関する啓蒙活動、野良犬の一掃などによって、狂犬病患者の発生は激減する可能性がある。]
地図 中国・行政区分 

●C# 麻疹-フィリピン(ミンダナオMindanao島)
麻疹感染流行は、内戦地帯のワクチン接種中断による。
20070725.2388  情報源: GMANews TV 、7月25日。
2007年7月16-22日以来、Zamboanga市の複数の地域で、50人以上が感染した麻疹流行は、ミンダナオ島の中のBasilan provinceなど、"内戦conflict" 地域から発生した。2007年7月25日、当局者は内戦のためワクチン接種が中断されたことが原因であるとした。....
地図 フィリピン・Mindanao 

●C# 鳥インフルエンザ、ヒト(112)-エジプト、WHO

エジプト人口保健省は、新たなインフルエンザA(H5N1)ウイルス感染患者1名を発表した。
20070725.2392  情報源: World Health Organization (WHO), CSR, Disease Outbreak News 、7月25日。
鳥インフルエンザ流行状況-エジプト更新19[FORTH感染症速報]
患者はDamietta行政区出身の25歳女性である。患者感染は、エジプト中央公衆衛生検査所及びWHO H5型ウイルス委託検査機関である、NAMRU-3での検査により確定された。患者は2007年7月20日に発病し、その翌日に入院した。現在治療中であり、安定した状態である。感染源の調査により、患者が発症前の週に、病鳥や死亡した鳥に曝露していたことが判明している。  エジプトでは、これまでに確定された患者38名中、15名が死亡している。
[ModCP注-この情報は、WHOによる20070723.2358の公式の確認である。現在までに、38例の患者と15例の死亡がエジプトで発生した。全世界で患者は319人となり、死者の数は192人のままである。エジプトの最新の症例は、2007年6月25日に報告されていた。この間、2006年に5月から10月までの間、鳥インフルエンザの患者が発生しなかったことから、エジプトの当局は、夏期の数ヶ月間は同ウイルスが消失するとの見方を示していた。]

●C# ノロウイルス、病院-オーストラリア(QLD)(02)
20070725.2393  投稿者:英国Surrey & Sussex健康保護局、Dr Peter M B English、7月25日。
20070724.2375のモデレータのコメントは、ヒト-ヒト感染によるノロウイルスの感染拡大の重要性を正しく認識していない。ウイルスの感染性は強く;食事を嘔吐し、殺ウイルス剤viricide (すなわち 次亜鉛素酸hypochlorite含有液) ではなく界面活性剤で消毒されたテーブルで食事をすれば発病する;また飛沫核による感染の可能性も十分考えられる。単純な手洗いと、食品取り扱い上の注意は必要だが、医療施設という状況の感染予防としては不十分である。

2007年7月24日

●Ep# Downy and powdery mildews べと病・うどんこ病、ブドウ-フランス(02)
ブドウが被害を受けている原因疾患は、べと病。
20070724.2368  投稿者:フランス・ボルドーBordeaux、Institut National de la Recherche Agronomique (INRA)、Olivier Le Gall、7月21日。
20070720.2323のモデレータのコメントに対して。
べと病 Downy mildew ("mildiou" in French, pronounced "mildew")が、現在のボルドーBordeaux地方で発生中であり、うどんこ病 Powdery mildew ("oidium" in French)は、2007年のこの地方が置かれている状況よりも、乾燥した条件を好む。

●C#ノロウイルス、病院-オーストラリア(クイーンズランドQUEENSLAND州)
複数の病院内でノロウイルス感染が流行し、体調不良者の来院を控えるよう呼びかけている。
20070724.2375  情報源: news.co.au 、7月23日。
クイーンズランド州の衛生当局は、ノロウイルス感染流行と闘っており、体調が悪い、あるいは有症状のものは、病院に立ち入らないよう求めている。王立ブリスベン Brisbane and Women's Hospital (RBWH) . ゴールドコースト Gold Coast Hospital および ケアンズ Cairns Base Hospitalから、ノロウイルスの感染流行が報告されている。 職員らが次第に職場に復帰しつつあるRBWHの責任者は、2007年7月23日、体調不良の人は全て、病院への立ち入りを延期するよう求めた。「患者への不可欠な医療を提供する中で、ウイルス対策には必要な処置である。ノロウイルスの患者は、職員、他の患者、外来患者らから隔離されている。」と、説明した。QLD州衛生当局の広報担当者は、州立病院が感染流行対策に当たっていると述べた。ゴールドコーストとケアンズの病院で感染していた職員も、職場復帰はゆっくり進められている。ノロウイルスの患者は、症状が回復してからも72時間以上は感染力を有している。抗ウイルス薬や予防ワクチンはない。感染の機会を減らすため、トイレやオムツがえのあと、食品の取り扱いや食事の前に、徹底的に手を洗うことが勧めらている。
[Mod.CP注-ノロウイルスの院内感染流行は、世界中で発生している。米国では、年間2300万人が罹患し、食品関連の感染流行の最大で50%を占めている。血清学的蔓延状況の研究により、ノロウイルス感染は世界中に遍在し、5歳までに一度は感染するものと考えられている。ノロウイルスは、遺伝的および抗原性の面で多様であり、免疫は短期間のみで、感染流行が繰り返される。学校や病院などの閉鎖環境での感染流行は、通年発生しているが、開放された集団内では、北半球の冬期嘔吐症や、しばしば関連するバケーションの時期のクルーズ船での集団発生など、感染伝播に好適な時期となる季節ごとに発生する。感染リスクは、食品が衛生的でない状態で調理されたり、飲料水の処理が不十分であれば、どこにでも存在する。とりわけ危険なのは、魚介類、なかでもカキとされている。]
地図 Queensland

●C# ビブリオ菌 Vibrio vulnificus、海水への暴露-米国(ルイジアナLOUISIANA州)
ビブリオ菌で死亡した男性の家族が、海水からの感染に注意するよう市民に呼びかけている。
20070724.2376  情報源:KIRO-TV (WA) 、7月23日。
致死性となる可能性のある細菌感染により父親が死亡したことを受け、この男性の息子が、人々にルイジアナ州のbayous[流れのゆるい、小さな渓流など]での遊泳が危険であると注意を呼びかけている。 2007年6月、ロサンゼルスCocodrieのRobinson Canal(運河)で、男性1名が海に転落し、缶で手を切った。その後、男性は_Vibrio vulnificus_に感染した。(この細菌による)感染症は、海水の温度が上昇する夏期の数ヶ月に発生する。「父親は事故以来26日間生命維持装置をつけたまま入院し、2007年6月13日に死亡した。」と、男性の息子が語った。ビブリオ_Vibrio vulnificus_菌は、抗生物質により治療可能であるが、早期に開始する必要がある。もしそうできないなら、水に入らない方がよいと、この息子は警告している。CDCによると、菌血症となった患者の約50%が死亡するという。
[Mod.LL注-ProMEDでは、テキサスTexas州の別の_Vibrio vulnificus_感染例について報告した。ルイジアナ州は、テキサス州のすぐ東隣である。いずれの例も皮膚への暴露から発症したが、同菌を保有するカキやアサリの摂食による感染もある。20070719.2317に、この菌のヒトでの感染に関する、適切な議論がある。そこでは以下の2点が強調されている;ビブリオ属は暖かい海水の常在菌であり、(この菌の存在は)汚水による汚染を示すものではないことと、致死的な転帰をとる可能性が最も高いのは、免疫低下、慢性肝疾患、糖尿病などの医学的な問題を抱えるヒトであること。いわゆる健康な個人では、たいてい胃腸炎を起こすに過ぎない。_V. vulnificus_ の発生地域は、かなりの猛暑が発生すれば、さらに北の地域にも拡大する可能性がある。]
地図 米国北部 Louisiana州 

●C#ボツリヌス中毒、缶入り食品、ヒト、ペット-米国(02)
FDAは、イヌの発生のみで、ネコでの発生報告はないとしている。
20070724.2377  投稿者:イスラエル、Kimron Veterinary Institute、Dr. Alan Shlosberg、7月24日。
FDAは、イヌの発生のみで、ネコでの発生報告はないとしている。
実際には、ネコにおいて、このような中毒での死亡が報告されたことがある
参考文献(2件):Mortality in a group of cats probably caused by Clostridium botulinum type C toxin. World Congress on Animal, Plant and Microbial Toxins, Adelaide, Australia, 2003.など。
[Mod.LL注-省略]
◎C# 髄膜炎、細菌性、航空機内での暴露-米国(カンザスKansas州、フロリダFlorida州から):注意喚起
ティーンエイジャーが、AirTran航空機に搭乗中に髄膜炎に感染。
20070724.2378  情報源: wkrn.com (AP article) 、7月23日。
AirTran航空のフライト中に重症化したティーンエイジャー1名が、細菌性髄膜炎であると診断され、この女性の周りに座っていた乗客らに連絡を取っている。この少女は、2007年7月23日現在、カンザス州WichitaにあるWesleyメディカルセンターで危険な状態である。この少女は、2007年7月21日にフロリダ州オーランドOrlandoを発ったアトランタAtlanta行き862便に搭乗し、次いでWichita行き687便に搭乗した。2番目の便の中で発病し応答がなくなったため、乗務員らが救急車をゲートまで呼んだ。7月22日にCDCに報告した。細菌性髄膜炎に関する解説など...。少女のすぐ近くの乗客は20人足らずであったと航空会社が報告した。
[Mod.ML注-細菌性髄膜炎の菌の種類については明らかになっていない。B型インフルエンザ菌ワクチンにより、同菌の感染は制圧され、髄膜炎菌が小児や若年者の髄膜炎の主因となっている。肺炎球菌が、この年齢層で起こる髄膜炎の原因の、もうひとつの候補である。髄膜炎菌性髄膜炎は、散発でも流行でも発生する。髄膜炎菌性髄膜炎では、家庭内、デイケアセンターおよび患者の呼吸器分泌物に直接触れた(キス、口-口の蘇生、気管内挿管)などの、患者との濃厚接触があった者は、予防内服が勧められる。予防内服薬として、rifampin, ciprofloxacin, and ceftriaxoneが勧められている。学校や職場などにおける暴露には予防内服は勧められていない。肺炎球菌に関する予防内服は、決まったものはない。CDCによると、髄膜炎菌性疾患に暴露した航空機の乗客の取り扱いについては、初発(当該、index)患者とともに旅行した家族、および同患者と長期間濃厚接触のあった旅行の同行者(たとえば、宿泊時の同室者や、同じスポーツをしたチームのメンバーなど)を確認し、抗生物質による予防内服について考慮すべきであるとされている。また、当該患者からの呼吸器分泌物を直接受けた搭乗客や、8時間以上のフライトで同患者のすぐとなりの座席にいた乗客にも、予防内服を考慮すべきとしている。感染直後の数日間が、最も危険性が高いので、患者との接触後なるべく早期(24時間以内が望ましい)に、予防薬を開始すべきである。14日間以上の予防内服を行うことは、ほとんどあるいは全く価値がない。髄膜炎菌結合ワクチンと、多糖体ワクチンはいずれも、抗髄膜炎菌抗体が防御レベルに達するまでに、接種後およそ7-10日間かかる。しかし、感染流行状況となった場合には、髄膜炎菌ワクチン接種が、髄膜炎感染拡大防止に用いられる。]
地図 

●C# A型肝炎、養子adoptees -米国 エチオピアから:注意喚起
エチオピアから養子縁組された小児にA型肝炎、家族が接触
20070724.2379  情報源: Official CDC Health Advisory: Thu 19 Jul 2007 、7月23日。
原文参照願います

●C#チクングニア、インド洋最新状況(19)-インド(ケララKerala州)

Thiruvananthapuram地区では3788人のウイルス性発熱患者の報告があり、このうち23例でチクングニア感染が疑われている。
20070724.2380  情報源: The Hindu 、7月24日。
Thiruvananthapuram: 2007年7月23日、地区内で3788人のウイルス熱患者が報告され、このうち23例はチクングニアが疑われている。Parassalaからの報告は212人で、その他、Kesavappuram, Manamboor, Vizhinjam, Perumkadavila, Vellarada, Neyyattinkara and Nedumangadからの報告であった。チクングニアが疑われる患者は、Peroorkada地方からも度々報告されている。Peroorkada Government 病院の外来診療所は、2007年7月8-21日の期間、発熱患者により大変混み合っている。同病院からの規則に則った数の血液検体の送付が行われていなかったが、中央からの派遣チームによる送付が行われ、現在は、同地方からのチクングニアの確定および疑い患者が報告されている。水痘患者も報告されている。
[Mod.TY注-チクングニアの感染伝播は、懸命にヤブカ属対策を行うことで、減少できる。検査機関での確定診断は、これらの患者の中で、どれほどチクングニアウイルス感染が原因となっているかを知る上で不可欠であり、効果的な対策を立ち上げることにつながる。]
地図 インド Kerala州 

2007年7月4日

●Ea#鳥インフルエンザ(120)-フランス、野鳥、ベトナム
20070704.2119
[1] フランス、ハクチョウ 情報源:French Ministry of Agriculture, press release [in French]、7月3日。
Assenoncourt (department of the Moselle)の池で死亡して発見された、3羽のハクチョウの幼鳥で、初期検査により鳥インフルエンザ感染が疑われていることをうけ、予防策を実施している...
EU規則に従った制限区域内の予防策
a 池の周囲1km圏内;監視強化、捕獲したトリは圏外へ移動させず獣医師に報告、トリを1カ所に集めない、狩猟の禁止など
b 周囲15km圏内;ほぼ同内容
[Mod.AS注-感染したハクチョウの種の情報が寄せられることを希望する。ドイツで感染したのは、コブハクチョウ_Cygnus olor_ (mute swans); 写真。ハクチョウの集団内で感染が持続しているのか、他の野鳥の種の潜在性感染から伝播したものかは明らかではない。コブハクチョウは、ヨーロッパとアジアの高緯度地域から、南は北アフリカまで渡りを行う]
地図 Assenoncourt (ドイツ国境から約50km)
[2] ベトナム  情報源:Reuters India 、7月4日。
ベトナム政府は、H5N1型鳥インフルエンザウイルスにより2名が死亡したことを受け、家禽用ワクチン5000万本を購入する目的で、当局者は中国へ緊急派遣した。
ベトナム国内には、1500万本分のワクチンしか残っておらず、水禽や家禽への全国一斉接種実施が危ぶまれている。首相は、H5N1型感染拡大防止のための2億本のワクチン輸入を承認している。海外の専門家らは、(ベトナム政府の)家禽へのワクチン接種計画やその他の対策に賛辞を送っていた。同政府は、2005年後半より、ウイルスの水際での防止作戦として、(ワクチン接種を)導入している。しかし、2007年になって国内各地で、トリやヒトでの鳥インフルエンザ感染が発生した。5月以降、5人が同ウイルスに感染し、うち2人が死亡した。これは、東南アジアの同国にとって、2005年11月以来の患者となった。WHOは、共に男性で回復した、最初の2例のみを確認している。「北部ではすでに減少傾向にある鳥インフルエンザだが、南部地域では鳥インフルエンザ感染再興の危険性が極めて深刻となっている」と、7月3日、農相は新聞取材に答えて述べている。動物衛生当局者は、6月に家禽での鳥インフルエンザ感染流行が確認された、8省とハイフォンHaiphong市-全て北部および中部地域-も、引き続き政府の監視リストの対象となっていることを明らかにした。
ベトナムのOIEへの報告 フォローアップ8報 

○Ep#べと病 Downy mildew、キュウリ-米国、カナダ
20070704.2120
[1] 米国 (オハイオOhio州) 情報源: The Beacon Journal 、6月27日。
[2] 米国(ミシガンMichigan州), カナダ (オンタリオOntario州) 情報源: Detroit Free Press 、6月29日。

◎C#クリミア・コンゴ出血熱-ロシア(Kalmykia, Volgograd)
20070704.2127
[1] ロシア(Kalmykia地方) 情報源:RostBalt-Yug News [in Russian]、6月26日。
クリミアコンゴ出血熱CCHFの保有宿主はダニであり、Kalmykia共和国の首都エリスタElistaでは、2007年4月3日から6月25日にかけて、合計178人(小児4人)のダニ刺咬患者が発生した。この数日間に、エリスタでは、CCHFが疑われる患者が合計6人入院した。このうち2人は検査室で診断が確定した。2007年になってロシア南部では、CCHFに関して深刻な事態となっている。ロシア南部の13の地域のうち7地域でCCHFが報告されている;Rostov, Volgograd [see below], Astrakhan,および Stavropol 地方と、 Dagestan, Kalmykia, and Ingushetiaの各共和国。CCHF患者の大部分は農村部で発生している。空気感染による感染伝播は、家畜の集団化や不適切な分離に起因しており、CCHFの自然界での発生地拡大につながっている。
[2] ロシア(ボルゴグラードVolgograd 地方) 情報源:RostBalt-Yug News [in Russian]、6月26日。
ボルゴグラードでは、14名のCCHF患者が確認されている。2007年5月11日以降、54人がCCHF感染の疑いで入院している。同地方政府公衆衛生部の委員会は、80人の小児を含む463人の住民が、CCHFウイルスを伝播するダニの刺咬を受けたと報告している。全患者の半数以上が、Kotelnikovsky および Oktyabrsky地区の住民であった。..医療従事者らは、ダニの刺咬があれば直ちに受診するなどの啓蒙活動に取り組んでいる。2007年5月に、Oktyabrsky 地区の40才の女性1名がCCHFにより死亡している。
[ModCP注-2006年、ボルゴグラード地方の住民でCCHFと診断されたのは15人であった。ロシア南部全体で、最多のCCHF患者(69)を記録したのは、Kalmykia共和国であった。ロシア連邦南部地区Southern Federal District (SFD)は、ロシアの7つの連邦行政区の1つである(連邦南西端に位置し、Rostov,Krasnodar, Stavropol, Volgograd,and Astrakhan regions, and also the Republics of Chechnya, Kalmykia, Dagestan, Adygeya, Severhaya Osetiya, Kabardino-Balkaria, Ingushetiya, and Karachaevo-Cherkessiyaが含まれる。首都はRostov-on-Don)。
CCHFは、ダニ媒介性のウイルス性疾患で、アフリカ、アジア、欧州南東部、中東の、30以上の国で発生報告がある。その分布は、ベクターのダニである _Hyalomma_ spp. の分布にほぼ一致している。CCHFウイルスは、家畜動物の屠殺時の血液や汚染されたミルク、接触や院内感染、ダニの刺咬によっても感染伝播する。ヒトでの感染は、主に畜産業、農業、屠殺場、獣医学関係の労働者である。臨床症状で特異的なものはなく、典型例では、高熱、頭痛、全身倦怠、関節痛、筋肉痛、嘔気、腹痛、非血性下痢が認められる。出血傾向が見られることもある。CCHFの治療は対症療法のみで、体液と電解質バランスを慎重に管理することである。ヒト以外の動物は、臨床症状を示さない。近年、地理的・時間的に異なる13種類のウイルス株遺伝子の、全塩基配列決定を含めた分子学的解析により、CCHFウイルスは非常に変化しやすいことが判明した(
J Virol. 2006 Sep; 80(17):8834-42)。ウイルスが長距離を移動したことを示唆するいくつかの例外はあるものの、異なる地域ごとの系統がある。S,M,Lゲノムサブユニットの系統樹topology間の不一致は、複数のセグメントでRNAの再集合がおこったことを示唆する。(セグメント内の組み換えも含め)このような特徴が、CCHFウイルスのゲノムが著しい可塑性を有することを示唆している
地図 Kalmykia共和国 

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(106)-インドネシア
20070704.2128 情報源:Xinhua News Agency 、7月4日。
インドネシア・リアウRiau州の3才女児が、鳥インフルエンザの検査の結果陽性となった
インドネシアRiau州の3才女児が、鳥インフルエンザの検査の結果陽性となり、国内での患者数が101人となったと、2007年7月4日MetroTVが伝えた。この幼い患者は、辺地であるPesisi地区在住であると報じた。インドネシアでは、2003年に国内でウイルスが確認されて以来鳥インフルエンザによる死者が80人に達し、世界で最も被害が深刻な国となっている。
[ModCP注-今回の患者発生(WHOは未確認)により、インドネシアにおけるH5N1型鳥インフルエンザ患者数は、合計で101人となり、世界中では314人となった。191人の死者のうち、80人がインドネシアから報告されている。]
地図 インドネシア(Riau州は22) 

●07-04(0705-0030)#Ea#鳥インフルエンザ(121)-ベトナム、アフリカ、OIE、ワクチン接種
20070704.2129
[1] OIE ワクチン接種を支援、アフリカ 情報源:OIE press release 、7月4日。
OIEは、トーゴ国内初のH5N1型鳥インフルエンザ感染が確認されたことを受け、ワクチンバンクから、成鳥の家禽への感染防止のため、鳥インフルエンザワクチン100万回分をトーゴへ供与した。この供出は、OIEと協力関係にある資金提供者からのOIE世界動物衛生福祉基金への協力と、カナダ国際開発局を通じたカナダ政府の経済支援によるものである。2006年5月の発足以来、ワクチンバンクは、アフリカ諸国に2030万本のワクチンを供与した; エジプト (1400万), マリ(100万), モーリタニア、ガーナ(200万), セネガル (100万) モーリシャス (30万)。以下、ワクチンバンクについての概説など。
[2] ベトナム、ワクチン接種  情報源:Vietnam Net Bridge 、7月4日。
ベトナム北部で鳥インフルエンザ感染流行が制圧されつつあるが、またいつ流行が起こるかも知れないと、2007年7月3日、鳥インフルエンザ対策委員長である農相が述べた。第2期2nd phaseの家禽へのワクチン接種計画の遂行は、ワクチンが極端に不足しているため、かなり遅れている。現在H5N1型ワクチンは、ベトナムの国内には、1500万本しかない。一方、獣医学当局の報告では、家禽市場全15カ所のうち10カ所で、販売されている家禽がH5N1型ウイルスの感染が見つかっており、このうち96%にはワクチンが接種されていなかった。このワクチンの不足に対して、政府鳥インフルエンザ対策委員会は、中国に代表を送り、早急に5000万本のワクチンを入手し、できるだけ早く全国の水禽に接種できるよう、交渉に入っている。
[Mod.LM注-ワクチンのカバー率が示されれば、ワクチン接種の効果を評価できる]