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20080229

 ○黄熱-南米(10):ブラジル
  2月28日までの状況:確定35例死者19例
 ○ボツリヌス中毒、缶入り豆サラダ-米国、リスク、回収
 ○原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(05):回収範囲拡大
 ○牛肉回収-米国(05)
 ○リシン、死亡(後に訂正)-米国NY、疑い
  モテルで意識不明となった男性の部屋で、猛毒のリシンが検出された
 ○鳥インフルエンザ(39):英国、ガン
 ○食中毒、セミナー-ブルネイ
 ○ブルータング-ヨーロッパ(11):BTV-8、最新状況、ワクチン
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(13)
  ケニア、ソマリア、ザンビア、アンゴラ
  フィリピン
 ○BSE 最新状況2008(01)
 ○真菌性疾患、マンゴー-オーストラリア、パキスタン

●C#黄熱-南米(10);ブラジル 
Archive Number 20080229.0820
ブラジルの森林型黄熱、2007/2008年
情報源:Ministerio da Saude, Secretaria de Vigilancia em Saude [in Portuguese]、2月28日。
2008年2月28日現在、黄熱は、60例の森林型黄熱の感染疑いおよび感染確定例が発生している疫学的状況にある。35例の診断が確定され、うち19例が死亡した(致死率54%)。23例の黄熱感染は除外され、2例は現在調査中である。診断が確定した患者が感染したと推定される場所は、森林地帯で、ゴイアスGoias 60%(21 of 35), マトグロッソドスルMato Grosso do Sul 20%(7 of 35), Federal District 14%(5 of 35), マトグロッソMato Grosso 6%(2 of 35)となっている。森林型黄熱感染患者および死亡の発症日は、初発例が2007年12月16日であり、最新の患者は2008年2月15日である。
[Mod.TY注-先週の週報(20080228.0810)から、可能性例1例と診断確定例2例が追加報告された。ゴイアス州とマトグロッソドスル州各1例で、最新の患者は、前回報告よりも1日新しい日付となっている。]
地図 Brazil 

●C#ボツリヌス中毒、缶入り豆サラダ-米国:注意、回収
20080229.0821
汚染の恐れのある食品の回収が行われている。患者発生の報告はない。
情報源:Associated Press (AP)、2月28日。
Walker's Food Products Co.社は、賞味期限が2007年12月23日から2008年4月5日までの、Four Bean Saladの回収を開始した。_Clostridium botulinum_クロストリジウム菌による汚染の疑いがあるためである。発病者は報告されていない。商品名Kay's GourmetとWalker's Food Products Co. の名前で、ミズーリMissouri, カンザスKansas, ネブラスカNebraska, アイオワIowaの各州で販売されていた。

●C#原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(05):回収範囲拡大
20080229.0822
[1] FDA: expanded recall
すべてのヘパリン製剤の回収に範囲が拡大された。
情報源: US Food & Drug Administration (FDA) 、2月28日。
2008年2月28日、Baxter International Inc.社は、全てのロットおよび用量の注射用ヘパリンナトリウムのバイアルと、HEP-LOCKヘパリン還流製剤の、自主回収を進めている。2008年1月17日に、当初は、ヘパリンナトリウムの複数回使用バイアルの9つのロットに限って回収されていた。...
[2] New York Times report
原料輸入元の中国の状況
情報源: The New York Times、2月29日。
長文の記事...原文参照願います。
...2007年の中国のヘパリン市場は、全国的なブタの病気の発生、在庫の枯渇、病気のブタを売ろうとする農家、ヘパリン製造業者の新たな原材料供給源の模索などにより、混乱した。大手企業でさえ、衛生の不遵守の多い小さな村の業者にも、徐々に目を向け始めている。このような業者の従業員は取材に対し、これまでに政府の監査を受けたことはないと答えている。...

●C#牛肉回収-米国(05)
20080229.0823
[1] 動物愛護団体、農業省を提訴
情報源: The New York Times、2月28日。
2008年2月28日、米国動物愛護協会Humane Societyは、食品流通経路に感染した可能性のあるウシを混入させた欠陥があったとして、農業省に対する訴えをおこした。...
[2] 農業省、監視強化を約束
情報源: The New York Times、2月29日。
米国農業省は、2008年2月28日、カリフォルニア州の大規模食肉処理場での動物虐待を指摘できなかったことに対する鋭い批判を受ける中、動物の人道的な取り扱いを監視する努力を強化すると約束した。...
原文参照願います。

●C#リシンRicin, 死亡-米国(ネバダNV州):疑い
20080229.0824
[1] リシンの男性患者 危篤
情報源: New York Times、2月29日。
ラスベガスLas Vegas警察は、毒物リシンricinが疑われる粉があったモテルの1室で、意識不明の状態で発見された男性が危篤状態にあることを明らかにしたことが、2008年2月29日に報じられた。入院した7人のうちの1人だが、他の6人は念のための入院だった。意識不明者がいることから、モテル従業員らに注意喚起が伝えられ、粉末の発見につながった。当局は粉末の確認を急ぐ中、男性の危篤状態が発表された。テロ攻撃の目的に使用された形跡はないとしている。...
[2] ベガスでリシンricin発見され、男性重体
情報源: Associated Press in New York Times、2月29日。
2008年2月29日、当局は、重体となっている入院した男性が滞在したモテルの部屋で発見されたビンから、致死性の毒物リシンが検出されたことを明らかにした。ラスベガス警察当局は記者会見で、テロ活動との関連性は認められていないと述べた。男性は、2月14日、Spring Valley Hospital(Las Vegas)に危険な状態で入院した。...リシンは、トウゴマcastor beanの製造過程でできる、きわめて致死性の強い物質である。CDCによれば、わずか500μgあるいは針先ほどの量でヒトが死亡する。..
[Mod.LL注-発病した男性の症状は明らかでなく、リシンと発病との因果関係ははっきりしない。以下は、成書のCategory B Biotoxinsからの抜粋である;原文参照願います]

●0050の訂正
(0050の表題を”リシン、死亡-米国”としたが、)
0050の記事のどこにも、男性が死亡したとは書かれていなかった。

●Ea#鳥インフルエンザ(39)-英国(イングランド)、ガン
20080229.0827
死亡したガチョウで鳥インフルエンザ確認
情報源:BBC News 、2月29日。
死亡したガチョウ1羽で、H5N1型鳥インフルエンザが陽性であることが確認された。このトリの遺体は、多数の白鳥の鳥インフルエンザ感染が発生したDorsetドーセット州Abbotsbury Swanneryからおよそ1km離れた地点で派遣された。DEFRAは、このカナダガンCanada goose[Picture at] は、11例目のH5N1型陽性症例であると述べた。...
[Mod.AS注-]

●C#食中毒-ブルネイ、セミナー
20080229.0828
セミナーの食事で、参加者のうち7人が食中毒を発生して入院した。
情報源:Brunei Direct 、2月26日。
2008年2月25日、RIPAS emergency ward に合計7人の患者が入院し、Universiti Brunei Darussalam (UBD) seminarの参加者に出された、傷んだ'nasi ayam'を食べたことによる食中毒と診断された。...食べてから約2時間で、めまいがし、胃が痛み、何度も吐いたため、病院を受診したところ、そこには同じセミナーの出席者がいたと、患者が話した。セミナーに参加した約300人のうち、これまでに7人が感染した。
[Mod.LL注-潜伏期間が短いことから、黄色ブドウ球菌やセレウス菌、Clostridium perfringens_ などの毒素がすでに産生されていたか、もしくは何かの有害物質が原因であろう。これらの疾患では、嘔吐、下痢、あるいはそのいずれもが、24時間以内に発生し、発熱を伴わない。著しい嘔吐があったことは、ブドウ球菌性円テロトキシンによる疾患が強く疑われる。そのようなケースでは、エンテロトキシン産生性黄色ブドウ球菌が、食品から検出される可能性がある。しかし、鶏チャーハンであるnasi ayamでは、セレウス菌_Bacillus cereus_による可能性も考慮する必要がある
地図 Brunei(Borneo島) 

○Ea#ブルータング-ヨーロッパ(11):BTV-8、最新状況、ワクチン接種
20080229.0829
[1] 2007年(7-12月)、欧州におけるBTV-8(bluetongue serotype 8)の感染流行評価
情報源: AFSSA (France's Food Safety Agency) website [accessed 29 Feb 2008, trans. and edited]
1.欧州の概況
2006年、欧州のBTV-8の発生国は5カ国であった。ベクターの活動低下に伴う小休止のあと、2007年7月より再興し、欧州9カ国で発生中。
2.フランスの状況
2007年のフランスのBTV-8感染流行は7月に初めて確認された。...2008年1月7日、新たな症例の発生が疑われており、ベクターの活動休止に至っていないものと思われる。
3,他国の状況
ドイツ(2007年の初発は7月6日、2006年同様の深刻な被害が西部を中心に発生)、ベルギー(2007年は7月に感染流行発生。ウシやヒツジの多い、西1/3の被害が深刻)、オランダ(2007年の7月から全国的に流行発生中)、ルクセンブルグ(2007年は8月から、全国で発生したが、12月以降ベクターの活動が停止している)、英国(2007年は9月22日に初めて感染流行が発生、最後の国内発生は12月6日で、南部地域で発生した 12月20日からベクターの活動は休止)、デンマーク(2007年10月13日に、南東部のLolland島の1カ所のみの発生)、スイス(2007年の10月および11月に発生し、12月10日にベクターの活動休止が確認されている)、チェコ(2007年11月28日に、西部のドイツとの国境付近で1件だけ確認された)。
[2] 今夏の再燃に備え、スコットランドのブルータングワクチン接種再検討
情報源:Farmers Guardian、2月29日。
http://www.farmersguardian.com/story.asp?sectioncode=24&storycode=16724
先週まで、欧州からの輸入に厳格に対応し、ワクチン接種には反対する立場をとっていた、スコットランド政府の代表は、企業代表とともに、1200万接種分のブルータングワクチンを発注するものとみられている。...長文です、原文参照願います。

●C#コレラ-ケニア(北東州)
20080229.0830
ケニアとソマリアの国境地域で、コレラにより過去2週間に43人が死亡した。
情報源:Reuters Africa、2月29日。
ケニアとソマリアの国境地域で、コレラにより過去2週間に43人が死亡したと、2008年2月29日に両国政府の当局が発表した。ケニアのMandera地区[North Eastern Province of Kenya, Somalia国境]の当局は、この水系感染症により、6人の小児を含め30人が、2週間に死亡したと述べた。ソマリアおよびエチオピア向けの肉の輸出は禁止されている。ソマリア側の国境では、援助関係者により、676人の感染が疑われる患者のうち、13人が死亡したことが伝えれらている。
地図1 Eastern Africa showing the Somalia-Kenya border 
地図2 Mandera in the North Eastern Province 

●C#コレラ-ソマリア(Gedo)
20080229.0830
国境のケニア側で行われているコレラ感染の救済活動は、ソマリア側では提供されていない。
情報源:BBC News 、2月26日。
ケニアの国境の町Manderaに近い、ソマリア南部の深刻なコレラ感染流行により、およそ70人が死亡した。400人以上が発病した上、干ばつが事態を深刻化させている。ケニア側の国境では医療活動が開始されているが、ソマリア側には何ら提供されていない。現地NPOは国際協力を求めている。ソマリアのGedo地方は、Manderaにおいて、ケニアとの国境を越えた人的交流がある。ケニア側では、医療活動や周知活動が行われているが、Gedoにおいては、医療資源が不足し、ひどい状況となっている。NGOの活動もままならないため、事態は収拾できなくなる可能性が危惧されている。
地図 上記URLにある Somalia showing the Gedo region 

●C#コレラ-ザンビア
20080229.0830
Mwenseでは2月15日以降の患者なし。Lusakaの感染は継続。
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affair(OCHA), ReliefWeb, United Nations Children's Fund (UNICEF) report、2月28日。
Mwense district(Luapula Province)のコレラ感染は、収拾されつつある。2008年2月15日以降、新たな患者は報告されていない。Lusaka地区では、引き続き患者が発生している(Chipata Overspill, Chaisa, George (Zone 3), and Matero)。Lusakaで過去30日間に治療を受けた患者の累計は71人である。Kitwe district(Copperbelt Province)では、 35例の水様性下痢症患者が報告されており、このうち6例のコレラ感染が確認されている。...ザンビア北部では、2008円3月末まで降水量が多いことが予測されているが、感染症のリスクを高めている洪水は徐々に引き始めている。
地図 Zambia 

●#C#コレラ-アンゴラ(Huila)
20080229.0830
南部でのコレラ感染流行発生
情報源:Angola Press (ANGOP) 、2月27日。
南部Huila province, Lubango city、 Quipungo districtの当局は、過去24時間に新たに10例のコレラ感染患者を確認したが、死者は発生していない。...以下、詳細な地名など。
地図 Huila(Angola南西の内陸部) 

●C#下痢症、死亡-フィリピン(Eastern Samar)
20080229.0830
洪水による被害の中、コレラとみられる下痢症の患者発生が続いている。
情報源:Inquirer Network 、2月24日。
Eastern Samarの浸水のあった市や町では、178人以上が下痢症に苦しんでいると、Eastern Visayasの当局が報告した。洪水による死者は18人となったと、2008年2月24日に報じられた。Borongan市およびMaydolong and Doloresの町では、それぞれ最多の3人の死者が出ている。このほかに死者の出ている場所は、Jipapad, Gen. MacArthur,Taft, Can-avid, San Julian(Eastern Samar); Pinabacdao(Samar); Dulag and Palo(Leyte); Culaba(Biliran)である。死者の数はさらに増えるものとみられている。降り続く雨による洪水で、下痢症患者数も増加し、Eastern Samarのほとんどすべての地域で発生している。Boronga市では最多の38人が下痢症を発症した。以下、Can-avid, 15; Llorente,14; Guiuan, 14; Balangkayan, 13; and Taft, 10となっている。
[Mod.LL注-Borongan市で38人中3人が死亡するなど、致死率が高いことから、コレラが原因である可能性が示唆される。Eastern Samar州は、Visayas最大のSamar島にあり、島は、Samar (旧Western Samar), Northern Samar, and Eastern Samarの3つに区分されている。Leyte, Southern Leyte, and Biliran各州と併せて、Eastern Visayas地方として知られている。]
地図 

○Ea#BSE-米国、カナダ:最新状況 2008(01)
0080229.0831
[1] Downer cows & BSE,米国
農業当局、食肉の安全活動公表
情報源: Associated Press 、2月28日。
原文参照願います
[2]カナダ、12頭目の発生
カナダ政府、12例目のアルバータAlbertaの乳牛を確認
情報源:Bloomberg 、2月26日。
原文参照願います
[3] 2007年までの世界のBSE発生状況
情報源:OIE website, accessed 29 Feb 2008 、2月29日。
Country/2000/2001/2002/2003/2004/2005/2006/2007//Total since 1989
-----------------------------------------------------------------
Austria/0/1/0/0/0/2/2/1*//5
Belgium/9/46/38/15/11/2/2/na//133
Canada/0/0/0/2/1/1/5/3// 12
Czech Republic/0/2/2/4/7/8/3/2//28
Denmark/1/6/3/2/1/1/0/na//15
Finland/0/1/0/0/0/0/0/na//1
France/161/274/239/137/54/31/8/na//979
Germany/7/125/106/54/65/32/16/4//415
Greece/0/1/0/0/0/0/0/na//1
Ireland/149/246/333/183/126/69/41/24//1613
Israel/0/0/1/0/0/0/0/0*//1
Italy0/48/38/29/7/6/7/2*//139
Japan/0/3/2/4/5/7/10/3//34
Liechtenstein/0/0/0/0/0/0/0/na//2
Luxembourg/0/0/1/0/0/1/0/0*//3
Netherlands/2/20/24/19/6/3/2/na//82
Poland/0/0/4/5/11/19/10/7//56
Portugal/149/110/86/133/92/46/33/na//1029
Slovakia/0/5/6/2/7/3/0/na//23
Slovenia/0/1/1/1/2/1/1/1*//8
Spain/2/82/127/167/137/98/68/26*//707
Sweden/0/0/0/0/0/0/1/na//1
Switzerland/33/42/24/21/3/3/3/5/0*//432
United Kingdom/1443/1202/1144/611/343/225/114/67//184 553
USA/0/0/0/0/0/1/1/0*//2

* data as of 30 June 2007

○Ep#真菌疾患、マンゴー-オーストラリア、パキスタン
20080229.0832
[1] Malformation disease - オーストラリア (Northern Territory) 1st report
情報源: ABC News (Australian Broadcasting Corporation), Rural News Northern Territory、2月25日。
[2] Quick decline - パキスタン(パンジャブPunjab)
情報源: Pakissan 、2月29日。
原文参照願います。

20080222

 ○結核、ウシ-米国(03)MN
 ○牛肉回収-米国(02)CA
 ○麻疹-中国
  2008年1月に、麻疹で10人が死亡した
 ○Screwworm(ウジ)蝿蛆症、ヒト、動物-イエメン、疑い、RFI
  [Screwworm myiasisに関する詳説あり]
 ○麻疹-スイス
  2007年、スイスで1100人が麻疹に感染した
 ○麻疹-ドイツ、スイスからの輸入例

○Ea#結核、ウシ-米国(03):ミネソタMN州 
Archive Number 
20080222.0718
ノースダコタND州、ミネソタ州の家畜産品への検査強化
情報源:The Grand Forks Herald 、2月22日。
ミネソタMinnesota州北西部Roseau ・Beltram両郡の境界付近で、ウシ結核の感染流行が発生し、2008年2月22日、ND州が上記措置をとることとなった。...
[Mod.MHJ注-この記事のポイントは、2007年10月以降、ミネソタ州北西部で、4つのウシの群れにおいて、ウシ結核感染が陽性となっている点にある。いずれも、TB監視区域内での発生であった。...]

●C#牛肉回収-米国(02):カリフォルニアCA州 20080222.0720
[1] 米国内の牛肉の検査体制などの説明
情報源: Associated Press (AP) 、2月21日。
原文参照願います
[2] 牛肉の不適切なパッキング
情報源:CattleNetwork.com 、2月20日。
家畜研究所は、カリフォルニアCalifornia州の包装会社のビデオに示された、不十分な牛肉の取り扱いを非難した。..
[3]
情報源:Outlook, Reuters report、2月21日。
米国史上最大の牛肉の回収騒動のあと、農業省長官は、カリフォルニア州の工場で不適合牛の処理が行われた理由を調査中であることと、この施設に限って発生した事例であると即断するのは早すぎるとの声明を出した。2008年2月17日、Hallmark/Westland Meat Packing Co社は、不適合unfit牛を処分場へ追いやる様を写したビデオテープにより、工場の従業員が逮捕されたことを受け、6500万kgにおよぶ牛肉の回収を行った。...
関連事項 20080218.0651

●C#麻疹-中国(新疆維吾爾自治区) 20080222.0721
2008年1月、新疆維吾爾自治区における麻疹感染流行により、10人が死亡した。

情報源:Shanghai Daily 、2月20日。
2008年1月、新疆維吾爾自治区における麻疹感染流行により、10人が死亡したと、2月19日に報じられた。2008年1月、4365人が麻疹に感染し、2007年12月の1149人(2人が死亡した)から一気に増加した。自治区では、無料の治療が提供されている。医療機関は、体温測定をするよう勧めている。患者らは隔離されている。
[ModCP注-この記事では、患者が小児なのか、ワクチン接種を受けていない成人なのか、判らない。中国・新疆維吾爾自治区への旅行者は、ワクチン接種を済ませておくことが必要である。]
地図 Xinjiang Uygur Autonomous Region 

◎C#Screwworm myiasis, 蝿蛆症、ヒト、動物-イエメン、疑い、情報提供依頼 20080222.0722
2007年12月の発生以来、al-Dhaher村(サウジアラビアとの国境に近いSaada州)において、約1500頭の動物と8人が蝿蛆症に罹患した。
情報源:Big Medicine 、2月21日。
3県の特別現地チームが、myiasis蝿蛆症の拡大対策にあたっている。蝿蛆症は、ハエの幼虫(ウジmaggots) がヒトや動物に感染(infestation ,寄生?)するもので、つい最近まで、イエメンでは発生していなかった。2008年2月18日、イエメン農業省の当局者は、国連の地域情報ネットワークに対し、2007年12月の発生以来、al-Dhaher村(サウジアラビアとの国境に近いSaada州)において、約1500頭の動物と8人が罹患したと述べた。...原文参照願います。
[Mod.AS注-Screwwormsは、生きた(動物の)肉を栄養源とするハエの幼虫(ウジ)である。これらの幼虫は、全てのほ乳類やまれに鳥類にも寄生する。screwworm myiasis蝿蛆症の原因には、異なる2種類のハエがある:西半球のNew World screwworms (_Cochliomyia hominivorax_, NWS)と、東半球のOld World screwworms (_Chrysomya bezziana_, OWS)である。いずれの種も、 _Chrysomyinae_亜科( _Calliphoridae_ (blowfliesクロバエ)科)に属する。"Screwworm myiasis" は、OIEへの報告義務のある疾患である。...メスのハエは、キズ口や粘膜にタマゴを産み付ける。孵化すると、ウジは体内に侵入し、成長して、エサをとり、成虫になる。ダニ刺咬ほどの小さいキズでも侵入できる。治療しないまま放置すると、infestationsは致死的となる。Screwworms は、米国南部など世界の一部地域では排除されたが、しばしば、screwworm-free(清浄)国に、感染動物が輸入されている。感染は、検知され直ちに対処されなければならない:キズにウジを残せば、サナギになり、その地域に自生する。低温(氷点下や長期間のそれに近い温度)には弱く、一部の地域では季節性に、寒冷気候帯でも夏の間は範囲が拡大する。くり返して生殖能力を除去したオスのハエを放散し、野生のメスとの交尾によって無精卵を生ませることで、地域内のscrewwormを排除できる(放射線を浴びたメスとオスを分けるのは実際的でないため、通常、両性ともに放つ)。同時に、感染した動物の治療や、移動制限も行う。...以下、NWSとOWSの分布状況など。..清浄国でも時に感染流行が報告される。ヒトもウジの宿主となる。このイエメンの記事は、確定情報がないが、確定されたのであれば、OIEへの報告が必要である。さらに詳しい情報 
地図 Saada (Sa'dah), Hajja (Hajjah), and al-Hudeidah (Al Hudaydah):Yemen  

●C#麻疹-スイス 20080222.0724 
スイスでの麻疹流行-ヨーロッパサッカー選手権 (EURO 2008)に関連した情報更新

情報源:Eurosurveillance edition 2008 > Volume 13 / Issue 8 、2月21日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
2006年11月以来、スイスは、1999年に同国で麻疹が届け出義務疾患となってから記録された中で最大の麻疹流行を経験している。今回の流行の最初の8カ月間については、すでに本ジャーナルで報告されている。2006年11月から2008年2月13日にかけて、麻疹患者1,405名がスイス国内の臨床医または検査機関から報告された(2007年分は1,106名)。その内、患者976名(69%)は、Lucerne (全体の29%), Basel-Land (16%), Zurich (11%) Bern (7%)およびAargau (7%)の各州で発生した。過去15カ月間について計算した全国、全年齢層での発生率は、人口10万人当たり19例(2007年については、人口10万人当たり15例)であった。Lucerne州在住の16歳未満の小児については、発生率は10万人当たり500例であった。
流行の概況:Lucerne州の就学期小児から始まった、患者1,319名の6%が麻疹ワクチン接種を受けており、85%がワクチン未接種であった。残りの8%では接種歴が不明であった。患者6名(0.5%)は脳炎または脳炎疑いと報告された。死亡患者は報告されなかった
制圧対策:原文参照願います
議論:スイスで現在進行中の麻疹流行は、長期間に渡ること(現時点で15カ月)、夏季にピークがあったこと、場所によって発生率が異なること、他のヨーロッパ諸国に比べ発生率が高いことなどが特徴である。流行では主に、ワクチン未接種の就学期小児が感染したが、やはりワクチン未接種の若年成人も感染した。感染伝播は、主に家庭内と学校で発生した。今回の流行が異常に長期化しているのは、おそらく人口中に感受性者の割合が高く、それが広く分布しているためと思われる。..全国的に見て、2歳時の1回目の麻疹ワクチン接種率が86%であり、2回目の接種率が70%(1996年に導入された)である。さらに、1991年から1999年の間、麻疹ワクチン接種率が約82%に留まったため、多数の感受性者が累積した結果となった。..以下ウイルス株に関する検討、世界の情勢、スイスの発生状況の分析と世界への影響など。

●C#麻疹-ドイツ(南西部)、スイスからの輸入例 20080222.0725
スイスから輸入された、ドイツ南西部の麻疹-感染流行の概要

情報源:Eurosurveillance edition 2008 > Volume 13 / Issue 8 、2月21日。
2008年1月以降、ドイツ南西部Baden-Wurttemberg州公衆衛生当局は、スイスにおいて発生中の麻疹感染流行と疫学的関連のある、麻疹患者数の増加を確認している(2008年第1-7週の患者数16例:2007年同時期3例)。これまで、感染した患者は、ワクチンを接種されていない小児・青年・成人に限られている。感染流行の患者の一部は、スイス在住のドイツ人または、ドイツを往来するスイス国民との関連性が認められた。...患者別の症例報告(省略)など。
[ModCP注-麻疹に国境はない。スイスは、強力な、欧州その他の国々の輸入麻疹の供給源となっている。ドイツ・Lower Bavaria、デンマーク、英国、米国での輸入例が報告されている。2008年には、スイスが、カリフォルニア州の12例の感染の原因となっている。いずれの事例も、ワクチン接種が行われていないか不十分な小児と若年成人がほとんどである。3価MMRワクチンの麻疹ウイルス成分に予防効果がないとの証拠はない。]

20080221

 ○Iris yellow spot virus、様々な穀物-英国、カナダ、初報告
 ○エボラ出血熱-ウガンダ、WHO
  終息宣言
 ○ヒトメタニューモウイルス-カナダ(02)
 ○Pospiviroids(植物)-ヨーロッパ;初報告、新しい宿主
 ○White-nose syndrome、コウモリ-米国(03)
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(29):中国、インドネシア、ベトナム、WHO
  中国、28例目(18例目の死亡)、29例目(19例目の死亡)
  インドネシア、128/129例も(104/105例目の死亡)
  ベトナム、104例目(50例目の死亡)
 ○黄熱-南米(04):パラグアイ、ブラジル
  パラグアイ、新たな患者(感染疑い、死亡)発生
  ブラジル、サルの死亡との因果関係調査中
 ○クリプトコッカス症、ヒト、動物-カナダ、米国(03):BC

○Ep#Iris yellow spot virus、種々の作物-英国、カナダ:初報告
Archive Number 20080221.0698
[1] _Iris yellow spot virus_, lisianthus - 英国: 1st report, (サフォークSuffolk州)
2007年6月、サフォーク州の温室栽培で育てられている、通年作物であるlisianthus (_Eustoma grandiflorum_)に壊死部分が見られ、症状の出ていない植物から、_Iris yellow spot virus_ (IYSV)が確認された。
情報源: British Society for Plant Pathology, New Disease Reports (NDR) vol. 16 、1月0日。
[出典: RA Mumford et al: _Iris yellow spot virus_ (IYSV) infecting lisianthus (_Eustoma grandiflorum_) in the UK: 1st finding and detection by real-time PCR. BSPP New Disease Reports, vol. 16]
[2] _Iris yellow spot virus_, タマネギ - カナダ: 初報告(オンタリオOntario州)
情報源:The American Phytopathological Society, Plant Disease 2008; 92(2): 318、2月0日。
[出典: CA Hoepting et al: 1st report of _Iris yellow spot virus_ on onion in Canada. Plant Dis 2008; 92(2): 318; DOI: 10.1094/PDIS-92-2-0318A]
原文参照願います。

●C#エボラ出血熱-ウガンダ(04)(ブンディブギョBundibugyo), WHO 20080221.0704
ウガンダでのエボラ出血熱流行終息

情報源:World Health Organization (WHO) Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) disease outbreak news 、2月20日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
ウガンダ保健省は、2月20日に、ブンディブギョ県でのエボラ出血熱流行の終息を宣言した。エボラウイルスに感染した最後の患者は、2008年1月8日に退院した。現在すでに、エボラ出血熱最長潜伏期の2倍の時間(42日)が経過した。...合計で患者77名が、2カ所の隔離病棟で治療された。..CDCで実施された診断検査の結果、今回流行の原因ウイルスは、従来の3種類のアフリカエボラウイルス(すなわち、ザイール型、スーダン型およびコートジボワール型)とは異なっており、新種のエボラウイルスと考えられた。..
[Mod.CP注-最終的に合計患者数は77人となった。この数字は、2月4日にウガンダの地区衛生局が発表した、エボラ患者は死者37人を含む149人とした数字と、大きな開きがある。]
地図 Bundibugyo region of Western Uganda 

●C#ヒトメタニューモウイルス-カナダ(02):サスカチュワンSK州、背景 20080221.0706
情報源:GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network) 、2月21日。
サスカチュワンSaskatchewan州での最近発生したhuman metapneumovirus感染流行に関し、カナダではこの比較的新しい呼吸器ウイルスに関する、多数の蔓延状況調査報告が出されている。
Human metapneumovirus (HMPV)
----------------------------
成人の市中肺炎の4.1%(2005)、同・気道検体の9.5%、感染流行の25%-年齢の中央値は25ヶ月(Calgary, 2007)、急性上気道感染の14.8%(4 provinces, 2001 to 2002 influenza season)など...以下、原文参照願います。

○Ep#Pospiviroids -欧州:初報告、新たな宿主 20080221.0707
[1] _Potato spindle tuber viroid_ - イタリア: 1st report, new host
イタリア;_Potato spindle tuber viroid_が装飾用_Solanaceae_で確認された
情報源: European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 1/2008/008、1月0日。
[2] _Potato spindle tuber viroid_ - オーストリア イタリアからの輸入: 1st report
オーストリア:同上
情報源: European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 1/2008/009、1月0日。
[3] _Citrus exocortis viroid_, _Potato spindle tuber viroid_, _Tomato apical stunt viroid_ - オランダ: 初報告, 新たな宿主
pospiviroidsの新たな植物の宿主が確認された
情報源: European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 1/2008/010、1月0日。
[Mod.DHA注-]

●Ea#White-nose syndrome、コウモリ-米国(03):2004年、ドーセット州のコウモリ群落のゲート 20080221.0709
情報源:The Nature Conservancy、2004年9月23日。
[2004年9月23日に配信された以下の報道は、バーモントVermont州DorsetのDorset Bat Caveの冬眠地を保護するため、ゲートが設置されたことに関する情報を提供している。]
原文参照願います。
[Mod.MHJ注-Dorset caveは、ニューイングランドNew England州のIndiana batが冬眠するわずか4ヶ所のうちの1つで、コロニー(群落)を刺激することは、特に冬の間、すなわち今の時期には、新たな病気の蔓延の有無に関わらず、最小限にしなければならない。幸い、2004年にコウモリにやさしいゲートが設置されたようである。]

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(29)-中国 20080221.0710
[1] 中国-WHO、28例目の感染(18例目の死亡)の確認

情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News、2月20日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
中国保健省(衛生部)は、新たなH5N1型鳥インフルエンザウイルス感染患者1名を発表した。患者は湖南省永州市Jianghua地区出身の22歳男性である。男性は、1月16日に発症し、1月23日に入院したが、翌24日に死亡した。この患者は、2月17日に国立研究所により診断確定された。患者の感染源についての調査が進行中である。中国では、これまでに確定された患者28名中、18名が死亡している。
[2] 中国-29例目の感染(19例目の死亡)
情報源:China View, Xinhua News Agency 、2月21日。
2008年2月21日、衛生部により広西荘族自治区の男性1名の死亡が確認され、H5N1型鳥インフルエンザによる中国で死者は2人目となった。この南寧Nanning市の41才の男性は、12日に発熱と頭痛の症状を発症し、あらゆる治療が試みられたが、20日に死亡した。中国CDCは、この男性の検査の結果、H5N1型が陽性であったことを明らかにした。2月18日、衛生部は、中央部湖南省の22才の男性1名が、H5N1型の検査で陽性であったことを確認している。男性は、1月24日に死亡している。
[Mod.MPP注-広西荘族自治区における鳥インフルエンザ感染の報告は、これが初めてである。H5N1型ウイルスの感染は、中央政府の検査機関で確定された。これまでに発生した多数のヒトでのH5N1型ウイルス感染と同様、ヒトでの感染例の確認が、ヒト感染の起こった地域での、家禽におけるH5N1型感染伝播の公式確認よりも前に行われた。]
地図 中国 

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(29)-インドネシア 20080221.0710
WHO、128/129例目の患者(104.105例目の死亡)確認
情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News、2月21日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
鳥インフルエンザ流行状況-インドネシア更新40
インドネシアインドネシア保健省は、新たなH5N1型鳥インフルエンザ感染患者2名を発表した。第一例目は、Central Java州Sragen地区出身の16歳男性で、2008年2月3日に発症して、2月7日に入院したが、2月10日に死亡した。発病前に、この患者は自宅で発病したり死亡した家禽に曝露されていた。彼は自宅で病鳥を屠殺していた。第二例目は、ジャカルタ州South Jakarta地区出身の3歳男児で、2008年2月3日に発症して、2月10日に入院したが、2月15日に死亡した。調査チームは、患児の発症2週間前に、近所で飼育されていたニワトリやペット用鳥類が死亡していたことを確認した。インドネシアでは、これまでに確定された患者129名中、105名が死亡している。

C#鳥インフルエンザ、ヒト(29)-ベトナム 20080221.0710
ベトナム:WHO、104例目の感染(50例目の死亡)確認

情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News 、2月21日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
鳥インフルエンザ流行状況-ベトナム更新3
ベトナム保健省は新たなH5N1型鳥インフルエンザウイルス感染患者1名を確認した。この患者は、国立衛生疫学研究所(NIHE)により診断確定された。患者は、ニンビンNinh Binh省Ninh Nhat地区出身の27歳男性である。この男性は2008年2月3日に発症し、2月12日に入院したが、2月14日に死亡した。患者は、自身の発病前に病鳥や死亡した家禽に接触していた。 ベトナムでは、これまでに確定された患者104名中、50名が死亡している。
WHOの確認した累積のA/H5N1感染患者数 

●C#黄熱-パラグアイ 20080221.0711
[1] パラグアイ(新規患者)
情報源:MEGA 24 [in Spanish]、2月20日。
パラグアイで、黄熱感染流行により新たな死者が発生した。首都にある熱帯医学研究所からの情報によると、49才の男性1名が、2008年2月18日に黄熱の症状を呈して死亡した[検査による確認はまだ行われていないようである]。19日、この新たな死者の発生により、国民の間にはショックが拡がっている。...アルゼンチン保健省は、国内への感染伝播防止のため、国境地点にワクチンを配備した。アルゼンチン国内では、未だ黄熱患者が発生していない。
地図 Paraguay 
[2] Paraguay (WHO official summary)
パラグアイで黄熱患者発生 
情報源: World Health Organization Epidemic and Pandemic Alert and Response、2月20日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
2008年2月20日時点で、パラグアイ保健省(MoH)は、サン・ペドロ県出身の森林黄熱患者7名の診断確定を発表した。また、臨床的に黄熱と考えられる別の患者4名の小集積が、首都アスンシオンから20km離れたサン・ローレンツォ市の都市部で発生している。これら患者4名の最終診断結果は未着である。保健省は、感染地区での黄熱封じ込め対策を強化している。総合的な制圧対策には、感染地区住民または旅行者への大規模ワクチン接種、ベクター駆除が含まれるが、その他に、現在感染地区住民での黄熱ワクチン接種率が低いことから、深刻な公衆衛生上の影響を避けるため、サーベイランス強化が図られている。疫学者、臨床医/ウイルス学者、リスク情報担当者、ワクチン接種顧問および非常事態管理専門家を含むPAHO(汎アメリカ地域保健機構)チームが、2月15日にパラグアイに配置された。IEC (Instituto Evandro Chagas、ブラジル)からの検査専門家も、間もなくパラグアイの国立公衆衛生研究所に加わる予定である。黄熱ワクチン不足は、南アメリカ地域諸国の在庫を融通して、対処されている。加えて、MoHはWHO ICG (International Coordinating Group on Vaccine Provision)に、黄熱ワクチン200万回接種分の供与を要請している。
[Mod.TY注-国際的な専門家チームが派遣され、一見して都市型と見られる小集積では、パラグアイ保健省の封じ込めと黄熱感染流行対策に強力していることは、心強い。]

●Ea#黄熱-ブラジル(マトグロッソMato Grosso州) 20080221.0711
Nova Guarita市で、2008年1月に死亡した7匹のサルについて、黄熱ウイルスの調査が行われている。

情報源:Diario de Cuiaba [in Portuguese]、2月18日。
(Cuiabaから北へおよそ700kmの)Nova Guarita市で、2008年1月に死亡した7匹のサルについて、黄熱ウイルスの感染が原因である可能性の調査が行われている。保健省の疫学会報で報告されたが、まだ確定されていない。マトグロッソ州では、2007年1月以来となる、黄熱感染が疑われるサルの死亡である。18日までに、マトグロッソ州で12匹のサルが死亡したことが、保健省に報告されているが、黄熱ウイルス感染は疑われていない。これらのサルの死亡のうち、New Guarita[monkeys]のみが、黄熱感染による死亡であることが疑われている。2007年、州内で黄熱に感染したサルの死亡は1例のみであった。18日の週の初めには、マトグロッソ州初の森林型黄熱患者が報告されている。
地図  Brazil、Mato Grosso state 

●C#クリプトコッカス症、Cryptococcus gattii、ヒト、動物-カナダ、米国(03):BC 20080221.0712
以前の_Cryptococcus neoformans_ var. gattii に関する文献の紹介
[1] 情報源: Lancet 、1990年10月13日。
[2] 情報源: Lancet、1990年12月8日。
[上記記事に対して出された see: Bart Curtis et al, Lancet. 1990 Dec 8;336(8728):1442.]
[3] インドのユーカリから_Cryptococcus neoformans_ var. gattii分離
情報源: J. Clinical Microbiology, 1997 Dec;35(12):3340-2.、1997年12月0日。
いずれも原文参照願います。

20080220

 ○White-nose syndrome、コウモリ-米国(02)
 ○インフルエンザウイルス、transmissibility 規定因子
  1918年のパンデミックウイルスは、HAなどの遺伝子の変異が
  原因となって、透過性と毒力が変化した。
 ○マラリア、熱帯熱-カナダ ドミニカからの輸入(02)
  ドミニカのリゾート地域への旅行者も注意が必要
 ○ヒトメタニューモウイルス-カナダ
  介護施設と病院での感染流行
 ○クリプトコッカスCryptococcus gattii、ヒト、動物-カナダ、米国(02)
  渡航歴のないカナダ本土での感染症例:自所感染の可能性
 ○鳥インフルエンザ(37):中国、英国
  チベットの家禽に鳥インフルエンザ発生
 ○手足口病-台湾

○Ea#White-nose syndrome、コウモリ-米国(02):北西部
Archive Number 20080220.0687
[1] ダニ媒介性_Anaplasma_ (ehrlichiosis)が原因の急性無顆粒球症acute agranulocytosisの可能性。
投稿者:ノルウェー・Gunnar Hasle, MD、2月20日。
20080219.0675に関して。
おそらく_Anaplasma_ (ehrlichiosis)が原因の急性無顆粒球症acute agranulocytosisと考えられる。コウモリの集団内で、ダニが殖えている。ダニと死亡したコウモリで、_Anaplasma_ PCR検査を行う必要がある。
[2] 洞窟探検家や研究者などが、ベクター(伝播者)となっている可能性。
投稿者:加・Monir Taha, MD, MHSc, CCFP, FCFP, FRCPC、2月20日。
20080219.0675に関して。
bat white-nose syndromeの原因が、感染性病原体、とりわけ芽胞生成性のものだとすれば、洞窟探検家や研究者などのヒトこそが、ベクター(伝播者)となっている可能性はないだろうか。同じようなことは、カエルの疾患であるchytridiomycosis(ツボカビ)に関しても、長い間、疑問に思っていた。とくに遠く離れた集団に発生した場合は、なおさらである。数年前に、National Geographic 誌は、健康で希少な辺地のカエルを発見したと報告した翌年にツボカビで全滅していたことを伝えた。寄生性真菌の発生の原因は不明だが、研究者とその衣服や装備が犯人である可能性も十分ある。
[Mod.MHJ注-もしまだコウモリの住む洞窟に入ったことがないのであれば、その止まっている場所の下の、地面に堆積したguano フンの深さを知らないことは、幸せである。ずっと以前に、ニューメキシコ市近郊の、狂犬病をもつコウモリの洞窟を訪れたことがある。guanoの深さは3mであり、肥料として蓄えられていた。1960年代の半ば、ニューオーリンズNew Orleansでコウモリの狂犬病が発生し、調査を行った時に、市内のFrench Quarterの古い奴隷街に、Mexican free-tail batの集団を発見した;狂犬病とヒストプラズマの検査の結果は陽性であった。ものすごい臭いのコウモリの糞が大量に堆積する中を、地面(フン)を掘ってスペースを確保しながら進まざるを得なかった。従って、汚れたコウモリの愛好者なら、感染拡大の要因となるかも知れない。一方、コウモリは止まり木roostを転々としている。]

●Er#インフルエンザウイルス、透過性決定因子 20080220.0689
1918年のパンデミックウイルスは、HAなどの遺伝子の変異が原因となって、透過性と毒力が変化した。
情報源:Massachusetts Institute of Technology (MIT) News 、2月18日。
マサチューセッツ工科大学MITの研究者らは、H1N1鳥インフルエンザウイルスの2つの変異が、どのようにして1918年の大流行をおこし、5000万人以上を死亡させることになったかに対する説明を行った。この研究は、将来のヒトでの鳥インフルエンザ感染流行を検知し、封じ込めることに役立つ可能性がある。研究チームは、1918年のインフルエンザウイルス株には、HA(ヘマグルチニン)と呼ばれる表面分子に2つの変異があったことを明らかにした。この変異によって、ヒトの上気道のレセプターに強く結合できるようになった。この新たな研究結果は、現在アジアで感染循環するH5N1型鳥インフルエンザウイルス株のHAの変異を監視する研究者らにとって、有用となる可能性がある。疫学者らは、このような変異が、鳥類からヒトへウイルスが飛び越えて感染する能力を与えるのではないかと懸念している--1918の大流行を超える死者が発生するきっかけとなるかも知れない。
[2008年2月18日発行の全米科学アカデミー会報PNASの論文の紹介:Quantitative biochemical rationale for differences in transmissibility of 1918 pandemic influenza A viruses. ] 2008年1月、Nature Biotechnologyにおいて著者らは、インフルエンザウイルスは、ヒトの上気道の細胞にある糖(glycan グリカン=多糖体)受容体の形状に合致しなければ、ヒトの上気道細胞には結合しないことを報告した。ヒトの呼吸器に見られるグリカン受容体は、アルファ2-6受容体と呼ばれ、2つの形状がある--1つは、傘を開いた形に似ていて、もう1つは、円錐状である。MITの研究チームは、鳥インフルエンザウイルスがヒトに感染するためには、傘型のアルファ2-6受容体への結合力を獲得する必要があることを見いだした。今回の研究において、同チームは、HAでの2つの変異が、インフルエンザウイルスに、傘型グリカン受容体と強力なあるいは高親和性の結合力を与えることを発見した。インフルエンザウイルスのHA部分と、グリカン受容体との親和性が、ウイルスの感染伝播の重要な決定因子であると考えられると、著者は説明した。研究チームは、ウイルスの感染伝播を引き起こす、ヘマグルチニンのグリカンへの結合の、生物化学的根拠を検討するモデルシステムとして、1918インフルエンザウイルスを用いた。SC18と呼ばれる、1918大流行の原因ウイルスと、SC18とは1つだけアミノ酸が異なるNY18と、2個のアミノ酸が違うAV18と呼ばれるウイルスを比較した。以前、(ヒトのインフルエンザウイルスに感受性のある)フェレットを使った研究で、SC18ウイルスはフェレット間を効率よく感染伝播するが、NY18ウイルスの感染伝播はわずかであり、AV18ウイルスは全く伝播しないことが、研究者によって明らかにされた。これらの知見は、今回のPNASの研究結果で示された、ウイルスの傘型アルファ2-6グリカン受容体との結合能と一致した。わずかに感染伝播したNY18は、傘型アルファ2-6受容体に結合するものの、高い感染力を持つSC18ほどではなかった。全くヒトに感染しなかったAV18は、傘型アルファ2-6グリカン受容体との親和性が全く見られず、アルファ2-3受容体だけに結合した。もう1つのTX18株は、アルファ2-6にも2-3にも結合するが、傘型アルファ2-6グリカン受容体と高親和性に結合するため、NY18よりもずっと感染性が高かった。2007年、CDCの研究者らは、これらのウイルス株の感染力に違いがあることを報告しているが、相違点の根拠となる生物化学的理由を正確に説明したのは、PNASの研究結果の研究が最初である。PNASの論文の共著者らの紹介(省略)。
[ModCP注-今回の研究は、インフルエンザAウイルスの一部の株に毒力の増加が見られる理由の解明の上で、重要な進歩を示した。また、将来のヒトの間での鳥インフルエンザ流行の検知・封じ込めを助けるだろう。同じPNAS の中で、Claudia Pappasらによって以下のように述べられている:"Single gene reassortants identify a critical role for PB1, HA, and NA in the high virulence of the 1918 pandemic influenza virus(1918パンデミックインフルエンザウイルスの高病原性には、1個の遺伝子再集合が、PB1,HA,NAにおける重要な役割を果たした)"。その要約:1918年のインフルエンザパンデミックは、未曾有の災害となり、世界中で5000万人もの死者が発生した。われわれは、ウイルス遺伝子の中で、どの部分が1918インフルエンザウイルスの複製と毒性に寄与したかについて示す。1918ウイルスの遺伝子と現在のヒトH1N1ウイルス(Tx/91)を置き換えた、組み換えウイルスを作成した。1918インフルエンザウイルスのほとんどの遺伝子は、季節性H1N1ウイルス遺伝子と置き換えても、1918ウイルスの毒力は変化しなかった:しかし、HA、NA(ノイラミニダーゼ)、PBI(ポリメラーゼサブユニット)の遺伝子を置き換えると、マウスでのウイルス感染の重症化に大きく影響した。マウスにおける1918ウイルスの毒力は、1918組み換えウイルスの、ヒトの気道細胞における効率的な複製能力獲得と一致した。第2の実験系で、8種類の1918 1:7組み換えウイルスを作成した。すなわち、Tx/91ウイルスの遺伝子を、(1/8ずつ)1918ウイルスの対応する遺伝子と置き換えた。各1:7再集合ウイルスの、マウスの肺とヒト上気道細胞での複製能の評価を行ったところ、1918ウイルスのHA、NA、PB1の各遺伝子を含む1:7ウイルスで、高力価のウイルスが観察された。さらに、 1918 PB1:Tx/91 (1:7) virusは、1918PA:Tx/91 および1918 PB2:Tx/91 1:7の各再集合ウイルスのsmall plaque phenotype(小斑状形状)よりも、ずっと大型の表現型をとった。このことから、1918 HA, NA, and PB1 genesは、このパンデミック株の好適なウイルス増殖と毒性に重要であることが示された。これらの数々の研究論文によって、特定の鳥インフルエンザやヒトインフルエンザウイルスの毒性の規定因子について、その性質や複雑性がさらに解明され、新たなインフルエンザウイルスのパンデミックの可能性の予測に役立つだろう。]

●C#マラリア、熱帯熱-カナダ、ドミニカ共和国から輸入(Punta Cana)(02) 20080220.0690
ドミニカ共和国のマラリア
情報源:Public Health Agency of Canada, Travel Health Advisory 、2月6日。
カナダの公衆衛生局は、渡航者に対し、ドミニカ共和国の一部地域を訪れる際に、抗マラリア薬の予防内服と個人の蚊族刺咬対策を行うことを推奨している。ドミニカ共和国のLa Altagracia州内のリゾート地区では、農村地帯の特にハイチとの国境地域と同じように、マラリア感染のリスクが存在する。Punta Cana とBavaroのリゾート観光地は、La Altagraciaにある。..4種類のマラリアの説明、世界の発生状況、個人的予防対策(DEETなど)、予防内服、健康監視について(原文参照願います)。
Public Health Agency of Canada's Disease Information Backgrounder on malaria
[Mod.MPP注-...上記では、Punta Cana および Playa Bavaro のあるAltagracia provinceのリゾート地への渡航者に予防内服を勧めている点が注目される。これまでは、ハイチとの国境付近の地域のみが、マラリア感染伝播の危険地域と見なされてきた。マラリア感染患者の渡航歴は、Altagraciaのリゾートだけであったとの上記報告から、熱帯熱マラリアの自所感染伝播が発生していることは間違いない。おそらく、新たなリゾートや施設の建設現場に、多数の移動(移民)労働者が増えたことと関連している。]

●C#ヒトメタニューモウイルス-カナダ(サスカチュワンSK州) 20080220.0692
介護施設と病院での感染流行
情報源:The Southwest Booster 、2月20日。
入手した情報によると、パリサーPalliser地域ケアセンター(PRCC)とショーナボン Shaunavon医療センター (SHCC)において感染流行が発生した。現在、この両施設への訪問は禁止されている。PRCCにおける起因病原体は、human metapneumovirus (HMPV)であることが判明している。ワクチンによる予防はなく、比較的新しい病原体である。発病した入所者らは、隔離されている。SHCCの症例の原因については、まだ判明していない。..施設の職員、入所者、患者への感染防止対策(面会制限、早期受診)など...
[ModCP注-Human metapneumovirus (HMPV)は、2001年、オランダにおいて初めて、新たなヒトの呼吸器疾患の病原体として発見された。血清学的研究により、オランダにおいては、5才までに事実上全ての小児がHMPVに曝露していることと、少なくとも50年以上前からヒトの間でウイルスの感染循環があったと結論されている。_Human metapneumovirus_は、現在、ウイルス学的データ、遺伝子配列の相同性、遺伝子組成に基づき、genus(属) _Metapneumovirus_ of the sub-family(亜科) _Pneumovirinae_ of the family(科) _Paramyxoviridae_に分類されている。同属の標準種type speciesは、家禽の病原体である_Avian metapneumovirus_であり、HMPVは、米国(種は不明)やフランスのカモで見つかっている、鳥メタニューモウイルスのサブグループCと近縁の関係にある。生物学的には、HMPVは、ずっと遠縁になるヒトRSウイルスに類似しているが、頻度は少ない。HMPVもまた、小児における上気道炎から重症気管支炎や肺炎までのあらゆる臨床症状に関係している。いずれのウイルスも重篤な呼吸器疾患の感染流行の原因となり、高齢者では非常に重篤となることがある。このことは、老人介護ユニットのPalliser Centreと一般病院であるShaunavon centreで感染流行が発生している、サスカチュワンSaskatchewan州の状況を反映している。北半球では11月から3月がこの種の感染症のピーク期にあたる。]

●C#クリプコトッカス症、Cryptococcus gattii、ヒト、動物-カナダ、米国(02):ブリティッシュコロンビアBC州 20080220.0693
渡航歴のないカナダ本土での感染症例:自所感染の可能性
情報源:BC Local News 、2月19日。
東部バンクーバー島にはじめて土着感染した(colonized )、致死性の熱帯の真菌が、Lower Mainlandに感染を拡大していると見られている。Greater Vancouver と the lower Fraser Valleyのヒトや動物の感染例数から、_Cryptococcus gattii_は、Georgia Strait(海峡)を越えたものと考えられる。1999年以来、合計217人のブリティッシュコロンビアBritish Columbia (BC)州の住民らが、ヒトや動物が真菌の出す空気中の芽胞を吸入しておこる肺感染症の、クリプトコッカス症に感染した。8人が死亡した。カナダ本土の患者数の増加が見られると、BC州の疾病管理センターの疫学担当者が述べた。これまで、自宅周辺ではなく、バンクーバー島や熱帯を旅行して、この真菌に感染したと考えられていた。しかし、どこへも旅行したことのない、この真菌が確認された6人の患者が、2004年から2006年に感染していた1人はSunshine Coast, 2人はGreater Vancouver, 3人はthe Fraser Valleyの住民であった。間違いなく、本土で曝露したと、当局者は説明した。...ほとんどのLower Mainland の検体の検査結果は陰性であったが、北部Langleyと南部Chilliwackで一時的に陽性の結果となったことは、一過性ながら存在していたことを示している。...発生地域の住民は、野外活動などにおいても、特別な注意を払う必要はないと説明されている。イヌ、ネコ、家畜や海洋のほ乳類も、C.gattiiに感染する可能性があるため、ヒトへの感染の前兆となる可能性がある、動物の感染に対する注意が、獣医師にも求められる。...主に南米、アフリカ、東南アジアで見られ、温帯地域で土着感染したのは、BCが初めてとなる。
関連項目 20080103.0021

●Ea# 鳥インフルエンザ(37):中国(チベット)、英国(イングランド) 20080220.0694
[1] 中国 (チベットTibet)
チベットで家禽が死亡し、H5N1が確認された。
情報源: Xinhua News [trans. from Chinese]、2月18日。
2008年2月18日農業部広報発表:2月6日、Sema Village(Naiqiong Township、Duilongdeqing郡、ラサLhasa, チベットTibet)において鳥インフルエンザと思われる感染流行が発生した。17日、国立鳥インフルエンザ委託検査機関は、高病原性H5N1型鳥インフルエンザと確認した。この感染流行で、合計132羽の家禽が死亡し、7698羽が処分された。流行は封じ込められた。流行発生後、チベット自治区人民政府農業部は、緊急時計画に則り、迅速な対応を行った。
[2] 中国(チベット)
ラサLhasa郊外の村で発生した流行により、132羽の家禽が死亡した
情報源:Reuters 、2月19日。
中国西部は、ヒマラヤ地方で2週間で2件目となる、チベットでの家禽における鳥インフルエンザ感染流行について報告した。2008年2月6日に、ラサLhasa郊外の村で発生した今回の流行により、132羽の家禽が死亡し、7698羽の処分につながった。国立鳥インフルエンザ委託検査機関が、17日にH5N1型ウイルスを確認したと、18日のウェブサイトで明らかにした。問題なく対処されたと述べられている。1月25日のチベットのGongga郡でのH5N1感染流行では、1000羽のニワトリとアヒルが死亡した。13000羽以上が処分された。これとは別に、2月18日、衛生部は、湖南省の22才男性が1月24日にH5N1型鳥インフルエンザにより死亡し、国内の感染者が18人の死者を含め手28人になったことを発表した。全国の平均気温が21年ぶりの低温となった2007年12月以降、中国では3件の家禽での鳥インフルエンザ感染流行が発生した。当局は、国内の広い範囲での異常な厳冬の気候や吹雪と、(流行の)再燃を関連づけていない。鳥インフルエンザは、低温でより活動的になる傾向がある。世界最大の家禽の数と、庭先飼育を行う農家を抱え、中国は世界の鳥インフルエンザ対策で重要な位置を占めるものと見られている。
[3]英国(イングランド、ドーセット)、ハクチョウ
情報源:Defra website: Written Ministerial Statement by The Secretary of State for Environment, Food and Rural Affairs (Hilary Benn) - update on Avian Influenza 、2月19日。
ドーセットDorset州で発生した鳥インフルエンザの報告;ドーセット州Chesil Beach地区で死亡した3羽のコブハクチョウで、2008年1月10日にH5N1ウイルスが確認されたことを受け、Wild Bird Control AreaとMonitoring Areaの設置されている、移動制限も導入された。..最後の陽性症例を確認した後21日間が経過した、2月19日をもって制限区域を解除した。...
[Mod.AS注-]

●C#手足口病-台湾(Pingtung) 20080220.0695
生後21ヶ月の幼児のエンテロウイルス71感染例を確認した
情報源:The China Post, CNA 、2月20日。
保健省は、2008年2月19日、Pingtung 郡の生後21ヶ月の幼児のエンテロウイルス71感染例を確認した。2008年に台湾で感染が確認された症例は14例となった。2月4日に全身の水疱を認めた患児の両親は、高雄の医療センターを受診させ、状態が改善したため翌日患児は退院した。しかし、6日、発熱と手足口病の症状に加え、四肢のけいれんを起こした。再び同センターを受診し、直ちに小児集中治療ユニットに入院した。19日、検査の結果、エンテロウイルス71感染が疑われる症例であると、CDCに報告した。数日後、状態が改善したため退院した。...
[Mod.CP注-]

20080219

タイトル
 ○Late blight、トマト、ポテト-米国(FL)
 ○黄熱-南米(03):パラグアイ、ブラジル
  パラグアイの黄熱感染による死者は7人である。
  2007年12月に死亡したブラジルの患者の黄熱感染が確認された。
 ○麻疹-ケニア、難民
 ○マラリア、熱帯熱-カナダ ドミニカ共和国からの輸入
 ○リーシュマニア症-イラク
  南部のリーシュマニア症患者、少なくとも275例確認
 ○White-nose syndrome、コウモリ-米国
 ○鳥インフルエンザ(36)-タイ、蚊族
  2005年10月のタイの家禽での流行時に捕獲された蚊族でH5N1型が検出された
  感染伝播との関係は未知
 ○ブルータング-ヨーロッパ(09):BTV-8、影響、ワクチン接種

抄訳
●02-15(0220-0010)#Ep#Late blight、トマト、ポテト-米国(フロリダFL州)
トマトとポテトにLate blightが発生している。
情報源:Southwest Florida Online 、2月15日。
http://swflorida.blogspot.com/2008/02/tomato-blight-appears-in-immokalee.html
フォートピアスFort Pierce周辺の数カ所で、トマトとポテトにLate blightが発生している。Immokaleeのトマト農場からも報告があった。フロリダ州南西部で新たな報告がなければ、Immokaleeの1ヶ所の弧発例となる。...Late blightは、真菌の_Phytophthora infestans_を原因とし、ポテトやトマトの病気を発生させる。...

●02-18(0220-0021)#C#黄熱、南米(03)-パラグアイ
パラグアイでは34年ぶりとなる黄熱感染流行により、これまでに7人が死亡した。ワクチン接種が行われている。
情報源:13 WHAM.com, Associated Press report 、2月18日。
http://www.13wham.com/news/world/story.aspx?content_id=234e5150-8df6-4d42-9f07-930293e02369
パラグアイでは34年ぶりとなる黄熱感染流行により、これまでに7人が死亡した。政府は、ハイリスク地域において、ワクチンの一斉接種キャンペーンが行われていることを明らかにした。保健相は、30万人が黄熱ワクチンの接種を受けていると説明した。また、首都アスンシオンAsuncion郊外の感染発生地域で、水たまりやゴミ箱などの蚊族の繁殖場所を除去する作業が行われていることも説明した。
[Mod.TY注-パラグアイの首都、大都会アスンシオンAsuncionの人口は、情報源により120万とも540万とも言われ、記述されているような、30万人へのワクチンを接種が適当なカバー率であるのかとの疑問が生じる。良いニュースとして、現在、パラグアイ国内で、およそ100万人分の黄熱ワクチンが使用可能であり、さらに追加の薬剤が到着する予定である。黄熱ワクチンの効果発現には10日間を要するため、ある程度の患者が発生しても不思議はない。]
地図 Paraguay http://www.lib.utexas.edu/maps/americas/paraguay_pol98.jpg

●02-18(0220-0022)#C#黄熱、南米(03)-ブラジル(マトグロッソ州)
2008年の黄熱感染に死者の数は16人となった。今日までに31人の黄熱感染が確認されている。
情報源:Folha Online [in Portuguese]、2月18日。
http://www1.folha.uol.com.br/folha/cotidiano/ult95u373624.shtml
2008年2月18日、保健省は新たな黄熱感染の患者1例を確認し、2008年の黄熱感染に死者の数は16人となった。今日までに31人の黄熱感染が確認されている。当局によると、この死亡が発生したのは2007年12月で、調査されていた感染が疑われる患者の中の1人であった。死亡した患者は、マトグロッソMato Grosso州の森林地帯で黄熱ウイルスに感染したと、保健省は発表した。同州内の黄熱による2例目の死亡患者である。保健省によると、2007年12月から今日までに、全国でおよそ1300万人分の黄熱ワクチンが配布され、2008年1月中には、森林型黄熱患者が発生したり、サルでの黄熱感染が発生している地域を中心に、このうち680万人分の接種が行われた。
地図 Brazil showing the location of Mato Grosso state http://healthmap.org/promed?v=-10.8,-53.1,4

●02-18(0220-0030)#C#麻疹-ケニア(ナイロビ)、難民
ナイロビNairobi中心部のスラム地区キベラKiberaで、麻疹の感染流行発生の恐れ
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, African Medical and Research Foundation (AMREF) report 、2月18日。
http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/RMOI-7BY2YT?OpenDocument
少なくとも12人が、最も感染力が強く、他の感染症のある小児では死亡することもある麻疹に感染した疑いがあることが、2008年2月16-17日に、キベラKiberaに派遣された医療チームから報告された。1週間前には、選挙後の暴動のため、キベラからHighrise Estate campに逃れてきた別の3例が麻疹感染と診断されている。...以下、医療チームの活動など。
地図1 Kenya http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/kenya.pdf
地図2 Nairobi (the capital city) showing the location of Kibera http://www.maplandia.com/kenya/nairobi/kibera/

●02-19(0220-0040)#C#マラリア、熱帯熱-カナダ、ドミニカ共和国からの輸入(Punta Cana)
ドミニカ共和国からの、新たな輸入熱帯熱マラリア感染症例
投稿者:加・Montreal General Hospital、J Dick MacLean MD, FRCPC, MRCPUK, DCMT(Lond)、2月19日。
2008年2月18日に、モントリオールMontrealで、熱帯熱マラリア(0.33%寄生虫血症)感染が診断された。2週間のドミニカ共和国Punta Canaでの休暇を終え、2008年2月2日に帰国した、女性旅行者である。この女性は、ホテルの敷地内を出たことはなかったと述べている。2007年にも同ホテルに滞在した以外に、世界のどの地域においても、マラリアに曝露したことはなかった。
[Mod.EP注-ドミニカ共和国において、マラリアは依然として問題となっていて、Punta Canaが国内の東端であるように、ハイチ国境付近だけでの問題ではない。2000年、ドミニカ共和国は汎米保健機構PAHOに対して1233例のマラリア症例を報告している2005年には3倍の3837例、2006年には微減の3525例となっている。全ての旅行者に対して予防内服が勧告されており、クロロキンが有効である。]

●02-19(0220-0050)#C#リーシュマニア症-イラク(Qadisiyah)
南部地域でリーシュマニア症感染の拡大つづく
情報源: IRIN (UN Integrated Regional Information Networks)、2月19日。
http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=76808
バグダッドBaghdadの南約130kmの、イラク南部Qadisiyah州では、リーシュマニア症感染の拡大が続いており、これまでに少なくとも275例が確認されていることを、現地当局が明らかにした。275人のうち、212例は皮膚リーシュマニア症(Baghdad boil disease)で、63例は'kalaazar'(内臓リーシュマニア症、ヒンディー語で黒熱を意味する)であった。皮膚リーシュマニア症は致死的ではないものの、200人に顔面の病変やクレーター様腫瘤を生じ、深刻な変形を残す。カラアザールは死亡の原因ともなり、発熱、体重減少、貧血、脾臓や肝臓の腫大などをきたすこともある。成人に比べ免疫の不完全な小児は、よりリスクが高い。たった1度のsand flyの刺咬によっても、十分感染する可能性がある。現在も現地当局には治療薬が不足している。医薬品だけでなく、sand flyを駆除するための殺虫剤の一斉噴霧も必要と当局者は述べた。2004年以降、患者数は減少傾向にあるものの、その速度は緩やかである。100年前に初めてこの病気が発見されたのはイラクであったが、その後の長い間、国内で感染が続いている。2003年以降、感染流行はほとんどないが、戦争で医療システムが破壊され、ふたたび微生物の環境への回帰を許したと、説明した。例年、リーシュマニア症感染のピークは、5月に始まる。

●02-18(0220-0060)#Ea#White-nose syndrome、コウモリ-米国(北西部)
ドーセットDorsetの洞窟内で、原因不明のコウモリの病気発生
情報源:Burlington Free Press 、2月18日。
http://www.burlingtonfreepress.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20080218/NEWS/80218037
ニューイングランドNew England州最大のコウモリの洞窟内で、新種の原因不明で致死性のコウモリの疾患が発生していることを、2008年2月14日に州野生動物生物学者が確認した。Dorset山岳地帯にあるcavern(大きな洞窟)には、23000匹のコウモリが棲息し越冬する。14日にAeolus cave [Dorset Bat Caveとも呼ばれている]に入り、この兆候を発見した。たくさんのコウモリが、洞窟の入り口付近に殺到しており、これは、寒い2月の時期としては異例の行動である。エネルギーが枯渇し、食糧を探すため、最後の手段として、洞窟外へ出ようとしているかのようであると表現した。2006-7年の冬期、ニューヨークNew York州Albany近郊の洞窟で11000匹ものコウモリが死亡した、"White-nose syndrome," が、先週初めてマサチューセッツMassachusetts州の洞窟でも確認されている。NY州では、9ヶ所の洞窟でこの疾患が確認され、2ヶ所で疑われている。Aelolusは、第2の、white-nose syndromeが発生したVermontコウモリ[*?]の冬眠および越冬地となった。今のところ、生物学者らには、コウモリの死亡の原因は明らかになっていない。...以下、原文参照願います。

●02-01(0220-0070)#Ea#鳥インフルエンザ(36)-タイ、蚊族
蚊族でのH5N1型鳥インフルエンザウイルス検出、タイの養鶏場
情報源:Vector Borne Zoonotic Dis. 2008 Feb;8(1):105-110 、2月1日。
http://www.liebertonline.com/doi/abs/10.1089/vbz.2007.0142
上記雑誌の中の、以下のタイトルの論文の要旨:"Detection of H5N1 Avian Influenza Virus from Mosquitoes Collected in an Infected Poultry Farm in Thailand.(タイMahidol Universityと仏 Institut de Recherche pour le Developpement)
2005年10月の、タイ中央部での高病原性鳥インフルエンザ感染流行の期間に、養鶏場で吸血後の蚊族を採取した。これらの蚊族で、reverse transcription-polymerase chain reaction (RT-PCR)法による検査で、H5N1型ウイルスが陽性となった。H5およびN1部分の制限遺伝子配列によって、この結果は確定された。C6/36蚊族細胞培養株において、H5N1型ウイルスの感染と複製が行われることが、quantitative real-time PCR法で確認された。しかし、蚊族による感染伝播の評価は行っていないため、さらなる研究が必要である。家畜や野生動物の血液を吸血した蚊族の採取と検査は、H5N1型ウイルスの拡大についてサーベイランスを行っている獣医学や公衆衛生当局に、価値あるツールとなる可能性がある。
[ModCP注-これまでに、節足動物のベクターが、季節性もしくは鳥インフルエンザウイルスの疫学や感染伝播への関与が示唆されたことがないため、この論文の評価は難しい。この研究により、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが、吸血性の蚊族に取り込まれ、C6/36培養細胞株への感染力を保持していたことが示されている。昆虫ベクター内で生存するウイルスが、脊椎動物の細胞にも適応し、生きた感受性のある家禽やほ乳類に感染伝播する能力を保持しているかという疑問を投げかける。これまでに、インフルエンザ感染伝播において、蚊族の関与をはっきりと示した例はないが、最近、日本の感染発生農場の半径2.5km圏内で、2種類のクロバエblow flies (_Calliphora nigribarbis_ and _ Aldrichina grahami_) が、内臓、腸管内およびcropにH5N1型ウイルスを保有し、ニワトリの有精卵に対する感染力が認められたとの報告がある(Am J Trop Med Hyg. 2006 Aug;75(2):327-32); )。クロバエが、H5N1型ウイルスの機会的な伝播体となる可能性があると結論した。..]

●02-19(0220-0080)#Ea#ブルータング-ヨーロッパ(09):BTV-8、影響、ワクチン接種
[1] ブルータング対策の調整
情報源:Warmwell.com, quoting The Veterinary Record, 16 Feb 2008, Letters 、2月19日。
http://www.warmwell.com/08feb18blayney.html
[2] 2007年、北欧におけるBTV-8再興による有病率および致死率
情報源:The Veterinary Record, 20 Oct 2007, Letters (pages 571-572) 、2月20日。
http://veterinaryrecord.bvapublications.com/cgi/content/full/161/16/571-e
(subscription required)
原文参照願います。

20080218

タイトル
 ○野兎病、ヒト、ウサギ2007-ドイツ
 ○黄熱-南米(02):パラグアイ、ブラジル
 ○ボツリヌス中毒、缶入りトマト-ロシア(02)
 ○原因不明の疾患、ザクロpomegranate -インド
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(11)
  イラク、イエメン、フィリピン
  ケニア、ナイジェリア、ジンバブエ
 ○サルモネラ症、パラチフスParatyphi B、生のマグロ-米国(03)
 ○ウサギ出血病-ニュージーランド:個体数回復
 ○牛肉回収-米国、食品安全性に関する疑問
 ○慢性消耗性疾患、シカ-米国、2007
 ○病原大腸菌VTEC、非O157、殺菌済みアイスクリーム、2007-ベルギー
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(28):中国
 ○家禽の死亡-ホンジュラス、RFI
 ○White Blister、アブラナ属-オーストラリア(QLD)
 ○デング熱・デング出血熱 最新状況2008(07)
  ボリビア、ブラジル、インドネシア、フィリピン
  タイ、カンボジア、スリランカ
 ○ウサギ出血性疾患-ニュージーランド(02):疑問

抄訳
●02-14(0219-0010)#C#野兎病、ヒト、ウサギ、2007-ドイツ(Baden-Wuerttemberg)
Baden-Wuerttemberg南部で発生した野兎病患者3名、2007年11月
情報源:Eurosurveillance weekly release, 2008 13(7) 、2月14日。
http://www.eurosurveillance.org/edition/v13n07/080214_1.asp
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
2007年夏、ドイツ南部Baden-Wuerttembergにおいて、死亡したウサギに触れたあと、家族のうち3人が野兎病に感染した。患者は、20代の森林での労働者1人(患者A)と、50代の両親である。ドイツで野兎病が発生することは、極めてまれである。2002-2006年に報告された患者は、毎年1ないし5例であったが、2005年だけは例外的に15人の患者が報告された。2007年、19人の患者の報告があり、このうち11人がBaden-Wuerttembergの患者だった。今回の3人の患者が発生したこと地域では、近年、野兎病発生の報告はなかった。
症例報告:2007年8月後半に、患者Aと現地森林官の運転する車がノウサギを轢いた。ノウサギは重症で、森林官によって処分された。患者Aは死亡したノウサギを自宅に持ち帰り、同日父親と共にその皮を剥いだ。母親はノウサギを冷凍庫に保存した。3日後。患者Aの父親が、39~40℃の発熱、頭痛および関節痛といったインフルエンザ様症状を訴えた。翌日、患者Aと母親も同様の症状を発症し、めまいも感じた。ノウサギの皮剥の日に自宅にいなかった別の家族は、発症しなかった。その数週間に渡って、患者3名は主にインフルエンザ様症状が持続し、衰弱が増悪した。患者Aの母親は、やけどが原因の右手の手指の水疱(病原体の侵入部位と推定される)からの創傷治癒が遅延し、治癒までに数週間かかったと報告した。..10月中旬に、患者Aの父親は、左の腋窩と左肘窩にあるリンパ節腫脹を呈した。肘窩リンパ節は膿瘍を形成し、Ulmにある大学病院で摘出された。患者Aと母親もリンパ節腫脹を呈し、その部位は、母親が右腋窩と左肘窩、息子は左腋窩であった。膿瘍形成したリンパ節は、地元の病院で摘出された。..4人目の家族(女性)は医療診断センターで働いていた。数週間に渡って自分の家族でインフルエンザ様症状が持続しているため、彼女は、ウサギの皮剥からおよそ2カ月後となる10月中旬に父親から血清検体を採取して、職場で分析した。2週間後、同センターでは問題の検体中に野兎病菌Francisella tularensisに対する抗体価が上昇していることを確認した。免疫蛍光試験(IFT)による抗IgG抗体価は1:2,560 (正常値は1:40未満)で、抗IgM抗体価は1:160 (正常値は1:20未満)であった。野兎病に対する血清学検査陽性は、野兎病菌に対する特異抗体が4倍以上の上昇と定義される。父親と、患者Aおよび母親を治療している病院に、急性または最近罹患した野兎病であるという診断が、直ちに伝えられた..以下、診断検査結果、治療について。

●02-13(0219-0021)#C#黄熱-南米(02)、ブラジル
ブラジリアBraziliaにおいて、32才の男性1名が、黄熱のため死亡した。国内の黄熱による死亡者は、15人に増加した。
情報源:G1 Globo.com [in Portuguese]、2月13日。
http://g1.globo.com/Noticias/Brasil/0,,MUL297999-5598,00.html
2008年1月21日、ブラジリアBraziliaにおいて、32才の男性1名が、黄熱のため死亡した。国内の黄熱による死亡者は、15人に増加した。連邦区衛生当局は、この新たな死亡の原因が黄熱感染であることを、2月13日に確認した。この男性は、ブラジルの郊外にあるSobrdinhoの病院で死亡した。死因確定のニュースは、13日に発表された。保健省は、この男性が感染した地域は、連邦区内と推定されると発表した。ブラジリアの衛生当局のこれまでの説明と矛盾している。ブラジリア当局は、この発表の前に、連邦区内で黄熱感染により死亡した患者はすべて、ゴイアスGoias州での感染であったと述べている。連邦区で報告されている患者のうち、11人の診断は確定し、3人は現在検査中であり、2人は臨床症状や検査の結果、除外された。
マトグロッソMato Grosso州
13日、保健省はマトグロッソMT州初の黄熱患者を確認した。ParaのEvandro Chagas研究所で行われた検査により、Novo Sao Joaquim, MTの農夫1名が、黄熱により死亡したことが確認された。保健省は、MT州には、このほかに2名の黄熱感染が疑われ、現在検査が行われている患者がいると述べた。
[Mod.TY注-この心配な報告によると、黄熱により死亡したこの男性は、連邦区の郊外の都市で感染したことが示唆されており、都市での感染伝播の可能性が出てきた。この患者に関するさらに詳しい情報提供を依頼する。...MT州の死亡は、森林型黄熱の症例であった可能性が高い]
地図 Brazil;Goias and Mato Grosso states and the Federal District http://healthmap.org/promed?v=-10.8,-53.1,4

●02-17(0219-0022)#C#黄熱-パラグアイ
首都アスンシオンAsuncionでの1週間の集中治療のあと、16日に39才の女性1名が死亡したことを報告した。少なくとも6人が、黄熱感染流行により死亡した。
情報源:Milenio.com [in Spanish]、2月17日。
http://www.milenio.com:80/index.php/2008/02/17/194717/
2008年2月17日、衛生当局は、首都アスンシオンAsuncionでの1週間の集中治療のあと、16日に39才の女性1名が死亡したことを報告した。パラグアイでは、少なくとも6人が、黄熱感染流行により死亡した。...以下、ワクチン一斉接種の状況など。
[Mod.TY注-首都での集団ワクチン接種キャンペーンが行われていることから、これまでの首都で感染した都市型黄熱患者が、政府と国民に、かなりの関心(パニック)を引き起こしているようである。パラグアイの他の地域でも黄熱ワクチンキャンペーンが行われているのであろうか。ブラジルは、国内で生産された黄熱ワクチンの輸出を禁止したが、ブラジルでも黄熱患者が引き続いて発生する中、パラグアイにワクチンを供与するという、特筆すべき公衆衛生的行動を示した。
地図 Paraguay http://www.lib.utexas.edu/maps/americas/paraguay_pol98.jpg

●02-15(0219-0030)#C#ボツリヌス中毒、缶入りトマト-ロシア(02):Khanty-Mansi
トマトでのボツリヌス中毒が少ない理由として、トマトの低いpHによりボツリヌス菌_Clostridium botulinum_ 芽胞の加熱滅菌への感受性が高まることと、生き残った芽胞の増殖が阻止されることである。
投稿者:イスラエル・Dr Steve Berger、2月15日。
20080215.0604に関して。
ボツリヌス中毒と、食品や野菜の缶詰とは、一般的な関連性があるが、トマトで起こったことはほとんどない。Gideonの116件のデータベースの中で、トマトに関係のある集団発生は、ただ1件だけであった。PubMEDにおいても、トマトとボツリヌス中毒の用語で検索しても、3件の論文が確認されたのみである。このうち2件はロシアからであった。トマトでのボツリヌス中毒が少ない理由として、この野菜の酸性度が関係するという1つの説明が成り立つ。低いpHの働きとして;ボツリヌス菌_Clostridium botulinum_ 芽胞の加熱滅菌への感受性が高まることと、生き残った芽胞の増殖が阻止されることである。

●02-14(0219-0040)#Ep#原因不明の疾患、ザクロpomegranate -インド
ザクロのうち輸出好適品はわずか50%
情報源:FreshPlaza 、2月14日。
http://www.freshplaza.com/news_detail.asp?id=16513
ヨーロッパ市場において、インドからのザクロの価格が高騰している。原因不明の疾患によりザクロが不足し、輸出できるものがわずか50%にすぎないことが原因である。
[Mod.DHA注-近年では、oily spot diseaseによるザクロの収量減少の報告があった(20071123.3789)。インドのザクロのおよそ3/4が、マハラシュトラMaharashtra州で栽培されている。...原文参照願います。

●02-03(0219-0051)#C#コレラ-イラク
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, World Health Organization (WHO) report 、2月3日。
http://www.reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/SHIG-7BXDRL?OpenDocument
2008年1月28日-2月3日の1週間に、全19保健地区が報告書を提出した。..詳細は原文参照願います..新たなコレラ感染確定患者は発生していない。
報告全文 http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900sid/SHIG-7BXDRL/$File/full_report.pdf
2007年8月から2008年2月までの検査で確定されたコレラ感染者一覧(省略)
確定患者数合計(全国):4696人
死者:24人(12月27日から変化なし)
2007年の患者のうち;64%(from Kirkuk province), 26%(from Sulaymaniyah), 6%(from Erbil), 3%(from Baghdad).

●02-18(0219-0052)#C#コレラ-イエメン(ハッジャーHajjah)
情報源:Yemen Times 、2月18日。
http://yementimes.com/article.shtml?i=1130&p=health&a=1
ハッジャーのBani Qais地区では、コレラ感染による生命の危険がある。2007年末から、地域の住民40人が感染流行で死亡した。...2007年10月に、当初、Mistaba、北部ハッジャーおよびイエメン-サウジアラビア国境からコレラ感染が発生し、Bani QaisとKhairan に波及した。..
地図 Yemen(Hajjah はYemen西部で、 the Red Seaに近い) http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/yemen.pdf

●02-17(0219-0053)#C#下痢症-フィリピン
情報源:The Manila Times 、2月17日。
http://www.manilatimes.net/national/2008/feb/18/yehey/metro/20080218met1.html
小児を中心におよそ31人のフィリピン人が、衛生環境の悪化による下痢症によって死亡していることが、世界銀行と国連国際開発局の調査で判明した。Philippines Statistical Yearbook 2008によると、例年3800万人にもなる、下痢症患者の高発生数により、1日あたり31人の幼いフィリピン人が死亡している。..以下、フィリピンの衛生状況の惨状などの報告..原文参照願います。
地図 Philippines http://www.lib.utexas.edu/maps/islands_oceans_poles/philippines.gif

●02-18(0219-0054)#C#コレラ-ケニア
[1]
情報源:UN Integrated Regional Information Networks (IRIN)、2月18日。
http://www.irinnews.org/Report.aspx?ReportId=76804
ケニアのMandera地区におけるコレラ感染流行により、6人の生命が奪われ、2008年2月11-17日の1週間に、約130人の患者が地方病院を受診した。Mandera District Hospitalには、約60人の入院患者がいる。Northeastern Provinceの州都ガリッサGarissaにコレラ治療用の薬剤の追加を要求している。近くのDawa Riverからの水を飲み水にしている、貧しい衛生状況の結果である。
[2]
情報源:Kenya Broadcasting Corporation、2月18日。
http://www.kbc.co.ke/story.asp?ID=48267
2008年1月の流行報告以降、Manderaでは8人がコレラにより死亡した;5人は地区病院で、3人はソマリアとの国境地帯のBulla Hawa病院で死亡した。北東州の公衆衛生担当者は、感染流行が175km先のElwakに達したと述べた。ケニア-ソマリア国境のBula Hawaや、エチオピア国境のSuftuでの移民のチェックが甘いため、感染のコントロールが困難であるとしている。
地図 Northeastern Province http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/kenya.pdf

●02-15(0219-0055)#C#下痢症、死亡-ナイジェリア(アナンブラ)
情報源:Nigerian Tribune 、2月15日。
http://www.tribune.com.ng/15022008/news/news9.html
嘔吐を伴う下痢症の集団発生により、5人のこどもが死亡し、50人以上がAmafor West area of Nkpor(オニチャOnitsha郊外, アナンブラAnambra州)各地の病院で治療を受けている。現地で治療に当たる医師は、保護者らに感染の危険性を周知教育するものがいないと説明している。
[Mod.LL注-原因について明言されていないが、ナイジェリア南部のアナンブラ州は、コレラ感染流行のあったDelta およびCross Rivers州から遠くない。]
地図 Nigeria http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/nigeria.pdf

●02-15(0219-0056)#C#コレラ-ジンバブエ(マショナランドEast,Central)
情報源:AllAfrica, The Herald (Harare) report 、2月15日。
http://allafrica.com/stories/200802150292.html
これまでにNyamukuyo Village(Mudzi地区, マショナランドMashonaland East Province)で7人がコレラにより死亡した。当局は、2週間前に始まったコレラ感染流行を確認した。モザンビークを訪問した女性が、この地域にコレラを持ち込んだと見られている。2008年2月の2件目のコレラ感染流行で、Muzarabani [Mashonaland Central Province]における同様の感染流行により、4-10日の1週間に4人が死亡した。
地図 2つの州(Zimbabwe 北部、モザンビーク国境付近)http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/zimbabwe.pdf

●02-16(0219-0060)#C#サルモネラ症、パラチフスB、生のマグロ-米国(03)
[1]ハワイ州
情報源:KHON (Hawaii) 、2月16日。
http://www.khon2.com/news/local/15707332.html
地元の食料品店で購入した冷凍アヒ'ahi(キハダマグロ)を食べ、サルモネラ中毒を発症したとの多数の報告があったことから、州および連邦FDAは、感染のあった魚類の追跡調査を開始した。当局は、11人のサルモネラ症患者の原因がChoyce Productsであることを突き止めた。...
[2]米国FDA商品回収
情報源:US Food & Drug Administration (FDA) press release 、2月9日。
http://www.fda.gov/oc/po/firmrecalls/choyce02_08.html
ハワイHawaii州ホノルルのChoyce Productsは、サルモネラ菌感染のおそれがあるとして、冷凍のキハダマグロyellowfin tunaの自主回収を行っている。...
Lot Number 0727408005899 with Production Dates 1 & 2 Oct 2007
Lot Number 0725008005899 with Production Date 7 Sep 2007
Lot Number 0726408005899 with Production Date 21 Sep 2007
写真:商品の包装 http://www.fda.gov/oc/po/firmrecalls/photos/choyce02_08.html

●02-18(0219-0070)#Ea#ウサギ出血性疾患-ニュージーランド:カンタベリー、個体数回復
情報源:The New Zealand Herald 、2月18日。
http://www.nzherald.co.nz/section/1/story.cfm?c_id=1&objectid=10493071
過去2年間に、カンタベリーCanterburyの農場において、rabbit haemorrhagic disease(calicivirusカリシウイルス)に対する免疫を保有する、ウサギの個体数が増加している。McKenzie Basin, Amuri, and the Ashburton Hill Countryの3つの地域では、ウサギの個体数が増加し、一部では、疾患発生前より多くなっている地域もある。...
地図 New Zealand region of Canterbury http://www.lib.utexas.edu/maps/australia/new_zealand_admin_2006.jpg

●02-18(0219-0080)#Er#牛肉の回収-米国(カリフォルニアCA州)、食品安全性に対すル疑問
[1] USDAは、全米最大の牛肉の回収を実施
情報源:The Associated Press 、2月18日。
http://ap.google.com/article/ALeqM5ib5V7z9A-ocCTOvoaRCq9Ohbl9SAD8USBUO80
[2] 農業省長官の声明;Hallmark/Westland Meat Packing Company
情報源: United States Department of Agriculture (USDA) Newsroom 、2月17日。
http://www.usda.gov/wps/portal/!ut/p/_s.7_0_A/7_0_1OB?contentidonly=true&contentid=2008/02/0046.xml
すみませんが、原文参照願います。

●01-30(0219-0090)#Ea#慢性消耗性疾患、シカ-米国(サウスダコタSD州)、2007
サウスダコタSouth Dakota州における、2007年の慢性消耗性疾患CWD検査について
情報源:South Dakota Division of Wildlife (accessed 17 Feb 2008) 、1月30日。
http://www.sdgfp.info/Wildlife/hunting/BigGame/CWDresults.htm
2007年7月1日以降、合計2532件の検体が採取された。そのほとんどは、サウスダコタ州西部のBlack Hills およびFall River, Custer, and eastern Pennington各郡の狩猟用prairieで採取されたものであった。一部は、Grant and Deuel Counties(in East River)で採取された。ハンターによって捕獲された動物がほとんどであった。..以下、その結果(one CWD positive elk and 15 CWD positive deer、1頭ずつの詳細情報あり)など....原文参照願います。

●02-14(0219-0100)#C#病原大腸菌VTEC、非O157-ベルギー(アントワープ)、殺菌済みアイスクリーム、2007
情報源:Eurosurveillance Surveillance and Outbreak reports, 2008 13(7) 、2月14日。http://www.eurosurveillance.org/edition/v13n07/080214_5.asp
2007年10月、アントワープAntwerp州の農場で2007年9月に生産販売されたアイスクリームの消費者の間で、ベロ毒素産生性大腸菌VTEC、O145と、大腸菌O26感染の集団発生があった。誕生パーティーや農場での消費であった。2才から11才までの合計5人の小児が、溶血性尿毒素症候群HUSを発症し、ほか7人が重症の下痢症を発症した。HUS患者5人のうち、3人でVTEC O26が検出された。..原文参照願います。

●02-18(0219-0110)#C#鳥インフルエンザ、ヒト(28)-中国(湖南省)
[1] 湖南省で鳥インフルエンザ患者報告
情報源:Centre for Health Protection, Hong Kong S.A.E., Press release 、2月18日。
http://www.info.gov.hk/gia/general/200802/18/P200802180301.htm
衛生部健康保護センターCHPは、2008年2月18日、保健省から、湖南省のH5N1型鳥インフルエンザ患者1名が確認されたとの報告を受けた。センターの広報担当者は、この患者は22才の男性で、1月16日に頭痛と発熱を発症し、その後治療のため入院したと説明した。この男性は、24日に死亡した。中国CDCにおいて、患者検体について後ろ向きに行われた検査の結果、2月17日にH5N1型陽性であることが判明した。センターは引き続き衛生部と緊密に連携し、詳細な情報取得に努めている。この広報担当者は、国民に対して鳥インフルエンザへの監視を続け、以下の対策に従うよう求めている。...CHPウェブサイト http://www.chp.gov.hk
[2] 湖南省の高病原性鳥インフルエンザ感染症例の確認
情報源:Ministry of Health, China, Press release (translated from Chinese by Dan Silver)、2月18日。
http://www.moh.gov.cn/newshtml/21170.htm
衛生部は、2008年2月18日、湖南省で高病原性鳥インフルエンザの患者1例が確認されたことを発表した。この患者は、湖南省Yongzhou 市Jianghua 郡の22才の男性である。2008年1月16日、男性は発熱と頭痛などの症状を発症し、同22日に町の医療センターを受診したが、対症療法による改善がみられなかった。同23日、郡の病院に転院したが呼吸状態は悪化し続けた。あらゆる治療も虚しく、2008年1月24日に死亡した。2月15日、湖南省CDCは患者から採取された呼吸器の検体を後ろ向きに検討した結果、H5亜型鳥インフルエンザウイルスが陽性であることが判明した。2月17日、中国CDCで、患者の呼吸器からの検体について再度検査が行われ、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが陽性との結果が得られた。高病原性鳥インフルエンザの感染患者のWHOによる症例定義と中国国内での診断基準に照らし合わせ、衛生部の鳥インフルエンザ予防対策専門家チームは、この症例について、高病原性鳥インフルエンザの感染が確定された症例であると認定した。現地当局は、疾患発生後重大な関心を払い、ヒトでの感染発生時の緊急対応計画を実施している....
[3] 中国政府、ヒトの鳥インフルエンザ感染による死亡を確認
情報源:Reuters News 、2月18日。
http://www.reuters.com/article/scienceNews/idUSPEK34416620080218
中央部・湖南省の22才の中国人男性が、H5N1型鳥インフルエンザにより死亡し、2007年後半以降の2例目となる死亡となったことを、2008年2月18日に衛生部が発表した。この男性が初めて発熱と頭痛の症状に気づいたのは、2008年1月16日で、数日後に入院し、1月24日に死亡したと、衛生部のウェブサイトで公表されている。省の当局は、2月15日に患者からの検体を取り寄せ、鳥インフルエンザウイルスの初期検査を行ったところ陽性となった。この検体が、北京のCDCに送付され、同17日にH5N1型ウイルスの検査が陽性であることが確認されたと、衛生部が述べた。衛生部は、鳥インフルエンザ患者の検査が遅れた理由については説明していないが、湖南省は、1月から2月にかけて、豪雪により100人以上が死亡し、各地で道路が寸断され、停電が発生した中国中南部の地域の中でも、特に被害が深刻な地域であった。衛生部は、現地当局は適切に対応していると説明している。...
[ModCP注-今回の症例は、中国国内で28例目の患者であり、18例目の死者である。2008年の中国初の感染例である。これ以前の最も新しい症例は、江蘇省の、2007年11月24日に発症した息子と、12月3日に発症した父親であった。]
地図 湖南省、Yongzhou   http://www.maps-of-china.com/hunan-s-ow.shtml

●02-15(0219-0120)#Ea#家禽の死亡-ホンジュラス(ラパスLa Paz)、情報提供依頼
[1]
情報源: La Prensa Grafica (El Salvador) [in Spanish]、2月15日。
http://www.laprensagrafica.com/economia/991063.asp
2008年2月14日、Salvadoran(エルサルバドル)政府は、ホンジュラスに向けて技術者チームを派遣し、200羽の家禽の死亡についての調査を行うと発表した。..ホンジュラスの新聞によると、San Miguelito およびLos Almendros(いずれもLa Paz管区)内の52戸の家庭で、家禽の大量死が発生したとされる。...
[2]
情報源:Proceso Digital (Honduras) [in Spanish]、2月14日。
http://proceso.hn/2008/02/14/Nacionales/Honduras.decreta.cuarentena/4066.html
エルサルバドル衛生当局は、2008年2月14日、ホンジュラス政府が、200羽の家禽の突然死の報告をうけ、エルサルバドルとの国境の複数の地域に、衛生検疫を宣言したと報告した。国境のLa paz地区のSan Miguelitoおよび Los Almendrosの52戸の家庭で大量死が発生した。いくつかの検査の結果が確定されていないものの、鳥インフルエンザについては除外されていると当局が説明した。....

●02-15(0219-0130)#Ep#White blister、brassicas(アブラナ属)-オーストラリア(クイーンズランドQLD州)、新種
情報源:Australian Food News 、2月15日。
http://www.ausfoodnews.com.au/db/node/56881
アブラナ属の野菜に被害をもたらせる、White blisterは、2005年に、クイーンズランドQueensland州で初めて、Lockyer ValleyのGattonのブロッコリー農場で発生した。真菌のAlbugo candida_を原因とする。...原文参照願います。

●02-16(0219-0141)#C#デング熱-ボリビア
情報源:RTE News 、2月16日。
http://www.rte.ie/news/2008/0216/bolivia.html
ボリビアの19才の男性がデング熱により死亡し、2007年11月に洪水に襲われて以来初めての死者が発生した。死亡したこの男性は、北西部の出身で、全国で53人が死亡した豪雨の、最も被害の激しかった地域である[洪水が発生したのは北東部で、北西部ではない]。全国で100人以上のデング熱感染患者が発生したことを受け、政府は公衆衛生上の注意喚起を行っている。
[Mod.TY注-ボリビア出血熱の原因である、Machupo virusの齧歯類保有宿主である、Calomys callosus_が洪水により、ヒトが住む高い場所の1ヶ所に集中すれば、ボリビア出血熱の危険性も増すことが予想される。]
地図 Bolivia http://www.lib.utexas.edu/maps/americas/bolivia_rel_2006.jpg

●02-15(0219-0142)#C#デング熱-ブラジル(リオデジャネイロ)
情報源:O Globo Online [in Portuguese]、2月15日。
http://oglobo.globo.com/rio/mat/2008/02/15/numero_de_vitimas_da_dengue_quatro_vezes_de_janeiro_de_2007-425682832.asp
この季節は、デングの夏として知られることになりそうである。デング感染患者数は飛躍的に増加し、2008年1月の届出患者数は4290人に達し、2月14日の発表{*?}から1110人の増加となった。市内の蚊族ネッタイシマカの感染者は、2007年1月の4倍増となった。2月の患者はすでに205人で、2008年に入ってからの合計4495人となっている。...

●02-16(0219-0143)#C#デング熱-インドネシア(ジャワ)
情報源:Antara 、2月16日。
http://www.antara.co.id/en/arc/2008/2/16/dengue-kills-37-in-c-java/
2008年1月、Central Java州では37人以上がデング熱により死亡した。2008年1月のデング熱患者数は2347人で、2007年1月の患者数2518人、死者62人より少なくなっている。2008年2月の初めの2週間の感染者は、57人以上であった。

●02-17(0219-0144)#C#デング熱-フィリピン(セブ)
情報源:Sunstar 、2月17日。
http://www.sunstar.com.ph/static/ceb/2008/02/17/news/8.southern.cities.towns.land.in.top.11.for.dengue.case.rate.html
Toledo およびTalisay市では、2008年これまでにそれぞれ35例および28例のデング患者が報告され、最多患者数を記録した。セブCebu州では今もデング熱が蔓延している。2008年1月の初めから2月8日までに、州内では304例のデング熱患者が発生し、このうち7人が死亡した。1月だけで232人の患者と5人の死亡が記録された。昨年の1月の患者数はわずか83人で、死亡は2人だった。同2月の患者は75人で死者はなかった。...

●02-17(0219-0145)#C#デング熱-タイ
情報源:MCOT 、2月17日。
http://enews.mcot.net/view.php?id=2864
タイ全国の公衆衛生当局は、2008年、すでに4人が死亡し、累積の患者数は1ヶ月で2824人に達したことから、デングへの警戒態勢を強めている。..

●02-12(0219-0146)#C#デング熱-カンボジア(訂正)
投稿者:Tom Kiedrzynsk 、2月12日。
20080120.0255に関して。
カンボジアの約4万人の患者のうち死者407人であるので、致死率は10%ではなく、1%になる。

●02-17(0219-0147)#C#デング熱-スリランカ
情報源:The Sunday Times Online、2月17日。
http://www.sundaytimes.lk/080217/News/news0016.html
トリンコマリーTrincomaleeで、2008年が始まってから45日間で、3人がデング熱により死亡した。34人が感染した。..
地図 Sri Lanka http://www.lib.utexas.edu/maps/middle_east_and_asia/sri_lanka_pol01.jpg

●(0219-0150)#Ea#ウサギ出血性疾患-ニュージーランド(02):質問
投稿者:Ernest Gould、2月18日。
"immunity"とはどのような意味で使われているのか
1 新たなウサギが感染に対して免疫を保有している
2 遺伝学的に感染抵抗性を有するようになった
3 ウサギの集団内で、ウイルスの感染循環がなくなった

20080207

 ○よくある質問
 ○ダイジェスト版のお勧め
 ○シガテラ毒-米国:注意
 ○クロストリジウム菌Clostridium difficile、ribotype 027-英国
 ○進行性炎症性神経障害、ブタ肉工場従業員-米国(04)
 ○パナマ病、バナナ-中国(02)

●C# シガテラ毒-米国:注意
Archive Number 20080207.0497
シガテラ毒魚食中毒ciguatera fish poisoning (CFP)の患者が発生について、FDAはシーフード加工業者に対して注意を促している。
情報源:US Food & Drug Administration (FDA) News、2月5日。
シガテラ毒を有する魚を食べたことにより、消費者の間で、シガテラ毒魚食中毒ciguatera fish poisoning (CFP)の患者が発生していることについて、2008年2月5日、FDAはシーフード加工業者に対して通知を行った。これらの魚は、 Texas-Louisianaの海岸線の南の領海内に設けられた、Flower Garden Banks National Marine Sanctuaryに近い、メキシコ湾北部Northern Gulf of Mexicoで採取された。FDAは、Washington, DC, and St. Louis, Missouriなどで複数の流行発生を確認した時期に、この地域でのCFPは極めてまれと考えていた。現在、FDAは、海洋保護区から16km以内で捕獲されたgrouperハタ, snapperフエダイ, hogfishと、80km以内で捕獲されるamberjackブリ, barracudaカマスには、CFPが発生する可能性が十分にあると見ている。FDAは、シーフード業者らに対し、サンゴ礁にいる魚や、そのほかシガテラ毒性の可能性がある魚を漁師から直接買い付けているシーフード加工業者に対し、最新のHazard Analysis Critical Control Point (HACCP)に照らし合わせて、評価を見直すよう、求めている。...シガテラ中毒は、海洋の食物連鎖によって、毒性のある微生物藻類からのシガテラ毒ciguatoxinsが蓄積した、熱帯のサンゴ礁に棲む魚を食べて発生する。シガテラの原因となる毒素は、調理や冷凍によって壊されることはない。また、有毒な魚と無毒の魚を、見た目や味で区別することもできない。CFPを検出する唯一の方法は、検査機関での検査しかない。シガテラ中毒の症状には、嘔気、嘔吐、下痢、口/手足のしびれや疼痛、関節痛、筋肉痛、頭痛、温覚の逆転と変容、めまい、筋力低下などである。不整脈、血圧低下などの循環器系の異常が認められることもある。通常、発症は、摂食後数時間以内で、数週間で消失する。しかし、一部には、神経症状が数ヶ月から数年間続くものもある。CFPのantidote 解毒剤はない。72時間以内に医師が診断すれば、治療は最も効果的である。死亡することはまれである。さらに詳細な情報
[Mod.TG注-通告の背景となるFDAの情報 
Ciguateraは、食物を通じて自然界のトキシンが蓄積した、亜熱帯と熱帯の海洋finfishの摂食によるヒトの中毒の1種である。このトキシンは、低緯度地域のシガテラ侵淫地域では、普遍的な複数のdinoflagellate (algae藻類)由来である。シガテラの臨床症状は、胃腸、神経、循環器異常の組み合わせで起こることが多い。有毒魚の産地により、症状は規定される。ヒトにおいて、シガテラを診断できる臨床検査は、現在のところ存在しない。診断は、症状と食事歴などから、総合的に下される。野外で有毒な魚を検出するためのenzyme immunoassay (EIA)は、現在評価を受けているところで、将来的に汎用可能となるかもしれない。シガテラ毒魚中毒に関係するMarine finfishとしては、groupersハタ, barracudasカマス, snappersフエダイ, jacks, mackerelサバ, and triggerfishなどが一般的である。そのほかにも、多くの温水帯の魚が、シガテラ毒を保有する。有毒魚の発生は散発的で、上記の魚や地域全てが有毒というわけではない。]
地図 Northern Gulf of Mexico and the Flower Garden Banks National Marine Sanctuary 

●C# クロストリジウム菌Clostridium difficile, ribotype 027-英国(北アイルランド)
Archive Number 20080207.0497
2007年の夏から2008年2月6日までの、_C. difficile_関連の死者が23人に達した。
情報源:Belfast Telegraph 、2月6日。
致死性のsuperbug 、_Clostridium difficile_ (クロストリジウム菌、以下クロ菌)の新種の被害に対する脅威は、2008年2月8日、Northern Health Trustで数日間にさらに3人の患者が死亡したことで高まっている。保健当局者らが、County Antrimの複数の病院で発生したsuperbugの感染流行対策に当たるなか、2007年の夏から2008年2月6日までの、_C. difficile_関連の死者が23人に達した。...
[Mod.ML注-County AntrimはNorthern Irelandを構成する6つのcountyの1つである。_Clostridium difficile_ は、入院患者に診られる下痢症のもっとも多く見られる原因菌で、同菌の獲得に最も重要な危険因子は抗生物質の使用である。最近のクロ菌関連の下痢症はより重症化し、再発率が高く、有意に死亡率が高い。これには、北米、日本、欧州の新たな超毒性のクロ菌が関与している。この新興の菌株は、トキシンAおよびBを過剰に産生し、North American pulsed-field type 1 and polymerase chain reaction [PCR] ribotype 027と呼ばれている。これらの流行性菌株は、フルオロキノロン耐性という特徴を持ち、使用することは、このリボタイプの疾患の危険因子となる。( gyrA mutations in
fluoroquinolone-resistant _Clostridium difficile_ PCR-027. Emerg Infect Dis 2007; 13. )。2006年、英国全体の医療地域のクロ菌サーベイランス計画が実施され、分離株の26%がribotypeO27という結果となった。同時に行われた、北アイルランド各地の60の分離株の小さなサーベイランスでは、O27は確認されなかった(20070427.1377)。さらに、英国から搬送された、アイルランド初のribotype 027感染の1症例の報告がある(20070427.1377)。その後の、他のアイルランドの病院における、院内感染流行2件についての報告も行われている。医療施設でのクロ菌感染拡大防止策として、クロ菌による下痢症を発症した入院患者の臨床的/微生物学的サーベイランスと、感染対策強化としてのクロ菌陽性下痢症患者の即時隔離または隔離室がない場合のcohorting(前向き調査?)に加え、手洗い遵守の強調と抗生物質使用の適正化を必要とする。]
地図 Northern Ireland 

●C# 進行性炎症性神経障害、ブタ肉製造業従業員-米国(04):IN,MN
Archive Number 20080207.0500
末梢神経の疾患であり、脳や脊髄以外の病気であるといえる。...
情報源:The Washington Post 、2月5日。
ワシントンポスト紙記者と、ミネソタ大学感染症研究政策センター長との議論の内容。
詳細は原文参照願います。
-メイヨ-クリニックの神経内科医は、患者のMRIでは、炎症を示唆する神経根の肥厚thickeningが認められたと述べている。多発性硬化症のような脳の白質の異常は認められていない。ブタ業者の従業員の脳組織の生検は得られていない。1件だけある足の神経の生検材料は、軽度の炎症を示すのみである。おおむね、これらの所見は末梢神経の疾患であり、脳や脊髄以外の病気であるといえる。
-疫学調査により、head tableでの労働やその場での他の作業以外に、関連因子は認められなかった。
-90%以上のブタは、約160kmはなれたAustin(Minnesota)のブタで、特定のブタとヒトの疾患との関連性は見出されず、食中毒となるような疾患も含めて、ブタでの疾患発生は、数年来報告されていない。
-感染症である可能性も、狂牛病のような疾患の可能性もない。
-(輸出先である韓国や中国でも検査は行われているか?)アジアや南米では、ブタの脳を食べる習慣は非常に一般的である。もしエアロゾル化された脳組織が原因であるとしても、その暴露(感染)ルートとして重要なのは吸入である。家庭やレストランでの取り扱いでエアロゾルに暴露することはなく、食中毒でもない。
-高用量のステロイドが多くの患者に用いられ、有効であった。改善が見られない患者には、免疫グロブリンが静脈投与された。数人にはいずれも効果が認められなかったり、効果が持続しない例がある。

●Ep# パナマ病、バナナ-中国(02)
Archive Number 20080207.0506
感染流行の原因は、tropical race 4 (TR4)である。
投稿者:米・フロリダ大、Randy C. Ploetz, Ph.D.、2月7日。
20080203.0440について。この感染流行の原因は、tropical race 4 (TR4)であり、東南アジア同様、中国・福建省の示された地域全体のCavendish生産に壊滅的被害を与えている。アメリカ大陸やアフリカのバナナ生産にも脅威となっている。世界で生産されるバナナの約85%が、TR4に感受性のある品種となっている。

20080206

 ○黄熱-パラグアイ(02)、警戒
 ○口蹄疫、家畜-レバノン、イスラエル、OIE
 ○ポテトの疾患-インド
 ○結核、MDR-パプアニューギニア
 ○デング熱・デング出血熱 最新状況2008(05)
  パラグアイ、ブラジル、ペルー
  ニューカレドニア、フィリピン
 ○A群連鎖球菌-米国(NM)、情報提供依頼
 ○炭疽、ウシ-インド
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(09)
  ベトナム、ソマリア、ナイジェリア、ザンビア
  コンゴDR、ケニア、タンザニア、アンゴラ
 ○鳥インフルエンザ(30):トルコ、バングラディシュ、香港
 ○炭疽、ヒト、家畜-インド(02)、確定
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(24):インドネシア、WHO
 ○進行性炎症性神経障害、ブタ肉工場従業員-米国(03):MN

●C# 黄熱-パラグアイ(02):サンペドロ、警戒
Archive Number 20080206.0475
[1] パラグアイ政府非常事態宣言、初の黄熱による死亡
サンペドロSan Pedro出身の24歳の男性が腎不全と肝不全により病院で死亡し、黄熱感染が確認された。
情報源1:Chinaview、2月6日。
情報源2:Xinhua 、2月6日。
2008年2月5日、パラグアイ政府保健当局は、アスンシオンAsuncionの病院で、国内ではおよそ1世紀ぶりとなる、蚊族媒介性肝腎疾患の黄熱感染による死者が確認されたことを受け、非常事態を宣言した。死亡した男性は、中央部サンペドロSan Pedro出身の24歳で、腎不全と肝不全により、アスンシオンの病院で死亡した。この病院の院長は、男性は、友人たちとサル狩りをした後、発病したことを明らかにした。2月5日の記者会見において、病院は生検および剖検を行って、確定診断を得たと説明した。同院長は、ほかに、外科医による片側の腎摘後もなお重篤な肝不全などの合併症が続き、集中治療中の22歳の男性が入院中であることについても言及した。近親者に勧められて入院したこの患者は、サンペドロ州都サンエスタニスラオSan Estanislaoから7kmの、Calle 8000村出身である。同じ記者会見場で、保健相は、国内に5人の黄熱感染が確定された患者がいることを明らかにした。パラグアイで最後に黄熱による死者が発生したのは1904年のことであり、感染患者については、974年に確認されたのが最後であった。
[2] パラグアイで34年ぶりの黄熱患者報告
情報源:International Herald Tribune/AP 、2月5日。
ブラジルとの国境からおよそ240km離れたサンペドロ州で、(黄熱)患者が確認されたと、公衆衛生当局者が述べた。1歳から60歳までのサンペドロ州の住民らは、予防として、この蚊族が媒介する疾患に対するワクチンの接種を受けている。当局は、2008年1月に、国民の大多数が住む都市から遠く離れた農村部で8例[現在13例]の黄熱による死者が確認されているブラジルでの感染流行との関連性は、いまのところ知られていないと報告している。WHOによると、世界中で毎年およそ3万人が、このウイルス性疾患により死亡していると見られている。蚊族やワクチンの対策が知られるようになるまでは、壊滅的な流行が発生していた。症状としては、発熱、嘔吐、黄疸、口・鼻・目・胃などからの出血が知られている。
地図 San Pedro (首都Asuncionの北) 

○Ea# 口蹄疫、家畜-レバノン、イスラエル、OIE
Archive Number 20080206.0476
[1] 口蹄疫、レバノン
情報源:OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2008; 21(6) 、2月6日。
[*上記のOIEのウェブサイトにて、表形式となった報告を参照願います]
感染開始時期 2008年2月2日
前回流行時期 2007年4月
原因ウイルス 口蹄疫ウイルス(血清型不明)
新たな感染流行
発生地 Qusaibieh, Baabda, Jabal Lubnan
感染種 ウシ2頭(農場)
疫学情報 発病1週間前に地方の市場(Bekkaa province) から連れてこられた
[2] 口蹄疫、イスラエル
情報源: OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2008; 21(6) 、2月6日。
感染開始時期 2008年1月28日
前回流行時期 2007年6月
原因ウイルス 口蹄疫ウイルス(血清型不明)
新たな感染流行
発生地 Snir, Hazafon
感染種 ウシ72頭中7頭(村内)
[Mod.PC注-]

○Ep# ポテトの疾患-インド(西ベンガル州)
Archive Number 20080206.0477
情報源:The Statesman 、2月1日。
2008年、Birbhum地区は天候不良によりポテトの収穫量に影響が出た。さらには、late blight, leafroll virus, and bacterial wiltなども、減少をもたらせる結果となっている。...

●C# 結核、MDR(多剤耐性)-パプアニューギニア
Archive Number 20080206.0478
ケアンズCairnsでの治療を受けたPNGの患者のうち1、5人は薬剤耐性であったと報告した。
情報源:ABC News 、2月5日。
極北クイーンズランドQueenslandの結核の専門家らは、オーストラリアへの結核に波及を阻止するためには、パプアニューギニアPNGの保健サービスを、根本的に見直す必要があるとしている。Medical Journal of Australia [MJA]誌の中で、PNGの抗生物質耐性結核菌[_Mycobacterium tuberculosis_]の調査研究を行った医師が述べた。報告によると、多数の結核菌に感染した人々が、協約により地域を越えて自由に往来が許されている、Torres Strait Islandsに行っている。報告した医師は、2007年、70人以上[MJAの文献では、60人はTorres Straits Islandsで治療されたことになっている]の結核患者が、ケアンズCairnsでの治療を受け、そのうち15人は薬剤耐性であったと報告した。今後も治療に訪れる患者は増えるものと考えられ、医療施設などの改善が行われなければ、状況は変わらないだろうし、薬剤耐性の結核の治療に用いられる薬剤の多くは、PNGではほとんど入手できない、と述べられている。
[Mod.ML注-長文です]

●C# デング熱-パラグアイ
Archive Number 20080206.0483
情報源:BBC News、1月30日。
2007年の感染流行の後遺症が懸念されている。新たなデング感染流行を防止する目的で、パラグアイには、衛生注意報が発令されたままになっている。衛生当局は、2008年、およそ150人の、この蚊族媒介性疾患の感染が疑われる患者を確認している。パラグアイの上級当局者は、となりのブラジルにはデング感染の増加と数十人の黄熱患者の発生があると述べた。2007年、パラグアイでデング熱により死亡した人の数は17人で、当局は初動の遅れを批判されている。...保健相は、最新の感染疑い患者らについては、現在検査が行われているとし、「初回検査により11人の感染が確認され、確定のため、第2回の検査が行われる」と、取材に答えていった。
[Mod.TY注-2008年1月29日のポルトガル語の記事によると、150人(うち確定11人)のデング患者のほとんどは、ブラジル国境のアルトパラナAlto Paranaと、首都アスンシオンのとなりのCantralからの報告である。]
地図 Paraguay  

●C# デング熱-ブラジル
Archive Number 20080206.0483
情報源:O Povo Online [In Portuguese]、1月30日。
2007年、国内では、41例の神経学的デング感染例(neurological dengue cases)が報告されたことが、2008年1月29日の保健省からの数字で明らかになった。史上最悪のデング感染流行が発生したサンパウロSao Paulo州では9人、以下、Para (6), Piaui (6) e Parana (4), Alagoas (3), Maranhao (2) and Rio Grande do Norte (2)の順となっている。Amazonas, Amapa, Paraiba, Pernambuco, Bahia, Espirito Santo, Minas, Rio de Janeiro and Mato Grosso do Sulの各州から、1名ずつ報告された。
[Mod.TY注-"neurologic dengue"という語は存在しない。デングには、脳炎、末梢神経障害などの、神経学的合併症が起こる可能性はある。ブラジルではデング感染の増加があり、合併症はより顕性化するため、神経学的合併症の報告は、決して例外的なことではない。]
地図 Brazil

●C# デング熱-ペルー
Archive Number 20080206.0483
全国で届出のあったデング患者の数は254人で、このうち6例が確定された。
情報源:Bol. Epidemiol. (Lima) No. 2 [in Spanish]、1月0日。
2008年1月第2週、全国で届出のあったデング患者の数は254人で、このうち6例が確定された。DIRESA Loreto地方 (55 percent) および Ucayali地方 (23 percent)での発生が認められた。Loreto DIRESAでは引き続いてのデング感染流行の発生が認められたが、Jaen と Madre de Diosの流行は減少した。これまでのところ、デング出血熱の症例は発生していない。第2週までにデング患者を報告したのは、33の地域であった: Belem, Iquitos, San Juan Bautista and Punchana of the Loreto DIRESAなど。
地図 Peru 

●C# デング熱-ニューカレドニア
Archive Number 20080206.0483
首都ヌーメアNoumeaおよび近郊で、新たに15例のデング患者が発生した。
情報源:Marianas Variety 、2月1日。
ニューカレドニアの衛生当局は、2008年1月に入り、首都ヌーメアNoumeaおよび近郊で、新たに15例の患者が発生している現在の状況は、プレ流行(流行前)状況にあると判断した。ヌーメアにあるパスツール研究所は、2007年の1年間の患者数が47人であったことから、2008年のこの数字を懸念している。新規に発生した患者の多くは、Greater Noumea地域の郊外Dumbeaを中心に確認されたものである。...
地図 New Caledonia 

●C# デング熱-フィリピン(セブ島)
Archive Number 20080206.0483
セブ市は最もデングの発生率が高く、患者は1600例以上である。
情報源:Wow Philippines 、1月31日。
セブCebu市内では、デング出血熱DHFの高い死亡率が続いている。当局は、2008年2月にデングへの対策強化に乗り出す。Central Visayas で2007年に記録されたデング患者の総数は6640人で、148人が死亡し、致死率は2.2%であった。デング熱発生数が多い地域の上位10ヶ所のうち、7ヶ所がセブ州であった。セブ市は最もデングの発生率が高く、患者は1600例以上であり、次いでTagbilaran市、3位が患者355人、死者14人のMandaue Cityである。以下、地域名などが続きます。原文参照願います。
地図1 Philippine provinces, showing Cebu 
地図2 Cebu Province showing Cebu city and other cities  

●C# 連鎖球菌、A群-米国(ニューメキシコNM州)、情報提供依頼
Archive Number 20080206.0484
病院で発生した、8例の連鎖球菌感染症の調査が行われている。
情報源:KOAT.com (Albuquerque), Associated Press report、2月4日。
衛生当局は、Bernalillo郡の1病院で発生した、8例の連鎖球菌感染症の調査を行っている。病院の名前は明かされていない。病院側は調査に協力しており、2008年1月23日以降、新たな患者は発生していないという。当局はCDCの協力を得て、A群連鎖球菌感染を調査している。この調査は、新たな感染の防止策として、感染源の特定と病院への勧告のために行われている。
[Mod.ML注-GASについての詳説]
地図 Bernalillo County(New Mexico州)

●Ea# 炭疽、ウシ-インド(西ベンガル州)
Archive Number 20080206.0485
[1] 3つの村で、合計14頭のウシが炭疽感染により死亡した。
情報源:Ananda Bazar Patrika [in Hindi]、2月5日。
Mathabhanga(Cooch Behar地区 in West Bengal州)の3つの村で、合計14頭のウシが死亡した。血液検査の結果、炭疽菌が検出された。ワクチン接種が行われたが、ミルクや牛肉などに関する制限は行われていない。
[2] Mathabhanga亜地区で死亡したウシにおいて炭疽菌が確認された
情報源:The Telegraph, Calcutta, India 、2月4日。
[Cooch Behar, West Bengalの]地方当局が、Mathabhanga亜地区で死亡したウシにおいて炭疽菌が確認されたと発表したことから、 ベンガル地方には動物の疾患が拡がっているようである。...
[3] 6頭のウシが死亡する炭疽感染流行が発生した。
情報源:Statesman News Service 、2月5日。
炭疽ワクチン接種活動が、Bhojaner-chhara village under the Nishiganj-I gram panchayat in Mathabhanga-II block およびその周辺で展開されている。住民らには、炭疽感染で死亡したウシの肉を食べたり、皮を剥いだりしないよう呼びかけている。これまでにヒトでの感染は報告されていない。2008年2月1日にBhojaner-chhara村で、6頭のウシが死亡する炭疽感染流行が発生した。...

●C# コレラ、変異株variant strains-ベトナム(北部)
Archive Number 20080206.0486
ベトナムにおけるコレラ菌の流行株は、ハイブリッド株に移行しつつある。
投稿者:日・長崎大学、Masahiko Ehara, MD, DMSc、2月6日。
最近、ベトナム北部でコレラ感染流行が発生している。2006年以降、北部Thai Binh および Hai Phong省の環境中の地表水中のvibriophages についての調査を行い、コレラ感染流行予測に必要な情報を収集している。2007年、5月、6月、そして特に9月に、20地点から数種のvibriophages を分離(確認)することができた。しかし、2007年11月のコレラ感染流行開始時期には、vibriophagesをほとんど確認できなくなった。代わって驚くべき事実に直面した。すなわち、すべてのコレラ菌_Vibrio cholerae_ が、filamentous phage fs2に感染し、一部はfilamentous phage fs1に感染していたのである。古典型バイオタイプbiotypeの一部の特徴を有する、_V. cholerae_ O1 biotype El TorのMatlab 株およびモザンビーク株の報告以来、ハイブリッドの菌株によるコレラ感染流行が、印・オリッサOrissa州で発生し、150人が死亡した(20071213.4015)。われわれは、ベトナム北部における感染流行の原因となっている菌株の遺伝子を解析した。驚いたことに、全ての菌株は、小さな染色体の1つの中にfilamentous phage CTXf (classical type)を2コピー、大きな染色体の1つの中に1コピー(El Tor type)を持っていることが判明した。このことから、流行株は、ハイブリッド株に移行しつつあることが示唆された。このハイブリッド株は、これまでのところ、エルトール株と比較して、かなりの強毒性を示している。
[Mod.LL注-バングラディシュの国際下痢症研究センターのNairらが、コレラ菌のハイブリッドあるいは変異株が、Matlab病院のコレラ患者から検出されたと発表したため、しばしばMatlab variantsと呼ばれることが多い。これまで、古典型とエルトール型の2つのバイオタイプに分けられ、ヒツジ赤血球の溶血、ニワトリ赤血球凝集、Voges-Proskauer反応、ポリミキシンやbiotype-specific viral bacteriophagesに対する感受性などによって、鑑別可能であった。Nadirらは、3つのMatlabの3つのタイプを、表現型の特色の混成に基づいて記述した。モザンビークにおいても、Matlab株との遺伝学的関連性を有するハイブリッド株が見つかっている。重要なこととして、Matlab変異株は、パンデミックの引き金となるのに必要な遺伝子を全て備えていることがある。古典型のバイオタイプでは、エルトール型と比較して、より臨床症状が顕著な傾向が見られる。この解析の中で、ハイブリッド株の臨床症状の程度は明らか担っていないが、中程度intermediateなのかも知れない。また、ベトナムの株と、Matlabの変異株との関連性の有無もはっきりとは示されていない。 参考文献の紹介。]
地図 Viet Nam 

●C# 急性水様性下痢症、死亡-ソマリア(Middle Shabelle)
Archive Number 20080206.0486
汚染された飲料水により、少なくとも8人のこどもが死亡した。
情報源:Garowe Online、2月4日。
ソマリア南部Middle Shabelle地方で、汚染された飲料水により、少なくとも8人のこどもが死亡したことが、2008年2月4日、関係者らによって明らかにされた。子供らが死亡した、州都Jowharの東にあるBal'ano村では、深刻な水不足が続いている。子供らは、水様性下痢症によって死亡したものと見られている。...
地図 Middle Shabelle(Somalia南部、地図上ではShabelle Dhexe)

●C# コレラ-ナイジェリア(Delta州)
Archive Number 20080206.0486
Delta州Asaba周辺の各病院には、数十人の子供らが入院している。
情報源:Vanguard Online 、2月5日。
川沿いの町を中心にコレラ感染流行が発生し、Delta州Asaba周辺の各病院には、数十人の子供らが入院している。2007年に発生した同じコレラ感染流行では、州内で10人以上が死亡した。2008年2月4日に感染流行を知った州情報担当者は、保健省から、Oshimili South自治区各地において、コレラ感染流行が発生しているとの報告を受けたと述べた。
地図 南部Delta state 

●C# コレラ-ザンビア(Copperbelt)
Archive Number 20080206.0486
現在3人が入院して経過観察となっている。コレラに関する検査の結果はまだ出ていない。
情報源:AllAfrica.com, The Times of Zambia (Ndola) report 、2月5日。
キトウェKitwe's Ipusukilo Townshipでは、Nkana Water and Sewerage Company (NWSC)の飲料水販売所water kiosksが、未払いを理由に閉鎖されたあとから、コレラと見られる感染流行が発生した。現在3人が入院して経過観察となっている。コレラに関する検査の結果はまだ出ていない。...
地図 Kitwe(in the Copperbelt province・Zambia北西部):コレラ発生中のコンゴDRのKatanga州と接する

●C# コレラ-コンゴ民主共和国DR(カタンガ州)
Archive Number 20080206.0486
カタンガKatanga州において、コレラ感染流行により少なくとも76人が死亡し、3000人近い感染が発生した。
情報源:Reuters 、2月6日。
2008年初めからのコンゴ民主共和国DR南東部のカタンガKatanga州において、コレラ感染流行により少なくとも76人が死亡し、3000人近い感染が発生したと、2008年2月6日に保健当局者が発表した。州の保健担当者は、2008年は最悪の状況で、鉱業会社の参入で人口上の爆発があり、人口が増加した上、飲料水不足と衛生状況の悪化が認められるとしている。カタンガで最も人口の多いルブンバシLubumbashiと、北西に90km離れた工業都市リカシLikasiが、感染流行により、最も深刻な被害を受けている。コンゴ各地で、コレラ感染流行が発生している。しかし、ルブンバシのみで、2008年1月から18人の死者を含め1284人の患者が記録されたというような、大規模な流行は比較的まれである。
地図 Likasi and Lubumbashi(Congo DR南部Katanga州) 

●C# コレラ-ケニア(リフトバレー州)
Archive Number 20080206.0486
死者1名と70人の患者が入院した。
情報源:Kenya Broadcasting Corporation 、2月2日。
Narokの国内難民キャンプ(IDP=internally displaced persons camp)では、コレラ感染流行警報が出されている。Narok North districtのキャンプに滞在する1000人以上のIDPは、不衛生な状態であり、3ヶ所のトイレが満杯になっている。...Mandera District Hospital においても、死者1名と70人の患者が入院したと報告されている。国立公衆衛生研究所に送付された検体で、コレラの感染が確定された。
地図 Narokは、ケニア北西部Rift Valley州の南部  

●C# コレラ-タンザニア(アルーシャ市)
Archive Number 20080206.0486
2008年1月5日に発生し、1月21-27日の週までに54人がコレラに感染した。
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, The Arusha Times report 、2月1日。
アルーシャArushaの住民に対し、2008年1月5日に発生し、1月21-27日の週までに54人が感染した、コレラ感染流行に対する注意を呼びかけるメッセージを出している。スラム街である、Sokoni I, Sombetini, Unga Limited, Themi, Ngarenaro, Sekei, Ilboru, Losunyai, Sanawari, and Sakinaで、大きな被害が出ていると、市衛生当局者が述べた。...アルーシャやタンザニアの各地で長年に渡って、コレラ感染流行が発生と消失を繰り返している。今回の感染の中心地は、市南部のSokon Oneで、市の中心部から雨水や汚水が集まる場所となっている。
地図 Arusha 、 in north-central Tanzania  

●C# コレラ-アンゴラ(Kwanza Sul)
Archive Number 20080206.0486
州内では7例のコレラが確認された。
情報源:Angola Press (ANGOP) 、2月2日。
沿岸部のKwanza Sul provinceにあるアンゴラ赤十字は、コレラについての周知活動を強化している。...2008年1月の間、州内では7例のコレラが確認されたが、死者は発生していない。
地図 Kwanza Sul (spelled Cuanza Sul on the map)、Angola中西部 

●Ea# 鳥インフルエンザ(30)-トルコ(サカリヤ)、バングラディシュ、香港
Archive Number 20080206.0488
[1] バングラデシュ南部
バングラディシュの首都ダッカDhakaと港湾都市チッタゴンChittagong に拡大した。
情報源: Reuters 、2月6日。
当局の拡大防止策にも関わらず、鳥インフルエンザは、バングラディシュの首都ダッカDhakaと港湾都市チッタゴンChittagong に拡大したと、2008年2月6日に家畜当局が述べた。ダッカでは、2日間に数十羽のカラスの死体が発見され、H5N1型鳥インフルエンザの検査の結果陽性となった。市当局は、ダッカの市場における未調理のニワトリの販売を禁止した。チッタゴンでは、当局が複数の農場とおなじくカラスで、H5N1型の陽性を確認している。鳥インフルエンザウイルスは、全64地区のうち38地区に拡大し、全国で50万羽近くが処分された。バングラディシュでは、2007年3月に首都近郊の養鶏場で初めての鳥インフルエンザが確認されているが、これまでのところ、ヒトでの感染は確認されていない。2月6日、ダッカの新聞は、市内のRamna Parkで、マスクなしで素手で死亡したカラスを集める男性の写真を掲載した。感染した家禽を触ったり、食べたりすることにより、H5N1型ウイルスに感染する可能性がある。H5N1型ウイルスは、2003年後半から世界中で220人以上を死亡させている。
[2] バングラディシュ南部
Saralia村(南部Bagerha地方Morelganj sub-district)で、鳥インフルエンザが確認された。
情報源:Xinhuanet 、2月6日。
Saralia村(南部Bagerha地方Morelganj sub-district)で、鳥インフルエンザが確認されたことを受け、およそ3066羽の家禽、アヒル(カモ)、ハトの処分と、2385個のタマゴの廃棄が行われた。村内の養鶏場で死亡したニワトリでH5N1型ウイルスが確認されたことを受け、2008年2月5日夜、処分作業が行われた。。。種々の対策..2008年2月3日、養鶏場のニワトリ約900羽が死亡し、家畜当局は、死亡したニワトリの一部から検体を採取して、検査目的に送付した。同5日に鳥インフルエンザの検査の結果が報告され、直ちに2つの養鶏場と134軒での活動が実施された。2007年3月、ダッカの北西約30kmのSavarの養鶏場で、はじめての鳥インフルエンザウイルスが確認された。2008年1月、事態は悪化し、全国に鳥インフルエンザが拡大した。
[3] 香港 - black-crowned night heron(サギ)
Ocean Parkで死亡していたサギのH5N1型感染が確認された。
情報源: Macau Daily Times News 、2月3日。
香港南部で死亡していた1羽のblack-crowned night heronは、検査の結果H5N1型鳥インフルエンザウイルスが陽性であることが判明したと、2008年2月1日に当局が明らかにした。この死亡したサギは、香港の主要観光地の1つであるOcean Parkで捕獲されたあと、一連の検査の結果、H5N1型ウイルス感染が確認された。1月31日、公園内で発見されたサギにH5亜型感染が疑われるとして、Ocean Parkは21日間の閉鎖を発表した。black-crowned night heron は、common resident(よく見られる在来種)で、冬期間の訪問者であると、当局により説明された。...
[4] トルコ(サカリヤ)
Yenicam(サカリヤSakarya県)で、数十羽のニワトリが死亡し、鳥インフルエンザが確認された。
情報源:AFP via en.apa.az/news 、2月6日。
トルコ政府当局は、2008年2月5日、北西部の村Yenicam(サカリヤSakarya県)で、数十羽のニワトリが死亡し、鳥インフルエンザが確認されたと発表した。高病原性H5N1型鳥インフルエンザについての確定検査が行われている。...2006年1月、4人のティーンエイジャーが、イラン国境付近の農村部で、H5N1型鳥インフルエンザ感染流行により死亡している。当時、瞬く間に全81県の半数以上に感染が拡大した。この死亡患者は、アジア以外では初めての死者となった。2007年4月、トルコは鳥インフルエンザ清浄を宣言していた。
[Mod.AS注-2004年以降予測されている現象である、季節性のH5N1型感染拡大が始まった:黒海周辺地域は、おそらくは渡り鳥の移動とバイオセキュリティの欠如が合わさって、発生の中心地の1つとなっている。トルコでは2つの地方ですでに感染が発生している一方で、同じ黒海沿岸の他の国々、例えばルーマニアやウクライナ(クリミアCrimea)でも最近感染が発生したことが伝えられている。H5亜型の最終的な血清型の報告などが待たれる。]

●C# 炭疽、ヒト、家畜-インド(02):アンドラプラデシ、オリッサ、確定
Archive Number 20080206.0489
オリッサOrissa州で、炭疽感染により5人が死亡した。さらに5人の炭疽感染患者が、アンドラプラデシAndhra Pradesh州で発生した。
情報源:India eNews、2月6日。
高い感染力を持つ炭疽が、オリッサOrissa州の部族支配地域で、5人を死亡させたさらに5人の感染患者が、アンドラプラデシAndhra Pradesh州で発生したことが報告されていると、保健当局者が述べた。オリッサ州Koraput地区で、炭疽感染により5人が死亡し、また、アンドラプラデシ州Nelloreから、5人の炭疽感染患者の報告を受けていると、2008年2月6日、国立感染症研究所長が説明した。...同所のチームは、オリッサ州に派遣され、状況を調査する予定である。いずれの地域も土着感染地域で、以前にも炭疽感染が報告されていると、述べた。オリッサの患者らは、感染した肉を食べて細菌に感染し、AP州では、感染動物の取り扱ったためであると述べた。
[Mod.MHJ注-この報告は、発生地域からある程度離れたところからのもので、実際に発生した場所や死亡原因についてのコメントは、注意して聞かなければならない。NCIDの報告を待つことにしたい。以前の報告に腐った肉を食べたとされたが、オリッサ州の症例は腸炭疽により死亡したことになり、一方、AP州は皮膚炭疽と考えられる。]

◎C# 鳥インフルエンザ、ヒト(24)-インドネシア、WHO
Archive Number 20080206.0490
鳥インフルエンザ流行状況-インドネシア更新38
情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News 、2月6日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
インドネシア保健省は、新たなH5N1型鳥インフルエンザAウイルス感染患者2名を確定した。第一例目は、バンテンBanten州タンゲランTangerang市出身の29歳女性で、2008年1月22日に発症して、1月28日に入院したが、2月2日に死亡した。この患者の感染源に関する調査が進行中である。第二例目は、ジャカルタ州West Jakarta地区出身の38歳女性で、2008年124日に発症して、1月26日に入院し、現在も入院中であるが重体となっている。この患者の感染源に関する調査が進行中である。インドネシアでは、これまでに確定された患者126名中、103名が死亡している。
[ModCP注-20080204.0453で報告されていた2名の患者の、WHOによる確定情報である。]

●C# 進行性炎症神経障害、ブタ肉工場従業員-米国(03):MN
Archive Number 20080206.0493
エアコンプレッサー以外の暴露(rendering operation)による、新たな患者1名の発生。
情報源:Duluth (MN) News Tribune 、2月6日。
新たな精肉作業員1人が、ほか12人の作業員らに認められ、全国的な調査が開始されている、神経症状を発症した。しかし、他の患者と異なり、このQuality Pork Processors (QPP)の作業員は、脳組織を除去するための高圧エアコンプレッサー装置付近にはいなかった。そうではなく、この作業員は、Hormel Foodsと同じQPPの工場の地下で、溶解作業中(rendering operation)に脳組織に暴露していた。現在この新たな症例についての調査中であると、州疫学担当者が述べた。QPPには1300人の労働者が雇用されており、工場の脇でブタの処分を行っている。反対側の脇では、Hormerの1400人の従業員らが、肉をベーコンなどの製品に加工している。Hormelも自社のrendering operationを所有している。初発の12例は、Hormelから1989年に独立したQPPの、"head table"と呼ばれる部署の作業員に発生した。QPPは、2007年12月に調査が開始されるとすぐに、この圧縮空気システムによる脳組織の除去作業を中止した。2008年2月4日に工場内の従業員宛に出された通知によると、この最新の疑義症例の発生により、調査はHormelのrendering operationおよび周辺作業の従業員に拡大して行われる事になった。オースチンAustinと、インディアナIN州の工場の精肉業者らは、さまざまな程度の、手足の倦怠感、しびれ、疼痛などを訴えている。中には、ひどい障害となっている人も、治療を受けて職場に復帰した人もある。州および合衆国の衛生当局は、圧縮空気システムによって除去され、空中に飛散するブタの脳組織が、暴露した従業員らに、何らかの神経障害をもたらせた可能性について調査を行っている。調査担当者らは、ブタの脳のタンパクまたはその他の物質が、作業員らの免疫システムに作動し、誤って自身の神経組織を攻撃したとの説を唱えている。脳は冷凍され、米国南部やアジアに向けて出荷され、食品として売られている。先週、当局は、QPP部門の調査対象を、強力な圧縮空気システムが初めて工場に導入された10年前にさかのぼり、以前の従業員にも広げると述べた。
記事1 Washington Post 記事2 New York Times 

20080205

 ○黄熱、サル-アルゼンチン、疑い
 ○口蹄疫、ウシ-クウェート、疑い、情報提供依頼
 ○黄熱-ブラジル(10)
  新たにMato Grosso do SulとGoias州の2例の黄熱感染患者を確認。
 ○鳥インフルエンザ、家禽か渡り鳥か(02):トルコ、インド
 ○黄熱-パラグアイ
  パラグアイで100年ぶりに黄熱による死者発生。
 ○鳥インフルエンザ(29):パキスタン
  Karachi郊外の養鶏場で、新たなH5N1型感染流行が発生。
 ○訃報:Joshua Lederberg
 ○進行性炎症性神経障害、ブタ精肉工場従業員-米国(02):IN,MN
  圧縮空気装置による水-脂質乳濁滴が、
  脳組織の免疫増強アジュバンドの働きをした可能性がある。
 ○食中毒、ギョウザ-日本 中国からの輸入
 ○結核、ウシ-米国(02):MN

●Ea#  黄熱、サル-アルゼンチン(ミシオネス)、疑い
Archive Number 20080205.0459
Pinalito Reserve, San Pedroで4匹のサルが死亡しているのが見つかった。
情報源: Territorio Digital & Misioines Online [in Spanish]、2月2日、2月4日
Pinalito Reserve, San Pedroで4匹のサルが死亡しているのが見つかったことを受け、黄熱YFワクチンの一斉接種が行われている。中毒(毒物)によってサルが死亡した可能性は低い。このうち1匹のサルの検体が、ウイルス研究所に送付されており、25-30日以内に検査の結果が判明する予定である。2008年1月31日および2月1日の2日間に、死亡したサルは発見されなかった。1匹のサルが死亡していたColonia Paraisoは、San Pedroからわずか6kmの場所であったため、ある程度の注意が必要である。しかし、このサルは、捕獲された病気のサルで、YFを恐れた持ち主が放したものであった。ブラジル政府は、San Pedro と Puerto Iguazuにそれぞれ1万人分のYFワクチンを送付した。イグアスIguassuの滝に近い、アルゼンチンとブラジルをつなぐ国境の橋の入り口、Puerto Iguazu州の病院、および州都ポサダスPosadasに、YFワクチン接種所が設けられた。先週には2000人が接種を受けた。Puerto Iguazu州では、ワクチン接種者が各戸を訪問し、旅行者にも予防的にワクチン接種が行われている。イグアスの滝公園Iguazu Falls Parkの従業員300人も全員がワクチン接種を受ける予定である。この地域で以前にワクチンの一斉接種が行われたのは、2001,2002,2003年のことであった。
[Mod.JW注-南米の森林で死亡するサルは、黄熱感染拡大の従来からの指標である。howler monkeysホエザルが吠えなくなったとき、現地の住民は最悪の事態を想像する。]
写真 howler monkey 
地図(詳細) 

○Ea# 口蹄疫、ウシ-クウェート:疑い、情報提供依頼
Archive Number 20080205.0460
Sulaibiyaで口蹄疫FMDに感染する動物は、当局によるワクチン接種もれが原因である。
情報源:Arab Times Online 、2月2日。
当局によるワクチン接種もれが原因で、口蹄疫FMDに感染する動物が、Sulaibiyaにおいて徐々にその数を増していると、クウェート動物資源協会の副会長が述べた。港湾に獣医院がない上、家畜の取引業者は、輸入するウシにワクチンを接種していない。...
[Mod.AS注-他の湾岸諸国同様、生きた家畜動物を輸入して処分する国であるクウェートでは、1年中を通して、アジアやアフリカの感染発生国との商取引に応じて、様々なタイプのFMDV(口蹄疫ウイルス)の感染が発生する。FMD委託研究所のデータによると、O (2006), A (1981?), SAT1 (1970), C (1982?), Asia 1 (1981?), SAT2 (2000)となっている。]
地図 HealthMap/ProMED-mail interactive map of Kuwait 

●C# 黄熱-ブラジル(10)
Archive Number 20080205.0461
保健省は新たに、マトグロッソドスルMato Grosso do SulとゴイアスGoias州の、2例の黄熱感染患者を確認した。
情報源: Folha de Sao Paulo, Cotidiano [in Portuguese]、2月4日。
2008年2月4日、保健省は新たに2例の黄熱感染患者を確認した。1人はマトグロッソドスルMato Grosso do Sul、もう1人はゴイアスGoias州の患者である。2008年になり、ブラジルでは黄熱の疑われる患者49人の報告があり、このうち25人の感染が確定し、21人は否定され、3人は検査中となっている。2008年のこれまでに確定された黄熱感染による死者13人は、過去4年間に死亡した黄熱患者の合計と同数である:12人はゴイアス州、1人は連邦区(首都ブラジリアBrasilia)である。確定された25人のうち、17人は男性で、年齢は22-64歳、90%にワクチン接種歴がなかった。残りは、10年以上前にワクチンを接種されている。[Mod.JW注-女性は家の近くにいるのに対し、男性は森林伐採の業務のため、ジャングルの蚊族に曝露しやすい。黄熱ワクチンは、10年ごとの追加接種を勧められてはいるが、防御効果は一生続くものと考えられている。] 保健省は、2007年12月以来、1147万人分のYFワクチンを配布した。連邦区で140万人分、ゴイアス州で242万人分の接種が行われた。サンパウロ州では、サンパウロの北西485kmのMendoncaで、2匹のサルが黄熱により死亡したことが確認されている。全国では、37匹のサルが黄熱の感染によって死亡したものと考えられている。
[Mod.JW注-依然、都市部の黄熱urban epidemicは発生していない。感染発生地域でのワクチン一斉接種は、正しい対応である。しかし、ブラジルは、いつまで問題を避け続けられるだろう(dodge the bullet?)]

●Ea# 鳥インフルエンザ、家禽か渡り鳥か(02)-トルコ
Archive Number 20080205.0462
[1] トルコ(サムスンSamsun県)
黒海沿岸のSamsun県Yoruklerで、現地住民らが飼育している家禽からの検体の検査で、鳥インフルエンザ感染が判明した。
情報源: The New Anatolian (Ankara) 、2月4日。
トルコ農業自治省は、2008年2月3日、黒海沿岸のSamsun県Yoruklerで、鳥インフルエンザが確認されたと発表した。鳥インフルエンザウイルスは、現地住民らが飼育している家禽からの検体の検査で判明した。「省の研究機関で、鳥インフルエンザが確認された。この地域の野生の水禽類が感染源であると断定した」と、当局は述べた。同省はまた、感染は小さな区域で発生したもので、必要な感染拡大防止策がとられていると説明した。専門家によると、渡り鳥の経路にあるトルコは、野生動物からの鳥インフルエンザの脅威にさらされている。トルコではじめて鳥インフルエンザが確認されたのは、2005年、バンドゥルマBandirma であった。
[2] トルコ(サムスン県)
北部において死亡したニワトリの鳥インフルエンザ感染を確認した。
情報源: Reuters 、2月3日。
2008年1月後半、鳥インフルエンザの発生が疑われて行われた処分作業後に、北部において死亡したニワトリの鳥インフルエンザ感染を確認したことを、2008年2月3日に農業省が明らかにした。処分作業は、北部黒海地方のサムスン県の住民から、ニワトリの死亡についての報告が行われたことを受けて始まった。...8家族の農場のある限定された地域での発生で、37羽の処分により作業は終了していると説明されている。...2008年1月後半、トルコ政府当局は、H5N1型鳥インフルエンザの感染流行が確認されたことを受け、黒海沿岸Zonguldak県で600羽近くの家禽の処分を行った。 トルコは、冬の間、野鳥が、スカンジナビアやシベリアから北アフリカに南下する、渡り鳥のルート上にある。2006年、感染したトリと接触して、トルコ東部で4人が鳥インフルエンザにより死亡した。2006年冬の鳥インフルエンザ感染流行により、トルコは観光産業が打撃を受け、家禽部門にも深刻な被害をもたらせた。
地図 Samsun(北部) 

Ea# 鳥インフルエンザ、家禽か渡り鳥か(02)-インド(マニプル州)、警戒
Archive Number 20080205.0462
ニワトリの移動禁止令の中、ヒヨコが押収された。
情報源: Kangla Online, The Imphal Free Press report 、2月3日。
西ベンガル州での鳥インフルエンザ感染流行によって、マニプルManipur州外からの家禽と家禽製品の輸入が禁止されている中、2008年2月3日にPatsoi警察は、アッサムAssam州からNH-53経由で持ち込まれた6120羽のヒヨコを押収した。 Kwakeithel bazarの鶏肉店に届けられることになっていた。...
地図  Manipur, Assam, and West Bengal 

●02-05(0206-0040)#Ea# 黄熱-パラグアイ(サンペドロ)
Archive Number 20080205.0467
パラグアイで100年ぶりに黄熱による死者発生
情報源:Reuters [in Spanish]、2月5日。
パラグアイ公衆衛生省は、2008年2月5日、100年ぶりとなる黄熱による死者を確認した。首都アスンシオンAsuncionの北200kmにある、森林地帯のサンペドロSan Pedro地方San Estanislaoに近い農村部在住の24歳の男性で、ほかにも4人の疑わしい症例がある。検疫体制がしかれ、蚊族の繁殖場所の破壊と、地域の5万人の黄熱ワクチン接種が行われている。保健省の専門家は、2007年にこの地域で発生し、数千haが消失した山火事によって、サルや蚊族が、人口の多い地域に移動する結果となったと推測している。疫学サーベイランスの責任者は、国内で最後に黄熱感染患者が発生したのは、20年以上も前のことであり、最後の黄熱による死者の発生は、1904年のことであったと述べた。
[Mod.JW注-パラグアイ、ブラジル、アルゼンチンの3カ国の移行地帯への、黄熱の深刻な侵入が発生している。Ciudad del Este, on the Rio Parana(地図参照)は、この3つの国の合流点で、黄熱に感染した疑いのあるサルの死亡が発生したイグアスIguassuの滝のある場所である。]
地図1 Locator map for Paraguay 
地図2 San Pedro 首都Asuncionの北 

●Ea# 鳥インフルエンザ(29)-パキスタン(北西辺境州、シンドー州)
Archive Number 20080205.0468
カラチKarachi郊外の養鶏場1ヶ所で、新たなH5N1型鳥インフルエンザ感染流行が発生した。
情報源:The Post 、2月5日。
2008年2月4日、政府当局は、カラチKarachi郊外の養鶏場1ヶ所で4日間で市内では2件目となる、新たなH5N1型鳥インフルエンザ感染流行が発生したことを確認した。2006年前半に初めて国内で確認されて以来、政府当局は、北西辺境州North West Frontier Provinceおよび首都イスラマバードIslamabadにおいて、家禽やトリでの複数の鳥インフルエンザ感染流行を確認している。最終的に死亡した、初めての感染患者が確認されたのは、2007年12月であった。ラホールLahoreで鳥インフルエンザにより300羽以上のニワトリが死亡したため、ニワトリの販売が縮小されている。..政府は、隔離病棟を設置し、ワクチン接種[?:何のワクチンだろう]を行っている。...今回の新たな感染流行は、2008年1月28日から2月3日に感染流行が確認された場所から、わずか300mの農場で確認された。「採取された検体からH5N1型が検出された(陽性)。およそ5-600羽が鳥インフルエンザウイルスにより死亡し、のこる5500羽のニワトリは処分作業が行われている」と、食糧農業省の当局者が説明した。ほかに、ハイデラバードHyderabadから持ち込まれた2000羽以上のニワトリが、Mangora, Swatで死亡した。...以下つづく。

○Ec# 訃報:Joshua Lederberg
Archive Number 20080205.0469
情報源:The Scientist Blog 、2月4日。
細菌遺伝子学の分野を切り開いた、ノーベル賞を受賞した分子生物学者Joshua Lederbergが、2008年2月2日に亡くなった。82歳であった。...

●C# 進行性炎症性神経障害、ブタ精肉工場の従業員-米国(02):IN、MN
Archive Number 20080205.0470
圧縮空気装置による水-脂質乳濁滴が、脳組織の免疫増強アジュバンドの働きをした可能性がある。
投稿者:スイス・Robert Engel MD PhD、2月5日。
20080201.0405について。
仮説:圧縮空気装置が水-脂質乳濁滴を生成し、脳組織をより免疫原性を高める、(Freund's Adjuvantのような)免疫増強アジュバンドの働きをした可能性がある。微小滴の一部の移動速度が高速に達し、気づかれないうちに健常な皮膚を貫通するほどの速さになっていた可能性もある。このことが、患者のほとんどまたは全てが、装置に近い場所で働いていたことの説明になりうるのではないか。droplets 飛沫の吸引によるものであれば、もっと多くの(遠くの)従業員にも到達すると思われる。

●C# 食中毒、ギョウザ-日本、中国からの輸入
Archive Number 20080205.0471
日本国内で、中国製ギョウザに対する懸念
情報源:BBC NEWS 、1月31日。
(国内での報道内容と同じですので、原文参照といたします。日本でも賞味期限偽装があったと書かれています。)
[ModTG注-臨床症状や、殺虫剤の成分・濃度について情報提供を望む]

○Ea# 結核、ウシ-米国(02):MN
Archive Number 20080205.0472
ミネソタMinnesota州で、10例目のTB陽性ウシ個体群
情報源:The Farmer 、2月4日。
Roseau郡の農場のウシが、検査の結果ウシ結核陽性となったと、ミネソタ修道物衛生委員会が発表した。...原文参照願います。

20080204

 ○鳥インフルエンザ(28):トルコ、バングラディシュ
 ○ボツリヌス中毒、オリーブオイルディップ-米国、リスク、回収
 ○原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(03)
 ○腸チフス最新状況2008(02):フィリピン、フィジー
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(23):インドネシア
  29歳の女性が死亡し、38歳の女性が人工呼吸器を装着して入院中である。
 ○ウイルスおよびblast病、コメ-ベトナム
 ○プリオン病最新状況2008(03)、英国
 ○炭疽、ヒト、家畜-インド、疑い

●Ea# 鳥インフルエンザ(28)-トルコ、バングラディシュ
Archive Number 20080204.0442
[1] トルコ
鳥インフルエンザの発生が疑われたため、隔離地域を設定し、家禽の処分を開始した。
情報源: AFP via Channel News Media 、2月3日。
トルコ北部の沿岸地域にあるSamsunの町の当局は、鳥インフルエンザの発生が疑われたため、隔離地域を設定し、家禽の処分を開始したと、2008年2月2日に報じられた。検体が採取され、処分作業を開始したと当局は説明した。消毒作業が行われているのは、Galeric地区周辺で、7ヶ所の養鶏場で処分が行われている。2008年1月、トルコの黒海沿岸にある、Samsunのおよそ350km西にある村で、H5N1型鳥インフルエンザが確認されている。2006年1月、トルコの81の県の1/3以上に鳥インフルエンザウイルスが拡大し、小さな町の4人のこどもが死亡している。アジア以外で初めて鳥インフルエンザ感染患者が発生したトルコの当局は、2007年4月に鳥インフルエンザ排除を宣言していた。
[Mod.AS注-同じロイターの記事によると、2008年2月3日にトルコの農業省は、鳥インフルエンザ発生が疑われて処分作業が進められる中、国内北部で2008年1月に死亡したニワトリから鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表している。この発表の中で、黒海沿岸のSamsun州で2008年1月28日に死亡していたニワトリに関し、ウイルスが野鳥から家禽に感染したことが、調査の結果判明したと述べられている。H5N1型であったかどうかについては、触れられていないが、北部沿岸地帯の庭先養鶏で発生した感染流行に関する、最近、2008年1g津22日と28日にトルコ政府からOIEに提出された報告では、H5N1型と確認されている(地図を含む)。]
[2] バングラディシュ
新たに3つの地区で鳥インフルエンザが確認された。
情報源:Reuters 、2月3日。
バングラディシュ国内で、新たに3つの地区で鳥インフルエンザが確認されたと、2008年2月3日に家畜担当局が発表した。全国64地区の半数以上で感染が発生している。この最新の感染流行が発生したのは、南西部ゴパルガンジGopalganj,北東部シレットSylhetおよび北部マイメンシンMymensingh州である。港湾都市チッタゴンChittagong では、死亡した複数のカラスがH5N1型陽性であったことから、警戒態勢が布かれている。政府の焼却・埋葬処分推進にもかかわらず、多くの農業や庭先養鶏従事者らは、これを無視している。...これまでのところ、バングラディシュではヒトの感染は報告されていない。隣接するインド西ベンガル州では、家禽での深刻な流行が発生し、26人が鳥インフルエンザの症状のため隔離されている。

●C# ボツリヌス中毒、オリーブオイルディップ-米国:リスク、回収
Archive Number 20080204.0448
製品の入ったビン内の酸性レベルが、ボツリヌス菌の発育阻止に不十分であったため、予防的に製品が回収されている。
情報源:San Francisco Chronicle (CA) 、2月1日。
Williams-Sonomaの小売店を通じて販売されている、オリーブオイルディップ製造メーカーの、A St. Helena, Californiaは、州当局による通常検査において、ボツリヌス中毒を起こす菌が混入されている疑いがあるとされたことを受け、ビン入りの製品の回収を始めている。Olivier brand Parmesan & Asiago Dip with Garlic and Basilを食べないよう、消費者に呼びかけている。発病したものはなく、ボツリヌス菌_Clostridium botulinum_も発見されていないが、Olivier Olive Oil Products Inc.社工場において、製品の入ったビン内の酸性レベルが、同菌の発育阻止に不十分であった。
[Mod.LL注-]

●C# 原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(03)
Archive Number 20080204.0449
Acute allergic-type reactions among patients undergoing hemodialysis-- multiple states, 2007-2008
透析患者に発生した急性アレルギー性反応-複数の州、2007-8
情報源:CDC. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2008; 57 (early release); 1-2 、2月1日。
2007年11月19日以来CDCが調査中の、透析患者における急性アレルギー性反応の集積においては、多くのアレルギー反応が、透析開始の数分後に発生している。原因は不明であるが、多くは、Baxter Healthcare Corporation (Deerfield, Illinois)社製のヘパリンの静脈内投与を受けていた患者で見られた。...長文、原文参照願います。

●C# 腸チフス-フィリピン(ヌエバビスカヤ州)
Archive Number 20080204.0450
最も辺鄙な村々では、先週、100人以上が腸チフスに感染している。
情報源:ABS-CBN News, The Philippine Star report、2月3日。
ヌエバビスカヤNueva Vizcaya州東部の山間の町が深刻な状況にあり、とくに最も辺鄙な村々では、先週、100人以上が腸チフスに感染している。...腸チフスに感染した103人の住民のうち50人は、Kasibu地区の病院と、近くのBambangにある州立病院に収容されている。
地図 Nueva Vizcaya (also spelled Nueva Viscaya、in the Cagayan Valley region on Luzon) 

●C# 腸チフス-フィジー(Northern Division)
Archive Number 20080204.0450
Northern Division において、腸チフスにより1人が死亡し3人が入院した。
情報源:The Fiji Times 、2月5日。
2008年2月2-3日に、Northern Division において、腸チフスにより1人が死亡し3人が入院した。2月1日、Nailou(Tunuloa地区, Cakaudrove)の住民3人が入院した。一方、1人が腸チフスと見られる原因で死亡した。...2月4日、Northernのコミッショナーは、Cakaudrove事務所からの報告によると、死亡したのは33歳の女性で、入院患者3人のうち、2人は父とその6歳の娘であり、3人目は12歳の少女であると述べた。
地図 Fijiには、4つのdivisionsに分かれた、14のprovincesがある。The Northern Divisionは、Macuata, Cakaudrove, Buaの3つの州からなり、Vanua Levu島全体が入っている。

◎C# 鳥インフルエンザ、ヒト(23)-インドネシア
Archive Number 20080204.0453
鳥インフルエンザにより、29歳の女性が死亡し、38歳の女性が人工呼吸器を装着して入院中である。国内の合計患者数は126人、うち死者は103人となった。
情報源:Reuters News 、2月4日。
29歳のインドネシア人女性1名が、鳥インフルエンザにより死亡し、この東南アジアの国の同ウイルスによる死者は103人になったと、2008年2月4日に保健省が発表した。首都ジャカルタJakartaの西のTangerang出身のこの女性は、ジャカルタ市内にあるPersahabatan病院で約1週間にわたり治療を受けていたが、2008年2月2日に死亡したと、同省広報担当者が声明の中で明らかにした。女性の周囲ではニワトリが飼われていたが、感染源は確定されていないと述べた。保健省はまた、ジャカルタ西部の38才の女性1名が鳥インフルエンザの検査の結果陽性になったことも明らかにした。この女性は、Persahabatan病院で治療中であり、人工呼吸器を装着されている。この症例を含め、インドネシア国内の鳥インフルエンザ患者は126人となり、このうち103人が死亡し、インドネシアは世界で最も鳥インフルエンザによる死者の多い国となっている。感染した家禽との接触は、主な鳥インフルエンザの感染経路になっている。インドネシア各地のトリに土着感染している。
[ModCP注-2008年2月1日現在、WHOは、インドネシアにおける124人のH5N1型鳥インフルエンザ感染患者を確定し、102人が死亡している。このロイターの報告は、新たな2例の感染患者と(そのうちの)1例の死亡について書かれており、患者数は126例、死者は103例となった。2008年に発生した感染および死亡例のほとんどが、ジャカルタ地域での発生である。]
地図 Jakarta (star in circle)  

○Ep# ウイルスおよびblast病-ベトナム(メコンデルタ)
Archive Number 20080204.0454
メコンデルタMekong Deltaの作物、コメの病気による被害発生
情報源:Viet Nam News Agency 、1月31日。
Cuu Long (メコンMekong)の冬-春の作物のおよそ10%近くがコメの病気による被害を受けていると、農業地方開発省の植物保護部長が述べた。2008年1月30日の報道によると、91000ha以上の作物が、yellow and stunt(発育阻害) rice diseasesの原因となる、茶色のplanthoppersという小さな昆虫の被害を受けた。2007年1月と比べ、およそ21000haの増加となった。最も被害が深刻な地域は、Hau Giang, Vinh Long, Bac Lieu, Soc Trang, and Long An である。...2008年は、rice blast diseaseの被害件数も増加している。これは、真菌による疾患で、葉に黄色の斑点を生じ、光合成を阻害するため、収穫量に影響が出る。..
[Mod.DHA注-The Asian brown planthopper (_Nilaparvata lugens_)は、オーストラリア、太平洋諸島のコメに最も悪影響を及ぼす害虫の1つで、_Rice grassy stunt virus_ と_Rice raggedstunt virus_のベクターでもある。このほか、_Rice yellow stunt virusなどの多数のコメのウイルスが、plant- or leafhoppersによって感染伝播される。...また、Planthoppersが葉の表面に付けた傷から、真菌や細菌の感染が生じ、Rice blast は、真菌の _Magnaporthe grisea_ (synonyms_Pyricularia oryzae_, _P. grisea_)を原因として発生する。...
写真1 Brown planthoppers: 
写真2 _Rice grassy stunt virus_ symptoms:
写真3 _Rice ragged stunt virus_ symptoms: 
写真4 Rice blast: 

●C# プリオン病 最新状況2008(03)
Archive Number 20080204.0455
[1] 英国: National CJD Surveillance Unit -- monthly statistics
2008年2月1日現在のクロイツフェルトヤコブ病発生状況、月例報告
情報源: UK National CJD Surveillance Unit, monthly statistics 、2月1日。
2008年1月、新たな発生はなかった。

Summary of vCJD cases(死亡)
-------------------------------------------
definite vCJD (confirmed): 114
probable vCJD (without neuropathological confirmation): 48
probable vCJD (neuropathological confirmation pending): 1
definite or probable vCJD (as above): 163
------------------------------------------
probable vCJD cases(生存): 3
------------------------------------------
合計
definite or probable vCJD (死亡・生存): 166
[2] 英国:SEAC 99th meeting report
Update on vCJD and sCJD(sporadic CJD) epidemiology
情報源: Spongiform Encephalopathy Advisory Committee (SEAC), 99th meeting, 14 Dec 2007 、1月31日。
[3] BASE transmission risk
非定型BSEプリオンの、ヒトでの感染リスク評価
情報源: Journal of Virology, Wed 20 Jan 2008 、1月20日。
要約部分:BSEは、ウシのプリオン病には、唯一の型strain(BSE-C)だけが存在すると広く考えられていた。BSE-Cは、ヒトにおいて新しくvariant Creutzfeldt-Jacob [vCJD、変異型クロイツフェルトヤコブ病]と呼ばれる、致死性のプリオン病の原因である。2004年以降、2つの非定型BSE strain--BASE [bovine amyloidotic spongiform encephalopathy、ウシアミロイド様海綿状脳症、BSE-L] と BSE-H--が、いくつかの国々で発見された;これらのヒトにおける伝達性や表現型はよく判っていない。われわれは、BASEの感染力とヒトでの表現型について、ヒトプリオンたんぱくを表出するトランスジェニックTgマウスに、2頭のBASEに感染させたウシの脳組織懸濁液homogenatesを接種することにより調べた。接種されたTgマウスのうち60%が、接種後20-22ヶ月の潜伏期間のあと感染が成立し、BSE-Cで報告されているよりも高い感染率が示された。BASEに感染したTgマウスのうち1/4は、脾臓に病原性プリオンたんぱくのisoformsが認められたが、散発性ヒトプリオン病に感染したTgマウスで認められたものは皆無であった。このことより、BASEプリオンは、本来、リンパ増殖性lymphotropicであると考えられた。BASE感染ヒト化Tgマウスの脳内の、病的プリオンたんぱくisofromsは、もとのウシBASEやヒト散発性プリオン病とは異なるものであった。BASE-infected Tg miceには、微少脳海綿状症や長期の潜伏期が見られた。これらの結果より、ヒトにおいて、BASEは、より毒性の強いBSE strainであり、lymphotropicである可能性がある。

○C#炭疽、ヒト、家畜-インド(アンドラプラデシ、オリッサ州)、疑い
Archive Number 20080204.0457
[1] アンドラプラデシAndhra Pradesh州
羊飼いが、炭疽感染の疑いのあるヒツジ1匹を売ろうとしたが、現地住民により止められた。
情報源: New India Press 、2月3日。
Kothagudem [in the Khammam district of Andhra Pradesh]で、2008年2月2日に炭疽感染の症状のあるヒツジ1匹を売ろうとした羊飼いは、現地住民に止められ、動物家畜当局に引き渡された。当局により、このヒツジが炭疽感染症状を発症していたことが確認された。行方をくらましたこの羊飼いは、Mahaboobnagar [Mahbubnagar district, Andhra Pradesh.]からこのヒツジを連れてきたことが判明した。
[Mod.MHJ注、JW注-2008年1月、何頭かのヒツジが炭疽感染を疑われたが、結局、致死性の尿路感染であった(20080123.0286)。確定されたのは症状であって、実際に原因の細菌ではない。]
[2] オリッサOrissa
腐った(古い)肉を食べて死亡した3人に、炭疽感染の疑いがある。
情報源: IndiaInfo.com、2月3日。
2008年2月3日の当局の発表によると、SunabedaおよびSemiliguda[Koraput, Orissa province]で、過去10日間に4人の、炭疽感染が疑われる死亡が発生した。Pangifuda(in Sunabbeda)の1人は、腐った肉rotten meatを食べて死亡し、ほかの3人-- of Luhaba village(in Semiliguda)--は、古くなった牛肉stale beefを食べて命を落とした。地区獣医学当局の責任者は、死亡した患者らは、炭疽感染に伴う合併症が見られたとし、村内および周辺の全ての家畜にワクチンを接種したと述べた。脂肪肝じゃおよびその他の感染患者は、全身に異様な腫瘤とできものswellings and boilsが見られたという。..
[Mod.MHJ注-腐った肉を食べても良いということは決してないが、当局は、かなり真剣に、今回の事例が炭疽であるとするリスクを負っているように見える。細菌、ウエストベンガル州における炭疽発生の未確認情報を入手している(関連サイト紹介、省略)。以前より、インド東部のベンガル湾沿岸の州は、ヒトと家畜の炭疽事例が最も多い。]
地図 Andhra Pradesh and Orissa、the HealthMap/ProMED-mail interactive map 

20080203

 ○口蹄疫、ウシ-イスラエル確定、レバノン疑い
 ○鳥インフルエンザ(27)、野生のカモ、H7亜型、OIE
 ○インフルエンザA(H1N1)、オセルタミビル耐性(05):中国(香港)
  香港でもオセルタミビル耐性H1N1ウイルス確認される
 ○黄熱-ブラジル(09)
  連邦区内初の黄熱死亡患者発生
 ○Panama disease、パナマ病、バナナ-中国

●Ea# 口蹄疫、ウシ-イスラエル確定、レバノン疑い
Archive Number 20080203.0436
[1] イスラエル北部, ウシ, 血清型 O, レバノン疑い
情報源: Web-site of Israel's Veterinary Services, Circular A/2008/3[trans. from Hebrew]、1月31日。
1.2008年1月28日、Kibbutz SnirからFMD感染が疑われる肉用牛症例の報告があった。
2.検体が送付され隔離体制が布かれた...
[Mod.AS注-Snirはレバノン国境から約2kmにあるゴラン高原に近く、最近レバノン南部でFMD感染流行が発生したとの報告があった。...]
[2] イスラエル南部、脅威
情報源:NRG - Maariv Daily [trans. from Hebrew]、1月30日。
ガザstrip地区とエジプト(シナイSinai)の間を、車や徒歩でヒツジやウシが行き来するメディアの映像をみた、イスラエル獣医学専門家らは、FMD、鳥インフルエンザ、リフトバレー熱RVFなどの疾患がガザ地区に持ち込まれるを懸念している。...
映像 A picture of sheep carried across the border 

●Ea# 鳥インフルエンザ(27)-ブルガリア、野鳥、H7亜型、OIE
Archive Number 20080203.0437
高病原性鳥インフルエンザ、ブルガリア
情報源:OIE WAHID Disease Information 2008; 21(6)、2月2日。
[*上記のOIEのウェブサイトにて、表形式となった報告を参照願います]
感染開始時期 2008年1月21日
前回流行時期 2006年2月
原因ウイルス 高病原性鳥インフルエンザウイルス、H7亜型
新たな感染流行
発生地 1 near the village of Han Krum, Veliki Preslav, Shumen, SUMEN
感染種 野鳥1羽:射殺されたmallard duck (マガモ、_Anas Platyrhynchos_)1羽
[Mod.PC注-H7亜型にもヒトへの感染例があり、低病原性H5N1型も含めて、OIEへの報告が必要なことなど...]

●C# インフルエンザA(H1N1)ウイルス、オセルタミビル耐性(05)-中国(香港)
Archive Number 20080203.0438
2008年1月に香港で検査されたH1N1ウイルスの45検体のうち、4検体が耐性ウイルスであった。
情報源:The Centre for Health Protection (CHP) of the Department ofHealth, Hong Kong S.A.R. 、1月31日。
健康保護センターの広報担当者によると、同センターの定点サーベイランスネットワークが、インフルエンザ類似疾患ILIの微増を感知した。2008年1月26日までの1週間のあいだに、医療機関に対するILIに関する問い合わせの件数は、1000件中およそ50件に上り、前週の44.5件から増加した。検査機関のサーベイランスにおいても、インフルエンザウイルスの検出数は増加している。1月26日の週は42件で、2007年12月中旬には20件足らずであった。2007-8年冬シーズン、欧州では一部のA/H1N1ウイルスにオセルタミビル耐性が見られることが報告されたことから、公衆衛生研究所センターは、地域内の状況を綿密に監視し、2008年1月には、検査された45検体中4検体の耐性ウイルスを検出した。海外の当局者らは、このオセルタミビル耐性ウイルスは、重症化には無関係であると見ていることを紹介した。これらのウイルスは、他の抗インフルエンザ薬[ザナミビル(リレンザ)とアマンタジン]には感受性がある。今後も、H1N1ウイルスのオセルタミビル耐性についての監視が続けられることになっている。...注意事項など。
[ModCP注-オセルタミビル耐性のA/H1N1インフルエンザウイルス(以下、オ耐性ウイルス)の報告が、欧州の数カ国、カナダ、米国と今回、中国(香港)から提出された。これは事実上、インフルエンザ監視が行われている国のうち、日本をのぞく全ての国である。欧州の数カ国(デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スウェーデン、英国)のオ耐性ウイルスの感染循環は、24カ国における循環するウイルス株の1%以下に過ぎなかった、今までの2004/2005,2005/2006,2006/2007冬シーズンに比べ、著しい変化である。これまでに、欧州でオ耐性ウイルスが確認されたのは、9カ国:とくに、26 of 37 (70%)のノルウェー、以下フランス 15 of 87 (17%)、ドイツ 3 of 43 (7.0%)、英国8 of 162 (5%) がある。これらの耐性ウイルスには、共通の変異が見られ、ノイラミニダーゼたんぱくの274 (H274Y)の部位 residue が、ヒスチジンではなくチロシンに置換されている。北米においては、今回の香港同様、カナダで6.25%、米国で5%の耐性ウイルスが分離されている。今シーズンのH1N1ウイルスに、オ耐性ウイルスが高頻度に見つかっていることは、予想されていなかったことで、高頻度となっている原因はまだ解明されていない。]

●C# 黄熱-ブラジル(09)
Archive Number 20080203.0439
[1] 死亡例 (ゴイアスGoias州, Federal District)
連邦区内ではじめての黄熱感染による死者発生
情報源: A Tarde Online [in Portuguese]、2月3日。
ゴイアスGoias州健康局は、2008年2月1日、新たに1名の黄熱による死者を確認し、2008年の死者の数は、州内で確定された17人中12人となった。さらに2人が調査中であり、12人の疑い患者が除外された。確定診断は、 Federal DistrictのPublic Laboratoryで行われた。死亡した患者は、屋外労働者の男性で、Planaltina de Goias(the Federal Districtのとなり)の農村部で発病した。彼はワクチンを受けておらず、2008年1月21日に入院したが、同29日に死亡した。2月2日、ブラジル保健省は、Federal Districtの首都ブラジリアBrajilia郊外で黄熱に感染した事例を1例確認した。この事例は、Federal Districtではじめて(黄熱の)確定診断を受けた事例である。
[2] サルの死亡 (ロンドニアRondonia州)
ロンドニア州各地で、死亡したサルが見つかっている。
情報源: Rondonoticias [in Portuguese]、2月3日。
国立保健基金(Funasa)は、ロンドニア州Jaru市の農村地帯で、黄熱により死亡したことが疑われる、複数のサルの死亡についての調査を行っている。6匹のサルが死亡して発見されており、さらに市内のいくつかの地域からも、サルが死亡していると、住民から報告されている。
地図1 サルでの侵淫地域 
地図2 ワクチン接種が勧告されている地域 

○Ep# Panama disease、バナナ-中国(福建省)
Archive Number 20080203.0440
福建省のバナナに、Panama病の被害が発生している。
情報源:China View 、2月2日。
農業部は、中国南部および東部の農業従事者に対し、banana [真菌性] wiltやred fire antsなどの、果実の疾患と破壊性の害虫の蔓延に注意するよう呼びかけた。土壌由来の真菌による、Banana wiltによって、東部福建省の525.2haのバナナに被害が発生している。Red fire antsは、南部広西荘族自治区に発生し、100haの耕作地に被害を与えた。
[Mod.DHA注-Banana fungal (or fusarium wilt) は通常Panama disease(PD) と読ばれる。これは、2つのよく知られているバナナの細菌性疾患wilts of bananaとの混同を避けるためである。土壌由来の真菌 _Fusarium oxysporum_ f.sp._cubense_を原因とする。...]
写真123 Pictures of symptoms:

20080202

 ○ProMED Internet-a-thon 2007(寄付)予想を超える募金者数
 ○ノロウイルス、ホテル-米国(CA)
 ○鳥インフルエンザ(25)-ブルガリア、野鳥、H7亜型
 ○アフリカ豚コレラ-アゼルバイジャン
 ○マラリア、熱帯熱-EU インドからの輸入例(02)
 ○オンコセルカ症-カメルーン:イベルメクチン耐性
  カメルーンでのオンコセルカ症例の増加は、イベルメクチンに適応するための、遺伝学的変化と関係している可能性
 ○鳥インフルエンザ(26):パキスタン、英国、ハクチョウ
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(22):インドネシア、WHO
 ○インフルエンザ、小児の死亡率:CDC情報
  小児でのインフルエンザ関連死亡例で、MRSAの共感染顕著
 ○ブルセラ症、ウシ-米国TX、否定
 ○インフルエンザA(H1N1)ウイルス、オセルタミビル耐性(04):カナダ、米国
  カナダや米国でも、H1N1ウイルスのタミフル耐性増加(日本では耐性増加の報告なし)
 ○結核、ウシ-米国CA

○Ec# ProMED-mail Internet-a-thon 2007 exceeds expectations
目標の1000人を越える300人以上から寄付が集まった。

●C# ノロウイルス、ホテル-米国(カリフォルニアCA州)
Archive Number 20080202.0414
Redwood City hotelで飲食客らノロウイルスに感染
情報源: The Examiner, Redwood City 、2月1日。
2008年1月21-25日の週に数十人がノロウイルス感染流行により発病したのは、Redwood Shores hotel側に、いくつかの衛生法令違反があったことが原因である可能性が出てきた。2008年1月24日にHotel Sofitelで開催された、Redwood市San Mateo郡商工会議所のイベントに参加した62人が、ノロウイルスに感染していたことが検査により確定されたと、同郡環境衛生当局者により明らかにされた。約200人が年会の飲食パーティーに参加していた。...以下、詳細の説明など、原文参照願います。
地図 Redwood City(San Francisco湾岸地域、California州) 

●Ea# 鳥インフルエンザ(25)-ブルガリア、野鳥、H7亜型
Archive Number 20080202.0415
ブルガリア・ShumenでH7亜型鳥インフルエンザ感染確認
情報源:Novonite, Sofia News Agency 、2月1日。
北部Shumenの町でH7亜型鳥インフルエンザの症例が確認されたことを、2008年2月1日に当局が報告した。Khan Krum とMilanovo両村間のKamchiya River渓谷で死亡した野生のカモ1羽が、鳥インフルエンザにより死亡したことが判明した。...
[Mod.AS注-H7亜型の取り扱いの説明など。]
地図 Shumen, north-eastern Bulgaria 

○Ea#  アフリカ豚コレラASF-アゼルバイジャン
Archive Number 20080202.0416
アゼルバイジャン初のアフリカ豚コレラASF感染流行発生
情報源: Interfax, Russia [translated]、1月29日。
アゼルバイジャン政府獣医学当局は、2008年1月29日、アフリカ豚コレラAfrican swine fever (ASF)が、Nij村(Gabalinskiy地方)で発生したと報告した。数日前から、家畜のブタが集団で死亡したことが観察されていた。メディアは、国内初のASF感染流行であると伝えた。感染流行防止策として、同28日から検疫体制が適用されている。
[Mod.AS注-OIEのASFマップの紹介など]

●C# マラリア、熱帯熱-欧州、インド(ゴアGoa州)からの輸入例(02)
Archive Number 20080202.0418
ゴアGoa州からヨーロッパへの熱帯熱マラリア輸入が続いている。
情報源:EuroSurveill 2008; 13(5) 、2月2日。
European Network on Imported Infectious Disease Surveillance (TropNetEurop, )に報告された、インド・ゴア州で感染した熱帯マラリア症例について。インドのゴアGoa(Candolim beach)とケララKeralaに2週間滞在した、予防内服を行わなかった50才代のスウェーデン人女性1名についての報告である(20080124.0294)。...原文参照願います。
[*FORTH感染症速報・公式情報]

●C# オンコセルカ症-カメルーン:イベルメクチン耐性
Archive Number 20080202.0419
オンコセルカ症で、イベルメクチンivermectin耐性発生
情報源: Medical News Today 、2月2日。
オンコセルカ症(回旋糸状虫症、Onchocerciasis)は、線虫_Onchocerca volvulus_を原因とする疾患で、この寄生虫は、流れの速い川で幼虫が育つSimulium属のblack flyの1種によってヒトに感染伝播する。感染すると、重症の皮膚病変以外に、非可逆性の視力喪失につながる眼障害をもたらせることもあり、このため"river blindness河川盲目症"とも呼ばれる。この寄生虫に感染した3700万人の患者の大部分--99%--が、サハラ砂漠以南のアフリカの住民であった。イベルメクチンIvermectinは、患者の体内を循環する寄生虫の幼生embryos (the microfilariae)を殺し、この線虫の増殖を一時的に止める作用を持つ、オンコセルカ症対策に治療薬として使用できる、唯一の薬剤である。1995年以降、アフリカ・オンコセルカ症対策計画が、オンコセルカ症が発生しているアフリカ大陸28ヶ国のうち19ヶ国をカバーした。7000万人が、この(イベルメクチンによる)治療にアクセスすることが可能となり、有病率が有意に減少した。しかし、2000年から2005年までの間に、毎年治療が行われていたにも関わらず、ガーナのある集落での感染例が倍増し、イベルメクチン耐性株の発生が懸念されている。1994年以降カメルーンの研究者らと共同研究を行っていた、モントリオールのグループは、カメルーンの患者のコホート研究で、13年間にわたって_Onchocerca volvulus_ の遺伝学的構造の変化を調査し、繰り返されるイベルメクチン治療に対して、線虫が適応した徴候とも考えられる特徴を発見した。...以下詳細、原文参照願います。
[Mod.EP注-2007年、ガーナにおけるオンコセルカ_Onchocerca volvolus_のイベルメクチンに対する耐性が報告されている(20070719.2319)。...]

●Ea# 鳥インフルエンザ(26)-パキスタン(シンドー州)
Archive Number 20080202.0420
[1] パキスタン (Sindh)
鳥インフルエンザ発生
情報源: Daily Times (Karachi) 、2月2日。
2008年2月1日、現在は封鎖されているGadapの養鶏場2カ所で、H5N1鳥インフルエンザウイルスが確認された。...
[2] パキスタン (Sindh)
パキスタンで、鳥インフルエンザ対策の18チーム編成
情報源: Pakistan Times 、2月1日。
2008年2月1日、食料農業家畜省は、全ての部署に対して高度注意喚起を発令した。カラチKatachi市で鳥インフルエンザの発生が確認されたことに対する措置である。全国で鳥インフルエンザに対応する18チームを編成した。...

●Ea# 鳥インフルエンザ(26)-英国(イングランド)
Archive Number 20080202.0420
[1] 英国(イングランドEngland), コブハクチョウmute swans, Dorset海岸, 新たな症例
鳥インフルエンザ最新状況:新たに2羽のハクチョウがH5N1陽性
情報源:DEFRA information bulletin Ref 31/08 、2月1日。
2008年1月28日に、Dorsetの同じ地域での野鳥のサーベイランスの一環として捕獲された、2羽のコブハクチョウが、新たに高病原性鳥インフルエンザH5N1ウイルスに感染していたことが判明したことを、2月1日にDEFRAは確認した。これで、この場所でH5N1ウイルス感染が確認されたのは、9羽となった。...
[2] 英国(England), mute swans, Dorset coast, 疫学報告
情報源: DEFRA website, Food and Farming Group, Veterinary Sciences Core team: Avian Influenza H5N1 epidemiology report 、1月29日。
2008年1月10日に確認されてからこれまでの、ドーセットDorset州沿岸部での、 H5N1鳥インフルエンザ感染流行についての経過報告。欧州大陸とくに2007年後半のチェコ、ルーマニア、ポーランドの野鳥と家禽で発生したウイルスとの近接性が認められていることから、確定されていないものの、Fleet内の渡り鳥が冬期に持ち込んだというのが、最も可能性の高い仮説となっている。詳細は原文参照願います。
[Mod.AS注-長文]

●C# 鳥インフルエンザ、ヒト(22)-インドネシア、WHO
Archive Number 20080202.0421
[1] インドネシア - WHO confirmation of 102nd death
インドネシア:鳥インフルエンザ感染状況 WHO更新37
情報源: World Health Organization (WHO), CSSR, Disease Outbreak News、2月1日。
インドネシア保健省は、以前にH5N1感染の診断が確定されていた患者が死亡したことを発表した。このジャカルタJakarta州East Jakarta出身の31才の女性は、2008年1月31日に死亡した。インドネシアで感染が確認された124人のうち、102人が死亡した。
[2] インドネシア - 致死率の解析
生きた家禽の市場と不適切な治療が、インドネシアの高い致死率の原因
情報源: Xinhua, China view 、1月31日。
生きた家禽の市場の管理が不十分であることと、治療が不適切であることが、インドネシアにおける鳥インフルエンザ感染の死亡率が高いことの、2つの主な原因であると、インドネシアの鳥インフルエンザの専門家が、2008年1月31日に取材に答えて述べた。2003年以来インドネシアで鳥インフルエンザに感染した124人の患者のうち、これまでに101人([1]によると、現在102人)が死亡している。鳥インフルエンザ対策委員会のメンバーの1人は、インドネシアにおける高い死亡率は、H5N1ウイルスが薬剤に耐性であるためではなく、多くの患者が適切な治療を受けるのが遅すぎることにある。「生きた家禽の市場は、鳥インフルエンザウイルスが集まる場所となっている。鳥インフルエンザウイルスはどこへでも拡散する可能性がある。床、鳥かごなど、たくさんの場所でウイルスが見つかっている」と、語った。ウイルスに感染したニワトリが1羽市場に持ち込まれれば、鳥インフルエンザウイルスは、別のニワトリへと感染が拡がってしまうと説明した。家禽飼育者faramerではなく取引業者traderであることが多い患者の多くは、初療がinappropriate不適切であったと述べた。初めて受診した医師が、診断を誤った可能性があった。「初期の症状を見て、通常、医師はfever(発熱?かぜ?)だと考える」と説明した。患者は設備や薬剤が揃った病院にかかるべきであると述べた。インドネシアの鳥インフルエンザ患者の多くは、小規模のクリニックや開業医の治療を受けてから、病院での治療を受けたものが多かったという。鳥インフルエンザの感染拡大を防ぐには、養鶏場の設備を見直し、生きたトリの市場を管理しなければならない。ウイルスの生存を断ち切るため、消毒作業を行えるよう、少なくとも1日間は市場を閉鎖すべきであるとの意見を述べた。インドネシア農業相は、2008年1月31日、最も多くの鳥インフルエンザ患者が発生している、ジャカルタおよび隣接するバンテン州知事に対し、州内の生きた家禽市場の衛生向上を指示したことを明らかにした。政府が打ち出した予防策が、実施段階で困難を生じていると説明した。
[Mod.CP注-鳥インフルエンザの患者が、飼育業者ではなく取引業者に多い傾向にある事実は興味深く、包括的な解析が行われるべき事項である。]
地図 Indonesia:Banten and Jakarta provinces on the island of Java 

●C# インフルエンザ、小児の死亡率:CDC情報
Archive Number 20080202.0426
CDC health advisory: 小児のインフルエンザ関連の死亡率および黄色ブドウ球菌との共感染
情報源:Health Alert Network 、1月30日。
2004年以降、インフルエンザに関連する小児の死亡率のサーベイランスシステムが実施されている。2006年10月1日から2007年9月30日までの間に、73例の小児のインフルエンザによる死亡がCDCに報告されている。患者のうち69例は、細菌の共感染の有無が報告されており、30例(44%)に細菌感染が合併し、うち22例(30例の73%)は黄色ブドウ球菌_Staphylococcus aureus_による感染であった。2006-7年の死亡報告数は、それ以前の2期に比べて多く、黄ブ菌による肺炎や敗血症の見られた死者は、5倍増であった。2004-5および2005-6の期間、死亡例の黄ブ菌共感染の報告は、それぞれ1および3例のみであった。2006-7の黄ブ菌感染合併インフルエンザ死亡例22例のうち、15例は、MRSA(メチシリン耐性黄ブ菌)による感染であった。...死亡患者から分離されたインフルエンザウイルスは、一般のものと変わりはなかった。また、MRSAの菌株も、全米でMRSAによる皮膚感染(流行)を起こしている菌株と同じであった。医療従事者は、市中肺炎が疑われる場合も含め、呼吸器感染による入院患者には、インフルエンザの検査を行い、小児では、細菌とインフルエンザの共感染の可能性があることを知ったうえで、重症あるいは市中肺炎疑いの場合には細菌培養を行うことが求められる。インフルエンザ関連肺炎の初期治療の選択に当たっては、MRSAの蔓延があることを念頭に置かなければならない。インフルエンザの診断が確定した小児の死亡患者については、報告が求められる。
[Mod.ML注-長文の解説、原文参照願います。]

○Ea#  ブルセラ症、ウシ-米国(テキサスTX州)、否定
Archive Number 20080202.0427
[1] テキサスTexas州、ウシのブルセラ症清浄地域の地位獲得
情報源:Texas Animal Health Commission press release 、2月1日。
[2] US農業省、テキサス州はブルセラ症freeであると通知
情報源: North Texas e-News 、2月1日。
原文参照願います。

●C# インフルエンザA(H1N1)ウイルス、オセルタミビル耐性(04)-カナダ、米国
Archive Number 20080202.0428
WHO、米国とカナダでタミフル耐性インフルエンザ報告
情報源:Yahoo News, Reuteurs report 、2月1日。
WHOの報告では、米国、カナダおよび欧州の各地で、通常の季節性インフルエンザウイルスに、抗ウイルス薬タミフルに対する高度(高頻度)の耐性が生じ、パンデミックでの効果が疑問視されている。2008年2月1日、北米での耐性増加が報告されたものだが、H5N1鳥インフルエンザウイルスに対しても、タミフル耐性が増加するきっかけとなるかは、まだ判らない。ヒトでの鳥インフルエンザの治療に対して、タミフルの使用を勧めることに変わりはない。....WHOは、今期インフルエンザウイルスシーズンのH1N1ウイルスに、これほどタミフル耐性が生じていたことは予想外で、高率の耐性化の原因は判らないと話した。米国CDCは、検査を行ったH1N1ウイルスの5%に、カナダでは、128検体中8検体で耐性が認められたと報告した。..欧州のタミフル耐性の状況..オセルタミビルへの耐性が認められたのはH1N1ウイルスのみで、H3N2やインフルエンザBウイルスには耐性は認められていない。耐性H1N1ウイルスの治療には無効である可能性が高いものの、オセルタミビルは、他のインフルエンザウイルスの治療には有効であると言うことだと、WHOの当局者は説明した。季節性インフルエンザに対して広くオセルタミビルが使用されている日本や、香港では、耐性の増加は認められていない。...
[Mod.CP注-オセルタミビル耐性H1N1インフルエンザAウイルスは、ヨーロッパの複数の国で確認されており、今回、北米からも報告が行われた。分離される頻度は、北米よりも欧州の方が高いようである。しかし、かなりの量のオセルタミビルが使用されている日本では、耐性のH1N1インフルエンザAウイルスがそれほど多くないことから、医師による使用状況の違いによって生じた違いではないと思われる。]

○Ea# 結核、ウシ-米国(カリフォルニアCA州)
Archive Number 20080202.0429
Fresno郡の酪農場で、ウシ結核発生
情報源:The Mercury News 、2月1日。
Fresco郡のウシの群れに、ウシ結核TBが発生していると、カリフォルニアCalifornia州農業当局が2008年2月1日に発表した。牛乳はほとんどが殺菌され、生乳に関してはTBの検査が行われているため、この慢性の疾患が、州内で生産される牛乳や牛肉の品質や安全性を脅かせることはないとしている。肉用牛に関しても、常にTBの検査が行われている。当局は、肉用の処分の際に監視員がTBを疑う病変を発見したウシについて、このまれな病気の検査を行った。これまでに、5頭のウシが検査で陽性となっている。...CA州で最後にウシのTBが確認されたのは、2003年であった。
[Mod.TG注-州当局は、ウシのTB感染源を調査し、どこからウシが持ち込まれ、どこへ移動したかの追跡を行わなければならず、もし他の群れにもTBが発見されれば、同州のウシ結核清浄地域の地位が危ぶまれることになる。]

20080201

 ○チクングニア(05):香港 スリランカからの輸入例
 ○インフルエンザA(H1N1)ウイルス、オセルタミビル耐性(03):欧州
 ○炭疽、ウシ-アルゼンチン
 ○Red rot, サトウキビ-インド
 ○行事日程2008(04):第6回ECTM
 ○進行性炎症性神経障害、ブタ精肉工場従業員-米国(IN,MN)
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(08)
   ウガンダ、コンゴDR、ソマリア、ナイジェリア
   インド、ラオス
 ○Salinomycin中毒、ラクダ-サウジアラビア

●C# チクングニア(05)-香港:スリランカからの輸入例
Archive Number 20080201.0398
2008年1月30日、2008年初のチクングニア輸入例が確認された。スリランカを訪れていた34才の女性で、回復している。
情報源:Google-Sina.com、1月30日。
香港の健康保護センターは、2008年1月30日に、2008年初のチクングニア輸入例を確認した。2007年12月20日から2008年1月10日までスリランカを訪れていた、34歳の女性1名である。香港特別自治区政府の情報サービスの発表によると、この女性は、12月27日に発熱と関節痛を発症し、1月16日に主治医を受診し、現在回復している。2008年1月30日にチクングニアウイルスが確定診断された。この疾患は、ヤブカ属によって感染伝播し、発熱、頭痛、関節痛の臨床症状を特徴とする。アフリカ、アジア、インド洋の島々で、感染流行が発生している。ワクチンはなく、今後も蚊族媒介性の疾患に対する注意が必要であると、当局は述べている。
[Mod.TY注-本件は、遠距離を移動した、チクングニア感染のある、新たな症例である。香港へ帰国する14日前から発病しており、2008年1月10あるいは11日に香港に到着したときに、ウイルス血症の状態であった可能性は低い。しかし、この報告には、現在の香港におけるヤブカ属のチクングニアベクターの存在と活動性は記載されておらず、当該あるいは他の患者がどこかでチクングニアウイルスに感染して香港に移動することによる、感染伝播発生のリスクの兆候があるかどうかは判らない。]

●C# インフルエンザA(H1N1)ウイルス、オセルタミビル耐性(03):欧州
Archive Number 20080201.0399
ヨーロッパ地域のインフルエンザA(H1N1)ウイルスでのオセルタミビル耐性出現
情報源:Eurosurveillance edition 2008; 13(5)、1月31日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
ヨーロッパで感染循環するインフルエンザウイルスの抗ウイルス薬感受性サーベイランスが2004年以来実施されている。2007年11月~2008年1月 のA(H1N1)ウイルス分離株の解析結果から、約14%というかなりな割合のウイルスが、抗ウイルス薬であるオセルタミビル(タミフル)に耐性であり、 しかしザナミビル(リレンザ)およびアマンタジン/リマンタジンに感受性であることが判明した。...以下、FORTH感染症速報・公式情報を参照願いま す。
[ModCP注-ヨーロッパ18カ国(Austria, Belgium, Bulgaria, France, Hungary, Ireland, Italy, Lithuania, Luxembourg, Northern Ireland, Poland, Portugal, Romania, Slovenia, Spain, and Switzerland) の患者から、オセルタミビル耐性のH1N1インフルエンザウイルスが分離されたと報告されている。これまでに検討された全ての患者のオセルタミビル耐性 は、ウイルスのノイラミニダーゼの274 (H274Y)アミノ酸残基が、ヒスチジンからチロシンに置換されていたことによるものと結論づけられている。興味深いことに、全てのオセルタミビル耐性 ウイルスは、他の抗ノイラミニダーゼ薬であるザナミビル(リレンザ)への感受性が残されている。耐性ウイルスと、インフルエンザに通常見られない症状との 関連死は示されていない。]

●Ea# 炭疽、ウシ-アルゼンチン(ブエノスアイレス)
Archive Number 20080201.0400
ウシの炭疽:これまでに13頭が死亡した。
投稿者:アルゼンチン・Dr Ramon Noseda、1月31日。
発生地:Mar Chiquita (同名の湖の近く), ブエノスアイレスBuenos Aires州
2008年1月28日から、ウシが突然死亡し始めた。これまでに13頭が死亡した(11 cows, one calf, 2 bulls)。このestancia(牧場)では、かつてこのような感染流行が発生したことはないが、近年、この地域では感染流行の発生が続いている。獣医師の勧めにもかかわらず、ウシにはワクチンが接種されていなかった。ヒトでの感染例は発生していない。
地図1 Argentina 
地図2 Buenos Aires province 
The Mar Chiquita LagoonはMar del Plataの北北東にある。

○Ep# Red rot、サトウキビ-インド(オリッサ州)
Archive Number 20080201.0401
2008年に作付けされた4856haのサトウキビのうち1214ha以上がred rotの被害を受けている。
情報源:The New Indian Express (Newindpress.com)、1月29日。
オリッサOrissa州Nabarangpur地区全体で、2008年に4856haのサトウキビが作付けされ、このうち1214ha以上がred rotの被害を受けている。...原文参照願います。
地図 Red rot affected sugarcane field 

○Ec# 行事日程2008(04):第6回欧州旅行学会
Archive Number 20080201.0404
開催地: Rome, Italy
会場: National Research Council (CNR)
会期: 28-30 Apr 2008

●C# 進行性炎症性神経障害、豚精肉従事者-米国(インディアナIN、ミネソタMN州)
Archive Number 20080201.0405
[1] 外因性のブタの組織がきっかけとなって、従業員らの免疫システムが作動し、自身の神経組織を攻撃した。
情報源: Associated Press (AP) 、2月1日。
調査担当当局は、ミネソタMinnesota (MN)およびインディアナIndiana (IN)州の豚肉工場の従業員らで報告されている、原因不明の疾患の解明に近づいており、1つの病名にたどり着いた(pin on it;後述の病名PINとの韻)と述べた。CDCは、2008年1月31日、これまでprogressive inflammatory neuropathy(PIN)とよばれている病態についての調査結果をまとめた報告を行った。ミネソタ州当局は、ブタの頭部から脳を除去するために強力な圧縮空気のシステムが導入された10年前に遡り、かつてMN州オースチンAustinのQuality Pork Processors Incの精肉場で働いたことのある数千人にまで調査の範囲を広げた。...中略...これまでに原因としてトキシン(毒素)は除外され、患者らが、神経症状を発病する前の段階で、発熱などの感染徴候が認められていないことから、ウイルスや細菌の可能性も低い。残された可能性は、(ブタの)脳組織そのものである。専門家らによると、外因性のブタの組織がきっかけとなって、従業員らの免疫システムが作動し、自身の神経組織を攻撃したという。Mayo clinicやニューヨークNew York州コロンビア大学の専門家らが、現在、ブタの脳組織が患者の従業員らの免疫細胞に障害を与えるようすを調べる方法を開発中である。結果の判明までに数ヶ月を要するものと見られている。
[2] CDC Report
Investigation of progressive inflammatory neuropathy [PIN] among swine slaughterhouse workers -- Minnesota, 2007-2008
情報源:CDC. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2008;57 (early release): 1-3.、1月31日。
2007年10月29日のミネソタ州保健局への通報に始まる、ミネソタとインディアナのブタ処分場職員らに見られた、原因不明の神経疾患についての報告、詳細は原文参照願います。

●C# コレラ-ウガンダ(カンパラ)
Archive Number 20080201.0411
合計6人がコレラ隔離病棟に入院した。
情報源:The New Vision 、1月31日。
カンパラKampalaに再びコレラが発生した。合計6人がコレラ隔離病棟に入院した。カンパラ郊外のKamwokyaにあるKifumbira zoneの家族4人が含まれている。当局は、4人でコレラが確定診断されたと述べた。男性と妊娠中の妻、それに8歳と10歳の息子が入院したのは、2008年1月27日のことであった。...
地図 Kampala、Uganda南部 

●C# コレラ-コンゴDR(カタンガ)
Archive Number 20080201.0411
[1] 2008年1月はじめから、国境なき医師団MSFはLubumbashi, Bukama, and Likasiの各市で、1700人以上のコレラ患者を確認している。
情報源:Medecins Sans Frontieres (MSF) 、1月29日。
[2] 2008年1月に、コンゴDR南部のカタンガKatanga州で、死者59人を含む2000人以上のコレラ感染患者が発生した
情報源:Agence France-Presse (AFP) 、1月31日。
原文参照願います。
地図 Likasi, Bukama, and Lubumbashi;南部 Katanga州 

●C# 急性水様性下痢症-ソマリア(Banadir)
Archive Number 20080201.0411
2007年11月、急性水様性下痢症が50から78例に増加した。
情報源:Medecins Sans Frontieres (MSF)、1月31日。
MSFは1994年以来、モガディシュMogadishuのYaqshid地域で、初期診療クリニックの活動を行っている。Balcad and Kaaranの両地域は、比較的治安が安定しており、4ヶ所のMSFの外来クリニックに、多少の制約はあるものの、アクセスが可能である。2007年11月、MSFのチームは12061件の相談を受けたが、その多くは母子保健に関するものであった。同月、MSFのチームは、急性水様性下痢症が50から78例に増加していることへの不安を経験した。12月には、Abdul-Azizに新たに入院可能な50床の小児科のクリニックを開設した。
地図 Mogadishu(in Banadir)

●C# コレラ-ナイジェリア、2007
Archive Number 20080201.0411
2007年、全国のコレラ感染流行により、合計1444人のコレラ患者と34人の死亡患者が記録された。
情報源:AllAfrica.com, This Day (Lagos) report 、1月31日。
流行が発生したのは、Borno, Jigawa, Bauchi, Kaduna, Edo, Delta, and Bayelsa States.の各州であった。
地図 Nigeria  

●C# コレラ、胃腸炎-インド(カルナータカ州)
Archive Number 20080201.0411
[1] コレラ、胃腸炎-インド(カルナータカKarnataka州)
バンガロールBangaloreにおいて、1例のコレラ患者が確認され、17人がコレラ感染の疑いがある。
情報源:Deccan Herald、1月30日。
2008年1月29日、バンガロールBangaloreにおいて、1例のコレラ患者が確認され、17人がコレラ感染の疑いがあるとして、Bharatinagarおよびその周辺の隔離病院へ転送された。28歳の患者1名が、コレラの検査により陽性となり、隔離病院へ転送された。各地の病院で、新たな胃腸炎患者の例の報告が続いている。...
[2] コレラ、胃腸炎-インド(カルナータカKarnataka州)
合計5人がコレラの検査の結果陽性となった。
情報源:The Hindu 、1月31日。
合計5人がコレラの検査の結果陽性となったが、それぞれの患者はバンガロール内の別々の場所からの患者であるため、感染流行とは言えないと、2008年1月29日に保健家族福祉局の当局者が述べた。5人のコレラ患者の居住地は、Central Street in Neelasandra, Cox Town, Dooravaninagar, Economically Weaker Section Quarters in Kormanagala and Hoskoteである。...
地図 Karnataka 、India 南部[1973年以前はthe State of Mysoreと呼ばれていた]:Bangaloreは州都である 

●C# コレラ-ラオス(Xekong)
Archive Number 20080201.0411
2008年1月中旬までに、ThataengおよびLamam地区のおよそ30の村にコレラ感染が拡大し、重症下痢症の362例と、そのうち3例の死亡が報告されている。
情報源:UN Children's Fund (UNICEF) 、1月30日。
ラオス人民共和国南部で、およそ8年ぶりに発生したコレラ感染流行に、UNICEFおよび関係機関は精力的に対応している。ユニセフは、ラオス保健省、WHO、およびアジア開発銀行と密接に協力して対応している。感染流行は初め、農村部のXekong Province で、2007年12月後半に確認された。2008年1月中旬までに、感染流行はThataengおよびLamam地区のおよそ30の村に拡大し、重症下痢症の362例と、うち3例の死亡が報告されている。現在、Xekong州で感染が発生した2つの地区だけでなく、周囲の地域全体で、安全な飲料水の利用、トイレ、沸騰させた水の確保に努めていると、ユニセフ当局者は説明した。...
地図 ラオス最南端のXegong および、コレラが報告されている同じ南部のChampassak and Saravan州

○Ea#  サリノマイシン中毒、ラクダ-サウジアラビア
Archive Number 20080201.0412
情報源:Arab News、1月30日。
原文参照願います