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2008年4月30日

タイトル
 ○Late blight,ジャガイモ-英国、注意喚起
 ○鳥インフルエンザ(66):日本、デンマーク
 ○Tobacco streak virus、ソラマメ-スーダン
 ○麻疹、ワクチン関連死亡-インド(03)
 ○炭疽、ヒト-ロシア、疑い
 ○クリミアコンゴ出血熱-ロシア(02)

○Ep#Late blight, ジャガイモ-英国(スコットランド)、注意喚起 Archive Number 20080430.1482
毒性のblight(疫病)に関する注意
情報源:The Scotsman 、4月29日。
原文参照願います。

●Ea#鳥インフルエンザ(66)-日本、デンマーク 20080430.1484
[1] 日本: ハクチョウswan
高病原性鳥インフルエンザ、日本
情報源:OIE WAHID (World Animal Health Information Database) weekly disease information 2008; 21(18) 、4月29日。
[*上記URLのOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染発生時期 2008年4月21日
前回報告時期 2007年
原因ウイルス highly pathogenic avian influenza virus, serotype H5N1
新たな感染流行
発生地 Kosaka Town, Akita
感染種 野鳥(ハクチョウ、4羽中4羽死亡)
疫学的コメント:ハクチョウのうち、3羽は死亡しており、1羽は衰弱した状態で、2008年4月21日に秋田県十和田湖岸で発見された。28日まで、当局は現地を監視したが、このほかに野鳥が多数死亡している事例は確認されなかった。ハクチョウが発見された地点から半径10km以内には養鶏場はなく、その他の養鶏場でも異常な事象は発生していない。今回の発生を受け、農水省は、十和田湖を囲む秋田・青森・岩手の3県に対し、養鶏場での監視強化を行なって、異常なニワトリの早期発見と適切な対応、野鳥の鶏舎への侵入防止による感染拡大防止に努めるよう、要請した。当局は、白鳥発見現場から半径30km以内の15箇所の養鶏場の視察を直ちに行うとともに、周辺地域の野鳥を監視し、環境省と協力して野鳥のサーベイランスを実施する。
[2] デンマーク: LPAI H7
低病原性鳥インフルエンザ(家禽)、デンマーク
情報源:OIE WAHID (World Animal Health Information Database) weekly disease information 2008; 21(18)、4月29日。
[*上記URLのOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染開始時期 2008年4月24日
前回流行時期 2006年6月19日
原因ウイルス low pathogenic avian influenza virus (serotype H7)
新たな感染流行
発生地 Stenstrup, Svendborg Kommune, South
感染種 農場 家禽300 geese, 250 ducks, and 1500 mallards

○Ep#Tobacco streak virus,ソラマメfaba bean -スーダン 20080430.1485
情報源:British Society for Plant Pathology, New Disease Reports (NDR) vol. 17、4月8日。
[Ref: MA Ali, et al: _Tobacco streak virus_ infecting faba bean (_Vicia faba_) reported for the 1st time. BSPP New Disease Reports 2008; 17]
原文参照願います。

●C#麻疹、ワクチン関連死亡-インド(03):タミルナドゥ 20080430.1493
麻疹ワクチンのバイアル内で産生されたブドウ球菌毒素が原因である可能性
投稿者:印・T Jacob John、4月30日。
4月23日だけに、1ないし2ヶ所の施設の、死亡した4人をふくめ6人に発生したという、極めて時間的・空間的に限定された問題である。1本のバイアルが "contaminated" ones.であったと思われる。アナフィラキシー反応とするには、疫学的にも症候学的にも時間的にも合わない。麻疹ワクチンは従来から、ブドウ球菌産生性エクソトキシンの注射による、トキシックショック症候群toxic shock syndrome (TSS)で有名だった。通常、TSSははじめに感染があって後に毒性を発現するため、このことはあまり知られていない。しかし、ワクチンでは、(エクソトキシンが)大量に注入される。この問題に初めて遭遇したのは1978年で、複数の小児が発病し、1人が死亡した。調査により、1本のバイアルが汚染されていたことが判明した。残った薬液は、黄色ブドウ球菌だらけ(heavy suspension of _S. aureus_)だった。...以下、詳しい説明について、原文参照願います。

●C#炭疽、ヒト-ロシア(ボルゴグラード)、疑い 20080430.1494
ウシの処分により、2人が炭疽に感染した。
情報源:IA "Volgograd-TRV" [in Russian]、4月26日。
ウシを処分して炭疽に感染した2人に関するRospotrebnadzor当局による2008年4月17日の報告を受け、ボルゴグラードVolgogradの住民らの間に不安が広がっている。調査が開始され、市場は閉鎖されている。当局は、炭疽感染は確定されていないとしているが、市場は徹底的に消毒された。..
Mod.のコメントに関しては、原文参照願います。
地図 Volgograd oblast (province) in southwestern Russia 

●C#クリミアコンゴ出血熱-ロシア(02):Ingushetia 20080430.1495
2007年より早い時期からCCHF感染が開始している。
情報源:IA Tatar-INFO [trans. Corr.ATS, edited]、4月28日。
非常事態省・地方センターによると、2008年4月28日、クリミアコンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF)に感染した患者1名が死亡した。この男性は、重篤な状態で病院の集中治療室に入院していたが、数日後に死亡した。患者と密接な接触のあった3人が病院内で監視下に置かれている。このほかに何らかの接触のあった25人が、監視されている。医療関係者らは、感染が疑われる患者のサーベイランスとして、戸別訪問を行なっている。現地には600世帯の6000人が暮らしている。接触者全員の血清検体が採取され、Stavrapol Research Anti-plague Instituteへ送付された。28日現在、新たな患者は報告されていない。
[Mod.NP注-2007年5月4日に、同地域の2007年初のCCHF患者報告が行なわれている。このときの患者はAstrakhan oblast出身であった。2008年、1ヶ月早く感染が発生したことは、早い時期からダニの活動性が始まったことを意味する。2008年のSouthern Federal DistrictにおけるCCHF患者第1報は、Stavropol regionの単一症例で、4月21日にProMED-RUSに投稿されている。当局からの注意喚起が出されている。さらなるCCHF感染流行拡大が迫っている。]
地図 Republic of Ingushetia in the far south 

2008年4月29日

タイトル
 ○手足口病-中国)、シンガポール
 ○麻疹、ワクチン関連死亡-インド(02)
 ○ボツリヌス症、pesto -米国、危険性、回収
 ○炭疽、ヒト、家畜-モンゴル
 ○麻疹-英国
 ○デング熱・デング出血熱 最新状況2008(17)
  タイ、マレーシア、レユニオン、ブラジル
 ○チクングニア(15):スリランカ
 ○鳥インフルエンザ(65):日本、ハクチョウ、デンマーク、LPAI H7
 ○手足口病-中国(02)

◎C#手足口病-中国(安徽省)、シンガポール Archive Number 20080429.1472
[1] 中国 (安徽省Anhui)

HFMDにより19人が死亡し、700人以上の患者が発生した。enterovirus 71(EV-71)が原因と確認されている
情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月27日。
中国東部・安徽省Fuyang埠陽(「埠」は「土」へんがないのが正しい)市で、2008年3月以来の腸管ウイルス感染流行により、合計19人の小児が死亡し、700人以上が発病した。保健省などからの専門家により、原因ウイルスがenterovirus 71(EV-71)であることが確認されたと、説明された。安徽省北西部にあるFuyang市の病院には、2008年3月初めから、発熱に口や手足の病変を伴う小児が受診し始めた。一部の患者は、脳・心・肺障害と診断された。患者の多くは2才から6才であった。2008年4月26日までに、789人の患者が感染し、このうち19人が死亡した。合計204人が今も入院しており、うち4人は危険な状態にある。...
[ModCP注-手足口病Hand-foot-mouth disease (HFMD)は、幼児と小児で一般的に見られる疾患で、東南アジアではより重症化する傾向があり、流行も多い。HFMDはエンテロウイルス感染によるもので、とくにhuman coxsackievirus A16 (A4, A5, A9, A10, B2, or B5はそれより少ない)に関係する場合が多い。2003年の中国山東省で発生したHFMD感染流行の原因は、Human echovirus 19であった。1970年代の初め頃から、human EV71が、いくつかの神経症状(髄膜炎、脳炎)を示す感染流行と関係してきた。1997年のマレーシアおよ1998年の台湾における、EV71感染を原因とする感染流行では、脳炎による死亡患者が発生した。名前は異なるものの、human coxsackievirus A16 と human enterovirus 71 は、_Human enterovirus A_に属する同じ種のウイルスである。 EV71は、中国南部のHFMDの主な原因となっている。中国本土で分離されたウイルス株は、台湾の株と近接な関係があるが、他の地域で分離される多くのウイルス株とは違っている。中国本土のEV71肝炎の症状は、台湾の感染流行で報告されたものほど重症ではない。最近の分子学的研究の結果、human enterovirus 71 およびhuman coxsackievirus A16は、遺伝学的に多様で急速な進化をするウイルスであることが判明し、このことがアジアの一部地域で、HFMD感染流行が重症化する原因であるかもしれない]
地図1 China showing the location of Anhui province 
地図2 Anhui province北西部のthe city of Fuyang 
[2] シンガポール: 背景
HFMDは、シンガポールで2番目に多いウイルス疾患である
情報源:GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network) 、4月28日。
手足口病は、シンガポールで報告されるウイルス疾患のうち、2番目に多い病気で、2001年以降、水痘に近づきつつある。
グラフ 
以下、数字で見る感染状況、原文参照願います。

●C#麻疹、ワクチン関連死亡-インド(02):タミルナドゥTamil Nadu州 20080429.1473
ワクチン溶解液の間違いか不十分な保管状態が原因と指摘されている
情報源:The Times of India、4月28日。
2008年4月23日に麻疹ワクチン接種後に死亡した4人の小児全員が、アナフィラキシーショックによる、重篤な脳出血を起こしていたことが、調査により 判明した。..専門家によると、麻疹ワクチン接種後におこる、死亡する可能性もある全身性のアレルギー反応であるアナフィラキシーショックはきわめてまれ で、100万回に1回の発生である。...以下、生食以外の化学物質で凍結乾燥された麻疹ワクチンを溶解した、あるいは、調整後3時間以上も戸外で管理さ れたために異物のタンパクや細菌がワクチンに混入した、2つの人為的ミスの可能性を指摘した。...以下、やや長文、原文参照願います。
[ModCP注-]

●C#ボツリヌス中毒-米国、pesto、リスク、回収 20080429.1474
検査による菌の検出があり、商品の回収が行なわれているが、患者は発生していない。
情報源:Associated Press (AP)、4月28日。
Bella Cucina社は、細菌が混入した疑いがあるとして、6オンス入りのporcini(ポルチーニ)と parmesan pestoの瓶詰めの回収を開始した。ボツリヌス菌Clostridium botulinum_の混入によると考えられる、ビン内のpH上昇が認められた。この細菌は、ボツリヌス中毒の原因となる毒素を産生し、食中毒による死亡を引き起こす可能性がある。これまでに、発病した報告は入っていない。このpestoは、郵送や店頭で販売されており、0081028と0081018のロットナンバーが付けられている。

●C#炭疽、ヒト、家畜-モンゴル(アルハンガイArkhangai県) 20080429.1475
アルハンガイ県の牧夫1人が、炭疽に感染した。
情報源:Nanyang [in Chinese]、4月28日。
モンゴルの報道によると、モンゴル・アルハンガイ県のエルデネマンダルErdenemandal・ソムの牧夫1人が、炭疽に感染した。2008年4月28日、アルハンガイ県感染症病院を受診し、炭疽感染の疑いがあると診断された。感染拡大の防止策として、周囲の11人の牧夫と4500頭の家畜にワクチンが接種された。その後のモンゴル国立感染症研究センターでの検査により、患者の炭疽感染が確定された。炭疽は、炭疽菌_Bacillus anthracis_による感染症である。ウシ、ウマ、ヒツジ、その他の動物の感染症であるが、皮を剥いだり、牧畜に関わるヒトにも感染することがある。
[Mod.MHJ注-モンゴルの以下の地域では、炭疽が家畜の風土病感染となっている: Arkhangai, Bayanhongor, Bulgan, Darkhan-Uul, Dornod, Dzavhan, Gobi-Altai, Hovsgol, Khenti, Ovorkhangai, Selenge, Ulaanbaatar, Uvs, and Zavkhan.。ヒトの感染例はずっと少ないが、通常、この牧夫のような経歴のあるヒトの感染が発生している。
地図 Mongolia、中央やや西よりにArkhangai aimag(アイマグ、province)がある 

●C#麻疹-英国(イングランド) 20080429.1476
Camborneカンボーンで麻疹感染流行発生
情報源:Packet Newspapers online 、4月28日。
カンボーンのSt John's Schoolにおける麻疹感染流行の発生を受け、Kerrier 地区の保護者らに麻疹感染の危険性に関する注意が啓蒙されている。2週間のうちに、6才と7才の児童2名が麻疹感染であると確定され、ほかに8人の感染が疑われている。患児らは全員自宅にいて、感染から回復している。..以下、MMRワクチン接種の呼びかけなど、原文参照願います。
[ModCP注-この報告により、英国では、人口の多い都心部だけでなく、農村部でも、MMRワクチンの接種率が低いために、接種を受けていない小児の、麻疹ウイルスに対する曝露リスクがあることが明らかになった。]
地図 Cornwall、the UK南西端 

●C#デング熱-タイ 20080429.1477
2008年第1四半期の間に、デング熱により12人が死亡し、1万人以上の感染者が出ている。
情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月28日。
2008年4月28日にタイ公衆衛生相は、2008年第1四半期の間に、デング熱により12人が死亡し、1万人以上の感染者が出ているとして、国民にデング熱対策を実施するよう注意を呼びかけた。1月1日から4月19日にかけて、累積のデング熱感染患者数は10901人となり、患者の99%は完全に回復したが、2008年に国内で12人の患者がデング熱により死亡した。2007年の同期に比べ、デング熱患者数は80%増加したと、同相は述べた。
[Mod.TY注-上記記事は、タイの中の患者の地理的分布については触れていないが、公衆衛生省のウェブサイトに、タイ語で書かれた、2007年と2008年の各県のデング熱デングショック症候群の患者数が示されている。]

●C#デング熱-マレーシア 20080429.1477
各地のデング感染が報告されており、最多はSelangorの3742例である。
情報源:Malaysia Star、4月27日。
2008年の第1期の3ヶ月で、5ヶ所の地域(municipal councils 市議会管区)がデング熱感染流行発生地域に指定された。Shah Alam (719 cases), Klang (582), Johor Baru (536), Kajang (514), and Subang Jaya (457)である。Klang Valleyの感染状況は深刻であると、保健相が述べた。また、Selangorが最多の3742例で、以下、クアラルンプルKuala Lumpur (1119 cases) 、ペラPerak (1084 cases)の順に続いている。...
地図 Malaysia 

●C#デング熱-レユニオン島 20080429.1477
住民2人のデング熱感染が確定された。
情報源:Institut de Veille Sanitaire, Point Epidemiologique Hebdomadaire Sur la Dengue a la Reunion [in French, trans. & summ.]、4月24日。
2008年4月、Rivier St. Louis(commune of Saint Louis)の住民2人が、デング熱患者と確認された。対策が強化されたことなど。
[Mod.TY注-わずか2例のデング熱患者発生では、感染流行とはいえないが、2005-2006年の、レユニオンおよび他のインド洋の島々における、大規模なチクングニアウイルス感染流行を考慮すると、ヤブカ属のベクター蚊族は、いまも相当数存在する可能性があり、もしそうならば、深刻なデング感染流行につながる恐れがある。]
地図 Reunion Island 

●C#デング熱-ブラジル 20080429.1477
[1] ブラジル (リオグランデドノルテ Rio Grande do Norte)
DHF、古典的デング熱患者ともに、前年に比べて激増している。
情報源:Terra [in Portuguese, trans. & summ.]、4月18日。
Rio Grande do Norteリオグランデドノルテ州は、最も健康上の注意が必要な地域となっている。2007年同期に比べ、デング出血熱dengue hemorrhagic fever (DHF)の患者数が1000%増加した。現在、DHFの患者数は453例で、うち21例が死亡した。事態は非常に深刻で、15の都市でデング感染流行が発生中であると、保健相が述べた。デングの問題は、DHFのみにとどまらない。古典的デング熱の患者数も、前年比200%の増加となる、12317例に達した。州全体の1/2の患者数の報告があったGrande Natal地方が、最悪の状況である。Natal市は、デングによる非常事態を宣言した。..以下、報告以上の患者発生の可能性など。
地図 Brazil 
[2] ブラジル (バイアBahia州)
2008年第1四半期に、12607例の患者が報告された。
情報源:Parana-Online [in Portuguese, trans. & summ.]、4月21日。
2008年初からのバイアBahia州西部および北部の豪雨により、州内のデング熱患者増加の恐れがある。2008年第1四半期に、12607例の患者が報告された。2007年同期の80%以上の増加である。たとえば、Salvadorから西へ474kmのIrece regionにあるPresidente Dutraにおいては、人口1万4千人中2440人が、2008年中にデングに感染した。...
[3] ブラジル (リオデジャネイロRio de Janeiro)
リオデジャネイロ州では、2008年に92人が死亡した。
情報源:Globo On Line, Reuters report [in Portuguese, trans. & summ.]、4月22日。
デング感染流行により、リオデジャネイロ州では、2008年に92人が死亡した。これまでのところ、国内で最多となっている。4月22日、州保健相は、2008年に110783人がデング熱ウイルスに感染したと発表した。確認されている92例の死亡に加え、ほかに96例のデング感染が疑われる症例の調査が行われている。...デングウイルス感染患者の半数以上である、56919人の患者と55人の死者は、首都で発生し、死者のおよそ半数は15歳以下だった。現在の流行で優位となっている、2型デングウイルスにこれまでに罹患したことがないため、小児は特に罹患しやすい。..首都に次いで感染が深刻な地域は、Duque de Caxias (11 deaths), Sao Joao de Meriti (5), and Angra dos Reis (4)となっている。...
[Mod.TY注-La Nacion に掲載された記事によると、Rio州内のデングによる死者の数は95人に達し、このうち市内では58例が発生しているが、報告が十分ではないため、実際の数はさらに多い可能性があるとコメントされている]

●C#チクングニア(15)-スリランカ(Sabaragamuwa) 20080429.1478
2000世帯以上でチクングニア感染が発生した
情報源:Ceylon Daily News、4月28日。
Ratnapura districtの3つの地域の2000世帯以上に、チクングニア感染が発生しており、2008年4月28日現在、500人が発熱のため病院で治療を受けていると、政府当局の広報が述べた。雨期の後、デングやマラリア、フィラリアにも注意が必要としている。Eheliyagoda, Kiriella, and Kuruwitaの患者から採取された75件の検体中、68件が検査の結果、チクングニア陽性となったと説明した。...
地図 Ratnapura District(in the Sabaragamuwa Province of Sri Lanka) 

●Ea#鳥インフルエンザ(65)-日本、ハクチョウ 20080429.1479
日本で、ハクチョウのH5N1型鳥インフルエンザ確認
情報源:Reuters、4月29日。
2008年4月28日、日本政府当局は、先週発見された4羽のハクチョウが、H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染していたことを確認した。日本では、2007年3月、九州・熊本県の野鳥1羽でH5N1型が確認されて以来の鳥インフルエンザ感染となった。うち3羽が死亡したこれらのハクチョウは、21日、北部の秋田県十和田湖岸で発見されたと、県当局が説明した。当初、調査担当者により、H5亜型鳥インフルエンザが死鳥で確認されており、詳しい検査が行なわれていた。先月、韓国で鳥インフルエンザ感染流行が続いたことから、日本政府当局は、監視体制を強化していた。ハクチョウが発見された場所から半径10km圏内には養鶏場はなく、いずれの農場でも、異常事象は確認されていない。現地当局は、30日から1日にかけて、ハクチョウの発見場所から半径30km圏内にある15ヶ所の農場の現地視察を行う予定である。29日、韓国のUlsan Cityの養鶏場1ヶ所で鳥インフルエンザが疑われる感染流行が報告されており、韓国国内の南東部では初めての発生となる可能性があり、最悪の感染流行となっている。韓国では、500万羽以上のニワトリとカモの処分を行ったにもかかわらず、これまでの1ヶ月足らずの間に、20件の家禽のH5N1型感染が確認されている。2003年に初めて報告されて以来、最も早いペースで拡大している。韓国および日本では、鳥インフルエンザによる死者の報告はない。
[Mod.AS注-韓国のH5N1型ウイルスと、日本のハクチョウで発見されたH5N1型ウイルスの、遺伝学的な相同性の程度に関する情報が入手されれば、興味深い]

●Ea#鳥インフルエンザ(65)-デンマーク、低病原性LPAI、H7亜型
[1] デンマーク, LPAI H7
ノルウェーに鳥インフルエンザ侵入
情報源:Afteposten、4月29日。
2008年4月29日、デンマーク・フユンFynで、定期検査において鳥インフルエンザが確認されたことから、およそ2000羽のニワトリとカモが処分され、ノルウェー国民の関心を集めている。ノルウェー政府は、デンマーク政府動物衛生当局と緊密な連絡を取り合い、屋内やネットに囲まれた状態以外で家禽を放し飼いにすることを禁止している。デンマークで鳥インフルエンザが確認されたのは2年ぶりのことで、当面、輸出禁止措置がとられている。強毒性のH5N1型鳥インフルエンザではないことが明らかになっている。2007年12月末、ポーランドとドイツで危険な鳥インフルエンザウイルスの感染流行が発生した。ノルウェー国内で死鳥を発見した場合は、直ちに食品監視Mattilsynetに連絡するよう呼びかけている。
[2] デンマーク, LPAI H7
デンマークで鳥インフルエンザウイルス発見
情報源:Xinhua、4月29日。
デンマーク中央部フユン島Fyn islandの農場で鳥インフルエンザウイルスが確認されたと、2008年4月28日に政府獣医学当局が発表した。同島Stenstrupの農場のおよそ2000羽のニワトリが、29日も処分される。初期検査により、このウイルスはH5N1型ではないことが判明した。デンマークでは、2006年にも鳥インフルエンザが発生している。
[Mod.AS注-デンマーク政府が、4月29日にOIEに提出した感染流行に関する緊急報告(地図付) によると、分離されたウイルスは、てい病原性鳥インフルエンザウイルス(H7亜型)である。疫学的コメントの中で、”デンマークの家禽の鳥インフルエンザ・サーベイランス計画に従って、ガチョウとアヒルのテストが行なわれ、獣医学食品管理局は、農場周囲に制限区域を設け、European Union Directive(指針) 2005/94/ECに従って、必要な対策を実施している”とある。]

●C#手足口病-中国(02):安徽省 20080429.1481
中国で手足口病流行の被害広がる
情報源:The Wall Street Journal online, page A5 、4月29日。
まれに死亡することもある小児の一般的な病気が、中国東部で流行し、国際保健当局者らが注視している。この手足口病 hand, foot and mouth disease (HFMD) の感染流行により、東部・安徽省のFuyang(埠陽(「埠」は「土」へんがないのが正しい)市では、小児20人が死亡し、およそ1200人が一度に感染したと、省の保健当局が述べた。患者のうち、341人は今も入院中である。2008年4月27日の報道によると、流行は3月初めから開始しており、当局は原因ウイルスが、HFMDの原因となる複数のウイルスのうちの1つである、enterovirus-71であることを確認したことを明らかにした。...以下、HFMDの一般的な解説など..原文参照願います。
[Mod.CP注-4月27日の報告(20080429.1472)に比べ、死者は19人から20人に、患者数は700人以上から約1200人に増えている。]
地図 Anhui province:the city of Fuyang in the northwest 

2008年4月26日から28日

タイトル
 ○狂犬病、イヌ-英国、保護中
 ○真菌性疾患、小麦-カナダ、米国
 ○黄色ブドウ球菌MRSA、院内感染-英国
 ○手足口病-シンガポール、ブルネイ
 ○口蹄疫-モザンビーク ジンバブエから:RFI
 ○化学物質混入、ひまわり油-スペイン、ウクライナから:RFI
 ○黄熱-南米(23):アルゼンチン
 ○真菌性疾患、シリアル-英国、アイルランド:最新情報
 ○黄熱-アフリカ(02):リベリア
 ○チクングニア(13):マレーシア
 ○原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(10):病理生理学
 ○チクングニア(14)-台湾 インドネシアからの輸入例、RFI
 
○Ea#狂犬病、イヌ-英国(イングランドEngland)、保護観察中 in quarantine  Archive Number 20080426.1452
スリランカから輸入された保護観察中のイヌが狂犬病と判明した
情報源: BBC News 26 Apr 2008、4月26日。
狂犬病の子犬に咬まれた3人のうちの1人は、スリランカの野良犬を英国に連れてくるという慈善事業を行っている社会活動家であった。この女性は、隔離後2日目に死亡したこのイヌに、あご、手首、顔を咬まれた。この子犬は、ロンドンLondon北東部のChingford Quarantine Kennelsに、慈善活動として連れてこられた、13匹のイヌのうちの1匹である。咬まれた3人全員の健康状態に問題はない。保護観察センターの動物に咬まれた3人は、直ちに適切なワクチン接種による発症予防措置を受け、いずれも元気であると、当局は説明した。保護観察中にイヌは死亡したため、一般市民への健康リスクはないとしている。..これらのイヌは、2008年4月17日以降センターに係留されていた。ロンドンのAnimal SOS Sri Lanka charityのKim氏は、死亡したイヌは、スリランカを出る際にワクチンを接種されていたと話した。...以下、原文参照願います。
[Mod.JW注-quarantine facilityにおいて発生したことが重要で、英国において、輸入されたイヌおよびネコは、6ヶ月間の検疫期間を課せられていることへの評価が示された。おそらく、咬傷を受けた3人は、その仕事上の危険から、狂犬病への曝露前接種を受けており、病院での治療は追加のワクチン接種であったものと考えられる。]

○Ep#真菌疾患、小麦-カナダ、米国 20080427.1454
[1] Snow mold 雪腐れ病- カナダ (オンタリオOntario州)
情報源:The Mitchell Advocate、4月16日。
農業省の穀物専門家は、農家に対して、早くて今週遅くて6月初めになると予想されている、今年最初の種まきを行う前に、温度上昇と乾燥を考慮すべきと勧告した。早植え小麦の一部にsnow mouldの一種が間違いなく確認されている。雪の下にある期間が長いほどこの疾患は重症化する...
[2] Leaf rust赤さび病 - 米国 (カンザスKansas州)
情報源:KTKA 49 News, K-State Ag Today report、4月17日。
カンザスKansas州で2008年初めての赤さび病が発見された。最近この小麦の病気が発見されたのは、Riley および Barber counties(郡)である。...
写真1 _Typhula_ snow mold in wheat field: 
写真2 Snow mold on winter wheat plants: 
写真3 Leaf rust on wheat: 

●C#黄色ブドウ球菌(MRSA)-英国(イングランド)、院内感染 20080427.1455
減少傾向にあったMRSA院内感染が、やや増加に転じた
情報源:Reuters Health、4月24日。
イングランドEnglandにおいて、病院内のsuperbug(強毒菌)であるMRSAによる感染の減少傾向は、2007年の第四四半期を境に、微増に転じたことを、2008年4月24日に Health Protection Agency (HPA)が明らかにした。2007年10月から12月にかけて、1087例の患者が報告され、前の3ヶ月間に比べ0.6%増加した。...以下、原文参照願います。
[Mod.ML注-やや長文の解説]

●C#手足口病-シンガポール、ブルネイ 20080427.1456
[1]シンガポール:週の合計患者数は1162人となった。
情報源:Singapore News Weekend、4月26日。
2008年4月25日に、新たに3ヶ所の幼稚園と保育施設に対し、保健省から閉鎖命令が出され、手足口病の Hand, Foot and MouthDisease (HFMD)の感染流行により、強制閉鎖となった施設は、2008年4月25日に合計11ヶ所となった。...新たに78例のHFMD患者が報告され、2008年4月25日の週の合計患者数は1162人となった。
[2]ブルネイ:昨夏のHFMD感染患者は90人だった
情報源:Borneo Bulletin Weekend Online、4月26日。
保護者らの間で、4日間に880人の患者が報告されている、シンガポールのHFMD感染流行に関する懸念が広がっている。..報道では、シンガポールでは、2008年のこれまでに8400人が感染したと伝えられている。...情報によると、ブルネイでもHFMD患者の報告があるものの、徐々に減少している。2007年8月の1ヶ月間に、およそ90人のHFMD患者がブルネイで報告されているが、2006年3月初めから4月中旬までの期間には、およそ580例が記録されている。
[Mod.CP注-HFMDの解説]

○Ea#口蹄疫-モザンビーク ジンバブエからの輸入例:情報提供依頼RFI 20080427.1457
モザンビークの口蹄疫は、西部からGaza州へ移動してきた家畜で発生した
情報源:Agencia de Informacao de Mocambique (Maputo) 、4月14日。
モザンビーク家畜担当当局は、2008年3月末に南部Gaza州NhamavilaおよびManjacazeで確認された口蹄疫foot and mouth disease [FMD]感染流行の感染源の特定ができていない。感染した動物たちは、政府の補充計画に従い、西部Tete州からGaza州へ持ち込まれた。専門家らは、隣国ジンバブエで発生した可能性があるとしている[コメント参照]。...
[Mod.AS注-FMDがジンバブエ由来との観測は、真偽を確かめる必要がある。ジンバブエでの口蹄疫感染状況および感染源である可能性に関して、過去の情報がある:20060504.1283と 20020509.4139。OIEのWAHIDには、2006-7年にジンバブエでFMDが感染したという報告は見当たらない]

●C#化学物質混入Chemical contamination、ひまわり油-スペイン ウクライナからの輸入:情報提供依頼RFI 20080428.1458
ひまわり油が汚染されている疑いがあり、注意が呼びかけられている
情報源:Reuters Health 、4月25日。
スペイン保健省は、ウクライナから出荷された一部のひまわり油に汚染が認められたことから、消費者に使用を控えるよう呼びかけていることが、2008年4月25日の国営ラジオ放送で伝えられた。この油は、aliphatic hydrocarbons(脂肪族炭水化物)が混入していたと言われている。市民へのリスクはないが、汚染されていた商品名が確認され関係商品すべての回収が可能となるまで、注意するよう呼びかけている。当局は、今のところコメントしていない。1981年には、汚染されていた菜種油rapeseed oilにより、およそ1200人が死亡するという、スペイン史上最悪の食中毒が発生している。20年以上経った今も、被害者と遺族らが補償を求める主張を行なっている。
[Mod.TG注-この記事は、汚染物質の詳細が示されず、非常に漠然とした内容となっている。脂肪族炭水化物というのは非常に広範囲を指す分類である。ただ単に、構造式にベンゼン環を持たないという意味でしかない。しかも、一部のaliphatic hydrocarbonsである、メタン、エタン、アセチレンなどには、含まれている。また、一部は非常に可燃性が高い。新たな情報が出されるまで、すべてのひまわり油 sunflower oils を摂らないということ以外に、注意する方法はない。1981年の有毒油食中毒は、調理油へのいくつもの種類の混入によるものであったと考えられるが、アニリンが唯一の原因であるとされた。]

●C#黄熱-アルゼンチン、南米(23) 20080428.1459
新たな感染患者の確認により、2008年の国内の合計患者数は6人となった。

情報源:JC Online, UOL report [in Portuguese, trans. & summ.]、4月12日。
アルゼンチン政府は、国内のブラジル国境地域で、新たな黄熱yellow fever [YF]感染患者を確認し、2008年の国内ですでに1人が死亡した、黄熱感染の患者数は6人となったと、2008年4月12日に当局が発表した。今回の症例は、ブラジルとの国境にある、ミシオネスMisiones provinceのBernardo de Irigoyen市在住の男性1名であると、州保健当局者が述べた。男性の健康状態は良好で、退院後自宅に戻っている。ミシオネス州は、2008年にYFで8人が死亡しているパラグアイとの国境でもある。ブラジルでは、2007年12月中旬から008年2月末までに、中西部で19例のYF感染が報告されている。
地図 Argentina showing Misiones province 

○Ep#真菌疾患、穀物-英国、アイルランド、最新状況 20080428.1460
[1]2008年4月、Lincolnshireで小麦の_Septoria tritici_
情報源: Farmers Weekly Interactive、4月24日。
[2]Robigusの冬小麦-- yellow rust
情報源:Farmers Guardian, ADAS report、4月25日。
[3]Wiltshire/ Dorset(英国)の州境の小麦、Septoria
情報源:Farmers Weekly Interactive、4月22日。
[4]2008年4月、septoriaへの懸念
情報源:The Irish Independent、4月22日。
すべて、原文参照願います。
[Mod.DHA注-]

●C#黄熱-リベリア、アフリカ(02) 20080428.1461
リベリア:黄熱-最新状況
初発患者と同じ村から、2例目の黄熱感染患者が確認された
情報源:World Health Organization (WHO) Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) disease outbreak news、4月25日。
リベリア保健省は、新たに、1例の黄熱感染が確定された患者を報告した。この症例は、初発患者と同じ、Nimba郡Tappita地区Zuotuoの集落に住む、30才の男性である。確定患者数は、死亡1例を含め、2例となった。患者の診断確定は、モンロビアMonroviaの国立検査機関および地域委託検査機関でWHO黄熱協力センターでもあるセネガル・ダカールDakarのパスツール研究所で行なわれた。WHOの技術支援を受けた保健省は、Tappita地区でのワクチン接種を開始し、周辺地域にも臨時の一斉接種として範囲を拡大する計画である。International Coordinating Group on Vaccine Provision for Yellow Fever Control (YF-ICG、黄熱対策用ワクチン供給のための国際調整グループ)が管理する、国際緊急備蓄からの黄熱ワクチン供与に対し、2度目の要請を行なった。新たな要請の対象者は、177112人で、1回目と2回目の対象者の合計は、294613人となった。
[Mod.TY注-第2の患者は、 20080405.1246で報告された初発患者と同じ村の出身者であることから、都市型感染流行のリスクを伴うヒト-蚊族-ヒト感染の存在が疑われるのか、もう1人の弧発例による、森林型感染なのかに疑問を抱くだろう。いずれの場合であれ、迅速な地区内のワクチン接種が重要である]
地図 Liberia 

●C#チクングニア(13)-マレーシア(ジョホール) 20080428.1462
ジョホール州で16人の患者がチクングニア感染と診断された。
情報源:NST Online、4月27日。
Kampung Ulu Choh [ジョホールJohor州] で合計16人が、デングに似た、非致死性[めったに死なない]ウイルス性発熱疾患のチクングニア感染と診断されている。当局は、患者らは2週間前にウイルス熱に感染したものであると説明した。チクングニアと診断されたのは、2008年4月24日である。説明によると、デング熱に似た症状であるが、死亡することはない[2005-6年のインド洋およびインドでの大規模流行では、一部にチクングニアによる死亡が発生した (see  20061224.3598)]。すでに封じ込められており、流行ではなく、チクングニアの治療は対症療法であるが、自然治癒するとも説明されている。感染した患者は、関節痛と麻疹様の紅斑をともなう、ウイルス熱を発症する。デング熱ウイルスを伝播するヤブカ属_Aedes_ mosquitoによりチクングニアウイルスも伝播されることから、対象地域では、当局による噴霧消毒などの予防策や健康調査が行なわれている。...
地図 Ulu Choh:マレー半島の最南端で、マレーシアとシンガポールを分けるStraits of Johor (またの名をthe Straits of Tebrau) 地域にある。2008年2月に、近くのシンガポールでも患者が発生しており、マレーシアのこの地域に患者があふれてきても不思議はない 

●C#原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(10):病態生理学pathophysiology 20080428.1469
過硫酸化コンドロイチン硫酸と副反応の間に、強い関連性が認められた。
情報源:US Food & Drug Administration (FDA), Center for Drug Evaluation and Research (CDER) 、4月25日。
FDA(US Food & Drug Administration、米国食品医薬品局)は、汚染されたヘパリンが混入した疑いのある医薬品に関連する重要事項を要約し、医療機関および関係者から、これらの製品に関する副反応の確認と報告による支援を要請している。...以下、勧告および考察、背景、有害事象と商品回収/対策、副反応報告とつづく、...原文参照願います。
[Mod.LL注-2008年4月23日発行のNEJM誌掲載の論文 Contaminated Heparin Associated with Adverse Clinical Events and Activation of the Contact System. N Engl J Med 2008:358の紹介
背景:世界中のヘパリン製剤に混入していた過硫酸化コンドロイチン硫酸oversulfated chondroitin sulfate (OSCS)が、米国およびドイツの経静脈後に発生した重症のアナフィラキシーの原因であるか、早急に結論付ける必要があった。
方法:FDAから入手した、今回の事例に関連するとされたロットと対照ロットのヘパリンについて、盲検によって、OCSCおよびそれ以外の生物活性物質の存在が、観察された臨床的有害事象と関連があるかの、スクリーニング検査が行なわれた。contact systemの活性化と、complement cascade(補体系)のインビトロアッセイが行なわれた(すみません)。さらに、OSCSの生体での重要な臨床症状が再現されるかを、ブタを使って検査した。
結果:汚染されているとされた未分画ヘパリンのロット内のOSCSは、合成されたOCSCの reference standard同様、直接ヒト血漿中のキニンカリクレイン経路を活性化し、強力な血管作用物質であるブラジキニンを産生させた。さらにOSCSは、補体たんぱく由来の強力なアナフィラトキシンanaphylatoxinである、C3a および C5aの産生を誘導した。これら2つの経路の活性化は、意外なことに、ⅩⅡ因子の液相活性化fluid-phase activationに関連し、依存していた。複数の種の血漿検体の検査から、ブタとヒトのOCSCへの反応性に相同性が認められた。OCSC添加ヘパリンおよび合成OCSCは、ブタの静脈内に注射した際に、カリクレイン活性化に伴う血圧低下を引き起こした。
結論:今回の結果により、疑われているロットのヘパリン内のOCSCの存在と、観察されている臨床的有害事象(副反応)との間には、強い生物学的関連性があることの、科学的な説明がなされた。contact systemを活性化するOCSCおよび他の高硫酸化多糖類の、ヘパリン製剤への混入をスクリーニング検査することによって、ヘパリン製剤の流通を保護する分析検査は、カリクレインのamidolytic(アミド分解性)作用に対するアッセイにより補完される(より強化される)可能性がある。]

●C#チクングニア(14)-台湾 インドネシアからの輸入例、情報提供依頼RFI 
20080428.1470
インドネシアのジャカルタから帰国した台湾人男性が、空港でチクングニア感染と確認された
情報源:The China Post、4月24日。
桃園Taoyuan郡(国際空港所在地)の衛生当局は、2008年4月23日、2008年初のチクングニア感染症例を報告した。患者は、2008年3月26日から4月9日まで上海を旅行し、その後4月9日から19日までインドネシア/ジャカルタJakartaへ足を延ばした、58歳の台湾人ビジネスマンである。空港の検疫所を通過する際に有熱者であることが判明し、精査の結果、チクングニアウイルスに感染していることが確認された。この男性の症状は、治療により経過した。チクングニアウイルスCHIKVは、ヤブカ属蚊族による刺咬を通じてヒトに感染伝播し、デング熱類似の症状を引き起こす。急性の発熱期は2-5日間であるが、間接の感染による痛みは、数週間から数ヶ月続く。
[Mod.TY注-この男性がチクングニアウイルスに感染した場所は、インドネシアのジャカルタで間違いない。高速移動により、チクングニアウイルスが伝播されることが、またしても証明された。チクングニアウイルスのベクターである、ネッタイシマカは_Aedes aegypti_、台湾に存在する。台湾での国内伝播が発生しないことを願うばかりである。ProMEDでは、現在のジャカルタでのチクングニアウイルス感染に関する情報と、台湾での二次感染例の有無に関する情報を歓迎する]
地図 Taoyuan County in northwestern Taiwan 

2008年4月24日から25日

タイトル
 ○口蹄疫-ベトナム(02)
 ○クリミアコンゴ出血熱-ブルガリア、疑い
  6人のCCHF疑い患者が、ギリシアとマケドニアとの国境地域から報告されている。
 ○麻疹、ワクチン関連死亡-インド
  麻疹ワクチンと他の薬剤との取り違えの疑い
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(24)
  スーダン、ソマリア、ナイジェリア、タンザニア
  ネパール、マレーシア、ベトナム、インド、バングラディシュ

○Ea#口蹄疫-ベトナム(02):Ha Tinh, Nghe An Archive Number 20080424.1439
ベトナムで、新たな地域での口蹄疫発生
情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月23日。
2008年4月23日の地元紙によると、ベトナム中央部Nghe An省で口蹄疫が発生し、感染発生地域の数は2カ所となった。15-21日以降、28頭のバッファローとbullが口蹄疫に感染したと、当局が発表した。中央部Nghe An および Ha Tinh省で口蹄疫が発生している。...
Mod.解説あり
地図1 地図2 Viet Nam 

●C#クリミアコンゴ出血熱-ブルガリア(ブラゴエフグラードBlagoevgrad),疑い 20080425.1444
ブルガリアでクリミアコンゴ出血熱感染可能性例:仮報告
6人のクリミアコンゴ出血熱CCHFに感染した可能性のある患者が、ギリシアとマケドニアとの国境地域にある、Gotse Delchev市から報告されている。
情報源:Eurosurveillance weekly release, 2008 13(17) 、4月24日。
2008年3月20日から4月10日にかけて、6人のクリミアコンゴ出血熱CCHFに感染した可能性のある患者が、ギリシアとマケドニアとの国境地域にある、Gotse Delchev市(Blagoevgrad district, Bulgaria)から報告されている。CCHFは、ブルガリアの特にこの地域において、土着感染している。近年、複数のCCHF患者(各年2-20例)が報告されており、致死率は10-50%の範囲にある。..以下、症例報告;初発患者は2008年1月に発熱などの症状を発症した40代の男性で、3月に大量の鼻出血を来し、死亡した。2例目は同じ町で1月に発症した30代の男性で、3月に血痰を吐いたが感染症病棟入院後に回復した。いずれの患者も、3月中に素手でウシのダニ捕りを行っていた。第3の患者は50代の女性医療従事者で、1例目の患者が出血した際に看護に当たっていた。4人目は、1例目の患者との密接な家族の接触がある40代の女性である、感染流行調査の内容、結論...詳細は原文参照願います。
[ModCP注-記載されている患者の症状は、クリミアコンゴ出血熱Crimean-Congo haemorrhagic feverの診断に合致する。疾患の重症度と、ブルガリアに風土病感染しているとされていることから、政府当局は、国内の医療システムとして、CCHFウイルス検出用の診断設備を整える必要性がある。特に、ダニ感染のある家畜動物は、通常Crimean-Congo haemorrhagic fever virusの症状を示さないことから、なおさらである。CCHFは、ダニ媒介性ウイルスtick-borne virus (_Bunyaviridae_ブニヤウイルス科_Nairovirus_属)の1種による感染を原因とする。1944年、初めてクリミアCrimeaで報告され、クリミア出血熱と命名されたが、その後1969年にコンゴの疾患の原因でもあることが判明し、現在の病名となった。東欧のとくに旧ソ連南部に見られるが、地中海、中国北西部、中央アジア、南欧、アフリカ、中東、インド亜大陸にも広がっている。]
地図 Bulgaria:Gotse Delchev、南東部にあり Greeceとの国境に近い 

●C#麻疹、ワクチン関連死亡-インド(タミルナドゥTamil Nadu) 20080425.1445
[1]医療キャンプで麻疹ワクチンを接種された、4人の生後10ヶ月の乳児らが、接種後数分以内に死亡した。
情報源:China View, Xinhua News Agency report 、4月24日。
地元紙Times of Indiaによると、2008年4月23日、インドタミルナドゥ州の2カ所の医療キャンプで麻疹ワクチンを接種された、4人の生後10ヶ月の乳児らが、接種後数分以内に死亡した。同州の州都チェンナイChennaiから約75kmのPennalurpettai villageの施設で、3人の女児が死亡した。4人目の死者である男児は、Venkatapuram village(Tiruttani town)で接種されたあと死亡した。このショッキングなニュースのあと、2人の公衆衛生看護師の業務と、州全体の麻疹ワクチン接種計画を停止した。保健省は、専門家らは現地に急行させ、同州に割り当てられたワクチンのサンプルを検査のため、中央研究所へ送付した。目撃者によると、この3人の女児らは、注射を受けたとたん、口から泡を吹き、真っ青になって死亡した。さらに緊急時に備えて、児を病院まで搬送する準備が行われていなかった。定期予防接種であり、救急車や医療支援の準備を行っていなかったと、当局者は述べた。
[2]当局者は、「抗生物質、アドレナリン、または筋弛緩薬の薬瓶と、ワクチンを、PHCの看護師が取り違えた人為的ミスに違いない」と説明した。
情報源:The Times of India、4月25日。
定期接種用にHuman Biologicals Institute (Hyderabad) [HBI]製の麻疹ワクチンを使用している、(インド国内の)少なくとも10州に対し、政府当局は直ちに使用を中止するよう求めた。2008年4月23日、Tiruvallur district(Tamil Nadu州)の4人の乳児が、primary health centre (PHC、診療所)において、このワクチンを接種されたすぐあとに死亡した。保健省の記録によると、同州以外にこのワクチンが使用されているのは、Maharashtra,Rajasthan, Assam, Gujarat, Uttar Pradesh, Chhattisgarh, Jharkhand, Madhya Pradesh, and Bihar の各州で、生後9ヶ月に対して用いられている。保健大臣は、450万回接種分の同社製麻疹ワクチンの使用を見合わせている。Serum Institute社が納入する、備蓄されたワクチンは、全国的に使用されている。調査にあたったNational Polio Surveillance Projectの当局者は、「同じように見える、抗生物質、アドレナリン、または筋弛緩薬の薬瓶と、ワクチンとを、PHCの看護師が取り違えた人為的ミスに違いない」と説明した。あるいは、調製後のワクチンが戸外で保管され、細菌の繁殖の原因となった可能性もあると述べた。...続く、原文参照願います。
[Mod.CP注-今回の事例は、まれな麻疹ワクチン接種後のアナフィラキシー反応、以外の原因があるようである。]
地図 India:Tamil Naduと東海岸の町 Chennai (旧Madras) 

●C#コレラ-スーダン(Central Equatoria)  20080425.1446
Yeiの市内の病院では、合計118人がコレラ感染または急性水様性下痢症AWDの診断を受けた。
情報源:Reuters Foundation AlertNet, Medair - Switzerland report、4月25日。
2008年4月10日、Yeiおよび周辺地域の村々で活動中の当局者は、他のNGOから支援要請を受けた。Yeiの町では、コレラが風土病感染となっており、2008年のこれまで、常にコレラが発生していたが、雨期に入り、現在その数が増している。市内の病院では、3月12日から4月5日にかけて、合計118人がコレラ感染または急性水様性下痢症AWDの診断を受けた。この2年間に、スーダン南部全体で、コレラ感染患者数は増加している。...
地図 Yei is in the South Sudan state of Central Equatoria 

●C#下痢症、死亡-ソマリア(Hiraan) 20080425.1446
Mahasにおいて、少なくとも7人が急性水様性下痢症により死亡したことが確認された。
情報源:Garowe Online、4月23日。
ソマリア中央部Mahasにおいて、少なくとも7人が急性水様性下痢症により死亡したことが確認された。中央部Hiraan地方にある現地の医療情報によると、このほかにも135人が感染し、医療施設が不十分なこの地域ではさらに死者の数が増えることが懸念されている。
地図 Hiraan 

●C#コレラ-ナイジェリア(Gombe) 20080425.1446
116人以上の女学生が、汚染された豆類の摂食後、コレラ感染により入院した。
情報源:Yahoo Health News, Agence France-Presse (AFP) report、4月21日。
ナイジェリア北部で、116人以上の女学生が、汚染された豆類の摂食後、コレラ感染により入院したと、医療当局が2008年4月21日に報告した。Gombe州のsecondary boarding schoolに通学中の、発病した学生らの間で、昼食の数時間後から嘔吐と下痢が始まった。当局による検査結果が判明するまで、学校給食での豆類の使用を禁止した。2006年、Kafin Maiyakiの男子学生が、豆類の摂食後にコレラ感染で入院した。
[Mod.LL注-潜伏期間が短いように思える。微生物学的検査によるコレラ菌の確定が行われたか不明である。]
地図 Gombe state of Nigeria(北東部) 

●C#コレラ-タンザニア(Rukwa) 20080425.1446
タンザニア南部のコレラ感染流行により、2人が死亡した。
情報源:The Times (South Africa) Agence France-Presse (AFP) report、4月21日。
現地医療当局者によると、タンザニア南部のコレラ感染流行により、2人が死亡した。2008年4月14-20日の週にSumbawangaのまちで入院した5人の中の2人である。..
地図 Sumbawanga:the Rukwa regionの首都、Tanzania南西部 

●C#下痢症-ネパール(Eastern Region) 20080425.1446
暑い季節の到来後、下痢症関連疾患の患者が増加している。
情報源:Kantipur Online 、4月24日。
Siraha地区において、焼け付くような暑い季節の到来後、下痢症関連疾患の患者が増加している。病因関連の情報によると、下痢症や他の胃腸疾患患者数は、主に衛生状態の悪化に起因している。..
地図 Siraha district:Nepal東部 

●C#コレラ-マレーシア(Labuan) 20080425.1446
すべてがフィリピン人の6人は、2008年の島内で確認された最新のコレラ感染患者である。
情報源:Malaysian National News Agency (Bernama) 、4月23日。
コレラ感染確定後、6人がLabuanの総合病院に入院した。すべてがフィリピン人の6人は、年齢が1歳から21歳で、2008年の島内で確認された最新のコレラ感染患者である。いずれも状態は安定しており、4人は Pulau Daat出身で、2人はKg Muslim出身者である。
地図 Labuanは、the Malaysian Federal Territory of Labuanの主島: Labuanの名前は、マレー語の'labuhan(anchorage=停泊)' に由来する 

●C#下痢症、コレラ-ベトナム 20080425.1446
ベトナム:コレラ菌_V. cholerae_陽性の重症急性水様性下痢症
情報源:World Health Organization (WHO) Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) disease outbreak news 、4月22日。
2008年3月5日から4月22日からにかけて、ベトナム保健省は、コレラ菌感染陽性の377人を含めた、2490人の重症急性水様性下痢症患者を報告した。血清型は、O1 Ogawa型となっている。死亡の報告はない。これまで、20の州と市で感染が発生した。患者の多くは、ハノイHanoi市民である。感染経路は、汚染された食物を介したものであった。ハノイおよびそのほかの地域の飲料水からは、コレラ菌は検出されていないが、複数のsurface waters(河川などのこと?)からは検出されている。...
地図 map of the country 

●C#コレラ-インド(West Bengal) 20080425.1446
Beldangaにおいて、5日間で2人がコレラ感染により死亡した。
情報源:The Times of India、4月21日。
Beldangaにおいて、5日間で2人がコレラ感染により死亡した。このほかのおよそ60人が感染している。最も被害が深刻なのは、Beldanga Municipalityのwards 8 and 9で、Khanparaにおいて約30人の感染者が発生し、5日前に64歳の患者が死亡し、2008年4月20日に、2歳児が同じコレラ感染により死亡した。
地図 Beldanga、Murshidabad district(in the state of West Bengal、India北西部) 

●C#下痢症-バングラディシュ 20080425.1446
[1] Diarrhea - Bangladesh (バリサールBarisal)
Barisal divisionにおける4月中の下痢症患者は3000人以上で、2人が死亡したと報告されている。
情報源:The New Nation、4月24日。
Barisal divisionの6地区の、40カ所の upazilas [亜地区, Bangladeshの最小行政単位]で、下痢症が驚異的な流行を見せている。2008年4月21日に発表された数字によると、Barisal divisionにおける4月中の下痢症患者は3000人以上で、2人が死亡したと報告されている。最も被害が深刻なのは、Bhola島嶼地区で、4月の患者数は1600人を超え、この10日間で少なくとも2人が死亡している。Barisal地区で治療を受けた患者数は500人以上で、ほか、Patuakhali 650, Barguna 450, Pirojpur 350, Jhalakati
300となっている。
地図 Barisal province(Bangladesh南部) 
[2] Diarrhea - Bangladesh (ダッカDhaka)
首都ダッカの国際下痢症研究センターは、1週間で数百人の下痢症患者が受け入れた。
情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月18日。
バングラディシュ国内の下痢症発生状況は、気温の上昇とともに悪化しており、首都ダッカの国際下痢症研究センターInternational Center for Diarrhea Disease Research, Bangladesh (ICDDR, B)は、1週間で数百人の下痢症患者が受け入れた。センターの職員は、2008年4月18日の取材に対し、17日の午後3時までに221人の下痢症患者が入院したと答えた。患者の多くは貧困層で、4月初めからの気温上昇に耐えられなくなっていた。
地図 Bangladesh showing the location of Dhaka 

2008年4月23日

タイトル
 ○炭疽、ウシ-米国MN
 ○原因不明の呼吸器疾患、死亡-ブラジル、RFI
 ○鳥インフルエンザ(64):インド
 ○手足口病-ベトナムHCM、RFI
 ○鳥インフルエンザ(H5N1型) strain nomenclature 

○Ea#炭疽、ウシ-米国(ミネソタMN州) Archive Number 20080423.1431
牧場のウシ2頭が炭疽で死亡した 2008年の同州初症例である
情報源:KXNet.com (North Dakota News), Associated Press report、4月22日。
当局は、Becker Countyの牧場のウシ2頭が炭疽で死亡したことを明らかにした。ミネソタMinnesota州動物衛生委員会は、2008年の州内初の炭疽感染例であると述べた。...

C#原因不明の呼吸器疾患,死亡-ブラジル(サンパウロ)、情報提供依頼RFI
同一家族内4人が呼吸器疾患を発病し、2人が重症化して死亡した。
20080423.1433
情報源:Ministry of Health, Secretariat for Health Surveillance [in Portuguese]、4月9日。
2008年4月2日、保健省当局者Secretariat for Health Surveillance (SVS)/Ministry of Health (MS)は、サンパウロSao Pauloの疫学当局を通じ、同州Santos市の呼吸器疾患患者発生についての報告を受けた。市・州・政府各当局が協力して疫学調査が開始された。初発患者として、同一家族内の4人の症例について報告され、微熱、coryza鼻かぜ、咽頭痛、咳、耳痛(3名)、膿性の耳漏(2名)の症状が認められた。2名は重症化し、複数の原因により死亡した。4人全員につき、デングウイルス、ハンタウイルスは除外され、3人の検体については、季節性インフルエンザ、鳥インフルエンザ、RSウイルス、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルスが除外された。2例の鼻咽頭検体の電顕像から、普通感冒の原因であるpicornavirusが示唆された。その他のウイルスについても調査が行われている。これらの家族内発生に加え、家族と疫学的に関連性のある有症者が確認され、ウイルス検査は陰性であり、回復している。...
[Mod.LJS、LL注-偶然と思われるが、耳の炎症と家族内感染から、_Mycoplasma_ や_Moraxella_感染が想起される。家族4人のうち2人が死亡したこの疾患の病因ははっきりしない。上記のように、マイコプラズマ肺炎は、耳疾患に関連することがあるが、通常、水胞性鼓膜炎bullous myringitisの形をとり、膿性の耳漏の原因とはならない。マイコプラズマ症により死亡する可能性もあるが、1家族内で2人が死亡するのは異常である。同様に、_Moraxella catarrhalis_により中耳炎や肺炎も発生するが、同じ患者に発生したり、生来健康なヒトでの死亡も通常見られない。患者の年齢、屋内でのペットの飼育、旅行、他所からの訪問者、生活環境などの情報に興味がもたれる。]
地図 港湾都市Santosの一部は、(サンパウロとサンビンセンテ両市にまたがる)サンビンセンテSao Vicente島に属しており、一部は本土にある。大都会Baixada Santistaの主要都市である 

○Ea#鳥インフルエンザ(64)-インド(トリプラTripura)
インド北東部で鳥インフルエンザ再発生
20080423.1434
情報源:Reuters Health、4月22日。
インド北東部の辺境州であるトリプラTripura州で、新たな家禽での鳥インフルエンザ感染流行により、処分が行われる事となった。8カ所の村でH5N1型ウイルスが発生したことを受け、2008年4月、すでに25000羽のニワトリとカモの処分が行われている。4月22日、当局は新たな地域への鳥インフルエンザ感染拡大を発表した。トリプラ州で家禽の鳥インフルエンザが確認されたのは、2回目のことで、H5N1型によるものであると、当局者は説明した。この北東の辺境州は、国内の半数以上の地域で鳥インフルエンザが発生しているバングラディシュと国境を接している。インドでは、2008年1月に東部ウエストベンガルWest Bengal州で鳥インフルエンザウイルスが再発生し、400万羽以上の処分が行われた。ウイルス感染が間欠的に発生し、家禽の売り上げに打撃を与えている。...
地図 Tripura, India 

●C#手足口病-ベトナム:情報提供依頼RFI
手足口病と診断される小児の数が増加している。
20080423.1435
情報源:VietNamNet Bridge、4月21日。
手足口病と診断される小児の数が増加しており、流行は新たな局面に入ったと、小児病院感染症部門の医師が述べた。2008年4月20日の朝だけで、52人の同疾患の患者を受け入れた。手足口病により、唇、舌、口に腫れsoresが生じ、発熱、咽頭痛、手足の痛みの原因となる。小児はより感染しやすい。先週に比べ、患者数は倍増した。その他の小児病院でも患者の増加が報告されている。2008年のはじめの3ヶ月間の患者数は、2007年同期より7倍多くなった。..「けいれんや起床時のglowing [原文のまま、赤くなった] eyesなどの症状がみられる」と、医師が述べた。容易に治療することが可能であるが、放置すれば、脳や心臓に障害を及ぼし、ときに死亡することもある。3歳以下の小児は鼻水、唾液、患児のつかったボトル・食品・玩具などから感染すると説明されている。
[Mod.YMP/MPP注-2008年初のベトナムからの手足口病hand, foot and mouth disease (HFMD)感染流行の報告である。新聞記事には、病原体や患者の詳細な臨床症状についての記載はない。これまでのところ、死者の報告はないことから、感染流行の原因はコクサッキーウイルスcoxsackievirusであると思われる。以前のPRO/MBDS postingsで述べられていたように、HFMDは、いくつものウイルスが原因となっており、最も多いのは、coxsackievirus A16 と enterovirus 71 である。coxsackievirus A16感染によるHFMDは、軽症となることが多く、ほとんどの患者は7-10日間で医学的治療を必要とせずに治癒する。まれに、同ウイルス感染患者がウイルス性髄膜炎を発症して短期間の入院が必要となることがある。enterovirus 71による感染でも、ウイルス性髄膜炎は発生し、まれにより重症化し、脳炎やポリオ様マヒ性疾患に発展することがある。エンテロウイルス71感染による脳炎では死亡する可能性もある。これは、1997年のマレーシア、1998年の台湾でのHFMD感染流行で観察されている。2007年には、ホーチミンHo Chi Minh市における2件のHFMD感染流行が報告されている。1件目は2007年4月に、2件目の流行は2007年9月に発生した。原因となった病原体およびベトナムのHFMD感染流行に関する疫学調査の結果について、さらに情報が提供されることを歓迎する。]
地図1  地図2 Viet Nam with provinces 

●Er#鳥インフルエンザ(H5N1型)strain nomenclature
従来の”福建省類似"、"青海類似"などの表記法(命名)を、"Clade 2.3.4"、"Clade 2.2"に変更するよう、WHOは勧告した。
20080423.1436
情報源:Nature online 、4月23日。
科学論文に掲載されるインフルエンザウイルスの名前が、2008年から、多少変異した。これまで"Fujian-like(福建省類似)"とされてきたH5N1型鳥インフルエンザウイルスのグループは、"Clade 2.3.4,"に変わり、その類縁である"Qinghai(青海)-like" は、"Clade 2.2"と呼ばれている。これは、WHOの推奨するH5N1 nomenclature(命名法)の完全改定の一環である。このシステムは、より政治的に正しい(more politically correct)。"地理的要因でクレードclade名が決定される(stigmatizing labelling of clades by geographical reference)"ことを避けるためと、WHOはしている。2006年、研究者らが、アジア一帯に広がるH5N1型ワクチン耐性株を、"福建省類似ウイルス"と命名した際、中国政府は強くこの名前に抵抗した。政府当局者は、中国南東部福建省は、ウイルス感染拡大によって汚染されたものだと主張した。しかし、WHO当局者は、科学雑誌Natureに対し、命名法の改定に関する議論は、このような論争以前から行なわれていた、科学的に推し進められたものであり、地理に基づく名前は、色々な意味で適当でないと認識していると答えた。インフルエンザに関する専門家らは、WHOのウェブサイトとEmerging Infectious Diseases誌に掲載された、今回の新たな命名法の勧告は、多くの意味を持つ。研究者らが新たに発見したグループに自らの名前を付けてしまう、独特ad-hoc なシステムに代わって、名前に、より生物学的な関連性が与えられるシステム化された方法になる。H5N1型ウイルスは、hemagglutinin(血球凝集素)の遺伝子配列に基づき、10種類の系統発生分類(phylogenetic clades、ウイルスの科の幹treeから分かれた枝branch)に分けられていて、新しい命名法により、この幹のなかでどの位置にあるかに従い、ウイルスのサブグループに名前が付けられる。より論理的であることを目指す。たとえば、Clade 2.3.4 virusesは、福建省だけに限定されるわけではなく、中国、ラオス、ミャンマー、ベトナムの患者にも感染した。Clade 2.1 virusesは、インドネシアの家禽とヒトに優位であったが、Clade 2.2 virusesは最も広い地理的範囲に拡大し、アゼルバイジャンからナイジェリアやパキスタンまで、60カ国以上の感染流行の原因となった。...以下、原文参照願います。
Figure 1 of the WHO document entitled: "Antigenic and genetic characteristics of H5N1 viruses and candidate H5N1 vaccine viruses developed for potential use as human vaccines,"  

2008年4月22日

タイトル  
 ○原因不明の死亡、中国人漁師-ペルー(02):アデノウイルス疑い 
 ○原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(09)および世界各国
 ○ブタ繁殖呼吸器障害症候群PRRS-ベトナム:RFI
 ○ブルータング-ヨーロッパ(22):BTV-8、更新

●C#原因不明の死亡、中国人漁師-ペルー(02):adenovirus疑い
Archive Number 20080422.1427
アデノウイルス感染が死因と断定され、ほか8人の乗組員の無症候性感染が確認された。
情報源:La Republica Online, Peru [in Spanish, trans. & summ.]、4月20日。
致死性ウイルス;医学的検査により、他の中国人船員8人もこの致死性ウイルスに感染していたことが判明したが、いずれも何ら症状は見られたなかった。40歳の調理人と38歳の乗組員は、2008年4月9日、数時間の高熱を出して死亡した。いかなる薬剤も効果がなかった。法医学研究所IMLの専門家は、致死性が極めて高くなったアデノウイルスが死亡原因であると決定した。アデノウイルスは、身体的接触や空気感染により伝播し、common flu(かぜ)の主な原因となっているが、死亡の原因になると考えられてはいない。少なくともこれまでには発生していない。2002年、中国広東省に初めて出現した異型肺炎である、重症急性呼吸器症候群SARSの原因となったウイルスの可能性もある(除外されていない)。IML所長は、変異により致死性の高まったアデノウイルスに直面しているが、変異の原因は未だ不明で、どれほどのスピードで拡大するかもわからないと話した。2人の剖検が行われ、脳、肺、心、肝、膵、腎の多臓器の浮腫と、あらゆる臓器の微少出血が認められた。中毒、生物、病理学的検査により、変異したアデノウイルスが確認された。.."Chan An 168"は、イカ・エビ釣り漁船で、2007年8月19日に23人を乗せ中国Yautay港を出航した。その後どの陸地にも寄港せず、2007年12月13日に、他の船に捕獲した魚を積み替え、2人の船員を受け入れた。3月15日に、もう1度同じ作業をした。4月9日、Callao港当局captaincyは、"Chan An"の船長から救難連絡を受けた。その朝に調理人と船員の2人の中国人乗組員が死亡した。唯一の症状は、2-5時間続いた高熱で、船にあった薬剤は効果がなかった。残念なことに、治療のために中国船に乗り込んだ、海軍国際海上医療スタッフは、感染防御のための標準装備をせずに乗船したため、この職員らも隔離されることとなった。この疾患は、14日から3ヵ月後までの間に発症する可能性がある。IMLからの専門家と、他省庁の疫学担当者らは、19日ウイルス感染拡大防止策について話し合った。剖検により、この2人の中国人乗組員の死因はアデノウイルスによる肺炎であり、通常死亡することはない感冒の原因の1つであることが示された。今回発生した事例は、ウイルスに変異が生じ、致死性となり、このため疫学上の注意喚起を行なったと、19日に担当者が述べた。また、この感染流行には2つの特徴があり:患者らは、免疫学的に低下した状態にあり、およそ1年間海上生活を送っており、隔離され、人間の生活としては不十分な状態にあったことと、もう1点は現在調査中ではあるが、変異にいたった原因とその対策が判っていないことである。船員全員の健康評価が行なわれ、8人の船員がこの変異したアデノウイルスに感染していたことが判明し、監視下に置かれている;ウイルスの治療法がわからないため、治療できないと説明された。救助に向かい船員と接触のあった30人のペルー人に対して、致死性疾患が除外されるまで、サーベイランス、隔離、家族との接触禁止が続けられている。..
[Mod.CP注-死因として'mutated' adenovirusが確認されたことは意外である(surprising)。アデノウイルスは、患者からも健常者からも分離される可能性のある、普遍的なubiquitousウイルスである。事実上、すべての人類に抗体が確認されることから、幼少期に感染し、アデノイドや肺組織に終生存在することが示唆されている。アデノウイルスによる有病率や死亡率は低いが、アデノウイルス関連の呼吸器および胃腸疾患は、特に免疫不全の患者において、重症化する可能性がある。アデノウイルスには、170種類以上の血清型が存在し、およそ50種類がヒトから分離されている。'mutant' or'mutated' adenovirus(変異したアデノウイルス)の表現は、単に、患者から分離されたアデノウイルスが、通常のアデノウイルス感染では見られない兆候や症状と関係していたの意味に過ぎない。しかし、船上生活ではあらゆる病原体に対して、乗員の抵抗性は極端に落ちるため、アデノウイルスが病因であった可能性は否定できない。確定診断などの情報を歓迎する]
地図 HealthMap of Peru :Callaoは首都Limaの西にあり、the Lima Metropolitan Areaの一部をなす 
[Mod.JW注-中国を出航後長時間が経過していることから、この病気は、2008年3月に新たに加わった船員が持ち込んだ可能性が最も高い(死亡した2人が、新たに乗り込んだ2人と同じかどうか示されていないが)。アデノウイルスのタイプも記載されていないが、読者らは、致死率20%のtype 14(see Adenovirus 14-associated pneumonia - USA (OR) 20071010.3334)を想起するだろう。この報告のMod.CP注によると;"ヒトアデノウイルス14は、これまでヒトの呼吸器疾患との関連性は低い(not regularly)とされてきた。human adenovirus 14-associated pneumoniaを、特異な疾患発生状況の共因子co-factorとしてでははなく、新興疾患と定義するのは、まだ早すぎると思われる。"一般人口で、広くアデノウイルス抗体が保有されていることを考えると、死亡患者でアデノウイルスが発見されたことは単なるco-factorの1つであるか、偶然であって、実際の死亡患者の病因は、何かほかの微生物である可能性があるのではないだろうか]

●C#原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(09)、世界各国 20080422.1428
米国政府による、中国製ヘパリンと致死性副反応との因果関係確認の発表に、中国政府反発情報源:The New York Times、4月22日。
中国製の汚染された血液凝固阻止薬は、11カ国の薬品卸業者suppliesでも発見され、2008年4月21日、米国政府当局は、この汚染された製剤と、米国内で発生した81例の死亡につながる重篤な反応との間に、明確な因果関係を発見したと発表した。しかし、中国当局は、ヘパリンというこの薬剤中の汚染物質が死亡の原因と断定されたことに異議を唱え、中国の調査担当者に、米国内のヘパリンの最終製品のバイアル製造工場の立ち入り調査を許可するよう求めている。この当局者は、見返りとして、中国の調査会社による米国調査承認の、将来に向けての何らかの合意が必要だと主張した。中国大使館2等書記官は、問題の原因がヘパリンやその汚染物質であるとの確かな証拠を見ていないと述べた。...以下、原文参照願います。

○Ea#豚繁殖呼吸器障害症候群-ベトナム:情報提供依頼RFI 20080422.1429
ベトナム政府、新たな省でのブタの疾患発生報告
情報源:China View, Xinhua News Agency report 、4月22日。
"blue ear" diseaseとしても知られる、Porcine reproductive and respiratory syndrome (PRRS、豚繁殖呼吸器障害症候群)は、最近、新たにベトナムの2つの省で発生し、感染の発生した省の数は10になったと、2008年4月22日に地元紙が報じた。北部のYen Mo(Ninh Binh省)およびY Yen(Nam Dinh省)の感染したブタの検体検査で、PRRSウイルスが陽性となったとの、動物衛生当局の報告が伝えられている。現在PRRSは、Thanh Hoa省のほか以下の地域で発生中である:Thai Binh, Thai,Nguyen, Nam Dinh, and Ninh Binh(北部), and Ha Tinh,Quang Nam, Nghe An, Lam Dong, and Thua Thien Hue(中部)。PRRSは、19980年代中期に米国で初めて確認され、現在では、ブタ肉を生産するほとんどの国々で確認されている。症状としては、繁殖障害、肺炎、二次性細菌感染に罹患しやすいことなどである。
[Mod.AS注-ベトナムのPRRSに関するOIEへの第1報は、2007年4月11日に、北部で6件の流行が発生したと報告した。その後、2008年2月23日まで4回のフォローアップ報告が行なわれている。..各報の説明.."Final report"とされた2008年2月の報告では、PRRSがendemicとなった(土着感染した)とされ、以後のフォローアップ報告はおざなりになった。今回のPRRSの報告では、正確だとすれば、ベトナムの10省で発生し、感染流行は継続していることになる。確定情報を期待したい。..中国での大流行について、原文参照願います。]

○Ea#ブルータング-ヨーロッパ(22)」;BTV-8、更新 20080422.1430
情報源:AFSSA - French Food Standards Agency website[accessed 21 Apr 2008, translated and edited]、4月22日。
原文参照願います。
地図 BTV-8制限区域

2008年4月21日

タイトル
 ○Malignant catarrhal fever,ウシ-米国TX(02)
 ○デング熱/デング出血熱 最新状況2008(16)
  ブラジル、世界各国(CDCのアウトブレイク情報 更新)
 ○黒穂病 Smut,サトウキビ-豪州(02)NSW,初報告
 ○胴枯れ病 Blast disease、コメ-ケニア(02):CP
 ○アフリカ豚コレラ-Nagorno-Karabakh:訂正
 ○発疹熱-日本 インドネシアからの輸入(03)
  もう1人のバリ島から輸入感染症例
 ○鳥インフルエンザ(63)-韓国

○Ea#Malignant catarrhal fever 悪性カタル熱,ウシ-米国(02):テキサスTX州
Archive Number 20080421.1410
アフリカ原産のヌーを飼育していた米国TXの牧場のウシ130頭が、MCFに感染した。ヒトへの影響はない。
情報源:The Houston Chronicle、4月19日。
テキサスTexas州の牧場で草を食むおよそ130頭のウシが、wildebeests [gnusヌーとも呼ばれる]だけに感染伝播する致死性のウイルスに感染した。ヒトへの影響はないと、2007年4月18日に農業当局者が明らかにした。アフリカ原産のwildebeestsは、種々の野生動物を飼育する、テキサス州の私営牧場で飼われていた。このwildebeestsのfate生死については明らかにされていないが、感染させられたウシについては処分されることになっており、米国農務省が所有者に対する補償を行なうと述べた。テキサス州のこの134頭の繁殖用の若い牝牛は、最近売却され、Illinois, Arkansas, Alabama, Georgia, Louisiana,Mississippi and parts of Texasに出荷され、うち2頭が死亡した。1頭はルイジアナ州の牧場で死亡し、一時的に封鎖された。2008年4月17日、アイオワ州Amesの国立獣医学研究所での検査結果により、wildebeest-associated malignant catarrhal fever (MCF)と診断された。当局は、このウイルスがウシの間で感染伝播することはなく、ヒトに対する危険性もないことを強調した。... Wildebeestsはウイルスを保有し、空気感染の原因となることがある。ウシとは別々に飼われていたが、柵をはさんで接近した可能性がある。
[Mod.TG注-詳説、原文参照願います。]
写真と説明 wildebeest 

●C#デング熱-ブラジル  20080421.1411
[1] Brazil (全国)
セルジペ州をはじめ、複数の州でデング熱感染が増加している
情報源:Folha Online [in Portuguese, trans. & summ.]、4月19日。
およそ1ヶ月間北東部降り続いている豪雨により、同地域でのデング熱が増加している。2008年の届出患者数は、2007年同期に比べ48%の増加となっている。地域内で診断が確定したデング熱による死者は27人で、ほか56人の死亡がデング熱感染によると疑われている。2008年最も患者が増加したのは、セルジペSergipe州で、1月から4月の今日まで、2007年比1226%であり、4人の小児を含む7人がデング熱感染により死亡した。州内にある20都市で、このほか8人の死亡がデングとの関連を調査されている。..リオグランデドノルテRio Grande do Norte、アラゴアスAlagoas、バイアBahia、セアラCeara各州の発生状況など、マラニャンMaranhao州では減少した。原文参照願います。
地図 Brazilian states 
[2] Brazil (リオデジャネイロRio de Janeiro)
流行のピークを過ぎ減少傾向にあるが、油断禁物である
情報源:O Globo [in Portuguese, trans. & summ.]、4月18日。
当局は、リオデジャネイロRioの感染流行は頂点にあり、減少傾向が見られるが、喜ぶべき材料はないと述べた。脱水治療センターでの治療は十分機能している。デング熱による死亡は確認されていない。

◎C#デング熱-世界各国 20080421.1411
デング熱発生地域と、同地域への旅行者のデング熱感染予防対策

情報源:U.S. CDC Outbreak Notice Update: Dengue, Tropical and Subtropical Regions、4月16日。
デング熱は、蚊族(通常ネッタイシマカ_Aedes aegypti_)の刺咬によりヒトに感染するウイルスによる、よく見られる疾患である;カリブ海、中米、東南アジアから帰国した旅行者の発熱の、最も多い原因となっている。
デング熱のリスクのある地域:デングウイルスが存在する地域の範囲は、近年著しく増えている。今日、東南アジア・インド亜大陸・南太平洋・カリブ海・中南米・豪州北東部およびアフリカの熱帯にある多くの国々が含まれている。地図参照 Distribution of Dengue maps for areas(過去患者のデング熱感染報告があった地域)  デングにより発病するリスクは、蚊族の刺咬に関係し、季節により大きく変化する。デングを伝播する蚊族は、特に人家の敷地内や周辺に多く見られる、人工のあるいは自然の容器containers内で発生し、このため、デング熱は、人家の密集した地域に多い。2007年は、多くの国で多数のデング熱患者が報告された。この傾向は2008年も継続しており、特に大規模な流行がブラジルで発生している。
旅行者の予防対策:デングを予防するワクチンはなく、デング熱患者を治療する特別な薬剤もない。デング熱を発病した患者には、解熱剤(acetaminophen)の提供と、経口あるいは経静脈輸液が必要となることもあり、住症例では、血圧維持のための治療を必要とする。旅行者は、蚊族の刺咬を避けることで、デング熱感染のリスクを低下させることができる。デングを伝播する主な蚊族のヤブカ属は、通常、夕方と明け方に活発となるが、特に室内、日陰、曇りの日などは、1日を通じて吸血する可能性がある。マラリアとは異なり、デング熱は、農村部だけでなく、しばしば都市部でも感染伝播が発生する。蚊族の刺咬を避ける手段として推奨されるのは以下の通り:...30-50%のDEET、15%のpicardin(ともに忌避剤)の使用、蚊帳、ゆったりとした長袖シャツと長ズボンの着用、ホテルから出ないなど...原文参照願います。

○Ep#Smut, サトウキビ- オーストラリア (02): (ニューサウスウェールズNSW州) 1st report 
20080421.1412
Cane smut(サトウキビの黒穂病)、クイーンズランドQueensland州外へ
情報源:The Daily Examiner 、4月17日。
Clarence Valley [near Grafton]のサトウキビ栽培農家は、New South Wales州北部でsugarcane smut spores(サトウキビ黒穂病の芽胞)が発見されたことに、パニックになるべきではないと専門家は呼びかけている。...原文参照願います。
[Mod.DHA注-]

○Ep#胴枯れ病 Blast disease,コメ-ケニア(02)(CENTRAL PROVINCE、CP)
ケニア有数のコメ栽培地域CPで、胴枯れ病による被害発生
20080421.1413
情報源:Reuters UK 、4月18日。
真菌fungus [rice blast コメ胴枯れ病]により、ケニア有数のコメの生産地であるCentral Provinceにおいて、5000haのコメが被害を受けた。年間生産量の10-20%にあたる量で、ケニアは、過去2ヶ月に75%高騰したコメを輸入しなければならないことを意味する。...
[Mod.DHA注-]

○Ea#アフリカ豚コレラASF-Nagorno-Karabakh: 訂正 20080421.1414
OIEの世界のASF発生地域図のURLを誤って伝えた。
The current world distribution of ASF can be seen in OIE's map at
http://www.oie.int/wahid-prod/public.php?PHPSESSID=8008a28d564b5f8a1560aedceeb7c4f5&page=disease_outbreak_map&disease_id=12

●C#発疹熱-日本 インドネシア(バリBali島)からの輸入(03) 20080421.1418
インドネシアから帰国したもう1人の日本人男性1名(23歳)が発疹熱と診断された。
投稿者:亀田メディカルセンター・Goh Ohji MD, PhD, DTM&H、4月19日。
インドネシアから帰国した23歳の日本人男性1名が、2008年4月10日、発疹熱と診断された。2008年4月に入って、インドネシアからの帰国者で発疹熱と診断された患者は、2人目となる。この男性は、3月13日から23日までインドネシアのバリBali島に滞在した。13日から18日まで Nusa Duaのホテルに、18日から22日の間はSanurにある親戚の家に、そして22日から26日はKutaのホテルに滞在した。Medewiには入っていない。3月29日に、5日間続く発熱、頭痛、関節痛を訴え、当院の救急外来を受診した。理学検査では、腕の小さな紅斑が認められたのみであった。デング熱を疑い、日本の国立感染研に検体を送付し、血清検査を依頼した。感染研では、すでにバリ島からの帰国者の発疹熱症例を経験していたことから、デング熱検査に加え、_Rickettsia typhi_ DNAのPCRによる解析が追加された。PCRアッセイの結果は陽性となった。さらに、間接免疫蛍光アッセイIFAを追加して行った。4月2日、IgMおうびIgG抗体は陰性であったが、フォローアップで行った10日の抗体価は、IgM抗体が 1:256以上  および IgG抗体が1:512以上であり、急性感染であることが判明した。10日の再診時、すでに完全に回復していた。1週間後の再診時まで、抗生物質なしで慎重に経過を追うこととした。発疹熱の潜伏期間を考慮すると、以前の報告同様、輸入例であると推定される。さらに、2つの症例の渡航歴から、Kutaビーチ周辺における発疹熱の土着感染の可能性が示唆された。
地図 Bali 

●Ea#鳥インフルエンザ(63)-韓国 20080421.1419
韓国政府、新たな家禽の鳥インフルエンザ感染確認:Jeongeup(North Jeolla province)
情報源:Reuters Foundation AlertNet、4月19日。
韓国農業省は、2008年4月19日、南西部の養鶏場で新たな鳥インフルエンザ感染流行が発生したと報告した。過去2週間のうちに発生した流行は、16件となった。当局によると、Jeongeup( North Jeolla province)の農場は、H5N1型ウイルス陽性であることが検査により確認された。4月の初めにも、同地域では鳥インフルエンザ感染流行が確認されている。18日に当局が調査中であると発表した、新たな3件の感染流行の1つであり、大量処分が行われる中、4年ぶりの最悪の感染流行となっている。韓国内では、これまでのところヒトでの死亡は報告されていない。韓国では、予定されている480万羽のうち、370万羽のニワトリとカモの処分が終了していると報じられている。2003年後半から2004年前半までに行われた530万羽の処分以来の大規模な処分となっている。最悪の被害が発生中のNorth Jeolla provinceでは、19-20日にかけて、処分を完了すべく、検疫職員と兵士らが作業に当たっている。2006年1月から2007年3月の間に、韓国では7件の鳥インフルエンザ感染流行が発生している。

2008年4月18から20日

タイトル
 ○Texas cattle fever tick-米国、検疫拡大
 ○Arenavirus hemorrhagic fever(アレナウイルス出血熱)-ボリビア
  新種のアレナウイルス
 ○Blue-green algae,野生動物-南アフリカ
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(46):エジプトWHO、日本
 ○麻疹-カナダ(03)
 ○コレラ、下痢、赤痢 最新状況2008(23)
  タンザニア、ソマリア、ケニア、ナミビア、南アフリカ
  ベトナム、イラク
 ○狂犬病、イヌ-アルゼンチン
 ○悪性カタル熱、ウシ-米国TX
 ○リフトバレー熱、ヒト、ウシ-マダガスカル
 ○アフリカ豚コレラ-Nagorno-Karabakh
 ○原因不明の死亡、中国人漁夫-ペルー

○Ea#Texas cattle fever tick -米国(テキサスTX州)、検疫拡大
Archive Number 20080418.1384
Fever tickの検疫区域、Starr Countyで拡大 Dimmit Countyでは縮小
情報源:Texas Animal Health Commission Official News Release 、4月17日。
原文参照願います。

○Ec# ProMEDへの寄付のお願い

●C#Arenavirus hemorrhagic fever -ボリビア(Chapare), new arenavirus 20080418.1387
Chapare virusの発見
情報源:EurekAlert! Public News, PLoS [Public Library of Science] Pathogens report、4月17日。
ボリビアの医療当局、ペルー・リマLimaの米海軍の医療専門家、およびCDCは、"Chapare arenavirus"の特徴を解明した。このウイルスは、ウイルス感染の結果死亡したボリビア農村部の患者1名から採取された血清検体から発見された、これまで知られていなかったウイルスである。2008年4月18日に発行されるPLoS Pathogens雑誌に全文が掲載される。アンデスAndes山脈の東のふもとを流れるChapare Riverにちなんで命名された、新たなChapare arenavirusは、他の新世界アレナウイルスのJunin, Machupo, Guanarito, and Sabia virusesによって生じるのと同じ、出血熱の臨床症状をおこす。しかし、遺伝学的に、Chapare はこれらのいずれのウイルスとも異なっている。Junin, Machupo, and Guanarito virusesは、大規模な出血熱の流行と関係してきた。初期症状として、発熱、倦怠、筋肉痛、吐き気、嘔吐、食欲低下などが見られたあと、出血症状を発症した。治療が行われない場合、より重篤な神経および出血症状に進展し、最大30%が死亡する。今回の報告によると、著者らは、当初、黄熱とデング出血熱の検査を行ったが陰性であった。Machupoおよび関連ウイルスの検査も陰性となった。その後、ウイルスの特定部位の遺伝子解析の結果、clade BのNew World arenavirusesの新たな種類のウイルスであることが確認された。患者が発生した地域は辺地であるため、同地域での患者の小集積の可能性に関しては、限定的な記述がなされたのみである。Chapare virusによる健康への脅威を、さらにサーベイランスと環境調査を行って明らかにし、ヒトへの感染源に関するよりいっそうの情報を得なければならないと、CDCのウイルス専門家は述べている。今後このウイルスに関して、他のアレナウイルスとの関係、発症のメカニズム、自然界での生存地域など、ボリビアおよびペルーの関係者と協力して解き明かしたいと述べた。
情報源 Chapare Virus, a Newly Discovered Arenavirus Isolated from a Fatal Hemorrhagic Fever Case in Bolivia. PLoS Pathog 4(4): e1000047. doi:10.1371/journal.ppat.1000047

○Ea#Blue-green algae、野生動物-南アフリカ(クルーガー国立公園Kruger NP) 20080418.1388
クルーガー国立公園で動物の死亡発生、ダム清掃
情報源:IOL (Independent Online, South Africa), South African Press Association (Sapa) report、4月15日。
2008年4月15日、動物保全当局Conservation authoritiesは、公園内の動物を藻類による中毒algal poisoningから守るため、Silolweni damの清掃作業を行ったと、クルーガー国立公園当局は述べた。Tshokwane picnic site付近で5頭のシマウマの死体が発見されたことから、blue green algae (cyanobacteria)がその死亡原因であると見て、決定された。....
地図 Kruger National Park in northeastern South Africa 

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(46)-エジプト、WHO 
20080418.1389
エジプト-WHO、50人目の患者確認

鳥インフルエンザ感染状況-WHO 更新10
情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News、4月17日。
エジプト保健人口省は、新たな1名のヒト鳥インフルエンザA(H5N1)感染患者を発表した。この患者はAl-Honsanya(Sharkea Governorate)在住の2才男児である。この男児は、2008年4月13日に発病し、14日に入院し、現在も入院中である。この患者は、中央公衆衛生研究所とカイロCairoに本拠を置く米海軍医学研究ユニット3(NAMRU-3)により、H5N1型Aウイルスの感染していることが確認された。男児の感染源の調査から、病鳥や死鳥との接触歴が明らかになっている。エジプトでは、これまでに50人の感染が確定されており、このうち22人が死亡した。
[Mod.CP注-20080416.1370のWHOによる公式確認である。]
地図 Egypt:Sharkea governorate at 9 in the Nile delta region 

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(46)-日本、プレパンデミックワクチン・トライアル承認
プレパンデミックインフルエンザワクチンの臨床トライアル-日本
20080418.1389
情報源:厚生労働省・結核感染症課、Kenichi TSUJII, M.D., MPA
厚生労働省は、2008年4月16日、6400人のボランティアに対して、H5N1型ウイルスに対するプレパンデミックインフルエンザワクチンの臨床知験trialを行う事を発表した。すでに少人数に対して試みられ、国家監督機関による承認を受けている、安全性と有効性を、さらに確認する目的で行われる。6400人のボランティアとして、検疫官、医療従事者、非常事態に対応する職種の人々が含まれる。このトライアルにより安全性と有効性が確認されれば、プレパンデミックワクチンを優先的に接種する対象を、最大1000万人に広げる考えである。また、ベトナム・インドネシア・中国・安徽省のウイルス株のワクチンの、現在ある2000万接種分の備蓄を増やすことも検討されている。同時に、今後も引き続きワクチンの安全性と有効性や製造過程の改善に努め、製造のスピードを高める細胞培養によるワクチンの導入も含まれる。
[Mod.MPP/CP注-ワクチンの性状natureについては公開されていないが、おそらくアジュバントを含まない、卵培養の不活化全ウイルスワクチンであろう。結果の判明次第、この臨床知験の成果が報告されることを待ち望む。しかし、ワクチンの有効性をどのような方法で評価するのか、また何を対照とするのかが判らない。情報提供を歓迎する。]

●C#麻疹-カナダ(03):トロントToronto 20080418.1393
[1] オンタリオOntario州の麻疹--最新状況 2008年4月14日
投稿者:加・Nurse Epidemiologist、Sharon Dolman RN, MSc、4月18日。
カナダのオンタリオ州南部の6つの保健管区で、2008年3月19日から4月14日までの間に、10例の抗麻疹IgM抗体陽性患者が報告されている。うち8例は、トロントのattractionに参加し、今回の小集積の発端症例と、直接あるいは間接の疫学的関連が確認された。発端の感染源は判っていない。第1番目の報告例で発疹が出現したのは、3月12日であった。...原文参照願います。
[2] 20080413.1341へのコメント
投稿者:Ginger Switzer、4月18日。
原文参照願います。

●C#コレラ-タンザニア(キリマンジャロKilimanjaro) 20080418.1394
情報源:AllAfrica & The Citizen (Dar es Salaam) 、4月18日。
Kibosho(Moshi Rural district)で発生したコレラ感染流行により、2008年4月17日に1名が死亡し、医療施設において治療を受ける患者の数は明らかになっていない。キリマンジャロ山麓Moshiからおよそ15kmにある同地域からの報告によると、事態は手に負えない状態になりつつある。最も被害が大きい地域はKibosho divisionで、数十人の住民が危険な状態にある。...Uru, including Kirima
Mashariki, Maua, Singa and Uru Mawellにも拡がっている。
地図 Kilimanjaro province、Tanzania北東部 

●C#下痢症、死亡例-ソマリア(Sanaag) 20080418.1394
情報源:UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) 、4月17日。
ソマリア北部the Sanaag regionのDhahar districtにおいて、急性水様性下痢症の流行により11人以上が死亡した。2008年3月10日以降、750人以上の患者が発生した。4月17日に入院中の患者は400人で、13日には1日の患者として最多の42人の患者が発生したと、病院医師が述べた。このほか、同地域ではBarkadaha Qol, Bali Busle, Buran and Bodaなどの村々で多くの患者が発生している。
地図 Sanaag is in north Somalia 

●C#コレラ-ケニア 20080418.1394
情報源:Reuters 、4月18日。
ケニアにおけるコレラ感染流行により、2008年のこれまでに67人が死亡したと、2008年4月18日、国連機関であるWHOが明らかにした。2008年1月以来、この東アフリカの国で、1300人近い、水系感染症であるコレラ感染患者が報告されている。Lake Victoria沿いの西部Nyanza provinceにおいても多数の死者が発生する一方、東部のソマリアとの国境付近での感染流行は衰えている。
地図 Kenya 

●C#コレラ-ナミビア 20080418.1394
[1] コレラ - Namibia (Oshana)
情報源:AllAfrica & The Namibian (Windhoek) 、4月18日。
これまでOhangwena Regionに限られていたコレラ感染流行は、現在Oshanaにも拡大したことを、2008年4月17日、地域保健当局者が明らかにした。Oshakati State Hospitalでコレラ感染が疑われていた患者2人のうち、1人の感染が確定された。Ohangwenaでの感染流行も継続しており、最新のコレラ感染の疑われる患者は1219人であり、13人が死亡している。OmusatiとOshikotoでは、これまでのところコレラ感染患者は報告されていない。
地図 Oshana 
[2] コレラ - Namibia (Ohangwena, Kunene)
情報源:AllAfrica & New Era (Windhoek) 、4月17日。
北部では、引き続きコレラ感染による死者が発生し、最新の統計では死者13人となっている。Opuwo (Kunene regionの中心地) にも感染流行が拡大し、2008年4月16日までに感染が疑われる3人と死者1人が発生した。Ohangwena地方では、1201人の感染が疑われる患者と、16人の診断確定患者が発生している。
地図1 Namibia北部のthe province of Ohangwena 
地図2 The Kunene:Namibia北東部の端, Ohangwenaの西  

●C#コレラ-南アフリカ(Gauteng) 20080418.1394
情報源:Independent Online、4月16日。
2008年4月16日、Soweto(the Gauteng department)では2例のコレラ感染が確定された。...
地図1 Sowetoはthe City of Johannesburg(ヨハネスブルグ、Gauteng)の都心部:英語のSouth Western Townshipsの略語  
地図2 South Africa 

●C#コレラ、下痢-ベトナム(北部) 20080418.1394
[1] コレラ、下痢 - Viet Nam (north)
情報源:XinHuaNet、4月18日。
2008年4月17日、ベトナムの10の都市と省から、新たに70人もの急性下痢症患者が入院した。このうち3人でコレラ感染が確定されたとの保健省の発表が報じられた。これらの患者を加え、3月5日以来の全国の19の都市と省の急性下痢症患者の総数は1800人以上となり、このうち326人がこれらに感染したことになった。最も多くの患者が発生しているのは、Hanoi, Hai Phong cityおよび北部の Ha Tay and Thanh Hoa の2省である。2007年10月以来、ベトナムでは、3件の急性下痢症流行により、およそ4000人が感染し、700人でコレラ感染が陽性となっている。
[2] コレラ、下痢 - Viet Nam (Ha Tay)
情報源:VietNamNet 、4月16日。
ハノイHanoiの隣にあるHa Tai省Thach That districtで急性下痢症が急増し、127人の患者が記録されている。30人はコレラ菌 _Vibrio cholerae_陽性であった。Thach That districtのHuu Bang communeでは、2008年4月11-12日に祭りが行われ、複数の家族が、生の野菜やエビのペーストとともにイヌの肉を食べたことから、コレラの被害に見舞われている。3月7日から4月15日にかけて、Ha Tay省では385人下痢症患者が発生し、このうち79人がコレラ菌_Vibrio cholerae_陽性となっている。
地図 Ha Tay province 

●C#コレラ-イラク、WHO 20080418.1394
急性水様性下痢症Acute watery diarrhea (AWD)および検査によるコレラ感染確定、2008年4月24-30日
情報源:World Health Organization、4月15日。
2008年初め以降、初めてバスラBasraでのコレラ感染週報が提出されなかった。...以下、原文参照願います。

●C#狂犬病、イヌ-アルゼンチン(コルドバCordoba) 20080418.1395
6年ぶりの狂犬病症例が確認され、(イヌネコへの)ワクチンの一斉接種が開始された
情報源:La Manana de Cordoba (Argentina) [Translated]、4月18日。
狂犬病が確認された子犬との接触が認められた少なくとも7人が、厳重な監視下にある。州内では6年ぶりの狂犬病感染報告となった。衛生当局は、子犬が住んでいた地域のイヌおよびネコの一斉接種を開始した。この子犬は、当初飼い主とその家族を咬んだ後、治療に当たった獣医師ら3人も咬まれた(?!)。いずれにも曝露後接種が行われている。子犬は2008年4月11日に死亡し、狂犬病の診断が確定している。原因ウイルスを詳しく調べる目的で、ブエノスアイレスに検体が送付された。仮報告では、この子犬は、 Fructuoso Rivera and Velez Sarsfield Avenue(Nueva Cordoba community)の、路上のペットフェアで購入されたものである。売り主はこのほかにも2匹を売っており、現在捜索中である。Gabriel Pedettaでは、広範囲のワクチンキャンペーンが行われている。

○Ea#悪性カタル熱 Malignant catarrhal fever、ウシ-米国TX 20080418.1396
牧場のウシで、米国では見られなかった、致死率の高いwildebeest-associated malignant catarrhal fever (MCF)が診断された。
情報源:USDA、4月18日。
テキサスTexas州の多用途牧場において、wildebeest-associated malignant catarrhal fever (MCF)が診断されたとの報告を受けた。..MCFはヘルペスウイルスの1種で、これまで2種類のウイルスの存在が知られている--すなわち、a sheep-associated strain および a wildebeest-associated strainである。ウシは、いずれのウイルスにも感染するが、感染伝播させることはない。sheep-associated strainは、米国での発生が知られている。しかし、wildebeest-associated strain of MCFの、米国内での発生はなかった。いずれもウシにおいて高い致死率を示す。...以下、原文参照願います。
[ModTG注-詳説あります、原文参照願います]

◎C#リフトバレー熱、ヒト、ウシ-マダガスカル 20080419.1399
マダガスカルから、17例の死亡を含む418例のリフトバレー熱患者が報告された。
情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Outbreak News 、4月18日。
2008年4月17日、マダガスカル保健省は、Alaotra Mangoro, Analamanga, Itasy, Vakinakaratra および Anosy Regionsにおいて発生した、17例の死亡例を含む合計418例(致死率CFR 4%)のリフトバレー熱患者を報告した。59例のリフトバレー熱ウイルスRift Valley Fever virus (RVFV)の感染が、WHOのウイルス性出血熱協力センターであり、Global Outbreak Alert and Response Network(GOARN)の参加施設でもある、Institut Pasteur de Madagascar(マダガスカル・パスツール研究所)において確認された。保健省は、感染流行への対応を監督する省庁間委員会を立ち上げた。実施された感染対策として、症例報告管理、サーベイランス、社会的動員、治療薬の供給、院内感染の予防と対策強化があげられる。農業省は、2008年4月9日、OIEに対して動物でのRVF発生を報告している。保健省と農業省は、WHO、FAO、OIE共同の感染流行対策支援策の要求を行った。
[ModCP注-以下は、WHOによるリフトバレー熱概要で全文を読むことができる  (抜粋)リフトバレー熱RVFはウイルス性人獣共通感染症で、一次的には動物に感染するが、ヒトへの感染力を有している。感染により、動物にもヒトにも、高い致死率を伴う、重大な疾患を発生させる可能性がある。RVFに感染した家畜では、死亡や流産などにより、甚大な経済的損失ももたらされる。(ModCP注-ヒトでの感染に先行して動物での感染が発生し、ヒトでの感染報告は、家畜での先行感染が存在することを意味する。RVFVは、数年前からマダガスカルの家畜において感染循環していた。)RVFVは、フレボウイルス_Phlebovirus_属で, 5種類あるブニヤウイルス科_Bunyaviridae_の1つである。1931年、ケニアのリフトバレーRift Valleyにおける農場のヒツジでの感染流行の調査の中で、初めて確認された。この後、サブサハラ(サハラ以南)と北アフリカにおける感染流行が報告されている。1997-98年、ケニア・ソマリア・タンザニアで大規模流行が発生し、2000年9月には、サウジアラビアとイエメンで、アフリカ大陸以外で初めての感染が確認されている。このことにより、アジアや欧州など他の地域へ感染が拡大する可能性が懸念されている。ヒトでの感染の大部分は、感染動物の血液や臓器との、直接または間接の接触の結果おこる。RVFウイルスは、処分や屠殺、分娩介助、獣医学的行為、死骸の廃棄などで、動物の組織を取り扱う際に、ヒトに伝播される。牧夫、農夫、動物処分場関係者、獣医師などの、特定の職業では、感染のリスクが高い。ウイルスは、接種inoculationを介してヒトに感染する:たとえば、汚染されたナイフによる傷、皮膚の創傷部位からの侵入、感染動物の処理の際に発生するエアロゾルの吸入などである。エアロゾルによる感染伝播は、検査機関の職員にも発生しうる。RVFは、感染動物のミルクが、殺菌や調理されないまま摂取された場合にも発生しうる証拠がある。また、感染した蚊族の施行によってヒトに感染することもあり、この場合の多くはヤブカ属_Aedes_ mosquitoによる。吸血行為hematophagous (blood-feeding)によるRVFVの感染伝播の可能性もある。今日まで、ヒト-ヒト感染によるRVF伝播の記録はなく、標準感染対策を実行した医療従事者への感染の報告もない。都心部でRVF感染流行が発生した証拠もない。ヒトでのRVF感染流行軽症例の潜伏期間(感染から発症まで)は2-6日間と幅がある。感染者は、認知される症状がないか、軽症型の症状を呈する;すなわち、突然のインフルエンザ様発熱、筋肉痛、関節痛、頭痛などの発熱症状を特徴とする。一部の患者においては、項部硬直、光線過敏性、食欲低下、嘔吐などが見られることがあり、これらの症例では、初期の段階で髄膜炎と間違えられる可能性がある。RVFの症状はたいてい4-7日間続き、抗体の出現が確認されるようになると、徐々にウイルスが血中から消失する。ヒトでの感染例のほとんどは軽症型であるが、患者の数%はより重症化し、3つの特徴的な症状のうち1つ以上を示す:眼症状(0.5-2%)、髄膜脳炎(1%以下)、出血熱(1%以下)。総死亡率は感染流行ごとに大きく異なるが、大まかに言えば、1%以下である。死亡患者の多くは、出血黄疸型を発症している。ヒトに使用できる不活化ワクチンが開発されているが、認可を受けておらず、一般には入手できない。獣医師や検査機関の職員など、RVFの曝露リスクが高い集団の感染予防の目的で、実験的に使用されている。他の候補ワクチンも開発中である。予報により、しばしば感染流行のリスク増大に関係することが多い気候条件を予見し、対策の改良につながっている。アフリカでは、サウジアラビアとイエメンでのRNF感染流行が、例年以上である降雨量と密接に関連している。増加した降雨量による植生の変化は、Remote Sensing Satellite Imageryで簡単に測定することができる。さらに、東アフリカのRVF感染流行は、エルニーニョ南方変動El Nino/ Southern Oscillation (ENSO) 現象の温暖期間warm phase中に発生する豪雨とも、密接な関係がある。このような研究成果が、衛星画像や気象/気候予報データを利用した、RVFの予測モデルや早期警戒システムの開発を成功に導いた。このように、早期警戒システムによって、感染流行早期の動物感染例の検知できるようになり、、当局による、差し迫った流行回避の対策の実施を、可能としている。]
地図 HealthMap of Madagascar 
[Mod.AS注-マダガスカル政府は、OIEに対して4月9日に緊急報告を行った。報告によると、(9頭の感染が疑われるウシのうち)2頭の感染が発生した。死亡、廃棄、処分は行われていない。国立検査機関での診断方法は、ELISAによる抗体、IgM捕捉ELISA、およびnested RT-PCRである。南アフリカのOIE's Reference Laboratory で診断が確定されている。]

○Ea#アフリカ豚コレラ-Nagorno-Karabakh 20080420.1400
Hadrut地方で、新たな感染流行が発生した。
情報源:IA Kavkazskiy Uzel [trans]、4月17日。
Nagorno-Karabakhの副首相兼農業大臣は、the Hadrut region of Karabakhで、新たなアフリカ豚コレラの感染例について報告を行った。...

●C#原因不明の死亡、中国人漁夫-ペルー(Callao) 20080420.1408
strange mutant virus(新たな変異ウイルス)で、中国人船員2人が死亡し、漁船が隔離されている。
情報源:G1 [in Portuguese]、4月19日。
インフルエンザウイルスに感染したと見られる2人が、船上で死亡した。ペルーのCallao港付近の公海上で座礁した。ペルー政府衛生当局は、感染流行発生を宣言して、この中国人船員2名が、ある種のインフルエンザウイルスにより死亡したと見られる漁船の乗組員らを、海上に隔離したと、2008年4月19日に報じられた。警告に従い、ペルー海軍は、この船の船員22人を公海上に隔離し、9日に調理人と漁夫各1名が死亡したとの報告に対して船内に立ち入った、船員および衛生当局者の30人のペルー人も隔離されている。報道によると、strange mutant virus(新たな変異ウイルス)が、9日にCallao港沖の漁船'Chan An 168'内で死亡した2人の中国人乗組員の死因とされている。...
[Mod.JW注-"a strange mutant virus"と言うだけで、検査によって、どの型のインフルエンザウイルスが確定されたのかについての記述がない。中国人の突然死に、ペルーの衛生当局が、鳥インフルエンザを想定して過剰反応したのも無理はない。漁船が中国からペルーまでたどり着くには、相当の日数を要し、ヒトのインフルエンザの潜伏期間は2-5日間である。鳥インフルエンザについても同じ期間であると考えると、この致死性疾患は中国において持ち込まれた(感染した)ものではない。常日頃、漁師は魚を食べていると考えていたが、調理人は貯蔵されたニワトリの調理を行い、(そのトリが)冷凍前に鳥インフルエンザに感染していたかもしれない。激しい食中毒の結果の死亡かもしれない。]

2008年4月17日

タイトル
 ○ブルータング、ウシ-オーストラリアNT
 ○進行性炎症性神経障害、ブタ肉工場従業員-米国(06)
 ○リシン-米国(05):ネバダNV、逮捕
 ○チクングニア(12):インド
 ○マラリア-アフガニスタン バハマからの輸入
 ○麻疹-カナダ(03)
 ○麻疹-ヨーロッパ:オーストリア、ドイツ、ノルウェー

○Ea#ブルータング、ウシ-オーストラリア(ノーザンテリトリーNORTHERN TERRITORY)
新種のブルータングをブヨが伝播している可能性
Archive Number 20080417.1374
情報源:Horsetalk - Canterbury, New Zealand、4月16日。
アフリカ馬疫類縁のブルータングを伝播するブヨmidgesが、新種のブルータングをオーストラリア北岸にもたらせた可能性があることが判明した。しかし、疾患発生の証拠はなく、動物衛生の監視計画の中で考慮される。...
[Mod.TG注-長文]

●C#リシン-米国(05):ネバダNV州、逮捕
ラスベガスLas Vegasのリシン事件の中心人物、逮捕、起訴
20080417.1375
情報源:Associated Press、4月16日。
当局が、リシンにより重体となっていたと見ている、無職のグラフィックデザイナーが、2008年4月16日、毒劇物deadly toxin所持の罪で逮捕された。男性は、実行されることのない、不特定の敵を毒するための"exotic idea"と述べている。2月14日から治療を受けていた病院から退院するのを待って、逮捕された。...リシンの唯一の合法的な使用法は、がん研究であ り、解毒剤は存在しない上、針先ほどの量で死に至らしめることができる。...ほか、原文参照願います。

●C#進行性炎症性神経障害、ブタ精肉工場従業員-米国(06)
現在の確定された患者数は24人となった。
20080417.1376
情報源:Associated Press 、4月16日。
3つの州のブタ精肉工場でブタの脳を取り扱っていた従業員らの間で、原因不明の神経疾患が多発しており、その数は24人となり、ほかにも患者が出ている可能性があると、2008年4月16日に専門家らが述べた。メイヨークリニックMayo Clinicの神経内科医は、Quality Pork Processors plant(Austin, Minnesota)で診断が確定した患者は現在18人であり、2月の13人から増加したと述べ、このほかインディアナIndiana州の工場の従業員では、以前は2人であったところ、現在はおよそ5人となり、ネブラスカNebraska州の工場でも新たに1人が確認されていると話した。...続く。

●C#チクングニア(12)-インド(カルナタカKarnataka州)
500人以上のチクングニア感染が疑われる患者が発生している。
20080417.1377
情報源:The New Indian Express (Newindpress.com) 、4月16日。
Mangalore地区[Karnataka state]では、500人以上のチクングニア感染が疑われる患者が発生している。当局の統計では、早期に対処されなければ、収拾不能の感染流行になることが懸念されている。Sullia and Puttur taluks[A talukは、市町を越えた行政および課税区分]では、530人のチクングニア感染疑い患者が報告されている。同区域内の高熱患者1787人の調査により判明した。地域には、迅速臨床診断の方法がない。...噴霧消毒、薫蒸、啓蒙活動などが開始された。
地図 India, Mangalore(on the Arabian Sea coast of Karnataka state) 

●C#マラリア-アフガニスタン バハマからの輸入(Great Exuma)
カナダ軍兵士にマラリア、Great Exuma, Bahamasでの感染の可能性
20080417.1380
投稿者:Martin Tepper、4月17日。
2007[*原文 2008]年8月7日からアフガニスタンのカンダハルKandaharに駐留するカナダ軍Canadian Forces (CF)兵士1名が、2008年1月13日にアフガニスタンを出発し、ペルシャ湾の非マラリア地域を通って、マイアミ経由で同16日にGreat Exuma/Bahamas (GE/B)に到着した。23日までの高級リゾートupscale resort滞在中、個人的な予防策(予防内服も)なしに、夕方に少しのアウトドア活動を行なった。24日に出発後、25日から2月2日までをパリで過ごし、行きと同じペルシャ湾地域を通って、2月5日にアフガニスタンに帰任した。1月31日に発病し、カンダハルの医務室で熱帯熱マラリア_Plasmodium falciparum_ (Pf)感染であると診断された。マラリア塗沫標本と、標本の顕微鏡写真photomicrographsから、モントリオールのMcGill大学熱帯病センターで、熱帯熱マラリアであると確定診断された。同行した同僚らには発病したものはなかった。....

●C#麻疹-カナダ(03):トロントToronto
1970年以前にカナダで生まれた成人は、麻疹の自然免疫を獲得している。
20080417.1381
投稿者:加・トロント子供病院、Ronald Gold, MD, MPH、4月16日。
20080413.1341に関して。
米国とカナダでは、麻疹および麻疹ワクチンの経緯が大きく異なる。1970年以前のカナダ生まれの人に、麻疹に対して自然の免疫があると考えられる理由は、1.カナダでは、1963年に麻疹生ワクチンの使用が承認された 2.1970年までに、オンタリオ州およびいくつかの州の広い範囲で、不活化ワクチンが使用された 3.1970年まで、多くの州で、1歳および就学時の接種目的の生ワクチンが無料で提供されなかった 4.1970年まで麻疹の発生事例が大きく減少することはなかった したがって、1970年以前に生まれた成人は、野生の麻疹ウイルスに感染している可能性が高い。

●C#麻疹-オーストリア、ドイツ、ノルウェー:欧州
現在流行中の、オーストリア、ドイツ、ノルウェーにおける、anthroposophic communitiesに関連した、複数国の麻疹感染流行 2008年3-4月
20080417.1383
情報源:Eurosurveillance edition 2008, Volume 13/Issue 16 、4月17日。
ザルツブルグSalzburg州公衆衛生当局は、2008年3月第2週以降の麻疹患者の増加を確認している。オーストリア全体の発生数は、2007年20例、2006年24例、2005年10例、2004年14例であったところ、2008年4月14日の時点で、オーストリアで202例、ドイツで53例、ノルウェーで4例の報告があり、今回の感染流行による感染患者は合計259例となった。初発症例の調査により、共通の感染源として、ザルツブルグ市の、あるanthroposophic school および day care centreへの通学・通園が関連していることが判明した。生徒のほとんどが麻疹のワクチンを受けていなかった。...以下、感染流行の詳細、調査から得られた結論...原文参照願います。
*Anthroposophyとは、神秘社会主義の哲学者 Rudolf Steiner (1861-1925)の文書に基づき、ヒトの発達と自然界の神の輝きの発見とを結合させる考え。教育と医学で有名。同主義の医師は、身体の内なる癒しの知性を助ける自然に基づく治療を強調し、抗生物質、解熱剤、ワクチンの使用は、個人の判断own discretionに委ねられている。

2008年4月16日

タイトル
 ○穀物ウイルス-米国OR、KS
 ○細菌性leaf blight、コメ-バングラディシュ
 ○ムンプス-アイルランド
 ○サルモネラ症、serotype Agona、朝食用シリアル-米国
 ○マラリア-ドイツ バハマからの輸入
  ドイツ人旅行者1名がマラリア感染と診断された
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(45):エジプト、日本
  WHOによる49人目の患者の認定と、50人目の2歳男児の感染
  日本政府によるプレパンデミックワクチン接種トライアル

○Ep#穀物のウイルス Cereal viruses - 米国(オレゴンOR、カンザスKS州)
Archive Number 20080416.1363
[1] _Wheat mosaic virus_ - オレゴンOregon
情報源:The Walla Walla Union-Bulletin 、4月12日。
[2] _Barley yellow dwarf virus_, grasses - オレゴンOregon
情報源:Capital Press、4月4日。
[3] Triticum mosaic virus, wheat - カンザスKansas
情報源:Agriculture Online、3月25日。
原文参照願います。

○Ep#Bacterial leaf blight,コメ-バングラディシュ
20080416.1364
情報源:UN Integrated Regional Information Networks (IRIN)、4月14日。
原文参照願います。

●C#ムンプス-アイルランド(リマリック Limerick)
ムンプスと麻疹に関する注意
20080416.1365
情報源:Limerick Post、4月15日。
リマリックLimerick [province of Munster]の公衆衛生部は、Mid-West area全域から18例のムンプス感染症例の報告を受けており、このうち半数以上はthe University of Limerick (UL)の学生であった。リマリックのGPs (general practitioners かかりつけ医ら)に対して、ムンプス症例の増加について注意するよう通達がなされた。おりしも、アイルランドが、麻疹発生数で欧州最悪国の1つとなっている最中のことであった。現在77%のMMRワクチンの接種率の低さのため、アイルランドは、WHOの調査により、成人と小児の麻疹、ムンプス、風疹の免疫保有率が極端に低いと名指しされている。...

●C#サルモネラ症、serotype Agona, 朝食用シリアルbreakfast cereal-米国
20080416.1366
[1] FDA report
情報源:US Food & Drug Administration (FDA) News, press release、4月12日。
2008年4月12日、FDAは、13州の少なくとも21人が、最近商品の回収が行なわれた、Malt-O-Meal社製、unsweetened(無糖) Puffed Rice と Puffed Wheat Cerealsから検出されたものと同じ細菌である、_Salmonella enterica_ serotype Agonaを原因とする、サルモネラ症と診断されたとの報告を受けた。この商品はほかにも、Acme, America's Choice, Food Club, Giant, Hannaford, Jewel,
Laura Lynn, Pathmark, Shaw's, ShopRite, Tops, and Weis Quality などの商品名で販売されている。消費期限は、 "Best If Used By" dates from 8 Apr 2008 (coded as "APR0808") through 18 Mar 2009 (coded as "MAR1809")となっている。...
全回収対象商品リスト 
[2] CDC report
情報源:US Centers for Disease Control and Prevention (CDC)、4月11日。
原文参照願います。
[Mod.LL注-1998年の同社に_S._ Agona 関連する感染流行について、Multistate Outbreak of _Salmonella_ Serotype Agona Infections Linked to Toasted Oats Cereal -- United States, April-May, 1998. MMWR. 1998;47: 462-4,  要約も付されています 原文参照願います。]

●C#マラリア-ドイツ バハマからの輸入(Great Exuma)
20080416.1369
情報源:GeoSentinel、4月15日。
2008年3月15日に、2週間の滞在からドイツに帰国した、58歳のドイツ生まれでドイツ在住の女性患者は、1週間前から体調を崩していた。発熱、頭痛、側頭動脈炎の疑いで神経内科に入院した。バハマはマラリアの非侵淫地と考えられていたにもかかわらず、幸運にも、マラリアの厚層塗沫標本検査の指示が行なわれた。十分な問診によって、その他のマラリア感染国への渡航は認められなかった。バハマは通常マラリアの感染伝播はなく、抗マラリア薬の服用は勧奨されていない。2007年8月にGreat Exumaにおいて、小規模なマラリア流行が発生したため、2007年8月から12月13日まで、米国CDCはGreat Exumaへの旅行者に予防的なマラリア内服を勧告していた。その前の2006年の春の終わりから夏にかけても、Great Exumaにおいてマラリア感染流行が発生している。今回の渡航関連のマラリア感染症例の発生により、3度目の感染流行が示唆される。
[Mod.EP注-2006年の感染流行と、2007年の2件について、CDCが調査を行い、感染源はハイチHaitiからのgametocyte(生殖母体)のキャリアである可能性が高いことが判明した。これまでのところ、バハマにおいてマラリアの感染伝播は発生していないが、gametocytesを保有した移民による感染伝播をコントロールすることは困難である。現時点で、バハマへの旅行者に対するマラリア予防内服は、適応がない。]

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(45)-エジプト
20080416.1370
[1]エジプト:鳥インフルエンザ感染状況-WHO更新9
情報源:World Health Organization, EPR, Outbreak News 、4月14日。
エジプト保健人口省は、新たなヒトでのH5N1型鳥インフルエンザAウイルス感染を発表した。患者は、Al-Matarya(Cairo Governorate)の30才女性である。2008年4月2日に発症し、11日に入院して死亡した。中央公衆衛生研究所とカイロの米海軍医科学研究ユニット3(NAMRU-3)において、H5N1型インフルエンザAウイルス感染が確認された。女性の感染源に関する調査により、発病して死亡した家禽との接触があったことが確認されている。
[20080411.1332にある、49例目の患者(22例目の死者)のWHOによる公式確認である。]
[2]エジプト: 新たな感染患者発生の疑い
エジプトの2才の少年、鳥インフルエンザに感染
情報源:All Africa (Reuters)、4月16日。
エジプトの2才の男児が、H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染し、アラブ最大の人口を持つ国における感染者数は50人となったと、2008年4月16日に報じられた。この幼児はthe Nile Delta province of Sharkia出身で、自宅の鳥類から感染していた。この幼児が発病したのは13日で、翌日病院を受診し抗ウイルス薬タミフルの投与が開始されている。現在、状態は落ち着いている。2006年2月にはじめてエジプトに鳥インフルエンザが発生して以来、合計22人のエジプト人がH5N1型鳥インフルエンザウイルスによって死亡している。...
地図 Egypt:Cairo and the Cairo governorate 

●Er#鳥インフルエンザ、ヒト(45)-日本、ワクチントライアル
情報源:CIDRAP News 、4月15日。
2008年4月15日、厚生労働省は、医療関係者に対してプレパンデミックワクチンを接種する計画を承認する見通しであると発表した。このような目的で国家備蓄のワクチンが使用されるのは、(日本が)世界初となる。16日の承認を待って、約6000人の検疫および医療担当者らに、2008年末までに接種される予定である。日本政府はすでに、1000万人分の中国、インドネシア、ベトナムのH5N1型ウイルスを元に製造されたプレパンデミックワクチンを承認し備蓄している。厚労省は、このワクチンは、阪大微研と北里研究所によって製造されたものと述べている。2005年11月にWHOに対して示された、国立感染研の田代博士らによってまとめられた、日本製パンデミックワクチンに関する臨床研究成果により、この計画は政府の援助を受け、いずれの製造業者も、アルミ・アジュバンドの全ウイルスワクチンと同じ製法formulationを用いて製造したことが明らかににっている。もしこの初期の治験で、プレパンデミックワクチンの安全性と有効性が確認されれば、同省は、議員、警察、医療従事者ら1000万人以上に対して接種する考えを示した。第2期ワクチン接種対象者には、ガスや電気など社会インフラの維持に携わる業種の関係者も含まれると伝えられている。国際医療機関当局者は、国家備蓄されている現在のワクチンが、将来発生するパンデミックウイルスに対しても交叉防御作用を有するのか、研究者においても確かめられていないため、パンデミックに先んじてワクチン接種を行なうことに関しては慎重な姿勢をとってきた。また、ワクチンの使用によってどのような副反応が生じるかは不透明で、この戦略の有用性を評価することを難しくしている。2007年5月の紀要の中で、WHOは、プレパンデミックワクチンの使用が可能となり、家禽業者、医療従事者、そしてすべての人々に使用できると発表した。しかし、WHOは、各国がこの戦略を採用することは推奨しなかった。WHOの広報担当者は、プレパンデミックワクチンは、"a big roll of the dice(大きなかけ)"であるが、ワクチンを使用する国に反対することはないと述べた。2007年、欧州CDC(ECDC,European Centre for Disease Prevention and Control)は、プレパンデミックワクチンの開発を賞賛したが、加盟各国に対して、WHOがパンデミックのレベルを(現在の3段階から)5ないし6段階に引き上げ、重大なヒト-ヒト感染が発生したことが示唆されるまで、ワクチンを使用することを支持しない旨を表明している。
[Mod.CP注-WHOが慎重な対応を取っても、一部の国では、プレパンデミックワクチンのトライアルを選択するだろう。たとえば、ベトナムにおいても最近ワクチンのトライアルが始まっている(20080328.1166)。「at this juncture(この重大な局面で)、プレパンデミックワクチンの接種は、"a big roll of the dice(大きな賭け)" 」とのコメントは、当を得ている。]

2008年4月14日から15日

タイトル
 ○デング熱/デング出血熱 最新状況2008(15)
  ニューカレドニア、台湾(トンガから)、カンボジア
  タイ、マレーシア、シンガポール、ブラジル
  サンマルタン、セントバーソロミュ
 ○E型肝炎-中国(香港HK)
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況 2008(22)
  ナミビア、ケニア、アンゴラ、イスラエル
  ベトナム、日本、米国
 ○炭疽、ヒト、家畜-ガーナ
 ○鳥インフルエンザ(62):韓国、最新状況
  新たにソウル近郊の養鶏場でH5N1型確認
  検疫地域から感染した鳥類が違法に持ち出されていた
 ○有毒成分、栄養補助食品-米国:注意
  健康被害の出ている栄養補助食品に、
  過剰のセレニウムとクロムが含まれていた

●C#デング熱-ニューカレドニア
Archive Number 20080414.1346
情報源:Pacific Magazine, Oceania Flash report、4月7日。
2008年2月にデング熱感染流行が宣言されたまま、未だ終息していない。現在、ニューカレドニアは新たな水系感染症のレプトスピラ症にも直面している。デング感染流行は、首都ヌーメアNoumeaおよびその近郊で発生中であるが、北東部Lifou島(Loyalty island group)においても320人以上の患者が発生している。
地図 New Caledonia in the South Pacific 

●C#デング熱-台湾 トンガからの輸入
情報源:The China Post, Central News Agency (CNA) report、4月10日。
衛生局は、2008年4月9日、ある家族内における初めての輸入によるデング熱感染の小集積例を確認した。台北郡在住の台湾人男性と結婚したトンガ人の母親から生まれた4人の子供が患者となった。この母親は、4人の子供を連れて、ニュージーランドの近くにあるトンガを訪れ、2008年3月24日に台湾に帰国した。空港において4歳の息子の発熱が検知され、デング熱感染と診断された。郡当局は、母親とその3人の娘(8,10,13歳)の検査をおこない、3人の娘も感染していることを確認したが、母親には感染していなかった。3月28日に発熱症状のあったのは、娘1人のみであり、残りの2人は無症状であったと説明した。2008年のこれまでに24人の輸入デング熱患者が確認されている。2007年同時期の輸入感染例は15例のみであった。
[Mod.TY注-ProMED-mailでは、2008年3月2日に、トンガでは200例を超えるデング熱感染が発生していると報告した(20080309.0962)。台湾でデング熱患者が発生したことから、トンガでの感染流行が継続していることが考えられる。トンガに関する情報提供を期待する。]
地図 Tonga islands 

●C#デング熱-カンボジア
情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月10日。
2008年4月10日の報道によると、ある専門家は、通常ならカンボジアにおける感染が最低となる時期に、デング熱感染が大流行する可能性があると、警戒を呼びかけている。例年、デング熱は、1月から5月までが最も多いが、2008年は4月がピークとなって7月まで続くと見られていると、国立デングマラリア対策副センター長が明らかにした。2007年後半のデング流行の影響や、ウイルスの発生や異常な降雨をもたらせている環境の変化など、多くの要因の結果であると説明されている。...
[Mod.TY注-環境の変化でどのようにウイルス発生が変わるのかについては情報が示されていない。疫学的な影響(感染伝播様式など)はありうるが、ウイルスそのものが環境によって影響されることはない。]
地図 Cambodia 

●C#デング熱-タイ
情報源:China View, Xinhua News Agency report、4月8日。
タイ公衆衛生相は、2008年4月8日にデング熱に対する注意を呼びかけた。2008年の第1四半期に9デング感染により、9人の死者と7000人以上の患者が発生したことを受けてのものである。この期間の累積患者数は7413人で、99%は後遺症なく回復したが、8つの県の9人が死亡した。2007年同期の患者4209人、死者4人から増加している。
地図 Thailand 

●C#デング熱-マレーシア
情報源:The Earth Times、4月5日。
2008年の第1の三ヶ月間に、デング感染による死者は26人に達し、患者数の着実な増加に政府は対応を余儀なくされていると、2008年4月5日に報じられた。2008年1-3月の間に、合計9889人がデング熱と診断され、このうち26人が死亡した。2007年1-3月期の合計患者数は13949人で死者は34人であった。2008年の患者数は2007年より低いものの、患者数は月を追って増えていると説明された。中央部セランゴールSelangor州で最多の262人が記録され、続いて首都クアラルンプルKuala Lumpurと南部Johor州の順となっている。..以下、対策など。
地図 Malaysia 

●C#デング熱-シンガポール
情報源:M&C、4月8日。
シンガポールにおけるデング熱感染は、警戒域に達している。このままいけば、3年間で最悪の感染者数となると、保健当局は警告している。2008年1-3月期の感染者数は、すでに2007年第1四半期に比べ、60%増となっている。...デングの説明や対策など。
[Mod.TY注-新たな地域において、デングウイルスのベクターとなる_Aedes_ ヤブカ属の発生が観察されたことにより、デング熱感染症例数が増加したとも考えられる。以前、シンガポールは繁殖場所の除去により、ヤブカ属対策に成功している。今回の取り組みが成功し、諸外国、特に2008年のデング感染流行が深刻化されると見られている東南アジア諸国のモデルとなることが期待される。]
地図 Singapore 

●C#デング熱-ブラジル
[1] ブラジル (ミナスジェライスMinas Gerais)
情報源:O Tempo [in Portuguese]、4月10日。
2008年4月9日、ベロオリゾンテBelo Horizonte市衛生局は、2008年初のデング出血熱DHFの症例を確認した。この患者はPampulha地方在住の17歳で、現在回復して退院している。Minas Gerais州では、2008年になって3例のDHFと2例の死亡を含む9385例のデング熱感染患者が報告されている。
[Mod.TY注-2007年同時期、同州では18529例と2008年を凌ぐ症例が報告されている。]
地図 Brazil showing the location of Belo Horizonte in Minas Gerais state 
[2] ブラジル (パライバParaiba州)
情報源:Globo.com [in Portuguese]、4月11日。
Cuiteでは、4歳の小児がDHFにより死亡した。パライバ州においては、2008年初のデング感染による死者である。州当局によると、2008年の州内で確定されたDHF患者数は合計12例となっている。1月から4月10日までの間に、Paraiba州では、2882例のデング熱感染患者が記録されている。10歳以下の小児に重症患者が多い。州内で最も患者が集中して発生しているのは、Sertaoである。
[3] ブラジル (リオデジャネイロRio de Janeiro)
情報源:: Globo.com [in Portuguese]、4月11日。
市衛生当局は、リオデジャネイロ市で、新たに2例のデング熱感染による死者を確認した。市内で発生したデング熱感染による死者の数は50人に増えた。現在、2008年の市内のデング熱患者数は48643例である。4月10-11日の間に新たに届出のあった患者は1631例である。2008年、Rio州内のデング熱感染による死者は83例に達した。....
[4] ブラジル (ペルナンブコPernambuco)
情報源:Globo [in Portuguese]、4月10日。
ペルナンブコ県でデング感染により8歳の小児が死亡した。2008年の州内初のDHF症例である。2008年4月9日、州内で317例の古典的デング熱感染症例と2例のDHF症例を確認した。2007年同期には495例の古典的デング熱感染例と6例のDHF症例が確認されている。

●C#デング熱-サンマルタンSaint Martin
情報源:Institut de Veille Sanitaire, Point Epidemiologique no. 13 [in French]、4月10日。
2008年3月始めからこれまでの6週間、臨床的にデング熱感染が疑われる患者数は、流行に近いレベルで推移している(先週33例)。検査で確定される患者の数も同様である。11月第2週の感染流行開始以来、およそ2010例の臨床的にデング感染が疑われる症例が報告されている。入院によりデング感染が検査により確定された症例は、成人13例(うち9例は重症)と小児8例(すべて古典的デング熱)の21例である。血清型サーベイランスによると、DEN-1(デング1型)ウイルスが確認されている。
地図 Saint Martin in the Caribbean(仏・海外県) 

●C#デング熱-Saint Barthelemy
情報源:Institut de Veille Sanitaire, Point Epidemiologique no. 13 [in French]、4月10日。
4ヶ月近くの間、臨床的デング感染疑い例は、毎週10-30例で定常化しており、流行域に近いレベルである。検査による確定症例の動向も同じである。2007年11月中旬の流行前レベルの注意報発令以来、デングと思われる症状で受診したヒトの数は、460例である。同時期、成人6例が重症型の感染で入院した。2007年12月以降、DEN-1ウイルスが最も多く確認されており、DEN-2も同時に循環している。
地図 Saint Barthelemy in the Caribbean 

●Ec#Spring Internet-a-thon
ProMED 春の寄付金キャンペーン 

◎C#E型肝炎-中国(香港HK)
E型肝炎への注意が必要
20080415.1358
情報源:Centre for Health Protection, press release、4月14日。
健康保護センターThe Centre for Health Protection (CHP)は、住民に対し、個人衛生・食品・環境などの面で、ウイルス性E型肝炎感染に十分注意するよう呼びかけた。最近E型肝炎が増加していることを受けての動きである。2008年のこれまでに合計45例の患者がCHPに報告されている。2007年同時期には25例であった。2005,2006,207年の患者数はそれぞれ33,34,64例であった。香港全域の16歳から64歳までの患者について、共通の食品接種歴は認められていない。当局者によると、E型肝炎ノアkんせんは、汚染された食品や水の摂取によってもたらされるため、個人や食品衛生上の注意によって予防可能である。発症までの潜伏期間は15-64日間で、冬期から春季にかけてもっとも活動性が高まる。臨床症状は、他のウイルス性肝炎と同じで、食欲不振、全身倦怠、発熱、嘔吐などに続いて黄疸・褐色尿・肝腫大が見られる。ほとんどの患者は3-6週間で回復するが、妊婦では感染が重症化するリスクが高い。..以下、生ものの摂食を避けるなどの予防対策について。
[Mod.CP注-2008年4月発行のJournal of Medical Virology (2008; 80(4): 646-58)に、E型肝炎に関する最新の解説がある:
要約 E型肝炎ウイルス Hepatitis E virus (HEV)は唯一の_Hepevirus_属ウイルス(_Hepeviridae_)である。熱帯・亜熱帯諸国の水系肝炎感染流行と、土着感染する先進工業国での散発性ウイルス性肝炎症例の主な原因となっている。HEV感染伝播は、主として糞口感染経路でおこるが、経口や周産期感染経路も存在すると考えられている。粗死亡率は、若年成人で0.5-3%、妊娠女性では15-20%である。HEVには大きく4種類の遺伝型と1つの血清型がある。ヒトおよび動物からの分離株について、およそ1600個のHEV遺伝子配列が解析されている。診断学的分子学的アッセイにより、現行のHEV感染とremote(遠隔地での)感染との正確な相違点が記述されてきた。中国、日本、米国ほか多くの国のブタHEVの識別と特徴づけと、同一地域内で発見された、地域ごとに異なる特徴を持つヒトHEVとの近接性から、HEVは確かに人獣共通感染ウイルスであり、家畜のブタ、野生のシカ、イノシシが、自然界のHEV保有動物であることがわかった。ウイルス繁殖propagation 用の細胞培養システムが知られており、非常に有効なフェーズⅡワクチンが開発されている。]

●C#(0416-0031)コレラ-ナミビア(Ohangwena, Kunene)
20080415.1359
情報源:AllAfrica, The Namibian (Windhoek) report、4月14日。
the Northでコレラ感染が疑われる患者の数が1120人に達し、8人がコレラ感染により死亡したと、2008年4月13日に当局者が発表した。確定診断されたのは16人のままである。患者の大部分である1118人と7人の死者は、Ohangwena Region(とくにthe Engela health
district:the Engela, Okatope, and Eenhana areas)からの報告である。Kunene地方では先週小児1名がコレラ感染により死亡した。別に1名の患者が報告されている。
地図1 Namibia showing the province of Ohangwena in the north 
地図2 The Kunene region(Namibia北西部の端,Ohangwenaの西) 

●C#コレラ-ケニア
情報源:Business Daily Africa 、4月11日。
2008年4月10日、保健省は、4つの州の16地区にコレラ感染流行拡大しているとして、流行に対する注意を呼びかけた。最も被害が深刻な地域は、Nyanza, Western, Rift Valley, and North Easternの各地区である。....

●C#コレラ-アンゴラ
[1] コレラ - Angola (Namibe)
情報源:Angola Press (Angop)、4月10日。
2008年2月から4月にかけて、南部Namibe州の南93kmのTombwa地区で、コレラ感染により4人が死亡した。..それまでの2ヶ月間の患者数は44例であったが、同時期には71例の患者が発生した。
地図 Namibe province, west of Huila 
[2] コレラ - Angola (Huila)
情報源:Angola Press (Angop)、4月10日。
南部Huila州において、2008年第1四半期の間に、当局により診断された患者数の合計は1297例で、このうち14人以上の死者が発生した。死亡の60%は、Huila州で最も被害の大きいルバンゴLubango市で発生している。のこる40%はMatala, Quipungo, and Chibia の各地区での発生である。...
地図 南部Huila州:コレラ発生中のナミビアのOhangwena州と接する 

●C#赤痢-イスラエル(テルアビブTel Aviv)
情報源:Yeshiva World News (YWN) 、4月13日。
赤痢に感染する小児の数の増加に注意が必要であると、保健当局が述べた。赤痢に感染すると、しばしば血性となる下痢、発熱、胃痛など危険な症状がおきる。完全にトイレができていない、幼稚園の小児に発症することが多い。...現在、最も多くの患者が報告されているのは、Greater Tel Aviv/Sharon regionである。
地図 Tel Aviv area of Israel;The Sharon Plainは中央部沿岸地域 

●C#コレラ、下痢-ベトナム(北部、南部)
情報源:Agence France-Presse (AFP) 、4月15日。
130人以上の感染者を出したコレラ感染流行に対応しているベトナム政府は、今週から1ヶ月間の衛生月間を開始した。2007年10月以来の、3件目となる感染流行が、発生の中心であるハノイHanoiから南部ホーチミンHo Chi Minh市までの16省に拡大している。第3の感染流行では死者は発生していない。2008年3月以来、1335例の急性下痢症患者が報告されている。このうち約10%の患者の検査でコレラ菌が陽性となっている。...

●C#コレラ-日本(埼玉県)
コレラ菌:埼玉で10人に食中毒症状…国内で6年ぶり発生
情報源: Mainichi Daily News、4月12日。
以下はより詳しい日本語のサイト  から
2008年4月11日、埼玉県は、同県騎西(きさい)町の日本料理店「お食事処 正三郎」で、刺し身などを食べた男女10人が、下痢や嘔吐(おうと)などコレラ菌による食中毒症状を発症したと発表した。8人が病院で受診し、このうち3人が入院。状態は落ち着いている。国内でのコレラによる食中毒は02年に青森県で発生して以来、6年ぶり。県食品安全課によると、5人の便からコレラ菌を検出した。10人はいずれも最近の海外渡航歴はなかった。県加須保健所は同店の料理が原因と断定し、11日から3日間の営業停止処分にした。感染経路を調べる。
[Mod.LL注-食品の由来(出所)に興味が持たれる。]
地図 Saitama Prefecture is located in the Greater Tokyo area on the island of Honshu 

●C#赤痢-米国(インディアナ州)
情報源:WISH-TV 、4月11日。
Marion Countyの赤痢感染流行は、現在6ヶ月目に入り、春期休暇からこどもたちが戻るため、さらに感染が拡がることが懸念されている。今週16例、先週も15例が報告されている。
地図 Marion County, Indiana

●C#炭疽、ヒト、家畜-ガーナ(Upper-East)
ガーナ:U/Eastにおいて炭疽感染流行発生、すでに3人が死亡
20080415.1360
情報源:Ghanaian Chronicle (Accra)、4月14日。
Biembog(Woriyanga近郊、 in the Garu-Tempane district)における炭疽感染流行中の3人の死亡発生を受け、食料農業省のUpper
East Regional officeは獣医学チームを現地に派遣し、炭疽ワクチンの一斉接種を行わせることにした。当局者によると、Garu-Tempane districtと周辺地域には炭疽が土着感染しており、特に小児1名を含む3人が、感染した動物の死骸の肉を食べて死亡したBiembogに蔓延している。2008年2月以降、ワクチン接種が行われていた。2008年3月24日に行われた説明によると、BiembogにあるKaka's houseでウシ1頭が死亡し、家族でこの死骸の肉を食した。このうち1人が体調を崩し受診した医療機関で炭疽感染と診断された。死体の肉を食べたかとの質問に対し、彼らは否定したという。3月28日、患者のうち1人が死亡したのち、家族は死骸を食べたことを認めた。....

●Ea#鳥インフルエンザ(62)-韓国、最新状況
20080415.1361
[1]韓国、新たな鳥インフルエンザ感染流行確認
情報源:Reuters、4月15日。
2008年4月15日、韓国政府は、新たに4件の鳥インフルエンザ感染が疑われる感染流行を調査中で、最近発生した一連の感染流行に加え、1件はソウルSeoul近郊で発生しており、全国的な拡大が懸念されることを明らかにした。2週間足らずのうちに韓国国内では、11件のH5N1型感染流行が発生していたが、いずれもソウルの南方約320kmの南西部North and South Jeolla provinces内で発生していた。「14日、新たに4件の鳥インフルエンザが疑われる感染流行が報告され、1件はKyonggi province/Pyongtaek市の養鶏場から報告された」と、農業省が発表した。その後、ソウル南方60kmのPyongtaek市の養鶏場で、H5亜型によるものであることが検査により判明し、17日には詳細が判明すると述べられた。2000羽以上の処分などの対策が行なわれる予定となっている。....4月に200万羽近い家禽の処分が行われた韓国では、警戒地域での検疫業務を継続しつつ、消費者の不安のなか、家禽の消費を奨励してきた。カモとニワトリの価格は10%下落したが、4大販売業者の売り上げは20%減少した。韓国では、2006年11月と2007年3月に、7件のH5N1型感染流行が発生している。
[2]鳥インフルエンザ検疫に抜け道
情報源:dongA.com 、4月15日。
H5N1型鳥インフルエンザ感染流行の報告が続く中、韓国政府当局は、ウイルスに感染したカモが、違法に検疫区域から持ち出されていたことを確認した。食糧農業森林漁業省は、2008年4月14日、Iksan, North Jeolla Provinceのニワトリ繁殖農場と、Hampyeong, South Jeolla Provinceのカモ飼育場で発生した鳥インフルエンザが疑われる感染流行の調査を行なっていることを明らかにした。いずれも13日に報告された。ニワトリ農場に関して、Iksanの養鶏場に鳥インフルエンザに感染したカモを扱っていた小売業者が出入りしていたことから、検疫管理体制の不備が疑われている。当局によると、この37歳の小売業者は、警戒区域内にあるYongji-myeon(Gimje)の農場のH5N1型ウイルスに感染したカモを、Geumsan-myeon(Gimje)のレストランに販売していた。この男は、4日から6日にかけて、この農場から購入した600羽のカモを売りさばいていた。...
[Mod.AS注-]

●C#有毒成分、栄養補助食品 dietary supplements-米国:注意喚起
20080415.1362
[1]
情報源:KALB.com、4月15日。
米国ジョージアGA州アトランタにあるCDCは、American Association of Poison Control Centers(中毒情報センター協会), the U.S. Food and Drug Administration (FDA 食品医薬品局)、州衛生当局とともに、米国製でTotal Body Essential Nutrition, Inc.社が独占販売している、栄養補助食品 "Total Body Formula,"および"Total Body Mega Formula"の摂取後に発生した健康被害の報告に関する調査を進めている。FDAにより、この補助食品中から、有害レベルのセレニウムselenium (ラベル表示の最大200倍)とクロムchromium (up to 17 times the label value)が検出されている。...
セレニウム過剰摂取の症状:高度の脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛、倦怠感、爪/皮膚の脱落
クロム過剰摂取の症状:腎不全、肝酵素上昇、血小板減少、溶血、思考過程の変化、胃腸症状、胸痛、紅斑、めまい、頭痛、興奮、横紋筋融解
以下症例報告、原文参照願います。
[2]
情報源:FDA website press release、4月9日。
FDAは9つの州から43例の"Total Body Formula" および "Total Body Mega Formula."による重篤なadverse reactions(有害事象)の報告を受けている。..有害事象は、通常これらの製品を毎日摂取し始めてから5-10日後に発生し、重大な頭髪の脱毛、筋肉のけいれん、下痢、関節痛、爪の変形、倦怠感などの症状が認められている。...以下、セレニウムなどの検出報告など、原文参照願います。
[Mod.TG注-]

2008年4月11日から13日

タイトル
 ○鳥インフルエンザ(60):韓国、第4の流行、、カモ
 ○べと病、ウリ科-インドPU
 ○狂犬病、コウモリ、ヒトの曝露-米国TX
 ○発疹熱-日本 インドネシアからの輸入(02):背景
 ○麻疹-カナダ
 ○ボツリヌス中毒、鳥類-中国HK
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(44):エジプト
 ○慢性消耗性疾患、シカ-米国CO:live test
 ○髄膜炎、髄膜炎菌性-ブルキナファソ(02)
 ○麻疹-英国(ロンドン)
 ○結核、MDR、XDR-ペルー
 ○鳥インフルエンザ(61):ロシア
 ○ヒトリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス-米国:臓器提供
 ○麻疹-カナダ(02)
 ○麻疹-米国WI
 ○Screwworm myiasis蝿蛆症、動物-イエメン(03):確定、FAO

●Ea#鳥インフルエンザ(60)-韓国、第4の流行、カモ Archive Number 20080411.1321
第4のH5N1型鳥インフルエンザ感染流行
情報源:The Chosun Ilbo、4月10日。
Yeongwon-myeon area of Jeongeup(North Jeolla Province)のカモ農場1ヶ所で、高病原性鳥インフルエンザが確認された。2008年4月3日以降、同じ地域で4件目のH5N1型鳥インフルエンザ感染流行となった。4月7日には、検疫区域から遠く離れたSouth Jeolla provincial areaにおいて、新たな流行が報告されている。9日、当局はHuji-ri(Yeongwon-myeon, Jeongeup, North Jeolla Province)におけるH5N1型感染流行を確認したと発表した。...現在、10カ所の鳥インフルエンザの発生が疑われる農場の調査を行なっている。
OIEへの第1・2報 

○Ep#べと病Downy mildew-インド(パンジャブPU州)、ウリ科 20080411.1322
べと病、パンジャブPunjab州のマスクメロンmuskmelonに被害
情報源: Webindia123、4月10日。
原文参照願います。

●C#狂犬病-米国(テキサスTX州)、コウモリ、ヒトへの曝露 20080411.1323
情報源:KLBJ News Radio online、4月9日。
Williamson County保健当局は、2008年4月7日にTwin Lakes YMCA daycare playgroundで発見された1匹のコウモリの、狂犬病検査の結果が陽性となり、保護者らに注意するよう呼びかけている。捕獲される前に少なくとも2名の小児との接触があり、それ以上の可能性もある。
地図 Williamson County;Texas州中央部 

●C#発疹熱-日本、インドネシア(バリBali)からの輸入(02):背景 20080411.1326
情報源:GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network)、4月11日。
旅行に関連する発疹熱endemic typhusのエピソードはあまり多くない。
2003年のベトナムでの日本人の発症例など(詳細は原文参照願います。)

●C#麻疹-カナダ(トロントToronto) 20080411.1327
麻疹のキャリアは依然として多い(at large)
情報源:Toronto Globe and Mail、4月5日。
公衆衛生当局者は、最近発生した麻疹感染流行のキャリアが依然として多く存在することを懸念している。報告された4人の患者にはいずれにも旅行歴がなかったことが確認されたためである。...

●Ea#ボツリヌス中毒、鳥類-中国(香港HK) 20080411.1331
野生のカモの死因はボツリヌス中毒
情報源:Hong Kong's Information Services Department、4月11日。
当局は、Lok Ma Chauで発見された51羽の野ガモの死因は、ボツリヌス中毒であったことを確認した。8羽のnorthern shovelers [ハシビロガモ、_Anas clypeata_]と43羽のEurasian wigeons [_Anas penelope_]が、2008年3月25日にMass Transit Railway Lok Ma Chau Spur Lineの湿地保全区域compensation areaで捕獲された。香港では一般的な冬の渡り鳥である。H5亜型の検査はすべて陰性で、ボツリヌス菌_Clostridium botulinum_産生毒素が原因であった。毒素は、土壌や湖の堆積物から検出されることもある。...

◎C#鳥インフルエンザ、ヒト(44)-エジプト 
20080411.1332
エジプトで新たな鳥インフルエンザによる死者:49例目の感染、22例目の死亡

情報源:Middle East online、4月11日。
エジプト衛生省は、2008年4月11日、30才の女性1名がH5N1型鳥インフルエンザ感染により死亡したことを発表した。2006年にエジプト国内で初めて発生して以来、49例目の患者であり、22例目の死者となった。この女性は、4月2日に発症し、9日にカイロCairoの病院に転送され死亡した。1週間のうちで2人目の死亡となった。5日にNile Delta province of Beheiraの19歳の少年が、タミフルによる治療の効果なく鳥インフルエンザ感染により死亡している。1月には、わずか1週間で4人が鳥インフルエンザ感染により死亡している。経緯など..

●Ea#慢性消耗性疾患、シカ-米国(コロラドCO州):生体検査live test 20080411.1333
Rocky Mountain National Park(ロッキー山国立公園)における、エルクElkのLive Chronic Wasting Disease Testに関する研究
情報源:National Park Service、4月10日。
2008年1月、ロッキー山国立公園において、慢性消耗性疾患chronic wasting disease (CWD)に対する、生きたエルクの検査法の評価研究が始まった。この手法を用いて、free ranging放し飼いのエルクのCWD検査が行なわれるのは、初めてのことである。...原文参照願います。

●C#髄膜炎、髄膜炎菌性-ブルキナファソ(02):ワクチン接種地域 20080412.1334
情報源:allAfrica.com、4月11日。
髄膜炎ワクチンを受けた人は、3年間防御効果を有すると考えられるが、当局は、最近住民に対して予防接種が施行された複数の地域で、髄膜炎感染流行が発生していることを明らかにした。現状を分析していると述べた。ワクチンは、2歳から30歳を対象に行なわれたが、患者の8-90%はこの年齢であった。1月1日以来、患者7184人中714人が死亡した。複数の髄膜炎菌が原因となるが、Neisseria sero-groupは、しばしば流行するため、最も重要である。金鉱山地帯では、人々の移動が多いためと考えられている。調査は国内中西部Reo地方、中北部Boulsa地方、北部Titao地方、首都ワガドゥグーOuagadougouの北にあるSig-nonghinで行なわれる予定である。この4つの地区の住民は2007年にワクチンを接種されているが、流行域に達している。国内全55地区のうち、5地区が流行レベルとなっている。2008年、全人口1400万人中350万人がワクチンを受ける予定となっている。
[Mod.ML注-前回の20080314.1017の報告から、ブルキナファソの全髄膜炎患者数は2倍以上、死者もおよそ2倍に増えている。..髄膜炎菌およびワクチンに関する解説など、原文参照願います。]
地図 African bacterial meningitis belt 

●C#麻疹-イングランド(ロンドンLondon) 20080412.1335
英国、ロンドンの麻疹感染流行-仮報告
情報源:Eurosurveillance edition 2008 > Volume 13 / Issue 15 、4月10日。
英国およびウェールズWalesでは、2007年、1995年の統計記録開始以来、最多の麻疹感染患者数が報告され、971例の感染が確認されている。2006年の患者数は740例であった。ロンドンは最も患者発生数の多い地域で、ロンドン北東部での麻疹大流行がその要因となった。2007年には、欧州の他の地域でも複数の麻疹感染流行が発生した。報告された件数は、 スイスSwitzerland(3), フランスFrance(4) デンマークDenmark(5)となっている。2008年になっても、greater London areaでの麻疹感染流行は継続しており、Lewishamで急増している。...以下、原文参照願います。

●C#結核、MDR、XDR-ペルー 20080412.1337
投稿者:Juan Carlos Celis-Salinas, MD、4月11日。
ペルー国立衛生研究所抗酸菌研究室では、2007年、第2次抗結核薬耐性菌の発生を確認したた。....

●C#ヒトリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス-米国:臓器提供 20080412.1339
夫の死亡について、未亡人がPetsmart社を提訴
情報源:wsnbc online, Reuters report、4月10日。
全米最大の特殊ペット販売業者が臓器提供者に売った、感染したハムスターによって、移植肝に感染があったとして、夫が死亡した未亡人が、Petsmart Inc社を提訴した。...Petsmart in Warwick, RIが、2005年3月に販売したリンパ球性脈絡髄膜炎ウイルスlymphocytic choriomeningitis virus (LCMV)を購入した女性は、その後脳卒中により死亡し、2005年4月に提訴した女性の夫に、死亡したこの女性の肝臓が移植された。1ヵ月後、 LCMV感染により夫が死亡した。このほか、この女性から臓器提供を受けた2人が死亡し、1人が重症となったとされる。感染の原因はハムスターであるとさ れている。...

●Ea#鳥インフルエンザ(61)-ロシア(Primorskiy) 20080412.1340
ロシア政府、極東Primorye地方の鳥インフルエンザ感染発生確認
情報源:India Times、4月12日。
政府農業省は、極東のPrimorye地方の1ヶ所の村で、鳥インフルエンザの感染流行が発生したことを確認した。ニワトリ数十羽が死亡し、検疫が行なわれている。ウラジオストクVladivostokの北110kmにある、Vozdvizhenkの村において、「2日間で、1ヶ所の農場のニワトリとホロホロドリguinea fowl42羽のうち28羽が死亡した」と、2008年4月10日に報告された。国立検査機関は、H5N1型鳥インフルエンザウイルスによるものと確認した。
4月11日のOIEへの報告 

●C#麻疹-カナダ(02):トロントToronto 20080413.1341
投稿者:Ginger Switzer、4月12日。
20080411.1327に関するコメント。
1970年以前に生まれた世代には麻疹の自然感染による免疫があるとされているが、42才の患者発生や、米国で1963-67年の不活化ワクチンを受けた世代が患者増に寄与した事例がある。1963年に不活化麻疹ワクチンが導入され、追加接種がなかったことから、1970年で分けることに妥当性がないように思える。...
 
●C#麻疹-米国(ウィスコンシンWI州) 20080413.1342
情報源:Myfox NE Wisconsin, Associated Press report、4月10日。
新たな2例の麻疹患者が、ミルウォーキーMilwaukee地区で確認され、合計患者数は、過去10年を超える期間で最多の4人となった。2008年4月10日に当局が発表した。..9日、当局は生後5ヶ月および12ヶ月の麻疹感染患者発生に関する注意を行っていた。いずれも4日に報告されていた23ヶ月の患者と接触が確認されている。3人はともに、Greenfield daycare(保育所)に通園していた。37歳の男性患者1名は、これらの患者との接触はなかった。...以下患者の発生状況など。

○Ea#蝿蛆症 Screwworm myiasis、動物-イエメン(03):確定、FAO 20080413.1343
[1]家畜に蝿蛆症が感染が拡大している。
情報源:IRIN, UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs、3月31日。
[2]イエメン西部で、Old World Screwworm (OWS)の感染流行発生
情報源:FAO AGA NEWS, March 2008
原文参照願います。

2008年4月10日

タイトル
 ○ニパウイルス-バングラディシュ(05):伝播
 ○vCJD-スペイン:疑い
 ○サルモネラ症-米国(04)、co-pathogens 共感染源
 ○トリパノソーマ症、ウシ-ウガンダ
 ○発疹熱 Murine typhus-日本 インドネシアからの輸入
 ○狂犬病、動物、ヒト-米国AR,AZ.GA,NY

●C#ニパウイルス-バングラディシュ(05):伝播
Archive Number 20080410.1310
投稿者:、4月9日。
コウモリからのニパウイルス伝播(20080406.1263)について。まず、マレーシアにおけるコウモリから家畜のブタへのニパウイルス感染に関する、正確な機序は判っていない。今回の感染流行の初発となった農場において、果樹が豚小屋の真上に直接植えられていたため、落下する果実によりウイルスが伝播された可能性があるし、樹上のオオコウモリがおとす糞尿に感染された豚小屋で発生したかもしれない。実験によると、コウモリの尿中で最大4日間ニパウイルスは生存する。...以下、原文参照願います。

●C#vCJD-スペイン:疑い
スペインで2例の狂牛病死亡発生
20080410.1311
情報源:The Associated Press、4月7日。
2008年4月7日、当局は、2005年以来となる、スペインにおける2人のヒト型狂牛病による死亡が発生したと発表した。40才と51才で、2007年12月に1名、2008年2月にもう1例が死亡した。これまでスペイン唯一のクロイツフェルトヤコブ病が2005nennに発生し、マドリッドMadridで26才の女性が死亡している。当局はこの2名の患者の感染は明らかに2001年以前の感染によるもので、それ以後対策は強化されていると説明している。...WHOによるより詳細な情報 

●C#サルモネラ症-米国(04):コロラドCO州、市上水道、共感染源
20080410.1315
情報源:KKTV 、4月9日。
2008年4月8日、コロラドColorado州公衆衛生環境当局は、CDCによって行われたAlamosaの水質調査の結果を公表した。検査結果によれば、ジアルジアGiardiaとクリプトスポリジウム _Cryptosporidium_という、下痢症の原因となる2種類の原虫が確認された。...8日、合計389例のサルモネラ症患者が確認されており、うち107例は検査により確定され、16人が入院した。
関連項目 20080408.1285

●Ea#トリパノソーマ症、ウシ-ウガンダ(Tororo)
Tororo地区でNagana発生
20080410.1316
情報源:New Vision (Kampala) via Allafrica.com 、4月8日。
Tororoにおいて、Nagana感染が流行し食の安全が脅かされていると、獣医学当局者が述べた。ツェツェバエtsetse fliesにより感染が伝播し、ウシに感染するこの疾患は、同地区の食料源として重要な地域の家畜を死滅させる。...最も被害が深刻な地域は、West Budama countyである。...
[Mod.AS注-Naganaナガナ病は、_Trypanosoma brucei_を原因とし、tsetse fly- (Glossina spp) によって伝播されるウシの病気である。ウマ、ラバmules, ラクダ、イヌを死亡させる。ウシ、ヒツジ、ヤギは、通常死ぬことはないが、ある株は例外となる。アフリカ原産の多くの偶蹄類ungulatesには被害が及ぶことはない。より詳細な情報 http://oie.int/eng/normes/mmanual/A_00066.htm]
地図 Uganda 

●C#発疹熱-日本 インドネシア(バリ)からの輸入
20080410.1318
投稿者:日・国際医療センター、Nozomi Takeshita, MD、4月10日。
インドネシアのバリBali島から帰国した23才の男性1名が、murine typhusに感染していることが、2008年4月10日に確認された。2008年1月20日から3月11日までのバリ島滞在中、しばしばMadewi および Kutaのビーチでサーフィンを行っていた。3月24日(発病後7日目)に入院となった。入院時、発熱、血小板減少症、腎機能障害が認められた。第8病日より、紅斑性発疹が出現したため、リケッチア症が疑われた。国立感染症研究所において行われた、血液および皮膚検体についてのPCR法による検査により、_Rickettsia typhi_ DNAが検出された。さらに、_R. typhi_ 抗原反応性抗体の間接免疫蛍光アッセイindirect immunofluorescence assay (IFA) と免疫ペルオキシダーゼアッセイimmunoperoxidase assay (IP)により、抗IgMおよびIgG抗体の上昇が認められた。男性はミノサイクリンにより治療され、後遺症なく回復している。2008年4月に、千葉県においても、別の発疹熱症例の報告があり、驚いている。この患者の血液から、_R. typhi_ DNAが検出されている。日本には、発疹熱の土着感染はないものと考えられている。発疹熱の潜伏期間を考慮すると、患者らは海外で感染したものと見られる。2例目の患者についての検討が続けられている。続いて起こった日本での輸入発疹熱症例の発生によって、バリ島のサーフィンスポットの一部では、発疹熱がendemicであることへの注意が必要となるだろう。
[Mod.LL注-日本では発疹熱がendemicではないと述べられているが、徳島県の男性(1)や福井県(2)で診断された症例の報告がある。文献(1)には、1950年代以降、日本では発疹熱が報告されたことはなく、国内でのblack ratsの増加により再興した可能性があると述べられている。今回の報告は、さらに進歩したDNA法にによる診断である。]
文献
1.Remerging murine typhus, Japan. Emerg Infect Dis. 2004;10: 964-65.
2.Murine typhus infected in Oku-etsu area, Fukui prefecture. J Jap Assoc Infect Dis. 2001;75:341-44.

●C#狂犬病、動物、ヒト-米国(アーカンソー、アリゾナ、ジョージア、ニューヨーク)
20080410.1319
[1] 米国 - New York: キツネ, ヒト
狂犬病のキツネ、ヒトを襲う
情報源:PostStar.com、4月9日。
Lake Georgeの男性1名は、2008年4月7日に、アパートメントの2階の階段を婚約者と上がろうとしたところ、繰り返される攻撃を避けようとして、1匹の狂犬病のキツネによる咬傷と擦過傷を負った。このキツネは、SUVのタイヤを何度も咬もうとした。Warren Countyにおける、2008年初めて確認された狂犬病の動物による攻撃となった。...
[2] 米国 - Arkansas: ペットのイヌ
Polk Countyの家庭で飼育されていたイヌの狂犬病感染確定
情報源:todaysthv.com、4月9日。
Hatfield近郊に住む一家は、208年4月1,2日頃からペットのイヌが不調となり、攻撃的になって咬むようになったと述べた。病状が悪化し安楽死させられ、狂犬病の検査が行われた。放し飼いにされていた上、狂犬病のワクチンを受けていなかった。数週間前に、このイヌはスカンクを殺した。このスカンクが狂犬病感染源であるのは間違いないと当局は述べた。...
[3] 米国 - Arizona: bobcat, ヒト
情報源:TriValleyCentral.com、4月10日。
Pinal County公衆衛生当局は、すべての住民に対し動物の狂犬病に関する勧告を発令した。2008年3月31日、Oracle近郊のPeppersauceキャンプ場のボブキャット1匹が、狂犬病の検査で陽性となった。このボブキャットに、少なくともキャンプサイトで2人が襲われた。....
[4] 米国 - Georgia: キツネ, ヒト
キツネに襲われた場合、狂犬病予防が必要
情報源:Chattanooga Times Free Press onllne、4月10日。
Whitfield County, GAの狂犬病のキツネによる咬傷事例発生により、ジョージアおよびテネシーの各州は狂犬病対策を強化する。...原文参照願います。

2008年4月9日

タイトル
 ○Bunch rots,ブドウ-ニュージーランド
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況 2008(21)
  ケニア、ナミビア、ジンバブエ、ソマリア
  ベトナム、中国(香港、フィリピンから)
 ○狂犬病、イヌ-南アフリカ
 ○チクングニア(11):インド
 ○ディロフィラリア症-ロシア(02),コメント
 ○マヒ性貝毒-南アフリカ、注意喚起

○Ep#Bunch rots, grapevine-ニュージーランド Archive Number 20080409.1298
情報源:The Marlborough Express 、4月8日。
雨が多く、収穫を急がなければ、病気でだめになってしまう...原文参照願います。

●C#コレラ-ケニア(リフトバレー) 20080409.1305
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, Agence France-Presse (AFP) report、4月7日。
ケニア西部Naivashaで、先週5人がコレラ感染流行により死亡したと、2008年4月7日に当局が発表した。Naivashaは首都の北西約90kmに位置する。
地図 Naivasha is located in Rift Valley province 

●C#コレラ-ナミビア(Ohangwena) 20080409.1305
情報源:The Namibian、4月7日。
Ohangwena Regionのコレラ感染患者数は945人となり、死者は4人となったと、2008年4月4日に発表された。
地図 Namibia北部、 the province of Ohangwena(コレラ発生中のAngolan province of Cuneneと接する) 

●C#コレラ-ジンバブエ(Mashonaland Central) 20080409.1305
情報源:Afriquenligne、4月6日。
ジンバブエ北部の衛生当局は、2008年4月6日、北部地域で長引いているコレラ感染流行により、20人が死亡し、200人以上が感染したと発表した。2月以降Shamva districtで感染が発生し、死者20人、感染者221人が発生している。
地図 Shamva is located in Mashonaland Central 

●C#コレラ-ソマリア(Gedo) 20080409.1305
情報源:Garowe Online、4月5日。
ソマリア南西部Gedo regionの小さな町で12人以上が水様性下痢症により死亡した。先週からほか60人が発病している。
地図 Gedo is in southwestern Somalia, bordering on Kenya and Ethiopia 

●C#コレラ-ベトナム(北部) 20080409.1305
[1] コレラ - Viet Nam (north)
情報源:ChinaView, Xinhua News Agency report 、4月9日。
ベトナム北部Quang Ninh省とThai Nguyen省で急性下痢症が発生し、2008年3月初めからの国内の発生地域は14カ所となった。Quang Ninh省では9日、2名の急性下痢症患者が入院にした。初期検査で、コレラ感染と診断されている。Thai Nguyen省の27歳の女性もコレラ感染陽性との検査結果が出ている。
[2] コレラ - Viet Nam (north)
情報源:ChinaView, Xinhua News Agency report、4月8日。
2008年3月以降、ベトナム北部の12の省と市で500人近い急性下痢症患者が確認されており、このうち100人以上は検査によりコレラと診断された。...
地図 Viet Nam  

●C#コレラ-中国(香港) フィリピンからの輸入 20080409.1305
情報源:Hong Kong Information Services Department、4月7日。
健康保護センターは、2008年初となる、Wong Tai Sin [district]の女性コレラ感染患者を確認した。フィリピンへの旅行中に発病した。2008年3月29日から4月2日までフィリピンを旅行し、31日、下痢症、腹痛、めまい、嘔吐を発症した。現在、香港の入院して容態は安定している。検査の結果、コレラ菌_Vibrio cholerae_ biotype Ogawaの感染が陽性となった。2007年のコレラ感染患者数は3人で、2006年1人、2005年5人、2004年5人、2003年7人となっている。

●Ea#狂犬病、イヌ-南アフリカ(E. Cape) 20080409.1306
East Londonで狂犬病感染流行
情報源:iafrica.com, South African Press Association (Sapa) report 、4月9日。
East Londonおよびその周辺地域の狂犬病感染流行を受け、州獣医学当局は、地域のイヌ所有者に対して、同局の移動クリニックで、狂犬病ワクチンを受けるよう呼びかけている。...南アフリカに土着感染している狂犬病は、毎年多くの患者の死亡原因となっている。..
地図 East London:25万人の都市で、the metropolitan areaには70万人以上が住む インド洋に面したEastern Cape, SE South Africaにある 

●C#チクングニア(11)-インド(ケララ州) 20080409.1307
情報源:Thaindian News, Indo-Asian News Service (IANS) report、4月9日。
蚊族の刺咬によって感染が広がる、ウイルス性疾患のチクングニアが、ケララKerala州に再び現れた。2008年初めての患者は、Kozhikode districtから報告された。2008年4月7日に報告されたこの感染流行は、豪雨と季節外れの降雨に続いての発生であった。2007年、チクングニアは州南部から中央部で大きな被害を発生させたが、Kozhikode地区は北部にある。....
地図 India;Kerala州はTamil Naduのすぐ西 

●C#ディロフィラリア症-ロシア(02):Kirov region、コメント 20080409.1308
投稿者:Melissa Moore DVM、4月9日。
20080408.1286に関して。
Dirofilariaによって発生するのは、イヌやネコの heartwormであり、lungworm(肺線虫)ではない。Lungwormは、イヌでは_Oslerus (Filaroides) osleri_ であり、ネコでは_Aelurostrongylus abstrusus_ および _Capillaria aerophila_ である(Merck [Veterinary Manual]より)。
[Mod.DK注-確かに_Dirofilaria immitis_は、イヌではたいていの場合、他の哺乳動物ではしばしば、heartwormとなるが、まれではあるがヒトの肺結節の原因となる。主に米国で確認されている。欧州やアジアに多い、_Dirofiliaria_ subgenus _nochtiella_ most commonly _repens_ は、ヒトの皮下炎症性腫瘤の原因となる。]

●C#マヒ性貝毒-南アフリカ、注意喚起 20080409.1309
情報源:AllAfrica.com 、4月9日。
当局からの指示があるまで、West Coast of South Africa (north of Cape Point) において、いかなる貝shellfish, カキoysters,アワビabaloneも、採って食べてはいけない。2008年4月5日に漁業監視当局が、Melkbosstrand(ケープタウンCape Townの北)の浅瀬で、死亡したperlemoenを発見し捕獲したことによる。検査により、アワビから低濃度のParalytic Shellfish Poisoning (PSP、マヒ性貝毒)が検出された。...PSPは、有害な藻である、ある種のdinoflagellateによって発生する。ムール貝やカキなどが海水から有害な植物プランクトンを捕食したときに発生する、Aleandrium cantellaは、algal toxin(藻類の毒)の蓄積によって、ヒトやその他の捕食者に危険を及ぼすレベルに達する可能性がある。PSPの初期症状は、食後30分以内に起こる、tingling(疼痛), stinging(刺すような痛み)、口唇・舌・指先の灼熱感である。続いて、腕・足・首のしびれ感がおきる。
写真 perlemoen 

2008年4月8日

タイトル
 ○プリオン病最新状況2008(05)
  スペインで2名のvCJD患者発生疑い
 ○Dirofilariasis(ディロフィラリア症)-ロシア
 ○マラリア-ボツワナ
  ジンバブエと南アフリカとの国境付近で患者増加
 ○レプトスピラ症-ニューカレドニア(02):背景
 ○第13回国際感染症学会 事前登録締切
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(43):中国、エジプト、WHO
  中国の父子間感染、治療にH5N1型ワクチン被接種者の血清使用
  19歳のエジプト人男性死亡(21人目の死者)
 ○ブルータング-ヨーロッパ(21):BTV-8、胎児感染、ワクチン接種
 ○鳥インフルエンザ(59):インド、韓国
  インド、韓国の鳥インフルエンザ感染拡大
 ○Wheat stripe rust, oilseed rape sclerotinia-中国
 ○結核、ウシ-米国(04)MN、沈静化

●C#プリオン病-英国、スペイン:最新状況2008(05) Archive Number 20080408.1285
[1] 英国: National CJD Surveillance Unit -- monthly statistics as of 7 Apr 2008
2008年4月7日、クロイツフェルトヤコブCreutzfeldt-Jakob病 月例報告
情報源: UK National CJD Surveillance Unit, monthly statistics 、4月7日。
Summary of vCJD(変異型クロイツフェルトヤコブ病) cases - 死亡
------------------------------
Deaths from definite vCJD (confirmed): 115
Deaths from probable vCJD (without neuropathological confirmation): 48
Deaths from probable vCJD (neuropathological confirmation pending): 0
Number of deaths from definite or probable vCJD (as above): 163

Summary of vCJD cases - 生存例
-----------------------------
Number of probable vCJD cases still alive: 3

合計
-----
Number of definite or probable vCJD (dead and alive): 166
1ヶ月間、新たに診断されたvCJD患者はなかった [2] Suspected cases of vCJD(スペイン) Castilla y Leonの死亡患者、狂牛病によるものと確認される
情報源:Spanish News in English 、4月7日。
Castilla y Leonで死亡した若者2人の原因は、変異型クロイツフェルトヤコブ病vCJDによるものと確認された。この2人は、およそ8年前に感染した牛肉を食べた ものと考えられている。スペインの専門家らは、今後数ヶ月間、同様の患者がさらに発生する可能性があると見ている。...2005年に帰国したマドリッド Madridの1名の26歳女性患者以来の死亡となった。1人の死亡は1ヶ月前のことであり、もう1人はそれ以前であった。いずれも農業関係者ではない。
[3] Suspected cases of vCJD in Spain スペインで2人がヒトでの狂牛病感染で死亡した
情報源:swissinfo.ch, Reuters report 、4月7日。
スペインで2人がvCJDにより死亡したと、2008年4月7日、Castilla y Leon地方衛生当局が発表した。1980年代に英国で初めて確認されたBSEは、欧州など複数の国々で確認されている。研究者によると、感染した肉骨粉 をエサとして食べたウシに感染が拡大し、ヒトではvCJDの原因となる。当局に夜と、スペインでvCJDによる死亡が発生したのは、今回が初めてではない [スペインではこのほかに1例のみ発生している]。
[Mod.CP注-非常に紛らわしい報告で、もし確定されたなら、これだけでvCJDの深刻な拡大を示唆する。2007年11月までに、英国で163例、 そのほかの国で39例のvCJD症例が確定されている:その多くが英国と関連があった:フランス23、アイルランド4、米国3、オランダ2、ポルトガル 2、イタリア・カナダ・日本・サウジアラビア・スペイン各1。"youngsters"とされている患者の年齢、BSE感染の肉、英国への渡航などの詳細 な情報が望まれる。]
地図 Castile and Leon(Castiia y Leon)はスペイン最大の自治州で、EU最大のadministrative subdivisionsの1つでもある 
[4] Kuru and sCJD prion probable identity
情報源:Proc. Natl. Acad. Sci.USA, 10, 1074Sci.、3月2日。
kuruおよび古典的(散発性)CJDの原因プリオンの感染伝播パターンが解明されたとの報告、原文参照願います。

●C#Dirofilariasis ディロフィラリア症 - ロシア (キーロフKirov地方) 20080408.1286
キーロフ地方で複数のdirofilariasis患者発生
情報源:IA Rosbalt-Privolzhie [in Russian]、4月7日。
2008年、2例のヒトでのdirofilariasis感染が、キーロフ地方で報告されている。同地域で初めてのヒトの感染発生であると、同地方Rospotrebnadzor(連邦消費者保護福祉局)の広報が明らかにした。この2例の患者は、同地方Kotelnichsky地区で確認された。蚊族の刺咬により感染したものと見られている。感染源(保有動物)は、ペットのイヌ・ネコや、まれに野生の肉食獣(オオカミ、キツネなど)である。ヒトや動物への感染伝播は、5月から9月にかけて発生する。
[Mod.NP注-ディロフィラリア症は、イヌの感染やベクターの分布など、疫学・環境・気候などの条件により、発生地域が拡大している。2007年のRospotrebnadzorの報告によれば、ロシアのTula, Voronezh, Belgorod, Ivanovo, Vologda, Camara, Nizhniy Novgorod, Saratov, Chelyabinsk, Orenburg, Penza, Omsk, Ulyanovsk, Kurgan, Amur (Blagoveschensk), Krasnodar, Krasnoyarsk and Altayの各地方で発生している 地図]
[Mod.EP注-_Dirofilaria_ spp.がヒトに感染することはまれで、皮下に結節を形成する。蚊族の伝播する線虫の保有宿主は、ネコとイヌ(dog lung wormイヌ肺虫)である。]
関連項目 20031012.2564

●C#マラリア-ボツワナ (Selebi Phikwe) 20080408.1287
Bobirwaでマラリア感染流行発生
情報源:BOPA Daily News、4月7日。
Bobirwa地区で、合計6人がマラリアに感染して死亡し、ほか201人が治療を受けていると、公衆衛生の専門家が述べた。Selebi-Phikwe and Bobonong地区担当の医師は、2008年3月1日から4月7日までにMmadinare, Bobonong and Selebi-Phikweの各病院で、患者らの感染が確定されている。通常数例程度の報告しかないこの地域としては、異常に高い数字であり、過去2年間の2倍に当たると述べた。...以下、発生地域の詳細、患者のマラリア感染に対する知識の欠如、マラリア迅速検査の開始、co-artemによる薬剤耐性マラリアの治療など。
[Mod.EP注-Selebi-Phikweは、マラリアの低リスク地域と考えられている。ジンバブエと南アフリカに近い、ボツワナ東端にある。マラリアの増加は、ジンバブエでのマラリア増加と関連がある可能性があり、国境を越えた感染伝播か、あるいはマラリアに感染したジンバブエからの難民流入による。Co-artemは、アルテミシンartemisininの抽出物で、他の薬剤に耐性の熱帯熱マラリア感染に有効である。]
地図 

●C#レプトスピラ症-ニューカレドニア(029:背景 20080408.1291
情報源:GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network) 、4月7日。
ニューカレドニアで最近発生した感染流行により、太平洋地域で高率にレプトスピラ症が発生する地域の1つであることが明らかにされた(グラフ)。
レプトスピラ症は、(ニューカレドニアの)west coastの牧牛地域やメラネシア農村部に多く、Bourail areaにおいて最も高率に発生し、3月から5月が発生のピークである。以下、毎年平均4例の死亡が発生していることなど...原文参照願います。

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(43)-中国 20080408.1292 中国人男性が、父親に鳥インフルエンザを感染させた可能性がある
情報源:Reuters India、4月8日。
2007年12月に鳥インフルエンザにより死亡した24才の中国人男性1名は、その父親に直接ウイルスを感染させるという、まれなヒト-ヒト感染のケース であったことが、2008年4月7日に研究者により報告された。中国政府当局はすでに、この(24才の)息子が、現在生存している52才の父親を感染させ たと発表していた。遺伝子配列解析などの検査の結果、このことが確かめられたと研究者が述べている。「今回の中国本土でH5N1型高病原性鳥インフルエン ザAウイルス感染が確定された症例における家族内集積において、初発患者が、この患者を入院中に介護していた父親にH5N1型ウイルスを感染させたものと 考えられる」と筆者らは医学雑誌Lancetで述べた。通常、H5N1型鳥インフルエンザは、アジア、中東、アフリカ、ヨーロッパの鳥類に感染が流行す る。ヒトに感染することはまれであるが、2003年以来世界で376人が感染し238人が死亡している。患者の多くは、感染した鳥類から直接感染している が、少数のまれなケースとして、ある患者がもう1人の患者に感染させた例がある。このような例は、インドネシアで報告されており、2008年3月、パキス タンの兄弟2人ついても報告があったばかりである。感染は、遺伝学的な関連のあるもの同士が主で、この2人の中国人も同じである。複数の専門家は、 H5N1型感染に遺伝学的な感受性が存在すると考えている。..ヒト-ヒト感染が容易となる変化が生じれば、大流行につながり、世界中で多数の死者が発生 するため、すべての感染が慎重に検討されている...北京の中国CDCのYu Wangらは、江蘇省で2007年12月に、1週間のうちに発生した男性とその息子のケースを調査した。また、この2人の男性と濃厚な接触のあった91人 についても検査を行なった。いずれも感染していなかった。男性は高熱、咳、水様下痢があり、男性の父親は、熱心に病院で看病していた。息子は死亡したが、 父親はタミフルとリマンタジンを服用し、治験のH5N1型ワクチンを接種された女性の血清も投与され、回復した。医療関係者の特別なoccasional 感染を除けば、ヒト-ヒト感染が疑われる事例はすべて、遺伝学的に関連のあるもの同士の間の報告であると、ベトナム政府機関の当局者はコメントしている。 「今回の知見は、家族間という接触の強度や接近性に帰結する可能性もあるが、宿主のH5N1型感受性も関係している」とも述べた。H5N1型患者と密接で 長時間の接触あれば、念のために抗インフルエンザ薬を服用すべきであるとしている。2008年3月31日の週に、WHOは、2007年におきたパキスタン の兄弟3人のH5N1型感染で、ヒト-ヒト感染が発生した可能性があることを明らかにした。最大のヒトでの鳥インフルエンザ感染集積は、2006年5月に インドネシアで発生し、少なくとも家族7人が死亡している。
[Mod.CP注-おそらく、この報告で最も重要で新たな事実は、息子から父親に感染が伝播した可能性が確認されたことではなく、現在生存している患者の治療に、治験のH5N1型ワクチンを接種された女性の血清が使用されたことである。]
●C#鳥インフルエンザ、ヒト(43)-エジプト、WHO 20080408.1292 鳥インフルエンザ感染状況-WHO更新8
情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News 、4月8日。
エジプト保健人口省は、1例の新たなヒトの鳥インフルエンザA型(H5N1型)ウイルスの感染症例を発表した。患者は、Kafr El-Dawar District(Behera governorate)の19才の男性である。この男性は、2008年3月30日に発症し、同31日に入院したあと、4月4日に死亡した。男性の H5N1型鳥インフルエンザAウイルスの感染は、カイロCairoにある、米国海軍医科学研究ユニットUS Naval Medical Research Unit 3 (NAMRU-3)において確認された。男性の感染源に関する調査により、発病して死亡した家禽との接触歴が認められている。エジプトでは、今日までに 48人の感染が確認され、21人が死亡した。
[ModCP注-20080406.1257で報告されていた、エジプト21人目の死亡の、WHOによる公式の確認である。]

○Ec#行事日程2008(10):13th ICID early registration deadline 20080408.1293
Subject: 13th ICID
Location: Kuala Lumpur, Malaysia
Venue: Kuala Lumpur Convention Centre
Dates: 19-22 Jun 2008

○#Ea#ブルータング-オランダ、スイス、ヨーロッパ(21):BTV-8、胎児感染、ワクチン接種 20080408.1294
[1] オランダ, Fetal infection/changes オランダでのブルータング感染流行後、仔牛の水頭無脳症 Hydranencephaly
情報源:The Veterinary Record, 162:422-423 (2008): letters 、3月29日。
(subscription)
[2] スイス, vaccination
ブルータングワクチン接種指示
情報源: Swiss Federal Veterinary Services web-site [trans from German]、4月4日。
いずれも原文参照願います。

●Ea#鳥インフルエンザ(59)-インド(トリプラTripura) 20080408.1295 インド (Tripura):トリプラで鳥インフルエンザ発生、処分作業開始
情報源:Reuters India 、4月8日。
2008年4月8日、死亡した家禽の鳥インフルエンザ感染が確認されたことから、バングラディシュとの国境にある、北東部の辺境の村々で、数千羽のニワトリの処分と、住民の発熱に関する調査が開始された。Dhalai district(Tripura state)の8つの村のニワトリとカモが集められている。
[Mod.AS注-バングラディシュ国境地帯内ではあるが、今回の感染流行は著しい感染範囲の拡大と成っている。]
地図1 地図2  The state of Tripura:India北東部 

●Ea#鳥インフルエンザ(59)-韓国 (N Jeolla) 20080408.1295
[1] 韓国 (North Jeolla) 韓国で新たな鳥インフルエンザ感染流行確認
情報源: Reuters Health、4月7日。
2008年4月8日、韓国政府は、すでに養鶏場での感染が報告されている南西部の、カモ農場1ヶ所で、新たな鳥インフルエンザ感染流行が発生したことを確認し、このほかにも2ヶ所で発生が疑われるため調査を行なっていることを明らかにした。先週6000羽の家禽が死亡したJeongeup farmでは、6500羽のカモの処分が開始された。このほか、付近のカモ農場2ヶ所でも、5日から6日にかけて数百羽が死亡し、調査が行なわれている。[the Korea Timesによると、これらの農場は Gimje and Sunchang (North Jeolla province)にある] この地域は、先に韓国では13ヶ月ぶりとなるH5N1型感染流行が報告されている、ソウルから215kmの、Gimjeからわずか27kmの地点である。..韓国では、2006年1月から2007年3月にかけて、致死性H5N1型鳥インフルエンザ感染流行が7件発生している。
[2] 韓国 (North Jeolla) Jeongeupで強毒性鳥インフルエンザが確認された
情報源:The Dong-A Ilbo、4月8日。
南西部Jeongeup市で、高病原性鳥インフルエンザウイルスが確認された。North Jeolla Provinceでは、Gimjeの養鶏場につづき2件目の流行となった。当局は、2008年4月7日、3日に報告されていたJeongeup近郊のYeongwonの農場で死亡したカモの死因が、H5N1型鳥インフルエンザウイルスであることを確認したと発表した。先週、Yeongjiの養鶏場で確認された第1の感染流行語、鳥インフルエンザが疑われる感染流行は、4件となった。地域検疫担当局は、5日に700羽が死亡したGobuのカモ農場を調査している。...精肉業者の対応など...
[Mod.AS注-4月2日の韓国政府のOIEへの報告では、血清型は調査中となっていたが、H5N1型と確定されている。]

○Ea#結核、ウシ-米国(04):ミネソタMN州、沈静化 20080408.1296 USDA米農業当局、ミネソタMinnesota州のウシ結核感染状況修正
情報源:Minnesota Farm Guide 、4月8日。
原文参照願います。
○Ep#Wheat stripe rust, oilseed rape sclerotinia-中国 20080408.1297 中国、小麦と菜種の病気への対策強化
情報源:China View 、4月8日。
原文参照願います。

2008年4月7日

タイトル 
 ○デング熱・デング出血熱 最新状況2008(14)
  ブラジル、グアドループ、ニュージーランド、フィリピン
 ○Bacterial black spot,マンゴ-インドAP
 ○真菌性疾患、菜種-英国、カナダ
 ○鳥インフルエンザ(57):フランス、ハクチョウ、否定、訂正
 ○腎症候性出血熱-ロシア、予測
 ○炭疽、ウシ-インド(02)
 ○ウエストナイルウイルス-米国、最新状況2008 西半球(04)
 ○レプトスピラ症-ペルー、新たな種
 ○黄色ブドウ球菌、注射の汚染-米国FL、注意喚起
 ○レプトスピラ症-ニューカレドニア
 ○鳥インフルエンザ(58):チェコ共和国、否定、訂正

●C#デング熱-ブラジル Archive Number 20080407.1270
[1] ブラジル(セルジペSergipe)
Sergipe州の7都市でデング感染流行が発生している。
情報源:Globo.com [in Portuguese]、4月2日。
州保健大臣によると、Sergipe州の7都市でデング感染流行が発生し、6つの市で危険性が高まっている。感染流行が発生しているのはLaranjeiras, Neopolis, Carira, Tobias Barreto, Riachuelo, Malhador, and Campo do Britoである。住民10万人当たり301例以上の発生を流行とみなす。Aracaju, Nossa Senhora do Socorro, Stone Mole, Brejo Grande, and Sao Cristovaoは、10万対10-300の発生があり、感染流行となるリスクがある。2008年州内では653例が発生した(2007年1年間の発生は861例)。3ヶ月で4例の死亡例が確認されている。...
地図 Brazilian states, including Sergipe 
[2] ブラジル (リオデジャネイロRio de Janeiro)
情報源:O Globo Online [in Portuguese]、4月2日。
リオデジャネイロのデング感染流行により、2008年4月1日、公衆衛生ネットワークが破綻した(多くの患者のため、各病院が受け入れ不能になった)。3月31日、Rioにおいて、新たに5人の小児を含む13人のデングによる死亡が確認された。2008年1月以降、少なくとも67例の死亡が確認されており、うち40例は小児である。2008年3月29日までの疫学第13週までの、国内のデング感染総患者数は、12万人あまりである。
[Mod.TY注-追加情報として、Rio市内では、44例のデングによる死亡が発生し、うち23例は12歳以下の小児であった、州内の死者は67人である。国内全体では、デングに関連する74例の死亡があり、48例はDHF、残りは関連する合併症によるものである。]

●C#デング熱-グアドループGuadeloupe 20080407.1270
グアドループにおける、2007年のデング感染流行 要約
情報源:Institut de Veille Sanitaire, Point Epidemiologique [in French]、3月25日。
患者数:19200人 期間:17週間(疫学第35-52週、ピーク第43週=10月末)
重症化率 0.8%(5%DHF) 優位であった血清型:DEN-2(2-8月)、DEN-1(9-12月)
死者3 うち2人はDEN-2ウイルス感染と直接的な関連性があった
[Mod.TY注-2008年の状況(感染継続の有無など)についても報告を望む。]
地図 Guadeloupe in the Caribbean 

●C#デング熱-ニュージーランド、トンガからの輸入 20080407.1270
23人以上のニュージーランド人がデング熱に感染し、トンガでの流行に注意するよう当局が呼びかけている
情報源:New Zealand Herald 、4月2日。
23人以上のニュージーランド人が、蚊族媒介性のウイルス性疾患(デング熱)に感染した。2人は入院を必要とした。「トンガにおいて感染流行が発生しており、注意が必要である」と、オークランドAucklandの医療担当医師が述べた。
[Mod.TY注-2008年3月2日、ProMEDでは、トンガにおける200人を超えるデング患者を報告した(20080309.096)。ニュージーランドでデング感染患者が発生したとの上記報告から、トンガでの感染流行が継続していることが想像される。トンガからの情報を希望する。]
地図 Tonga islands in the South Pacific 

●C#デング熱-フィリピン(ネグロスオリエンタル Negros Oriental) 20080407.1270
Negros Orientalのデング患者数は、2008年3月に50%減少した。
情報源:Sun Star、4月2日。
保健局によると、ネグロスオリエンタルNegros Orientalのデング患者数は、2008年3月に50%減少した。疫学サーベイランスユニットは、1-26日の間の患者数はわずか34例であったと報告した(2月は70例、1月は130例)。当局者は、患者数減少は夏季に入ったためとしているが、昨年よりも以前高率であるため、引き続き注意するよう呼びかけている。...
地図 Philippine provinces, showing Negros Oriental 

○Ep#Bacterial black spot,マンゴ-インド(アンドラプラデシ州) 20080407.1271
情報源:The New Indian Express (Newindpress.com) 、4月3日。
クリシュナKrishna地区の季節はずれの降雨の被害を受け、2008年のマンゴシーズンは低調に始まった。Banginapalli, Thotapuri, Nuzvid Chinnarasaluなどの品種は、大きな市場からの需要がある。Banginapalliは、予期せぬ雨のため、'mangu' [bacterial black spot]病の被害を受け、黒い斑点がでるため、よい値段がつかなくなる。...
[Mod.DHA注-]

○Ep#真菌性疾患、菜種oilseed rape-英国、カナダ 20080407.1272
[1] _Phytophthora_ root rot and clubroot - 英国
まれな病気がoilseed rapeの収量に被害を出した
情報源:Farmers Guardian 、4月4日。
[2] Clubroot根こぶ病 - カナダ (アルバータAlberta)
キャノーラcanola のカビとの戦い
情報源: The Edmonton Journal、4月1日。
原文参照願います。

●Ea#鳥インフルエンザ(57)-フランス、ハクチョウ、否定、訂正 20080407.1273
投稿者:仏・Ministere de l'Agriculture et de la Peche、Patrick Tallon、4月7日。
"Avian influenza (57): France, swan 20080406.1259" に関して。
ProMEDのこの投稿は、2007年7月5日付けの古いBBCニュースからの情報で、フランスで新たなH5N1型鳥インフルエンザウイルス発生と間違って伝わっている。仏農漁業省は、フランスにおいて、新たなH5N1型鳥インフルエンザ発生はないことを明らかにする。
[Mod.AS注-すみません...]

●C#腎症候性出血熱-ロシア(Udmurtia), 予測 20080407.1276
2008年、げっ歯類での感染と、それに伴いヒトでの感染が増加すると見込まれている。
情報源:Udminfo News Agency [in Russian]、4月2日。
Udmurtiaにおける、2008年の腎症候性出血熱hemorrhagic fever with renal syndrome (HFRS)発生に関する予測は、好ましいものではない。げっ歯類での症例の増加が予想され、これに伴って、ヒトでの発生も増加すると見られている。現地Rospotrebnadzor当局は、3-4年ごとに発生していると説明している。昨年(2007年)、Udmurtiaにおいて、383例のHFRS患者が発生した。都会に比べ、農村部での有病率は2.9倍である。30.5%がIjevsk市で発生した。Kezsky と Krasnogorskyの2ヶ所では発生していない。最も被害が大きかったのは、 Syumsinsky, Kiznersky, Yak-Bodyinsky, Grakhovsky, Uvinsky, Alnashsky, Karakulinsky, Vavozhsky, M-Purginsky, and Igrinskyであった。37.9%が森林地域で発生し、住居内32.1%、工場内12.5%、都市部の庭園9.7%の発生があった。感染のリスク低減のため、げっ歯類の進入防止対策が勧められている(その他、衛生環境の改善など)最も感染(機会)のリスクが高いのは、冬が終わった後はじめて小屋など訪れるときである。"wet methods" による小屋の清掃で十分onlyであるとされている。最も一般的な感染様式は、85%を占めるair-dustである。室内の徹底的な換気も必要である。げっ歯類から食料を遠ざけ、げっ歯類との接触のあった食品は使用しないことである。食事の前に必ず手洗いをし、ベッドの寝具は2-3時間日光に当てる。
[Mod.CP注、VM注-2008年夏のHFRS感染は大変であると予想されている。森林のげっ歯類は、暖冬により相当な数が繁殖しており、住居に移動している可能性がある。]
地図 Republic of Udmurtiaは、ロシア領内にあるsovereign republicの1つで、the Middle Urals西部(the Kama and Vyatka riversの間)に位置する 

○Ea#炭疽、ウシ-インド(02):オリッサOrissa州 20080407.1277
炭疽感染により20頭のウシ死亡、市場閉鎖
情報源:The New Indian Express (Newindpress.com)、4月7日。
Agalpur block [in Balangir, Orissa]において合計20頭のウシが死亡し、炭疽菌に感染していたことが確認された。死後解剖の結果判明した。ヒトへの感染拡大がないか、調査するよう指示がだされた。 3つのpanchayats [村レベルの行政単位] of Agalpur block -- Jharnipali, Podapali, and Bharsuja--が監視下に置かれている。約40万回分のワクチンが、臨時extended接種用に調達された。
[Mod.MHJ注-OIEは、2004年以来毎年Orissa州における炭疽感染流行を報告して来た。...]
地図 Balangir,Orissa 

●C#ウエストナイルウイルス-米国、最新状況2008:西半球(04) 20080407.1278
2008年の州内初で、全米では2例目のWNV感染が確認された。
情報源:The Daily Leader、4月1日。
ミシシッピMississippi州の衛生当局は、2008年3月31日、州内では2008年初となる、ヒトでのWest Nile virus(WNV)感染症例がLincoln郡から報告されたことを明らかにした。患者の詳細は明らかにされていない。この症例は、2008年の全米においても2例目の患者である。州内にウイルスが存在し、他の地域にもある可能性があると、疫学担当者が述べた。通常真夏から秋にウイルスが増えるため、3月にWNV感染が確認されることは異例だが、これまでにも1月から12月まで、患者発生が報告されている。2007年、合計136人が感染し、4人が同ウイルスの感染により死亡した。WNVに感染しても20%しか症状が現われないため、2007年そして2008年にも、報告されたよりも多くのヒトが感染している。...やや長文、原文参照願います。
[Mod.TY注-]
地図 Mississippi showing its counties 

●C#レプトスピラ症-ペルー(Loreto)、新たな種species 20080407.1279
アマゾンで新しく発見された_Leptospira licerasiae_は、同地域の約40%のレプトスピラ症の原因であった可能性がある。
情報源:Science Daily、4月6日。
ペルーのアマゾン地域で、熱帯病であるレプトスピラ症の調査中、カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究者は、同疾患の患者の最大40%の原因である可能性がある、新興の細菌を発見した。重症のレプトスピラ症の患者は、黄疸・腎不全・肺出血の症状が見られ、死亡率が高い。この研究者は、リマLimaの研究者らと共同で、動物からヒトにまで拡がるレプトスピラ属の新たな種の発見につながった研究を指揮してきた。レプトスピラ症は、重症の、水系感染によって動物からヒトに伝播される疾患で、毎年世界中で数千万人の患者が発生している。致死率は一部の地域では20-25%に及ぶ。人口の密集した熱帯地域や、レプトスピラに感染したネズミなどの動物の尿で汚染された水に曝露する農村部などに、特に多い。新たに発見された種は、アマゾンの生物多様性を反映し、Peruvian Amazon region of Iquitosのレプトスピラ症の主な原因となっている。...ごく少数の患者からの培養による新たな種である_Leptospira licerasiae_は、8匹のラットでも確認され、遺伝子レベルで従来の他のレプトスピラ菌とは大きく異なっており、新たな生物学的特長を有している。...881人の有熱患者についての、前方視的研究より、41%の患者がこの新たな株の抗体のみを有していた。...
[オリジナル Human leptospirosis caused by a new, antigenically unique _Leptospira_ associated with a _Rattus_ species reservoir in the Peruvian Amazon. PLoS Negl Trop Dis 2008; 2(4): e213. DOI: 10.1371/journal.pntd.0000213 ]
[Mod.LL注-Iquitos area of the Peruvian Amazon(in Loreto Region)で、相当数の患者が感染していることが判明した。ペルーの他の地域での血清学的調査では、この血清型に多くの患者が反応した地域は2カ所だけ--Ucayalo and Ayacucho-San Francisc--であった。世界の他の地域にも、この種が存在するかについては、確かめられていない。]
地図 Peru 

●C#黄色ブドウ球菌、注射の汚染-米国(フロリダFL州)、注意喚起 20080407.1280
ペインクリニックでの治療後、12人のブドウ球菌感染が発生し、注射薬の汚染が疑われている
情報源:Tallahassee.com、4月4日。
フロリダFlorida州保健当局は、Tallahasseeの1ヶ所のペインクリニックで治療を受けた12人に発生した、黄色ブドウ球菌感染流行の原因を調べるため、検査の結果を待っているところである。患者らの動向を追っているLeon Countyの衛生当局者は、薬剤耐性のMRSAではないと説明した。ほかにも入院中の患者あるが、ブドウ球菌の感染は確認されていない。the Pain Institute of North Floridaの調査に当たっている感染症の専門家は、皮膚の接触や、不衛生な器具による可能性を否定した。調査は、汚染の可能性のある使用された薬剤に集中して行なわれていると、医院の経営者が話した。感染した1人である、Bainbridge(ジョージアGeorgia)の64歳の女性は、およそ2週間前にクリニックで注射を受け、ひどい背部痛がいくぶん和らいでいたと述べた。しかしその後からだの左側のひどい痛みが始まり、幻覚を生じ、自分の子供が判らなくなったという。触られただけで叫び声が出るほど、強烈な痛みであった。クリニックでは、この女性を受診させ、血液培養を採取して、救急外来を受診させた。ブドウ球菌感染と診断され、直ちに抗生物質による治療がおこわなれ、1週間半が経過した、2008年3月24日に退院した。この感染流行で、17人が経過観察のために入院した。専門家は薬剤の汚染が疑われるとし、薬剤が注入された部位に病巣injuriesがあり、組織の深部であったと説明した。
[Mod.LL注-どのようにして汚染されたのかは不明だが、1本のバイアルの薬剤が、多数の患者に使用された可能性がある。各々の感染者が、別々のバイアルの注射薬を使用されていたとすると、生産過程の汚染ということになる。もしそうであれば、別の場所で、さらに患者が発生することになる]

●C#レプトスピラ症-ニューカレドニア 20080407.1281
ニューカレドニアの各地で、レプトスピラ症患者が増加している。
情報源:Pacific Magazine、4月7日。
2008年2月にデング熱感染流行が宣言され未だにコントロールされていない上に、ニューカレドニアでは水に関係する疾患、すなわちレプトスピラ症に立ち向かわなければならなくなった。首都ヌーメアNoumeaとその周辺地域だけでなく、北東部のリフLifou島(Loyalty island group) でも、320人以上の患者が発生している。...
地図1 New Caledonia:"sui generis collectivity(自治共同体)"であるが、事実上フランスの海外県となっている 主島(Grande Terre), the Loyalty Islands,と小島で構成されている
地図2  Melanesia in the southwest Pacific 

●Ea#鳥インフルエンザ(58)-チェコ共和国、否定、訂正 20080407.1282
投稿者:チェコ・University of Veterinary and Pharmaceutical Sciences Brno、Assoc. Prof. MVDr. Petr Lany, Ph.D.、4月7日。
20080406.1259に関して。
2007年7月5日のBBCニュースから取られた情報で、チェコで最後にシチメンチョウとニワトリの鳥インフルエンザ感染流行が発生したのは、2007年6月と7月である。

2008年4月6日

タイトル
 ○馬インフルエンザ-オーストラリア:清浄化
 ○RABBIT CALICIVIRUS,ウサギ-ニュージーランド(03)
 ○馬ヘルペスウイルス-カナダSK(2)
 ○口蹄疫、ウシ-モザンビーク
 ○家禽コレラ-米国UT(02)
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(42):エジプト、インドネシア
  4月5日、ナイルデルタBeheiraの19才のエジプト人が21人目の死者となった
  4月5日、16才のインドネシア人少女が死亡し感染が疑われている
 ○チクングニア-インドネシア(02)
  感染の拡大が続いている
 ○鳥インフルエンザ(57):フランス、白鳥
  南部で死亡して発見されたハクチョウ3羽のH5N1陽性
 ○黄熱-南米(18):ブラジル
  ブラジル国内の黄熱による死者は21人となった
 ○ヒトメタニューモウイルス-カナダ(02):背景
 ○クリミアコンゴ出血熱-ロシア
  ロシア南部での発生が増加している
 ○ニパウイルス-バングラディシュ(04):感染経路
  コウモリによって汚染されたナツメヤシの樹液が原因
 ○黄熱-南米(22)、ブラジル、サル

○Ea#馬インフルエンザ-オーストラリア(ニューサウスウェールズNSW、クイーンズランドQLD州):清浄化 Archive Number 20080406.1252
豪、3ヶ月間馬インフルエンザ発生せず
情報源:Australian Chief Veterinary Officer
2007年12月9日にNew South Wales、同25日にQueensland州において、最後のオーストラリアにおける馬インフルエンザが発生して以来、継続されているサーベイランスでは、新たな感染例は発見されていない。2007年8月に馬インフルエンザが診断されてから、豪政府は精力的な感染対策を実施してきた...

○Ea#Rabbit calicivirus、ペットのウサギ-ニュージーランド(03) 20080406.1253
投稿者:英・Dr Peter J White PhD、4月5日。
野生のウサギでは、病原性のないRHDV(ウイルス)が存在する。たとえば、...原文参照願います。

○Ea#馬ヘルペスウイルス-カナダ(サスカチュワンSK州)(02) 20080406.1254
ウマの、馬ヘルペスウイルス感染発生の疑い
情報源:Saskatoon Hope Page、4月4日。
地方の農場で、1頭のウマが安楽死となり、他の3頭も軽い感染症状を呈している。The Western College of Veterinary Medicine(獣医科大学)は、馬ヘルペスウイルスequine herpes virus type 1(EHV-1)の神経症状であるとの診断確定のため、検査を行なっていることを明らかにした。2008年3月中旬、乗馬用の馬小屋でEHV-1感染が発生し始めた。合計15頭のウマが治療を受けた。...EHV-1感染の症状の説明など。


○Ea#口蹄疫、ウシ-モザンビーク(ガザGaza) 20080406.1255
口蹄疫Foot and mouth disease [FMD]が、モザンビーク南部ガザ州で確認されている。
情報源:AllAfrica.com、4月3日。
口蹄疫Foot and mouth disease [FMD]が、モザンビーク南部ガザ州で確認されていると、2008年4月3日に報じられた。この家畜での感染流行は、3月26日にNhamavila および Manjacazeから報告された。州当局は、感染が確認された45頭のウシの処分を決定した。....

○Ea#家禽コレラ-米国(ユタUT州)(02) 20080406.1256
Great Salt Lakeで数千羽の鳥類が死亡、鳥インフルエンザとの関連性はなし
情報源:Capital Press、4月4日。
グレートソルトレークGreat Salt Lake湖岸に、数千羽の死鳥が打ち上げられた。しかし、死亡した鳥類から鳥インフルエンザは検出されていない。2007年の秋、家禽コレラAvian choleraにより15000羽が湖で死亡し、そのほとんどがカモに似たeared grebes(カイツブリ)であった。この良く見られる細菌は、鳥類の間で急速に感染が拡大する。...

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(42)-エジプト 
20080406.1257
[1]エジプト-21人目の死者
19歳のエジプト人がH5N1型鳥インフルエンザの感染により死亡した。
情報源:Agence France-Presse (AFP)、4月5日。
2008年4月5日、19歳のエジプト人がH5N1型鳥インフルエンザの感染により死亡したと保健省が述べ、2006年以来国内で21人目の死者となった。このNile Delta province of Beheiraの19歳の少年は、病院で死亡した。「高熱とせきのため、地中海のアレキサンドリアAlexandria市の病院に転送された。感染した家禽と接触があった」と当局者が説明した。エジプト国内で48人目の鳥インフルエンザ感染患者である。6ヶ月にわたり患者の報告がなかったため、安全への注意が緩んだ2008年1月、わずか1週間で4人が鳥インフルエンザで死亡した。2008年3月には、タミフルで治療されたにもかかわらず、カイロで女性1名が死亡した。エジプトは渡り鳥の主な経由地であり、広い地域で住居近くでの家禽の飼育が行なわれており、アジア以外で最も鳥インフルエンザの被害を受けている。政府はワクチン接種や飼育上の注意を行って、精力的なキャンペーンを行なっているが、専門家らは国民に対して引き続き注意するよう呼びかけている。2008年のこれまでに、保健大臣は鳥インフルエンザ対策を怠らないよう注意してきた。町中での家禽の飼育を禁止し、許可なく州間を移動させないよう求めていた。また感染した家禽との接触を報告しないことで、ウイルスの検出や治療が困難になると警告していた。家禽の世話を分担する女性や子供がウイルス感染の矛先となった。WHOは、2008年になってから、世界中の国々の鳥インフルエンザ感染対策は改善しているものの、エジプトとインドネシアは、H5N1型ウイルスが大規模なヒトでの感染流行に変異する危険性が依然として高い国として重要であるとしている。世界中で283人[19歳を入れて219人]がこのウイルスによって死亡した。
[2]エジプト-21人目の死者
エジプト人男性1名がH5N1鳥インフルエンザウイルスにより死亡し、エジプトでの死者は21人になった
情報源:Reuters News、4月5日。
エジプト人男性1名がH5N1鳥インフルエンザウイルスにより死亡し、エジプトでの死者は21人になったと、WHOの当局者が2008年4月5日に述べた。カイロのWHO事務所当局者は、この19歳の死者は、Nile Delta province of Beheira(州)で感染した鳥類との摂食後に発病し、4月4日に死亡したと述べた。この男性は、2006年2月に発生して以来、エジプトで48人目のH5N1鳥インフルエンザウイルス感染患者である。4月3日に高熱、呼吸障害、肺感染症のため入院していた。抗ウイルス薬タミフルの治療を受けたが、死亡した。2008年3月、25歳の女性が鳥インフルエンザにより死亡した。エジプトの暑い夏の間の発生低下のあと、鳥インフルエンザによる3度目の冬攻撃となった。エジプトでは、およそ500万世帯が、家禽に食料と収入源を頼っている。政府は大規模な家禽へのワクチン接種なしには、鳥インフルエンザの排除は不可能としている。
地図 Egypt;Beheira in the Nile delta region 

●C#鳥インフルエンザ、ヒト-インドネシア 20080406.1257
16歳のインドネシア人女性が、鳥インフルエンザに感染して死亡した疑いがある
情報源:Channel NewsAsia, Agence France-Presse report、4月6日。
16歳のインドネシア人女性が、鳥インフルエンザに感染して死亡した疑いがあることが、2008年4月6日に医師により明らかにされた。この少女は、インドネシアの首都にある鳥インフルエンザ専門病院での3日間の治療の後、4月5日に死亡したことが、病院関係者の話でわかった。「少女には、高熱、咳、血球減少症などあらゆる鳥インフルエンザの症状が確認された」と説明された。しかし、検査の結果はまだ知らされていないため、鳥インフルエンザ感染の疑いであると述べた。鳥インフルエンザ感染確定には、2つの陽性結果が必要となる。彼女の父親の話として、当局は自宅のあるジャカルタJakarta南東部のSawangan周辺の家禽の調査を行い、複数の鳥インフルエンザウイルス陽性例を確認したことが伝えられている。少女が発病したのは3月31日で、2日後に市立病院に入院し、3日にSulianti Saroso(専門病院)に転院させられた。インドネシアは世界で最もヒトの鳥インフルエンザ患者が多く、107人の死亡が確認されている。2008年には13人が死亡した。専門家らには、通常鳥類からヒトへ直接感染伝播しているこのウイルスが、ヒトの間で容易に感染伝播するように変異することが恐れられている。
地図 Indonesia:Sawangan、Jakarta南東 

●C#チクングニア-インドネシア(02):スマトラSumatra 20080406.1258
チクングニア感染流行は、他の亜地区にも拡大し、さらに患者数の増加が見られている。
情報源:Antara News、4月4日。
Sukarame I village(Sukarame sub district, Bandar Lampung city)におけるチクングニア感染流行は、他の亜地区にも拡大し、さらに患者数の増加が見られている。住民らによると、家族や他の世帯の大勢が高熱と身体中の痛みを特徴とするこの疾患に苦しんでいる。感染患者らは、自宅のほか地域の保健センターなどで治療を受けており、大流行の沈静化のため当局は噴霧消毒作業を実施している。住民らは、数週間に渡って生活がマヒしているBandar Lampungでの感染流行拡大防止に、よりpro-active積極的な対策を期待し、一部の患者の中には伝統治療に頼るものもでている。デング熱感染流行も危惧されている。
[Mod.TY注-2007年12月以来のLampung Districtでのチクングニアウイルス感染流行の継続が見られているようである(20080104.0051)。]
地図 Bandarlampung(Sumatra南東端) 

●Ea#鳥インフルエンザ(57)-フランス、ハクチョウ 20080406.1259
フランス東部で死亡して発見された3羽のハクチョウで、検査の結果、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが確認された。
情報源:BBC News 、4月6日。
フランス東部で死亡して発見された3羽のハクチョウで、検査の結果、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが確認された。フランス政府当局は、ドイツ国境付近での検査の結果を受け、鳥インフルエンザに対する注意を、中から高に引き上げた。フランスにおいてH5N1型感染流行が発生したのは今回で2度目である:前回は2007年前半で、国内中央centre of the countryの62羽の野鳥が鳥インフルエンザウイルスで死亡した[原文のまま: 2006年2月にフランス南東部のシチメンチョウ農場でのHPAI H5N1 outbreakが、公式に報告されている(20060227.0640)]。フランス政府当局は、東部の複数の地点で数週間に渡り、野鳥での検査を行なってきた。このH5N1型検査が陽性であった3羽のハクチョウは、Assenoncourt [see map at the above BBC URL]のまち近くの池で死亡して見つかった。鳥インフルエンザに対する注意が引き上げられたことで、全国の家禽は野鳥との接触から遮断されることになる。2008年3月、鳥インフルエンザウイルスが、チェコ共和国の2ヶ所の養鶏場で確認された。2007年に13のEU諸国で感染流行が報告されているが、いずれもヒトでの死亡[ヒトでの感染も]にはつなっがていない。このウイルスは、鳥類にとって高病原性である。
[Mod.AS注-ハクチョウでのH5N1型感染は欧州各国で現在の流行中に報告されており、ルーマニア、クロアチア、スロベニア、ウクライナ、ロシア、ハンガリー、英国、フランス、ドイツなどである。ハクチョウが特にウイルスに感染しやすいのか、そして感染拡大の重要な役目を負っているのか、それとも色や形が目につきやすく、現行のサーベイランスシステムで検知されやすいのかが、以前から問題になっている。EU当局によると、2008年に入ってからの11週間に、11羽のハクチョウの感染が報告されており、いずれも英国からの報告であった。2008年のこれまで、他の監視対象の4種(grebesカイツブリ, ducksカモ, geeseガチョウ, その他)のいずれのグループも、感染の報告はない。EUの野鳥におけるH5N1型感染は2006年が最多で、ドイツ、オーストリア、フランス、ポーランドを始めとする14の加盟国に及んだ。2006年5月末に向けて感染は減少した。感染した全748羽の野鳥のうち、ハクチョウは469 (63%);カモ121 ducks (16%), ガチョウ33 geese (4%), 29 birds of prey (4%)そしてその他96(13%)となっている。詳細

●C#黄熱-南米(18)-ブラジル 20080406.1260
(ブラジル)保健省は国内の黄熱による死者の数が21人になったと発表した。
情報源:Folha Online [in Portuguese]、4月5日。
2008年4月4日、(ブラジル)保健省は国内の黄熱による死者の数が21人になったと発表した。死亡や感染した場所は明らかにされていない。2008年初めから70例の森林型黄熱感染疑いの報告があり、このうち40例が確定されている。ゴイアスGoiasは黄熱による死者が最も多い州であり、21人の確定患者のうち13人が発生している。このほか順に、Mato Grosso do Sul (2), Mato Grosso (2), Parana (1). The Federal District(3 deaths)となっている。40例の確定患者の73%(29/40)が男性で、12歳から69歳までの患者の平均年齢は40歳である。このうち、85%(34/40)はワクチンを受けていなかった。10%はワクチン接種勧奨を無視し、5%(2/40)は接種から10年以上経過していた。
[Mod.TY注-2例の黄熱感染が確定された患者は、ワクチンを接種されていたが、10年以上経過していたことは興味深い。]
地図 Brazil 

●C#ヒトメタニューモウイルスHuman metapneumovirus-カナダ(02):背景 20080406.1261
投稿者: Professor Steve Berger、4月6日。
カナダにおける、新たな呼吸器ウイルス感染:Gideonデータベースからの引用紹介
原文参照願います。

●C#クリミアコンゴ出血熱-ロシア(南部連邦州SOUTHERN FEDERAL OKRUG) 20080406.1262
ロシア南部、クリミアコンゴ出血熱CCHFが高率に発生
情報源:Interfax News Agency (translated by AS) 、3月31日。
近年、ロシア南部全域で、クリミアコンゴ出血熱Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) の感染拡大が認められており、Rospotrebnadzor (The Agency for Protection of Consumer Affairs消費者保護局) 当局は、2008年の更なる状況の悪化を予想している。当局によると、1999年から2007年にかけて、Southern Federal Okrugの全13州のうち7州で、CCHFの感染流行が報告されている。90%以上の症例は、住民が農作業に従事することが多い農村部で発生した。都市部の住民は、サマーハウスなどへの旅行により感染する。全ての年齢に発生しているが、20歳から60歳までのリスクが最大となっている。感染はダニの刺咬や適切な防護を行なわないダニの取り扱いによるものが多い。
[Mod.CP注-クリミアコンゴ出血熱は、ダニ媒介性ウイルス(_Nairovirus_属_Bunyaviridae_ブニヤウイルス科)の感染によっておきる。1944年、クリミアCrimeaにおいて初めて記述されたことから、クリミア出血熱と名づけられた。のちに1969年、コンゴの疾患の原因でもあることが認識され、現在の疾患名となった。CCHFは東欧特に旧ソ連南部に多い。このほか、地中海、中国北西部、中央アジア、南欧、アフリカ、中東、インド亜大陸にも蔓延している。]
地図 Southern Federal District (Okrug):Federal Districts of Russia最南端 

●C#ニパウイルス-バングラディシュ(04):感染経路 20080406.1263
バングラディシュのニパウイルス感染流行は、汚染されたフルーツが原因
情報源:Reuters India、4月3日。
香港:近年、新らしく危険なニパウイルスの被害が発生しているバングラディシュは、汚染されたフルーツの摂食や感染した家畜によって、疾患が持ち込まれたと、科学者らはみている。2001年以来、バングラディシュでは9件のニパ感染流行が発生し、感染者の40-100%が死亡していると、バングラディシュの研究施設で病院関係者が述べた。3件では、患者は、コウモリによって汚染されていた、新鮮なナツメヤシの樹液date palm sapを摂取して感染した。バングラディシュでは、ヒトも家畜も、コウモリに齧られたナツメヤシなどのフルーツを食べることがあるため、汚染された食品や家畜が、ヒトのニパウイルス感染の重要な感染経路となっている。Fruit bats(フルーツ)オオコウモリは、ニパウイルスの自然保有宿主と考えられている。このウイルスは、初めて1999年にマレーシアで発見され、257人が感染し100人以上が死亡した。地元メディアによれば、2001年以来バングラディシュでは89人以上がニパウイルスにより死亡している。マレーシアでの初めての感染流行では、農場のブタが感染したコウモリのかじったフルーツを食べたことから始まった。その後ブタは咳と呼吸困難を発症し、ニパウイルスは忽ち養豚業者や精肉業者らに広がった。この脳と肺の致死性疾患が、インドとバングラディシュの農村部に拡がっている。バングラディシュでの感染流行では、感染したウシとの接触によってヒトに感染が発生しており、インドの流行では、ブタの群れとの密接な接触が関与している。対策チームは、ナツメヤシの採取者らと協力して、コウモリによるナツメヤシの汚染を防止しようとしている。..現在の対策として、コウモリが齧ったフルーツを食べない、発病した動物と接触しない、コウモリの排泄物によるナツメヤシの樹液の汚染を防ぐ、に焦点を絞って行なっている。
[Mod.CP注-この報告は、ベンガルBengal東部のコウモリからヒトへのニパウイルス感染伝播に、ウイルスに汚染されたナツメヤシが重要な役割を果たしているのではないかとの疑いを、確かめたものである。感染したウシによるヒトへのニパウイルス感染伝播については、(知る限りでは)これまで記述されたことはなく、詳細な情報の提供が望まれる。]

●C#黄熱-ブラジル、南米(22)、サル 20080406.1268
2匹のサルの死因が黄熱感染と確定し、the Grande and Parana River regionの住民と旅行者は、黄熱ウイルス予防接種を勧告された
情報源: A Cidade [in Portuguese](リンクのURL不明)
San Jose do Rio Pretoで死亡した2匹のサルの死因が黄熱感染であることが確認されたことをうけ、サンパウロSao Paulo州は、新たに黄熱に対する注意喚起を発令した。州保健当局は、この確定をうけ、the Grande and Parana River regionの住民および訪れるすべての旅行者は、黄熱ウイルスに対する予防接種をうけるよう勧告している。ワクチン接種は、2008年4月7日から始められるが、ワクチンを必要とするのは、ワクチンを受けたことがないか、1回の接種から10年以上が経過した人のみである。
地図 Brazil 

2008年4月5日

タイトル
 ○黄熱-アフリカ:リベリア
  32歳の男性1名が黄熱感染により死亡した
 ○ヒトメタニューモウイルス-カナダBC
  老人施設で流行発生 4人が死亡
 ○E型肝炎、世界一周クルーズ-英国
  クルーズ中に4例の感染発生
 ○鳥インフルエンザ(56)
  韓国、第2の流行、カモ

●C#黄熱-リベリア、アフリカ Archive Number 20080405.1246
保健省、黄熱感染流行を報告(32歳の男性1名が死亡した)
情報源:Star Radio、4月3日。
リベリア保健省は、黄熱YFの感染流行発生の報告を行なっている。Nimba郡で死亡した32歳の男性1名は、黄熱に感染していると診断された。リベリアとセネガルのダカールDarkarでの検査で、男性からの検体が陽性となった。黄熱では、感染が確定されるまでに数人に感染が拡大しているものとみなされるため、1人でも黄熱感染があれば流行として扱われる。保健省は国際保健規則に則り、この症例をWHOに報告した。また、感染に関連性のあるGrand Gedeh および Nimbaの両郡に、サーベイランスの担当者を派遣した。同担当者は、この症例が初発であるか、また他者への感染が成立していないかの調査を行なう。以下、ワクチンの配布、蚊族対策、WHOの対応など。
[Mod.TY注-...黄熱ワクチン接種は重要であり、ウイルスのヒト-ヒト感染伝播と流行発生の防止も急がなければならない。なぜ黄熱感染症例の関与が、Grand Gedeh and Nimba Countiesの両郡にまたがっているのかが記載されていない。一般的な衛生状態が良くても、住居周辺の水溜りでネッタイシマカは発生する。]
地図 Liberia 

●C#ヒトメタニューモウイルス-カナダ(ブリティッシュコロンビアBC州) 20080405.1247
BC州の4人の高齢者の死亡に、変異したかぜが関与
情報源:CBS News online、4月4日。
変異した(mutation )普通のかぜが、老人ホームで4人の高齢者が死亡した原因かもしれないと、Vancouver Islandの保健当局者が述べた。2008年1月前半、Vancouver Island衛生局は、ヒトメタニューモウイルスhuman metapneumovirusが、ナナイモNanaimoの高齢者施設で流行していると宣言した。150人中60人以上の施設居住者が感染し、4人が死亡した。死亡の直接の原因であるかはわからない。流行は約6週間つづき、このような施設でいろいろな流行が発生するのは普通のことだと述べた。ヒトメタニューモウイルスが初めてヒトの呼吸器感染の原因として確認されたのは2001年ことである。上気道および下気道のいずれにも感染し、若年者、免疫不全状態、慢性疾患の人では、重症化する可能性がある。
[Mod.CP注-冒頭の文章は誤解を招く。すなわち、感染流行の原因はHuman metapneumovirusであると特定されているにもかかわらず、普通感冒のウイルスの変異種による流行であると示唆している。これら2つのウイルスは、分類学上無関係である。普通感冒ウイルスcommon cold virusesとは、ライノウイルス属_Rhinovirus_ (ピコルナウイルス科_Picornaviridae_)のエンベロープを持たないウイルスを指すのに対し、Human metapneumovirusは、エンベロープを持つ_Pneumovirus_ (パラミクソウイルス科_Paramyxoviridae_)に分類されている。メタニューモウイルスが発見されたのは、つい最近になってのことであるが、診断技術の向上により、重要なヒトの呼吸器感染源であることが判ってきた。...以下、ロッテルダムRotterdamのErasmus Medical Centerのスタッフにより2001年に発見された同ウイルスについての解説(原文参照願います)。]
地図 Canada、British Columbia 

●C#E型肝炎-英国、世界一周クルーズworld cruise 20080405.1249
クルーズ船乗客のE型肝炎
情報源:HPA, Health Protection Report 2008; 2(14): 4 Apr、4月4日。
2008年1月7日から3月28日かけて世界一周したクルーズ船の、高齢男性客の中で、4例のE型肝炎感染が報告されている。発症日は3月12日から23日の間で、クルーズの期間中に、同じ場所で曝露した可能性が高いと考えられている。寄港地は以下の通り:マデイラMadeira, バルバドスBarbados,アカプルコ Acapulco, サンフランシスコSan Francisco, パゴパゴPago Pago (米領サモアSamoa), Nuku'Alofa (Tonga), オークランドAuckland, シドニーSydney、香港Hong Kong。クルーズ船には、1800人の乗客と900人のスタッフが乗り込んでいたが、各港での乗降があるため、クルーズ中の累積乗船客数は3000人となる。英国からの乗船客が中心であるが、米国、豪、南ア、デンマーク、アイルランド人の乗客も含まれている。...客船会社の乗客への対応、E型肝炎についての説明、注意、疑い患者を診察した医療機関から当局への検体提出要請など。
[Mod.CP注-E型肝炎(ウイルス)についての説明、原文参照願います。]

●Ea#鳥インフルエンザ(56)-韓国、2件目の感染流行、カモ 20080405.1250
[1]韓国南部で鳥インフルエンザ発生
情報源:Yonhap News Agency、4月5日。
韓国南西部のカモ農場で鳥インフルエンザ症例が確認された。同地域の養鶏場での感染流行発生後、わずか3日目のことであると、2008年4月5日に当局は述べた。食糧農業森林漁業省当局は、ソウルSeoulの南西約250kmのJeongeupの農場で、(3月30日からの)週前半にこの農場で死亡したカモについての予備的検査を行ない、H5N1型鳥インフルエンザウイルスが陽性との結果を得たことを明らかにした。この農場の1万羽のカモのうち、2008年3月31日以降、半数が死亡した。この農場は、同じ週に鳥インフルエンザの被害が発生していた養鶏場から27km離れた場所にある。同省は、このウイルスが高病原性の鳥インフルエンザであるか、低病原性であるかについては、さらに詳しい検査が必要と述べている。検疫当局者は、農場で飼育されている残りのカモは処分して埋め立てられており、周囲の半径10km圏内の農場は、移動禁止措置が布かれている。韓国で鳥インフルエンザが最後に発生したのは、2007年3月であった。数ヶ月間に複数のmild strains(低病原性)の症例が発生していた。
[2]韓国で鳥インフルエンザ感染流行確認
情報源:The Hankyoreh, Seoul、4月4日。
2008年4月4日、韓国政府当局は、国内南西部沿岸地域の養鶏場で発生した鳥インフルエンザ感染流行の原因調査を行っている。当局は、ソウルの南260kmの養鶏場で感染した鳥類と、中国・ベトナム・モンゴルからの11人の外国人労働者の血液検体を採取し、解析を行なっている。検疫当局者は、2007年後半にH5N1型の抗体を保有しているカモが発見された付近の河川の、渡り鳥からも血液検体を採取している。検査により、この産卵用養鶏場のニワトリを死亡させたH5N1型の正確なサブタイプが判明すると、獣医学担当者が述べた。Gimjeの養鶏場で処分に関わっている検疫当局者らは、不注意による感染ではなかったかについても調査する予定をしている。「現在のところ、鳥類がどのようにして感染したかを明らかにすることはできていない」と述べ、鳥インフルエンザ感染流行の亜株を正確に知るのに数日を要すると説明した。2003-4年と、2006-7年の感染流行において、H5N1型ウイルスはnorthern strainであったことが確かめられている。ヒトでの死亡のほとんどは、東南アジアのもう1つの病原性ウイルス株によって発生している。過去に発生した感染流行はすべて、11月から3月までの冬期間に発生していた。ソウル市は、動物保健機関への報告を済ませており、鶏肉の販売も差し止めたが、台湾や日本などは、鶏肉のginseng soupの缶詰の輸入禁止を行なわないと聞いていると述べた。一方、検疫当局は、この農場の15万1千羽のニワトリは、二次感染防止の目的に、処分して埋め立てが行われており、半径500m圏内の農場の27万羽も、卵とともに処分されると述べた。...以下、政府補償があることによって迅速な報告(3月29日に少数の死亡発生が開始し、4月1日に大量死が報告された)が行なわれたこと、同じNorth Jeolla Provinceで、Gimjeの南にあるJeongeupのカモ農場のカモの突然死(31日から10万羽の半数が死亡)に関する調査が行なわれていること。

2008年4月4日

タイトル
 ○炭疽、ヤギ-米国TX
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(41)
  インドネシア(3例の感染報告)
  パキスタン(家族内感染に関する最終報告)
 ○ブルータング-ヨーロッパ(19):BTV-8、ワクチン接種
  英国、ドイツ、
 ○Citrus tristeza virus - アンゴラ、サントメプリンシペ
 ○ブルータング-ヨーロッパ(20):BTV-8
  フランス、オランダ
 ○鳥インフルエンザ(55)-韓国、ベトナム、OIE
  韓国(養鶏場のニワトリのH5N1型感染確認)
  ベトナム(中央部の家禽と、civetに関するOIE報告)
 ○Enzootic bovine leukosis -フィンランド、OIE
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況 2008(20)
  ケニア、アンゴラ、ナミビアエチオピア、ベトナム
 ○麻疹-オーストリア
  ザルツブルグで約180人が麻疹に感染

○Ea#炭疽、ヤギ-米国(テキサスTX州) Archive Number 20080404.1234
2008年初の炭疽感染例、Del Rio近郊で確認
情報源:Texas Animal Health Commission: news release、4月3日。
Del Rio近郊での炭疽感染のシーズン到来が、今年はやや早めとなった。2008年3月31日、5才のオスのヤギ1頭の感染が確認された。テキサスTexas州動物衛生委員会は、地域内の所有者らに、家畜へのワクチン接種を行い、新たな死亡による損失を避けるよう勧告している。...
[Mod.MHJ注-...20-50年前には肉骨粉によリ、テキサス州では何度も炭疽感染流行が発生していたが、狂牛病の発生により、現在では厳しい規制が行なわれている。乱暴な憶測だが、所有者らはメキシコのgoat pellet(ヤギのエサ)を購入していたのではないだろうか。一方、干草の汚染についても知られていないわけではない:およそ5年ごとに干草に関連した感染流行が発生している。]

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(41)-インドネシア 20080404.1235
インドネシア感染状況-WHO更新41

H5N1型鳥インフルエンザ感染患者3名(15歳、11歳、27ヶ月)を発表した。

情報源:World Health Organization (WHO), EPR, Outbreak News、4月2日。
インドネシア保健省は、新たなH5N1型鳥インフルエンザ感染患者3名を発表した。患者間に疫学的な関連はない。第一例目は、西ジャワWest Java州Subang地区出身の15歳の男子学生で、2008年3月19日に発症して、3月22日に入院したが、3月26日に死亡した。第二例目は、西ジャワWest Java州Bekasi市出身の11歳女児で、2008年3月19日に発症して、3月23日に入院したが、3月28日に死亡した。第三例目は、西スマトラWest Sumatra州Bekasi市出身の21カ月齢の歳女児で、2008年3月17日に発症して、3月22日に入院した。患児は入院先で回復中である。患者3名いずれの感染源も現在調査中である。インドネシアでは、これまでに確定された患者132名中、107名が死亡している。
[Mod.CP注-20080331.1193で報告されていた、最新の3症例と107人目の死者に関するWHOの公式確認である。]

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(41)-パキスタン 
20080404.1235
パキスタン:鳥インフルエンザ感染状況-WHO更新2
家族内の一部に限定されたヒト-ヒト感染が発生した可能性があるが、地域への拡大は発生しなかった。
情報源:World Health Organization (WHO), EPR, Outbreak News、4月3日。
血清学的検査により、新たに2例のH5N1型感染が確認された。すでに報告されているペシャワールPeshawarの家族内発生に関して行なわれた、最終のH5N1型感染検査結果となる。エジプトのCairoカイロにある、WHOのH5亜型委託検査機関と、米国アトランタAtlantaのインフルエンザ委託研究センターで行なわれたこれらの検査の結果は、下記の表に、家族内の確定/可能性例としてまとめられている。予備的なリスク評価では、継続的または地域におけるヒト-ヒト感染伝播の証拠は示されていない。感染患者の他の家族や医療従事者をふくめ、濃厚な接触が認められた全員が無症状であり、厳重な医療監視からはずされている。これらの検査結果は、2007年12月に発生した感染流行調査の疫学所見と、以前に報告されているいくつかのヒト-ヒト感染事例とも一致する、家族内の一部に限定されたヒト-ヒト感染が発生した可能性があるとの最終的なリスク評価を支持する。今回の感染流行では、地域への拡大は発生しなかった。また将来のヒトの感染リスクを減少させるような、適切な対策がとられた。
表(上記URL参照)
症例1(初発):発症日10月29日('07 )/ 完全回復 /病鳥・死鳥との直接接触/血清学的確定
症例2:11月12日/ 死亡 (同19日) / 症例1との濃厚接触、家禽との接触なし/検体なし
症例3:11月21日/ 死亡 (同28日) / 症例1,2との濃厚接触、家禽なし/PCR確定
症例4:11月21日/ 完全回復 / 症例1,2との濃厚接触、家禽なし/血清学的確定
[Mod.CP注-20071213.4008以来、紆余曲折と矛盾の多かった投稿の最終的な結論である。上記の表から、パキスタン・ペシャワールで、家族内の鳥インフルエンザウイルスのヒト-ヒト感染が発生したことは明らかである。しかし、それ以降のヒト-ヒト感染や、地域への感染拡大はなかった。]
地図 Peshawar, the capital of the North West Frontier province of Pakistan 

○Ea#ブルータング-英国、ヨーロッパ(19):BTV-8、ワクチン接種 20080404.1236
[1]英国のブルータングワクチン接種計画展開
情報源:DEFRA website、4月2日。
目的、時期、接種施行の行政上の区分、優先順位の決定手順など
[2]ドイツ政府、家畜へのブルータングワクチン接種計画推進
情報源:M&C News 、3月31日。
原文参照願います。

○Ep#Citrus tristeza virus - アンゴラ、サントメプリンシペ:初報告 20080404.1237
アンゴラ、サントメプリンシペ両国ではじめての発生が確認された
情報源: European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 3/2008/061、3月0日。
アンゴラとサントメプリンシペにおいて、_Citrus tristeza virus_ (_Closterovirus_, CTV - EPPO A2 List)が発生した可能性についての調査が行われている。サントメプリンシペでは、各地の20本の木々と、種々の柑橘類の若い小枝が集められ、アンゴラでは、Sumbe(the province of Kwanza Sul)の7本の古いオレンジの木(_Citrus sinensis_) からの検体が集められた。このうち複数の検体で、CTV (by Enzyme Linked Immuno-Sorbent Assay)の感染が確認された。両国における初めての感染報告である。
[Mod.DHA注-]

○Ea#ブルータング-フランス、オランダ、ヨーロッパ(20):BTV-8 20080404.1238
[1] Vaccination, EU 各国
ヨーロッパ初の配達が到着し、ワクチン接種開始される
情報源: Farmers Guardian 、4月3日。
フランスが、ヨーロッパ初のワクチン接種実施国となる。...
[2] Vaccination, オランダ
情報源:Ministry of Agriculture, The Netherlands, press release [in Dutch]、4月3日。
原文参照願います。
[Mod.AS注-]

●Ea#鳥インフルエンザ(55)-韓国、ベトナム、OIE 20080404.1239
[1] 韓国 (North Jeolla): OIE
大韓民国 高病原性鳥インフルエンザ
情報源:OIE, World Animal Health Information Database, weekly disease information 2008; 21(15)、4月4日。
[*上記のOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染開始時期 2008年4月1日
前回流行時期 2007年6月
原因ウイルス 高病原性鳥インフルエンザウイルスHPAI、H5N1型
対策 ワクチンは禁止されている
[Mod.AS注-上記URLには、地図も含まれている。感染流行に関する詳細な情報は、緊急報告を参照のこと  その中に以下の疫学情報がある:感染が疑われている農場のニワトリは、食欲低下と嗜眠が見られた後、2008年3月29日から徐々に死亡する個体数が増加した。4月1日、約1000羽のニワトリの死亡が確認され、現地獣医学局に通報された。1日、国立獣医学研究検疫局で予備的検査が行なわれ、H5亜型鳥インフルエンザウイルスのRNAが確認された。のちにH5N1型HPAIであることが確認された。]
[2]致死性鳥インフルエンザウイルス、初の4月発生
情報源:The Chosun Ilbo (Seoul)、4月4日。
Gimje(North Jeolla Province)の農場1ヶ所で、鳥インフルエンザが確認され、H5N1型であったことが、食糧農業森林漁業省によって明らかになった。これまでに、高病原性鳥インフルエンザが、1年のうちこれほど遅くに確認されることはなかった。韓国において、これまでに高病原性鳥インフルエンザが報告されたのは、11月から2月にかけての期間に限られており、当局は気候変動の影響で、遅い時期の感染流行が発生したと見ている。致死性のH5N1型ウイルス株は、感染した鳥類との接触によって、ヒトにも感染し死亡することもある。当局は、感染が発生した農場の周囲500mにある、7カ所の農場の30万8千羽のニワトリと卵を廃棄処分とした。韓国ではじめての鳥インフルエンザが報告されたのは、2003年である。これまでヒトでの感染は報告されていない。2003年から2008年3月までの間に、中国、ベトナム、インドネシア、カンボジア、フィリピン、タイで、372人が感染し、235人が死亡している。

●Ea#鳥インフルエンザ(55)-ベトナム 20080404.1239
[1] ベトナム (Quang Nam)
ベトナム中央部で鳥インフルエンザ発生
情報源:Thanh Nien News 、4月2日。
中央部Quang Nam省の各地で、鳥インフルエンザ感染流行が発生し、家禽での発病により当局は26660羽のトリの処分を行なった。2008年3月31日、H5N1型ウイルス感染によることが示唆され、カモ1250羽と7000個の卵が処分された。4つの地区--Nui Thanh, Thang Binh, Dai Loc, and Tien Phuoc--の7つの集落で、流行が発生した。...
[2] ベトナム: ジャコウネコcivet, OIE
情報源:OIE, World Animal Health Information Database, weekly disease information 2008; 21(15)、4月4日。
[*上記のOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染開始時期 2008年3月2日
流行終了時期 2008年4月4日
原因ウイルス 高病原性鳥インフルエンザウイルス、H5N1型
[Mod.AS注-2008年4月1日、ベトナム政府は、OIEに対して、動物における感染継続に関して、2006年12月6日以降続いているフォローアップ報告第18報を提出している。地図のついた第18報では、以下の結論が出されている:15件の感染流行が発生しており、現在も収拾されていないと報告されている。各感染流行が封じ込められるまで、resolved(解決)宣言を出すことはできない; 2005年のベトナムのcivetのH5N1型感染については、20050826.2527で報告されている。20080316.1035に、当事者からの詳細な情報が報告されている。]

○Ea#Enzootic bovine leukosis -フィンランド、OIE
情報源:OIE, World Animal Health Information Database, weekly disease information 2008; 21(14)、4月3日。
[*上記のOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染開始時期 2008年1月3日
前回流行時期 1996年
原因ウイルス enzootic bovine leukosis virus
新たな感染流行
発生地 Muhos testing station, Oulu
感染種 ウシ(農場:27頭中1頭、生後13ヶ月の人工授精用のオス)

●C#コレラ-ケニア(Nyanza) 20080404.1240
情報源:AllAfrica, UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) report、4月3日。
コレラ感染流行により、ケニア西部で42人以上が死亡した。西部Nyanza州で701人以上の症例が報告されていると、2008年4月2日に現地の医療当局者が述べた。2008年1月当初、Rongo, Siaya, and Subaで感染が報告されていたが、現在他の地区へ拡大している。最も被害が深刻な地域は、Bondo, Homa Bay, Kisumu, Migori, and Nyandoで、Kisii and in the Bunyala area of Busiaからも症例が報告されている。衛生状態のほか、隣国ウガンダでの感染流行多発も原因となっている。...2008年の1、2月には、Northeastern ProvinceのMandera Central, Mandera East, and Wajirの各地区からも、死者12人と患者448例が報告されている。エチオピアおよびソマリアでの感染流行につづいて発生した。
地図 Nyanza province :Kenyaの南西端、UgandaおよびTanzaniaとの国境にある 

●C#コレラ-アンゴラ 20080404.1240
情報源:AllAfrica, UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) report 、4月1日。
アンゴラ南部の洪水の拡大によるコレラ発生による2008年の患者数は、死者150人を含む4500例である。アンゴラ保健省は、3月31日までの今週、新たに590人の患者を報告した。先週の503人から増加した。患者のおよそ半数は、洪水による甚大な被害が発生した南部のCunene および Huila州である。...WHOによると、2006年2月以降の2年以上に及ぶコレラ感染流行により、7万人の患者と3000人近い死者が報告されている。
[Mod.LL注-この2年間で、ほとんどすべての州からコレラ感染患者が報告されている。]
地図 

●C#コレラ-ナミビア (Ohangwena) 20080404.1240
情報源:AllAfrica, The Namibian (Windhoek) report、4月1日。
Ohangwena Regionから報告されているコレラ感染例数は、2008年2月23日以来、16例の確定患者を含め、858人とほぼ倍増したと、2008年3月31日に当局者が発表した。Eenhana 地区において、コレラ感染患者1名が3月30日までの週末に死亡し、Ohangwena地域での死者は4人となった。以下、Engela Health District(Oshikango and Okatope)などで死者が発生している。
地図 Namibia;北部のthe province ofOhangwenaは、コレラ感染が流行しているアンゴラ・Cunene州と国境を接する 

●C#コレラ-エチオピア(Somali) 20080404.1240
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb 、3月31日。
Suftu area(Dolo Ado woreda of Liben zone in Somali Region)から、死者8名を含む97例の急性水様性下痢症acute watery diarrhea (AWD) 感染疑い患者が報告されている。2008年1月14日から3月15日にかけて、woreda[*行政区分]に派遣されたチームにより報告された。Somali地方に接するケニア保健当局からもAWDの報告がある。
*woreda(weredaとも)はエチオピアの行政区で、districtに当たり、複数のkebeleからなる。
地図 Somali region of Ethiopia 

●C#コレラ-ベトナム(北部) 20080404.1240
[1] コレラ、下痢症 - ベトナム (north)
情報源:VietNamNet Bridge, VNE report、4月1日。
急性下痢症がハノイHanoi, Ha Tay, and Hai Phong省から他の5つの省に拡大した。保健省によると、これらの地域でコレラ菌_Vibrio cholerae_が確認されている。Thanh Hoa City、およびHoang Hoa, Vinh Loc, and Hau LocなどのThanh Hoa省では、2008年3月24-30日の週に、コレラ菌陽性の6人を含むおよそ50人の急性下痢症患者が報告されている。保健省は、北部のその他の省(Nam Dinh, Phu Tho, Bac Ninh, and Bac Giang)において、急性下痢症患者を確認している。患者の多くは、生野菜やrare food(珍味)、加工食品を摂取していた。当局は、水系への糞便混入により感染が拡大することを懸念している。
[2] コレラ、下痢 - ベトナム (北部)
情報源: VietNamNet Bridge, VNE report、4月3日。
Ha Nam and Vinh Phucの北部の2つの省が、新たに急性下痢症発生地域に加わり、合計10省となった。2008年4月2日、保健省は、下痢症流行が再燃し、およそ100人の患者でコレラ菌が陽性となったことを確認した。予防に当たる当局者は、最新の感染発生地域で各1人のコレラ感染が確認されたことを明らかにした。現在コレラ感染患者は85人で、このうち44人がハノイHanoiで確認されている。ハノイの病院の急性下痢症患者数は、急増しており、2日には、およそ70人の患者を受け入れた。患者は、病院の廊下に寝かされている。5人の患者は重症の腎不全を発症した。ある病院関係者によると、2008年3月前半からの院内で治療された下痢症患者のうち、コレラ感染が確定されたのは61人で、おもにハノイとHa Tay省からの患者であった。結婚式のシーズンと、夏が近づいていることから、感染流行はさらに勢いを増すと、当局は懸念している。中部Thanh Hoa省の600人が出席したパーティーでは、2-3日前から料理が準備され、コレラ感染が確認された6人を含む40人が下痢症を発症した。Vinh Phuc省で初めて確認されたコレラ感染患者も、結婚パーティーでの感染であった。コレラが発生している地域では、住民らはしばしば野菜に下肥をかけ、コレラ感染源となっている。
地図 2007年12月にも同様の感染流行があったViet Nam 

●C#麻疹-オーストリア 20080404.1244
[1]オーストリアで麻疹感染流行
ザルツブルグで、約180人の麻疹感染流行が発生
投稿者:Adolf Polivka、4月4日。
オーストリアのザルツブルグSalzburg市および周辺地域において、約180人の麻疹感染流行が発生している。(ドイツBavaria地方およびUpper Austriaにおいても麻疹感染流行が報告されている)このザルツブルグの感染流行は、ほとんどの保護者があらゆる予防接種に反対しているある学校(Waldorfschule学校)で始まった。
[2]Salzburgの麻疹感染流行
当局はワクチン接種を勧告
情報源:Federal Ministry of Health, Family and Youth, Press release [machine translation]、4月2日。
ザルツブルグの保健当局責任者は、2008年4月2日、同地域で麻疹感染患者が増加していることに関し、適切な対応をしていると述べた。ワクチンは調達され、使用可能となっている。...現在の患者数は120人程度で心配することはないが、今後の流行を防止するためには、高いワクチン接種率が必要と当局者は説明した。
[3]Measles in Salzburg
情報源: Federal Ministry of Health, Family and Youth, Press release [machine translation]、4月3日。
ワクチン接種の重要性など伝える同内容の記事、原文参照願います。
地図 Austria;the city of Salzburg、西側にドイツ国境がある

2008年4月3日

タイトル
 ○ブルータング-ヨーロッパ(18):BTV-8、新たなベクター、最新状況、仏、英国
 ○鳥インフルエンザ(54)-スイス、OIE
 Lake Sempachの野鳥でH5N1型感染確認
 ○ムンプス-カナダ:2007総括
  2007年、全13州中10州で1284人のムンプス感染確認
 ○Light leaf spot,oilseed rape-アイルランド、英国
 ○結核、超薬剤耐性XDR-ナミビア
 ○小反芻動物病-ケニア
 ○ボツリヌス症、塩漬けの魚-米国:リスク、回収

○Ea#ブルータング-フランス、英国、ヨーロッパ(18):BTV-8、新たなベクター、最新状況 
Archive Number 20080403.1222
[1] _Culicoides chiopterus_ in France
_Culicoides chiopterus_: 欧州のブルータングのベクターである可能性
投稿者:Thomas Balenghien 、4月1日。
[2] Update France
情報源: French Ministry of Agriculture, Dept Animal Health. Press Release [trans., edited]、4月1日。
[3] Update UK
投稿者:Chris Oura、3月29日。
原文参照願います。

●Ea#鳥インフルエンザ(54)-スイス、OIE 20080403.1223
高病原性鳥インフルエンザ、スイス
情報源:OIE WAHID Disease Information 2008; 21(14)、4月2日。
[*上記のOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染開始時期 2008年2月22日
前回流行時期 2006年6月
原因ウイルス H5N1型高病原性鳥インフルエンザインフルエンザウイルス
新たな感染流行
発生地 ルツェルンLuzern (Oberkirch, Oberkirch)、on Lake Sempach
感染種 2 tufted ducks (_Aythya fuligula_キンクロハジロ), one common pochard (_Aythya ferina_ホシハジロ), one mallard (_Anas platyrhynchos_マガモ) and 2 great cormorants (_Phalacrocorax carbo_ ウ);bird fyke(袋網) により捕獲

●C#ムンプス-カナダ:2007年総括 20080403.1224
2007年のカナダ全13州中10州で確定されたムンプスの患者は1284人である。
情報源:Public Health Agency of Canada、3月5日。
2008年3月5日の時点で、2007年のカナダ13州のうち10州で確定されたムンプスの患者は1284人である。確定患者とは、検査による確定もしくは、検査で確定された患者と関連のあった臨床的にムンプスの感染に矛盾しない患者を指す。現在もMaritimeの州とAlberta州で感染流行が継続されている。ほかの州でも、2007年には通常よりムンプスの活動性が高まっていた。州ごとの患者数の内訳:
地域 / 患者数 / 男性の割合:Nova Scotia / 777 / 49、Alberta / 258 / 58、New Brunswick / 124 / 57、Ontario / 48 / 33、British Columbia / 25 / 44、Quebec / 20 / 55、Prince Edward Island / 13 / 73、Newfoundland Labrador / 10 / 40、Manitoba / 7 / 57、Saskatchewan / 2 / 50、Nunavut / 0 / 0、Northwest Territories / 0 / 0、Yukon Territory / 0 / 0
全国の合計 / 1284 / 51
1970年以前に生まれたおよそ40歳以上には、自然の免疫獲得があるものと考えられている。...以下、数値の解析、免疫、検査とウイルス株、公衆衛生対策、参考文献の紹介....

○Ep#Light leaf spot、oilseed rape(菜種)-アイルランド、英国 20080403.1225
[1] Light leaf spot - アイルランド: 増加
情報源:The Independent、4月1日。
[2] Light leaf spot - 英国: 注意喚起
情報源:Crop Monitor UK 、4月1日。
原文参照願います。

○Ea#小反芻動物病-ケニア(リフトバレー) 20080403.1230
1300万頭の家畜が致死性疾患拡大の脅威にさらされている
情報源:Daily Nation、4月1日。
リフトバレーRift Valley州にいる1300万頭のヒツジとヤギが、ウイルス性疾患の感染流行の危険にさらされている。2008年3月31日、州の獣医学当局者は、小反 芻動物病peste de petits ruminants [PPR]の感染流行は、国内にワクチンがないため、最大の懸念となっていると述べた。家畜漁業開発省は100万接種分のワクチンを、エチオピアとスーダ ンに発注した。....

●C#結核、超薬剤耐性-ナミビア 20080403.1231
XDR-TBと確定診断された24例の患者が治療を受けている。
情報源:AllAfrica, The Namibian (Windhoek) report、4月2日。
治療の選択肢が限られている超薬剤耐性結核(extensively drug-resistant tuberculosis、XDR-TB)と確定診断された24例の患者が、ナミビアの病院で医師による治療を受けている。信頼できる情報筋によると、この最悪の結核は現在コントロールされているが、国内にはXDR-TB の大流行に対処できる能力がないことが懸念されている。2007年12月以来、Walvis Bayでも、少なくとも1人の患者が発生したことが判っているが、当初の予想よりも事態は深刻化していると、今週当局が述べた。2008年3月28日、保健大臣は、ナミビアで初めてのXDR-TB患者が発生したことへの懸念を表明するにとどまっていた。国内で治療中の多剤耐性結核の患者は254例で、XDR-TBの発生は時間の問題と述べていた。同相は、2007年に15244例の患者が報告されたナミビアが、スワジランドに次ぐ世界で2番目に結核の多い国であることを認めた。2007年には、人口10万人あたり1294例の報告があり、史上最悪の発生率であった。国内のHIV/AIDSの蔓延に伴い、結核の感染状況は悪化している。2007年の結核患者の54%にあたる8186人についてHIVの検査が行われ、59%がHIV陽性であったと報告されている。
[Mod.LL注-XDR-TBの株が南アフリカその他の国のそれと同一であったか、投稿の内容から明らかではない。]
地図 Namibia:HIVとXDR-TBとの共感染が初めて確認されたSouth Africaと国境を共有する 

●C#ボツリヌス中毒、塩漬けの魚-米国、リスク、回収 20080403.1232
ボツリヌス菌_Clostridium botulinum_による汚染の可能性があるため、HC Fresh, Frozen Salted Croakerの回収を行っている。
情報源:US Food & Drug Administration (FDA) press release 、4月1日。
ニュージャージー州リンドハーストLyndhurstにあるGrand Supercenter, Inc社は、死亡する可能性のあるボツリヌス症の原因菌である、ボツリヌス菌_Clostridium botulinum_による汚染の可能性があるため、以下の商品の回収を行っている。
HC Fresh, Frozen Salted Croaker, net weight: 16.9 oz (480 grams), item no. HC 0500402, expiration date: 2 Aug 2009

2008年4月1日から2日

タイトル
 ○黄熱-南米(20):アルゼンチン、ペルー
  アルゼンチン:死者1名を含む5名の患者発生
  ペルー:1名の森林型黄熱疑い患者報告
 ○麻疹-米国(02)AZ
  9人の麻疹感染が確認された
 ○ウイルス性結膜炎-ケイマンCayman諸島
 ○黄熱ワクチン関連死亡-ペルー、PAHO
  接種キャンペーンで、有意に高率(20倍以上)の黄熱ワクチン関連内臓向性疾患が発生した
 ○Blast disease、コメ-ケニアCP
 ○Rabbit calicivirus、飼育されたウサギ-ニュージーランド(02)
 ○第70回国際IPK(Tropical Medicine Institute 熱帯医学研究所)会議
 
●C#黄熱-アルゼンチン、ペルー、南米(20) 
Archive Number 20080401.1206
[1] アルゼンチン (ミシオネスMisiones州)
保健省は、いずれもミシオネス州の、死者1名を含む森林黄熱患者5名を確認した。
情報源:EID Updates: Emerging and Reemerging Infectious Diseases, Region of the Americas 2008;5(11)、3月31日。
2008年3月26日時点で、アルゼンチン保健省(Ministerio de Salud de la Nacion / MSAL)は、死者1名を含む森林黄熱患者5名を確認した。患者はいずれもMisiones州(3 名が Guarana地区、1名が San Pedro地区、 1 名がEl Dorado地区)から発生した。ワクチン接種活動に関しては、黄熱ワクチン1 415 895 接種回分がすでに全国に配布され、その内の470 000接種回分はMisiones州に配布された。住民と感染伝播地区から戻った個人を対象とした能動的症候群サーベイランスが実施されている。感染伝播リスクのある地区内では、動物間流行サーベイランスも実施されている。さらに政府、州および自治体の各ベクター駆除チームが対策を講じている。
地図 Argentina showing Misiones province 
[2]ペルー
ペルー国内で、森林型黄熱の可能性患者1名が報告された。
情報源:Bol Epidemiol (Lima) 2008; 17(11)[in Spanish]、3月15日。
疫学第11週(2008年3月9~15日)、地域保健当局(DIRESA)は、ペルー国内の森林黄熱の可能性患者1名を報告した。患者は24歳のワクチン未接種の女性で、今週発病した。この女性患者はSan Martin department内のPicota地区出身である。疫学第0~11週の間に、黄熱確定患者2名、可能性患者4名および死者3名が報告されている。確定患者2名は死亡した。1例目の22歳女性(ワクチン接種を受けていた)は、Amazonas州Nueva地区Aguaruna "Nueva Esperanza" 区出身で、第3週に発病した。2例目は、San Martin州Picota地区出身の29歳男性で、第6週に発病した。
[Mod.TY注-黄熱ワクチンを接種されていた女性が感染して死亡したことに疑問を抱くだろう。彼女が接種されたワクチンが効力を失っていたか、接種歴が間違っていたとの推測が成り立つ。]
地図 Peru 

●C#麻疹-米国(02):アリゾナAZ州 20080401.1207
Pima Countyで、複数の麻疹感染が確定された
情報源:KAVO Tucson News 4、3月31日。
Pima郡の衛生当局が域内で9人の活動性の麻疹症例を確認したことにより、麻疹感染流行に対する不安は続いている。感染伝播は地域や病院などの医療の場でも拡がる可能性があると当局は見ている。このため、もし麻疹に感染したと思ったら、受診する前に医師に相談すべきである。さもなくば、あなた自身が感染のリスクを拡げることになってしまうからである。麻疹感染の合併症は、耳の感染から脳炎まで幅広く、麻疹に感染した小児1000人のうち1-2人が死亡する。麻疹を発症した妊婦は、流早産や低出生体重児を出産するリスクが増す。...
[ModCP注-この感染流行は、2008年2月12および13日に救急受診した、スイスへの旅行者に端を発した以前の症例に関連がある。2例目の患者は同じ救急室にいて、後に麻疹と診断された。この報告は、医療機関で感染した可能性のある7例が確認されたことを示している。この感染流行の速さは、過去の麻疹ワクチンの効果が減弱した人の数を表しており、現在、麻疹感染のリスクが存在する。]
地図1 Arizona 
地図2 Pima county 

●C#ウイルス性結膜炎-ケイマン諸島 20080401.1208
"Pink eye"の流行
情報源:Cayman Net News、4月1日。
公衆衛生当局は、ケイマンCayman Islandsで"pink eye" と呼ばれる疾患の流行の拡大を防止するための勧告を出した。Pink eye 、すなわちウイルス性結膜炎は、非常に感染力の強い疾患で、アデノウイルスadenovirusが原因である。ケイマン諸島に土着感染し、ときに流行のレベルとなることもある。..感染は、咳、くしゃみなどの飛沫感染や、涙液や粘液などに直接触れても成立する。...以下、疾患についての説明など。
[Mod.CP注-ウイルス性結膜炎は世界中どこででも散発的に発生するが、東半球や熱帯・亜熱帯地域で、主に1年の後半に発生することが多い。(気候その他の)流行発生に寄与する要因はわかっていない。ウイルス性結膜炎の原因については以前の投稿で議論されている。流行性角結膜炎や流行性出血性結膜炎は自然治癒傾向があり、enterovirus 70, coxsackievirus A24, and human adenovirus types 8, 11, 19, and 37など複数の種類の異なるウイルスによって発症する。急性出血性結膜炎は、adenovirus 11と特異的に関連する。ケイマン諸島の感染流行はアデノウイルスによるものとされているが、確認が必要である。]
地図 Cayman Islands 

●C#黄熱ワクチン関連死亡-ペルー 
20080402.1210
黄熱ワクチン接種キャンペーン中に発生した黄熱ワクチン関連内臓向性疾患の発生率は、有意に高値(20倍以上)であった。

情報源:Pan American Health Organization EID Updates: Emerging and Re-emerging Infectious Diseases, Region of the Americas 2008; 5(10)、3月27日。
[ペルーで17DD黄熱ワクチン接種後の複数の個人が不幸にも死亡した件を受けて、汎アメリカ保健機構は状況を評価するために専門家パネルを招集した。パネルからの報告の抜粋を以下に提示する。ProMED-mail投稿者は以下にあるURLアドレスで閲覧できる報告の全文を読むよう勧奨される。]
ブラジルのBio-Manguinhosにより作成された黄熱ワクチン接種後にペルーで発生した重篤な副反応事例調査に関する汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)による最終声明
背景:2007年11月~2008年3月にかけて、汎アメリカ保健機構/世界保健機関(PAHO/WHO)は、ペルーのリマ南部Ica地区で2007年9月23日から10月6日にかけて実施された黄熱ワクチン接種キャンペーン中に発生した、死者4名をふくむ重篤な副反応事例を調査するために、ペルー保健省を支援した。
専門家パネルの結論:Ica地区での黄熱ワクチン接種キャンペーン中に発生した黄熱ワクチン関連内臓向性疾患の発生率は、他の状況下で観察されたそれよりも有意に高値(20倍以上)であった接種者63,174名から症例5名が発生し、総体的な発生率は[被接種者]10万人当たり7.9例であった。これ以前の総体的な推計発生率は、[被接種者]10万人当たり約0.3~0.4例であった。数多くの仮説が、この高い発生率を説明するために考慮され、棄却された。その中には、ワクチンロット05OVFA121Zが、病原性増強の原因となる遺伝子変異を含んでいた可能性、および症例の宿主因子が(異常な)感受性に寄与した可能性が含まれていた。調査の結果、4名の死亡患者では臨床的、ウイルス学的および病理学的に内臓向性疾患が確定され、生存した患者1名ではその可能性が示された。死因は17DDワクチンウイルスによる圧倒的な感染であった。それには重症の免疫応答症候群が関連した可能性が高い。種々の調査から、今回の症例を発生させた原因ワクチンウイルスには全く変異が認められなかったことが示された。ワクチンロット05OVFA121Zは、そのロットを接種された個人で内蔵向性疾患の発症頻度が高まることを説明するような遺伝子上の異常を示唆するエビデンスは確認されなかった。死亡した患者はいずれも、致死的な副反応に寄与するような可能性のある基礎疾患や合併症があった。しかし、この事実のみでは、他のまだ特定されていないリスク因子が、この地域での内蔵向性疾患の発生率を高めることに寄与した可能性を除外できない。

○Ep#Blast disease, コメ-ケニア(CENTRAL PROVINCE CP) 20080402.1211
コメの病気による被害が発生 農家に影響
情報源:Business Daily (Nairobi)、3月31日。
Mwea, Kirinyaga District [Central Province]のコメ栽培農家では、rice blast diseaseの影響で、損失を計上しなければならない事態となっている。収量の約半分が失われた。2007年に始まり、すばやく拡がったと農業従事者は話している。...

○Ea#Rabbit calicivirus,飼育されているウサギ-ニュージーランド(02) 20080402.1212
投稿者:Antonio Lavazza、4月1日。
Rabbit hemorrhagic disease(ウサギ出血病RHD)は、OIEのリストに含まれているウサギの疾患の1つである。同ウイルスRHDVについてのレビューの紹介など...

○Ec#行事日程2008(09) 70th IPK congress, キューバ, Dec 2008 20080402.1215
会議名: 70th Anniversary Congress of IPK, VIIth Cuban Congress of Microbiology and Parasitology, IVth National Congress of Tropical Medicine
開催地: Havana, キューバ
会場: "Pedro Kouri" Tropical Medicine Institute
期間: 8-11 Dec 2008