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2008年6月2日

 ○チクングニア(23):スリランカ
 ○ボツリヌス症、缶入りトリュフソース-イタリア、回収
 ○Burkholderia cepacia、尿-米国NY,RFI
 ○Q熱-米国IA、RFI
 ○麻疹-米国IL スイスからの輸入
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(27)
  トルコ、パキスタン、ケニア、ギニアビサウ
  ギニアコナクリ、スーダン、コンゴDR、ウガンダ
 ○トリパノソーマ症-アンゴラ:背景

●C#チクングニア(23)-スリランカ(Sabaragamuwa)  20080602.1759
ラトナプーラRatnapura districtで、1万から1万5千人のチクングニア患者が発生している
情報源:Daily Mirror, Sri Lanka 、2008年6月2日。
保健相と地区保健当局代表者との会談で、ラトナプーラRatnapura districtで、1万から1万5千人のチクングニア患者が発生していることが明らかになった。数ヶ月にわたる豪雨が事態を悪化させている。同地区でのチクングニア患者急増を受け、非常事態宣言が出された。地区内には、無数の合法および違法の gem pits(宝石採掘穴?)があり、採掘者らは、立ち去る前にそのgem pitsを埋め戻さないため、蚊族の繁殖に好適な場所ができてしまうと説明された。ラトナプーラに向け、直ちに医師50人と看護師60人を派遣し、治療と予防対策に当たらせるよう指示したと述べた。
[Mod.TY注-ラトナプーラ地区でのチクングニア感染流行は、驚くべき勢いで拡大している。この記事で伝えられているチクングニア患者数は、4月28日のProMED(20080429.1478)で報告されたラトナプーラ地区の患者数500人の20-30倍である。]
地図 The Ratnapura District:the Sabaragamuwa Province of SriLanka

●C#ボツリヌス症、缶入りトリュフソース-イタリア:注意乾期、商品回収 20080602.1760
トリュフソースを食べた男性1名が、典型的なボツリヌス症の症状を呈した。
投稿者:伊・Facolta di Medicina Veterinaria、Prof Beniamino Cenci Goga, DVM, PhD、2008年5月31日。
31日、地元紙によると、缶入りトリュフソースcanned truffle sauce生産者 (Castello di Magrano Srl,Carbonesca, Gubbio, Italy) は、ボツリヌストキシン混入の疑いがあるとして、2006年5月3日製造(賞味期限:2009年12月)の"Salsa tartufata bianca"のロットNo.23の回収を開始した。このトリュフソースを食べた男性1名が、典型的なボツリヌス症の症状を呈した。
[Mod.LL注-工場で製造される食品によるボツリヌス症では、複数の患者が関係することが多い]

●C#Burkholderia cepacia、尿-米国(ニューヨークNY州)、情報提供依頼RFI 20080602.1761
入院患者のBurkholderia cepaciaが発生し、尿道カテーテルが疑われている
投稿者:米・コロンビア大学、Neville Clynes MD、2008年5月29日。
発熱のない、膿尿の患者1名が入院した。入院歴、嚢胞性線維症cystic fibrosis患者との接触歴、抗生剤投与の既往、自宅でのカテーテルの使用のいずれもない。 入院後6時間、発熱は認められなかった。入院の4時間後にFoleyカテーテルを留置された際に、外傷性の肉眼的血尿が認められた。Foleyカテーテルが留置された2時間後に、患者に悪寒戦慄と39.4℃の発熱が認められ、4セットの血液培養で_Burkholderia cepacia_ が検出された。翌日には、尿培養でも同菌が発育した。入院前、入院時、カテーテル挿入時には、尿培養は行われていない。膀胱鏡でカテーテル挿入による偽腔が確認された。尿における一次感染源として、(同菌は)まれであることから、カテーテル挿入時に感染した可能性が考えられる。問題のカテーテルとキットは入手できなかった。同じ病棟にあった、2組の同じサイズの別のキットが開封され、poviodine(消毒薬)、潤滑ゼリー、水が培養されている。同じような症例を経験された方はないだろうか?
[Mod.LL注-_B. cepacia_ は、非発酵性好気性のグラム陰性菌で、従来シュードモナス_Pseudomonas_に分類されていた。_B. cepacia_は、弱毒菌で、限られた条件下でヒトでの感染症を発症する。_B. cepacia_は、水のある病院内環境で生存・増殖するが、蒸留水中や四価アンモニアquaternary ammonium塩のような一部の消毒液中でも、長期間生存可能である。2組のキットでの培養結果について、明らかにされていない。]

◎C#Q熱-米国(アイオワIA州)、情報提供依頼RFI 20080602.1762
the Myrtue Medical Centerにおいて複数の患者がQ熱の診断をうけて治療されている
情報源:The Harlan Tribune 、2008年5月30日。
現地保健当局は、the Myrtue Medical Centerにおいて複数の患者がQ熱の診断をうけて治療されていることを受け、住民に対し、地域内のQ熱発生に注意するよう呼びかけている。「最近、当地域内で、複数のQ熱患者が確認されているため、同疾患についての詳しい情報などを提供したい」と、保健局長が述べた。
[Mod.LL注-患者数や曝露源についての情報を歓迎する。相当離れた距離を移動するエアロゾル化も発生するため、必ずしも患者と保有動物との接触は必要ではない。病原体である_Coxiella burnetii_は、1937年に発見された。熱や乾燥に抵抗性のある病原体で、空気感染経路による強い感染力を有する。たった1個の病原体を吸入しても、発症する可能性がある。実際、ヒト以外の霊長類では、50%の致死量は1.7個(1.7 organisms)とされている。ウシ、ヒツジ、ヤギが、 _C. burnetii_の一次保有動物である。幅広い種での感染が知られており、この中には、その他の家畜やペットも含まれる。 _C. burnetii_は、通常、これらの動物で病原性を示すことはないが、ヤギやヒツジにおける流産と _C. burnetii_感染の関連性が知られている。感染動物のミルク・尿・糞便中に、病原体が排出される。最も重要なのは、出産の際に、羊水や胎盤に大量の病原体が排出されることである。汚染された羊毛との接触による感染も知られている。この病原体は、熱・乾燥・多くの一般的な消毒薬に抵抗性である。このため、この細菌は環境中で長期間生存可能である。この非常に安定性のある_C. burnetii_は、標準的複製により、抵抗性の落ちる大細胞型とともに産生される小型小細胞型の形態であり、代謝は休眠期にあり、芽胞類似である。ヒトのQ熱感染症は、感染動物の胎盤組織・羊水birth fluids・糞便などが乾燥したものが混じったbarnyard(農場)の埃のなかの病原体を吸入することにより、発生することが多い。ヒトは、Q熱への感受性が非常に高く、非常に少量の病原体で感染が成立する。より低頻度の感染様式であるが、汚染されたミルクの摂取のあと、反芻(逆流)して吸入する場合もある。ヒトへの感染伝播として、このほかに、ダニによる刺咬やヒト-ヒト感染も知られているが、まれである。(参考文献の紹介、原文参照願います)]
地図 Shelby County, Iowa西部 

●C#麻疹-米国(イリノイIL州) スイスからの輸入 20080602.1763
DuPage Countyで、7例の麻疹感染発生
情報源:eFluxMedia、2008年6月1日。
イリノイIllinois州公衆衛生当局は、DuPage Countyにおける7例の麻疹感染症例を確認した。当局者は、麻疹ワクチン接種の重要性について、再度強調した。世界中で毎年2000万人が感染する麻疹は、重症化することもある疾患で、発疹・高熱・咳・鼻漏・赤眼や流涙の症状が見られる。まれに、重篤な合併症として、肺炎・脳炎・けいれん・死亡にいたることもある。感染の疑われる患者は、受診すべきである。当局は、麻疹に感染した小児は、適切な麻疹ワクチン接種を受けていなかったと見ている。合衆国政府当局は、以前より麻疹・ムンプス・風疹に対するワクチンによる小児の免疫賦与の重要性を強調していたが、多くの保護者が、宗教上の理由やワクチン接種により自閉症などの問題が生じると信じているため、子供にワクチンを受けさせることを拒否している。5月に出された米国CDCの報告によると、1月から4月25日までの期間に、64例の麻疹患者が発生し、7年ぶりの大規模な麻疹感染流行となっている。これは、2006年1年間の全患者数より多く、4ヶ月間の患者数としては、(116例が発生した)2001年以来の数字である。当局は、この患者数増加は、海外への渡航者がウイルスに感染して、米国に帰国したことが一因であるとしている。麻疹ワクチン定期接種が行われるまで、米国では毎年300-400万人が感染し、このうち400-500人が死亡し、48000人が入院を要し、およそ1000人は麻疹脳炎のための後遺症を残していた。より詳しい麻疹ワクチン接種に関する情報 
[Mod.CP注-今回の流行は、スイスへの旅行者に端を発している。5月27日の報道では;”州衛生当局者は、DuPage Countyの麻疹患者を確認した。これは、2008年の同州で2例目である。1例目は、スイスを旅行した1人の男性である;最新の患者は男子・児童である。発生した市の名前は公表されていない” ]
地図 Illinois北東部  DuPage county

●C#下痢症-トルコ(アクサライ)  20080602.1764
アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルスなどの多数のウイルスと、大腸菌が下痢症の原因であった。
情報源:Today's Zaman 、2008年5月21日。
12-18日の週以降、中央部Anatolian市(アクサライAksaray)とSereflikochisarの町で発生した、4000人以上の下痢症患者の原因は、飲料水の汚染であると保健当局が発表した。20日の保健省の発表によると、アクサライでは13日、Sereflikochisarでは16日からの、下痢症患者発生以降、同省の専門家チームは、飲料水や患者の血液の検体を採取した。検査の結果、アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイルスなどの多数のウイルスと、大腸菌が下痢症の原因であった。飲料水の汚染により始まった感染流行は、ヒト-ヒト感染などの感染様式を取るようになったと、説明している。アクサライにおける飲料水汚染は、水道管工事中に発生しており、またSereflikochisarは、塩素濃度が不十分なためと説明している。両地域とも塩素濃度がチェックされ、必要なレベルとなっていると述べた。各病院には、12-18日の週のはじめから、4000人を超える下痢・嘔吐・胃痛を訴える患者が現れている。アクサライでは、外来治療で十分な患者ばかりで、患者数も減少しつつある。東部Siirt市でも複数の下痢症患者が発生したため、当局は飲料水のサンプルを採取し始めている。市内の上水道の汚染は、水道管および汚水管の交換による可能性が高い。塩素濃度のチェックをより頻回に行うこととしている。...コンヤKonyaの保健当局者は、中央部アナトリアAnatolian cityでは、およそ400人が、下痢の症状で病院を受診した。8人は入院となった。
地図 The province and city of Aksaray in central Turkey 

●C#コレラ-パキスタン(シンド) 20080602.1764
下痢症の患者18名中、8名の便検体でコレラの原因菌である_Vibrio cholerae_の感染が確認された
情報源:The Nation (Pakistan)、2008年5月20日。
健康科学大学の専門家らは、シンドSindh州ミールプルカースMirpur Khas地区における、コレラ感染流行の発生を確認した。19日の記者会見で、微生物学教授は、ミールプルカース地区は、胃腸炎ではなく、コレラが発生していることが、調査により判明したと述べた。当局はコレラ感染流行に注意を払い、対応しなければならないと指摘した。同地区の患者18名中、8名の便検体でコレラの原因菌である_Vibrio cholerae_の感染が確認されたことを明らかにした。
地図 Sindh provinceは、Pakistanの4州のうちの1つで、南東部に位置する 

●C#コレラ-ケニア(Nyanza) 20080602.1764
2週間にコレラ感染流行により3人が死亡し、多数の感染者が出ている
情報源:The Times (South Africa), Agence France-Presse (AFP) report、2008年5月28日。
ケニア西部で、この2週間にコレラ感染流行により3人が死亡し、多数の感染者が出ていると、28日に新聞が報じた。死亡患者が発生したのは、ビクトリア湖(Lake Victoria)岸のNyanza州Ranchuonyo地区である。同地域では複数の患者が治療を受けており、当局は、路面の飲食店を閉鎖し、水処理キットを配布している。数ヶ月前の同地方の感染流行では、64人以上が死亡し、数千人の患者が発生した。
地図 Nyanza province:Kenya南西角 

●C#コレラ-ザンビア (Northern Province) 20080602.1764
Mpulungu District(Northern Province)における98例のコレラ患者を報告した
情報源:Xinhua News Agency、2008年5月28日。
ザンビアの保健当局は、Mpulungu District(Northern Province)における98例のコレラ患者を報告したと、28日に報道された。しかし、4月以降の感染流行中に、死者は発生していない。保健省は、他の関係機関とともに、発生地域での監視プログラムを立ち上げ、井戸水の消毒を行っている。
地図 Northern Province  

●C#コレラ-ギニアビサウ、ギニアコナクリ 20080602.1764
ギニアビサウ南東部の、郊外の漁村で発生したコレラ感染流行により、2人が死亡し、53人が感染した
情報源:AllAfrica, UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) report、2008年5月26日。
ギニアビサウ南東部の、郊外の漁村で発生したコレラ感染流行により、2人が死亡し、53人が感染したと、WHOが報告した。kの感染流行は、現在、非常に地域に限定されている。...Guinea Conakryでは、国境地域全域で、およそ40人のコレラ患者が報告されている。...国連によると、ギニアビサウは、近代的な上下水道のインフラが世界で最も整っていない地域である。農村部では、きれいな水を手に入れられるのは半数以下の人々であり、近代的なトイレは25%以下しかない。
地図 Guinea Conakry (sometimes referred to just as Guinea) and Guinea
Bissau are located in West Africa with a common border 

●C#下痢症、コレラ-スーダン(南部) 20080602.1764
ジューバJubaの給水車内の水の大半は汚染されている
情報源:AllAfrica, UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) report、2008年5月23日。
スーダン南部の中心都市ジューバJubaの給水車内の水の大半は汚染されていると、専門家らは見ている。水源が汚染されており、容器も汚れているため、病気の防ぎようがないと医療従事者が述べた。1950-60年代のものは全て破壊され、ジューバには水処理施設も下水もないなか、コレラが疑われる患者など、下痢症患者の報告が寄せられている。およそ6000人が住む軍施設から、5月に下痢の集団発生が報告された。 Eastern Equatoriaでも、コレラの疑われる患者が発生している。スーダン南部のWHO関係者により、検体が採取され、迅速検査により53人中3人のコレラ感染が確認されたため、ナイロビに送付し解析を依頼している。これは4週間の累積患者数であり、19-25日の週には、80人以上となる可能性があると、説明した。スーダン南部全域では、とくに女性やこどもにおいて、安全な飲料水が入手できない状況にある。2000万人以上が下水設備を利用できず、1700万人は安全な飲料水を飲むことができないと、UNICEFは伝えている。...4月には、Yeiにおいて感染流行が発生した。2008年、Yeiでは急性水様性下痢症が土着感染を起こしている。3月12日から4月5日にかけて、118例の急性水様性下痢症患者が、Yei病院を受診した。”スーダン南部全域で、過去2年間に、人口の急増に伴い、コレラ感染患者の増加が見られる。..."とNGO関係者が述べた。
地図 

●C#コレラ-コンゴDR(North Kivu) 20080602.1764
4月後半のわずか1週間に、Pingaでは12人の死亡が発生した
情報源:AllAfrica, UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) report、2008年5月21日。
コンゴ民主共和国Democratic Republic of Congo (DRC)東部の、North Kivu州における新たなコレラ感染流行による死者は、2週間にさらに増えた。北部の森林地帯であるPinga and Mwesoの感染が最も深刻となっている。この地域のコレラ感染流行は、変動はあるものの、過去数週間で患者数は激増したと、同地域の中心地であるGomaのWHO代表が述べた。Gomaの国連人道調整事務所によると、4月後半のわずか1週間に、Pingaでは12人の死亡が発生したことが報告されている。5月5日から11日にかけては、158例の患者が報告されている。...
地図 North (or Nord) Kivu、Congo DR北東部 

●C#コレラ-ウガンダ(Kibaale) 20080602.1764
コレラ感染により、4人が死亡し、43人が発病した。
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs(OCHA), ReliefWeb, Uganda Red Cross report、2008年5月21日。
Kibaale地区では、コレラ感染により、4人が死亡し、43人が発病した。ウガンダ赤十字社は、17日にこの地域で発生したコレラにより、Kasojo Health Centre II in Mpefu Sub County,Kagadi Health Centre IVなどへの入院があったことを明らかにした。最も感染が深刻なのは、漁業の水揚げ場であるという。この中には、Kitebere, Kabukanga, Kamina, Kamulebe, and Nguse等の船着き場がある。...
地図 Kibaale district is in western Uganda 

●C#トリパノソーマ症 Trypanosomiasis -アンゴラ:背景 20080602.1765
アンゴラ国内の発生状況とベクターに関する解説
情報源:Gideon、2008年6月2日。
トリパノソーマがはじめて確認されたのは、1871年、アンゴラのthe Quixamaregion (Kwanza River area, Luandaの南方)においてであった。1980年代前半からの発生増加は、市民の不安によるもので、土着感染国での一般的な傾向を反映したものではない (発生グラフ:http://exhibit.gideononline.com/Trypano-Africa.jpg)。アンゴラ国内18州のうち7 つの州で土着感染となっている。リスクのある地域としては、Bengo, Kwanza Norte and Kwanza Sul, Luanda, Malange, Uige, and Zaireの北部の州がある。南部のKunene, Huambo, Namibe, and Huila の各州で、同疾患が蔓延していることがはじめて報告されたのは、2003年のことである。Kwanza Riverの北側の6000の村々において、250万から400万人の人々がリスクにさらされていると考えられている。_Trypanosoma brucei gambiense_ が優位であり (主にnorthwestern region: Zaire, Uige, Luanda and Kwanza Norte)、_Trypanosoma brucei rhodesiense_ による散発的発生についても報告されている。アンゴラの18州中14州にTsetse flies(ツェツェバエ)が生息する。現地のベクターは、_Glossina palpalis_ (found in Zaire, Bengo, Kwanza Norte,Kwanza Sul and Cuando Cubango), _G. fuscipes_ ssp. quanzensis andmartinii (found in Uige, Malanje, Lunda Norte and Lunda Sul), and _G.morsitans_ (found in Malanje, Kwanza Sul, Bia, Moxico and Cuando Cubango)である。

2008年5月30日-6月1日

 ○Tomato chlorosis virus -キューバ:初報告
 ○トリパノソーマ症-アンゴラ
 ○手足口病-アジア(15)、中国
 ○動物衛生 2007-8:OIE
 ○ブルータング-英国、フランス:BTV-8
 ○Tospoviruses、レタス-米国

○Ep#Tomato chlorosis virus -キューバ:初報告
Archive Number 20080530.1741
2006-7年、キューバ東部の温室のトマトで、国内初の_Tomato chlorosis virus_ (ToCV)が確認された
情報源:The American Phytopathological Society, Plant Disease 2008; 92(5), 836 、2008年5月0日。
[Ref: Y Martinez-Zubiaur et al: First report of _Tomato chlorosis virus_ infecting tomato in single and mixed infections with _Tomato yellow leaf curl virus_ in Cuba. Plant Dis 2008; 92(5), 836; DOI: 10.1094/PDIS-92-5-0836C]
コナジラミWhiteflyによって媒介されるウイルスが、キューバのトマト収穫に深刻な損害を与えている。2006および2007年、東部の温室トマトには、高率に_Bemisia tabaci_ (B biotype) が感染していた。_Tomato yellow leaf curl virus_ (TYLCV-IL(CU))とは異なる症状のトマトの31の検体のうち、TYLCV-specific primersを使用したPCRアッセイで陽性であったのは12検体のみで、 同時に行われた_Tomato chlorosis virus_ (ToCV)のRT-PCRにより、スペイン、米国フロリダ、レユニオン島で検出されているウイルス株と97-98%一致するウイルスが、キューバで初めて確認された...原文参照願います。

●C#トリパノソーマ症-アンゴラ(クアンザノルテCuanza Norte) 20080530.1747
5ヶ月間で新たに14例の睡眠病が確認された
情報源:Angola Press Agency (Angop)、2008年5月30日。
アンゴラ国立トリパノソーマ症対策管理研究所[The Angolan National Institute for Combat and Control of Trypanosomiasis] (ICCT)は、北部Kwanza Norte [Cuanza Norte] ProvinceのKambambe Municipalityにおいて、5ヶ月間で新たに14例の睡眠病の患者を確認した。研究所の臨時代表は、2007年同時期の16例から減少したのは、最も感染が深刻な地域の周辺での啓蒙活動の結果である。2007年、疾患の対策の長期戦略の中で、およそ275カ所に、この疾患のベクターであるツェツェバエを捉えるためのトラップを設置した。
[Mod.EP注-Cuanze Norte provinceは、トリパノソーマの高度侵淫地であるUige provinceに接しているため、同疾患の発生があっても不思議はない]
地図 the provinces of Angola 

●C#手足口病-中国(安徽省、マカオ)、アジア(15) 20080530.1748
[1] 中国: マカオ Macao S.A.R.
マカオ:エンテロウイルス感染者、283人に
情報源:China.org.cn, Xinhua News Agency report、2008年5月30日。
市保健当局によると、29日、マカオ市内で新たに10人のエンテロウイルス感染患者が確認され、合計の患者数は283人となった。このエンテロウイルス感染患者は、手足口病とヘルパンギーナ(口腔水疱症 mouth blisters)の患者からなるが、このうち1人は重症となっている。新たな10人の患者のうちの4人は、現地の保育所crecheの同じクラスであった。確認された患者のうち、29日までに34人のEV71感染が確認されている。エンテロウイルスの患者の多くは、保育所や小学校の児童であった。
[Mod.CP注-マカオの手足口病hand-foot-mouth disease (HFMD)患者数は、アジア全体の傾向を反映して、7日に報告された79人から、現在は283人に増えた。他地域と同様に、優位な病原体は、ヒトエンテロウイルス71と確認されている。21日の中国衛生省とWHOの声明では、今後、HFMD患者数は1ヶ月単位で公表されることになっている。しかし、次の23日に出された新華社の報告では、最も深刻な感染が起こっている、中国/安徽省の流行はピークを超えたらしい]
[2] 中国: 安徽省
安徽省の手足口病、下火に
情報源:China View, Xinhua News Agency report、2008年5月23日。
HFMDの感染流行は、4月以来最も深刻なウイルス感染流行があった、中国・安徽省で衰退していると、23日に同省衛生当局が発表した。連日報告されている患者数は、ピークであった5月1日の1160人から、21日の153人まで減少し、12日間にわたり死者は発生していないと、広報で発表された。現在、安徽省では734人が入院中で、このうち10人は危険な状態にある。10696人は治療により回復したが、26人が流行中に死亡した。最悪の被害を受けた阜陽市では、事態は収拾されたとして、6月1日の子供の日に、幼稚園が再開されることになっている。衛生省によれば、HFMDは、腸管ウイルスの保菌者によって発生することもあるが、human enterovirus 71 (EV71) および coxsackievirus (Cox A16) によるものが最も多い。HFMDは、通常微熱で発症し、その後に口腔内に水疱や潰瘍を生じ、手足には発疹が認められる。EV71感染では、時に重症化する。髄膜炎、脳炎、肺浮腫、麻痺をおこすこともある。ワクチンはない。
地図 China and Macao 

○Ea#動物衛生 2007-2008年:OIE 20080601.1755
国際獣疫局the World Organisation for Animal Health (OIE)の第76回年次総会報告
情報源:OIE press release 、2008年5月30日。
国際獣疫局the World Organisation for Animal Health (OIE)の第76回年次総会に、172の加盟国と地域や、国際機関、地方や国家組織などから、およそ600人が出席した。Official OIE sanitary status recognition of Members(加盟国の衛生状態のOIEによる公認;BSE(牛海綿状脳症),FMD(口蹄疫),CBPP(感染性牛胸膜肺炎),および rinderpest(牛疫)の4つの優先疾患の1つ以上に関して、衛生状態sanitary statusのOIEによる公認を行なった。BSEに関しては、現在41の加盟国がa "controlled risk"もしくは a "negligible risk" statusとされている。OIEは、BSEを含む特定の動物疾患の清浄状態を公式に認可できる、唯一の国際機関である。新たに5カ国または地域が、 FMD排除を認められた。新たに13カ国が、牛疫が排除されたと確認された。...以下、食の安全、鳥インフルエンザに関するOIEとFAOのOFFLU ネットワーク、動物疾患の世界的な届出報告、政府獣医学当局、OIE科学ネットワークと診断キット、陸生および水生動物衛生Codesへの追加...原文 参照願います。
[Mod.AS注-BSEについて、"negligible risk"とされる10カ国は、20080529.1738を参照されたい。31カ国は"controlled risk"となっている。他の131の参加国は、"undetermined BSE risk."となっている。2008年1月21日更新のthe list of notifiable diseases  について、更新が待ち望まれる。]

○Ea#ブルータング-英国、フランス、ヨーロッパ(28):BTV-8、ワクチン接種 20080601.1756
[1] ウエールズWales ワクチン計画
ウェールズ、ブルータング予防区域protection zone宣言の準備
情報源:The Veterinary Record 162:702, News & Reports [Subscription; edited]、2008年5月31日。
6月2日、ウェールズにおいて、抗ブルータング・ワクチンの使用が開始される見通しである。この日、the Welsh Assembly Government(議会政府)は、同国南部に予防区域宣言を行なうこととしている。...
[2] 英国 vector season と vaccination
長引く影響をうける農家に、ブヨとワクチン計画の二重苦
情報源:Yorkshirepost、2008年5月30日。
1年のうちのこの時期、ブヨの活動が活発となる。家畜農家にとって、ブヨはpersona non grata(招かれざる客)であり、Public Enemy Number Oneである。ブヨにより媒介されるブルータングは、20年近くにわたり農業を苦しめてきた...長文。
[3] フランス 最終フォローアップ報告(to the OIE)
ブルータング、フランス-Follow-up report No. 34 (Final report)
情報源:OIE, WAHID interface、2008年5月21日。
新たな感染流行[This follow-up report No 34]
5月に発生した、新たな5県(MAINE-ET-LOIRE, VENDEE, CORREZE, CREUSE and HAUTE-VIENNE)の感染流行
土着感染したと考えられるため、今後フォローアップ報告は行なわず、代わりに6ヶ月毎の報告に、ブルータングを含める事とする
地図 France 
[Mod.AS注-]

○Ep#Tospoviruses, レタス-米国(カリフォルニアCA州)  20080601.1758
2007年、Salinas Valleyに、新種の病気である_Impatiens necrotic spot virus_ (INSV)が発生した。
情報源:Western Farm Press、2008年5月29日。
カリフォルニア州のレタス産業界にとって、最も必要のないものは病気であるが、2007年、Salinas Valleyに、新種の病気である_Impatiens necrotic spot virus_ (INSV)が発生した。...原文参照願います。