●インフルエンザA(H1N1)-世界各国(82):感染伝播
○American foul brood、ミツバチ-南アフリカ(04)
○インフルエンザ-米国(NJ)、イヌ
○Toxic algae(有毒藻)イヌ-英国
○ムンプス-英国(09)
●Er#インフルエンザA(H1N1)-世界各国(82):感染伝播 20090704.2402
PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) - worldwide (82): transmission
豚インフルエンザ感染伝播の研究、新型インフルエンザウイルス定着
Swine flu transmission studies suggest new virus is here to stay
情報源:CHealth, The Canadian Press 、2009年7月2日。
豚インフルエンザウイルスは、現在・過去のヒトで効率的に感染循環するすべてのウイルスに認められる特徴のうち、少なくとも2つが欠失しているにもかかわらず、このウイルスが極めて効率よく感染拡大を続けていることが、2つの研究から明らかになった。この2つの研究グループは、新型H1N1ウイルスの拡大の程度に対し、少し違った見方から研究を進めており、一方のグループは、まだ人インフルエンザウイルスほど効率的には感染伝播していないと見ているが、他方のグループは、季節性インフルエンザのcousins(H1N1ウイルス)と歩調を合わせる感染伝播率が見られるとしている。とはいえ、世界中にこのウイルスが蔓延し、少なくとも332人がこれまでに死亡した事実に異論はない。しかもこのウイルスは、あるインフルエンザウイルスがヒトで効率よく感染するために必要と研究者らが考えるすべてのツールなしで、現在のような感染状況を生み出していると、the University of Marylandの研究者 Prezが述べた。いずれにしろ、ウイルスそのもの(全体)か、もしくは遺伝子の一部が定着し、季節性インフルエンザウイルスを打ち負かすか、あるいは共存することになるだろうと述べた。3日発行の雑誌Science [summary]に掲載される2つの論文の研究に、この研究者は参加していないものの、内容については詳しく、彼の研究室も同様の研究を終えている。この感染伝播の研究は、米CDCとthe Massachusetts Institute of Technology (MIT)のグループと、オランダのErasmus Medical Center(ロッテルダム Rotterdam)の研究グループが行った。いずれも、ヒトのインフルエンザ感染に関して最適のモデルとされている、フェレットを使って実験が行われた。CDCの研究では、ウイルスは、完全にはヒトの間での感染拡大に適応していないことが示唆された。健康なフェレットを、実験的に感染させた個体の、隣のかごで飼育し、同じ皿から餌をとらせたところ、健康なフェレットの中で感染したのは2/3にとどまった。対照的に、オランダのグループの結果は、ウイルスに感染した個体の隣で飼育された場合、すべてのフェレットが新型インフルエンザウイルスに感染した。Perezのグループでも、感染率は100%だった。CDCとErasmusのいずれの研究でも、ヒトのインフルエンザウイルスに感染したフェレットは、周囲の健康なフェレットすべてに感染伝播させた。CDCの研究のsenior authorは、CDCのフェレットのケージ間の空気の流れと、他の研究のそれとの間で条件が違ったことが、異なる結果を生んだ原因かもしれないと説明している。しかし、彼らの観察結果から、このウイルスは新たなヒトという宿主に適応しつつある段階と見ている。このような結論を支持する重要な証拠として、ウイルスのヒト上気道細胞への感染能力が関係する。CDC-MITの研究者らにより、新型インフルエンザA(H1N1)ウイルスの、感染細胞への定着に必要な表面蛋白であるヘマグルチニンhemagglutininは、現時点では、季節性(regular)インフルエンザウイルスと比べて結合力が弱いもしくは効率的でないことが示されている。このことは、ウイルスが変化する余地があるということで、もしもより効率的に結合する型に変異すれば、よりヒト-ヒト感染が拡大しやすいウイルスとなる。感染伝播は起きているが、より効率よく伝播するようになる可能性があると、CDCの研究者は述べた。彼によると、より感染伝播しやすくなれば、単に感染者が増えるだけでなく、感染者の中でも重症化する割合が増加する可能性があると指摘する。これまではほとんどの患者が軽症であったが、ヒトにより適合すれば、より重症となる可能性があり、もっと重症者が増えると述べた。オランダの研究者も同じ懸念を抱いている。ウイルスはさらにヒトに感染し伝播しやすく変異する可能性があるが、自分の意見としては、すでに季節性インフルエンザウイルスを駆逐できるほど適応していると、電子メールで回答した。CDCの研究者らはまた、このウイルスが、感染伝播性に関係することが知られている、PB2と呼ばれる内部遺伝子内の特徴を持っていないことを報告している。全ての季節性インフルエンザと3種類の過去のパンデミックウイルス--言い換えると、他の種から壁を越えてヒトにうまく適応した全てのインフルエンザウイルス--は、この特徴を持っているが、今回の豚インフルエンザH1N1ウイルスは持っていない。研究者らは、なぜウイルスが、この変異を持たずに感染伝播性を獲得したのか、今後獲得する可能性がどれほどかについては、分かっていない。しかし、この変異が強毒化や重症化と関連性をもっており、インフルエンザ研究の関係者らはその変異を注意深く見守っていると言う。両グループは、感染したフェレットの組織についても検討している。その結果、豚インフルエンザウイルスの感染は、動物の肺の深部から始まっていることが分かった。人インフルエンザウイルスは、上気道に感染する。このウイルスに肺の奥深くに浸透する能力があることで、重症の豚インフルエンザ感染患者の診療にあたる医師らが目の当たりしていることの説明がつく:肺機能を奪う侵襲性ウイルス性肺炎の患者である。確かにフェレットに認められた病変は、ヒトの疾患と一致しており、ウイルスの増殖能が高いことが、季節性インフルエンザに比べ、ウイルスの侵襲性をより高め、より深い気道内への拡大につながっていると考えられる、と説明した。研究に参加した香港大学のインフルエンザ研究者 Dr Malik Peirisは、これらの発見を懸念し、豚インフルエンザウイルスは、H5N1鳥インフルエンザや1918スペインかぜのウイルスほど強毒性ではないが、下気道への感染能力を有していることは、ヒトへの病原性の点で、明らかに注意すべき事項であると指摘した。H5N1もスペインかぜウイルスも、肺の奥の部分の組織に感染する。新型インフルエンザA(H1N1)が肺の奥の組織に感染するため、ウイルス感染が拡大しやすい真冬という条件でウイルスの感染が拡大すれば、さらに重症化する可能性があるとの懸念を表した。数年前に発表された、これもインフルエンザの感染モデルとして好適な、guinea pigsの研究では、インフルエンザウイルスは、低温でより活発で長期間に増殖することが示されている。このことが、ヒトで、豚インフルエンザウイルスに関してもあてはまるとすれば、冬期の豚インフルエンザ感染は重症化するだろうと、警告した。
○Ea#American foul brood、ミツバチ-南アフリカ(04) 20090704.2403
PRO/AH> American foul brood, apiary - South Africa (04)
ミツバチの病気は全国に拡大か-調査
Honey bee disease may be countrywide - survey
情報源:Independent Online 、2009年7月2日。
6月30日に発表された、ミツバチの群生状況bee colonies に関する暫定的なサーベイランスの結果によると、the Western Cape周辺 全域でのAmerican foul brood (AFB)の拡大が衰えていないことが指摘されている。AFBは、ハチミツの幼虫の感染症で、1年でコロニーが全滅することもある。これまでに検査された45検体の80%以上が陽性(感染あり)との結果が出ている。のこる450以上の検体の検査結果が待たれている。..
○Ea#インフルエンザ-米国(ニュージャージーNJ)、イヌ 20090704.2405
PRO/AH> Influenza, canine - USA: (NJ)
中央部ニュージャージーNew Jersey州でK-9インフルエンザ感染流行
K-9 influenza outbreak reported in central New Jersey
情報源:The Examiner 、2009年7月2日。
the Millstone regionにおいて、犬インフルエンザCanine influenzaのアウトブレイクが報告されている。最近の数週間に、the Clarksburg クラークスバーグsection of Millstoneの専門救急病院であるNorthStar VETSでは、同ウイルスの治療のために入院する症例が増加している。これまで9例が入院しているが、感染性が強いためさらに症例が増加すると見られている。犬インフルエンザはヒト・ネコその他の動物には感染しないが、鼻腔にウイルスを保有し、自宅のイヌに感染させる可能性がある。犬インフルエンザは重症疾患ととらえる必要があり;感染した場合の致死率は100%である。迅速・正確に診断し、適切な治療が行われれば致死率は1-5%に減らすことができる。新しいウイルスの再興したもので、若いイヌと高齢のイヌはより感染しやすいと説明されている。...
より詳しい情報 North-Star VETS
[ModTG注-Canine influenzaは、type A orthomyxovirusの1種で、"kennel cough" or _Bordetella brochiseptica_/parainfluenza virus complexに似ており(mimics)、いつまでも続くような空咳のような症状が見られる。canine influenzaの咳は、湿性咳も乾性咳も見られるが、感染したイヌの約20%はほとんど症状を示さないままウイルスを排出する。Canine influenzaは、エアロゾル化した呼吸飛沫や物を介した感染で、ヒトはペットに感染させることがある。治療は非特異的な支持療法にとどまるが、致死率軽減のため、早期治療が望まれる]
ファクトシート a brief fact sheet on canine influenza,;the Washington State University College of Veterinary Medicine, Washington Animal Disease Diagnostic Laboratory (WADDL) website
インフォメーションシート an information sheet available on the University of Florida College of Veterinary Medicine website
○Ea#Toxic algae(有毒藻)-英国(イングランド)、イヌ 20090704.2406
PRO/AH> Toxic algae, canine - UK: (England)
中央部ニュージャージーNew Jersey州でK-9インフルエンザ感染流行
Dog owners warned of toxic algae in ponds due to heatwavex
情報源:Telegraph.co.uk、2009年7月2日。
熱波により致死性の有毒な藻類が繁生しているため、イヌの飼い主はペットを池や湖で泳がせないよう注意しなければならない。the West Midlandsでは、藻類による酸欠のため、公園内に死んだ魚類が浮いており、Trafalgar Squareの噴水もgreen slime(ヘドロ)のため閉鎖されている。ガーデナーや漁業関係者にも影響が出る恐れがある。獣医師らは、Cyanobacteriaと呼ばれる有毒な青緑色の藻類blue green algaeを飲み込むことによる中毒のリスクがあるとして、湖や池にイヌが飛び込むことに懸念を抱いている。...Blue green algaeは極めて毒性の高い物質で、発症後すぐにイヌが死亡することがあると、獣医師は話している。...
[ModTG注-Blue-green algae or cyanobacteriaは、たくさんの動物を死に至らしめる可能性があり、世界中で家畜の死亡につながっている。Cyanobacteria は、水中、土壌、岩や共生関係にある一部の苔類でも見つかることがある。single cells, colonies, filiments, sheets and sometimes a balls, with a hollow center(単細胞から、コロニー、菌糸?、シートから中空のボール)まで様々な形を取る。複数のタイプに分類されており、一部はcyanotoxinsを産生する。トキシンの種類として、anatoxin-a, anatoxin-as, aplysiatoxin, cylindrospermopsin, domoic acid, microcystin LR, nodularin R (from _Nodularia_), and saxitoxinが知られている。これらのトキシンは、神経毒、肝毒、細胞毒、エンドトキシンである。幅広い種の動物に有害作用を示し、ヒトにも危険である]
Additional information about cyanobacteria, on the Health Canada website
●C#ムンプス-英国(09):イングランド 20090704.2407
PRO/EDR> Mumps - UK (09): (England)
ムンプス感染流行:ワクチン接種が望まれる(嘆願)
Mumps outbreak: get vaccinated now plea
情報源:The Grimsby Telegraph 、2009年7月4日。
North East Lincolnshire のムンプス(流行性耳下腺炎)感染流行の患者数が急増し、2008年1年間の13倍(1333%)となっている。The Health Protection Agency 当局は、2008年は年間3例であった患者数が、2009年の上半期に43例に増加したと報告している。さらに、多くの新たな感染者がこの5週間に発生し、小児期にthe measles, mumps, and rubella (MMR、麻疹・ムンプス・風疹)ワクチンを接種されなかった15-24才の年齢層である。当局は、MMRの2回接種を済ませていないティーンエージャーや若年者に、GPで接種を受けるよう呼びかけている。ムンプスは重症化することのある病気であり、ほとんどの場合軽症であるが、男性不妊につながることもあると述べた。診断した医師は、届出を義務づけられている。潜伏期間が14-21日間あるため、実際の感染者はまだ分からない。...
地図 the counties of England showing Lincolnshire in the east of the country