2012年1月15日

麻疹 (03)
原因不明の脳疾患-ウガンダ など

● 麻疹 最新状況 2012 (03)
PRO/EDR> Measles update 2012 (03)
Archive Number: 20120115.1011321
[1] フランス(ARDS)
Fatal Case of Measles Without Rash Found in Young Woman
情報源  DoctorsLounge、2012年1月13日。
原著  Fatal measles without rash in immunocompetent adult, France. Emerg Infect Dis  Mar 2012 in press
麻疹感染による急性呼吸窮迫症候群 acute respiratory distress syndrome (ARDS) で死亡した患者には、発疹が認められなかったことが、11日 the U.S. Centers for Disease Control and Prevention's Emerging Infectious Diseases journal.において報告された。フランス・グルノーブル大学病院 the Centre Hospitalier Universitaire de Grenoble の医師らは、国内の29歳女性1名が、発疹を伴わない麻疹により、難治性ARDSを発症し死亡したと報告した。外来において、発熱、咳、鼻かぜ、下痢、体重減少に対し、5日間の抗炎症薬と経口プレドニゾロンによる治療を受けたが、症状が改善せず入院となった。検査により、再生不良性貧血と極度のリンパ球減少を伴う白血球減少症が認められ、胸部レントゲン検査では、両側びまん性間質浸潤を指摘され; 抗生物質による治療が追加された。詳しい検査が行われたが、元々の免疫低下をきたす疾患は確認されず;急性ウイルス感染症が示唆された。入院3日目、重症呼吸不全を起こし、集中治療室に移された。同6日目、幅広い血清学的検索の結果、麻疹ウイルスに対する抗IgM 抗体が検出された。リバビリン ribavirin、副腎皮質ステロイド、免疫グロブリンの静脈注射による治療が行われ、リンパ球数は基準範囲まで回復したが、呼吸状態は改善せず、患者は死亡した。麻疹ウイルスは genotyped as D4 で、フランス及び他の欧州各地で感染循環する流行株 an epidemic strain であると確認された。経過中、粘膜疹 enanthem もしくは麻疹様発疹 morbilliform rash は認められず、また患者には麻疹ワクチン接種を示す書類も確認されていない .....
[2] ロシア(チェチェン)
Measles outbreak in Chechnya
情報源 'The Caucasian Knot' [In Russian]、2012年1月12日。
チェチェン共和国the Republic of Chechya http://russiatrek.org/chechnya-republicの保健当局は、麻疹に感染した25人の小児の治療を行っている。実際の感染者数はさらに多いと見られ、事態は深刻である .....
[3] ウクライナ(リヴィヴ)
Measles outbreak in Lviv Oblast attributed to migrants from Italy
情報源 Ukrbiznes Agency [In Russian]、2012年1月13日。
リヴィブ the Lviv Oblast Administration 保健当局は2011年末、イタリアからウクライナへの移民が増加していることを受け、麻疹感染流行への警戒を強めている。the Lviv Oblast での麻疹感染者数は、2011年後半から増加しており、これはイタリアでの発生増加と機を一にしている。この時期、欧州各国からウクライナへの送還displacement が強化され、特にイタリアからの送還が目立っていた。保健当局は、麻疹ウイルスの中でもっとも多い型は、欧州全体や特に2011年前半のイタリアで広く蔓延する D4 genotype であることを確かめた。リヴィブでは、1日から13日までの期間中、小児131人を含む303人の麻疹患者が確認されている。2010年12月1日から2012年1月11日までの累計では、1118人の麻疹感染が発生し、うち579人が小児だった。リヴィブのほか、the Ivano-Frankivsk, Volyn, Rivne, Transcarpathia Oblasts, as well as in the city of Kiev. でも麻疹感染の流行が起きている。
[4] 英国(スコットランド)
Glasgow schoolchildren offered MMR vaccine as measles cases rise across Europe
情報源 STV  News、2012年1月9日。
The NHS [National Health Service] は、麻疹ワクチンの接種を完了していない全ての中学生 secondary schoolchildren に対し、書面で通知を行っている。グラスゴー Glasgow では、欧州全域の麻疹感染流行のスコットランド Scotland.への波及が懸念されるため、中学生への the MMR vaccine (麻疹風疹ムンプス3価ワクチン)の接種が勧められている .....1998年、MMR ワクチンが自閉症に関係するとした、Andrew Wakefield の間違った医学論文により、ワクチン接種率が低下したことと、西欧諸国での麻疹感染増加、特にアイルランド共和国では2010年に60%の増加が見られたことなど .....
[5] コンゴ民主共和国
-Congo DR (Ubundu)
Ubundu: children dying every day from measles since October
情報源  Radio Okapi (Kinshasa) [In French]、2012年1月3日。
2011年10月以降、キサンガニKisangani から125kmの、Ubundu [Orientale  province] 地域において、麻疹感染による小児の死亡が続いている。
Mod.CP -2011年初以来、国内で10万人以上の麻疹感染が発生したと報じられており、国境なき医師団 MSF [Medecins san Frontieres] は緊急の麻疹ワクチン接種への支援を呼びかけている。 Kongolo では1週間で 119 new cases of measles が報告され、Mwene Dituでは2ヵ月半の間に、感染者は3000人、死者40人が報告されている]
- Congo DR (Faradje)
Measles reached a sixth province in the Democratic Republic of Congo (Congo DR)
情報源 Allvoices.com、2012年1月12日。
2011年12月27日から29日にかけて行われた、NGO のMSF による the Faradje health zone, in Eastern Provinceにおける調査の結果、麻疹感染の流行発生が確認された。2011年の第3 trimester に、同地域内で死者3人を含む 210人の麻疹感染が疑われている。2011年4月、5か所の地域 five provinces off CongoDR: Katanga, Maniema, South- Kivu, Eastern and Western Kasai. での麻疹感染流行が確認されていたが、今回、6か所目となる  Eastern Province (Orientale province) にも感染が拡大した。
[6] 米国(カンザス)
Measles cases confirmed in southwest Kansas
情報源  KSN.com 、2012年1月12日。
Finney  County の保健当局は、2例の麻疹感染を確認した。

● 原因不明の脳疾患-ウガンダ:アチョリ
PRO/EDR> Undiagnosed cerebral disease - Uganda : (Acholi) nodding disease
Archive Number: 20120115.1011277
情報源 Daily Monitor、2012年1月15日。
Acholi Sub-region   において、これまでに1800人の小児が首を曲げながら (nod )死に至り、ほか1000人もこの症状に苦しめられている。絶え間なく涎を流すのも、この nodding disease の症状の1つである .. .2003年に初めて報告され、Kitgum, Lamwo, and Pader districts から、2-15歳の少なくとも1270人が、また Gulu District からも先週2例が報告された。症状は、身体及び精神発達遅延、頷き head nodding、持続性の鼻漏と流涎からなる。患者の一部は頷くこと自体が死につながる場合がある。患児の多くは、食べることが nodding and seizuresを誘発するため、栄養不良に陥っている。抗けいれん薬が使用されるが、疾患の治療にはつながっていない。2009年に採取された検体が、米CDC で検査されたが病気の原因の解明には至っていない。black flyが伝播する、河川盲目症の病原体でもある、原虫の Onchocerca volvulus が関係するとの節に注目が集まっている。Mulago Hospital のMRI 検査で、患児の一部に、異常な脳波 abnormal brain waves が見つかっている [MR scan によってイメージimage は得られるが、脳波 wawesは分からない] 。 Pager River Belt in Kitgum 周辺に多く、この地域では銃やミサイルが使用されていた .....その他の想定されている病因説など .....
Mod.EP -われわれは、a toxic encephalopathy causing myoclonia である可能性が高いとの見方をとっている。a common infectious agent が存在する可能性は低い、との報告であった。患児と健常児との間の、食料や飲料に関するA case-control study がぜひとも必要だろう]
参考情報 厚労省検疫所 FORTH  2012年1月27日 CDC(MMWR)

● 炭疽-ペルー(タクナ) ウシ、RFI
Outbreak of Anthrax  threatens animals in Inclán Sama [Peru]
PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Peru: (Tacna) RFI
Archive Number: 20120115.1010968
情報源 llo Puerto Clave、2012年1月12日。
the district of Sama Inclan http://healthmap.org/r/1z-zの保健当局 the Regional Directorate of Health の人獣共通感染担当部局が11日、動物[ウシ]1頭の炭疽感染が発生したが、ヒトの感染は発生していない、との報告を行った。
Mod.MHJ -ホルスタイン種の写真が掲載されており、 a bovine outbreak のようではあるが、単に手近の写真を使用しただけの journalistic freedom かもしれない。一方、ヤギやヒツジ1頭だけなら、気づかれたり、ましてや診断がついたりする可能性は低い .....]