2008年3月27日から4月1日

タイトル
 ○ジステンパー、スカンク-米国CA、疑い
 ○ウエストナイルウイルス 最新状況2008-西半球(02)
 ○ダイオキシン-イタリア、モッツァレラチーズ
 ○炭疽、家畜、野生動物-南アフリカ
 ○原因不明の呼吸器疾患-インドネシア(02)
 ○鳥インフルエンザ(52)-東南アジア、疫学
 ○炭疽、ウシ-アルゼンチン
 ○感染性サケ貧血Infectious salmon anemia -チリ
 ○Mildews(カビ), ブドウ-米国:新たな株
 ○鳥インフルエンザ(53)-スイス
  スイスから2年ぶりとなる鳥インフルエンザが報告された。
 ○原因不明の死亡-スリランカ: RFI
 ○食中毒、セレウス菌 _Bacillus cereus_ - オーストラリアNSW
 ○麻疹-フランス
 ○ムンプス-モルドバ、Pridnestrovye (03)
 ○ブルータング-イタリア、ヨーロッパ(16):BTV-8、OIE
 ○ウエストナイルウイルス-米国、最新状況2008、西半球(03)
   2008年の米国初のWNV感染報告(アリゾナ州)
 ○トリコモナス症、ネコ-スイス
 ○Murray Valley 脳炎ウイルス - オーストラリアVIC (02), 注意喚起
   30年ぶりに歩哨のニワトリでの感染が確認された
 ○Myxozoa, 鳥類-米国OR
 ○ムンプス-モルドバ、Pridnestrovye (04)
 ○ダニ熱、ウシ-ニューカレドニア、オーストラリアからの輸入(03)
 ○チクングニア(10)-スリランカ
 ○原因不明の疾患、トウモロコシ、豆類-アンゴラBE、RFI
 ○Leaf scald(葉焼け病),サトウキビ-インド
 ○ムンプス-オーストラリアWA
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況 2008(19)
   ナミビア、ケニア、ナイジェリア、アンゴラ
   マラウィ、モザンビーク、ベトナム、パプアニューギニア
 ○サルモネラ症-米国(03)CO、市上水道
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(40)-インドネシア
   インドネシア人2人が鳥インフルエンザにより死亡
 ○原因不明の致死性疾患-インド
 ○White-nose syndrome, コウモリ - 米国(06)
 ○デング熱/デング出血熱 最新状況2008(13)
   マレーシア、フィリピン、スリランカ、ドイツ(モルジブから)
   ニューカレドニア、ペルー、ブラジル
 ○狂犬病、ウシ-米国WV
 ○原因不明の死亡、ウシ-米国WI:RFI
 ○ダニ熱、ウシ-オーストラリアNSW、バベシア症
 ○Rabbit calicivirus,飼いウサギ-ニュージーランド
 ○炭疽-英国、紅茶
 ○ダニ熱、ウシ-ニューカレドニア オーストラリア(04)

○Ea#ジステンパー、スカンク-米国(カリフォルニアCA州)、疑い 
Archive Number 
20080327.1138
情報源:Redding.com、3月26日。

Ea#ウエストナイルウイルス-米国、最新状況2008-西半球(02) 20080327.1144
[1] 米国: California (サンジエゴSan Diego County)
情報源:KPBS、3月24日。
サンジエゴ郡において、ウエストナイルウイルスWNVの感染により死亡する鳥類の数が増加している。かつてない早い時期の発生である。2008年1月にEscondidoでred-tailed hawkのWNV感染が確認されて以来、少なくとも5羽の鳥類の感染が確認されている。...2007年、同郡では15人がWNVに感染している。2007年の州全体では、380人が感染し、20人が死亡した。
[2] 米国: California (Kearn County)
情報源:The Bakersfield Californian、3月25日。
Bakersfieldにおいて、1羽の鳥類がWNVに感染した。2007年に比べ2ヶ月も早い感染発生である。...

●C#ダイオキシン-イタリア(Campania)、モッツァレラチーズbuffalo mozzarella cheese
20080327.1146
[1]イタリア産モッツァレラチーズ、警察が捜査開始
情報源:Reuters Health / El Economista、3月21日。
イタリア最大(最上)のモッツァレラチーズ生産者は、2008年3月21日、警察によって、製品の一部が、発がん性のあるダイオキシンdioxinを含むミルクで作られていたことが判明し、対応に苦慮している。Naples近郊の警察当局は、同チーズの最良の原料とされるバッファローに、与えられたエサの汚染の有無を調査している。違法なゴミ廃棄業に関与するギャングの仕業と見られている。...
[2]イタリア政府、モッツァレラ騒動で83の農場を封鎖
情報源:The Guardian, Reuters report、3月26日。
[3]イタリア政府、EUに汚染されたモッツァレラは輸出していないと報告
情報源:Reuters 、3月27日。
原文参照願います。
[Mod.TG注-]

○Ea#炭疽、家畜、野生動物-南アフリカ(Northern Cape) 20080327.1147
情報源:IOL (Independent Online, South Africa), South African Press Association (Sapa) report、3月26日。
Northern Capeの農業当局は、州内の炭疽感染流行対策のため、Kruger National Parkからの専門家を招請したと、2008年3月26日に報じられた。Kimberleyから100km離れたCampbell地域の野生動物と家畜に感染が発生している。....
[Mod.MHJ注-]

●C#原因不明の呼吸器疾患-インドネシア(02):Papua 20080327.1148
投稿者:インドネシア、Michael J. Bangs, PhD 、3月27日。
20080326.1129に対して。
インドネシア・パプアPapua Province (旧イリアンジャヤIrian Jaya)州の高地、Pegunungan Bintang ("Star Mountains") regencyはかなり辺鄙な場所であるため、死亡を伴う下痢や呼吸器疾患の断片的・詳細不明な報告が届くことは珍しいことではない。通常と異なる点は、全国的なメディアが報じたことである。...現地の状況の解説、原文参照願います。
[Mod.CP注-]

●Ea#鳥インフルエンザ(52)-東南アジア、疫学 20080327.1149
[1]
情報源: Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)、3月24日。
[Reference: M Gilbert, Xiao X, DU Pfeiffer, et al: Mapping H5N1 highly pathogenic avian influenza risk in Southeast Asia. PNAS, 25 Mar 2008; 105(12): 4769-4774. Epub 24 Mar 2008]
[2] a less technical version(やや平易なバージョン)
情報源: Agence France-Press 、3月26日。
後日に回させていただきます。

○Ea#炭疽、ウシ-アルゼンチン(コルドバCordoba) 20080327.1150
農村部の炭疽感染:Cordoba (Villa Maria, La Playosa)
投稿者:アルゼンチン、Dr Ramon Noseda、3月26日。
感染があった群れは、200頭の乳牛からなり、2008年3月初めに時を変えて2頭が突然死亡した。23日にも新たに1頭がが死亡した。中手骨metacarpus が骨髄培養のために検査機関に送付され、炭疽菌_Bacillus anthracis_ が分離されている。...

○Ea#感染性サケ貧血Infectious salmon anemia -チリ 20080327.1151
チリのサケsalmon、ウイルスにより死亡 漁法に問題
情報源:The New York Times、3月27日。
感染性サケ貧血症infectious salmon anemia, or ISAと呼ばれているウイルスの1種により、日本、ヨーロッパ、米国向けに輸出される予定の数百万匹のサケが死亡している。チリ第3の輸出産業を脅かしている。...長文です、原文参照願います。
[Mod.TG注-]

○Ep#Mildews, ブドウ-米国:新たな株 20080327.1152
[1] Mildews, grapevine - new strains
ブドウのうどんこ病、抗真菌薬への耐性獲得
情報源:News-Democrat & Leader、3月25日。
ブドウのべと病downy mildewやうどんこ病powdery mildewの原因となる真菌が、strobilurin(抗真菌薬)に対し耐性を獲得しているとの報告された。"QoI (quinone outside inhibitors) resistance of _Plasmopara viticola_ and _Erysiphe necator_ in the mid-Atlantic United States." の題名で、オンラインの Plant Management Network (PMN)に掲載された。2005年と2006年の、Virginia, Maryland, Pennsylvania, and North Carolinaのぶどう園から採取されたサンプルのうち、75%のべと病と90%以上のうどんこ病が、strobilurinに耐性であった。...
[2]論文の要約
情報源:Plant Management Network、2月0日。
[Reference: A Baudoin et al: QoI resistance of _Plasmopara viticola_ and _Erysiphe necator_ in the mid-Atlantic United States. Plant Health Progress, doi:10.1094/PHP-2008-0211-02-RS]
原文参照願います。
[Mod.DHA注-]

●Ea#鳥インフルエンザ(53)-スイス 20080328.1153
情報源:IOL (Independent Online, South Africa)、3月27日。
2008年3月27日、スイスから2年ぶりとなる鳥インフルエンザが報告された。スイス政府獣医学当局は、やしのカモ1羽のH5N1ウイルスが診断されたと報告した。ルツェルンLucerne近郊のLake Sempachの野ガモ1羽で、定期的なサンプル検査中にウイルスが確認された。このカモは症状を示しておらず、2007年の欧州のウイルス株とほぼ同じものであった。...
地図1 OIE's (World Organization for Animal Health) updated (2005-2008) H5N1 map
地図2 Lake Sempach of Switzerland 

●C#原因不明の死亡-スリランカ(North Central): RFI情報提供依頼 20080328.1154
原因不明の病気で4人が死亡
情報源:The Mirror、3月27日。
2007年3月17日の週、4人が原因不明のまま病院で死亡した。Anuradhapura病院関係者は、ウイルス性疾患に対する検査を行なっていることを明らかにした。Welioya, Maradankadawala および Galnewaからの、男性3人と女性1人が、連続した3日間に多臓器不全のため死亡した。兵士数人が同じ病院に入院し、医師らは同じ疾患によるとの疑いを持っている。検査のため、死亡した患者の肺や心臓の検体が採取されている。
[Mod.MP注-Anuradhapura Teaching Hospitalはthe North Centralの主要病院であり、スリランカで3番目に大きい病院である。周辺地域を含め130万人以上が暮らし、周囲の医療設備はやや貧弱である。...2005年にスリランカ・ウバUva州Badulla and Monaragala地区の、原因不明の心筋症/心筋炎が、ProMEDに相次いで報告された。のちに、デング熱の心臓症状であることが判明した。...]
地図1 Sri Lanka 
地図2 地図3 地図4 Welioya, Maradankadawala and Galnewaは Anuradhapura cityの南

●C#食中毒、セレウス菌 _Bacillus cereus_ - オーストラリア: ニューサウスウェールスNSW 州(シドニーSydney) 20080328.1164
情報源: The Sydney Morning Herald、3月27日。
82歳の退役軍人が死亡したのは、本日の魚料理the fish of the dayが原因ではなく、シドニーのPymbleにある、高級レストランTables restaurantで妻とともに夕食をとった12時間後に死亡した。午後9時半にPacific Highway restaurantを出てから、1時間以内にひどい嘔吐と下痢が始まった。州当局の調査で、アスパラガスクリームから_Bacillus cereus_が検出され、the fish of the day(フエダイsnapper,)を注文したのは、死亡した男性のほかに14人いた。...

●C#麻疹-フランス(マルヌMarne) 20080328.1165
2008年1-3月、ランスReims地方の麻疹感染流行
情報源:Eurosurveillance edition 2008 > Volume 13 / Issue13、3月27日。
原文参照願います。

●C#ムンプス-モルドバ、Pridnestrovye (03) 20080328.1167
2007年10月以来のムンプス感染流行
報告された患者数は19,550名に上っている。2007年1月から9月の月平均患者数は24名に過ぎなかった。2007年10月1日から12月31日の間には、患者1,524名が報告された。
情報源:Eurosurveillance edition 2008 > Volume 13 / Issue13、3月27日。
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
序論:モルドバ共和国は全国的なムンプス流行に見舞われており、2008年3月23日時点で、報告された患者数は19,550名に上っている。今回の流行は2007年10月に開始され、その一月中に患者105名が報告されたが、2007年1月から9月の月平均患者数は24名に過ぎなかった。2007年10月1日から12月31日の間には、患者1,524名が報告された。...

○Ea#ブルータング-イタリア、ヨーロッパ(16):BTV-8、OIE 20080328.1168
情報源:OIE WAHID Weekly Disease Information 2008 21(14)、3月28日。
[*上記URLのOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
感染開始時期 2008年3月11日、新たな株の発生
原因ウイルス Bluetongue virus、Serotype: 8
新たな感染流行
発生地 Verona, Isola della Scala, VENETO
感染種 ウシ(139頭中4頭、農場)

●C#ウエストナイルウイルス-米国、最新状況2008、西半球(03) 20080329.1171
情報源:Maricopa [Arizona] County Public Health news release、3月26日。
2008年のアリゾナArizona州のウエストナイルウイルス感染の開始は、非常に早い時期からとなった。2008年3月26日に州当局は、Southeast Valleyの60代の男性1名が、Maricopa Countyでは今シーズン初のWNV感染患者であることを確認した。男性は現在回復している。...
[Mod.TY注-2008年の全米初のWNV感染患者の報告である。カリフォルニアの野鳥で感染伝播が報告されており、今回アリゾナ州からの報告となった。明らかにWNVの感染伝播は開始しており、48州のウマの所有者は速やかにワクチン接種を行なうべきである。]
地図 Arizona showing Maricopa County 

○Ea#トリコモナス症、ネコ-スイス 20080329.1172
スイスのネコの_Tritrichomonas foetus_感染
投稿者:スイス・Bruno Gottstein、3月26日。
_Tritrichomonas foetus_ 感染症は、ウシにおいて、届出義務のある寄生虫感染症である。スイスでは、1997年の輸入されたウシ以来、過去10年間以上発生がなかった。ウシでは、交尾により感染が伝播し、不妊の原因となる。雄牛では無症状で感染は持続する。このため、人工授精のためのウシは、PCR法による検査などの検疫措置が必要となる。ネコにおいて、_T. foetus_ は慢性下痢をおこすことが、米国や英国から報告された。2007年7月から2008年3月にかけて、獣医院とベルン大学は61匹の下痢のある国内のネコを調べたところ、12匹に_Tritrichomonas foetus_ が確認された。....
[Mod.AS注-]

○Ea#Murray Valley脳炎ウイルス-オーストラリア (02): (ビクトリアVIC州), 注意喚起 20080329.1173
30年ぶりに致死性ウイルス発生
情報源:Herald Sun online、3月29日。
蚊族が媒介する致死性疾患が、北部ビクトリアVictoria州で30年ぶりに発見された。Kerangの住民に対して、蚊族による刺咬を避けるよう、当局は呼びかけている。Murray Valley encephalitis virusが確認されたのは、同疾患の監視用に飼育されているニワトリで、ヒトでの疾患の可能性は低いとされている。...以下、原文参照願います。
[Mod.CP注-Murray Valley encephalitisの解説]
地図 Australia showing the location of Victoria 

○Ea#Myxozoa, 鳥類-米国OR 20080330.1180
[1]魚類の寄生虫、アヒルに蔓延
情報源:Statesman Journal、3月24日。
通常、魚類に感染する寄生虫である、Myxozoa (MIX-o-ZO-ah) には、whirling diseaseの原因となるものも含まれているが、事実上魚類だけに感染する寄生虫であったが、はじめて温血動物-特にアヒル-に感染し、しばしば死亡の原因となっていることが確認された。....
[2](世界の他の地域でも発生があるのかとの問いに)
知りうる限りでは、現地のみであるが、各地に拡大している現状からすると、地域に限定されているとは考えにくいとの回答があった...
投稿者:Jerri Bartholomew、3月27日。
[Mod.TG注-]

●C#ムンプス-モルドバ、Pridnestrovye (04) 20080330.1183
情報源:NR2 News Agency [trans.]、3月26日。
Novokomissarovka村(Dubosar district of Pridnestrovye)の学生らの間で、ムンプス感染流行が報告されている。同時に3人の小児の感染が確認され、うち1人に合併症が発生している。潜伏期間は23日間とされているため、学校が閉鎖されている。...

●Ea#ダニ熱、ウシ-ニューカレドニア、オーストラリアからの輸入(03) 20080330.1184
情報源:Pacific Magazine、3月21日。
2008年3月20日、ニューカレドニアおよびオーストラリアの専門家らは、2007年11月にオーストラリア産のウシにより持ち込まれたダニ熱感染拡大防止に、共同で取り組むことで合意したと発表した。...

●C#チクングニア(10)-スリランカ 20080330.1185
情報源:Sunday Times Online、3月30日。
北部の戦闘地域で、豪雨と洪水による、兵士におけるデングおよびチクングニア熱感染流行の可能性が発生している。...

○Ep#原因不明の疾患、トウモロコシ、豆類-アンゴラ(BENGUELA)、情報提供依頼 20080331.1186
5haの耕地、病気により壊滅的被害
情報源:Angola Press Agency、3月18日。
原文参照願います。

○Ep#Leaf scald(葉焼け病),サトウキビ-インド 20080331.1188
[1] Leaf scald, sugarcane - spread
情報源:Coimbatore Live、3月25日。
[2] Sugarcane diseases - need for resistant varieties
情報源:Chennai Online、3月25日。
原文参照願います。

●C#ムンプス-オーストラリア(西オーストラリアWA州) 20080331.1190
ノーザンテリトリーのムンプス感染流行、西オーストラリア州に拡大
情報源:WA News thewest.com.au 、3月31日。
ムンプス感染流行は、Northern Territory (NT)からWestern Australia (WA)へと拡大した。2008年のこれまでに、通常の10倍の患者数が発生している。2007年の4例、2006年の6例と比較して、2008年の2月中旬までに46例の患者が発生している。...

●C#コレラ、下痢症、赤痢 最新状況 2008(19) 20080331.1191
[1]コレラ- Namibia (Ohangwena)
情報源:AllAfrica & New Era (Windhoek) 3月31日。
Engela State病院でコレラにより3人が死亡し、ほか727人の感染が疑われている。16人のコレラ感染が確定された。
地図 
Namibia showing the province of Ohangwena in the north
[2] コレラ - ケニア (Nyanza, Western provinces)
情報源:AllAfrica & The East African Standard (Nairobi)、3月31日。
2008年1月以来、Nyanza州で39人がコレラにより死亡した。450人以上が受診したと報告されている。...
地図 Nyanza and Western provinces
[3] コレラ - ナイジェリア (Benue)
情報源:Agence France-Presse (AFP)、3月30日。
中央部Benue州で、この数週間におよそ50人がコレラのため死亡したと、2008年3月30日に保健当局者が述べた。...
地図 Benue province in southern Nigeria
[4] コレラ - アンゴラ (Huila)
情報源:
AllAfrica & Angola Press Agency (Luanda)、3月30日。
首都Lubango市から45km離れたChibia locality(Huila province南部)で、2008年の第1四半期の間に、116人以上のコレラ感染患者が報告されている。死者は発生していない。...
地図 Huila in southwestern Angola
[5] コレラ - マラウィ (Blantyre)
情報源:AllAfrica & Inter Press Service (Johannesburg)
2008年初から、マラウィ南部Blantyreの周辺地域で、8人以上のコレラ感染流行による死者が発生している。3週間で291人の患者が報告された。
地図 Blantyre in southern Malawi
[6] コレラ- モザンビーク (Nampula)
情報源:Angola Press 、3月29日。
2008年3月22日以来の、北部Nampul州の州都Nampula市のコレラ感染流行で、29人がコレラ感染と診断されているが、これまでのところ死亡の報告は受けていない。
地図 northeastern coastal province of Napula
[7] 下痢症, コレラ - ベトナム (north)
情報源:VietNamNet、3月27日。
2008年3月27日、保健省は、新たに北部の2つの省(Bac Ninh and Bac Kan)の急性下痢症患者を報告し、発生地域は5カ所となった。生野菜、エビペースト、血のプディングの摂食によるものである。
地図 Bac Ninh and Bac Kan (Bac Can on the map)
[8] 赤痢 -パプアニューギニア (Morobe)
情報源:Radio New Zealand International 、3月27日。
PNGの辺境のMorobe Provinceで、赤痢により5人が死亡した。
地図 multi-island nation showing the location of Morobe province

●C#サルモネラ症-米国(03)CO、市上水道 20080331.1192
[1]2008年3月31日より、学校再開
情報源:KJCT 8、3月30日。
[2]上水道を汚染した同じ菌が、鳥類、シカなどで確認された
情報源:Associated Press、3月28日。

●C#鳥インフルエンザ、ヒト(40)-インドネシア 20080331.1193
2人のインドネシア人が鳥インフルエンザにより死亡した
情報源:Reuters Nes 、3月31日。
インドネシア人2名が鳥インフルエンザにより死亡したと、2008年3月31日に保健省が発表し、国内でのウイルス感染が確認された死者は107人となった。Subang(West Java)の15才の少年は、2008年3月26日に死亡した。地域ではニワトリの死亡が発生していた。Bekasi(Jakartaの東)の11歳の少女は、28日に死亡し、同じく鳥インフルエンザウイルスが陽性となった。少年の自宅付近ではニワトリの死亡があったが、少女に関しては明らかではない。少年の兄弟も最近志望しており、家族内にさらに鳥インフルエンザ感染が発生している可能性がある。Subangでは症集積は発生していないと当局者は述べ、兄弟の死亡はデング熱によるものと説明している。24日、Sumatra's Bukit Tinggi の22歳の女性の鳥インフルエンザの検査が陽性となり、庭先養鶏について調査が行われている。女性の容態は改善していると説明された。この最新の死亡例を含め、インドネシア国内では132例の鳥インフルエンザウイルス感染が確定されている。...
[Mod.CP注-これら3例の新たなH5N1型鳥インフルエンザ感染症例により、インドネシア国内の患者は合計132例となり、死者107例である。新たな3例はいずれも関連性がない。各々Subang (West Java), the Jakarta area and in Sumatraで発生している。患者の1人の兄弟の死亡は、デング熱によるものと確認されており、小集積の可能性は否定されている。]
地図 Indonesia 

●C#原因不明の致死性疾患-インド (ウッタルプラデシUttar Pradesh)、情報提供依頼
20080331.1194
西部ウッタルプラデシUP州で、小児の原因不明の死亡発生
情報源:DDI news India、4月1日。
西部Uttar Pradesh州で、2日間で合計32名の小児の原因不明の死亡が発生した。ほか多数の入院患者が発生している。100人以上が、ひどい頭痛、発熱、嘔吐を訴え、Meerut, Baghpat, Muzaffarnagar and Garhmukteshwar各地区の医療施設に運ばれている。Khekra town(Baghpat distric)で14人,
Muzaffarnagarで8人、Saharanpurで10人が死亡した。脳炎、髄膜炎、あるいはコレラ感染に似た症状を示している。....

○Ea#White-nose syndrome, コウモリ - 米国(06):北西部 20080331.1195
情報源:The Day、3月29日。
原文参照願います。

●C#デング熱/デング出血熱 最新状況2008(13) 20080401.1198
[1] マレーシア(Selangor)
情報源:Malaysia Star 、3月31日。
Selangorスランゴル州では、毎日平均してデング熱患者40名以上が報告されている。同州では年初から3月29日までに、デング熱患者3743名が報告された。内193名はデング出血熱患者であった。同感染症が原因と疑われる死者数は10名となっている。
地図 Malaysia showing Shah Alam city(Kuala Lumpurから南東約20km) 
[2]マレーシア(全国)
情報源:NST Online、3月26日。
3月16~22日にかけて、デング熱による死者3名が記録された。一方、政府当局者は3月第3週(573名)は、第2週(643名)に比較して報告患者数が減少したとしている。全国から報告された患者3318名中55.3%が6州/地域(Selangor, Kelantan, Malacca, Negri Sembilan, Terengganu and the federal territory of Labuan)から報告された。
[3]フィリピン(Ilocos)
情報源:ABS CBN、3月26日。
Ilocos Norte地区で今年これまでに記録されたデング熱患者数は、死者2名を含めすでに90名に達した。これは2007年第一四半期に記録された患者数の3倍である。Batac 市が最も多くの患者数27名を報告し、患者12名のLaoag市がそれに次いでいる。
地図 Philippine provinces, showing Ilocos Norte(南西端) 
[4]スリランカ
情報源:Sunday Times Onlie、3月30日。
政府当局は、豪雨とそれによる洪水のために、北部戦闘地域でデング熱およびチクングニア熱が兵士の間に流行していると発表した。
[Mod.TY注-感染流行の原因ウイルスは、"ほぼチクングニア”となっている。おそらくデングウイルスを指すものと思われる。同じヤブカAedesの蚊族によって伝播されるため、同じ場所で同時にチクングニアとデングの両ウイルスが伝播していると考えられる。確定情報の提供を期待する。20080328.1154では、2008年3月17日の週にこの地域で4人が死亡したと伝えている。同時に死亡に関係しない感染流行が、現地の兵士間で発生していた。死因は特定されていないが、2005年にも同地域のデング感染流行で、心臓の症状によるデング熱患者の死亡の報告がなされている。関連項目 20080330.1185]
地図 Sri Lanka 
[5]ドイツ、モルジブからの輸入例
投稿者:独・Gerhard Dobler、3月26日。
モルジブに10日間滞在後ドイツに帰国した49歳男性旅行者が、帰国した翌日に(3月21日)、発熱39.7℃、頭痛、筋肉痛を発症した。患者は救急外来を受診しオセルタミビルで治療されたが、歯肉出血、白血球減少症、血小板減少症を呈したため、3月25日にミュンヘン大学熱帯医学科に照会された。Bundeswehr Institute of MicrobiologyでのリアルタイムRT-PCR検査で、デングウイルス陽性、チクングニアウイルス陰性となった。デングウイルスの亜型分類が進行中である。
地図 Maldives in the Indian Ocean 
[6]ニューカレドニア
情報源:Pacific Magazine、3月31日。
同地域政府は3月28日に、年初以来のデング熱患者数が少なくとも263名となり、同感染症の状況は現在も増悪していると発表した。現地メディアは、デング熱発生は2008年2月に公式に宣言された。報告された患者の大部分は首都ヌーメアNoumeaとその広域圏に集中している。今回の流行が2月初旬に発生して以来、患者数は着実に増加している;3月初旬に72名であったものが、中旬には165名に、3月20日には215名を上回った。ニューカレドニアでの前回の流行は2003年に発生し、死者20名が発生した。
地図 Oceania showing the location of New Caledonia 
[7]ペルー
情報源:Bol. Epidemiol. (Lima) 17 (11), 2008[in Spanish]、3月9日。
ペルー国内のデング熱疫学情報、疫学第11週。
当局(DIRESA)は疫学第11週中に、デング熱患者216名を報告した。その内の85%はLoreto (49 percent) Lambayeque (16 percent), Ucayali (8 percent), Amazon (7 percent).および Luciano Castillo (5 percent)から報告された。これまでに14保健区当局が、デング熱確定患者を報告している。
地図 Peru 
[8]ブラジル (Amazonas)
情報源:Portal Amazon [in Portuguese]、3月14日。
2008年これまでに、デング出血熱による小児2名が死亡した。詳細は調査中である。(情報源は、Foundation for Surveillance in Health (SVM)の議長である)。これは2007年の年間死者数と同数である。
[Mod.JW注-マナウスManausにおいて、4型デングウイルス(DEN-4)が感染循環しているとの報告に対して、ブラジルのウイルス学者が以下のようなコメントを寄せている:DEN-4ウイルスに対する免疫が全くない集団で、このウイルスが大流行を起こしていないことや、2007年10月以降新たな感染が確認されていないことは極めて不可解である。加えて、国立委託検査機関であるthe Institute Evandro Chagas and Fiocruz [Oswaldo Cruz Foundation]において、検査された検体において、DEN-4が確認されたこともない。]
[Mod.TY注-ブラジル保健省サーベイランス当局者は、3月28日、公式に、ブラジルへのDEN-4ウイルス導入との報告を否定した。懸案のウイルスはDEN-3であって、DEN-4ではなかった。しかし、ベネズエラ、エクアドル、ホンジュラスなどの隣国での感染循環のあるDEN-4の、ブラジルへの侵入は不可避であると捉えているとも述べている。]
地図 Brazil showing the states including Amazonas 
[9]ブラジル(Rio de Janeiro)
情報源:Globo.com[in Portuguese]、3月29日。
7歳小児が、Rio de Janeiro州での55例目のデング熱死亡患者となった可能性がある。死亡患者は3月29日に発生した。今回の流行は、2007年半ばに発生して以来続いている。
[10]ブラジル(national)
情報源:EER Noticias[in Spanish]、3月26日。
2008年1月1日から現在までに、ブラジル保健当局は、死者34名を含むデング出血熱患者406名を報告した。2007年同期と比較して、複数の州でデング熱患者数が著名に増加している、すなわち、Amazonas (9.8 倍増), Rondonia (5.3倍増), Sergipe (4.7倍増), Bahia (3.4倍増), Rio Grande do Norte (2.8倍増), Para (2.5倍増)および Rio de Janeiro (2.2倍増)。Rio de Janeiro州は全国のデング熱患者総数の38%に相当する32,615名を報告した。その内245名がデング出血熱患者であった。245名がデング出血熱患者であった。死亡患者については、小児が占める割合が高い(50%以上)。

○Ea#狂犬病、ウシ-米国WV 20080401.1199
Hampshire Countyの牧場、隔離
情報源:DailyMail.com、3月29日。
Hampshire郡で、2頭のウシの狂犬病の検査が陽性となったことを受け、農場が隔離されている。合計6人も狂犬病感染予防の治療を受けている。3頭のウシが死亡しているが、1頭目は狂犬病の検査が行なわれていなかった。2008年3月28日、群れの残りの85頭は狂犬病との関連が除外されるまで、出荷することが禁止された。

○Ea#原因不明の死亡、ウシ-米国(ウィスコンシンWI州):情報提供依頼 20080401.1200
Bloomer農場でウシの病死発生
情報源:Chippewa Herald、3月25日。
原文参照願います。

○Ea#ダニ熱、ウシ-オーストラリアNSW、バベシア症babesiosis 20080401.1201
新たなウシのダニ熱症例
情報源:ABC.net Australia、3月31日。
原文参照願います。

Ea#Rabbit calicivirus,飼いウサギ-ニュージーランド 20080401.1202
Feilding petsにウサギの病気発生
情報源:Feilding Herald、3月27日。
原文参照願います。

●C#炭疽-英国(ウェールズWales), 紅茶 20080401.1203
情報源:Western Mail、3月14日。
できれば後日報告します。

○Ea#ダニ熱、ウシ-ニューカレドニア オーストラリア(04) 20080401.1205
情報源:OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2008; 21(14) 、3月31日。
*上記URLのOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]

2008年3月26日

タイトル
○鳥インフルエンザ(51)-トルコ、ウクライナ、ベトナム
○日本脳炎-米国 ベトナム/カンボジアからの輸入例
○マラリア-ロシア、RFI
○Anthracnose(炭疽病), yam(ヤムイモ)-ナイジェリア
○原因不明の呼吸器疾患-インドネシア(パプアPapua):RFI
○ノロウイルス-米国NY、英国
○Scrub typhus ツツガムシ病、死亡例-台湾
○アフリカ馬疫-南アフリカ(東部)(03)

抄訳
●20080325.1118#Ea#鳥インフルエンザ(51)-トルコ(Edirne), ベトナム
[1] トルコ(Edirne), ウクライナ
投稿者:Peter Petermann、3月24日。
20080320.1066に関して。
トルコ政府当局は、Ipsala/Edirne (Western Turkey)で発生した鳥インフルエンザ感染流行の原因は、"Fomites媒介物 (ヒト, 乗り物, エサなど)"と発表した。ウクライナ政府のクリミアCrimeaでの感染流行に関する見解も同じである。トルコの感染流行が、感染発生国(エジプト、バングラディシュなど)に由来する、Ipsalaでの違法な移動の検挙と関連している可能性もあるが、その証拠はどこにもない。
[2] ベトナム - Lang Son
北部の違法な取引によるニワトリの検査で、鳥インフルエンザ陽性
情報源:Viet Nam News (VNS)、3月22日。
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=04SOC220308
2008年2月以来不正に輸入され摘発されたニワトリの検体104件のうち、24件の検査でH5N1型鳥インフルエンザウイルスが陽性となったと、2008年3月21日にLang Sonの動物衛生局当局者が報告した。...
[Mod.AS注-Lang Sonは中国国境に接近しており、感染源の可能性がある;中国からのH5N1型に関する報告(監視)は十分だろうか]
地図 Viet Nam http://upload.wikimedia.org/wikipedia/en/f/f0/VietnameseProvincesMap.png

●20080326.1126#C#日本脳炎-米国 ベトナム/カンボジアからの輸入例
情報源:The Olympian Online、3月23日。
http://www.theolympian.com/570/story/397615.html
2008年1月、父や兄とともにベトナムとカンボジアを旅行した9歳の少年は、WNVに似た日本脳炎Japanese encephalitis [JE]に感染していた蚊族の刺咬をうけ、2週間後に食欲不振と高熱を発症したと、シアトルSeattleに住む父親が説明した。会話不能、振戦、起座不能が見られたが、現在回復している。...CDCは旅行者に対して、地域ごとに異なる感染伝播のシーズンに、農村部に1ヶ月以上滞在する場合、日本脳炎のワクチンを接種するよう勧めている。感染期のリスクは5000対1である。父親は日本脳炎について知っていたが、ワクチンが高価であり、2ヶ月前から開始しなければならないが、旅行を計画したのは1ヶ月足らず前であった。少年はこのほかの3種類のワクチンを接種されていた。賭けだったと父親は述べた。少年は、回復に6-12ヶ月を要し、しかも完全には元に戻らない。少年が発症したとき、家族はタイの病院まで空路で緊急移送した。先週、看護師と医師に付き添われ、ワシントンWashington州に戻った。タイでの6週間の入院費用は4万米ドルで、半額は旅行保険でカバーされた。
[Mod.TY注-JEウイルスは、セントルイス脳炎やウエストナイルウイルスなどと類縁のフラビウイルスflavivirusの1種で、アジアの脳炎の主要病因となっていて、年間1-5万例が報告されている。蚊族の_Culex tritaeniorhynchus_ や野鳥により、東南アジアに土着感染している。Ardeid wading birdsやブタは、増殖性の脊椎動物の宿主である。風土病感染地域におけるヒトでの発生は、人口10万対1-10例である。15歳以下の小児は、最大の脳炎のリスクをもつ。米国など西側諸国からの旅行者が感染して脳炎を発症することはまれである。1981年以来、米国民11人と西側諸国の国民13人がJEウイルスによる脳炎を発症した。CDCの解説 http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/00020599.htm]
地図 Southeast Asia showing the location of Viet Nam and Cambodia http://encarta.msn.com/map_701516664/southeast_asia.html

●20080326.1127#C#マラリア-ロシア(モスクワMoscow), RFI情報提供依頼
情報源:IA Delocaya nedalya [trans.]、3月20日。
http://dn.kiev.ua/social/sdfjhhg_20.html
2007年、モスクワのwater bodies(水溶液、水質調査の検体)の63%に、マラリア蚊族の幼生(ボウフラ)が混入していた。Rospotrebnadzor当局は、ボウフラに関する特別な記録を行っており、その結果によると、722の検体中541検体にボウフラが混入しており、461検体(63%)はマラリアを媒介する蚊族のボウフラであった。2007年上半期、モスクワでは17例のマラリア感染が報告され、ロシア国内最多であった。2006年は46例、2005年は60例であった。それまでとは異なり、2006年のマラリア感染症例の多く(52.4%)は熱帯型であった。ロシア国内全体で公式に登録されたマラリア患者数は143例で、2005年より28.5%少なかった。...モスクワでは毎年、温暖化の影響で、三日熱マラリアが発生している。...主な蚊族対策は、水の清浄化とボウフラを食べる魚を放すことである。モスクワの熱帯熱マラリアは輸入例で、以前は外国人留学生により持ち込まれていたが、現在は多数のアゼルバイジャンやタジキスタンからの不法移民が、自国から熱帯熱マラリアを持ち込んでいる。
[Mod.EP注-どのくらい感染があり、輸入例がどのくらいであるのかはっきりしないため、モスクワのマラリア報告患者数を解釈するのは困難である。WHOの欧州地域事務局からのデータhttp://data.euro.who.int/cisid/によると、2006年、ロシア連邦では11例の自国内発生があった。2005年は40例、2004年0例、2003年72例、2002年139例となっている。ロシア連邦の輸入マラリア感染例の報告数は、132in 2006, 165 in 2005, 382 in 2004, 461 in 2003 and 503 in 2002となっている。輸入感染患者からの熱帯熱マラリアの自国内での感染伝播の可能性はあるが、冬期の寒冷気候により、モスクワで熱帯熱マラリア_P. falciparum_が土着感染することはない。三日熱_P. vivax_には、温帯型の変異株_P. vivax hibernans_が存在し、潜伏期間が長いため、ヒトは秋に感染するが、翌春まで臨床症状を示さず、6-8ヵ月後になる。このタイプの三日熱マラリアは、北半球の温帯地方に多く、ロシア、シベリア、スカンジナビアなどが含まれる。pre-control times(対策実施前)のマラリア感染の拡大に関するデータについては、1900年のサンクトペテルブルグSt. Petersburgの軍事施設(6.6/1000)や同時期のモスクワ(31/1000)の報告がある。ロシア連邦のマラリアは、第二次世界大戦後、classical drainage(排水処理), 殺虫剤噴霧、化学療法の組み合わせにより封じ込められ、1960年に排除されたと見なされていた。]

●20080326.1128#Ea#Anthracnose(炭疽病), yam(ヤムイモ)-ナイジェリア(Anambra, Enugu)
情報源:The Guardian Nigeria、3月23日。
http://www.guardiannewsngr.com/agro_care/article01//indexn3_html?pdate=230308&ptitle=Institute%20Reports%20Yam%20Disease%20Outbreak%20In%20Two%20States&cpdate=230308
Anambra州とEnugu州で、ヤムイモの病気が流行し、食の不安が広がる可能性が出ている。...

●20080326.1129#C#原因不明の呼吸器疾患-インドネシア(パプアPapua):RFI情報提供依頼
情報源:The Jakarta Post、3月26日。
http://www.thejakartapost.com/news/2008/03/25/dozens-die-respiratory-disease-papua-highlands.html
2008年1月以来、Pegunungan Bintang regency(Papua)の4つの村で、少なくとも23人が急性呼吸器感染により死亡したと、現地医療当局が報告した。3月24日、当局の責任者は、異常事態ではなく、4つの村の医療スタッフにより医療が提供されていると説明した。発生しているのは、Okteneng, Kaeb, Kokiabakon and Bakonaib(Kiwirok district)で、パプア州中央部山岳地帯において、呼吸器病は主な健康上の問題となっている。その理由の1つとして、寒さのため、人々は焚き火近くの"honai" 住居で眠ることがあり、煙にさらされる事になる[honaiは木や棒とわらで作る小屋のこと]。...
[Mod.CP注-患者状態や年齢などの詳細状況がなく、住民らに発生した急性呼吸器疾患の候補を挙げることは困難である。住環境の悪さ、寒い夜、煙の吸入などは、様々な呼吸器感染源への感染の可能性を高め、H5N1型鳥インフルエンザも例外ではない。]
地図 Indonesian province of Papua http://en.wikipedia.org/wiki/Image:IndonesiaPapua.pngPapua

●20080326.1130#C#ノロウイルス-米国(ニューヨークNY)、英国(スコットランド)、疑い
[1] Waterpark - 米国 (NY), norovirus suspected
情報源:The Post-Star,PostStar.com、3月21日。
http://www.poststar.com/articles/2008/03/21/news/latest/doc47e42f8f8280b851143779.txt
週末のGreat Escape Lodge & Indoor Waterparkで発生した胃腸炎感染流行の原因を、衛生当局は特定できていないが、患者の数は200人近くに増加している。当局はノロウイルスが原因であると見ているが、検査の結果はでていない。....
[2] Company HQ - 英国 (Scotland) - norovirus suspected
情報源:The Press and Journal online、3月22日。
http://www.pressandjournal.co.uk/Article.aspx/551474
Marathon Oil UK社は、100人が発病した原因不明の感染源の調査を行っている。2008年3月22日、この石油会社の社北東本部が閉鎖に追い込まれた原因が判明することになっている。...

●20080326.1133#C#Scrub typhus ツツガムシ病、死亡例-台湾
情報源:The China Post 、3月26日。
http://www.chinapost.com.tw/health/infectious%20diseases/2008/03/26/148904/One-fatal.htm
2008年、台湾では61例のツツガムシ病の報告があり、うち1例は死亡したと、2008年3月25日に保健省当局者が発表した。台湾CDC副部長は、2008年は4月4日にあたる、墓掃除のために農村部を訪れるTombsweeping Dayの期間は、特に注意するよう呼びかけている。デング熱、腸チフス、赤痢などの感染症が増えており、毎年300-400人の[おそらくツツガムシの]確定患者が報告されているが、一般にはあまり関心が持たれていない。...死亡したのは台湾南部在住の36才の男性で、典型的なツツガムシ病の症状を示しておらず、アウトドア活動もせず、職場にネズミもいなかった。ネズミはツツガムシ病の保有宿主である。2008年2月24日にこの男性は発病し、3月1日に受診したが、11日に多臓器不全により死亡した。2008年には、このほかにもツツガムシ病の集団発生があり、1月の南部高雄郡Shanmin 村の外国学校の生徒と保護者の例も含まれている。現地では、7例の感染疑い例の報告があり、このうち5例が後にツツガムシ病と確定診断された。ツツガムシ病は、heavy scrub地域に多い、数種のダニの1種のchiggersツツガムシの刺咬により感染伝播される。症状として、発熱、頭痛、筋肉痛、咳、胃腸障害などがある。より病原性の強い株では、出血や血管内凝固が起こることもある。
[Mod.ML注-以下は米国CDCの報告の引用であるhttp://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol12no02/05-0967.htm 原文参照願います]

●20080326.1135#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(東部)(03)
[1]
情報源:The Herald Online, South Africa [abridged, edited]、3月21日。
http://www.theherald.co.za/herald/news/n01_21032008.htm
Eastern Capeで発生中の致死性アフリカ馬疫AHSの感染流行は、Port Elizabethにまで拡大し、Lovemore Park近郊で今週2頭が死亡した。2008年1月以降、Eastern Capeで180頭以上の感染が報告されており、少なくとも130頭が死亡した。...
[2]
投稿者:南アOIE、Truuske Gerdes、3月26日。
E. Capeにおいて、AHSV 6, 7 and 9 のいずれも発生しているが、type7が優位となっている。以下、ワクチンの組成など。

2008年3月25日

タイトル
 ○サルモネラ症、市上水道-米国(02)CO
 ○C型肝炎、アメリカインディアン-米国MT
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況 2008(18)
  モザンビーク、ナミビア、ザンビア、アンゴラ
  ベトナム、インド
 ○行事日程2008(08):寄生虫診断学コース

抄訳
●03-25(0326-0010)#C#サルモネラ症、市上水道-米国(02):コロラドCO州
投稿者:米・Colorado Dept. of Public Health & Environment、Joyce Knutsen、3月25日。
20080324.110に関して。
現在、分離されているのは、_Salmonella enterica_ serotype Typhimuriumのみであるが、他の病原体についても調査中である。また、感染流行の感染源がAlamosa's municipal water system(上水道)であるとの結論に達している。

●03-22(0326-0020)#C#C型肝炎-米国(モンタナMT州)、アメリカインディアン
インディアンのクリニックで、高率のC型肝炎感染判明
情報源:Billings Gazette、3月22日。
http://www.billingsgazette.net/articles/2008/03/22/news/state/23-hepc.txt
モンタナMontana州のIndian Health Service (IHS) 2ヶ所で行なわれた疫学調査により、一般人口の6倍にあたるC型肝炎の感染があることが判明した。この事実に驚き、当局は、若年のアメリカインディアンに対する教育資料を配布している。2005-6年に行なわれた調査で、妊婦検診のためクリニックを訪れた女性の、6%にC型肝炎の感染が確認された。米国民全体のC型肝炎の感染率はわずか1%程度である。...13ヶ月間の調査で、205人の女性がC型肝炎ウイルスの検査を受け、13人が陽性となった。10代もしくは若年者のうちにウイルスに暴露したと考えられるこれらの女性は、注射用ドラッグの使用を通じて感染したものと見られている。薬剤の種類については調べられていない。アメリカインディアンのみの調査であるが、モンタナ州の若年者の他のグループでも、同じように薬物使用により、予想されるよりも高いC型肝炎感染率が見られる可能性がある。...
[Mod.CP注-]

●03-25(0326-0031)#C#コレラ-モザンビーク(ナンプラNampula)
情報源:AllAfrica, Agencia de Informacao de Mocambique (Maputo)report、3月25日。
http://allafrica.com/stories/200803250758.html
2008年3月22日の感染流行開始以来、モザンビーク北部ナンプラNampula市で、18例のコレラ感染患者が確認されている。このうち、7人が24日に入院した。市内の感染流行は、開始当初Namicopo と Muatalaだけにコレラが発生していた。しかし現在少なくともこのほかに3ヶ所(Napipine, Mutuanha, and Muhala-Expansao)に拡大している。1例は、超満員のナンプラ刑務所で発生した。..Membaでも成人の間で下痢が流行し、コレラ感染が恐れられている。...
地図 北東部沿岸Napula:Mozambique http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/mozambiq.pdf

●03-25(0326-0032)#C#コレラ-ナミビア(Ohangwena)
情報源:AllAfrica, New Era (Windhoek) report、3月25日。
http://allafrica.com/stories/200803250365.html
Ohangwena Regionで確認されているコレラ感染症例は、2008年3月24日までに8例から13例へと増加した。533例のコレラ感染が疑われている。死者の数は3人のままである。北部の洪水のあった地域では、さらに多数のコレラ感染が疑われる患者が報告されている...
地図 Namibia showing the province of Ohangwena in the north:同じくコレラ感染が続くAngolan province of Cuneneに接する http://en.wikipedia.org/wiki/Ohangwena

●03-25(0326-0033)#C#コレラ-ザンビア(ルサカLusaka)
情報源:AllAfrica, The Times of Zambia (Ndola) report、3月25日。
http://allafrica.com/stories/200803250443.html
保健省広報によると、ルサカLusakaにおいて31人の患者が、各地のコレラセンターに入院中である。2008年3月24日、唯一のコレラ感染発生地である首都(ルサカ)の5病院(Matero, Chipata, Kanyama, Chawama, and George)で、31人の患者が治療を受けている。2008年1月以来、ルサカLusakaにおいて253例の患者が報告されている。
地図 Lusaka, the capital and a province of Zambia(南東部) http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/zambia.pdf

●03-25(0326-0034)#C#コレラ-アンゴラ(ウアンボHuambo)
情報源:Angola Press (ANGOP)、3月25日。
http://www.angolapress-angop.ao/noticia-e.asp?ID=604890
24時間の間に、ウアンボHuambo市の治療センターで新たなコレラ感染例が診断された。2008年2月29日以来報告されたコレラ感染患者の数は37人となった。患者数は増加しているが、死者の数は10人のままである。
地図 Huambo:コレラ感染が報告されているBenguelaに隣接 http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/angola.pdf

●03-25(0326-0035)#C#コレラ-ベトナム(ハイフォンHai Phong)
情報源:VietNamNet Bridge、3月24日。
http://english.vietnamnet.vn/social/2008/03/774920/
2008年3月13日、初発の急性下痢症患者が報告されて以来、沿岸部Hai Phong市では、コレラ感染が陽性となった12人を含め、21人の患者が発生している。多くの患者が発生しているのは、Le Chan, Hong Bang, Kien An, and An Duongの角逐である。無症候性のコレラ菌_Vibrio cholerae_ 保菌者が5名あった。...Hanoiと Ha Tayでは、先週新たな患者の発生がなかった。
地図 Hai Phong http://www.angelfire.com/co/hongnam/vnmap.html

●03-25(0326-0036)#C#下痢症、死亡-インド(オリッサOrrisa州)
情報源:The Pioneer、3月25日。
http://www.dailypioneer.com/indexn12.asp?main_variable=BHUBANESWAR&file_name=bhub13%2Etxt&counter_img=13
Gajapati districtでは、原因不明の疾患により7人が死亡したため、パニックが発生している。下痢を伴う発熱患者が瞬く間に死亡した。Adhaba under Mohana blockから数キロのJhiliki villageの住民4人が、原因不明の死亡を遂げた。Jhiliki villageの50歳の女性と幼児が、18日と20日になくなった。ほかに2人も仔の村で死亡している。周辺地域で3人が死亡した。医療当局は、4人の死亡は自然死natural deathsであるとしている。
[Mod.LL注-コレラが疑われる。2007年12月に、変異型コレラ菌が報告されている(20071213.4015) 。Matlab病院の患者から分離されたため、しばしばMatlab型と呼ばれている。これれまで、2種類のコレラ菌は、ヒツジ赤血球の溶血、ニワトリ赤血球の凝集、Voges-Proskauer反応や、ポリミキシンB感受性、バイオタイプ特異的ウイルスバクテリオファージ感受性などを用いて鑑別が行なわれてきた。3種類のMatlab typesは、これらの表現型をハイブリッドした特徴を有する。この型は、モザンビークでも確認されている。Matlab型は、大流行につながるのに必須の遺伝子全てを有している。]

●03-25(0326-0040)#Ec#行事日程 寄生虫学診断コース
Subject: Diagnostic Parasitology Course
開催地: Bethesda, Maryland, 米国
会場: Campus of the Uniformed Services University of the Health Sciences
期間: 28 Jul-8 Aug 2008

2008年3月24日

タイトル
 ○Lethal yellowing & Kerala wilt,ココヤシ:最新状況
  ジャマイカ、アフリカ、インド
 ○行事日程2008(07):トキソプラズマ100周年会議
  2008年9月、ブラジル
 ○サルモネラ症、市営水道-米国CO
 ○馬ヘルペスウイルス-カナダSK
 ○デング熱・デング出血熱 最新状況2008(12)
  オーストラリア、インドネシア、ブラジル
 ○狂犬病、ヒト-米国CA メキシコからの輸入

抄訳
●03-23(0325-0010)#Ep#Lethal yellowing & Kerala wilt、ココナツ-ジャマイカ、アフリカ、インド
目次のみ、原文参照願います。
[1] Lethal yellowing, coconut palm - ジャマイカ: update
情報源:The Jamaica Observer [edited]
http://www.jamaicaobserver.com/news/html/20080322T200000-0500_133771_OBS_COCONUT_KILLER_.asp
[2] Lethal yellowing, coconut palm - ジャマイカ: resistance breakdown research
情報源: Centre de cooperation internationale en recherche agronomique pour le developpement (CIRAD)、2月0日。
http://publications.cirad.fr/une_notice.php?dk=543193
[3] Lethal yellowing, coconut palm - アフリカ: resistance breeding
情報源: UK Department for International Development (DFID) ResearchNews、2月22日。
http://www.research4development.info/News.asp?ArticleID=50190
http://www.research4development.info/projectsAndProgrammes.asp?ProjectID=60112
[4] Kerala wilt, coconut palm - インド: phytoplasma characterisation and vectors
情報源:Physiological and Molecular Plant Pathology 71, 41-47、2007年9月。
http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WPC-4PYYTRT-1&_user=162644&_rdoc=1&_fmt=&_orig=search&_sort=d&view=c&_acct=C000013138&_version=1&_urlVersion=0&_userid=162644&md5=54f1bd59fc51bc0c5c6bd2d652dbc031 (subscription only)

●03-24(0325-0020)#Ec#行事日程2008(07):TOXOPLASMA CENTENNIAL CONGRESS
会議名: Toxoplasma Centennial Congress: From Discovery to Public Health Management
開催地: Buzios, Rio de Janeiro, ブラジル
会期: 21-24 Sep 2008

●03-21(0325-0030)#C#サルモネラ症-米国、コロラドCO州、市上水道
[1]
情報源: Associated Press、3月21日。
http://ap.google.com/article/ALeqM5iHxBMlCCB6WgGxC_ofkyqpSu0uXwD8VIALV80
市の水道水によって、数十人のサルモネラ症患者が発生し、うち7人が入院したことから、コロラドColorado州南部の町の住民らが、蛇口からの水道水をそのまま飲めるようになるまで、あと3週間以上かかる可能性が出てきた。調査の結果、Alamosa市の上水道が感染流行の原因であることが判明した。市長は、2008年3月21日にAlamosa Countyに非常事態を宣言し、市および郡は安全な水の供給と塩素による上水道システムの消毒に当たった。21日までに、乳児から89歳までの138例の、水道に関連するサルモネラ症が報告された。47人については、検査により診断が確定されている。人口8500人のAlamosaは深い井戸から取水している。aquifer帯水層からくみ上げたままの水で、塩素処理はされていない。...以下、汚染原因究明の試み、ボトル入りの水や煮沸などの対策など。
[2]
情報源:Associated Press、3月24日。
http://ap.google.com/article/ALeqM5iHxBMlCCB6WgGxC_ofkyqpSu0uXwD8VJQ8D86
コロラド州南部のAlamosa市において、新たなサルモネラ症患者が報告されている。郡の当局者によると、2008年3月23日には、患者数が216人に達した。9人が入院を必要とした。...
[Mod.LL注-]
地図 Alamosa in Colorado http://en.wikipedia.org/wiki/Alamosa,_Colorado

●03-24(0325-0050)#Ea#馬ヘルペスウイルス-カナダ(サスカチュワンSK州)
情報源:UPI、3月24日。
http://www.upi.com/NewsTrack/Top_News/2008/03/24/equine_herpes_outbreak_in_saskatchewan/6914/
獣医学当局によると、サスカチュワンSaskatchewan州Saskatoon周辺では、感染力の強い馬ヘルペスの感染流行により、多数のウマや馬小屋に対する隔離体制が実施されている。馬ヘルペスウイルスequine herpes virus type one, or EHV-1は、ヒトの単純ヘルペスに非常に似て、同じエサ箱からエサを取ったウマ同士で感染が伝播される。ヒトに感染することはないが、ヒトによってウマの間の感染が広がる可能性がある。最初に感染流行に気付かれたのは、2008年3月13日のことで、厩舎員が、数頭のウマが発熱しよろよろしているのを発見した。...
[Mod.TG注-ウマヘルペスウイルスは、rhinopneumonitis(鼻肺炎)とも呼ばれ、ヘルペスウイルス(EHV-1)の感染症である。重症の呼吸器感染となる可能性もあるが、神経障害や妊馬の流産の原因となる場合もある。ワクチンが存在する。罹患またはワクチンによる免疫状態の期間は比較的短く、ショーやレース馬には、6ヵ月ごとにワクチン接種が行なわれることが多い。ウマの隔離と、他のウマの分離は良い方法であると考えられる。さらに、用具の使用を1回に限定し、消毒することが望ましい。]

●03-19(0325-0041)#C#デング熱-オーストラリア インドネシアからの輸入
情報源:News-Medical.net、3月19日。
http://www.news-medical.net/?id=36471
西オーストラリアWest Australia州の衛生当局は、インドネシアから帰国する人々の、蚊族媒介性ウイルス疾患であるデング熱感染例が急増していると報告した。2007年、西オーストラリア州の住民54人が感染し、これは通常の感染数の約4倍にあたり、この13ヶ月間に感染した人のおよそ60%はインドネシアへの旅行者で、バリBali島が中心であった:2008年1月に16例が報告されている。患者の多くはバリへの旅行者であったが、タイ、シンガポール、ベトナム、インド、フィリピンなどの東南アジアへの旅行者も注意が必要であると話した。デング熱は衰弱性debilitating 疾患で、20%前後の患者は入院を要し、デング熱は決して大したことのないinsignificant疾患ではないと述べた。極北のクイーンズランドQueensland州のMossman およびPort Douglas地区も、3月13日までに16人の患者の感染が確定され、デングへの十分な注意を呼びかけている。この感染流行は、3型デングによる感染流行であるため、クイーンズランドの当局は、以前デングに感染したことのあるMossman or Port Douglasの住民は、特に危険であるとしている。...
[Mod.TY注-ネッタイシマカが多数存在する地域への、デングウイルスに感染した人々の侵入は、地域内感染開始のリスクを生ずる。クイーンズランド州での対応は賢明である.]
地図 Australia showing the states, including Queensland http://www.netrez.net/broch_au_sp/images/map_australia_large.gif

●03-19(0325-0042)#C#デング熱-インドネシア(ジャワJava)
情報源:Antara News、3月19日。
http://www.antara.co.id/en/arc/2008/3/19/number-of-dengue-cases-in-yogyakarta-continues-to-increase
2008年3月中旬までのジョグジャカルタYogyakartaにおけるデング感染者数は増え続けており、およそ64人の患者が現在病院で治療中であると病院関係者が述べた。Yogyakarta、Bantul、Sleman各地区でデングに感染した患者の数は、2008年1月の14人から、2月には39人に増加した。...
地図 Sumatra, Indonesia, showing the location of Yogyakarta http://encarta.msn.com/map_701517788/yogyakarta.html

●03-19(0325-0043)#C#デング熱-ブラジル
[1] ブラジル (Rio de Janeiro)
情報源:Globe & Mail、3月20日。http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/RTGAM.20080320.wdengue0320/BNStory/International/home
2008年、デング熱感染流行により47人以上が死亡し、Rio de Janeiro州では2倍に増加したことを、2008年3月20日に当局者が明らかにした。2007年、およそ100万人が感染し、南半球の感染流行の中心地となったと述べた。毎時51例の患者が報告されており、感染流行は病院の収容能力を逼迫させている。...2007年ブラジルでは、アメリカ大陸全体の90万人のデング熱患者の半数以上が発生し、南半球の死者317例のうち、Rio州の31例を含め158例がブラジルで発生したとされている。2008年初め、全体の患者数は減少したとされていたが、Rio州では増加し、47人がデング感染により死亡し、ほか調査中の49人の死亡もデング感染が疑われている。人口1600万人の同州では、2008年に3万2千人以上のデング熱感染が発生している。...
[2] ブラジル (ペルナンブコPernambuco)
情報源:Globo.com [in Portuguese]、3月22日。
http://g1.globo.com/
ペルナンブコでは、伝統的に蚊族が増殖することで知られている雨期がまさに始まった。2008年1月から2月にかけて、11例のデング熱患者が確定診断され、977人の感染が疑われている。2007年同時期に公式に確認された225例(疑い1313例)を下回っている。現在、感染が疑われる症例のほとんどは、Recife (14 の郡を持つ)と、Carpina, Caruaru, Calcado,Ipubiで発生している。2007年、州内では33247例のデング熱患者が発生した。このうち10092例が確定診断され、22例の感染による死亡が疑われるもののうち、13例が確定された。

●03-21(0325-0060)#C#狂犬病、ヒト-米国(カリフォルニアCA州) メキシコからの輸入例
[1] Santa Mariaで16歳が死亡 当局は旅行の同行者を探している
情報源: The Santa Barbara Independent、3月21日。
http://independent.com/news/2008/mar/21/16-year-old-dies-rabies-santa-maria/
2008年3月18日、Santa Mariaで死亡した1人の16歳の死因が狂犬病であったため、公衆衛生当局はメキシコから最近この10代の患者と一緒に旅行してきた者を探している。この少年は、18日に朦朧としてうわ言を言い、呼吸困難の状態で病院を受診した。直ちに蘇生が必要であったが、救命できなかった。...Santa Barbaraにおけるヒトの狂犬病発生は、1927年以来80年ぶりであった。...当局は、この少年が、発病にいたるほど長く米国には滞在していないことから、メキシコで感染したものと見ている。メキシコや中米で、狂犬病は一般的に認められる。....
[2] サンタマリアSanta Mariaの10代が狂犬病により死亡した
情報源: KSBY News、3月22日。
http://www.ksby.com/Global/story.asp?S=8054999
ほぼ同じ内容、原文参照願います。

2008年3月23日

タイトル 
 ○狂犬病、キツネ-米国NM、注意
 ○サルモネラ菌Litchfield, メロン-北米、ホンジュラスからの輸入:注意
 ○原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(08)、カナダ:回収
 ○ラッサ熱-ナイジェリア(Ebonyi)
 ○東部ウマ脳炎、ウマ-米国FL

抄訳
●03-20(0324-0010)#C#狂犬病、キツネ-米国(ニューメキシコNM州)、注意喚起
州当局、キツネの間に狂犬病蔓延の可能性示唆
情報源:Carlsbad Current-Argus、3月20日。
http://www.currentargus.com/search/ci_8644231
Grant County(ニューメキシコNew Mexico州)における、最近のキツネの狂犬病事例発生をうけ、州当局は住民らに対し、キツネを見かけた場合には注意するよう呼びかけている。ペットや家畜への狂犬病ワクチン接種についても改めて確認した。2008年3月18日、Catwalk National Scenic Trail(near Glenwood)近郊で、19才の女性1名が1匹のキツネに襲われた。キツネは逃げ去り見つかっていない。女性は念のため曝露後接種を受けた。17日には、Silver Cityで女性がイヌの散歩中に、弱ったキツネがイヌに近づいて威嚇した(hiss)。このキツネは当局によって捕獲され、18日の狂犬病の検査の結果、陽性となった。2008年3月にSilver Cityで確認された2頭目の狂犬病のキツネである。2008年、Grand Countyで狂犬病の検査の結果陽性となったのは、キツネ4頭とイヌ1頭である。2007年、Catron Countでは、キツネ8頭とbobcat1頭の狂犬病検査が陽性となっている。Carlsbad area地域でも、キツネはよく見かけられる動物であるが、2008年において狂犬病が陽性となったものはいない。
[Mod.JW注-Carlsbad Cavernsは、人気の観光地である。旅行者は、このあたりのキツネに近づかないよう注意すべきである。1994年以来、ニューメキシコ州の動物の狂犬病が報告されたのは、今回でわずかに2件目でしかないことが注目される。]
地図 Grant County(New Mexico州南西部) http://healthmap.org/promed?v=40,-97.6,4

●03-22(0324-0020)#C#サルモネラ菌Litchfield感染症-北米、メロン、ホンジュラスからの輸入、注意喚起
[1] 米国
米国の16州の50人と、カナダの6人の、メロンの消費に関連したサルモネラ症患者が報告されている。
情報源: US Food & Drug Administration (FDA) News, press release 、3月22日。http://www.fda.gov/bbs/topics/NEWS/2008/NEW01808.html
米国FDAは、ホンジュラスの栽培出荷会社であるAgropecuaria Montelibano社のメロンcantaloupeの輸入に関し、注意喚起を発令した。現時点での情報であるが、同社のフルーツが、米国およびカナダ国内で発生した_Salmonella[enterica_ serotype] Litchfield感染流行に関与していると見られているためである。同社から米国向けに出荷されたメロン全てが留め置かれる。FDAは、関係各方面とも連絡を取り、情報提供を行っている。...FDAにはこれまでに、16の州の50人と、カナダの6人の、メロンの消費に関連した患者の報告が寄せられている。死亡の報告はないものの、14人が入院した。...
[2] カナダ
カナダでも5つの州で9人のサルモネラ症患者が報告されている。
情報源:The Canadian Press、3月22日。
http://canadianpress.google.com/article/ALeqM5jvKuz1Y0G2jFlf8RjLg3ECLqLVIw
カナダの食品監視局は、ホンジュラス産のメロンcantaloupesが、米大陸全体で発生したサルモネラ症との関連のため、自主回収されていることを認めた。2008年3月22日の米食品医薬品局FDAの感染流行に関する注意喚起に続いての回収で、カナダでも5つの州で9人の患者が報告されている。...

●03-21(0324-0030)#C#原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(08)&カナダ:回収
[1] 米国: heparin recall
情報源:: US Food & Drug Administration (FDA) press release、3月21日。l
http://www.fda.gov/oc/po/firmrecalls/bbraun03_08.html
B. Braun Medical Inc.社は、供給元であるScientific Protein Laboratories LLC (SPL)社から、ヘパリンナトリウムUSPの有効成分active pharmaceutical ingredient (API)の、全米での回収についての通知を受けた。同社の23種類の最終製品に回収の影響が出ている[製品の詳細は、オリジナルURLにある]。...
[2] 中国: 混入確認contaminant identified
情報源: Reuters、3月20日。
http://www.reuters.com/article/healthNews/idUSPAR05580420080320?sp=true
中国政府は、米国が所有する中国の工場が米国向けに供給している、抗凝固剤ヘパリンの製品の中に異物混入があったことを認めた。重篤な副作用や死亡につながっている。中国食品医薬品局は、この混入した異物は、米国の保健当局がBaxter International Inc'社製品中に確認した物質と"basically the same(基本的に同一)"であると述べた。米国FDAは、2008年3月19日、バクスター社のヘパリン中から、"over-sulfated chondroitin sulfate(過硫酸化コンドロイチン硫酸)" を発見し、中国での製造過程で、故意に混入されたのか事故であるか、調査中であると発表していた。2008年2月、バクスター社は腎透析や心臓手術などで、血栓防止に使用されているヘパリンを回収していた。コンドロイチン硫酸は、関節痛などの治療用サプリメントとして世界中で販売されているが、過硫酸化物は自然に発生しないことから、化学的に合成されたものとFDAは見ている。FDAは、この混入物が、米国で報告されている最大19人の死亡と、数百人の重症呼吸障害などの原因であるのか、調査中である。FDA当局者によると、多くの動物を原料とする化学合成されたコンドロイチン硫酸は、ブタの象徴から取れる生のヘパリンよりも安価である可能性があるとしている。中国の医薬品監視当局は、常州Changzhou にある中米ジョイントベンチャー工場から、バクスター社に供給されたヘパリンにおいて、異物の混入を確認した。FDAは、5日、ウィスコンシンWisconsin州に本社のあるScientific Protein Laboratories所有の常州の工場からバクスター社に供給された薬品の有効成分の一部に、ヘパリン類似成分が発見されたと発表していた。Scientific Protein Laboratories社は当初、工場のコンサルタントより、工場の製品ではなく、それ以前の供給ルートでの混入との結論を得ているとしていた。バクスター社も、SPLに届くまでに混入が発生していたとコメントしている。
[3] ATⅢの役割 Role of antithrombin III: RFI
投稿者:加・Regional Veterinarian Officer、Hugh Baker、3月20日。
グルコサミンGlucosamineは、活性化レジンから回収されるヘパリンの収量を人工的に高めるために加えられる、"diluent(希釈物)"である可能性が高い。グルコサミンは、構造上、ヘパリン鎖のmonomer unitsに類似している。血性中のグルコサミンが過量になる(flooding)と、アンチトロビンⅢ(ATⅢ)のヘパリン分子の結合部位への接近が妨げられる。これが、混ぜものがあるadulterated ヘパリンで、抗凝固能が減弱する副反応が生じる機序である。北米において35万人の患者に対して、透析や静脈留置カテーテルのヘパリンロックに使用されている。正常な肝機能と十分なATⅢの循環があれば、ヘパリンへの反応が不十分となる可能性は低い。しかし、現在ヘパリンの混入物とされているコンドロイチンは、モノマーよりは長鎖であることが多いが、ヘパリン類似の構造を有している。ATⅢの干渉が、報告されているような副反応に重大な影響を与えるかについて、コメントできる方はいないだろうか。

●03-21(0324-0040)#C#ラッサ熱 Lassa fever-ナイジェリア(Ebonyi)
医科大学病院の医師2名の死亡の原因が、ラッサ熱の感染であったことを確認した。
情報源:AllAfrica, Vanguard (Lagos) report、3月21日。
http://allafrica.com/stories/200803210439.html
保健省の医療専門家らは、Ebonyi State University Teaching Hospital (EBSUTH、Ebonyi州医科大学病院)の医師2名の死亡の原因が、ネズミなどのげっ歯類によって伝播されるウイルスによる、ラッサ熱の感染であったことを確認した。これを受けて、州政府は、ウイルスの感染拡大防止策として、ネズミ対策を実施すると宣言した。2008年3月20日、医療当局者は、現在も調査中であるが、最終診断で、大学で死亡した医師らの死因はラッサ熱ウイルスであると確定され、Ebonyi州では2008年[*原文は"in 2005"とあり、since 2005の誤りであれば、2005年以来となる]で初めての報告であることを明らかにした。第1の死亡患者は、調査チーム到着前に埋葬されたため、ラッサ熱の診断はできていない。ラッサ熱は、1969年に初めてナイジェリアBorno州Lassa村で確認された。...以下、原文参照願います。
[Mod.TY注-2例目の患者において、ラッサ熱ウイルスの検査学的診断が行なわれたのかはっきり書かれていない。確定に関する情報を歓迎する。アレナウイルスarenavirus科のラッサ熱ウイルスは、西アフリカのマストミス_Mastomys_spp.(げっ歯類)の間に土着感染している。ラッサ熱の解説および疫学、マストミスの写真については以下のサイトを参照 http://www.cdc.gov/ncidod/dvrd/spb/mnpages/dispages/lassaf.htm ラッサ熱は、西アフリカではよく見られる感染症で、年間およそ10-30万人の患者が発生し、5000人の死亡があると見積もられている。げっ歯類からヒトへの感染伝播を予防するためには、絶えずげっ歯類対策を続ける必要がある。周囲にヒトの感染例がない中で、一般の人々に(絶えずネズミ対策を)実施させることは、きわめて困難な作業である。バリアナーシングが行なわれず、職員が患者の血液や浸出物、排泄物に曝露する病院内では、多くの感染が発生する。医療関係者の感染はおこりやすい。]
[Mod.JW注-ラッサ熱は、西アフリカに侵淫しており、新興ではないが、新興感染症を中心に報告しているProMEDに、(ナイジェリアのラッサ熱を)掲載することは、それが出血熱であるという点で正当化される。]
地図 Nigeria http://www.ngex.com/nigeria/places/default.htm

●03-22(0324-0050)#Ea#東部ウマ脳炎EEE、ウマ-米国(フロリダFL州)
2008年、すでに9例のEEE発生があった。
情報源:The Ledger、3月22日。
http://www.theledger.com/article/20080322/NEWS/188329222/1004
フロリダFlorida州農業当局は、ウマが死亡する可能性のある、蚊族媒介性疾患の流行が発生していると報告した。2007年、州内では18例の東部ウマ脳炎eastern equine encephalitis [EEE]が発生した。2008年、すでに9例の発生があった。通常、感染の発生開始は5月である。ウマには、EEEとウエストナイルウイルスに対するワクチン接種を行なって、感染を予防するよう、当局は呼びかけている。EEEは、蚊族によってウマ[そしてヒトにも]に感染するウイルス性疾患である。ウイルス感染の症状としては、発熱、無気力、よろめき、回転、昏睡があり、感染例の90%が死亡する。Volusia Countyは、2008年の最も深刻な被害が発生しており、9例中4例が報告されている。
[Mod.TY注-EEEシーズンの早い到来である。ただし、暖冬のフロリダ州では、年間を通してウイルスが循環する可能性がある。ウマでの発病は、定期的なワクチン接種により、完全に予防できる。なぜEEEウイルス感染伝播地域であることが十分判っている地域の馬主らが、ウマへのワクチンをためらうのか、理解できない。]
[Mod.JW注-ウマ/蚊族あるいは双方のEEEウイルス確認が、しばしばヒトでの感染発生の前触れとなる。保有動物は、湿地に巣を作る野鳥の仲間である。フロリダ州の湿地付近の住民は、蚊族対策を始める必要がある。ヒトに使用できるワクチンは一般にはない。EEEは、小さな子供や高齢者を死亡させることもあり、きわめて厄介な疾患である。]
地図 Volusia County in eastern Florida http://en.wikipedia.org/wiki/Volusia_County,_Florida

2008年3月22日

タイトル
 ○B型肝炎ワクチン関連死-ベトナム、否定、RFI
 ○ウイルス性疾患、コメ-ベトナム:最新状況(02)
 ○結核、XDR(超薬剤耐性)-英国、ソマリアからの輸入例

抄訳
●03-21(0323-0010)#C#B型肝炎ワクチン関連死-ベトナム:否定、情報提供依頼
情報源:VietNamNet Bridge、3月21日。
http://english.vietnamnet.vn/social/2008/03/774576/
2008年3月20日、保健省は公式に、2007年以降複数の乳幼児におきたワクチン接種後の死亡は、ワクチンが原因ではなかったと発表した。2008年のこれまでに、7例のワクチン接種後の重症ショックが報告されており、このうち、5例はcoincidental偶発的な症例で、1例は医療ミスによるもの、もう1例は原因が明らかにされなかった。...以下、原文参照願います。
[Mod.MPP注-長文です、原文参照願います。]

●03-20(0323-0020)#Ep#ウイルス性疾患、コメ-ベトナム:最新状況(02)
[1] ベトナムのコメの問題が地域に影響
情報源:Agence France-Presse、3月20日。
http://afp.google.com/article/ALeqM5gkShYFELEFP-LTXbOyt7i0CNtaiA
[2] メコンMekongのコメ栽培地帯に病気による被害発生
情報源: Vietnam News 、2月28日。
http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=01ENV280208
原文参照願います。

●03-21(0323-0030)#C#結核、XDR(超薬剤耐性)-英国(スコットランド)、ソマリアからの輸入例
情報源:The Guardian 、3月21日。
http://www.guardian.co.uk/society/2008/mar/21/health
30歳代の男性1名は、グラスゴーGlasgowの病院に隔離され、超薬剤耐性結核菌XDR-TBに対して、各種の抗生物質を組み合わせた治療を受けている。Gartnavel general hospital広報は、衛生当局は、この男性との接触者を追っていると話した。この患者は、英国内では初めて診断され治療を受けているXDR-TB患者である[BBCの報道によると、WHOのXDR-TBの定義が2006年に改定されて以来初めての英国での患者であるが、遡って見ると、2003年の患者がXDR-TBと確認できるとされている。http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/glasgow_and_west/7308364.stm]。WHOは、XDR-TBは空気感染するこの疾患が世界中に蔓延しやすいとして注意を呼びかけている。結核は、家庭内や学校など、密接かつ長時間の接触を通じてのみ感染するため、1例の発生が流行を起こす可能性はほとんどない。しかし、英国内にXDR-TBが発生したことで、より一層の注意が必要となった。...2006年、英国では8497例のうちの1%がMDR(多剤耐性)であった。XDR-TBは、第1選択のINHとリファンピシン、第2選択のフルオロキノロンと注射用抗結核薬KM、AMK,capreomycinのうちの1種類以上に抵抗性を示し、治療期間は12-18ヶ月を必要とするため、地方財政上の負担も大きくなる。このソマリア人の男性は、2007年11月にヒースローHeathrowに到着した際の感染症スクリーニングを受けている。レントゲン検査により、肺内に結核の痕跡が認められたが、活動性ではなかった。政治的亡命を要求しようとしていたこの患者は、医師に対して最近6ヶ月間の結核治療を受けたと話した。男性にはスコットランドへの移動が許可された。2008年1月、肺内病変の再燃のため、入院となった。その後の培養検査の結果、XDR-TBと診断された。NHSの医師は、XDR-TBが通常のTBよりも感染力が高いことはないものの、特別な治療を必要とすると説明した。XDR-TBとの接触者は、通常のTBと同じ様式で追跡し、発見されれば直ちに治療を開始できるようにしなければならないと話した。...以下つづく。
[Mod.ML注-政治亡命を求めているこのソマリア人は、最近6ヶ月間の結核治療を完了してから英国に到着したと報告されている:無症状であったものと思われ、2007年11月に英国入国が許可されたときには、非活動性と見られる陳旧性結核の痕跡のみであった。正確な治療内容は記載がないが、INH、リファンピシン、pyrazinamide (PZA) およびエタンブトールが含まれていたに違いない。6ヶ月間の治療スケジュールは、結核菌に薬剤感受性が認められた場合の治療にのみ適応があり、INHに耐性があれば、この4剤レジメは効果がない。しかし、リファンピシンに耐性である場合は、6ヶ月のレジメで効果が期待できる。PZAに対する感受性も、6ヶ月コースの有効性には必要である。全ての可能性の中で、このソマリア人患者は初めからXDR-TBに感染しており、薬剤感受性が行われないままに、無効な6ヶ月レジュメを受けていたため、英国入国時に非活動性であると誤解されてしまったのだろう。航空機内の乗客にもXDR-TBへの曝露の可能性が生じている。わずか2ヶ月で再燃したことから、6ヶ月の治療(服用)を守らなかったために、XDR-TBに進展したという可能性は低い。このような不十分な服薬遵守では、フルオロキノロンや注射用剤への耐性獲得の説明はできない。XDR-TBへの進展は、通常、1次治療が不成功に終わり、これらの2次選択薬の使用が不十分であった場合に生じる。こうして初発のXDR-TB感染患者が、濃厚接触のあった人々に感染を拡大させる。20080228.0813では、2002-2006年に81カ国の9万人の結核感染患者に関するWHOの調査では、新規結核患者の20人に1人がMDRであり、毎年発生する世界の900万人の新規結核患者のうち約45万人がMDRという計算になる。...XDR-TBは、世界中で見つかっているが、国際的な調査によると、アジアと東欧の最も多いことが示唆されている。25%の症例が、アゼルバイジャンの首都バクBakuやパプアニューギニアなどの、いくつかの地域から報告されている。実際のところ、サーベイランスや感受性検査が十分でないため、世界の多くの場所でのMDRやXDR-TBの発生状況は性格には判っておらず、報告されているよりもずっと多い可能性もある。すべての結核患者の、また、再燃や明らかな治療不成功後に、分離された結核菌_Mycobacterium tuberculosis_の抗結核薬感受性検査を行うべきである。20080228.0813にあるように、最近の研究により、感受性検査や薬剤耐性サーベイランスを行わないDOTSの6ヶ月治療計画導入が、南アフリカKwaZulu Natalで非常に感染性の高いXDR-TBの発生を助長したとされている(Clin Infect Dis. 2007; 45: 1409-14)。

2008年3月21日

タイトル
 ○ブルータング-ヨーロッパ(17):BTV-8、新たなベクター、最新状況
 ○デング熱/デング出血熱 最新状況2008(11)
  メキシコ、Saint-Barthelemy、サンマルタン
  トリニダードトバゴ、ブラジル、ニューカレドニア
  フィリピン、タイ
 ○中毒、原因不明-ウクライナ


抄訳
●03-21(0322-0010)#Ea#ブルータング-ヨーロッパ(17):BTV-8、新たなベクター、最新状況
[1] _Culicoides chiopterus_ a potential vector of bluetongue virus in Europe
投稿者:Rudolph Meiswinkel、3月21日。
2006年8月に始まったBTV感染流行は、EUの10カ国に蔓延し、全体で55000件以上の感染流行が報告されている。2007年10月の2週間に、ウシとヒツジの農場において、45912の_Culicoides_(イエカ)を捕獲した。以下、詳細な検討について、原文参照願います。
[Mod.AS注-]
[2] Bluetongue: situation and perspectives, updated 19 Mar 2008
情報源:Belgian Food Agency (FAVV-AFSCA) [in Dutch]、3月19日。
http://www.favv-afsca.fgov.be/crisis/sa-blueT/_documents/2008-03-17_Vaccinatie-bluetongue_v2_nl.ppt
疫学:2008年4月より新たなベクター活動の再開が予想され:ウイルスの感染循環は7月中旬と見られる。
以下、2006年以降の感染発生状況の変化、ヒツジの致死率の解析、欧州全体の発生状況変化、2008年の対策、(ベルギーの)ワクチン計画など。

●03-13(0322-0021)#C#デング熱-メキシコ
2008年、1380人のデング熱患者が発生し、このうち321人は死亡する可能性が高いDHFであった。
情報源:La Jornada [in Spanish]、3月13日。
http://www.jornada.unam.mx/2008/03/14/index.php?section=estados&article=035n1est
過去4年間で、メキシコ国内で発生したデング熱およびデング出血熱の件数は8倍に増加し、2003年に6400件であったものが、2007年には48000件に増えたと、保健大臣が述べた。蚊族のネッタイシマカにより媒介されるこの感染症の80%が南東部の、とくに Veracruz and Chiapasに集中して発生している。2007年には28の州で発生し、10人が死亡した。2008年、1380人のデング熱患者が発生し、このうち321人は死亡する可能性が高いDHFであった。95%の患者は、16地点で発生していた。...この数ヵ月の問題として、かつて発生したことがなかったCoahuila and Nuevo Leonなどにも感染が広がっていることがある。Tamaulipasで2007年に発生した70例のうち、15例はDHFであった。1年前にカナダ政府は、デングの高発生率を理由に、カンクンCancun, Puerto Vallarta, アカプルコAcapulcoへの渡航を控えるよう、国民に注意を出した。
[Mod.TY注-人気の観光地へのデングの悪影響を表している。]

●03-12(0322-0022)#C#デング熱-Saint-Barthelemy
デングが疑われる患者数は、週当たり20例を超えたままである。
情報源:Point Epidemiologique, Ministere de la Sante, de la Jeunesse et des Sports, Institut Ville Sanitaire No. 9 [in French]、3月12日。http://www.invs.sante.fr/presse/2008/le_point_sur/dengue_pep_st_barth_130308/PEP_SBSM_2008_9_dengue.pdf
臨床的にデングが疑われる症例の週当たりの患者数は、以前epidemicのレベル(週20例)を超えている。検査により確定された例数は、およそ8例のまま変わっていない。2008年3月9日からの疫学第10週に、新たな検査による確定患者1名が入院した。2007年11月中旬に事前注意報が出されてから、400人以上がデングと思われる症状で医師の診察を受けた。この間に成人6人が重症型のデングにより入院した。2007年12月以後、最も多い型はDEN-1であるが、DEN-2の感染循環も確認されている。
地図 French overseas collectivity(フランスの海外共同体) of Saint-Barthelemy in the Caribbean http://www.worldatlas.com/webimage/countrys/namerica/caribb/stbarts.htm

●03-12(0322-0023)#C#デング熱-サンマルタン
デングが疑われる患者が続いているが、検査ではデング感染が確認されていない。
情報源:Point Epidemiologique, Ministere de la Sante, de la Jeunesseet des Sports Ville Sanitaire No. 9 [in French]、3月12日。
http://www.invs.sante.fr/presse/2008/le_point_sur/dengue_pep_st_barth_130308/PEP_SBSM_2008_9_dengue.pdf
数週間続いていた、臨床的にデング感染が疑われた症例数の減少は止まり、依然として流行のレベル(35例)を超えた状態である。しかし、検査により確認された症例はない。2008年1月以降の検査で確認された入院患者もない。2007年11月第2週の感染流行開始以来、およそ1900人のデング感染疑い患者が発生した。検査で確認されている入院患者は17例で、12人の成人(うち8人は重症型)と5人の小児(全て通常のデング)であった。2007年11月中旬以降、DEN-1ウイルスが確認されている。
[Mod.JW注-2008年の35人のデング感染疑い患者のうち、1人も検査でデング感染が確認されていないのは不思議である。おそらく、現在はインフルエンザの流行に代わっているのだろう。]
地図 French overseas collectivity of Saint Martin in the Caribbean http://www.worldatlas.com/webimage/countrys/namerica/caribb/stmartin.htm

●03-12(0322-0024)#C#デング熱-トリニダードトバゴ
30人がデング熱の診断を受けている。
情報源:Trinidad & Tobago's Newsday、3月12日。
http://www.newsday.co.tt/news/0,74835.html
2008年のこれまでに、Central Borough of Chaguanasにおいて30人がデング熱の診断を受けている。...薫蒸消毒の噴霧が行われていたが、化学物質への不安から中止されている。..長文。
[Mod.TY注-sprayingは短期間の効果、ネッタイシマカの繁殖場所の除去は、長期間の効果をもたらせることなど...]
地図 Chaguanas in Trinidad http://www.maplandia.com/trinidad-and-tobago/chaguanas/

●03-14(0322-0025)#C#デング熱-ブラジル
[1] ブラジル (リオデジャネイロRio de Janeiro)
6歳の少年が、DHFにより死亡し、リオ市内で報告されたデングによる死者は20人となった。
情報源:O Globo Online [in Portuguese]、3月14日。
http://oglobo.globo.com/rio/mat/2008/03/14/sobre_para_20_numero_de_mortes_por_dengue_no_municipio_do_rio-426240285.asp
リオでは新たに1人の子供がデングで死亡したと、保健相が述べた。2008年3月9日、Senator Camara在住の6歳の少年が、DHFにより死亡した。この症例を含め、リオ市内で報告されたデングによる死者は20人となり、11人が子供、1人が青年であった。新生児でのデング感染症例が報告されたことから、保健省は、母体内で胎盤を通じて感染したこの新生児について調査を開始した。生後5日目のこの新生児は、発疹と発熱を示した。医師によると、母親は妊娠末期のデング感染に気付かなかったという。12日に児は退院したが、この児の感染には別の可能性も残されている。児が蚊の刺咬を受けた可能性もある。2008年にはこれまでに、63例の妊婦のデング感染症例が報告されている。Angra dos Reis(the region of Costa Verde)からも別の症例が報告されていて、現在調査中である。経胎盤感染は、まれだが起こりうる。この事実は、印刷物として、妊娠を扱う医療関係者に配布される。
地図 Brazil http://www.lib.utexas.edu/maps/americas/brazil.jpg
[2] ブラジル (アマゾナスAmazonas)
情報源: Portal Amazonia, Diario de Amazonas-TM report [in Portuguese]、3月14日。
http://portalamazonia.globo.com:80/noticias.php?idN=65170&idLingua=1
2008年の3月14日までに、2人の小児がDHFにより死亡し、調査が行われている。2007年1年間と同数となった。保健サーベイランス責任者は、7歳の小児が死亡したと話した。いずれも年初の2ヶ月間に発生した。州都マナウスManausの住民で、州内にはこれまで感染が疑われる患者は発生していない。...

●03-20(0322-0026)#C#デング熱-ニューカレドニア
2008年に報告されているデング感染患者数は200人を超えている。
情報源:Radio New Zealand International、3月20日。
http://www.rnzi.com/pages/news.php?op=read&id=38699
ニューカレドニアにおいて、2008年に報告されているデング感染患者数は200人を超えている。蚊族媒介性のこの疾患の拡大防止策にもかかわらず、患者数は3週間足らずで3倍に膨れ上がった。症例の多くは、ヌーメアNoumea地区で発生している。2008年2月、pre-epidemic statusにアップされ、啓蒙活動が強化されている。2003年、ニューカレドニアでは、20人もの人々がデング熱で死亡している。
地図 Oceania:New Caledonia in the South Pacific http://www.lib.utexas.edu/maps/australia/oceania_ref_2007.pdf

●03-12(0322-0027)#C#デング熱-フィリピン
[1] フィリピン(サンボアンガZamboanga City)
確認されたデング熱患者は406人で、このうち2人が死亡した。
情報源:Inquirer.net -Philippines、3月12日。
http://newsinfo.inquirer.net/breakingnews/regions/view/20080312-124284/UPDATE-Dengue-outbreak-declared-in-Zamboanga
過去3ヶ月間にデング熱患者数が急増したため、市当局は感染流行を宣言した。市の衛生当局によると、2008年1月から3月11日までに確認されたデング熱患者は406人で、このうち2人が死亡した。...以下、対策など。..流行宣言は、6ヶ月間で610人の症例が発生した、2005年以来2度目である。
[Mod.TY注-Sun Star http://www.sunstar.com.ph/static/net/2008/03/17/city.health.dengue.cases.on.the.rise.in.zambo.(6.28.p.m.).htmlによると,
サンボアンガ市のデング患者数はさらに増加し、合計434人に達し、市の流行宣言後28例が追加されている。"hot spots"と名づけられた13の村々で、デング対策キャンペーンが展開されている。]
地図 Zamboanga City(the far SW part of Mindanao Island) http://en.wikipedia.org/wiki/Zamboanga_City
[3] フィリピン (Central Visayasビサヤ)
情報源:GMA News TV 、3月6日。
http://www.gmanews.tv/story/83583/Dengue-kills-25-in-Central-Visayas---report
第7保健管区において、2008年1月1日から3月1日かけて、各病院に入院したデング症例は1045例で、過去2ヶ月間に、Central Visayasでデング熱死亡した患者は、25人以上である。2007年に比べ、致死率が約76%上昇している。患者の多くは6-10歳の小児で、最年少は生後5ヶ月から最高齢では74歳までが記録されている。依然として管区内ではセブCebu市の患者数が最多となっており、251例中10例が死亡している。2007年の同期のセブ市内の症例数は168例、死亡は2例であった。...Centaral Visayasの他の都市のデング感染も倍増しており、住民らに対して、住居付近の清掃が求められている。
地図1 Philippine provinces, showing Cebu http://www.reliefweb.int/mapc/asi_se/cnt/phil/phl_ad.html
地図2 Cebu Province showing Cebu city  http://encarta.msn.com/map_701511592/Cebu_city_Philippines.html

●03-16(0322-0028)#C#デング熱-タイ
全国で合計5837人のデング熱患者が報告されている。7人が死亡した。
情報源:MCOT English News、3月16日。
http://enews.mcot.net/view.php?id=3297
タイの公衆衛生省は、全国的にネッタイシマカを撲滅するためのキャンペーンを開始する。同相は、2008年のタイのデング熱流行は深刻であると述べた。2008年1月1日から3月8日までに、全国で合計5837人のデング熱患者が報告されている。7人が死亡した。2007年同時期に比べ、77%の増加となっている。..キャンペーンの内容など。
地図 Thailand http://www.lib.utexas.edu/maps/middle_east_and_asia/thailand_admin_2005.jpg

●03-17(0322-0030)#C#中毒、原因(agent)不明-ウクライナ(ヤルタYalta)
小麦運搬船の船員7人が病院に運ばれ、1人が死亡した。同様の事例は、3件目となる。
情報源:RIA (Russian News & Information Agency) Novosti [in Russian]、3月17日。
http://www.rian.ru/incidents/20080317/101456952.html
非常事態省の広報によると、船舶"Roksolana-1" [Yalta港]に乗船中の7人の乗組員が病院に運ばれ、ほか1人の死者が発生した。船長は、2008年3月16日に、死亡した船員らについての報告を受けた。中毒の原因はわかっていない。この船舶は現在停泊中で、船長はほかの2人の乗組員らと船上にいる。環境への影響はないと報告されている。ベリーズ船籍のこの船は、小麦1500トンを積んでトルコに向かっていた。船内には、ウクライナ人10人とロシア人1人が乗り組んでいた。
[Mod.JW注-中毒の原因の解明は困難で、現在調査中である。他の報道によると、同種の事例として3例目となっている。2006年1月、"Odysk"号の5人の乗組員がferro-silicium中毒により入院し、このうち2人が死亡した。2007年12月、3人のトルコ船籍 "Begleri-Birederler" の乗組員が同じ症状で入院している。臨床症状についての情報がなく、トキシンの推測を行うのは難しい。飲み込んだものか、吸入したのか、接触かの情報も与えられていない。穀物のweevils(ゾウムシ)やカビ対策のための処理が行われており、有毒ガスが立ち込めた可能性もある。Ferro-silicon (FeSi)は、ferrous や鉄の冶金に用いられる。およそ80%の鉄分、14-17%のシリコン、2-3%のその他の成分を含む。1年前の2007年1月に、10人の乗組員に発生し、うち2人が死亡した"Odysk"号での致死性有毒事象についての、関連報告がある(20070114.018)]
地図 Yalta(in the Crimea, southern Ukraine) http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/ukraine.pdf

2008年3月20日

タイトル
 ○コレラ、下痢症、赤痢 最新状況2008(17)
  ナミビア、アンゴラ、ソマリア、ベトナム
 ○ブルータング-ヨーロッパ(16):BTV-8、チェコ
 ○鳥インフルエンザ(50);トルコ、ラオス
 ○アフリカ馬疫-南アフリカ(02)
 ○Iris yellow spot virus、タマネギ-ドイツ:初報告
 ○ダニ熱、ウシ-ニューカレドニア、豪からの輸入(02) 
 ○伝染性潰瘍症候群、魚類-オーストラリアNSW

抄訳
●03-20(0321-0011)#C#コレラ-ナミビア(Ohangwena)
情報源:AllAfrica & New Era (Windhoek)、3月20日。
http://allafrica.com/stories/200803200349.html
Ohangwena Regionの新たなコレラ感染による死者の発生により、およそ3週間前に発表されたコレラ感染流行による死者は3人となった。コレラ感染の疑われる患者は、2008年3月19日までに455人と増え続けており、各病院の入院患者も報告されている(詳細略)。すべての年齢層の患者が発生しているが、最も被害が大きいのは小児のとくに5歳以下の患者である。...
地図 Namibia北部のthe province of Ohangwenaは、Angolan province of CuneneNと国境を接する http://en.wikipedia.org/wiki/Ohangwena

●03-19(0321-0012)#C#コレラ-アンゴラ
[1] コレラ - Angola (クネネCunene)
情報源:Angola Press、3月19日。
http://www.angolapress-angop.ao/noticia-e.asp?ID=603972
2008年3月19日、南部クネネCunene州では、24時間に新たに8人のコレラ患者がOndjiva hospitalから報告された。衛生状態の悪化、住民らによる不十分な水処理が原因であると看護師が語った。入院中の患者は17人で、小児は3人である。
地図 Cunene:Angola南部、南はNamibiaと接する http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/angola.pdf
[2] コレラ - Angola (ウアンボHuambo)
情報源:AllAfrica & Angola Press Agency (Luanda)、3月18日。
http://allafrica.com/stories/200803181122.html
アンゴラ中央部ウアンボ州の保健当局は、2008年3月18日、5日間にBom Pastor suburbで9人が死亡したことを受け、州都のコレラ感染流行を宣言した。ウアンボ市衛生局長は、ルアンダLuandaの国立公衆衛生研究所に検体を送付したところ、コレラ感染が示唆されていると述べた。州都周辺の地域へも患者の増加が見られている。設置された療養所では、患者21人が記録された。
地図 HuamboとBenguela http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/angola.pd
[3] コレラ - アンゴラ (Benguela)
情報源:Angola Press 、3月17日。
http://www.angolapress-angop.ao/noticia-e.asp?ID=603172
Luacho市(Baia Farta地区, 中央部Benguela州)では、208年3月9-15日の週に、小児2人を含む3人がコレラにより死亡した。...
地図 Benguela(Angola中西部) http://www.un.org/Depts/Cartographic/map/profile/angola.pdf

●03-18(0321-0013)#C#コレラ、急性水様性下痢症AWD-ソマリア(Hiran)
情報源:UN Office for Coordination of Humanitarian Affairs 、3月18日。
http://reliefweb.int/rw/RWB.NSF/db900SID/ASAZ-7CQD9D?OpenDocument
2008年3月17日、急性水様性下痢症acute watery diarrhea (AWD)の感染流行により、Beletweyne(ソマリア中央部・Hiranの州都)で多数が死亡したと発表された。...2月16日から3月9日の間に、516人のAWD患者が発生した。

●03-20(0321-0014)#C#コレラ-ベトナム(北部)
情報源:VietNamNet 、3月20日。
http://english.vietnamnet.vn/social/2008/03/774360/
全員が生の野菜を食べた急性下痢症患者15人は、コレラ感染が確認された。保健省は、3つの省でコレラ菌_Vibrio cholerae_が確認されている生野菜を調査することにしている。2008年3月19日、保健省はHai Phong省で新たに2例のコレラ感染患者を確認し、同地域での患者は6人となった。Hanoi, Hai Phong and Ha Tay省のコレラ患者らは、全員が生の野菜を食べていた。Hai Phong省の患者は、Hai Phong省のKien AnおよびAn Lao野菜栽培地域と、Hai DuongのKim Thanh areaからの野菜を取り扱う、An Duong marketの生野菜を食べていた。3つの省の野菜のサンプルでは、コレラ菌は確認されなかった。このため、この栽培地域の水源や肥料についても調査するよう、保健省は求めている。多くの農家では、肥料として人糞を使用しており、経口感染症の原因となる細菌やウイルスの感染源となっている。
[Mod.LL注-前回のアップデート(16)で疑われていたように、再びベトナム北部でコレラ感染が見つかっている。長崎大学のDr. Eharaにより、2007年秋に流行したコレラ菌の株は、ClassicalタイプとEl Torタイプの特徴を併せ持つ(hybrid)、Matlab variantであると報告されている(20080206.0486)。この変異株に関する詳細な議論が展開されている。]
地図 provinces of Viet Nam http://www.angelfire.com/co/hongnam/vnmap.html

●03-19(0321-0020)#Ea#ブルータング-チェコ共和国、ヨーロッパ(16):BTV-8
情報源:OIE WAHID (World Animal Health Information Database) DiseaseInformation 2008; 21(4) 、3月19日。
http://www.oie.int/wahid-prod/public.php?page=weekly_report_index&admin=0
[*上記URLのOIEのサイトで、表形式の報告を参照願います]
Follow-up report No. 2
流行開始時期 2007年11月26日、初報告
原因ウイルス Bluetongue virus Serotype 8
新たな感染流行
発生地 Dolni Zdanov, Cheb, KARLOVARSKY(農場)
感染種 ウシ(142頭中感染1頭) 制限区域内のサーベイランスで発見された
[Mod.PC注-]

●03-19(0321-0030)#Ea#鳥インフルエンザ(50)-トルコ(エディルネEdirne)、ラオス
情報源:CIDRAP News、3月19日。
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/avianflu/news/mar1908birds.html
トルコ:2008年3月18日のOIEの報告によると、ギリシアとの国境に近いトルコ西部地域で、H5N1型鳥インフルエンザの感染流行が確認されたと、トルコ政府獣医学当局が発表した。エディルネEdirne県Ipsala近郊の村で、庭先飼育のニワトリ22羽がウイルスに感染したと、OIEは報告している。ヒト、乗り物、エサなどが感染源と見られている。...
ラオス:ラオス政府当局は、北部の中国やミャンマーとの国境付近のLuang Namthaにおいて、新たなニワトリでのH5N1型感染流行が発生したことを報告した。2008年3月19日に報じられた。...この地域で、2008年2月中に発生した6回目の感染流行である。2008年2月中旬にラオス政府は、1年ぶりの家禽でのH5N1型ウイルス再興を報告している。
[Mod.AS注-トルコ政府が届け出た内容によると、感染が発生したのはthe village Esetce, district Ipsala, province EDIRNEとされている。Ipsalaの町は、Edirne市の南約60kmにあり、Esetce村は、そこから5km離れて、ギリシア国境からは南東15kmにある(go to Thrace, zoom in!)。渡り鳥の飛行ルートからかなり離れているのではないだろうか。]
地図1 http://encarta.msn.com/map_701517221/Tunisia.html
地図2 トルコのOIEマップ http://www.oie.int/wahid-prod/public.php?

●03-19(0321-0040)#Ea#アフリカ馬疫-南アフリカ(東部)(02)
3つの州にアフリカ馬疫感染拡大
情報源:SABCNEWS.COM 、3月19日。
http://www.sabcnews.com/economy/business/0,2172,166104,00.htmlpage=single_report&pop=1&reportid=6907
すでに3つの州(Gauteng,KwaZulu-Natal and the Eastern Cape[地図http://www.supertravelnet.com/maps/?action=selmap&country=257_0_4&language=1])に感染が拡大しているアフリカ馬疫African Horse Sickness [AHS]は、ウマや馬主に大きな被害を与えている。Eastern Capeの獣医師は、180頭以上の感染が報告されており、このうち130頭が死亡したと述べた。南アフリカのウマ30万頭のうち、ワクチンを接種されているのは、半数以下である。免疫力を最大限に保つために、アフリカ馬疫のシーズンが始まる5ヶ月前に接種を受ける必要がある。2004年の南アフリカ出の感染流行により、EUへ輸出されるはずのウマが、輸出禁止となった。アフリカ馬疫は、感染力の強い、非伝染性疾患(highly infectious non-contagious)で、ウマ科の動物すべてが感染する、ベクター媒介性のウイルス疾患である。
[Mod.AS注-AHSウイルスはorbivirusの1種で、反芻動物に感染するブルータングウイルスと近い関係にあり、同じくブヨmidgesにより伝播される。いずれのウイルスにも季節性があり、大規模な感染流行が発生した翌年は、ある期間持続する集団での免疫を保持する。このため、飼育者らは、毎年行われるべきワクチンをサボり、ウイルスやベクターの活動が再開することにより、不都合な結果が生じる]
[Mod.JW注-EUは、Western Cape ProvinceにおけるAHSが疑われる感染流行発生の報告を受け、2007年に輸入禁止を再通告していたが、診断が除外されたため、解除されていた。]

●02-00(0321-0050)#Ep#Iris yellow spot virus、タマネギ-ドイツ(RHEINLAND-PFALZ):初報告
Report of _Iris yellow spot virus_ on onion in Germany
情報源:European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service2/2008/033、2月0日。
http://archives.eppo.org/EPPOReporting/2008/Rse-0802.pdf
原文参照願います。

●03-20(0321-0060)#Ea#ダニ熱、ウシ-ニューカレドニア、豪からの輸入(02)
ニューカレドニアのウシの、ダニ疾患排除計画
情報源:Rural Press National News Service, Parliament House Bureau, Canberra
Via: North Queensland Register、3月20日。
http://nqr.farmonline.com.au/news/nationalrural/livestock/news/plans-to-eradicate-tick-disease-in-new-caledonian-cattle/83032.aspx
ニューカレドニア、オーストラリア両政府は、2008年3月19日、豪から輸入されたウシによる、ウシのダニ疾患排除対策で合意に達した。...
地図 New Caledonia:the north of Australia http://www.nationsonline.org/oneworld/new_caledonia.htm

●03-20(0321-0070)#Ea#伝染性潰瘍症候群、魚類-オーストラリア(ニューサウスウェールズNSW州)
魚類の疾患に注意
情報源:ABC network Australia、3月20日。
http://www.abc.net.au/rural/news/content/200803/s2195267.htm
ニューサウスウェールズNew South Wales州から、Easterの釣り場へ向かう釣り客らに対し、獲物がEpizootic Ulcerative Syndrome or 'red spot disease.'の症状がないか注意するよう呼びかけられている。このような魚類は、食べたり、投棄したりせず、頭部を除去し土中に処分する必要がある。この疾患は魚類のねばっとした層に広がり、真菌によって発赤や潰瘍を生じる。...
[Mod.AS注-Epizootic ulcerative syndrome (EUS)は、oomycete[fungus] known as _Aphanomyces invadans_ or _A. piscicida_の感染による疾患であると考えられている。red spot disease (RSD), mycotic granulomatosis (MG), and ulcerative mycosis (UM)などとも呼ばれている。]
写真 http://www2.dpi.qld.gov.au/images/14075.JPG

2008年3月19日

タイトル
 ○真菌病原体、小麦-英国
 ○鳥インフルエンザ(49):トルコ、OIE
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(39)
  インドネシア 共感染
  ベトナム(WHO)
 ○黄熱-南米(18):ブラジルPR
 ○原因不明の反応、ヘパリン-米国(07)
 ○鳥インフルエンザ、家禽か渡り鳥か(05):中国由来

抄訳
●03-10(0320-0010)#Ep#真菌病原体、小麦-英国(イングランド)
情報源:Farmers Weekly Interactive、3月10日。
http://www.fwi.co.uk/Articles/2008/03/10/109745/crop-watch-diseases-on-the-rise-as-gales-stop-fieldwork.html
英国各地で小麦の真菌による疾患が増加している...原文参照願います。

●03-18(0320-0020)#Ea# 鳥インフルエンザ(49)-トルコ(エディルネEdirne)、OIE
高病原性鳥インフルエンザ、トルコ
情報源:OIE WAHID Disease Information 2008; 21(12) 、3月18日。
http://www.oie.int/wahid-prod/public.php?page=weekly_report_index&admin=0
[*上記URLのOIEウェブサイトで表形式となった報告を参照して下さい]
感染開始時期 2008年3月9日
前回流行時期 2008年3月
原因ウイルス HPAI H5N1
新たな感染流行
発生地 Edirne, Esetce, Ipsala, EDIRNE
感染種 鳥類(38羽中22羽死亡)
疫学情報 感染源:媒介物Fomites (ヒト, 乗り物, エサ, etc.)
[Mod.PC注-2006年、トルコのギリシャとの国境にある、このアナトリアAnatolian 地方で、家禽の鳥インフルエンザ感染流行が発生している。当時、感受性のある1113羽のうち、19羽が感染して死亡し、残りが処分された。この2006年のトルコでの家禽での感染流行は、同時に発生したヒトの死亡とは、正反対の国境で発生した。今回の感染流行も、それぞれがかなりの距離を置いた地点で別々に発生するという地理的状況を示している。これは、最近黒海周辺で発生中の感染流行の特徴である。]
地図1 黒海周辺の発生マップ http://www.oie.int/wahid-prod/public.php?page=event_summary&reportid=6700>.
地図2 the town of Edirne http://www.healthmap.org/en

●03-17(0320-0030)#C#鳥インフルエンザ、ヒト(39)-インドネシア、ベトナム(WHO)
[1] インドネシア - dual infection
インドネシアの10代、鳥インフルエンザとヒトインフルエンザのcoinfection
情報源:CIDRAP News、3月17日。
http://www.cidrap.umn.edu/cidrap/content/influenza/avianflu/news/mar1708coinfect.html
インドネシアの10代の患者1名は、季節性インフルエンザを鳥インフルエンザに同時に感染していた症例であることが明らかにされている。医療計画の立案者らが、以前より警戒しているパンデミックインフルエンザへの移行の可能性が高まった。2008年3月17日掲載のEIDの論文の中で、インドネシア生物医学薬物研究開発センターの研究者は、2007年4月にジャカルタJakartaにおいて、2005年以来インドネシア保健省が行っているインフルエンザ・サーベイランスシステムによるインフルエンザの検査を受けた、16歳の少女の患者について報告した。数日前からインフルエンザの症状を呈していたこの少女は、軽症であり、38度の発熱、咽頭痛、咳、頭痛、体性痛を訴えていたが、肺炎や呼吸困難は見られなかった。(タイなどでのH5N1型感染患者の症例報告では、かなり劇症の臨床症状の報告がある。)発症後6病日目に、鼻腔および咽頭からのスワブ検体が採取され、インドネシア保健研究開発研究所において、RT-PCR法により、H5N1型鳥インフルエンザとH3N2型季節性インフルエンザの検査が行われた結果、陽性であることが判明した。6病日目の検体の血清抗体価では、弱い(抗体価1:10)H5N1型感染を示したが、H3N2型は陰性であった。一方で、回復期の血清検体では、はっきりとした(1:640)H3N2型の感染が示されたが、H5N1型は陰性となった。この結果は、ジャカルタのEijkman分子生物学研究所でも確認された。この少女の発病は、インドネシア政府が、WHOの研究機関とインフルエンザウイルス分離株を共有することを拒んでいた時期にあたり、国外では、このウイルス株に関する評価は行われていない。「今回の報告は、ヒトでのH5N1型インフルエンザAウイルスとH3N2型との共感染の初めての症例報告であり、このような感染は、ヒト-ヒト感染が容易になるH5N1型の新興につながる遺伝学的再集合の可能性に対する、多大な懸念材料である。ヒトと鳥インフルエンザウイルスがともに感染循環する地域における、より進んだ検査に基づくサーベイランスの重要性を強調した」と、報告者は述べた。
[ModCP注-このような観察事項への救いは、季節性インフルエンザと鳥インフルエンザのA型ウイルスの共感染が、パンデミックウイルスに進化する可能性のある、組み替えや遺伝学的再集合に至るには不十分であったことである。しかし、データの妥当性は疑問視される。RT-PCRアッセイでは、この患者がH3N2型ヒトインフルエンザウイルスとH5N1型鳥インフルエンザウイルスに共感染したことが示唆されている。しかし、この患者の感染徴候や症状は軽症であり、さらには、回復期血清のH5N1型抗体価が陰性であったことは、ヒトの宿主において、それ以降(あるいは全く)増殖していなかったことを示唆する。感染に曝露したヒトはかなりの数に上るにも関わらず、H5N1型感染により重症化したヒトの数はわずかで、遺伝学的な感受性に関する素因の存在が示唆されている。このような遺伝学的に感受性のある個体における共感染が発生しない限り、共感染によるリスクのレベルは不確定のままである。]
[Mod.JW注-RT-PCR検査における、意図的ではないcross-contamination(交差感染)のリスクは大きい。海外の委託研究機関による結果の検証が望まれる。]
[2] ベトナム - WHO confirmation of 106th case/52nd death
鳥インフルエンザ流行状況-ベトナム更新5
情報源:World health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News 、3月18日。http://www.who.int/csr/don/2008_03_18/en/index.html
[*FORTH感染症速報・公式情報より]
ベトナム保健省は新たなH5N1型鳥インフルエンザウイルス感染患者1名を確認した。この患者は、国立衛生疫学研究所(NIHE)により診断確定された。患者は、ハーナム(Ha Nam)省Thanh Liem地区出身の11歳男児である。この男児は2008年3月4日に発症し、3月9日に入院したが、3月14日に死亡した。患児は、自身の発病前に、病鳥や死亡した家禽に接触していた。感染制圧対策が実施されており、濃厚接触者が同定された。その全員について、健康状態の異常は認められていないが、今後も健康監視が継続される予定である。ベトナムでは、これまでに確定された患者106名中、52名が死亡している。

●03-12(0320-0040)#C#黄熱-ブラジル(パラナParana州)、南米(18)
情報源:Folha Online [in Portuguese]、3月12日。
http://www1.folha.uol.com.br/folha/cotidiano/ult95u381346.shtml
パラナ州保健当局は、2008年3月12日に2例の州内感染による黄熱患者を確認した。1人は死亡した。パラナ州で黄熱感染が発生したのは1966年以来である。この年、32人が死亡している。保健当局者は、森林型黄熱に感染した2名の患者は、Laranjal (州都Curitibaから423km)で感染したと述べた。35才の男性は2月29日に死亡し、27才の患者は、Ivaiporaに入院中で、命に別状はない。この2人の兄弟は、農村部Laranjalで伐採に従事し感染した。2008年、州内では別の2名の感染が報告されているが、いずれも州外での感染例であった。2008年1月8日、Maringa (428 km from Curitiba)で死亡した元銀行員は、Caldas
Novas (Goias state)で感染していた。...以下、ワクチン接種開始など。
地図 Laranjal in the center of Parana state http://commons.wikimedia.org/wiki/Image:Parana_Municip_Laranjal.svg

●03-19(0320-0050)#C#原因不明の反応、死亡、ヘパリン-米国(07)
ヘパリン類似作用のあるover-sulfated chondroitin sulfate(過硫酸化コンドロイチン硫酸over-sulfated chondroitin sulfate)が、数百人にアレルギー反応を生じ、19人を死亡させたとする混入物であると見られている。
情報源:New York Times 、3月19日。http://www.nytimes.com/2008/03/19/world/asia/19heparin.html?_r=1&ref=worldbusiness&oref=slogin
血液凝固阻止剤ヘパリンへの原因不明の混入を調査中の科学者らは、中国の動物の軟骨から製造された可能性の高い、化学的には真のヘパリンのように見える偽造物質によるものと考えられるとの結論に達しつつある。しかし、米中のヘパリンの専門家らは、ヘパリン類似作用のあるover-sulfated chondroitin sulfate(過硫酸化コンドロイチン硫酸over-sulfated chondroitin sulfate)こそが、おそらくは、FDAが数百人にアレルギー反応を生じ、19人を死亡させたとする混入物であると述べている。しかし例えそうであっても、製剤中に5-20%の割合で含有される混入物がアレルギー反応の原因であるのか、また、有効成分中に、いつどのように混入したのか、正確には分からないとものべている。コンドロイチン硫酸は、関節痛の治療に広く使用されており、元のままでは抗凝固作用は示さない。しかし、分子構造を変化させることにより、抗凝固作用を有する物質に変化するという。米国で流通するバクスター社のヘパリンを調査する科学者らは、故意に混入されたと考えられると述べた。...以下、原文参照願います。

●03-18(0320-0060)#Ea#鳥インフルエンザ、家禽か渡り鳥か(05)-中国由来
H5N1型鳥インフルエンザウイルスの拡大の大半は、中国南部に由来する可能性がある
情報源:Reuters (Reuters Health)、3月18日。
http://www.reutershealth.com/en/index.html
H5N1型鳥インフルエンザウイルスの拡大の大半は、中国南部に由来する可能性があると、2008年3月18日に研究者らが述べた。2002年および2003年のベトナム、タイ、マレーシアに出現したウイルス株は、中国雲南省の家禽市場で確認されたウイルス株に非常に近接していることが、ウイルスの遺伝学的解析により判明した。2002年および2003年に中国湖南省の家禽で発見された2つのウイルス株は、インドネシアのウイルスに非常に近い関係にあったと、Journal of Virologyで報告した。「このような結果から、雲南省とベトナムの間のH5N1型ウイルスの直接的な伝播の可能性が示唆された。ベトナムへのウイルスの導入には、家禽の取引が原因となっている可能性があり、湖南省からインドネシアへの感染伝播の経路は不明のままである」と述べられている。1996年、中国南部の広東省のガチョウで、初めてH5N1型鳥インフルエンザウイルスが確認された。香港の1997年の流行で6人が死亡した。2003年に再興し、福建省を訪れた香港の家族2名が発病し1名が死亡した。その後世界60カ国以上にH5N1型鳥インフルエンザは拡大し、14カ国で感染者が発生している: Myanmar, Turkey, Djibouti,Azerbaijan, Egypt, Pakistan,Iraq, Indonesia, Thailand, Viet Nam, China, Nigeria, Laos and Cambodia。... University of California Irvineのチームは、2007年、H5N1型ウイルス株の新しい波の源は、広東省であると報告したが、中国政府はこれを否定している。

2008年3月18日

タイトル
 ○伝染性出血性疾患、シカ-米国IN
 ○ヨーネ病、動物園の動物-米国AR
 ○ブルセラ症、ヒツジ-ロシア(02)
 ○野兎病-タイ、RFI
  タイではじめて野兎病患者が発生した

抄訳
●03-17(0318-0050)#Ea#伝染性出血性疾患、シカ-米国(インディアナIN州)
北部のシカがウイルスに感染
情報源:South Bend Tribune、3月17日。
http://www.southbendtribune.com/apps/pbcs.dll/article?AID=/20080316/Sports/803160445/-1/SPORTS
インディアナIndiana州野生動物管理者は、2007年秋のシカの状況調査で驚くべき発見をした。南部の地域だけに封じ込められていると生物学者らが考えていたEHD (Epizootic Hemorrhagic Disease、伝染性出血性疾患) が、北部のシカでも発見された。Marshall, Kosciusko, LaGrange, Whitley, and Pulaskiの各郡で、シカの一部にEHDの軽い症状が認められたと説明した。調査されたシカの中で、EHDにより死亡したものは1頭もいなかったことが良いニュースだと述べた。...EHDウイルスは、ブヨmidges (also known as no-see-ums)の刺咬により感染伝播し、過去2年間に南部で相当数のシカが死亡した...以下、原文参照願います。
[Mod.TG注-EHDはブルータングウイルスBTV感染と非常に近い関係にある。いずれもブヨの刺咬により伝播される。最近、ヨーロッパでは、深刻なBTVの急増を経験している。BTVもまた、従来の予想を超えた北方まで拡大した。EHDも同じパターンをとるのかも知れない。このことで、ウイルスの病原性が変わったり、寒冷気候に抵抗力を有するようになったりするかも知れない。このウイルスは何らかの変化を起こしたのであるから、かつてEHDの見られなかった地域でも、獣医師や生産農家は、鑑別疾患にEHDを加えなければならない。]

●03-17(0318-0060)#Ea#ヨーネ病 ohne's disease、動物園の動物-米国(アーカンソーARKANSAS州)
動物園、家畜エリアのヨーネ病感染発生に対応
情報源:Today's THV 、3月17日。
http://www.todaysthv.com/news/news.aspx?storyid=62303
Little Rock Zooのこども牧場の合計12頭の動物が、ヨーネ病(paratuberculosis)に感染している。反芻動物の下部消化管の消耗性疾患である。動物園の獣医が、オスのヤギ1頭の定期の血液検査により確認した。その後、ヤギの排泄物を調べ、診断を確定した。こども牧場のすべての動物の検査が行われ、12頭が感染していることが判明した。Paratuberculosisは、反芻動物によく見られる細菌性の疾患で、ヒトに感染することはない。米国農業省は、米国の乳牛の牧場の22%以上でヨーネ病の感染が発生しているとしている。この病気により、感染動物は重症の下痢となり、その結果の死亡する。感染動物のmanure(フン)やミルクを摂取することにより、または、以前に感染が発生した場所で飼育されることで、感染する。土壌の細菌を死滅させる効果的な手段は知られていない。園は12頭の動物を隔離し、他の動物への感染拡大を阻止するため、安楽させる予定である。感染動物は、ウシ1頭、ヒツジ4頭、ヤギ7頭である。動物園には現在、ヒツジ14頭、ヤギ22頭、ウシ2頭、ロバ2頭、mini-horses2頭が、こども牧場が飼育されている。
[Mod.TG注-Johne's (YO neesと発音)病は、_Mycobacterium avium _ subspecies _paratuberculosis_を原因菌とする。記事にあるように、一度感染すると進行性に悪化して死亡する。最も特徴的な症状は軟便で、次に消耗状態である。若い動物は、母乳を飲むときに感染する。母乳に分泌されることから、ヒトにも影響がある。いくつかの論文によると、殺菌乳でも菌が検出されている。この報告を受け、ヒトの食品流通で同菌がミルクから検出されることがないよう、殺菌の温度を3度上昇させている。_Mycobacterium avium paratuberculosis_ とヒトの Crohn's diseaseとの関係も示唆されている。この細菌は取り扱いが非常に難しく、ヒトの疾患との関連性の根拠ははっきりしていない。米国農業省は、ヨーネ病のサーベイランスを計画している(いた)。この計画では、検査が行われ、感染が高度であれば、処分を勧告するというものである。FDA(US Food and Drug Administration、米国食品医薬品局)は、ヨーネ病に関しては、ミルクの殺菌温度の上昇のほかには、積極的に関わっていない。温度を上げすぎたり、時間が短すぎたりすれば、消費者がまずいと感じる風味になる。しかし、この特別の菌を死滅させるのに十分な高温であるかどうかは、はっきりしていない。..動物園では、ふれあい動物園での、感染動物とこどもの接触を懸念している。現時点では、動物はwasting state消耗状態には陥っていないようであり、感染した動物が排出する病原体の量は、動物がひどい下痢が続いて負のエネルギーバランスに陥るまでは、少量のままである。参考文献紹介(原文参照願います。)]

●03-18(0319-0010)#Ea# ブルセラ症、ヒツジ-ロシア(モスクワ、ボルゴグラードからの輸入)(02)
投稿者:アイルランド、Tom Kelly, MVB、3月18日。
原文参照願います。

●03-18(0319-0020)#C#野兎病-タイ(Prachuap Khiri Khan)、情報提供依頼
[1] 07年10月に、タイではじめての野兎病による死亡患者発生
情報源:Bangkok Post、3月18日。
http://www.bangkokpost.com/News/18Mar2008_news03.php
2008年3月17日、公衆衛生省は、Prachuap Khiri Khanで初めての患者の感染が診断されたとして、野兎病をタイの新興感染症に指定した。疾病管理局長は、37才の担がん女性患者が、タイ初の野兎病による死者となったと述べた。野兎病は齧歯類やウサギから感染する疾患で、北米とヨーロッパに土着感染している。この女性は自宅に複数のウサギを飼っており、おそらく感染したペットの体液のエアロゾルによって、野兎病の原因である_Francisella tularensis_に感染したと見られている。ヒト-ヒト感染はなく、同居していた死亡患者の親族にも心配はないと説明した。同省は、野兎病がA型であるか、もしくはより危険なB型であるかについて、米国からの検査結果を待っている。現地当局者は、2007年10月にKui Buri地区で発生したこの女性の死亡のニュースに対し、動揺しないよう呼びかけている。
[2] 08年2月に、タイで初めての野兎病感染患者発生
情報源:Bloomberg、3月18日。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601080&sid=aR6p_q726XKs&refer=asia
タイで野兎病により女性1名が死亡し、同国内初の患者報告となった。このバンコクBangkokの南およそ320kmの、Prachuap Kiri Khan県の37才の女性は、2008年2月に死亡し、米国での検査により死因が確定されたと公衆衛生省の当局者が述べた。野兎病Tularemia(rabbit fever)は、主にウサギに見られる細菌感染が原因であり、抗生物質により治療が行われる。世界中で土着感染しており、WHOによると北米、東欧、中国、日本、スカンジナビアなどでみられるとされている。感染したノミ、deerfly, その他の昆虫の刺咬や、感染した動物の死体の取り扱い、あるいは細菌を吸い込むことで感染する。ヒト-ヒト感染は知られていない。
[Mod.LL注-ウサギが、現地のものか輸入されたものか等、より詳細な情報が望まれる。野兎病肺炎は、すぐに気づかれないと死亡する可能性がある。...1つの報道は2007年10月、もう1つは2008年2月と伝えている。また、タイ初めての死亡患者とする一方で、タイで初めての感染としている。]
地図 Thailand's Prachuap Kiri Khan province(on the Kra Isthmus, アジアとマレー半島をつなぐ狭くなった部分) http://en.wikipedia.org/wiki/Prachuap_Khiri_Khan_Province

2008年3月17日

タイトル
 ○黒穂病、サトウキビ-オーストラリアQLD:最新状況
 ○鳥インフルエンザ、ヒト(38):ベトナム
  11歳の少年の死亡(106人目の感染、52人目の死亡)
 ○鳥インフルエンザ(48)
  中国、バングラディシュ、インド、ベトナム
 ○ブルセラ症、ヒツジ-ロシア

抄訳
●03-11(0318-0010)#Ep#黒穂病、サトウキビ-オーストラリア(クイーンズランドQLD州):最新状況
[1] 真菌、サトウキビ収穫に被害
情報源:The Australian、3月11日。
http://www.theaustralian.news.com.au/story/0,25197,23353527-30417,00.html
クイーンズランド州のサトウキビ農家に対して、耐性種と考えられていたサトウキビに壊滅的な被害をもたらせる病気が見つかったことにより、大混乱に陥いらないよう呼びかけられている。調査担当のBSESは、この疾患を乗り切るため、smut黒穂病にかかりやすいサトウキビの品種を、耐性種に転換する動きを奨励している。耐性作物の3つの農場で発見されたあと、10日BSES社は新種にも感染するのではないかとの不安を一蹴した。南東部のHerbert regionの2つの農場と、Bundabergのもう1つの農場で発生した。...
[2] 黒穂病への冷静な対応が求められている
情報源:NewsMail、3月11日。
http://www.news-mail.com.au/storydisplay.cfm?storyid=3766275
北部クイーンズランド州で耐性であるサトウキビに黒穂病が発見されたことへの不安は、Q200種を栽培するBundabergの農家に転換を促すことにならないようである。Inghamでは、Q200の黒穂病は発見されておらず、Q200は1/9しか感染を起こさない優秀な意品種の1つだと協同組合長が述べた。...
[3] クイーンズランド州全域に黒穂病拡大
情報源:Australian Broadcasting Corporation Rural News、2月27日。
http://www.abc.net.au/rural/news/content/200802/s2173929.htm
2008年2月26日、Innisfail areaの農場で確認された真菌疾患の黒穂病は、クイーンズランド州全体に拡大を続けている。...
[4] 豪・サトウキビ栽培に黒穂病蔓延
情報源:Channel Nine News Money、2月27日。
http://money.ninemsn.com.au/article.aspx?id=384881
北東部クイーンズランド州Innisfail districtにサトウキビ黒穂病が広がっていると、2008年2月28日に砂糖試験場事務局Bureau of Sugar Experiment Stations [BSES]が発表した。2007年前半、ブリスベンBrisbaneの北およそ280kmのBundaberg regionで、オーストラリアのサトウキビとしては初めてこの真菌性疾患が発見されたことに続く事例である。その後、北の Mackay やTownsvilleにも拡大している。...
[Mod.DHA注-]

●03-17(0318-0020)#C#鳥インフルエンザ、ヒト(38)-ベトナム
ベトナムの小児、鳥インフルエンザで死亡[106人目/52人目の死者]
情報源:ChinaView, Xinhua News Agency report、3月17日。
http://news.xinhuanet.com/english/2008-03/17/content_7807393.htm
ベトナム衛生疫学研究所は、最新の鳥インフルエンザ患者は、Ha Nam省の11才の少年であり、4日間の首都ハノイHanoiの病院での治療後、2008年3月14日に死亡したことを明らかにした。17日に報じられた。研究所での検査により、Thanh Liemのこの少年は、H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染していることが判明した。5日に発病し、8日にHa Nam総合病院に入院し、11日にハノイの国立小児病院に転院した。2008年2月後半、少年の家族が飼育するニワトリのうち10羽が発病し、次々に死亡した。このため、家族は健康なニワトリを処分して食料としていた。関係当局は感染地域の消毒作業を行い、家禽からサンプルを採取して鳥インフルエンザの検査を行っている。2007年6月、同地区で28才の女性が鳥インフルエンザで死亡している。2003年12月に国内で初めて鳥インフルエンザが発生して以来これまでに、ベトナムの13の市や省で、合計106人の鳥インフルエンザの感染が報告されており、うち52人が死亡した。WHOはこの最新症例の確認を行っていない。動物衛生当局は、現在11の地域で(家禽での)鳥インフルエンザの発生を確認している: 北部ではNinh Binh, Phu Tho, Ha Nam, Tuyen Quang, Hanoi, and Lao Cai; 中央部ではQuang Tri, Quang Binh, and Quang Nam; 南部では Soc Trang and Vinh Longである。2003年12月に始まったベトナムの鳥インフルエンザにより、国内で数千万羽の鳥類が死亡または処分されることにつながった。
地図 Viet Nam showing Ha Nam  http://www.angelfire.com/co/hongnam/vnmap.html

●03-16(0318-0030)#Ea#鳥インフルエンザ(48)-中国、バングラディシュ、インド、ベトナム
[1] 中国 (広東省)
中国広東省、家禽の鳥インフルエンザ感染流行報告
情報源:ChinaView, Xinhua News Agency report、3月16日。
http://news.xinhuanet.com/english/2008-03/16/content_7801795.htm
中国南部の広東省で、家禽の鳥インフルエンザ感染流行が報告されていると、2008年3月16日に農業部が発表した。国立鳥インフルエンザ委託検査機関で確認された。13日に広洲市のLiwan Districtの市場で発生した。[メディアの報道によれば、当初現地当局は、鳥類の死亡がH5N1型によるものではないかとの疑惑を否定した]農業部は、H5N1型高病原性鳥インフルエンザウイルスによるものであると説明した。114羽の家禽が死亡し、518羽の処分が行われ、鳥インフルエンザは無事処理されている。中国国内では、2008年に入って5件目の家禽での鳥インフルエンザ感染流行となった。北西部の新疆ウイグル自治区で1件、南西部チベット自治区で2件、南西部貴州省で1件の発生があった。2月25日、広東省Haifeng郡の44歳の女性1名が、H5N1型鳥インフルエンザの感染により死亡している。この結果、WHOによれば、中国の鳥インフルエンザの感染者は29人となり、うち19人が死亡したことになる。政府農業当局の獣医学担当者は、10日、かつてない雪嵐と寒波が2008年の初めに到来したことが原因であると説明した。鳥インフルエンザウイルスは、寒冷気候で活動性を増すことを、人民代表会議で説明した。また、ブリザードにより、家畜の生育条件が悪化し、2-3月にかけて行われる事になっている定期的なワクチン接種に影響がでたことで、よりウイルス感染が起こりやすくなったと述べた。
[2] ベトナム(Quang Nam)
Quang Nam省で鳥インフルエンザ感染発生
情報源:thanhniennews.com、3月17日。
http://www.thanhniennews.com/healthy/?catid=8&newsid=36793
中央部Quang Nam省で鳥インフルエンザによりおよそ300羽のアヒルが死亡したと、2008年3月16日に当局が発表した。Thang Binh Districtの農場で死亡した鳥類の検査により、H5N1型ウイルスが陽性であることがわかった。現地当局は、周辺の農場をふくめた家禽の処分を行った。...
[3] バングラディシュ, インド(西ベンガルBengal)
情報源:The Daily Star、3月17日。
http://www.thedailystar.net/story.php?nid=28005
バングラディシュとインド(西ベンガル)におけるH5N1型鳥インフルエンザの感染流行が続いている。ベンガル農村部ではほとんどの家がニワトリを所有しており、庭先や畑に放し飼いにされている。庭先養鶏はとくに鳥インフルエンザウイルスの感染を受けやすいことは周知の事実である。...長文、原文参照願います。
[Mod.AS注-[3]の記事の筆者は、養鶏場のオーナーである。彼のコメントには妥当性がある:バングラディシュで観察されているのと同じ状況は、他のアジアやアフリカ諸国からも報告されている:これらのうちの1つであるエジプトの鳥インフルエンザの社会経済的影響が20080311.0982で詳しく語られている。(飼育されている水禽の種類に違いがあるが)かなり農業形態の似ているベトナムでは、ワクチンの一斉接種計画を実施することで、高病原性鳥インフルエンザ対策に相当な努力を行ってきた。残念ながら、おそらくワクチンの不足、遅れ、不十分な追加接種などが原因で、再興している。6年目に入り、H5N1型のpanzootic (動物での大流行)は、東半球において、季節性の変化を示しながら警戒を要する活動を続けている。パンデミックにつながるとの当初の懸念はいくぶん薄らいでいるが、安心する余地はない。]
地図1 WHO's world map http://gamapserver.who.int/mapLibrary/Files/Maps/Global_SubNat_H5N1inAnimalConfirmedCUMULATIVE_20080303.png
地図2 Bangladesh, Indian state of West Bengal http://en.wikipedia.org/wiki/Image:Location-Bangla01.png

●03-12(0318-0040)#Ea#ブルセラ症、ヒツジ-ロシア(モスクワ、ボルゴグラードからの輸入)
ボルゴグラードから許可なくモスクワに持ち込まれた100頭のヒツジの1頭で、ブルセラ症が確認された
情報源:IA riag.ru, [translated]、3月12日。
http://www.riag.ru/index.php?ids=121&sub_id=12444
Odintsovo district of the Moscow regionのヒツジ農場の1頭が、ブルセラ症に感染していることが判明した。農夫は、2007年12月にボルゴグラードVolgograd 地方から100頭のヒツジを買い入れた。許可証はなく、獣医学規則違反である。2月28日、現地の獣医学当局は、Kozlov 農場の家畜の異常行動の通報を受け、直ちに現地に向かい、農場とSolmanovo 村を隔離した。...
[Mod.AS注-おそらく、南部ロシアに土着感染している_Brucella melitensis_が確認されたのであろう。報告の中のヒツジの異常行動 "strange behavior"については、解明が必要である。ヒツジのブルセラ症による症状は流産のみで、それが"strange behavior"を意味するだろうか?![sic]。感染動物の種類などによって決定されるが、検査と処分またはワクチン接種による検疫隔離対策によって、_B. melitensis_ 対策が行われる。]
地図 Volgograd region (about 1000 km south of Moscow) http://www.geographicguide.net/europe/maps-europe/maps/russia-map.jpg

2008年3月16日

タイトル
 ○蚊族媒介性疾患-オーストラリアNSW:注意喚起
 ○不特定のウイルス、ポテト-ウガンダKB
 ○原因不明の大量死、カモ-米国ID

抄訳
●03-16(0317-0010)#C#蚊族媒介性疾患-オーストラリア(ニューサウスウエールズNSW州州):注意喚起
ウイルスの増加、蚊族の刺咬に注意
情報源:The Sydney Morning Herald online、3月16日。
http://www.smh.com.au/news/national/mosquito-bite-warning-after-viruses-rise/2008/03/15/1205472157941.html
保健当局は、2008年の最初の2ヶ月の蚊族媒介性ウイルス(疾患)が3倍に増加したことを受け、国民に対し蚊族の刺咬から身を守るよう注意を呼びかけている。ニューサウスウェールズNew South Wales (NSW)州内で、1月および2月に、380人のRoss River virus感染患者が発生した。2007年同時期は78例であった。Barmah Forest virus感染例は、2倍の121例で、蚊族の活動がピークとなる3月にはさらに症例が増加すると見込まれている。最近の降雨により、発熱や発疹などの原因となる蚊族の個体数は爆発的に増加した。州感染症当局は、自宅周囲のプールなど水をためる場所は、蚊族の発生を助けるため、清掃するよう求めている。..死亡する可能性のあるマレーバレー脳炎ウイルスMurray Valley encephalitis virus (MVEV) が、Griffith, Leeton, the Macquarie Marshesの蚊族およびニワトリにおいて確認されている。まれではあるが、蚊族によってヒトに感染伝播し、永続的な後遺症や死亡の可能性がある。これまで、MVEVのヒトデの感染症例は発生していないが、モニタリングの結果から、蚊族の刺咬によってヒトへの感染が発生する可能性があることが示唆される。イースターで州内を旅行する人々に、昆虫忌避剤を使用しゆったりした衣服を着用し、とくに釣り、キャンプ、bush-walking(ハイキング)の際には、夕方や明け方には外出しないよう呼びかけている。NSW州における蚊族対策はこれまで散発的に行われてきた。病院の医学昆虫学部門は、Hunter areaにおいて、住民や余暇を楽しむ人々に、蚊族の活動が活発化する時間を周知する試みを行っている。
[ModCP注-Ross River virus と Barmah Forest virusは、類似(同じsimilar)のウイルス(alphaviruses)でに分類され family _Togaviridae_(トガウイルス)に分類されている。一方、Murray Valley encephalitis virusはこれらとは関係がなく、フラビウイルス_Flaviviridae_に分類されている。良性の多発関節炎の流行は、早くも1927年からオーストラリアで報告されており、原因である病原体のRoss River virusは、1963年に分離された。Ross River virusは、トガウイルス科アルファウイルス属の蚊族媒介性ウイルスである。ほとんどのオーストラリア沿岸部で見られ、1980年代以降、大部分の南太平洋の島々も含め、地理的分布を拡大させている。動物での保有宿主は多種多様で、ヒト-蚊族-ヒトの感染サイクルを成立させるほど、広くヒトの間でウイルス血症が認められる。蚊族のベクターは、地域によって異なる。ヒトでの感染は、長期化したり、有痛性であったりするものの、死亡することはなく、後遺症なく回復する。Barmah Forest virus感染は、オーストラリアで発生する流行性多発関節炎患者のおよそ10%を占める。このウイルスはオーストラリアだけに見られ、臨床的にRoss River virusと同じ症状を呈する。哺乳動物と有袋類marsupialsが宿主と考えられており、複数の蚊族からウイルスが検出されている。ヒトでの感染例は散発的に発生し、ほとんどはクイーンズランドQueensland州からの報告である。Murray Valley encephalitisは、オーストラリアとニューギニアの人獣共通感染症である。Murray Valley encephalitisウイルスは、水鳥と蚊族の間で自然の循環サイクルと形成しているものと考えられている。日本脳炎ウイルス、ウエストナイルウイルス、セントルイス脳炎ウイルスなどとの関連が深く、臨床症状も類似している:発熱、筋肉痛、嘔気、嘔吐。初期に中枢神経系の症状を呈することが多く、次第に昏睡となる患者では、頚部・四肢・構語障害に続く呼吸マヒがおこり、予後不良である。脳障害や二次性感染により死亡する。不顕性inapparentと顕性apparentの割合は、およそ500対1で、(顕性感染の患者あたりの)致死率は約2-%である。今のところ、感染対策のためのワクチンはない。]
地図 Australia、New South Wales http://www.lib.utexas.edu/maps/australia/australia_pol99.jpg

●03-11(0317-0020)#Ep#特定されていないウイルス、ポテト-ウガンダ(KABALE)
ウイルスにより、ポテトの収量減少
情報源:The New Vision、3月11日。
http://allafrica.com/stories/200803120062.html
Kabale district [Western Region]において、壊滅的なポテトの病気が発生し、住民の生活をも脅かしている。...このウイルスは昆虫のベクターによる拡散やヒトを通じて、植物の間で伝播されている。また、tuber plants(球根のある植物?)では、シーズンを越えて伝播されることもある。葉のcurling、モザイク、成長の遅れ、収穫量減少などの症状が見られるが、同地域には、組織培養ができる検査機関が設立されている。..原文参照願います。
[Mod.DHA注-ポテトに被害をもたらせるウイルスは、およそ40あり、昆虫(アブラムシなど)が伝播するウイルスも多数ある。さらに、_Potato leafroll virus_, _Potato virus X_ and _Potato virus Y_, as well as _Potato spindle tuber viroid_ などはtuber(塊茎)に広がる。...上記の記事に関係するのはおそらく _Potato leafroll virus_ (PLRV; genus _Polerovirus_) と考えられる。....]
地図 Uganda http://unimaps.com/uganda/mainmap.gif

●03-15(0317-0030)#Ea#原因不明の大量死、カモ-米国(アイダホID州)
細菌または真菌感染によると思われる、カモの死亡
情報源:Helenair.com、3月15日。
http://www.helenair.com/articles/2006/12/15/montana/000qducks.txt
2500羽ものmallardマガモが、南東部アイダホIdaho州の小川に沿って集団で死亡していた異様な光景の原因を当局は未だに解明できていないが、予備的な検査によると、細菌または真菌の感染が疑われると、2008年3月13日に州動物関係当局者が明らかにした。...
[Mod.TG注-肺の細菌感染病変は、確かに細菌もしくは真菌疾患を示唆する。短期間に多数の鳥類が死亡したことは、トキシンの可能性も想起させる。草原に関係するtoxicants(毒物)について、これらの鳥類の検索が望まれる。]

2008年3月10日

 ○真菌疾患、ブドウ-オーストラリア、南アフリカ
 ○原因不明の死亡、家禽-インド、RFI
 ○ハンタウイルス最新状況2008-アメリカ大陸(05):米国CO
 ○Tomato golden mottle virus-メキシコ;初報告

○Ep#真菌性疾患、ブドウ-オーストラリア、南アフリカ
Archive Number 20080310.0969
[1] _Botrytis_, grapevine - オーストラリア (New South Wales)
情報源:Mudgee Guardian、3月3日。
マッジーMudgeeに降った雨で、今夏の大地は、干ばつから解放され活気を取り戻した。しかし、ブドウ畑では問題が発生した。湿って湿気のある条件は、 (カビの1種である)botrytisあるいはbunch rotの繁殖に格好の場である。Lowe Family Winesでは、セミヨンやメルローといった皮が薄い品種のブドウが、最も被害を受けたが、カベルネソーヴィニヨンはstanding up well(被害を免れている)。また、古い木は濃く繁っているため、病気に耐えている。Mudgee Wine Grape Growers Associationのexecutive officer(役員)は、botrytisが蔓延しているが、事態はさまざまで、良い管理を行っているところは健全な状態を保っている。ときに botrytisは'noble rot(貴腐)'とも呼ばれ、雨の後に乾燥した条件が整えば、スウィートデザートワインが生まれる。
[2] Fungal diseases, grapevine - オーストラリア (New South Wales)
情報源:The Singleton Argus、2月29日。
ハンターHunterのブドウ栽培地域では、湿度の高い2008年1月と生産者が奮闘する中、赤ワイン用ブドウが蔓についたまま腐ってしまった。赤ワイン 生産者にとって、1月の雨は、ただでさえ難しいビンテージとなった収穫に追い討ちをかけた。1/2にのぼるシーズンの収穫量が失われた。40年以上現地で の製造経験をもつワイン生産関係者は、60年代後半から70年代初頭を想起させるシーズンだと話した。2007年6月以来50インチの降雨があり、雨は 降っても、35度を超える日はなかったと述べた。今シーズンを難しい年にした原因は、赤ワインの熟成に必要な日射量があり、雨による疾病の被害 pressureもあったと解説されている。
[3] Fungal diseases, grapevine - 南アフリカ
情報源:South African Wine 、2月29日。
2008年の収穫の最盛期である。多くの地域は、夏の雨の恩恵を受けているが、2008年ワインの品質には良い影響を与えていないようである。以下、各生産地の状況(詳細は原文参照願います)。
Constantia:影響あり、Franschhoek: 影響あり、Hemel En Aarde Valley:病気は終息したが、以前厳しい状況、Paarl:対策が講じられている、Robertson: 影響あり、Stellenbosch:ぎりぎり助かっている、Worcester:影響あり、Klein Karoo, Durbanville, Olifants River, Swartland: ほとんど影響なし
[Mod.DHA注-]

●Ea#原因不明の死亡、家禽-インド(パンジャブPunjab)、情報提供依頼 20080310.0968
原因不明の3000羽以上の鳥類の死亡が発生したが、鳥インフルエンザではない。
情報源:The Tribune (Chandigarh) 、3月8日。
Bathinda近郊のGehri Bhagi村の1ヶ所の養鶏場で、原因不明の3000羽以上の鳥類の死亡が発生したため、地域内ではパニックになっている。家畜当局の獣医師らは、半径3km以内の全ての養鶏場の調査を開始した。死鳥の鳥インフルエンザウイルス感染は除外されている。抗生物質の効果が見られなかったことから、死亡は何らかのウイルスによるものと推測されている。2008年3月8日に当局者が述べた。生き残ったのはわずか40羽で、これらのトリも感染しているように見えた。「検体は、ボパールBhopalのHigh Security Animal Disease Laboratoryに送付されている。ヒトにも感染する鳥インフルエンザだが、養鶏場の所有者らが健康であることから、鳥インフルエンザではないと考えている」と、当局者が述べた。[このことが、H5N1型高病原性鳥インフルエンザを否定する根拠にはならない]...以下、原文参照願います。
地図 Bathinda in Punjab province 

●C#ハンタウイルス-米国:コロラドCO州、最新状況2008 アメリカ大陸(05) 20080310.0970
2008年2月にKiowa郡で死亡した男性1名の、ハンタウイルス感染が確認された。
情報源:The Lamar Ledger, Colorado USA、3月4日。
コロラドColorado州衛生環境局で行われた検査により、2008年2月にKiowa郡で死亡した男性1名の、ハンタウイルス感染が確認された。ハンタウイルスhantavirusは、シカネズミdeer miceによって運ばれ、重篤な呼吸器疾患の原因となる。このウイルスは、ネズミの唾液、尿、フンによって運ばれる。ウイルスが空気感染によって吸入されたり、ネズミやそのフン、巣などに直接触ることでヒトに感染する。ヒトからヒトへの感染は知られていない。シカネズミが多くいる地域では、春が近づくにつれ、ハンタウイルスのいる地区に注意する必要がある。少しの注意で感染のリスクを小さくすることができる。予防が大切である。ハンタウイルス感染は、自宅、倉庫などの建物のまわりのネズミを追い払うことで避けられる。
-建物にネズミが入らないようにする
-ネズミのエサや隠れられる場所を取り除く
-年間を通じ、ネズミ捕りなどを仕掛ける
-ネズミがいる建物に入ったり掃除をするときに注意する
ネズミのいた建物を掃除するときには、建物全体の風通しを良くして、水と漂白剤を混ぜたものを積もった埃やフンなどを片付ける前に吹き付ける。シカネズミは、表が茶色で、裏が白く、はっきり色が分かれている[写真 deer mouse, _Peromyscus maniculatus_ ]。 頭の大きさの割りに大きな耳をもち、反対にイエネズミは全身が灰色で耳が小さい。都会でよく見かける灰色のイエネズミは、ハンタウイルスを伝播することはない。
[Mod.JW注-東部コロラド州では、異例に早い時期のハンタウイルス感染である。PAHOのウェブサイトに各国の過去のハンタウイルス感染発生数が示されている。米国全体の致死率は36%である。]
地図1 Colorado,ほぼ中央部のピンク色の長方形の州 
地図2 Colorado counties:Kiowa CountyはKansas州に接し、右下の端から3番目

○Ep#Tomato golden mottle virus -メキシコ:初報告(SAN LUIS POTOSI) 20080310.0977
情報源:The American Phytopathological Society, Plant Disease 2007; 91(11): 1513、2007年11月0日。
[Reference: JA Mauricio-Castillo et al: 1st report of _Tomato golden mottle virus_ on _Lycopersicon esculentum_ and _Solanum rostratum_ in Mexico. Plant Dis 2007; 91(11): 1513; DOI: 10.1094/PDIS-91-11-1513B]
原文参照願います。
メキシコ北中部 San Luis Potosi StateのThe Rioverde Valleyは、重要な農業地域で、毎年各種農作物(トマト、コショウ、キュウリ、watermelon) が収穫されている。2005年夏にさまざまな病気が発生した。...

2008年3月9日

 ○デング熱・デング出血熱 最新状況2008(10)
  トンガ、オーストラリア
 ○牛肉回収-米国(07)
 ○原因不明の疾患、航空機-米国FL ドミニカ共和国:RFI
  ドミニカ発カナダ行きの航空機は、機内の家族8人が重症となったため、フロリダに緊急着陸した
 ○インフルエンザ、刑務所-米国CA
 ○疾患の報告、動物-エチオピア(02)
 ○鳥インフルエンザ(42):インド

●C#デング熱-トンガ
Archive Number 20080309.0962
デング熱により2名が死亡した。2008年、200人以上が感染している。
情報源:Tonga Review 、3月3日。
Vaiola Hospitalからの報告によると、2008年3月2日にデング熱により2名が死亡した。23歳の警察官1名と、幼児1名が、デング熱の重症合併症により死亡した。デング熱は、感染した蚊族により伝播される、インフルエンザに類似した症状の見られる疾患で、この2人は、死亡することもあるデングの重症型の感染により死亡したものと見られている。医師は、この2人には出血症状があり、合併症により死亡したと説明した。..当局からのデング予防のための注意事項...2007年6月から12月にかけて、デング感染流行が発生し、当時死亡した患者は1名であった。このほか、5-60人の患者が治療を受けた。しかし、2008年、デング熱感染患者は3倍に増加し、200人以上が治療を受けた

●C#デング熱-オーストラリア 20080309.0962
Port Douglasで、死亡する可能性のあるデング熱に感染した患者は14人となった。
情報源:Cairns.com.au、3月8日。
Port Douglasで、死亡する可能性のあるデング熱に感染した患者は14人となった。2008年3月7日、衛生当局者は、蚊族のトラップや噴霧を行っているにもかかわらず、現在も感染率は増加していると話した。...Macrossan Stを取り囲む通りの住宅や商店など、Port Douglas周辺の数十軒が、デング熱注意ゾーンに入っている。Mossmanの中心部では、Front St.の西の、Grogan and Harper St,の間が、注意ゾーンと宣言されている。2003年、ケアンズCairns内陸部の郊外Parramatta Parkで、30人以上がデングに感染した。1997-8年の流行では、Cairns and Port Douglas地域で、デング熱に感染した患者は500人であった。
地図 Australia showing Cairns in NE Queensland 

○C#牛肉回収-米国(07) 20080309.0963
[1] 元精肉工場従業員は、指示に従っただけだとインタビューに答えている。
情報源:USA Today、3月8日。
米国史上最大の牛肉回収に発展した、病気のウシの不正使用の様子をビデオで撮影された、収監中とされる元精肉工場従業員は、指示に従っただけだとインタビューに答えている。...
[2] 問題の業者に過去に与えられた最優秀供給業者の認定を取り消し、盾の変換を求めている。
情報源:Cattlenetwork.com 、3月6日。
米国農務省の当局は、Hallmark/Westland Meat Packing Co.社に対して出された、2004/5の学校年度の年間最優秀供給業者の認定を取り消し、盾の変換を求めている。...

●C#原因不明の疾患、航空機内-米国(フロリダFL州) ドミニカ共和国からの輸入、情報提供依頼 20080309.0964
離陸後に大家族うちの8人が、次々と過呼吸などの症状を訴えたため、ドミニカ発カナダ行きの航空機は、急遽フロリダに緊急着陸した。

情報源:TheRecord.com、3月6日。
カリブ海からカナダに向かっていた航空機内で、家族8人が重症となり、フロリダに緊急着陸した原因に関する回答は、2008年3月5日の時点で届いていない。モントリオールMotrealに本社のあるAir Transat社の、 ドミニカ共和国発エドモントンEdmonton行きFlight 477搭乗の8人は、離陸後、発汗・震え・過呼吸を訴え始めたと、親族らが取材に対し明らかにした。家族の中の男性は、家族らが出国しようとした際に、1人の若い女性がホテルで気分が悪くなり、空港で待つ間に徐々に状態が悪くなったと述べた。彼女の症状は、離陸後、おそらく接触することによって、周りに拡大した。撫ぜたりすることで、20分以内に触れた人へと症状が移っていったと説明した。航空機は、2008年3月4日遅くに、Fort Lauderdaleにダイバートし、8人は病院へ搬送された。この中には、ただ1人胃痛を訴えたこの男性の14歳の姪や、娘の1人、処置に当たった救急隊員も含まれている。このフライトが再出発する時間までに全員が退院となり、翌日の5日朝にエドモントンに到着した。家族らは全員が4日午後に同じ料理を食べている。しかし、この男性によると、このレストランで食事を取った全ての人が発病したわけではなく、何人かの若年者はアルコールを飲んだが、飲んでいない義理の兄弟も発病したという。彼は、具合の悪くなった息子にずっと付き添っており、その後、妻やほかの息子の面倒も見た。いずれも発病したと説明している。Fort Lauderdale(フロリダFlorida州)の空港広報担当者は、CDCの当局者らは機内で全員の聞き取り調査を行い、空気感染する疾患によるものではないと結論付けた。男性は、フロリダ州では家族と連絡が取れず、医師がどのように説明したか確かではないと、男性は話している。彼は説明できないが、薬物が関与している疑いがあると推測している。飲み物の中に何かが入っていたと思うと述べた。エドモントンの国際空港では、機内には他に患者の報告はなく、運行が再開されたと述べた。アルバータ州都に着陸後、機体の消毒が行われた。乗客らによると、元々到着時に消毒作業decontaminated が行われる予定であったと説明を受けていたが、患者らが病院から開放されたことを知ると、撤回されたという。機体は、フロリダの空港のhot runway(滑走路上)に、245人の乗客と9人の乗員を乗せたまま、CDCの当局がOKするまで、検疫のため留め置かれた。...エドモントンに向かって再び出発するまでに14時間を要した。
[Mod.ML注-ドミニカ共和国への旅行からカナダに帰国中の、大家族のうちの8人が、発病したようである。初発患者はホテルで発病し、家族全員で同じレストランで昼食を取った後、まさに空港へ出発しようと言う時だった。搭乗後、短時間に他の家族にもこの病気が拡がった。レストランで食べたものの種類は明らかにされていない。全員ではない何人かはアルコールを飲んでいる。正確な年齢や性別はわからないが、男性も女性も大人も子供も発病した。症状としては、発汗・震え・過呼吸と、1人のみ消化器症状が見られた。発病した一家の中で、発熱者については触れられていない。搭乗した、他の245人の乗客と9人乗員は、いずれも健康であり、発病した8人もすぐにフロリダの病院から退院した。比較的発症が早いことから、潜伏期間の短い共通の暴露源が示唆される。エアロゾルや共通の食品からの摂取によるトキシンへの曝露の可能性もあるが、予想される、(過呼吸以外の)呼吸器症状や胃腸症状が認められていない。その他の説明として、集団精神病mass psychogenic (sociogenic) illnessがある。器質性疾患を疑わせる症状を特徴とするが、臨床および検査上の疾患の証拠に乏しく、環境上の原因も特定できない。典型的な症状は過呼吸である。集団精神疾患は、ストレス下にある集団に発生しやすく、男性よりも女性に多い。発症は、周囲の状況が引き金になったり、初発患者の発病に続いて起こることも多い。視覚的な伝播により短時間で拡がり、派手な救急やメディアの対応によって重症化する。他者から引き離され、流行が発生した状況から解放されると、速やかに改善する。しかし、mass psychogenic illness と mass intoxication(集団中毒)の区別は難しい。20070720.2327のmass hysteriaの記事に解説がある。...]

●C#インフルエンザ-米国(カリフォルニアCA州)、刑務所 20080309.0965
受刑者3154人中546人がインフルエンザに感染し、10人が入院し、2人が死亡した。
情報源:SignOnSanDiego.com, Associated Press report、3月7日。
州刑務所におけるインフルエンザ感染流行により、2008年2月以降、500人以上の受刑者が発病し、同施設には新規の受刑者や面会人の訪問が禁止される事態となっていると、2008年3月7日に当局が明らかにした。Chuckawalla Valley State Prisonの受刑者らは、2月23日からインフルエンザ様症状を発症し始め、発熱・咳・体性痛などが見られている。当局者によると、546人の受刑者が発病し、10人は入院した。2人が死亡し、インフルエンザとの関連について調査が行われている。今も8人が入院中であり、残る患者は所内での治療を受けている。弁護士を含め全ての訪問が禁止されている。同刑務所は、低-中等度保安体制の刑務所で、3147人の受刑者が収容されている
[Mod.CP注-(3147人中546人の)高い発病率は、人口密度を反映しているものと思われる。また、季節性インフルエンザワクチンの接種も不十分であった可能性がある。MMWR(2008年2月15日)によると、2007-8インフルエンザシーズンの開始以来、米国での活動性は低のままである。2007年12月から2008年1-2月にかけて徐々に増加傾向にある。..以下、米国内各地の発生状況の詳細、原文参照願います。]
地図 California州(Blythe市は南東の端)

○Ea#疾患報告、動物-エチオピア(南部)(02) 20080309.0966
投稿者:エチオピア・農業地方開発省、Berhe Gebreegziabher (PhD)、3月9日。
20080302.0853について。 原文参照願います。

●Ea#鳥インフルエンザ(42)-インド(西ベンガル州) 20080309.0967
[1] 1月に一斉処分が行われなかった2つの村で、新たな感染流行発生。
情報源: Telegraphindia.com 、3月8日。
ムルシダーバードMurshidabadの2つの村で、新たな鳥インフルエンザ感染が確認された。NayamukundapurおよびBothra村から、ボパールBhopalの国立動物検査機関に送付された検体の検査で、鳥インフルエンザが陽性となった。2008年3月9日、緊急対策チームが、発生地域のニワトリやアヒルの処分に向かう。Nayamukundapur村(Raghunathgunj Block II, Behramporeからおよそ50km)でニワトリ600羽、Bothra(Murshidabad-Jiagunj block)で300羽以上が死亡した。2008年1月にベンガルBengal州で初めて鳥インフルエンザが発生したときに、今回のMurshidabadの2つの新たな感染発生地区では、処分作業を行っていなかったと当局は述べた。...
[2] 同上。
情報源:Sify News、3月9日。
2008年3月8日、西ベンガルWest Bengal中部で、新たな鳥インフルエンザ感染例が確認された。インド最悪の鳥インフルエンザ感染流行により約400万羽の鳥類が処分されて以来、およそ1ヶ月ぶりの発生となった。「Murshidabad地区の2つの村から鳥インフルエンザ確認の報告を受けた。Nayamukundapur(Raghunathgunj Block II)およびDohapara村(Murshidabad-Jiagunj block)である」と、 Murshidabad district [地図]の判事が述べた。約900羽の家禽が死亡したこの地区は、コルカタKolkataからおよそ300kmに位置する。..以下、送付された検体で鳥インフルエンザが陽性となったこと、対策チームの派遣と処分、2月の流行など...West Bengalでは、19地区中13地区でH5N1型ウイルスによる鳥インフルエンザが発生している。発生地域には180万人が暮らしている。West Bengalで鳥インフルエンザが確認されたのは、2008年1月15日であった。感染が発生しているのは、South 24 Parganas, Howrah, Hooghly, Birbhum, South Dinajpur, Murshidabad, Nadia, Burdwan, Bankura, Malda, Cooch Behar, Purulia and West Midnaporeである。West Bengalと、長い国境を接するバングラディシュでは、64地区のうち29の地区に鳥インフルエンザが発生した。同国では、1月3日に感染流行が発表されている。
[Mod.AS注-インド政府が、2008年1月のMurshidabadの2つの感染流行の際に、一斉処分を控えたと、大臣が堂々と述べたのは、非常に高くついたようだが、幸運にも、これまでのところ(判っている範囲では)ヒトでの感染が発生していない。インド政府から最後にOIEへの報告が行われたのは、2008年2月9日である。新しい経過報告の提出を期待する。]