2007年2月8日

マラリア ジャマイカ CDC
鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
● マラリア ジャマイカ
PRO/EDR> Malaria - Jamaica (Kingston) (04) 20070208.0500
 情報源 CDC、2月8日
Update: Malaria in Kingston, Jamaica: Recommendations for Travelers 
最新情報: ジャマイカ、キングストンのマラリア: 旅行者への勧告
キ ングストンでのマラリア感染は継続しており、2007年1月23日に最新の患者が報告 されている。すべての確定された感染は、熱帯熱マラリアによるものであった。ジャ マイカでは、マラリアの土着感染は発生しておらず、通常マラリア感染も発生しない ものと考え、CDCは米国の渡航者に対し、抗マラリア薬の使用を勧告していなかっ た。詳しい状況は、ウェブサイトにある CAREC ジャマイ カ保健省. 抗マラリア薬服用:2006年12月4日より、ジャマイカのキングストンに1泊以上の滞在 をする場合に限り、予防内服を勧めている。他の地域への旅行者には不要である。こ の勧告は一時的なものであると見込まれている。小児も含めて使用経験が長いクロロ キンーアレルギーがある場合は、医師と相談-がジャマイカの予防内服として勧めら れる。
(→2月10日)
関連項目 (03) 20070127.0358

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (34): Indonesia 20070208.0496
 情報源 The Jakarta Post online 、2月8日。
インドネシア:西ジャワ州で新たな鳥インフルエンザ患者発生
2007 年2月7日、ジャカルタにある健康研究開発局での検査結果により、西ジャワ州で 2例目となる、H5N1型鳥インフルエンザウイルス検査の陽性患者が確認された。この30才の男性は、2007年1月1日の時点で、西ジャワ州の鳥インフルエンザ感染が疑われて入院した42例目の患者で、この中には他にもう1人、同ウイルスの感染が明らかになり、2007年1月16日に死亡した患者がいる。2005年にインドネシアに鳥インフルエンザが発生して以来、西ジャワ州では27人のH5N1型ウイルス感染が、検査により陽性と確認された。このうち22人が死亡した。27人の患者のうち、6人は Bandung regency 出身である。[*報告されている] 最新のH5N1型に感染していた患者の、配偶者が、患者が台所で飼育していたニワトリはわずか3羽で、発病していなかったと答えた。しかし、自宅から約500m離れた近所の数十羽のニワトリが突然死したとも話している。入院の1週間前から重症であったと述べた。一方、南スラウェシの Gowa regency でも鳥インフルエンザが再興しており、Bontonompo 地区の2つの村で、住民らが飼育していた約1万3千羽の家禽が突然死亡した。死亡した家禽の迅速検査では全て、H5N1型ウイルスが陽性を示した。以下、地元当局の対策、ジャカルタの米国大使館は在留米国人に対し、ネコによる鳥インフルエンザウイルス伝播の可能性を警告し たこと、など。
[Mod.CP- 前稿 "Avian influenza, human (32): Indonesia 20070207.0476" を確定する報告で ある]

● リステリア症 チェコ共和国 2006
PRO/EDR> Listeriosis - Czech Republic: 2006 20070208.0490
 情報源 Eurosurveillance [edited]、2月8日。
2006年までの30年間以上にわたって、チェコ共和国におけるリステリア症の発生は人 口10万対0.1から0.2に抑えられていたが、2006年、ヒトでのリステリア症は約0.7で あった。以下、75例のリステリア症の検討など。
(→2月14日)

● ボツリヌス中毒 米国 2006
PRO/EDR> Botulism, fermented soybean curd - USA (CA): 2006 20070208.0489
 情報源 Morbidity and Mortality Weekly Report 2007; 56; 96-97、2月8日。
2006年12月に発生した、アジア系の高齢者の夫婦の、自家製の発酵豆腐によるボツリ ヌス症の報告。

● インフルエンザ、イヌ 米国
PRO/AH/EDR> Influenza, canine - USA (Multistate)
Archive Number: 20070208.0502
 情報源:KOAA.com 、2007年2月8日
Canine Flu outbreak in Denver
デンバーで犬インフルエンザ流行 25の州のイヌに感染が発生している犬インフルエンザが、デンバーでも流行し、獣医 師らが対策に当たっている。ヒトや他の動物種に感染する可能性はないが、ヒトの衣 服に付着して他のイヌに感染を起こす可能性がある。このインフルエンザは通常2-3 週間の経過で治癒するが、いくつかの州で死亡例が報告されている。肺炎を起こすこ ともある。全米で最も感染が深刻なのは、デンバー、マイアミ、ニューヨーク市であ る。2005年に初めて確認された犬インフルエンザは、新種であるためほとんどのイヌ には免疫がなく、症状は、くしゃみ、せき、発熱である。
[Mod.TG-コロラドで多数の死亡発生と聞いている] 
[Mod.MPP-ワシントン州立大学 とフロリダ獣医大学のサイトに犬インフルエンザの詳しい解説がある]

● BSE カナダ
PRO/AH/EDR> BSE, bovine - Canada (AB) 20070208.0499
[1] 成牛の BSE 確定
 情報源 CFIA Official Release、2月7日
カナダ食品監視局は、アルバータ州の成牛 mature bull における牛海綿状脳症(BSE) の診断を確定し、このウシのいかなる部分も食品および家畜のえさには混入していないことを確認した。以下省略。
[2] 同様の内容を伝える記事
 情報源 All Headline News - USA、2月8日。

● 鳥インフルエンザ トルコ、英国、パキスタン
PRO/AH/EDR> Avian influenza (29): Turkey, UK, Pakistan, OIE 20070208.0498
[1] トルコ:Reuter's Alert、2月8日。
トルコ、家禽での鳥インフルエンザ再興確認 2007年2月8日、トルコ農業省は、国内南東部で4人の小児がH5N1型により死亡してか らちょうど1年後に、同地域の鳥インフルエンザ感染流行が発生したことを確認し た。同省は声明の中で、Batman県Bogazkoy村で2007年2月8日に鳥インフルエンザが確 認された事を明らかにした。中略。専門家らは渡り鳥が、アジアやロシアからトルコ 及びヨーロッパへもたらしたウイルスが、家禽に感染したと考えている。
[2] 英国 (England):BBC news、2月8日。
サフォーク州の1養鶏場の鳥インフルエンザ感染流行は、ハンガリーの農業プラント からの輸入品と関係がある可能性がある。病原性H5N1型ウイルスが、2007年1月ハン ガリーの1つのガチョウ農場で確認された。輸入家禽製品からの感染の可能性がある と、副獣医学部長が答えた。環境食品自治省(DEFRA)は、初期科学検査により、この 2つのウイルスは一致する可能性があるとしている。ハンガリーのSarnarにも支店を 持つこの業者は、調査が完了するまで、2箇所[*英国とハンガリー]間での家禽製品の 移動を一時的に停止している。
[3] 英国 (England):The Guardian, London、2月8日。
英国の鳥インフルエンザ感染流行の原因は汚染食品 サフォーク州の農場を経営する企業の、最近鳥インフルエンザ感染流行が発生したハ ンガリーのプラントから搬送された、七面鳥の死体が、先週英国で発生した流行の感 染源である可能性があると、The Observer紙が明らかにした。現在サフォーク州のプ ラントの企業は、もはや英国初の鳥インフルエンザ感染流行に、野鳥と関連はないと している政府当局の主要な調査対象となっている。2007年2月5日に汚染された肉製品 の情報を得ていた政府当局は、2月8日、報道内容に対して声明を出した。一部処理済 の七面鳥の積荷は、サフォーク州Holtonの農場の七面鳥のヒナの異常が気づかれた 2007年1月27日の数日前に、ハンガリーの工場から輸送車で英国に到着した。英国政 府筋は、Holton の農場に隣接する精肉処理場のバイオセキュリティに不安があると述 べた。当局者らは、[* この工場では]肉の残りを工場内の床に放置することがあり、 ネズミや野鳥があさることで、感染する可能性に疑いの目を向けている。Defra(環境食品自治省)、2007年2月5日の時点で、工場内に肉製品が運び 込まれている情報を 入手していたが公表していなかった。保健当局もEUに対し、2月6日には、農場の鳥イ ンフルエンザ感染流行と、ハンガリーで最近発生した2件のケースとの関連はないと 考えていると報告していた。2月7日、Defra広報は、「サフォーク州とハンガリーの ウイルスが一致する可能性があるとの初期検査の結果を受け、サフォーク州の農場で の鳥インフルエンザの原因に関する調査を行っている。多くの可能性のうちの1つと して、ハンガリーの感染流行、ハンガリーからの精肉とサフォーク州へのウイルス進 入との関連の可能性の調査も行っている。隣接する食肉工場も調査対象に含まれる。 十分調理された家禽は食べても安全であるとのアドバイスは変わらない」と述べた。 保健当局は、2007年2月6日EUに対し、国内の農場の鳥インフルエンザ感染流行と、こ の農場が家禽を所有しているハンガリーで最近発生した2件の感染流行との関連はな いと考えている旨、通知している。以下、省略。
[4] 英国 (England)
 投稿者 Joe Dudley、2月5日。
動物疾患が土着感染している、ハンガリーをはじめとする東欧諸国の動物関連の労働 者らは、EU 内を移動労働者として自由に動いていることへの警戒。
[Mod.MHJ-Guardian/Observer 紙が伝えた、2007年1月27日に半処理されたハンガリーの七面鳥 が精肉工場に到着したとの記事が正しければ、移動禁止法が課せられたのは2月1日で あることから、この積み出しは、可能性のある原因として除外されるかもしれない。 しかし、ハンガリーからの積み出しが1回であったなら、2007年1月のさらに早期の積 み出しがあった可能性も十分にある。(* ここまでの文意がよくわかりません) 精肉処理場から七面鳥小屋に持ち込まれたことも、もう1つの課題であるが、 疑いが晴れることはない。このほかの疑問点として、Defraは、政府獣医学部門が、 特に臨床的調査でこの疾患を確認できないとするならば、十分な調査ができるのか?  ”汚染された食品”は、ほかのどこかに流通したのか?輸送車(複数?)はどのルー トを通り、他の場所や国への注意喚起は行われているか?Defraga が ”企業秘密” と 考えたため、この情報を非公開とした(あるいは名前を公表されていない畜舎への注 意が行われなかったこと)は、家畜、家畜飼育者および一般人に対する、Defra の注意義務と整合性があるのか?]
[5] 英国 (England):International Herald Tribune、2月8日。
科学者らが英国の農場の鳥インフルエンザ感染流行が、ハンガリーから輸入された七 面鳥の死骸によりもたらされたものであるかの調査を行っていると、2007年2月8日に 政府当局者が明らかにした。DEFRAは、ヨーロッパ最大の七面鳥生産会社が持つ、ハ ンガリーの工場からロンドンの北東210kmにあるHoltonの農場までの半処理された七 面鳥の輸送について調査していることを明らかにした。広報担当者は、2つの施設に は関連があるものの、ハンガリーの施設がサフォーク州の当該農場の所有者のもので あるとの確認は取れていないと述べた。「約38トンの半処理された七面鳥が、関連す るハンガリーの工場から、サフォーク州まで毎週運ばれている。ハンガリーと英国の 間を移動する従業員によって H5N1 型ウイルスが伝播された可能性は除外されている」 と述べた。また、初期のウイルス確認後、このHoltonの農場の他の3つの小屋で飼育 されているトリにおいて、H5N1型感染症状が確認されたとのべ、現在22ある小屋のう ち4ヶ所でウイルスが確認されていると話した。
[6] 英国 (England)
 情報源 OIE Disease Information, Vol 20 - No 6、2月7日。
流行開始時期 2007年1月27日
前回発生 2006年3月
原因ウイルス 高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルス
流行の詳細 英国サフォーク州Holton北部
疫学単位:農場、対象個体数:159000、発病:7000、死亡:2500、破棄:4500
感染種別:食肉用シチメンチョウ
[7] パキスタン
 情報源 OIE Disease Information, Vol 20 - No 6、2月7日。
流行開始時期:2007年2月1日
前回発生 2006年7月
原因ウイルス 高病原性H5N1型鳥インフルエンザウイルス
流行の詳細(第1の流行) Lohar Banda, Manshera, Abbottabad,北西辺境州
疫学単位:農場、対象個体数187、発病:100、死亡:100、破棄処分:87
感染種 庭先飼育の家禽で、クジャク、キジ、ハト、アヒル、インコも含まれてい る
流行の詳細(第2の流行) Roomilane, Rawalpindi, パンジャブPunjab州
疫学単位:農場、対象個体数:40、発病;20、死亡:18、破棄:22
感染種別 庭先飼育のニワトリ
[Mod.PC- パキスタンの感染流行において、インコを含む、かつてない多種にわたるトリの感 染が報告されている。これらは、庭先飼育の家禽に比べ商品価値が高く、移動してい る可能性も高い。英国の統計は、農場全体の95%の家禽はいまだ処分されていないこ とに一抹の不安がある。が、報告上の間違いで、現在159000羽が処分されているとの報 告が本日投稿されている]

● 原因不明の大量死、ミツバチ apis 米国
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, apis - USA (Multistate) 20070208.0497
 情報源 Discovery News [edited] 、2月5日
ミツバチの大量死、養蜂家ら警戒
個 体群壊滅異常Colony Collapse Disorder (CCD)と呼ばれる異常が、ペンシルバニア、ノースカロライナ、フロリダ、ジョージアと離れてカリフォルニア州で発生している。一部の養蜂家では、最大80%の個体群が、原因不明の異常で失われた。

● 豚熱(豚コレラ)クロアチア
PRO/AH/EDR> Classical swine fever - Croatia 20070208.0488
 情報源 AFP News brief [edited] 、2月7日。
クロアチア政府当局は、豚熱(classical swine fever [CSF])の新たな感染流行が、国内東部で発生したと述べた。2006年7月に東部で発生した感染流行対策とし て、約1万1千頭のブタが処分されてから3ヶ月が経過した後のことであった