2012年3月3日-5日

鳥インフルエンザ、ヒト バングラデシュ、インドネシア

● 鳥インフルエンザ、ヒト バングラデシュ(2)、インドネシア(3件)
バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (30): Bangladesh (DA) bird market
Archive Number: 20120305.1061684
 情報源 bdnews24.com 、2012年3月5日
1週間のうちに新たに 3人が、致死性の H5N1 鳥インフルエンザ Avian influenza ウイルスに感染していることが判明し、人々で混み合うダッカ Dhaka の生きた鳥を売る市場に、同ウイルスが存在する証拠であるとして、科学者らが警鐘を鳴らした。疫学疾患対策研究所 The Institute of Epidemiology, Disease Control and Research (IEDCR) が2月26日、首都南部の a live-bird market の労働者1名のH5N1鳥インフルエンザ感染を確認した .... 3月4日にも、新たに2名の感染が確認された。いずれも live-bird market の労働者で、当局は the live-bird market's garbage にもH5N1ウイルスが存在する可能性を掴んでいた。the IEDCR director は "幸い、バングラディシュに感染循環する the strain (clade 2.2) of H5N1 は毒性が弱いが、よりヒトへの感染性が高い別のクラス another class (2.1) に変化する可能性がある " と述べた。FAO の鳥インフルエンザの専門家は、市場の清掃消毒 "wet market cleaning drive" を行うべき、としている。バングラディシュ国内には4種類のインフルエンザウイルス -- H5N1, H1N1, H3N2, and H9N2 -- が感染循環しており、2011年8月に the Food and Agriculture Organisation [FAO] は、新たな大流行の可能性を指摘している

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (28): Bangladesh (Dhaka) WHO
Archive Number: 20120303.1059658
 情報源 World Health Organisation (WHO), CSR, Disease outbreak news 、2012年3月2日
Avian influenza situation in Bangladesh
バングラデシュ健康家族福祉省は2日、国内4例目のヒトの H5N1 avian influenza 鳥インフルエンザ感染例を確認した。ダッカ市 Dhaka City 在住の40歳男性で、生きたトリを扱う市場のサーベイランス活動の中で、2月26日に確認された。咳の症状が見られたが、現在回復している ... 2008年に国内で初めての H5N1 感染患者が確認され、2011年には2例の感染が報告されている。
関連項目 20120301.1057954

インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (29): Indonesia (WJ) susp
Archive Number: 20120305.1061611
 情報源 The Jakarta Post、2012年3月4日
Suspected bird flu patient dies in Bandung
バンドン Bandung, West Java の、the Hasan Sadikin Hospital で4日、2月29日より鳥インフルエンザ bird flu [avian A/(H5N1) influenza virus infection] 症状のために治療が続けられていた、42歳の患者1名が死亡した。患者は、腎、呼吸、肝の多臓器不全のため死亡した ... 2月には、the Hasan Sadikin Hospital に鳥インフルエンザの疑いで隔離された37歳の新聞販売員が 、30時間後に死亡している ....
[* 後に、レプトスピラ症と確認されている]

● ボツリヌス食中毒 ブラジル
PRO/EDR> Botulism - Brazil: (PR) sausage, recall 
Archive Number: 20120305.1060430
 情報源 Gazeta do Povo, Gazeta Maringa report [in Portuguese]、2012年2月23日
パラナ州保健当局 Health (SESA) of the State of Parana は、州北西部 the Alto Piquiri area で流通する、全てのソーセージ製品について、ボツリヌス症 Botulism の原因菌による汚染の恐れがあるとして回収を発表した。同疾患によると見られる、2名の死者2名の患者、ほか10人の疑い患者が報告されている。the region of Umuarama を管轄する Health Region XII によれば、 Alto Piquiri 周辺地域で約400kgのソーセージが回収された ... 
調理されていないソーセージを食べた1人が死亡し、焼いて食べた妻と息子は発病しなかった
[Mod.LL- 呼吸不全に至る可能性のある脳神経症状や弛緩性麻痺からを伴う、ボツリヌス症の神経学的症状は、他疾患と鑑別できない場合もあるが、同種の患者が集団発生したときはほとんど常にいずれかのボツリヌス毒 botulinum toxin によるものである。ボツリヌス芽胞は煮沸にも耐えるが、ボツリヌス毒 the botulinum toxin は易熱性であり、摂取前に通常の調理温度である80℃で10分間加熱すれば、疾患のリスクを大きく減らすことができる。Botulism あるいはその語源となった sausage poisoning について真剣に研究されるようになったのは、1793年のドイツ Wildbad での集団発生後で、地元で製造された血液入りソーセージにより13人が発病し、うち6人が死亡した。その後、sausage poisoning の患者報告が急速に増え、調査(1829年)に当たった研究者が報告した230例のほとんどがソーセージの摂取に関係していた。ラテン語でソーセージを意味する "botulus" から "botulism" と呼ばれるようになった]

● ハンタウイルス チリ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2012 - Americas (08):Chile
Archive Number: 20120304.1060709
[1] Santiago ex BioBio: Cooperativa [in Spanish]、2012年3月2日
保健省は、2012年の5例目となる、若い男性のハンタウイルス Hantavirus 感染による死亡を確認した。the Metropolitan region の22歳の住民であるが、 the BioBio regionの農村部に行った際に感染したと見られる、と保健当局者が説明した ... 保健当局は全国で21例の感染を確認しているが、その多くが BioBio に集中している。
[2] BioBio:BioBio Chile [in Spanish]、2012年3月2日
the BioBio region で新たに1名のハンタウイルス感染の患者が死亡した。Los Alamos community, Arauco province で感染した21歳の若年男性が死亡した。地域内の感染患者は合計8例となり、うち5例が死亡している。この患者は、1月中旬に the Sara de Lebu area in the Los Alamos community の母親を訪ねていた
[Mod.TY- 年齢の違いはあるが、[1]と[2]は同じ患者に違いない]
[3] Los Lagos :BioBio Chile [in Spanish]、2012年2月28日
ハンタウイルスに感染した5歳の女児が家族と共に暮らしていた Lanco の空き家には、尿や糞など、ネズミがいた証拠がふんだんにあることが、保健当局の調査でわかった

● 麻疹
PRO/EDR> Measles update 2012 (10)
Archive Number: 20120304.1060487
[1] WHO:Measles Virus Nomenclature Update: 2012
 情報源 Weekly epidemiological record No. 9, 2012, 87, 73–80 、2012年3月2日
[Mod.CP- 現在感染循環する野生株の麻疹ウイルスは、かなり広範囲の遺伝学的多様性 the considerable genetic diversity を有しているものの、幸いどのウイルスも、現行のワクチン the current attenuated measles virus component of the MMR triple vaccine が無効となるような抗原性変化は生じていない]
導入、WHO 麻疹データベース、the Measles Nucleotide Surveillance (MeaNS) database、Measles genotypes、Updating of genotype reference strains、Genotype Diversity、Naming of sequence variants for tracking purposes、Summary of major recommendations from this report、Conclusions
[2] コンゴ民主共和国 Congo DR (Equateur)
27 deaths attributed to a measles-like disease in Bumba, Equateur province
 情報源 Radio Okapi [In French]、2012年2月27日
2011年12月の流行開始から 2012年2月末までの間、 the Yambuk health zone in the region of Bumba, Equateur province では、1067例の感染と27例の死亡が報告されている。
[3] ロシア Russia (Chechnya):Measles epidemic in Russia began in Chechnya
 情報源 Vsiuh.ru [In Russian]、2012年3月1日
ロシア連邦内の13の地域で、500人以上の麻疹感染が報告されている
[4] 英国 UK
 - (Merseyside):Measles outbreak in Liverpool worsens, public health experts say
 情報源 Onmedia 、2012年3月1日
リバプール Liverpool 周辺地域の、麻疹感染が確定診断された感染患者数は現在36例で、ほか35例が可能性例として診断結果を待っている。
 - (North Wales):Measles outbreak at North Wales school Ysgol Eifionydd spreads to 30 children
 情報源 Walesonline、2012年2月29日
North Wales にある Ysgol Eifionydd School in Porthmadog で、この数日間に合計30人が麻疹と診断された。ワクチン the MMR vaccine の接種率が低い North Wales 全域に広がる恐れがある。30人はいずれもワクチンを受けていなかった
[5] 米国 (Indiana):New measles case confirmed in Adams County, NE Indiana
 情報源 Associated Press report、2012年2月27日
インディアナ州保健当局 Indiana health officials は新たに、州内17例目の麻疹感染を 確認した。北東部の症例で、the Indianapolis metro area の感染流行との関連性はない。Adams County south of Fort Wayne のワクチンを接種されていない住民で、海外旅行中に麻疹に感染し、2月20日に、同じくWells County, also south of Fort Wayne  にある、Bluffton Region Medical Center の救急室で、他の患者をウイルスに曝露させた疑いが持たれている。州中部では、Boone and Hamilton Counties で、関連性のある16例の患者が確認されている。

● キャサヌール森林病 インド
PRO/AH/EDR> Kyasanur Forest Disease - India (02): (KA)
Archive Number: 20120304.1060633
 情報源 The Hindu 、2012年2月27日
一般には monkey fever として知られている、キャサヌール森林病 Kyasanur Forest disease が、2012年の今年、Tirthahalli and Hosanagar taluks in the [Shamoga] district で猛威を奮っているため、この地域の住民らは政府当局に対して、都市部で捕獲されたサルを森林に放すのを止める事と、検査機関 the Viral Diagnostic Laboratory の近代化を急ぐよう求めている。この病気はサルからダニを介してヒトに感染する。都会で捕獲されたサルはウイルスへの抵抗力が弱いとされており、森林に放されてもエサを求めて付近の村に出てくるため、住民らは周囲の森林でサルを放すことをやめるよう求めている。the Department of Health and Family Welfare によるワクチン接種が完了した後も、Tirthahalli and Hosanagar taluks からの monkey fever の報告が続いている。The Viral Diagnostic Laboratory (VDL) は疑い例の血液検体を受け付けており、2012年の件数は176検体に上っており、うち38件が陽性だった。捕獲された37のダニサンプルについては、13体の陽性が確認されている
関連情報 20120210.1038724

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (17): WHO Update
Archive Number: 20120303.1059811
 情報源 World Health Organisation (WHO), Surveillance and Monitoring, Influenza 、2012年3月2日
Influenza update number 154
要約 
 ○ 北半球温帯地域:活動性は低調だが、北米と欧州で増加。南欧と北アフリカおよび中東でピーク。
 ○ 熱帯地域:低い
 ○ ウイルス:北半球温帯では influenza A(H3N2)、例外はメキシコのinfluenza A(H1N1)pdm09 優位と、中国及び周辺諸国、カナダの influenza type B
 ○ シーズン初期に検出されたウイルスの大部分は、現行の3価ワクチン株のウイルスと、抗原的に関連性を有するとされていたが、2月20-24日のワクチン用ウイルス株選定会議において、循環する influenza A(H3N2) が、最近大きく変化 antigenic and genetic drift しつつあることと、 the Victoria lineage と比較して the Yamagata lineage of type B ウイルスが増加している点が指摘されている。この結果を受け委員会は、次期北半球シーズンのワクチンの組成を、an A/Victoria/361/2011 (H3N2)-like virus and a B/Wisconsin/1/2010-like virus of the Yamagata lineage に変更し、an A/California/7/2009 (H1N1)pdm09-like virus は引き続いて加えるよう、勧告した 

● 水痘 リベリア
PRO/EDR> Chickenpox - Liberia: (Lofa)
Archive Number: 20120303.1059767
 情報源 Daily Observer、2012年3月2日
Outbreak of Chickenpox in Guinea Reaches Lofa
国境付近の Yealla Town (Zorzor District, Lofa County) の保健当局者らは、ギニア側の複数の町における水痘感染流行の発生による[リベリア側]住民の健康リスクを懸念している。水痘感染 The recent outbreak of chickenpox は、the neighboring Guinean towns of Kpawu, Walemai, Balogisia, Koyanma, etc. で発生中である。学校の生徒らは、ギニアからのcounterparts にも感染が発生したと訴えている。
[Mod.CP- Chickenpox vaccine prevents almost all cases of severe disease.]

● マラリア ナイジェリア
PRO/EDR> Malaria - Nigeria (Bayelsa State) fatal
Archive Number: 20120303.1059694
 情報源 Allafrica.com 、2012年3月2日
Nigeria: Malaria Tops List of Causes of Deaths in Bayelsa
州保健当局 The Bayelsa State Ministry of Health は、2011年に州内で発生した210例の死亡の、最も多い原因がマラリア感染による102例であったことを明らかにした。州内各医療機関からの報告で分かった。2番目は AIDS-related illnesses であり、その他には腸チフス、下痢症、糖尿病、結核などが含まれていた。
[Mod.EP- ナイジェリアは Malaria is endemic であるが、前年と比べた増減については分からない]

● リーシュマニア症 エジプト
 PRO/AH/EDR> Leishmaniasis - Egypt: (Ismailia Governate)
Archive Number: 20120303.1059507
 投稿者 エジプト・Ain Shams University、Abdallah M. Samy, M.Sc、2012年3月2日
The first leishmaniasis call to public in Egypt
Serobion district, Faiad, Ismailia governorate で新たな皮膚リーシュマニア症 cutaneous leishmaniasis case が発生したと報じられた。エジプトでは以前にも発生があり、シナイ半島では毎月約25例の患者が発生しているが、マスメディアが市民に伝えたのは今回が初めてのことである。20世紀のエジプトでは問題とならなかったが、この10年間で感染拡大が懸念されるようになってきた

● 'Spice' designer drug 米国
PRO/EDR> 'Spice' designer drug - USA: (WY) kidney failure
Archive Number: 20120303.1059882
 情報源 Chicago Tribune、2012年3月2日
ワイオミング州 Casper (Wyoming ) において、脱法ドラッグ the designer drug Spice による腎不全で3人の若年者が入院し、12人が体調を悪化させていることが、2日当局により明らかにされた。集団発生の原因は調査中であるが、嘔吐や背中の痛みを訴えて医療機関を受診したこれらの患者は、最近、"blueberry spice."とパッケージに書かれた、化学物質の混ざったハーブ製品 chemical-laced herbal product を吸入したり服用したりしていた。2月26日から、このような患者についての報告が医療機関から寄せられるようになった ... 患者はいずれも10歳代後半から20歳代前半で、全員が blueberry-flavored Spice を使用していた。
[Mod.TG- 3月1日、 the U.S. Drug Enforcement Administration (麻薬取締局)は、ほとんどの "legal high(リーガルハイ)" products を違法とする、its "emergency scheduling authority" を発動した。これらの薬品は、比較的活性の低いハーブの中に、強力な脱法ドラッグが混ぜられている。今回の The DEA action が適用されるのは次の5つの薬剤である: JWH-018, JWH-073, JWH-200, CP-47,497, and cannabicyclohexanol。the DEA's Schedule I に分類され、医療用の使用は認められず、乱用につながる可能性が高いとされている]

● A型肝炎 英語圏
PRO/EDR> Hepatitis A - English-speaking countries: Background
Archive Number: 20120303.1059842
 投稿者 Dr. Steve Berger 、2012年3月3日
20120302.1059055 に関し。
A recent outbreak in Auckland は、ニュージーランドの A型肝炎感染流行の発生率が低いという事実に反している。実際、2000年以降、国内の全てのウイルス性肝炎を合わせた発生数は、レプトスピラ症やリウマチ熱の発生数を下回っている。この期間、the six major English-speaking countries は驚くほど一致した減少傾向にある

● キウィフルーツの病気、細菌性潰瘍 ニュージーランド
PRO/PL> Bacterial canker, kiwifruit - New Zealand: update
Archive Number: 20120304.1060778
[1] One-third of New Zealand kiwifruit orchards has vine disease
 情報源 The Packer、2012年3月1日
2010年に確認された細菌性のつるの病気は、現在、全農地のおよそ1/3にあたる1070箇所の農場の、ニュージーランド国内のキウィフルーツ栽培農地のうちの、40%をわずかに上回る耕地で発生しており、他の耕作地にも広がる可能性が高まっている。感染が発生している農場のうち、 38%は green kiwifruit orchards, 51 %が gold orchards and the balance new varieties である。Green kiwifruit は、gold kiwifruit ほどひどい PSA の被害を受けていない。2012年のNew Zealand gold production は32%減少すると見られているが、green production は10%の減少にとどまる、と予想されている .....栽培品種の説明。
[2] Independent review of kiwifruit imports
 情報源 Biosecurity New Zealand 、2012年2月24日
農業森林省 The Ministry of Agriculture and Forestry (MAF) は、キウィフルーツのレビュー the Terms of Reference of the independent review of the importation of kiwifruit pollen, plant material, fruit, nursery stock and horticultural equipment を発行した。2010年11月にニュージーランド New Zealand で初めて確認された、キウィフルーツの病気 the kiwifruit vine disease _Pseudomonas syringae_ pv. _actinidiae_ (Psa) への懸念に答えるものである。
[Mod.DHA- Bacterial canker of kiwifruit (_Actinidia_ species and hybrids) の原因は _Pseudomonas syringae_ pv. _actinidiae_ で、1989年に日本で初めて報告されたが、その起源は分かっていない]

● アフリカ豚熱 ベラルーシ
PRO/AH> African swine fever - Belarus: susp, RFI
Archive Number: 20120305.1061612
[1] Ukrainian concerns re Belarus ASF situation
 情報源 Interfax.com - Ukraine's economic news、2012年3月1日
ウクライナ獣医学当局 The State Veterinary and Biosecurity Service of Ukraine は、3月1日より一時的に、ベラルーシからのミルク、乳製品、アフリカ豚熱 African swine fever (ASF) 感受性の動物とその製品の輸入禁止措置を開始した ..... 2月16日、the settlement of Neznanovo in Belarus のブタ全頭が殺処分の上、焼却された ....
[2] ベラルーシ Belarus, suspected
 情報源 TUT.BY (Belarusian portal) [machine-trans.]、2012年2月21日
農業省 the Ministry of Agriculture は2月21日the Novogrudok Neznanova area の1か所の村で、ブタの大量処分が行われたことを明らかにした .... the village Neznanova (the Novogrudok district, Grodno region) が所有する全てのブタが焼却された ...
- on 17-18 Jun 2011 in the Gomel region (joint international exercise to test the veterinary services of the joint action emergency response in case of FMD)
- on 16-17 Dec 2011 in the Mogilev region and 27-28 Jan 2012 in the Vitebsk region, to practise emergency response in case of African swine fever

● 炭疽 アルゼンチン、ウシ
PRO/AH> Anthrax, bovine - Argentina (03): (BA Buenos Aires)
Archive Number: 20120305.1061456
 投稿者 アルゼンチン・Laboratorio Azul Diagnostico SA、Dr Ramon Noseda、2012年3月2日
ブエノスアイレス Estacion Munoz (the Partido of Olavarria, province of Buenos Aires) の1か所のウシ農場で、炭疽 Anthrax の症状で15頭が死亡した。獣医師は、開口部からの外出血と脾臓腫大を伴う急性死亡で、群れへの炭疽ワクチン接種は行われていなかったと報告した。中手骨のサンプルが提出され、骨髄培養検査で炭疽菌 _Bacillus anthracis_ が確認された。分離菌は、通常の抗生物質に感受性が認められたが trimethoprim/sulfamethoxazole には耐性だった。この地域ではくり返し炭疽感染流行が発生している。

● 回虫、イヌ 米国
PRO/AH/EDR> Roundworm, canine - USA: (NM): emerging disease
Archive Number: 20120304.1060712
 情報源 Health professional and the dog's owner、2012年3月2日
回虫 round worm の1種である _Onchocera lupi_ が、アルバカーキ Albuquerque NM の1頭の飼い犬から検出された。現地の眼科専門医が診断・治療を行った、6例目の眼の肉芽腫の犬の症例だった。米国南西部 the Southwest USA.のイヌの、新興疾患と考えられる

● サケ伝染性貧血 カナダ
PRO/AH/EDR> Infectious salmon anemia – Canada: (NS)
Archive Number: 20120304.1060305
 情報源 www.fis.com 、2012年3月1日。
Cooke Aquaculture は、自社の養殖場 Nova Scotia fish farms において、鮭ウイルスと見られる感染流行の発生を確認した。同社によれば、当局 the Canadian Food Inspection Agency (CFIA) による、Shelburne Harbour の養殖場のサンプルの、サケ伝染性貧血 infectious salmon anemia (ISA) 検査が行われている

● 狂犬病 メキシコ 、米国(2件)
PRO/AH/EDR> Rabies- Mexico (02): (YU) human exposure
Archive Number: 20120303.1059884
 情報源 yucatan.com.mx [in Spanish]、2012年3月1日
3頭のイヌの狂犬病 Rabies 感染が報告されたことを受け、Cholul community では現在32人がワクチンの治療を受けている。保健当局 The Health Secretary が周囲15kmの疫学バリアを設定した ... 20120301.1057216 とほぼ同内容。

PRO/AH/EDR> Rabies - USA (04):(NM) canine, skunks, human exposure
Archive Number: 20120303.1059883
 情報源 Alamogordo Daily News、2012年3月2日
ニューメキシコ New Mexico 州保健当局 State health officials によると、数十年ぶりの規模の狂犬病感染流行発生により、12 人の Eddy County residents 住民らが狂犬病ワクチンの接種を受けている。 the Carlsbad area では、多くが狂犬病に感染したスカンクに襲われた23頭のペットのイヌが、安楽死させられた。当局が確認した狂犬病の動物は、22 skunks and a fox in Eddy County に上る。毎年新たに about 50 to 70 New Mexicans に対して、狂犬病の曝露後接種が行われる。しかし、1つの郡内で2か月間に12人が集中してワクチンを受ける事態に、当局は警鐘を鳴らしている。感染流行の原因は、スカンクの頭数が増えたことに加え、この地域に広がる干ばつにより、スカンクがエサを求めてヒトやペットの居る地域に行動範囲を広げていることにある。

● シュマーレンベルグウイルス 欧州
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (23): update, international impact
Archive Number: 20120303.1059857
[1] International trade impact:Russia declared import ban on EU cattle
 情報源 Boerderij [Dutch]、2012年3月3日
ロシア政府は3月20日、欧州からのウシに対して、国境を閉鎖する。the outbreak of the Schmallenberg virus [SBV] in the EU がその理由である、と獣医学当局 the Russian veterinary service Rosselkhoznadzor は述べた
[2] France update, 2 Mar 2012:Schmallenberg-virus in France - update
 情報源 Flutrackers.com - Schmallenberg virus : new Akabane-like virus in cattle, sheep and goats in Europe 、2012年3月2日
2日、仏農業省 the French Ministry of Agriculture は新たに134の農場で Schmallenberg-virus を確認した。SBV は現在、34 provinces / departments の、411 holdings: 391 sheep farms, 14 cattle farms, 5 goat farms and 1 mixed farm with sheep and goats で確認されている

● 口蹄疫 ロシア
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Russia: (Far East), RFI
Archive Number: 20120303.1059659
 情報源 The Pig Site、2012年3月2日
FMD Outbreak Reported in Primorye, Russia
Usachevka(極東の the Primorye region – also known as Primorsky Krai) にある私営農場1か所で、口蹄疫 Foot and Mouth Disease (FMD) の発生が確認されている。飼育されている240頭のウシと35頭のヒツジ、12頭のヤギ、10頭のブタのうち、ウシ6頭とヒツジ1頭が感染した。感染源は分かっていない。Usachevka は、露中国境から45kmの地点にあり、Primorsky Krai は、ウシと小型の家畜に対して毎年 FMD ワクチンを接種する part of the buffer zone となっている。
[Mod.AS- The Primorye region was last infected by FMD during 2005.]

● 鳥インフルエンザ 中国 H5N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza (18): China (HK) magpie robin, H5N1 susp.
Archive Number: 20120303.1059627
 情報源 The Standard Hong Kong、2012年3月1日
Second Cheung Chau bird flu scare in days
長洲 Cheung Chan で死亡して発見された1羽のシキチョウ oriental magpie robin について行った、H5 亜型鳥インフルエンザウイルスの暫定検査の結果が陽性となった、と当局 the Agriculture, Fisheries and Conservation Department が2月29日に発表した。島内では今月の2日間のうちに、この種のトリとしては2羽目 [? the second bird of the species] となる H5亜型ウイルス感染が確認されることとなった。香港ではよく見かけられるこの the robin が前回発見・ 捕獲されたのは、Hok Loo Lane であった。現在、H5N1 ウイルスであるかどうかの確認検査が進められている。死亡したシキチョウが発見されたのは、2月26日のHing Lung Back Street in Cheung Chau の建物の屋上であった ... 当局は28日にも、香港ではあまり見かけないカンムリオオタカ crested goshawk 1羽の、H5 亜型検査が陽性になったことを発表している。[このオオタカは] 24日に Diocesan Boys' School in Argyle Street, Mong Kok) で発見された。2012年の1月及び2月で、7羽の死鳥の bird flu H5N1 が確認されている。
関連項目 20120202.1029495