2012年4月21日

ボリビア出血熱-ボリビア 
内臓リーシュマニア症-南スーダン

● ボリビア出血熱-ボリビア 
PRO/AH/EDR> Bolivian Hemorrhagic fever - Bolivia (02), (BE) 
Archive Number: 20120421.1109750
 情報源 Eldeber [in Spanish]、2012年4月20日。
地域保健当局 the Beni Department [state equivalent] Health Services (SEDES) の疫学担当者は21日、アマゾン地方のこの地域で新たに1名の出血熱による死者が発生したことを明らかにした。19日死亡した the Campo Verde ranch in the San Ramon municipality の患者で、検査による確定診断が行われていると述べられた。さらに、病原体を伝播するネズミが多く棲息する the Negro and Machupo Rivers に近い同市の Trinidad [Beni province] from the San Silvestre ranch でも、もう1名の感染患者がいることも明らかにされている。2012年のこれまでに、Beni において3人が出血熱により死亡し、50人の感染疑い患者が発生している。
[Mod.TY- 2011年11月末からの the outbreak in Beni department (20111202.3514 and 20120129.1025260) の続きと見られる。Beni department は Bolivian hemorrhagic fever の病原体である Machupo virus が常在する endemic。Bolivian hemorrhagic fever については  20000416.0545 で詳しく説明されている。アレナウイルスとげっ歯類の宿主の間でよく見られるように、The large vesper mouse _Calomys callosus_ は Machupo virus に持続感染する]
[Mod.MA- Bolivian hemorrhagic fever はアレナウイルスの1種の Machupo virus を病原体とし、1963年 (in Beni, Bolivia) に初めて報告され、保有宿主は _Calomys callosus_ である。エアロゾルを通じた経気道感染が最も多く、(peri)domestic situations から小集積に至ることが多い。臨床像としては、特異的ではない症状(筋肉痛、全身衰弱、腹痛、眼窩後部痛、顔面と結膜の充血、リンパ節腫大 adenomegaly) を伴った発熱lが認められ、口蓋の水疱や点状出血がこれに続く。進行すると、血管外血漿漏出 plasma extravasation (血液濃縮、高血圧、肺水腫) や神経学的変容 (運動大脳変化? motor and cerebral changes、けいれん、昏睡)を発症する; 致死率は15-30%である]
関連項目 20120129.1025260

● クリプトスポリジウム症-米国
PRO/AH/EDR> Cryptosporidiosis, water park - USA (MN) 20120421.1109537
Water Park in Duluth, Minnesota, 97 cases
 情報源 Minnesota public radio、2012年4月20日。
Edgewater Resort and Water Park in Duluth で先月 [3月] に発生した、クリプトスポリジウム症 cryptosporidiosis 感染流行により、97例の患者が報告されている。22人の感染が、検査機関で確定診断されている。ミネソタ州保健当局 Minnesota Department of Health (MDH) は、確認されているのは一部の患者のみとの見方を示している。クリプトスポリジム症では、曝露から発症まで最長で2週間である、と説明されている。プールが閉鎖された2週間後まで、患者発生の可能性がある ....これと関連しない、3月に発生したもう1つの cryptosporidiosis 感染流行では、36例の患者報告があり、1例が検査で確定されている ....

● ムンプス-カナダ
PRO/EDR> Mumps - Canada: (MB), school outbreak 20120421.1109536
Mumps outbreak infected 11 at city school
 情報源 Winnipeg Free Press、2012年4月21日。
ウィニペグ Winnipeg の1校の生徒8人と成人3人が、ムンプスに感染した。この冬の異常な感染流行により、200人以上が予防接種を受けた

● 内臓リーシュマニア症-南スーダン
PRO/AH/EDR> Visceral leishmaniasis - South Sudan 20120421.1109078
Viseral Leishmaniasis is raging again in the Republic of South Sudan
 情報源 Voa News、2012年4月20日。
Old Fangak のクリニック で、2012年に1800人が治療を受けた。新たに独立した南スーダンでは、一部の医療が行き届かない最も遠隔な地域で、致死性の Kala Azar disease が今も猛威を奮っている。 1989 年にこの地域を訪れたアラスカ生まれの Alaskan-born Dr. Jill Seaman は、カラアザールが流行し、1000人中わずか5人しか生き延びることが出来なかった地域を見捨てることが出来なかったわけを説明した

● ロスリバーウイルス-オーストラリア
PRO/AH/EDR> Ross River virus - Australia (04) (VI) 20120421.1109313
 投稿者 Steve Berger、2012年4月20日。
過去20年間以上にわたり、 Queensland and New South Wales からロスリバーウイルス症 Ross River disease の高い発生率が報告されてきた。人口10万人当たりの最も発生率が高いのは Northern Territory。 2011年、ビクトリア州は、他のどの州よりも多数の患者を報告した
関連項目 20120419.1107581

● アナプラズマ症-米国、ウシ
PRO/AH/EDR> Anaplasmosis, bovine - USA (02)(OH) 20120421.110960
 投稿者 米・University of Minnesota、Ulrike Munderloh 、2012年4月21日。
[Mod.TG- 20120420.1107673 の中でウシのアナプラズマ症のヒトへの感染伝播についての報告があった。ウシの病原体とヒトアナプラズマ症の病原体は、同じではない]
Bovine anaplasmosis, caused by A. marginale は、ヒトへの感染死はない (NOT infectious for people)。Human anaplasmosis の病原体は、白血球 white blood cells (neutrophil granulocytes) に感染する _A. phagocytophilum_ と密接な関係がある。