2012年4月23日

マラリア、アルテミシニン耐性 タイ、ミャンマー
鳥インフルエンザ、ヒト 台湾 H5N2
原因不明の疾患 ベトナム、皮膚病変 死亡

● マラリア、アルテミシニン耐性 タイ、ミャンマー
PRO/EDR> Malaria, artemisinin resistance - Thailand, Myanmar
Archive Number: 20120423.1111390
 情報源 The East Africa、2012年4月22日
タイ・ミャンマー国境で発見された、アルテミシニン耐性マラリア artemisinin-resistant malaria は、すでにインドに感染が拡がっていて、これまでの抗マラリア薬への耐性と同じように、アフリカにも波及する恐れがあると、研究者らは予想している。
アルテミシニンは、近年第1選択薬とされるようになった薬剤だが、カンボジア西部で2009年に耐性のマラリアが発見されたことを受けて行われた今回の研究で、800km 離れたタイミャンマー国境において新たな耐性例が確認された。
2001年から2010年までの10年間、熱帯熱マラリア患者 3202人について、経口の artesunate により血中からマラリア原虫が半減するまでの時間 (the "parasite clearance half-life") が調べられた。2001年には 2.6時間であったが、2010年に 3.7時間まで延長し、これは薬剤の効果が減弱していることを表している。この間の、有効例 1000例に対する slow-clearing infections (半減するまでの時間が6.2時間を超えるもの) の割合は、6例から 200例に増えていた ....
[Mod.EP- 原著 Emergence of artemisinin-resistant malaria on the western border of Thailand: a longitudinal study. Lancet. 2012 Apr 5. [Epub ahead of print] の中に、 "少なくとも 8年前には、タイ・ミャンマー国境において、遺伝情報をもとにアルテミニシン耐性があると判断された熱帯熱マラリアが確認されており、次第にその数が増加していた。その増加の割合から、2-6年後にはカンボジア西部の発生率に届くだろう."とある。ミャンマー-タイおよびタイ-カンボジア国境でのアルテミシニン耐性の増加は、 非常に悩ましい。タイの国境地域は、hotspots of malaria resistance であり、1960年代の chloroquine resistance の初報告や、1980年代から1990年代前半の mefloquine, quinine and sulfadoxine/pyrimethamin resistance もここからだった。耐性を生む原因は必ずしも明らかになっていないが、偽薬 counterfeit drugs、低品質の薬剤 substandard drugs、不十分な (間違った) 使用法が重要な因子であるのは間違いない]

● 鳥インフルエンザ、ヒト 台湾 H5N2
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (46): (Taiwan) poultry workers, seroprevalence 20120423.1111010
[1] 無症状の 3人の H5N2 ウイルス抗体陽性確認
 情報源 Focus Taiwan News Channel、2012年4月22日
The Centers for Disease Control (CDC) は 22日、動物検疫の担当職員と家きん飼育業務の労働者 3名の、鳥インフルエンザ the H5N2 strain of avian influenza 抗体陽性が確認されたことを明らかにした。 3人はいずれも健康に問題がなく、インフルエンザの症状も見られていない。 
3人は、2011年の (季節性?) インフルエンザワクチンと、2012年の 3月か 4月に H5N1 鳥インフルエンザワクチンを接種されており、交差反応の可能性もあるとされている。Changhua and Nantou counties の各郡と台南市の養鶏場での感染流行で、3月3日、高病原性 H5N2 avian influenza が確認されている。
[2] CDC confirms positive test for H5N2 antibodies
 情報源 Centers for Disease Control, ROC (Taiwan) press release [in Chinese]、2012年4月22日。
3人の家きん飼育員 poultry workers が、検査の結果 H5N2 抗体陽性とされた; インフルエンザ様症状は認められていない; ワクチン H5N1 influenza vaccination による交差反応の可能性も除外できない。 5か所の家きん飼育場において最近発生した H5N2 avian influenza outbreak を受け、当局 Taiwan Centers for Disease Control (CDC) は、141人の poultry workers and animal quarantine personnel のウイルス検査を行った。 咽頭スワブ (擦過) 検体は、141人のすべてで陰性となった。しかし、[H5N2 ] 抗体検査では3人が陽性だった。 陽性の 3人はいずれも、2011年の季節性インフルエンザワクチンと、2012年3月または4月の 2 doses of a human avian influenza H5N1 vaccine を接種されていた。抗体検査陽性で何ら症状がなかったこの 3人は、どちらかのワクチンによる交差反応が生じた可能性も考えられる。南アフリカと日本において、それぞれの感染流行後の 2004年と2005-2006年に、家きんとの接触に関する調査が行われ、一部の調査対象者で、H5N2 に対する抗体が確認されている。(抗体検査の) 陽性者に、インフルエンザの症状は見られなかった。さらに、seasonal and avian influenza H5N1 vaccinations により、H5N2 antibodies の検査が陽性となる可能性についても報告されている 

● 原因不明の疾患 ベトナム

PRO/EDR> Undiagnosed illness - Viet Nam (03): (QG) RFI 20120423.1110507
[1] 2人目の死亡
 情報源 eyedrd.org、2012年1月6日
Quang Ngai Province の 4歳児 1名が 2日、掌蹠角化症 palmoplantar keratoderma で死亡した。掌と足底全体の、平坦で厚い対称性の角化異常 even, thick, symmetric hyperkeratosis を特徴とする病態である。同じような例は、2011年にも 10歳未満の小児 1名で確認されており、今回の 4歳の症例は、省内で 2人目の同皮膚疾患による死亡例となったとの当局者の話が伝えられている。山岳地帯 Ba To District の Ba Dien Commune に住むこの男児は、掌蹠角化症 palmoplantar keratoderma、手足の潰瘍と重症の肝機能異常を発症し、2011年 12月 31日に Quang Ngai General Hospital に入院となった。2日に the Da Nang General Hospital に搬送されたが、治療開始の翌日に死亡した。2012年 1月 4日現在、小児 25人を含む 98人がこの皮膚疾患に罹患している。2011年 12月だけで、10歳未満の小児 11人が、手足や口、背中、腹部の潰瘍のために入院となった。いずれも状態は悪く poor health condition、肝機能の異常が認められている。the Ba To Health Center には、the Quy Hoa National Leprosy Dermatology Hospital in Binh Dinh Province の指導に従って治療を行うよう、当局からの指示が出されている ... 集団発生のあった Ba Dien Commune の 300人に対する健康診断と薬剤配布が実施され、地域内に antiseptic chemicals が噴霧された。"原因は特定されていないが、殺虫剤や肥料などによる可能性についても調査が続けられている" と説明されている。医師らは、ビタミン B、亜鉛サプリメント、軟膏、肝庇護剤 liver tonics や肝障害のある患者への輸血? transfusion を行うよう指示されている。
[2] 27人が死亡 除草剤の関連性調査
 情報源 eyedrd.org 、2012年4月20日
ベトナム中央部の貧困地域で 27人が死亡し 171人が発病した、原因不明の疾患の調査に対し、政府当局は国際機関からの支援を求めている、と 20日当局者が述べた。原因不明の特異な皮膚潰瘍が原因の、四肢の硬直、呼吸器障害、流産などが、2011年4月以降、the central province of Quang Ngai から多数報告されている。最も患者が多いのは小児と若年者で、高熱、食欲不振、手足の発疹が初期症状とされている。早期に治療が行われない場合、肝障害から多臓器不全に至ることがあると説明されている。重症の 10人を含む 100人近くがいまも入院中で、軽症例は自宅で治療を受けている。早期に発見された場合は治療によく反応するが、29例では再発した。専門家らは、キャッサバ農場での化学撒布後すぐに発生したことから、除草剤による中毒を疑っており、当局は高濃度の農薬による水源の汚染が原因との見方を示している。現地では、国内の会社が輸入し 2011年 11月 5日から販売している、米国製の Kanup 480 SL の商品名の農薬を使用していた ...
[3] WHO への支援要請
 情報源 Saigon Giai Phong (SGGP)、2012年4月20日
ベトナム政府当局は WHO に対し、原因不明の皮膚疾患の調査を依頼している。中央部 Quang Ngai 省での保健省の 18日の会議で、 the World Health Organisation に支援を求めるべきとの意見が出された。同省の専門家らは、13日に Ba Dien Commune を訪れ、土壌、毛髪、皮膚、食品等の検体を持ち帰ったが、原因の特定に至っていない ...
[4] 情報源 BBC News Asia、2012年4月21日
ベトナム政府当局は、これまでに 19人が死亡した皮膚感染症の原因究明に対する、海外からの支援を求めている。中央部 province of Quang Ngai で 171人の患者が報告されている。初発症状は手足の発疹で; 肝障害や多臓器不全に至る場合がある。あらゆる検査を行ったが、原因は分からなかった。この疾患については、2011年 4月から 12月までの報告の後、一旦報告が止まっていたが、3月に再び発生し始めている。初期治療にはよく反応するものの、症状が固定した後の治療は困難であると、医療関係者らが証言している。感染拡大を怖れた Reu village (mountainous part of Quang Ngai) の住民らは、患者宅へ通じる道に枝をおいて予防を試みている。メディアは、化学物質が原因である可能性を伝えているが、保健省は、同省による検査では結論に至っていないとしている。ベトナムが支援を要請するとしているが、WHO and the US CDC からのコメントは出されていない。
[Mod.ML- ... 具体的な治療内容は記載されていないが、早期治療が有効とされている。しかし、一部の患者が早期治療が成功した後に再発したとある。

情報の1つとして、手足の病変は "palmoplantar keratoderma"、すなわち、手足の皮膚のケラチン層の増殖(角化異常 hyperkeratosis) と記載されている。Palmoplantar keratoderma には遺伝性と後天性がある。原因として、ライター症候群 Reiter's syndrome (赤痢、クラミジア、淋菌感染後の、関節炎、結膜またはぶどう膜炎、尿道炎) や、ヒトパピローマウイルス、梅毒スピロヘータ、結核菌、らい菌等の感染などによる、炎症反応性 dermatoses が知られている。疥癬 Encrusted scabies でも手掌面の hyperkeratotic and/or crusted lesions が生じる。多発性関節炎を伴う、耳、鼻、足底周囲の皮膚を含む有痛性角化病変 keratotic plaques が HIV 感染患者で報告(NEJM)されており、glucan 治療中の AIDS 患者(Arch Dermatol. 1987 Jun;123(6):751-6.)では keratoderma of the palms and soles が認められている。
ヒ素曝露により、手掌と足底に、多発性不整型のいぼ状の keratotic lesions が見られる事があり、典型的には、ヒ素摂取の数十年後に発生する。
また chloracnegens の摂取による、palmoplantar keratoderma の報告がある (Acquired palmoplantar keratoderma. Am J Clin Dermatol. 2007; 8(1): 1-11; abstract )。 Chloracnegens とは、塩化ダイオキシンやポリ塩化ビフェニール polychlorinated biphenyls (PCBs) 等のハロゲン化芳香族化合物をいう。Chloracne とは、顔面と頚部に発生する、頂点が黒色で嚢胞性膿疱の、面飽様発疹 acne-like eruption で、芳香族化合物への過剰曝露に伴って起きる。
新たな記事では、キャッサバ畑での除草剤のスプレー後に患者が発生したことから、除草剤への曝露が原因との疑いが持たれている。最も毒性の強いダイオキシンの 2,3,7,8-tetrachlorodibenzo-p-dioxin は、ベトナム戦争中に使用された Agent Orange の成分の1つとして知られている。 2004年にウクライナのユーシェンコ大統領への毒物投与の際に使用されたとされている。the Ba To district で起きている、今回のような大規模流行の原因は、感染症というより、 dioxin のようなトキシンへの曝露による可能性がより高いと考えられる。the Ba To district の住民の多くは、the Hre ethnic のグループで占められており、palmoplantar keratoderma に罹患しやすい遺伝学的素因 genetic predisposition を持つ可能性もある]
参考情報 Quang Ngai in the South Central Coastal region 
関連項目 20120417.1103583

● ライム病 米国
PRO/AH/EDR> Lyme disease - USA: (PA,NJ) increased incidence 20120423.1111304
 情報源 Lehighvalleylive.com、2012年4月22日
暖冬 [2011-2012] により、病気を運ぶクモ類動物 arachn[o]ids の2012年の活動はすでに始まっている。この地域で最も大きなダニ、特にシカダニ the deer tick とも呼ばれる the blacklegged tick (_Ixodes scapularis_) からの脅威とは、ライム病 Lyme disease であり、吸血時にヒトに病気を感染させる可能性がある。CDCによると、2000年以降米国内で報告されたライム病患者は25万人以上で、最も新しい記録のある2009年は、New Jersey had 4598 confirmed cases -- its most ever in one year -- while Pennsylvania had 4950 だった

● 百日咳 米国
PRO/EDR> Pertussis - USA (07) 20120423.1111130
[1] フロリダ Florida (Hillsborough County):Tampa Bay Online, Tampa Tribune report、2012年4月23日
1月1日以降、Hillsborough County では合計 35 cases of pertussis、州全体で 112 cases が報告されている
[2] ウィスコンシン Wisconsin (Milwaukee County):Fox 6 Now 、2012年4月19日
St Matthias Parish School in Milwaukee で流行が発生し、19日現在の患者数は17人
[3] テキサス Texas (Bell, Waco-McLennan Counties):KWTX、2012年4月19日。
19日現在、58 confirmed and probable cases of pertussis (whooping cough) in Bell County
[4] アイオワ Iowa (Polk County):Des Moines Register、2012年4月19日
Polk County で合計39例の患者が確認され、うち31人が学生だった
[5] カリフォルニア California (San Luis Obispo County):KSBY、2012年4月19日
郡公衆衛生当局 The San Luis Obispo County Public Health Department は、1か月未満の2例の百日咳の症例について調査を行っている。
[6] ユタ Utah (Cache County):ABC4 News、2012年4月19日
Cache Valley において outbreak of pertussis が報告されている。 7 confirmed cases が確認されており、 5th grade students at North Park Elementary in North Logan の2例の確認から始まった

● ボツリヌス食中毒 カナダ 
PRO/EDR> Botulism - Canada (02):(ON) salted fish, expanded recall 20120423.1111009
 情報源 Marketwire via COMTEX, Canadian Food Inspection Agency (CFIA) report、2012年4月21日
19日に発表された注意について、新たに対象となる製品の範囲が以下のように追加された; 真空パック商品の、whole fesikh mullet and cut up fesikh mullet in oil。Lotus Catering and Fine Food, 1960 Lawrence Ave E, Toronto, Ontario が、17日またはそれ以前に販売した。これまでに同製品の摂取による3例が報告されている。
関連項目 20120420.1108660

● デング熱/デング出血熱
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2012 (17) 20120423.1110400
[1] ブラジル Brazil [in Portuguese]
 - (Rio de Janeiro city and state). 18 Apr 2012. 2012年、40 252 dengue cases
 - (Mato Grosso state). 20 Apr 2012. 14 574 dengue cases registered in the state.
 - (Cuiaba, Mato Grosso state). 18 Apr 2012. between 1 and 7 Apr 2012, 2276 dengue cases were registered in Cuiaba.
 - (Alagoas state). 22 Apr 2012. Dengue is now epidemic in 14 municipalities and 4500 cases
 - (Paraiba state). 17 Apr 2012. In the 1st 4 months of the year [2012], 1321 dengue cases were registered.
[2] アルゼンチン Argentina (Salta province). 18 Apr 2012. [in Spanish] Salvador Mazza (Salta province) の大流行で、the border area of Salvador Mazza では50人以上のデング熱感染が確定診断された。ボリビア側の Yacuiba との国境では、1100 suspected and 75 confirmed casesが報告されている。
[3] ペルー Peru (national). 24 Mar 2012. [in Spanish] epidemiological week 12 (24 Mar 2012) の時点で、the National Epidemiological Network は、検査で確定診断された 2079 例のほか、6579 probable cases を報告している。このうち、1489 (17.1 per cent) は危険な症状を伴なっており、 57 (0.6 per cent) が重症例だった。患者が報告された地域の内訳は、Ucayali (39 per cent), Jaen (23 per cent), Loreto (17 per cent), Junin (4 per cent), and San Martin (4 per cent) となっている。The circulating dengue [virus] serotypes は 1, 2, and 3 だった。
[4] エクアドル Ecuador (national). 20 Apr 2012. [in Spanish] 少なくとも7人が死亡し、5140 人の感染が確認され、うち74人が重症だった。死亡が報告されているのは、the coastal provinces of Guayas (3 cases) and Manabi (4 cases
[5] フィリピン Philippines (Zamboanga city, Mindanao). 19 Apr 2012. 1月1日から4月17日までの期間に 547 dengue cases が報告された。2011年同期の患者数は200例だった。報告が多い地域は半径7km圏内にある barangays of Tumaga, Tugbungan, San Roque, Tetuan, Guiwan, and Santa Mariaの各地域である。
[6] スリランカ Sri Lanka (national). 22 Apr 2012. 19日に 10 042 cases に達し、死者は42人となった。約50.7 %が the Western Province の患者で、最も多かったのは、2478人の the Colombo Districtで、死者は17人だった。
[7] インドネシア Indonesia
 - (Tangerang, Banten province, West Java). 18 Apr 2012. 約 49 人の住民 Tangerang regency residents が感染したが、死者はいない。
 - (Malang, East Java). 17 Apr 2012. Malang の保健当局は、31人の患者発生への対応を開始した。
[8] レユニオン島 Reunion Island 17 Apr 2012. [in French] the western sector で新たな患者が確認され、患者数は10人となった。この2週間に確認されたのは、Saint Denis の2人だった。

● コレラ ドミニカ共和国、ハイチ
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2012 (13): DR, Haiti 20120423.1107228
[1] ドミニカ共和国 Dominican Republic (Santiago province)
 情報源 Fox News、2012年4月20日
ドミニカ共和国で再びコレラ Cholera 感染流行が始まった可能性がある。女性1名が死亡し、200人以上が病院を受診した、北部の新たなコレラ感染流行について調査を行っている、と 19日保健相が述べた。コレラ感染が確認されているのは 6例のみで、このうちの 1人である 64歳の女性が 18日に死亡した。感染流行が発生したのは、北部の Tamboril [Santiago province] で、豪雨により 4月初めに上下水道が被害を受けていた ....
[2] ドミニカ共和国 Dominican Republic (Santiago province)
 情報源 Dominican Today、2012年4月19日
[3] ハイチ
 情報源 Las Vegas Sun, Associated Press (AP) report、2012年4月19日
ハイチにおいて、 週末 [14-15 Apr 2012] からコレラワクチン接種が開始される

● 原因不明の神経運動症候群、ネコ 英国
PRO/AH> Undiagnosed neuromotor syndrome, feline - UK: (Scotland) RFI 20120423.1111389
 情報源 Daily Mail、2012年4月16日
原因不明の病気により、ネコが "living robots (ロボットのような動きをする)".様になっている。足の動きが強張り rigid、ぎこちない歩き方 odd, stiff gaitとなり、性格が変わり、尻尾が固く突っ立ったようになる [A video clip at the source URL] .....スコットランドで過去10年間に約50例が散発的に発生し、リバプール Liverpool でも1例が報告されている

● 口蹄疫 エジプト
PRO/AH> Foot & mouth disease - Egypt (17): vaccination, RFI 20120423.1111011
 情報源 Al-Youm Al-Sabah ("Seventh Day") [in Arabic]、2012年4月22日
Veterinary Services have started FMD vaccination in 3 governorates
農業省など関係各当局者が、口蹄疫ワクチン接種の開始を発表した。合弁会社 Abbassiyah [Serum and Vaccine Laboratory, Ministry of Agriculture] jointly with the Holding Company for Biological Products and Vaccines ('VACSERA'; Ministry of Health) が国内で生産する新型ワクチンで、輸入ワクチンよりも効果が高いことが確認されている。全ての家畜に、エジプトで発生する口蹄疫 FMD serotypes A, O, and SAT2 とリフトバレー熱のワクチンが接種される、と述べている