2007年2月22日

ラッサ熱 南アフリカ、ナイジェリアから
髄膜炎菌性疾患 ブルキナファソ コートジボワール ウガンダ

● クロストリジオイデス・ディフィシル 英国 2000-2005年
PRO/EDR> Clostridium difficile, mortality, 2000-2005 - UK (England, Wales)
Archive Number: 20070222.0661
 情報源 英国国家統計局 UK Office for National Statistics、2月22日。
イングランドとウェールズにおいて、1999年から 2005年にかけて、クロストリジオイデス・ディフィシル菌 _Clostridium difficile_ 感染による死亡診断書の数が毎年増加している。 2005年、3807枚のクロストリジウム菌を死因とする死亡診断書が発行され、2004年に比べ 69%の増加であった。同菌に関連する死亡診断書のうち、死亡の根本的要因 (underlying cause、直接死因) としているものの割合も、毎年変化していない (約55%)。年齢により標準化された男性と女性の死亡率は、1999年から 2005年の期間に増加している。男性の同菌による死亡率は、2004年の人口百万対 23から、2005年の同 38に増加した。女性においては、同じ期間に、23から 39に増加している。死亡の多くは、高齢者で発生している。 2005年の、85歳以上の病原体による死亡の死亡率は、人口百万対で、男性 1580、女性 1812である。 45歳以下では男女とも0.2であった。
[Mod.LL-_C. difficile_ が何らかの形で関わっている死亡の劇的な増加について強調されている。ハイパートキシン産生性の ribotype027 が、どの程度関わっているかは、ここでははっきりしていない]

● サルモネラ感染症 米国、ピーナッツバター(2件)
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Tennessee, peanut butter - USA (06) 20070222.0660
[1] イリノイ Illinois州 (Lake Forest)
 情報源 Lake County News-Sun、2月22日。
Lake Forest の男性 1名が、製品回収中のピーナッツバターを食べたために死亡した。ビンに残ったピーナッツバターが、サルモネラ菌による汚染について検査されている。2007年 1月30日に、この 77歳の男性は、Peter Pan ピーナッツバターを食べた。「サンドイッチを食べてから、6時間以内にサルモネラ中毒の症状が現れ、下痢、嘔吐と発熱があった。その後 2月2日に呼吸停止に至った。」と家族の代理人が語った。この男性は、がんの治療中で、免疫不全の状態にあった。新聞報道を見た後に調べた、ピーナッツバターのビンのふたには、"2111" のコードがあった。
[2] ペンシルベニア Pennsylvania 州
 情報源 KPLC-TV、2月22日。
2007年 1月、76歳の女性が、彼女が食べたピーナッツバターによる合併症で死亡した。家族の代弁者は、彼女とその夫が重症となり、彼女は回復しなかったと述べた。"2111" のコードがビンのフタにあった。
[Mod.LL-現在のところ、この2件の死亡は流行との関連性について、CDC による公式の認定はなされていない。いずれの死亡も高齢者の、サルモネラ感染の合併症のハイリスク群であった。加えて、1人は抗がん剤治療を受けていた。はじめの症例では、埋葬前の死体からの培養は行われていなかったが、残った製品は検査可能である。死亡した 2人目の培養がなされたかについては直接触れられていない]

PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Tennessee, peanut butter - USA (05) 20070222.0652
 情報源 CDC.gov、2月21日。
ピーナッツバターによるサルモネラ菌感染流行の続報。
[Mod.LL-前回 2007年 2月15日の CDC 報告から、新たに 39人の患者が感染流行に関連しているとされ、2つの州(フロリダの4症例と、ネバダの1症例)が増えた]
関連項目 (04) 20070220.0635

● オピストルキス症 Opistorchiasis ロシア
PRO/AH/EDR> Opisthorchiasis - Russia (Yamal-Nenets) 20070222.0659
 情報源 Regnum [trans. ]、2月22日。
2007年 2月15日の情報によると、2007年 2月1日から 10日の間に Noyabrsk で、18人の opistorchias 患者の報告があった。Yamal 島の公衆衛生および疫学調査の主任医師は、食品市場とくに輸入魚類に関する管理体制が強化されていると話している。この医師は、多数の患者が発生していると述べただけで、その理由の説明はなかった。当局は、住民らに対し、魚の生食には注意し、推奨されている、魚類の選択と調理法に従うよう求めている。
[Mod.EP-東南アジア肝吸虫 _Opistorchis_ は、ロシアに広く分布している。政府のデータが望まれる。詳しい生活環に関しては、20030822.2118 および CDC のウェブサイトを参照]
[Mod.NR-ロシア内で最も多い _Opistorchosis_ のタイプは、_Opisthorchis felineus_ である]

● ラッサ熱 南アフリカ、ナイジェリアから

PRO/AH/EDR> Lassa Fever - South Africa ex Nigeria 20070222.0657
 投稿者 南アフリカ国立健康研究局・感染症研究所・特殊病原体部 Janusz Paweska 、2月22日。
2007年1月にナイジェリアの Taraba 州 Jalingo 村のワクチンキャンペーンに参加していた、ナイジェリアの Abuja 在住の、46才の公衆衛生の医師が、2007年2月6日に発病した。同10日、国立 Abuja 病院に入院後、腹部の圧痛、発熱、軽度の肝酵素の上昇を認めた; 白血球および血小板の減少も伴っていた。マラリアとウイルス性肝炎は否定された。抗生物質による治療により、4日目に解熱したが、同 15日になって、嘔吐、全般性の間代性けいれん、上肢の微少出血、静脈穿刺部位からの出血、意識混濁が見られた。その2日後より、腎不全のため緊急透析が開始され、同 19日に南アフリカのプレトリア Pretoria の病院に緊急移送されることとなった。ラッサ熱が疑われ、同 20日に検体が国立感染症研究所特殊病原体部へ送られ、RT-PCR 法と血清学的検査により、ラッサウイルスが同定された。ラッサウイルス感染は、宿主である自然界の齧歯類からヒトに感染し、致死率の高い出血熱の原因となる。ラッサ熱は西アフリカで土着感染し、シエラレオネ、ギニア、リベリア、ナイジェリアからの報告がある。他の地域へのラッサウイルスの輸入例の報告は限られている。ラッサウイルスの輸入は、ヒトーヒト感染の可能性があり、有効性と安全性の確立された治療法がないため、公衆衛生上問題となりうるが、実際の輸入例からの感染拡大のリスクは低いことが判っている。プレトリアの病院に入院中のラッサ熱患者は、隔離されて治療中である。病状は安定している。南アの保健当局はウイルス感染拡大に対して必要な全ての対応策を実施している。患者と接触のあった医療従事者らは、明らかな感染暴露のある特別な事例はないものの、医療監視下におかれている。ナイジェリア医療当局とWHOは、この症例についての報告を受けている。
[Mod.TY-米国 CDC の特殊病原体部門の、ラッサ熱ファクトシートからの引用 風土病感染が発生(病気が常在) しているアフリカの地域では、ラッサ熱は有病と死亡の重要な原因である。ラッサ熱は、ウイルスに感染した人の約 80% は、軽症だったり、症状が認められなかったりする一方、残りの 20% の人では、重症の多系統疾患となる。ラッサ熱は、時折流行の形で発生し、その際には致死率が 50% に達することがある。ラッサネルは西アフリカの各地で土着感染している。ギニア、リベリア、シエラレオネ、およびナイジェリアで、確認されている。しかし、ウイルスを伝播する種の齧歯類は、西アフリカ全体に存在するため、疾患の地理的分布が、実際はこの地域の他の国々に拡大する可能性がある。西アフリカでラッサウイルスに感染する患者数は、およそ 10万から 30万人で約 5千人が死亡していると見られている。残念ながら、患者のサーベイランスの統一性がなく、この推定値はおおざっぱなものとなっている。シエラレオネとリベリアの一部の地域では、入院患者の 10-16% がラッサ熱に感染しており、地域住民に対するこの疾患の深刻な影響を示すものとして知られている。マストミス属の齧歯類が保有宿主であり、その写真がある]

● ボツリヌス中毒 カザフスタン
PRO/EDR> Botulism - Kazakhstan (Mangiustauskaya): RFI 20070222.0655
 情報源 Regnum [trans.、URL なし]、2月20日。
[通信社が入手した] 情報によると、ウズベキスタンの 6人が、2007年 2月18日、カザフスタンのマンギスタウスカヤ Mangiustauskaya 州の感染症病院に[ボツリヌス中毒のため]入院した。この情報は、カザフスタン非常事態省からの情報である。同省は、この 6人が 17才から37才までの男女であると伝えている。疫学調査担当局は、中毒の原因は、劣化した食品である。
* Mangiustauskaya(あるいは Mangghystau) 州の中心は Aqtau で、南西部のカスピ海沿岸

● 髄膜炎菌性疾患 ブルキナファソ コートジボワール ウガンダ

PRO/EDR> Meningococcal disease update 2007 (08) 20070222.0654
[1] ブルキナファソ:Crescent Societies (IFRC)、2月22日。
ブルキナファソ保健省と WHO によると、国内で髄膜炎の感染流行が発生している。これまでに、1300人以上が報告され、142人が死亡している(致死率は 10% 超)。8つの保健管区が直接の影響を受けている; Banfora, Batie, Dano, Hounde, Nanoro, Ouargaye, Sapouy および Titao。保健省は、流行の閾値を超えた患者数の発生している Ouargaye および Banfora 地区における髄膜炎感染流行発生を宣言した。警告レベル(人口10万対患者5人)の地区としては、Batie and Dano (南西部), Hounde (西部), Sapouy (南部), Nanoro (中南部), および Titao (北部)である。以下、対応策、西アフリカの髄膜炎ベルト meningitis "belt"、髄膜炎菌がくしゃみやせきなど、呼吸器に関連した排出物で感染することなど
[2] コートジボワール (Bouake):RIN (Integrated Regional Information Networks) 、2月21日
コートジボワールの保健当局は、国を二分した 4年以上続く内戦でインフラが破壊された、国内北部で発生した髄膜炎の感染流行を報告した。2007年 2月5日、Bouake 市地区病院の細菌性髄膜炎の患者は 36人で、6人が死亡したことが、国連人道主義調整事務所 (OCHA) により報告された。以下、WHO と保健省による対応策、コートジボワールが政府の統治する北部と反政府軍の南部に分断されているが、反政府軍統治下の南部 Bouake において、保健省は妨害されることなく WHO と共に対策に当たっていること、UNICEF による 2007年初となる Boundiali and Odienne 地方の 7症例の報告、2006年コートジボワール全体の髄膜炎患者は、死者 20人を含め 83人であったことなど
[3] ウガンダ (West Nile):AllAfrica.com and New Vision (Kampala)、2月20日
2007年 2月19日に保健大臣は、ウエストナイルに到着し、髄膜炎菌に対するワクチンの一斉接種の状況を視察した。Aura で 2006年 12月27日に患者第 1例が報告されて以来、2000人以上の患者が報告され、65人が死亡した。 Nebbi, Nyadri, Koboko, Moyo, Yumbe, and Adjumani 地方にも波及し、毎週の患者発生数 10人の閾値を超えている。Arua 地区では患者数の減少が見られていると、地区衛生部長が述べた。隣国今後民主共和国での髄膜炎菌流行が新たな脅威であると述べた

● ブドウ球菌性食中毒、デザート カナダ
PRO/EDR> Food poisoning, staphylococcal, dessert - Canada: alert, recall 20070222.0653
 情報源 Toronto Star、2月20日。
カナダ食品監視局 (CFIA) は、冷凍のクレームブリュレ frozen creme brulee [濃厚なカスタードをベースとし、その上にハードキャラメルの層が乗ったデザート]による、190人近い食中毒の疑いがあるとして、国民に注意を促している。ケベック Quebec 州 Selection du Pattisier 製の Cranberry Creme Brulee パック slabs にブドウ球菌毒素が混入されている疑いがもたれている。州内に流通しているが、カナダ国内全体の店頭に置かれている可能性がある。同社は製品の回収を開始し、当局は購入した消費者に接種しないよう呼びかけている。黄色ブドウ球菌の混入した食品は、外見やにおいでは判断できず、毒素は通常の調理温度では破壊されにくいとされている。
関連商品のロットコードは
Selection du Patissier, frozen Cranberry creme brulee slab, 7.4 kg. (16.31 lbs) ケース 2 x 42 個入り bearing item number 00208 and UPC 1 06 22267 00208 4.
個包装のパック individual slab 、3.7 kgパッケージ入り、bearing item number 00208 and UPC 6 22267 00208 7
[Mod.LL-米国 FDA 食品医薬品監視局の、有害細菌手帳の中のブドウ球菌性食中毒の項の紹介: 潜伏期間 4-8 時間、嘔吐と微熱を起こすとされている]


● 集団中毒 カンボジア
PRO/EDR> Mass poisoning, fatal - Cambodia: RFI 20070222.0650
 情報源 Radio Australia、2月21日。
数百人が発病し、カンボジアの医療担当者によると、原因は、カンボジア北西部の旧クメールルージュ Khmer Rouge [* 以前存在した共産政治勢力] の拠点での集団中毒とされている。600人以上がプノンペンの北西約 400kmにある、Bos Thom 村で発病している。地域で唯一の水源である池の水を飲んで、6人が失明したと伝えられ;他の患者らは胃痛、発熱、下痢を発症した。自然の原因で池の水が中毒性を帯びたのか、意図的な汚染によるものであるのか、明らかになっていない。この地域には、約 180世帯が暮らしており、旧クメールルージュの多数の戦闘員の自宅であると、AFP は伝えている。
[Mod.TG-失明という臨床症状から直ちに思い浮かべるのは、メチルアルコールである。しかし、メチルアルコールで発熱することは少ない。発熱と下痢からは、より、細菌性またはウイルス性の感染症が想起される。どのような毒物が原因であったのか判明するまでそれほど手間はかからないだろう。検査室での確定や信頼できる報告を期待する]

● 鳥インフルエンザ パキスタン、中国 香港、ロシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza (40): Pakistan, China (Hong Kong), Russia 20070222.0658
[1] パキスタン:Dailytimes.com.pk、2月20日
検査室において、首都動物園の鳥インフルエンザ確定
検査結果により、2007年 2月12日から 19日までに Marghazar 動物園で 24羽のトリが死亡した原因が H5N1 型鳥インフルエンザウイルスであったことが確認されたことが、2007年 2月21日に内務相宅での会議で明らかになった。国立家禽疾患委託研究室は、死亡したトリの鳥インフルエンザに関する検査を施行し、H5N1 型鳥インフルエンザウィルスを確認した。動物園の関係者らは、スクリーニングと消毒、鳥類の隔離を行い、2月20日以降死亡例は発生していない。園関係者らのスクリーニングも行われている。
[Mod.AS-パキスタンでは、3カ所の高病原性鳥インフルエンザ感染流行の中心がある; イスラマバード、Rawalpindi および Mansehra 地域である。2007年 2月17日の Pakistani daily DAWN オンライン版によると、「(イスラマバード行政関係者の話として)この感染流行は青天の霹靂というわけでは決してなく、Marghazar動物園長は、イスラマバード市内のある陸軍士官宅のペットのトリが 2週間前に多数死亡したことを受け、予防策をとるよう警告を発していた。」 
WHO 2月21日現在の家禽と野鳥の鳥インフルエンザのワールドマップ
[2] 中国 (香港): Hong Kong Information Services Department、2月21日。
Sham Shui Poの死鳥で、H5N1陽性
Sham Shui Po のPak Tin Estate において発見された、1羽のチョウゲンボウ common kestrel が、H5N1陽性であったことが確認されたことが、農業水産業保護局により明らかにされた。この死鳥の死骸は、住宅部請負業者によって拾われ、2月17日に同局に持ち込まれた。鳥インフルエンザ感染予防のため、個人的な衛生遵守が望まれる。
[Mod.AScommon kestrel (_Falco tinnunculus_) は、タカ科 falcon family _Falconidae_ (order _Falconiformes_) に属する、やや小型の猛禽類である
ワシタカ科の 9(または10) 種類の H5N1型(鳥インフルエンザ)に感染した種のリスト
_Accipiter gentilis_, Northern goshawk
_Accipter trivirgatus_, Crested goshawk
_Buteo buteo_, Buzzard
_Buteo lagopus_, Rough-legged buzzard
_Falco cherrug_, Saker falcon
_Falco peregrinus_, Peregrine falcon
_Gyps sp?_, "wild vulture"
_Ichthyophaga ichthyaetus_, Grey-headed fish-eagle
_Spilornis cheela_, Serpent eagle
_Spizaetus nipalensis_, Crested hawk-eagle.]
[3] ロシア:Reuters Alertnet、2月22日
ロシアで、モスクワ近郊の3農場の鳥インフルエンザ確定
ロシアの獣医学当局は、首都近郊の 3農場で感染が疑われていた、高病原性 H5N1型鳥インフルエンザウィルスの感染流行を確定したと、2007年 2月22日に明らかにした。「新たな発生はないが、感染源が、1カ所の同じ場所までたどることが出来る、同一パターンの一部であったと述べた。2007年 2月、モスクワ地方と隣の Kluga 地方および北コーカサスの Adygera 共和国の 8地区の小農場でトリの死亡が報告された。2月22日の時点で、H5N1型鳥インフルエンザウィルスは、モスクワのペット市場、モスクワ地方の 7つの地区、Adygeya において公式に確定された。Dmitrob 地区と Kaluga 地方の確定はまだなされていない。衛生当局は、モスクワ地方の全ての感染流行が、過去2週間に、一般に "Ptichka," あるいは "Birdie" と呼ばれる、Sadovod 市場で購入されたトリと関連することを突き止めた。このモスクワ地方の感染流行は、2007年のロシアで 2件目の鳥インフルエンザ流行で、モスクワにこれほど近くで発生したのは初めてのことである。第3の感染流行発生地、 Adygeya はその全周囲を、2007年ロシアで最初となる 1月の感染流行で、H5N1 により 3農場で家禽が死亡した、Krasnodar 南部地方に囲まれている。Adygeya でのウイルス感染流行は、冬期にこの地域に営巣する野鳥によるものと考えられると述べられた。ロシアにおいて、ヒトでの感染は発生していない。以下、市民への注意、トリの処分、世界での経緯など。
[Mod.AS-Adygea (or Adygeya) は旧 Adyge 自治区で、構成共和国(1990年成立、人口43万5千)であり、大コーカサス北部山麓の、欧州ロシア南東部 Krasnodar 地方の飛び地である]

● 原因不明の大量死、マガモ カナダ
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, mallard ducks - Canada (AB) 20070222.0651
 情報源 CBC.Ca、2月21日。
野生動物保護グループが、カルガリー Calgary で大量のカモが死亡したことで、警告を行っている。アルバータ Alberta 州野生動物保護研究所のボランティアたちは、2007年 2月19日に、カルガリーの北西部 Nose Creek および Country Hills Boulevard 近くで 65羽の死亡したマガモ mallard を発見した。ボウ Bow 川沿いのいくつかの場所で、さらに 3羽以上のカモが死亡したとの報告を受けていると、広報担当者が述べた。(カナダの野鳥で確認されていないので) 高病原性の、H5N1型鳥インフルエンザによる可能性は低いとしている。以下、カナダ食品監視局での死後剖検の予定など。
(→2月25日)

● 馬ヘルペスウイルス 米国
PRO/AH/EDR> Equine herpesvirus - USA (multistate) (05): VA 20070222.0649
 情報源 Daily Press.com; Associated Press report、2月21日。
バージニア州技術専門研究所 Virginia Polytechnic Institute と、同州 Leesburg にある州立科学大学 State University's (Virginia Tech) 馬医療センターおよび州北部の農場1カ所は、馬ヘルペスウイルス(EHV-1) の神経系感染症発生が疑われたため、州の定める検疫下におかれていると、 2007年 2月21日当局者が明らかにした。以下、EHV 感染の症状の説明など。