2010年10月3日

狂犬病 インドネシア,米国 インドから MMWR

● 狂犬病 インドネシア,米国 インドから(2件)
インドネシア
PRO/AH/EDR> Rabies, human - Indonesia (13): (Bali) 20101003.3583
 情報源: The Bali Times、2010年10月2日
Gianyar man dies of rabies
Tegallalang in Gianyar の男性1名が、2日、狂犬病 Rabies により病院で死亡した。Gianyar は、イヌの殺処分をせず、イヌへのワクチン接種のみで狂犬病に対応している the 2 regencies のうちの1つである。Banjar Taro Kaja in Tegallalang 在住のこの43才の男性は,the Sanglah rabies team により狂犬病と診断された。関係者によると病院に到着後まもなく死亡した。この男性は2か月前に右足を咬まれていたが、放置していた。これまで  Gianyar or neighbouring Bangli regency において狂犬病が報告されたことはなかった。2年前にはじまった Bali における outbreak でおよそ100人が死亡している。

米国 インドから 2009年
PRO/AH> Rabies - USA: (VA) ex India, 2009 20101003.3585
 情報源: MMWR Weekly 59(38);1236-1238 、2010年10月1日
2009年10月29日、the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) に対し the Virginia Department of Health (VDH) から、狂犬病が疑われる同州在住の42才の男性に関する報告が寄せられた。感染症医からも、確定診断の依頼と the Medical College of Wisconsin に相談した上での the Milwaukee protocol による暫定的な治療開始の報告が入っていた。the patient's exposure history, clinical course, and treatment について報告し、post-exposure prophylaxis (PEP 曝露後接種) を必要とする濃厚接触者の同定についても記述する。

● 炭疽 ロシア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Russia (03): (KD) 
Archive Number: 20101003.3589
 情報源: News agency RBC [in Russian]、2010年9月28日
Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] 当局からの報告によると、最近発生した Krasnodar の1か所の農場の炭疽 Anthrax 感染流行の原因は、以前に動物を埋葬した場所から運ばれた土壌であった可能性があることが指摘されている...当局は、この "Uspensakya" 農場で9月10日-27日の間に、ウシ154頭、子牛60頭の感染が発生したと報告していた。

● 東部ウマ脳炎 米国
PRO/AH/EDR> Eastern equine encephalitis - USA (33): (MI) human, equine 20101003.3587
 情報源: The Detroit News 、2010年10月2日
2010年、州内で130例のウマの感染が発生し、30年ぶりの感染流行となっていることが、ミシガン Michigan 州当局により、9月30日に明らかにされた。ヒトの感染はまれであるが、8月に、3人の患者の感染が確認されている。

● ウエストナイルウイルス ロシア
PRO/AH/EDR> West Nile virus - Eurasia (09): Russia (VG) 20101003.3582
 情報源: News agency "Kawkazski Uzel" [in Russian]、2010年9月23日
The West Nile [WN ウエストナイル] virus infectionによる、Volgograd oblast の有病率は減少しつつある。2010年に発生した患者のほとんどがこの地域から報告されている。2010年、ロシア国内の患者数は480人に達し、当局 Rospotrebnadzor [Russian Federal Agency for Protection of Customer Rights and Human Welfare] は、先週の患者数が50人であり、22日はわずか8人であったと報告している。 大多数の患者が Volgograd oblast (393人) からの報告で、以下,53 cases in Rostov oblast, 25 in Voronezh, 6 in Astrakhan and one in each: Kalmykia, Krasnodar and Chelyabinsk の報告があった。

● チクングニア熱 インド
PRO/EDR> Chikungunya - India: (MH) 20101003.3581
 情報源: Hindustan Times、2010年9月28日
The Brihanmumbai Municipal Corporation's health department 当局は9月に市内の3つの地域 -- Kurla, Dharavi and Goreagon (East) -- で25例のチクングニア熱 chikungunya [virus infection] 患者が発生したと報告した。
[Mod.TYー Brihanmumbai Municipal Corporation (BMC) はムンバイ Mumbai 市を統治する the civic body である。9月29日発行の The Times of India ではプネ Pune 市 [同じくMaharashtra state] で 41 cases of chikungunya virus infection.が発生したと伝えている]

● サルモネラ感染症 米国
PRO/AH/EDR> Salmonellosis - USA: (IA, NE, OK) RFI 20101003.3580
 情報源: NewsOK 、2010年10月2日
The Oklahoma(オクラホマ州)で起きたサルモネラ感染症 salmonellosis outbreak による患者は、3つの郡の15人に増えた。州当局の調査では他に Iowa(アイオワ) and Nebraska(ネブラスカ Nebraska )の2つの州にも、同じサルモネラ菌の感染が拡大した可能性があることが認められた。これらの州からの患者報告はわずかに2例に留まっている。elementary-age children の2例を含め、the Mustang School District in Canadian Countyでは合計12例が確認されている。Oklahoma County でも入院中の1名を含む2名の患者が発生した。Carter County では若年者1名がサルモネラ感染症と診断されている。現在まで、感染源は確認されていない。

● クリミア・コンゴ出血熱 パキスタン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Pakistan (05): (NW) 20101003.3579
 情報源:The News, International 、2010年10月2日
Tests confirm Abbottabad doctor died of CCHF
the Ayub Teaching Hospital (ATH 教育病院) で発生した,研修医の原因不明の死亡は、クリミア・コンゴ出血熱 Crimean- Crimean hemorrhagic fever (CCHF) によるものであったことが確認されたと、1日病院関係者が述べた [20100927.3505]。the National Institute of Health (NIH) からの検査結果報告により、CCHF ウイルス感染が確定診断された。この医師は勤務のため、洪水の難民らのための Bisham(Shangla district)の医療施設で一晩を過ごし、ウイルスに感染して死亡した。この医師の兄弟にも、間欠的な発熱と血小板減少を伴う、同様の症状が見られている。

● 原因不明の疾患、鳥類 オーストラリア
PRO/AH/EDR> Undiagnosed illness, avian - Australia (03): (NT Northern Territory*) multiple etiology 20101003.3591 [* のち,NSW に訂正された]
 情報源: The Manly Daily 、2010年9月24日
2010年8月に Manly Vale で9羽のrainbow lorikeets [インコ parrots] が死亡して発見されたのは、 human "kindness(お節介)" が原因だった。the Environment Department が行った毒物検査では、死亡の原因は毒物ではなく、このうちの1羽の gizzard(砂嚢)に大きなパンの塊(huge lump of bread)が入っていた。

● ココアの病気,原因不明の疾患 カメルーン
PRO/PL> Undiagnosed disease, cocoa - Cameroon: (SW) 20101003.3584
 情報源: Forex/Reuters 、2010年9月30日
カメルーン国内で最もココア栽培の盛んな地域を the roots of cocoa trees を破壊する原因不明の病気が襲っている。the northeastern slopes of Mount Cameroon から、この被害が始まった。