2010年12月11日

原因不明の疾患 タンザニア,フィジー 小児

● 原因不明の疾患-タンザニア
PRO/EDR> Undiagnosed disease - Tanzania: (KA Kagera), RFI
Archive Number: 20101211.4413
Journalists stricken by 'mysterious' disease

 情報源 Daily News online, Tanzania、2010年12月11日。
The Kagera Region でジャーナリスト2名が原因不明の病気に罹り、1か月以上たった今も一部に麻痺が残っている。the Tanzania Broadcasting Corporation (TBC) の記者と、free-lancer with Radio Free Africa/Star TV である。10月31日の選挙の数日前に the Radio Free Africa reporter がはじめに発病 (stroke) し、その数日後に TBC の記者が同じ症状に倒れた。stroke は医学用語では cerebrovascular accident (CVA 脳血管アクシデント、脳卒中) と呼ばれ、脳血栓形成による急性脳機能不全の結果生じるものである。The Kagera Region [of Tanzania] は、隣接するコンゴ民主共和国で発生したポリオに対し high polio alert が出されている。
[Mod.CP- 感染症なのか、それぞれの脳卒中様疾患には関連性がないのか、記事でははっきりしない。現在、原因不明の疾患が発生しているウガンダ北部と、このタンザニアの  Kagera region の近接性も、コンゴ地域でのポリオ再興同様、注意に値する。ジャーナリスト 2人の症状は、ウガンダの患者らの症状と言うよりは、予防接種を受けていない成人でのポリオの症状に一致する]
地図 the regions of Tanzania, showing the Kagera region in the north, adjacent to Uganda 

● 原因不明の病気、小児-フィジー
PRO/EDR> Undiagnosed illness, children - Fiji: RFI 20101211.4411
[1] Mystery illness attacks children
 情報源 Radio Fiji, FBS 、2010年12月10日。
小児の間に原因不明の病気が流行していることから、保健省は保護者らに対し特に注意を払い子どもの体調がおかしい場合には直ちに医療機関を受診するよう呼びかけている。このウイルス感染症による入院患者は、2010年10月以降1か月に最大30人を数え、水痘や疥癬に似た症状が見られるという。一般的な子どもの症状には、高熱、発疹、掌・足底・口周囲の水疱と、重症例でのけいれんなどがある。直接の接触により、ヒトの間に伝播すると説明されている。
[2] Malaga [?] illness
 情報源: The Fiji Times online 、2010年12月11日。
保健省の当局者は、発熱後1-2日で、有通性の赤く小さな水疱が口内に出現し時に潰瘍化すると説明した。説明によるとこの sores は、舌、歯肉、頬部粘膜に形成され、痒みのない皮疹を伴う。発疹は平坦または膨隆した赤点で、水疱となることもあり、主に手掌と足底、臀部や外陰部に出現する。一部の患者は、口だけに発疹が見られるものもある..水痘や疥癬と間違われる可能性がある ... WHO の協力によりメルボルンに検体が送付されている。専門家らは直接の接触による感染伝播が起きていると見ている。鼻や咽頭の分泌物、唾液、水疱内容液、便などからウイルスが検出されており、ほとんどが、手洗いをしないことで感染が広がるケースであると説明されている。
[Mod.CP- 今のところ原因不明とされているこの疾患の症状は hand, foot and mouth disease (HFMD 手足口病) に非常に似ている]

● 口蹄疫-韓国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - S. Korea (15): (KB), spread 20101211.4414
Additional FMD-affected livestock reported
 情報源: Korea Times 、2010年12月11日。
政府当局は11日、国内南部の Yeongju, North Gyeongsang Province のウシ農場1か所のウシで、新たに口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) が確認されたことを明らかにした。

● 鳥インフルエンザ (61): 韓国 H5N1 OIE
PRO/AH/EDR> Avian influenza (61): South Korea (CB), H5N1, OIE 20101211.4410
Highly pathogenic avian influenza, Korea (Rep. of)
 情報源: OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2010; 23(49) 、2010年12月10日。
感染開始時期 2010年11月29日
前回流行時期 2008年5月15日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus Serotype H5N1
新たな感染流行
発生地 Chunpo-ri, Chunpo-myun, Iksan city, Cholla-Bukdo
感染した種 野鳥 Wild species
Susceptible 39
Cases 1
Deaths 0
Destroyed 0
Slaughtered 0

● アデノウイルス出血病、シカ-米国
PRO/AH/EDR> Adenovirus hemorrhagic disease, cervids - USA (02): (OR) 20101211.4409
Deer Affected by Disease 
 情報源: KBND.com 、2010年12月9日。
Oregon Department of Fish and Wildlife (ODFW オレゴン州魚類野生動物局) 当局者によると、以前と比較して、adenovirus hemorrhagic disease により死亡するシカの頭数が増えている。一旦感染すると、救う手だてがないと述べた... この病気はシカだけに感染し、家畜は感染しない。 感染したシカのほとんどが死亡する。6-7年前に、Crooked River Ranchd で大きな流行が発生したと述べた。
関連項目 20100821.2923