2011年5月27日

Jamestown Canyon virus-米国
大腸菌感染症 O104-ドイツ、EU
手足口病-クロアチア ECDC
狂犬病-米国 (02) ヒト、生存例

● Jamestown Canyon virus-米国
PRO/AH/EDR> Jamestown Canyon virus, human - USA: (MT)
Archive Number: 20110527.1630
 情報源 UPI.com、2011年5月27日。
Montana 州で初めてとなる Jamestown Canyon virus infection の患者が確認されたことで、同感染症は以前考えられていたよりもより広い地域に感染が広がっている可能性が示唆されると、当局者が述べた。the Centers for Disease Control and Prevention's Morbidity and Mortality Weekly Report の中で、今よりも頻繁に Jamestown Canyon virus surveillance を行い、West Nile virus 以外の蚊族媒介性ウイルスによるヒトの健康影響を調べる必要があると述べられている。モンタナ Montana 州で5月に1例 a human Jamestown Canyon virus infection の発生が確認されたことは、春から初霜 1st freeze までウイルス感染伝播が続いていて、以前から West Nile virus だけに注目して考えられていた期間より、さらに長期間にわたって蚊族媒介性疾患のリスクが存在することを意味する、と報告ではまとめられている。"Jamestown Canyon virus は、基本的には、北米のシカと蚊族の間で感染が繰り返されているが、ヒトに感染することもある。ただし、その発生は極めてまれで、米国内では the Midwestern and northeastern states に限局されている。" 保健当局者の話によると、ヒトでの感染報告の多くが軽症例であるが、髄膜脳炎などの中等症から重症の中枢神経系疾患の報告もある。
[Mod.TY- Jamestown Canyon virus (JCV) in Montana が発生しても不思議はない。JCV は 1961年に Jamestown Canyon, Colorado で捕獲された蚊族群 a pool of 9 _Culiseta inornata_ mosquitoes の中から初めて検出され、その後米国東部および中西部の広い範囲に広まった。Boreal _Aedes_ and _Ochlerotatus_ mosquitoes が主要ベクター the primary vectors となっている。他の California serogroup Orthobunyaviruses のように、経卵ウイルス感染も頻繁におこるため、春にすでにウイルス感染した状態のメスの蚊が新たに発生し、すぐにウイルス感染が始まることとなる。増殖宿主は White-tailed deer, _Odocoileus virginianus_ である。20040807.2171 で指摘されていたように、ヒトの病気として JCV は忘れられがちである。following references: 5件あり]

● 大腸菌感染症 O104-ドイツ、EU(2件)
PRO/AH/EDR> E. coli O104 - EU (03): (Germany, EU ex Germany) alert 20110527.1629
[1] WHO report
 情報源 WHO Outbreak Reports、2011年5月27日 FORTH
ドイツの重篤な疾病のアウトブレイクでは、5月の第2週以降 276例の溶血性尿毒症症候群 (HUS) の症例が報告され、このうち3人の女性が死亡した。腸管出血性大腸菌 (EHEC) と呼ばれる一群の大腸菌は、志賀毒素またはベロ毒素と呼ばれる毒素を産生し、ベロ毒素産生大腸菌 (VTEC) とも呼ばれる。最新の患者の発生は 5月25日で、スウェーデンでも、集中治療が必要な 2症例を含む 10症例の HUS が発生している。発症者は全て最近ドイツに渡航し、そのほとんどが北ドイツを訪問していた。今回のアウトブレイクは次のような点で特殊であった。すなわち、急速に患者が拡大し、通常のハイリスク群である小児や老人ではなく大人の発症が多く (86%以上が18歳以上)、そして特に女性の発症が多いこと (67%) である。血清型 O104 が病原体ではないかと考えられており、感染源は特定されていないが、キュウリである可能性があるため、トマト、キュウリおよびレタスを食べないようにすることと、さらに果物と野菜を取り扱う時には通常の衛生的な処理を行うよう、アドバイスされている ... 治療のために下痢止めや抗生物質を使用することは、症状を悪化させる可能性があるため通常推奨されていない。WHO はドイツへの旅行およびドイツとの通商につき、制限を設けることを勧告していない。
有用な情報
溶血性尿毒症症候群(HUS)は、 ... EHEC 感染によって発症し、HUS を発症するのは EHEC に感染した人のおよそ 10%で、死亡率は 5%と見積もられている。小児急性腎不全の大半がHUSによるものである。HUS患者の 25%に神経学的合併症(痙攣、脳血管の栓塞による発作、昏睡など)が見られ、生存者の 50% 程度に軽度の慢性の腎障害が後遺症として残る。志賀毒素産生大腸菌 (STEC) または腸管出血性大腸菌 (EHEC) は、動物の腸管、主に反芻動物の腸管に見られる大腸菌の中で重篤な傷害を引き起こすもので、ベロ毒素または志賀様毒素 (赤痢菌 Shigella dysenteriae により産生される毒素と類似しているため)として知られる毒素を産生する。STEC は、たとえば生または調理不十分の食肉、生乳などが汚染されたもの、汚染された水、動物との接触や感染者との接触によって伝播する。食品の全ての部分を70℃またはそれ以上に加熱することにより殺菌される ...
[2] 情報源 Agence France-Presse (AFP)、2011年5月27日。
ドイツ国内で270人以上が、スペインから輸入されたキュウリから検出された致死性細菌による重症感染症を発症した。マドリード Madrid (スペイン政府?)は 27日、 "no proof" との主張を発表した。この間、ロシア政府は、ドイツから一切の野菜の輸入を禁止する法案を見当している。ドイツの感染症センターである The Robert Koch Institute は、溶血性尿毒症症候群 haemolytic uraemic syndrome (HUS) により、24時間で新たに60人以上の患者が発生し、ドイツ国内の合計患者数は276人と報告した。少なくとも2人が死亡している。オーストリアでも、ドイツ人旅行者2名が入院となった。この男性らは、ドイツ北部からオーストリアまでの2週間の自転車旅行中に発症した、とオーストリア保健省当局者が述べた。スイスでは、ドイツ北部から帰国した女性1名が感染したと見られることが明らかになっている。ドイツ政府当局は、スペイン産の有機栽培のキュウリが感染源と特定しており、スウェーデン、デンマーク、英国、オランダでも、同菌による食中毒患者が確認されている。しかし、スペイン農業相は、原因と決め付けることは時期尚早であり、農業分野に回復不能のダメージを与えていると非難した ...

PRO/AH/EDR> E. coli O104 - EU (02): (Germany, EU ex Germany) alert 20110527.1620
[1] Eurosurveillance reportLarge and ongoing outbreak of haemolytic uremic syndrome, Germany, May 2011
 情報源 Eurosurveillance edition 2011; 16(21)、2011年5月26日。
2011年5月上旬以来、北部を中心とするドイツ国内で、志賀毒素産生性大腸菌 Shiga toxin-producing _Escherichia coli_ (STEC) 感染により、溶血性尿毒症症候群 haemolytic uremic syndrome (HUS) と血性下痢を発症する患者の数が、非常に増加している。EU 内の他国から、この地域を旅行し発病した患者が報告されている。Hamburg における、症例対照調査の初回結果報告によると、生のトマト、キュウリおよびリーフサラダの摂取と疾患の発生の間の関連性が示唆さされた。5月上旬以来、ドイツ国内で異常な数の HUS 患者の発生が報告されているが、今回、26日時点の暫定的な調査結果を報告する ... HUS についての説明 ... ドイツ国内では例年、およそ1000例の有症の志賀毒素 (=ベロ毒素) 産生性大腸菌 Shiga toxin (syn. verotoxin)-producing _E. coli_ (STEC/VTEC) による感染患者が発生し、約60例の HUS が報告されている。患者のほとんどが5才未満の幼児で、2010年は 2例の HUS による死亡が発生した。STEC は人獣共通感染症で、保有宿主動物とされる、ウシ、ヒツジ、ヤギなどの反芻動物との接触によって、糞口感染や(食品や水を通じ)経口感染する。また、直接 from person to person (smear infection) の感染伝播もある。STEC の潜伏期間は2から10日間で、消化器症状の発症から消化管性 enteropathic HUS までの時間差は、約1週間である。
 -Outbreak description;The table [see source URL above]・HUS による死亡 (80歳代と20歳代の女性計2名)
 -Laboratory investigations;an _E. coli_ strain of serotype O104 : Shiga toxin 2 (vtx2a, EQA nomenclature 2011, WHO Centre _E. coli_ SSI Copenhagen)- producing, intimin (eae)-negative, and enterohaemolysin (hly)-negative.: 三世代 cephalosporins への高度耐性 (through extended
spectrum beta-lactamases, ESBL, CTX-M-type), trimethoprim/sulphonamide and tetracycline で最も顕著だった他の抗生剤への耐性など
 -Investigation into the source of infection;単一のレストランや食料品による可能性は除外されている
 -Evaluation of the situation
 -Recommendations for consumers and patients; abstain from consuming raw tomatoes,cucumbers, and leafy salads, especially in northern Germany,
[2] News report
 情報源 Deutsche Welle, Agence France-Presse (AFP) report、2011年5月27日。
ドイツ国内の大腸菌感染流行は、27日にも新たな患者の報告があり、拡大が続いている ... 
[3] European Commission report
 情報源 Agence France-Presse (AFP)、2011年5月26日。
スペイン産のキュウリが、ドイツ国内の _E. coli_ [O140] 感染流行の原因の一部であることが確認された、と26日に欧州委員会が発表した
関連情報 FORTH/ECDC 2011年05月26日より
5月22日、ドイツはSTECによるHUSと血性下痢の患者数が、非常に増加していると報告した。4月末以来、138件のHUS症例が報告され、症例の大多数は成人で、うち女性が2/3以上を占めており、2例のHUS患者が死亡した。 暫定的な診断検査で、血清型O104(志賀毒素2-陽性、eae陰性)が原因となった病原体である可能性が示されている。現在、生乳や肉がアウトブレイクに関連しているという推定されていない。ほとんどの症例が、北ドイツ(主としてハンブルク、北ローワーザクセン、メクレンブルク- 西ポメラニア)出身者か、そこに旅行したことがある人である。EUではスウェーデンだけが、STECとHUS症例の異常な増加を報告しており、ドイツとの関連性が調査されている ... 
[4] 英国: 新たな輸入感染患者
 情報源 Daily Mail、2011年5月27日。
ドイツ国内で5人が死亡している大腸菌感染に関し、英国内で2人が感染と診断された。この英国内の2人の患者は、自国へ帰国後、英国内に戻り発病したドイツ人であるが、英国内での二次感染は確認されていない。

● ハンタウイルス-米国
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2011 - Americas (27) USA (NM) 20110527.1625
 情報源 The Daily Times、2011年5月24日。
Torrance-County の35歳の男性1名が、ハンタウイルス Hantavirus 感染により死亡したことが、23日当局 the New Mexico Department of Health から発表された。2011年のニューメキシコ New Mexico 州の住民としては、2例目の死亡例となった。McKinley County の51歳の女性1名が1月に死亡している [20110124.0289] ... ハンタウイルスは、ヒトからヒトに感染することはない [南米の Andes virus を除く]。McKinley County では、2010年に2例のハンタウイルス感染の非死亡例が発生しているほか、2009年には New Mexico で4例 (非死亡例)、2008年には2例の死亡例が発生した。1975年以来、州内のハンタウイルス感染は 86 例を数え、全米のどの州よりも多い。このうち、8例が San Juan County 、35 例が McKinley county で発生している。
[Mod.TY- Sin Nombre virus と考えられ、げっ歯類の宿主は _Peromyscus maniculatus_ である]

● 手足口病-クロアチア ECDC

PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Croatia: (ZG) childcare centre 20110527.1624
Outbreak of hand-foot-mouth disease caused by coxsackie A16 virus in a childcare centre in Croatia, February to March 2011
 情報源 Eurosurveillance edition 2011; 16(21)、2011年5月27日。
要約 
クロアチア北部 Zagreb county の幼稚園で発生した、手足口病 hand-foot-mouth disease (HFMD) 感染流行について報告する。このセンターでは、合計11例の HFMD 感染が発生し、地域内の近隣地区からも9例の感染が報告された。11人の有症または無症候性の患児の検体から、コクサッキーウイルス Coxsackie A16 virus [CA16] Coxsackie A16 virus が分離された。いずれの患者も後遺症なく回復した
[Mod.CP- コクサッキーウイルス Coxsackie viruses は、newborn mice へ対する感染の影響 (症状)により coxsackie A(マウスに対し筋障害、麻痺、死亡を引き起こす) と coxsackie B (臓器障害は起こすが、重症化は少ない)の2つのグループに分類されている。 Type A viruses は、ヘルパンギーナ herpangina (口腔、咽頭、手足など身体中の有痛性水疱 blisters) を発症させる。手足口病 Hand-foot-mouth disease (HFMD) は同ウイルスによる感染症の一般名である。欧米の HFMD のほとんどが Coxsackie A 16 により、(10歳以下の) 小児の感染が多いが、成人でも発症することがある。 Type A は、結膜炎を起こすこともある。Type B viruses は、流行性胸膜痛 epidemic pleurodynia の原因となるが、Pleurodynia は別名 Bornholm disease とも呼ばれている。A B 両タイプのウイルスはともに、髄膜炎、心筋炎、心膜炎の原因となるが、これらがコクサッキーウイルス感染により発生することは多くない。糞口感染により感染が拡大することが多いが、時に感染者の飛沫でウイルスが伝播されることもある。食器、オムツ交換台、おもちゃなどについたウイルスによって、他者が感染することもある。あらゆる年齢層に感染が起きるが、大多数は小児である (see MedicineNet.com)]

● 狂犬病-米国 (02) ヒト、生存例

PRO/AH/EDR> Rabies - USA (02): (CA) human, survival 20110527.1619
 情報源 The Journal, Humboldt County, California、2011年5月26日。
Willow Creek の少女1名が、致死性の (Rabies 狂犬病)ウイルス感染後に生き延びた、数少ない患者の1人となった。初めは胃の痛みから始まった。Willow Creek で、きょうだい3人といとこ1人とともに、祖父母と暮らしていたこの8歳の少女は、いつまでもおなかのトラブル tummy troubles を訴えたため、祖父が現地医療機関を受診させたところ、医師はインフルエンザだとして、通常の治療である安静と水分摂取を勧め帰宅させた。まもなく少女に、新たに首や背中が痛む症状が発生し、4月30日の3時ごろに祖父を起こした。寝違いだと考え、祖母は寝なおすよう言い聞かせたが、昼間になっても良くならないため、Mad River Hospital に連れて行かれた。医師は検査を行ったが、やはり腹痛や筋肉痛はインフルエンザによると診断し、一旦自宅に戻った ... (昼食から様子がおかしく、水を一口飲んでも嘔吐してしまい、その後麻痺が生じた様子など) ... 翌日、322km 離れた the UC [University of California] Davis Medical Center を受診したところ、狂犬病に感染していると診断された。米国内において、ヒトの狂犬病感染の発生はきわめてまれであり、これは広く飼育動物へのワクチン接種が行われていることによる。当局によると、カリフォルニア州で最後に狂犬病の患者が発生したのは、9年前のことである。今回の女児の症例は、Humboldt County で初めての感染例となった。このウイルス疾患は、中枢神経系を侵し、ヒトへの感染の多くは、感染動物 (コウモリ、スカンクが多いが、どの哺乳類も感染する可能性がある)の咬傷により起きている。感染した後、早ければ9日後に発症するが、1年以上経ってから発症することもある。所初症状は他の疾患と同じ --発熱、頭痛、倦怠感-- だが、病気が進行すると、神経症状が現れる。その現れ方は症例ごとに大きく違っているものの、不眠、不安、混乱、恐水症、部分麻痺、嚥下困難、幻覚などの症状が認められる。通常は、一旦発病すれば、呼吸困難による死亡は避けられない。公衆衛生の医師は、"数年前までは、狂犬病の症例はほぼ100%死亡する、とかなりの確信を持って発言していた" と述べた。ワクチンを接種されていなかったにもかかわらず、狂犬病に感染して助かった初めての患者はウィスコンシン州の症例 Wisconsin teenager で、 薬物による昏睡状態への導入 medically inducing a coma によって、ウイルスと戦う間の脳を保護することで救命されたこの15歳の症例について、2004年に世界中でトップニュースとして伝えられた。UC Davis の医師らによる Humboldt 8-year-old の救命にも利用されたこの方法は the Milwaukee protocol と呼ばれている。
関連項目 20110524.1576
[Mod.CP- 前の報告で欠落していた詳細情報が明らかにされているが、感染源や曝露から発症までの期間については、なおも明らかにされていない。現在の患者の状態も不明である。The Milwaukee protocol は、ヒトの急性狂犬病感染症に対する実験的治療法の1つである。治療内容としては、薬物により患者を昏睡状態に導き、抗ウイルス薬を投与するというものである。コウモリによって感染した a Wisconsin teenager に対し、この治療を開発し成功した、Rodney Willoughby Jr によって命名された。現在までわずか 5人しかいない、それまでにワクチンを接種されたことがなかったが、狂犬病の発病後に救命された、最初の患者となった。the original Milwaukee protocol の治療が行われた患者の、25人中2人が助かっている。このほか 10人が、変法 a modified protocol による治療を受けHealthMap、4人が救命されている。the Humboldt County patient に対する治療法や現在の病状について、さらに詳しい情報が望まれる]

● 鳥インフルエンザ-ベトナム、ドイツ
PRO/AH> Avian influenza (46): Viet Nam, vaccine efficacy, RFI 20110527.1628
Viet Nam halts bird flu vaccination due to new type
 情報源 Reuters、2011年5月27日。ベトナム政府当局は、全国で行っていた、家禽への鳥インフルエンザワクチンの接種を取りやめたことを明らかにした。新たなタイプの H5N1 ウイルスが発生し、ワクチンが無効となったと述べた。"ワクチンの接種後調査の結果によれば、2010年以降、ベトナム国内に a new clade of the H5N1 virus が発生している," と26日の政府声明で報告された。2011年、中国からの輸入ワクチンの使用を計画していたが、動物衛生当局者は the new variety に耐性であると述べた。The new type が発生しているのは、北部と中部沿岸地域および the Central Highlands であると説明されている。南部の地域は現在も、The old type of the virus が感染循環するとされている。ベトナム国内で家禽の the H5N1 virus 感染が初めて確認されたのは 2003年のことである
[Mod.AS- 家禽へのワクチン接種を政策とし、満足すべき結果を出してきたベトナムにとって、報告されているようなワクチンに関する問題は、懸念すべき事項である。2009年のレビューによると、ハイリスク地域を指定して包括的に接種する手法 blanket vaccination などの政府方針が、年2回実施されてきた。使用されたワクチンの大部分が、中国製 A/Goose/Guangdong/96 不活化 oil adjuvant ワクチンである。20050307.0680 も参照されたい]

PRO/AH/EDR> Avian influenza (45): Germany (NW) LPAI, H7, OIE 20110527.1622
Low pathogenic avian influenza
(poultry), Germany、 immediate notification
[1] 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(22)、2011年5月26日。
感染開始時期 2011年5月23日前回流行時期 2010年11月14日
原因ウイルス Low pathogenic avian influenza virus (H7) Serotype: pending 
新たな感染流行
発生地  Bokel, Rietberg, Guetersloh, [North Rhine
Westphalia] 農場
感染した種 鳥類
Susceptible: 20 000
Cases: 4000
Deaths: 0
Destroyed: 20 000
Slaughtered: 0
[2] Three new AI outbreaks suspected
 情報源 Radio Guetersloh [German]、2011年5月27日。
鳥インフルエンザの発生が疑われるとして、新たに3か所の農場が閉鎖された。Rietberg and Rheda-Wiedenbruck の、シチメンチョウ肥育農場1か所と鶏卵用養鶏場2か所が隔離措置となっている。

● 狂犬病-インド、イヌへのワクチン接種
PRO/AH/EDR> Rabies - India (09): (AP), canine vaccination 20110527.1627
Andhra Pradesh Rabies Crisis Update
 投稿者 Lisa Warden、2011年5月27日。
26日、Kakinada で新たに1名が狂犬病の犠牲者となった。新たな狂犬病 Rabies の疑われるイヌによる咬傷が、Visakhapatnam, Hyderabad and Kakinada で発生した。Rajahmundry, Vizianagram および周辺地域では、イヌの捕獲作業が始まっている。ABC [Animal birth control] India teams は、酷暑と豪雨の悪条件下に、Rajahmundry における抗狂犬病ワクチン接種キャンペーンを続けている

● Dourine 媾疫、ウマ-イタリア OIE
PRO/AH/EDR> Dourine, equine - Italy: (SC), OIE 20110527.1626
Dourine, Italy、Immediate notification
 情報源 OIE, WAHID、2011年5月26日。
感染開始時期 2011年5月23日
前回流行時期 1996年
病原体  _Trypanosoma equiperdum_
新たな感染流行
発生地  Scordia, Catania, Sicilia 農場、2件
感染した種 ウマ Equidae
Susceptible 32
Cases 2
Deaths 0
Destroyed 1
Slaughtered 0

● 口蹄疫-カザフスタン: ウシ OIE
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Kazakhstan: bovine, OIE, RFI 20110527.1623
Foot and mouth disease, Kazakhstan
、Immediate notification
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly Disease Information 24 (22), 2011、2011年5月27日。
感染開始時期 2011年5月21日
前回流行時期 2007年7月4日
原因ウイルス  Foot and mouth disease virus、Serotype: Pending
新たな感染流行
発生地  Tinali, Akzholskiy, Akzhaik, Ural'Sk、農村
感染した種Species/ 頭数/ 感染数/ 死亡数/ 廃棄/ 処分
ウシ Cattle/ 550/ 53/ 0/ 550/ 0
ヒツジ・ヤギ Sheep & goats/ 1638/ 0/ 0/ 1638/ 0
感染の原因 新たな動物の導入

 ● BSE-スイス OIE
PRO/AH/EDR> BSE - Switzerland (02): (BE) OIE 20110527.1621
Bovine spongiform encephalopathy, Switzerland、immediate notification (final report)
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(21)、2011年5月24日。
感染開始時期 2011年5月7日
前回流行時期 2011年4月8日
病原体 prion
新たな感染流行
発生地  Lauterbrunnen, Bern 農場
感染した種 ウシ cattle
Susceptible: 80
Cases: 1
Deaths: --
Destroyed: 3
感染したウシ:the total feed ban. 施行の6年前の1995年8月生まれ

● ココアの病気,Frosty pod rot-ラテンアメリカ
PRO/PL> Frosty pod rot, cocoa - Latin America: update 20110527.1617
 情報源 Bloomberg、20111年5月25日。
ラテンアメリカ地域の栽培ココアに、真菌 The frosty pod rot fungus の感染が広がり、問題が深刻化する可能性が出ていることが、the International Cocoa Organization's [ICCO] Laurent Pipitone により明らかにされた。コロンビア、エクアドル、ベネズエラ西部 およびペルーの栽培ココアに、同菌の感染が拡大している。この菌は、2005年に中米からメキシコでも感染が確認されている ...
[Mod.DHA- Frosty pod rot (FPR; also called moniliasis) of cocoa は、真菌の _Moniliophthora roreri_ を原因とし、そもそもは1917年にエクアドルで発生が確認された ... ]
関連項目 20091102.3778