HIV-フランス N type
● HIV-フランス N type,カメルーンから
PRO/AH/EDR> HIV - N type: France ex Cameroon 20111126.3456
[1] Rare strain of AIDS virus moves beyond Cameroon
情報源 Dawn.com, Agence France-Presse report 、2011年11月25日。
原著 HIV-1 group N: travelling beyond Cameroon, The Lancet Volume 378, Issue 9806, Page 1894, 26 Nov 2011;
かつてカメルーンの少数の患者だけで確認されていた、AIDS [acute immunodeficiency syndrome] virus の極めてまれなタイプが、西アフリカ以外にも感染が広がっている可能性が高いことが、25日 The Lancet で報告された。"group N" strain of the human immunodeficiency virus (HIV) と呼ばれるこのウイルスが初めて確認されたのは、1998年の1名のカメルーン女性 AIDS 患者で、その後1万2千人以上の HIV-infected patients living in Cameroon に対して group-N infection の検査が行われたが、陽性と診断されたのは2組のカップルを含む 12 cases にとどまっていた。フランスの医師らから報告された今回の新たな患者は、1月にパリの病院 the Saint Louis Hospital Paris に入院となった57歳男性で、発熱、発疹、リンパ節腫脹、陰部潰瘍の症状があった。高レベルの the HIV-1 "family'' のウイルス' [i.e., Family _Retroviridae_, genus _Lentivirus_, species _Human immunodeficiency virus_] の保有が確認されたが、どのウイルスであるかはっきり分からなかった。2月9日、患者は顔面麻痺を発症し、医師らはさらに詳しい血液検査を行ったところ、the N strain の抗体アッセイ [Fourth-generation ELISA (ARCHITECT HIV Ag/Ab Combo, Abbott, Chicago, IL) was weakly positive, and HIV-1 western blot (New Lav Blot I, Biorad, Paris, France)] に反応が認められた。性行為履歴を調べた医師らは、在留していたトーゴでのパートナーとの接触による the "group N" virus 感染である可能性が高いと見られている。今回の事例は、カメルーン以外の国でも、まれと考えられていたこのウイルスの感染循環があり、厳重な疫学監視が必要であることを示した。患者は重篤な症状だけでなく、CD4 白血球数で示される免疫系の急激な低下 fast-track decline も見られることから、今回の発見は重要である。powerful 5-drug combination of anti-retroviral による治療に反応しているが、今後も予断を許さないと述べられている。Group N may は、チンパンジー chimpanzees から種を飛び越えてヒトに感染が広がったもので、サル HIV the simian equivalent of HIV に汚染された bushmeat の取り扱いを通じて起きたのではないかと考えられている。HIV-1 group の4 sub-types of virus の1つで、ほかに桁外れに多い far the most prevalent M と O および P がある。The P strain は、O and N のように very rare で、2009年に発表された論文によるとゴリラからヒトに感染した (jumped to humans from gorillas) と考えられている。もう1つの minority viral family [species] である HIV-2 も、霊長類からヒトに感染した(have passed to humans from animal primates.)可能性がある。
[2] Experts Confirm 12 Group N Cases Since 1998
情報源 NewsTonight 、2011年11月25日。
[1] と同内容
[Mod.CP- HIV には2種類 HIV-1 and HIV-2 あり、いずれも性行為、血液、または母子感染により感染し、いずれも臨床上は同じ AIDS を発症する。しかし HIV-2 はやや感染しにくい less easily transmitted 傾向があり、感染から発病までの期間も the case of HIV-2 の方が長い。世界的に優位なウイルスは HIV-1 であり、特に断りがない限り HIV といえば HIV-1 ウイルスを指す。あまり多くない HIV-2 type は西アフリカに集中しており、他の地域で発見されることはまれである。The strains of HIV-1 は 4 groups に分類されている: the "major" group M, the "outlier" group O and 2 new groups, N and P である。これら 4 groups は、別々にヒトの間に広がるようになった 4 種類の simian immunodeficiency virus を代表していると考えられている。Group O はアフリカ中西部 west-central Africa に限局し、カメルーンで1998年に発見された group N は極めてまれ extremely rare である。2009 年に1名のカメルーン女性で、ゴリラのウイルス gorilla simian immunodeficiency virus に近い新種ウイルス が発見され,HIV-1 group P と命名された。HIV-1 infections の90%以上が HIV-1 group M によるものである。group M には少なくとも9種類の genetically distinct subtypes (or clades) of HIV-1 A, B, C, D, F, G, H, J and K があることが知られている。1人が異なる2種類のウイルス 2 viruses of different subtypes に感染することで新たなハイブリットウイルス a new hybrid virus が生まれる可能性があるが、そのようなウイルスはほとんどの場合持続 (生存) しない "circulating recombinant forms." ]
● チクングニア熱-インド
PRO/EDR> Chikungunya (30): India (Delhi) 20111126.3455
情報源 The Hindustan Times、2011年11月26日。
今週新たに6人のチクングニア熱 Chikungunya 患者が確認され、2011年の首都における患者数が95人に達した。2010年、検査で陽性となったこのウイルス感染患者は65人だった。最も多く患者が報告されているは Najafgarh である。
[Mod.TY- (20111112.3355 の) 71人から、2週間で95人に増えた。デリーでは同じ _Aedes_ mosquitoes が伝播させるデング熱とチクングニア熱の混合感染流行が発生中である]
◎ 抗生物質耐性、大腸菌 -英国 ESBL
PRO/EDR> Antibiotic resistance, E. coli - UK: (Wales) ESBL 20111126.3454
情報源 The Telegraph 、2011年11月22日。
保健当局が2例の大腸菌 _Escherichia coli_ infection 感染による新生児 (乳児 2 babies) 死亡を確認した。Singleton Hospital(Swansea , South Wales) 病院で調査が続けられている。1例は極小未熟児 "very premature" で病院内で死亡した。2例目は市中で死亡した児であるが、母親は病院で感染したものと考えている。Singleton 病院を経営する大学当局 Abertawe Bro Morgannwg (ABM) University Health Board は、院内の産科新生児病棟で起きたこの ESBL [extended spectrum beta-lactamase,広域スペクトラムβラクタマーゼ] 産生大腸菌_E. coli_ の院内感染 cross-infection の調査について当局 Public Health Wales の協力を得て行っている。責任者は ESBL _E.coli_ は食中毒の原因となる大腸菌とは別の菌である点を強調した。ほとんどの患者に対して ESBL _E.coli_ は害を及ぼさないが、脆弱な患者 vulnerable individuals に対しては重篤な感染症の原因となることがある、と説明した。現在、満期産児 full-term babies のこの病棟の使用を制限している ...
[Mod.ML- ESBLs (i.e., extended spectrum beta-lactamases) とは、ペニシリンと an oxyimino side chain を有する広域スペクトラムセファロスポリン (cefotaxime, ceftriaxone, ceftazidime, and cefepime) を含むセファロスポリン、さらにアズトレオナム the oxyimino-monobactam aztreonam も加水分解する βラクタマーゼ beta-lactamases で、ほとんどの ESBLs が、in vitro の条件では clavulanate, sulbactam, or tazobactam などの βラクタマーゼ阻害薬 beta-lactamase inhibitors に阻害される; しかし実際に beta-lactam/beta-lactamase inhibitor combinations の臨床効果 the clinical effectiveness が常に期待できるとは限らない (An Unappreciated Global Problem. Medscape. membership required)。ESBLs をコードする遺伝子はプラスミド上にあるため、the ESBL-encoding genes は容易に他の細菌に転写され、違う種の菌に伝達されることすらある。これらのプラスミドには、ベータラクタム剤以外の複数の薬剤耐性を誘導する遺伝子も乗っているため、ESBL-producing isolates は一般的に多数の種類の抗生物質耐性を示し、その中でも aminoglycosides, fluoroquinolones, tetracyclines, chloramphenicol, and sulfamethoxazole-trimethoprim に耐性であることが多い。このような多剤耐性病原体による感染症の治療薬で、最も信頼性が高いのはカルバペネム系抗生物質 carbapenem antibiotic であり、ertapenem, imipenem, meropenem and doripenem などがある。ESBL resistance は病院内だけでなく市中でも発生しうる。複数の種類 multiple types of ESBLs, e.g., TEM, SHV, CTX-M, OXA があり、それぞれが multiple subtypes に分かれている。現在80 を超える CTX-M enzymes が知られている。英国内では2000年以前は CTX-M-15 が報告されたことはなかったが 2003年以降急速に感染が拡大し、CTX-M-15 は今や英国内で最も広い範囲に存在する大腸菌である (Community and hospital spread of Escherichia coli producing CTX-M extended-spectrum b-lactamases in the UK. J Antimicrob Chemother (JAC) 2004; 54: 735-743..)。
しかし the Swansea outbreak に関係する the type of ESBL については記載されていない]
◎ 抗生物質耐性、大腸菌 -英国 ESBL
PRO/EDR> Antibiotic resistance, E. coli - UK: (Wales) ESBL 20111126.3454
情報源 The Telegraph 、2011年11月22日。
保健当局が2例の大腸菌 _Escherichia coli_ infection 感染による新生児 (乳児 2 babies) 死亡を確認した。Singleton Hospital(Swansea , South Wales) 病院で調査が続けられている。1例は極小未熟児 "very premature" で病院内で死亡した。2例目は市中で死亡した児であるが、母親は病院で感染したものと考えている。Singleton 病院を経営する大学当局 Abertawe Bro Morgannwg (ABM) University Health Board は、院内の産科新生児病棟で起きたこの ESBL [extended spectrum beta-lactamase,広域スペクトラムβラクタマーゼ] 産生大腸菌_E. coli_ の院内感染 cross-infection の調査について当局 Public Health Wales の協力を得て行っている。責任者は ESBL _E.coli_ は食中毒の原因となる大腸菌とは別の菌である点を強調した。ほとんどの患者に対して ESBL _E.coli_ は害を及ぼさないが、脆弱な患者 vulnerable individuals に対しては重篤な感染症の原因となることがある、と説明した。現在、満期産児 full-term babies のこの病棟の使用を制限している ...
[Mod.ML- ESBLs (i.e., extended spectrum beta-lactamases) とは、ペニシリンと an oxyimino side chain を有する広域スペクトラムセファロスポリン (cefotaxime, ceftriaxone, ceftazidime, and cefepime) を含むセファロスポリン、さらにアズトレオナム the oxyimino-monobactam aztreonam も加水分解する βラクタマーゼ beta-lactamases で、ほとんどの ESBLs が、in vitro の条件では clavulanate, sulbactam, or tazobactam などの βラクタマーゼ阻害薬 beta-lactamase inhibitors に阻害される; しかし実際に beta-lactam/beta-lactamase inhibitor combinations の臨床効果 the clinical effectiveness が常に期待できるとは限らない (An Unappreciated Global Problem. Medscape. membership required)。ESBLs をコードする遺伝子はプラスミド上にあるため、the ESBL-encoding genes は容易に他の細菌に転写され、違う種の菌に伝達されることすらある。これらのプラスミドには、ベータラクタム剤以外の複数の薬剤耐性を誘導する遺伝子も乗っているため、ESBL-producing isolates は一般的に多数の種類の抗生物質耐性を示し、その中でも aminoglycosides, fluoroquinolones, tetracyclines, chloramphenicol, and sulfamethoxazole-trimethoprim に耐性であることが多い。このような多剤耐性病原体による感染症の治療薬で、最も信頼性が高いのはカルバペネム系抗生物質 carbapenem antibiotic であり、ertapenem, imipenem, meropenem and doripenem などがある。ESBL resistance は病院内だけでなく市中でも発生しうる。複数の種類 multiple types of ESBLs, e.g., TEM, SHV, CTX-M, OXA があり、それぞれが multiple subtypes に分かれている。現在80 を超える CTX-M enzymes が知られている。英国内では2000年以前は CTX-M-15 が報告されたことはなかったが 2003年以降急速に感染が拡大し、CTX-M-15 は今や英国内で最も広い範囲に存在する大腸菌である (Community and hospital spread of Escherichia coli producing CTX-M extended-spectrum b-lactamases in the UK. J Antimicrob Chemother (JAC) 2004; 54: 735-743..)。
しかし the Swansea outbreak に関係する the type of ESBL については記載されていない]
● 原因不明のウマ脳炎-アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Undiagnosed equine encephalitis - Argentina 20111126.3458
情報源 Diario de Cuyo [in Spanish]、2011年11月26日。
6頭のロバ burros が死亡し、2頭が苦しめられている、ヒトにも感染する可能性のあるウイルス感染が発生した疑いで、25日に the Faunistico Park が閉鎖された。ウマ脳炎の原因となる、トガウイルス科f the Togaviridae family, のウイルス感染ではないかと、専門家は見ている。市当局者 The Rivadavia Municipality and Public Health [staff] は念のための措置であると説明している。23日に1頭目のロバが脳炎の症状で死亡し[記載されている症状からは、アルファウイルス an alphavirus が示唆される]、それから24時間以内の他の5頭も死亡したため、ロバ乗り場は隔離されることとなった ... 送付された検体が検査中であること、公衆衛生の専門家は、蚊族が発見されていない the Faunistico [Park] の burros がウイルスで死ぬことはないと60%確信していること、など。
● ランピースキン病-ギニア、ウシ OIE
PRO/AH/EDR> Undiagnosed equine encephalitis - Argentina 20111126.3458
情報源 Diario de Cuyo [in Spanish]、2011年11月26日。
6頭のロバ burros が死亡し、2頭が苦しめられている、ヒトにも感染する可能性のあるウイルス感染が発生した疑いで、25日に the Faunistico Park が閉鎖された。ウマ脳炎の原因となる、トガウイルス科f the Togaviridae family, のウイルス感染ではないかと、専門家は見ている。市当局者 The Rivadavia Municipality and Public Health [staff] は念のための措置であると説明している。23日に1頭目のロバが脳炎の症状で死亡し[記載されている症状からは、アルファウイルス an alphavirus が示唆される]、それから24時間以内の他の5頭も死亡したため、ロバ乗り場は隔離されることとなった ... 送付された検体が検査中であること、公衆衛生の専門家は、蚊族が発見されていない the Faunistico [Park] の burros がウイルスで死ぬことはないと60%確信していること、など。
● ランピースキン病-ギニア、ウシ OIE
PRO/AH/EDR> Lumpy skin disease, bovine - Guinea: OIE 20111126.3457
Lumpy skin disease, Guinea Immediate notification
情報源 OIE, WAHID、2011年11月26日。
感染開始時期 2011年9月21日
前回流行時期 2005年8月
原因ウイルス Lumpy skin disease virus
新たな感染流行 4件
感染した種 ウシ 806頭中45頭 (死亡3頭)
Lumpy skin disease, Guinea Immediate notification
情報源 OIE, WAHID、2011年11月26日。
感染開始時期 2011年9月21日
前回流行時期 2005年8月
原因ウイルス Lumpy skin disease virus
新たな感染流行 4件
感染した種 ウシ 806頭中45頭 (死亡3頭)