2011年12月27日-28日

◎ マイコプラズマ 米国

◎ マイコプラズマ 米国
PRO/EDR> Epidemic mycoplasma - USA: (MA) Boston 20111227.3685
 投稿者 Frederick Lee、2011年12月16日
Epidemic mycoplasma, Boston area
発生率 attack rate 90%、家族全員が感染、各家族内では重症度が多様。ウイルス感染と間違えられやすい ... 
[Mod.CP- the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は肺炎マイコプラズマ _Mycoplasma pneumoniae_ の臨床症状を、発熱、咳、全身倦怠、頭痛を伴う上気道感染で、有熱性乾性咳の気管気管支炎に発展する可能性があるとしている。X線で確認できる肺炎は 5-10 percent of cases に起こり、まれな肺外症状として、心臓、神経、皮膚などの病変が認められることがある。病原体の _Mycoplasma pneumoniae_  は small bacterium の1種である。毎年全米でおよそ200万人が感染し、10万人が肺炎に関連して入院となる。持続性の回復期によく見られる症状である;他の後遺症はまれである。時に死亡例が報告されるが、基本的には高齢者と鎌状赤血球症の患者である。ヒト-ヒト感染は気道分泌物との接触によって発生する。全ての年齢層に感染のリスクがあるが、5才未満の小児ではまれである。学童期の小児と若年成人の肺炎の原因として最も多い。軍隊や学校などでは流行が起きやすい。急性期の診断は難しい:したがって感染流行を早期に察知することも困難である。二次感染の患者の防止には、迅速な対応が必要である]
[Mod.LL- Mycoplasma pneumoniae_ は細胞壁の完全な欠如を特徴とする細菌の仲間に入る。そのサイズが小さく、表面の膜が変形可能であることにより、変形せず細胞壁を有する細菌を捕らえる細孔径を持つフィルター通過してしまうことから、当初はウイルスだと考えられていた。無細胞培地で複製され、DNA とRNA の双方を保持することが、ウイルスとの相違点である。肺炎マイコプラズマ _M. pneumoniae_ による肺炎、呼吸器疾患の流行は a military recruit camp or a school の感受性のある患者らの間で発生しやすい ... 古くから水疱性鼓膜炎 the disease bullous myringitis との関連性が言われているが、特異的で感度の高い検査が実施される以前に認められたものが主である。今回の患者らに対してどのようにマイコプラズマ症の診断が下されたのか記載されていない]

● ブルセラ症 アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Brucellosis, human, canine - Argentina: (TF)
Archive Number: 20111228.3693
 情報源 eldiariodelfindelundo.com [in Spanish]、2011年12月21日
Margen Sur de Rio Grande community で発生したブルセラ症 Brucellosis 感染流行への対応策について、関係各局の協力が求められている ... 6月、Margen Sur community in Rio Grande の2歳の女児1例のブルセラ症が確認され、病原菌がブルセラ菌 _Brucella canis_ であることが判明した。この菌がヒトに感染することは"まれ"で、通常ヒトは、ウシが保有するブルセラ菌に乳製品や肉の摂取によって感染することが多い。

● ハンタウイルス チリ
PRO> Hantavirus update 2011 - Americas (48): Chile (LL Los Lagos)
Archive Number: 20111228.3692
 情報源 BioBio Chile [in Spanish]、2011年12月17日
the Futalelfu area において sport fishing 中にハンタウイルス Hantavirus に感染し the Base Hospital of Osorno に入院中の24歳の若年男性1名が、17日退院した。しかし、同じ症状であったこの男性の53歳の母親は、受診した Sapu Pedro Jaureguiで、期待した医療を受けられなかったとして、当局に抗議した

● 中毒 メキシコ、シアン化合物
PRO> Poisoning, fatal - Mexico: (Guadalajara), cyanide
Archive Number: 20111228.3690
[1] 情報源 Notosistema, Guadalajara, Mexico [in Spanish]、2011年12月26日
the Jara のアルコールと薬物依存症のためのホステル Creator of Life hostel で、6人が死亡、34人が体調を崩す集団中毒が発生した。この施設は Federation Street(at the intersection with Mariano Jimenez in Colonia La Perla, Guadalajara, Jalisco)にあり、Parque Morelos の救急ステーションにおいて死亡したうちの2人の治療を行った医師2名と Red Cross paramedic 1名も、身体から放出された有毒ガス(the toxic gases emitted by the bodies)による影響を受けた。被害者らが摂取したのは、野菜、コメと、シアン化合物が含まれていると見られるソーセージであった。
[2] 情報源 Star Tribune, Minneapolis MN, USA、2011年12月26日
保健当局によると、メキシコ西部のリハビリセンターにおいてクリスマス用に出されたソイソーセージにより、5人[上記記事では6人]が死亡し、数十人の病人が発生した。事故によるものか故意に行われたものかについて、Guadalajara 市内のこの施設の捜索が行われている。メキシコ各地で、麻薬カルテル Drug cartels がrehabilitation centers を乗っ取り、中毒患者に狙撃や密輸を行わせている。いくつかの施設で銃撃戦が発生し、数十人の死者も出ている。

● HIV インドネシア
PRO/EDR> HIV - Indonesia: (BA Bali) tattooing susp. 20111227.3686
[1] 情報源 Western Australia (WA) Department of Health、2011年12月23日
保健当局 The Department of Health は Western Australians の住民に対し、バリ島でタトゥーを受けることによる健康上のリスクについての注意を促した。HIVの確定診断を受けた WA の患者は、すべての証拠がバリ島で最近受けたタトゥーであったことを示していた。当局の医師は、海外、特に途上国でのボディーアートやピアスの穴あけを行うことは勧められないとしている ... このような行為があった旅行者は、血液検査を受けるべきだと述べた。HIV, hepatitis B and C だけではなく、細菌感染のリスクも存在すると説明した。
[2] 情報源 Yahoo News, Agence France-Presse report、2011年12月26日
オーストラリア人1名がバリ島でのタトゥーにより HIV に感染したと見られていることに関して,インドネシア政府当局が調査を開始したと26日に発表した。"tattoo によるものか sexual contact によるかは明らかではない" としている。現在、バリ島では 4200 HIV/AIDS cases が確認されている ... 当局によると、2010年バリ島で確認された HIV/AIDS cases が急増し、売春婦の 4 人に1人が陽性であることが報告されており、前年比19%の増加だった。

● 日本脳炎など インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India (40): (Delhi, MP) 20111227.3682
 情報源 Daily Bhaskar, DNA (Daily News & Analysis) report、2011年12月24日
ニューデリー New Delhi では14人が日本脳炎 Japanese encephalitis の検査で陽性となり Indore [Madhya Pradesh] の公立病院では8ヶ月間で140人以上が脳炎で死亡した。しかし、当局はこれを感知していない。
[Mod.TY- 2011年、Madhya Pradesh 州から日本脳炎について報告されたのは、今回が初めてのことである。しかし、報告では4月から感染流行が起きていた。原因として記載されているのは JE virus infections のみである]

● シュマーレンベルグウイルス ベルギー
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (10): Belgium, update
Archive Number: 20111228.3696
 投稿者 ベルギー・Veterinary and Agrochemical Research Centre、Thierry van den Berg、2011年12月28日

● ウシ結核症 フランス
PRO/AH/EDR> Bovine tuberculosis - France: (IV Ille-Et-Vilaine) RFI
Archive Number: 20111228.3695
 投稿者 仏・Susan Baekeland、2011年12月28日
Saint George de Reintembault の the beef-breed Bleu Belge (a well-built, large bovine with silver-grey fur) を飼育する農家の1人が Dijon in the Cote d'Or の南東隣の Izier の農家に、血統書つき pedigree stock のうちの1頭を売却したところ、結核 tuberculosis 検査で陽性となった

● エチレングリコール中毒 アイルランド ,ネコ(2件)
PRO/AH/EDR> Ethylene glycol poisoning, fatal, feline - Ireland: antifreeze 20111227.3683
 情報源 Irish Examiner、2011年12月25日
ネコの突然死が集団発生し、冬季のドライブに使用される車のラジエーター内の不凍液  ethylene glycol が原因と見られている ... 数ミリリットルで、ネコは急性腎不全により死亡する

PRO/AH> Ethylene glycol poisoning, fatal, feline - Ireland (02): antifreeze
Archive Number: 20111228.3691
 投稿者 Blake Girardot、2011年12月27日。
ethylene glycol は苦味剤 a bittering agent を加えなければ販売できない。これは、動物とヒトの双方の予期せぬ中毒を防止するためである。エチレングリコールだけに苦味剤の添加を求めれば、すぐに全ての生産と小売に適応されるだろう。

● キャッサバの病気,Witches' broom フィリピン
PRO/PL> Witches' broom, cassava - Philippines: (Eastern Visayas)
Archive Number: 20111228.3688
 情報源 Leyte Samar Daily Express、2011年12月22日
Cassava disease outbreak in E. Visayas
2011/2012 の Eastern Visayas のキャッサバは witches' broom と呼ばれる、多種類の phytoplasma [infections] によって,少なくとも50%の生産減少が見込まれている。Leyte and Southern Leyte で確認されているほか、3か所の Samar provinces にも感染が広がっている .....
[Mod.DHA- Witches' broom disease of cassava は、Cassava witches' broom phytoplasma (synonym Cassava phyllody phytoplasma; _Candidatus_ Phytoplasma asteris group) を原因として発生する]

● 口蹄疫 カザフスタン
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Kazakhstan (06): (East), susp., RFI  20111227.3684
 情報源 Centrasia News (Machine transl.)、2011年12月27日
Foot and mouth disease type "O" rampant in East Kazakhstan
East Kazakhstan regionの Urjar district において3つの農村部 rural districts で口蹄疫  Foot & mouth disease FMD が発生した。すでに500頭のウシが感染している。the "Republican Veterinary Laboratory" における検査で FMD virus type "O"であることが確認された。the villages of Sarterek, Algadas, Karagute and Bakhty の4か所が隔離されている。動物の移動制限も行われている。