2012年11月8日

インフルエンザ  香港 pH1N1 2005-2010 Eurosurveillance
百日咳 コロンビア

● インフルエンザ 香港
PRO/EDR> Influenza (103): China (Hong Kong), morbidity 2005-2010 
Archive Number: 20121108.1400408
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 45、2012年11月8日
原著タイトル Hospitalisation associated with the 2009 H1N1 pandemic and seasonal influenza in Hong Kong, 2005 to 2010. Euro Surveill. 2012;17(45):pii=20309.
パンデミックインフルエンザ the 2009 pandemic influenza (pH1N1) による疾病負荷の信頼できる推定値 (を算出すること) は、パンデミックによる影響の大きさを評価する上で重要である。2005年から 2010年までの香港における、週ごとの疾患別の入院患者数に対して、ポワソン回帰モデル Poisson regression models を当てはめた。the 2009 pandemic and seasonal influenza outbreaks が関係する超過入院を、 the pandemic H1N1 (pH1N1), seasonal influenza A (subtypes H3N2 and H1N1) and influenza B viruses の陽性検体の割合の代理変数 the proxy variables を組み込んだモデルから導いた。
季節性インフルエンザと比較して pH1N1 influenza は、18歳未満の小児と 18歳から 64歳までの成人について、より高い割合の急性呼吸器疾患 acute respiratory disease (ARD) による入院に関連していたが、65歳以上の年齢層については、pH1N1 influenza は、seasonal H3N2 and H1N1 influenza による入院率より低かった。慢性疾患に pH1N1 influenza が伴う場合の入院率は、季節性インフルエンザより概して高かった。
75歳以上の年齢層の ARD による入院のうち、pH1N1 influenza-associated hospitalisations はわずか 16%だった。
また、40歳以上の慢性疾患のある患者の入院は 5-66%だった 

● 百日咳 コロンビア
PRO/EDR> Pertussis - Colombia: alert 20121108.1400201
 情報源 Aporrea.org [in Spanish]、2012年11月7日
小児へのワクチン接種により予防可能な、感染力の強い感染症である百日咳 Whooping cough [pertussis] がボゴタ Bogota で再興し、2012年のこれまでに 5歳未満の小児が 23人死亡している。保健当局 The District Department of Health [SDS by its Spanish initials] によれば、2011年の 14人の約 2倍となる。死亡した患者の多くが 1歳未満である。衛生研究所 The National Institute of Health [INS by its Spanish initials] は、2012年の 1月から9月までに Bogota から 589人の百日咳の患者が報告されており、全国の患者の 21%に当たると報告している。Bogota は Antioquia に次いで 2番目に多かった。Bogota の感染した小児のほとんどが両親から感染していた。専門家らは、50年前からワクチンが使用されているにも関わらず、百日咳が再興したことに頭を悩ませている ...
[Mod. LL-2012年は、世界中のほとんどの地域が百日咳の当たり年 a dramatic year となっている。菌株に遺伝学的変化があったとする証拠も一部で報告されているが、反応性の弱い less reactogenic 無細胞百日咳ワクチンが、旧来の全細胞死菌ワクチンに比べて、防御期間がより短いことは明らかである。記事にもあるように、罹患および死亡の多くが 1歳未満、特に積極的な接種が行えない 6ヶ月未満の乳児である。これらの感染に脆弱な年齢層を守るために、世話をする全ての人々に a TDap booster を接種すべきであるし、妊娠女性にも the 2nd or 3rd trimester にワクチンを接種することで経胎盤的に母胎からの抗体を付与することが必要である]

● ブルセラ症 アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Brucellosis, human, canine - Argentina: (TF Tierra del Fuego) B. canis, shelter workers 20121108.1400200
 情報源 El Diario del Fin del Mundo [in Spanish]、2012年11月2日
労働組合 The Trade Union of Workers and Municipal Employees (ASOEM by its Spanish initials) of Rio Grande [department, Tierra del Fuego province] は、新たに 2例の the Rio Negro Municipality の労働者のブルセラ症患者 cases of brucellosis [by _Brucella canis_] を確認した。the municipal dog pound [animal shelter、動物愛護施設] の営業休止が指示された

● アフリカ豚熱 ロシア
PRO/AH/EDR> African swine fever - Russia (11): (Central, Volga) susp. RFI 20121108.1400259
 情報源 ALLMALL [in Russian]、2012年11月6日
アフリカ豚熱 African swine fever [ASF] outbreaks が、the Central and Volga federal districts のブタが密集して飼育されている地域から報告されている。これ以前に獣医師により、the Federal Penitentiary Service of Tatarstan が受領した 12トンのソーセージの積荷から ウイルスの遺伝子 genetic ASF-virus material が確認されていた。
クラスノダール Krasnodar: 6日、Outbreaks of ASF in the Kuban [Krasnodar], Tver, Volgograd, and Novgorod regions が確認された ...