2013年2月26日、28日

風疹-日本
狂犬病-インドネシア、メキシコ

● 風疹-日本
PRO/EDR> Rubella - Japan: increasing incidence
Archive Number: 20130228.1564418
 投稿者 国際医療センター・Mugen Ujiie, MD, MTM、2013年2月26日。
Rubella in Japan
1月以降、東京を中心に風疹の患者数の増加が続いている。感染研によれば、 from 1st to 7th week [1 Jan-16 Feb] of 2013 in Japan に確認された風疹患者は 745例で、前年の20倍以上と報告されている。このうち 591例は男性で、88%が 20歳代から 40歳代であり、これには1995年までの定期接種で、男子には接種が行われていなかったことが背景にある ...
参考情報
 - Seroprevalence of rubella in japan
 - National Institute of Infectious disease (partly in Japanese)
 - Tokyo eiken (in Japanese)
[Mod.CP- ... 若年男性は風疹ウイルス感染により重症化することはないが、ウイルス感染循環を維持させることになる]

● 野兎病-米国
PRO/AH/EDR> Tularemia - USA: (NC) hunters
Archive Number: 20130226.1560910
 情報源 NBC News、2013年2月20日。
ノースカロライナ North Carolina 州保健当局は、ハンター 1名 a North Carolina hunter が野兎病 rabbit fever (officially called tularemia) 検査の結果、陽性となったことを明らかにした。 2人目のハンター a 2nd rabbit hunter in eastern North Carolina にも症状が現れていると伝えられている。現在両名共に治療中である。当局は、野兎病菌 the bacterium _Francisella tularensis_ による感染症で、農村部を中心に齧歯類やウサギなどの動物で確認される、と説明している。食品やときに空気を介しても感染することがあり、1999年以降州内で 17 cases が記録されている。全米では毎年約 200 cases の報告がある。Rabbit hunting season は、28 Feb 2013 まで続けられる。
[Mod.LL-Tularemia が確認されることが多い動物とは、voles, mice, rodents, rabbits, and hares などの小型ほ乳類で、野兎病菌 _Francisella tularensis_ は広い範囲の動物宿主を持ち、低温であれば、水中、湿り気のある土壌、分解過程にある decaying 動植物などで数週間生存できる。多数の脊椎・無脊椎動物が野兎病菌に感染しうるが、自然界で重要なものは 1ダース程度である。ヒトへの感染経路は数多くあり、節足動物 (蚊族、ダニ、deerflies ) の刺咬、感染動物や死体の取り扱い、菌の汚染のある食品や水の摂取、エアロゾルの吸入などである。曝露様式が病態 (病型、症状) に影響し、皮膚接触は通常、リンパ節型もしくは潰瘍リンパ節型 the glandular or ulceroglandular forms を引き起こす。今回の症例の The type of disease についての記載がない]

● レジオネラ症-米国
PRO/EDR> Legionellosis - USA: (PA) nosocomial, CDC investigation
Archive Number: 20130226.1560035
 情報源 The Tribune-Review, Trib Live News、2013年2月23日。
ピッツバーグ大学病院 the Veterans Affairs [VA] hospital in Oakland [a neighborhood in the city of Pittsburgh, where the University of Pittsburgh Medical Center] で起きた、死亡する可能性のあるレジオネラ肺炎流行 a fatal outbreak of legionnaires' disease の原因となった菌は、30年以上も前に死者を発生せた菌とほぼ同じ "almost identical" であることが、入手した情報で分かった。 5人が死亡し、6人目の死亡にも関係すると見られるこのレジオネラ菌 The _Legionella_ bacteria は、1982年以降、何十年間にわたって温水洗浄、定期的な消毒、殺菌のための銅銀イオン化装置の設置などが行われてきたにもかかわらず、病院内の配水管 the water system at the University Drive hospital の中で生き延びてきた可能性がある、と Centers for Disease Control and Prevention report issued in January [2013] の記事で述べられている

● 狂犬病-インドネシア、メキシコ
インドネシア
PRO/AH/EDR> Rabies - Indonesia: (ML) RFI
Archive Number: 20130228.1564144
 情報源 FAO EMPRES-Animal Health、2013年2月28日。
Rabies in Indonesia
the island of Kisar (Indonesia, 東チモール Timor Leste 北約 50km) で最近、狂犬病 Rabies が報告されている。狂犬病の発生がない the island of Timor Leste and West Timor にとっての脅威と考える。農業省が行う 2013年のワクチン計画に Maluku and north Maluku を含む地域を組み入れることとした。
[Mod.AS-Kisar, also known as Yotowawa は、東チモール東端の北に位置する the Southwestern Moluccas in Indonesia の島の 1つである。The Democratic Republic of Timor-Leste は、チモール島東部の14 874 sq/km (5743 sq mi) を占め、インドネシア領である島の西側の Timor Barat は the province of East Nusa Tenggara (Indonesian: Nusa Tenggara Timur) に属し 15 850 sq/km を占めている。
インドネシアにおける狂犬病の流行形態は都市型 'urban' で野犬 stray domestic dogs が主な保有動物 the main reservoir となっている (森林型 'sylvatic' rabies では野生動物が宿主となる)。Yogyakarta での会議 the last annual meeting of the Asian Rabies Expert Bureau (AREB,(October 2012) の中で、24 of the nation's 33 provinces において狂犬病ウイルスが常在 endemic : 最も発生の多い地域は、Bali, East Nusa Tenggara, North Sumatra, and North Sulawesi、であることが報告された。Bangka Belitung, Central Java, East Java, Jakarta, and Yogyakarta の各州は現在 free of the disease と考えられている。
系統発生学的解析の結果、インドネシアで発生する狂犬病は、Asian lineage の単一 one cluster であり、タイ、インド、スリランカではなく、中国において分離されたウイルス株 a rabies isolate in China により近いことが示されている。入手可能な最も新しい 2011年の OIE data によると、インドネシアのヒトの人獣共通感染症の中で狂犬病が第 1位とされている: 80 558 cases (= 曝露があり postexposure treatment を受けたヒトの数), 公式に確認された死者 157 例。 Kisar (dogs?) の詳細な報告が期待される]

メキシコ
PRO/AH/EDR> Rabies - Mexico (02): (YU) bovine
Archive Number: 20130226.1559946
 情報源 Criterio, Notimex report [in Spanish]、2013年2月23日。
ユカタン Yucatan の農牧水産食糧省 the Ministry of Agriculture, Livestock, Rural Development, Fisheries and Food (SAGARPA by its initials in Spanish) は、the municipality of Tzucacab の農場など、州南部を中心とした cases of 'derriengue' [bovine paralytic rabies、ウシの麻痺性狂犬病] 発生を受け、吸血コウモリ vampire bats [_Desmodus rotundus_] の捕獲などの対策を実施していることを明らかにした

● 口蹄疫-中国 ブタ
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - China: (GD, XZ) porc, bov, st O, A, susp, RFI
Archive Number: 20130228.1564205
 情報源 Pig Progress、2013年2月28日。
南東部・広東省 Guangdong 及び南西部チベット自治区 Tibet Autonomous Region [Xizang] で 2件の口蹄疫感染流行 outbreaks of foot-and-mouth disease (FMD) の発生が確認されている。農業相は、88 pigs in Guangdong の FMD 感染が確認され、13 cattle in Tibet Autonomous Region に症状 FMD symptoms が見られたと報告されていることを明らかにした。広東省の家畜の検査 the National FMD Reference Laboratory で[serotype] A foot-and-mouth [disease virus] が、Tibet Autonomous Region the animals had the [serotype] O variety であることが確認されている

● マイコプラズマ症、鳥類-米国 コメント
PRO/AH> Mycoplasma gallisepticum, avian - USA (02): (IL) comment
Archive Number: 20130226.1560907
 投稿者 Merritt Clifton、2013年2月18日。
20130225.1559232 に関し。
_Mycoplasma gallisepticum_ の感染の拡がりは、1990年代前半に始まった、去勢して戻す野良ネコ対策 neuter/return feral cat control の、気づかれていない負の影響の 1つだと思う。ちょうどこの時期に、庭でトリにエサを与えること backyard bird-feeding が爆発的に増えたことも関係している。英国、ケニア、南アフリカでの成功を受け、1991-1992 年米国に Neuter/return が導入された