原因不明の疾患-インド (05)
狂犬病-スーダン ヒト、ラクダ
鳥インフルエンザ (202)-フランス H5N1
狂犬病-オマーン、エクアドル、中国、台湾
梅毒-日本 など
● 原因不明の疾患-インド (05) コメント
PRO> Undiagnosed illness - India (05): (MH) comment
Archive Number: 20151201.3833506
投稿者 印 ・ Christian Medical College、Dr. T. Jacob John、2015年12月1日。
投稿を読むと、誰もが、原因はウイルスとの結論に飛躍している。しかし、白血球や血小板数についての情報はなく、臨床的・検査学的根拠を伴わないウイルス原因説は、間違いにつながりやすい。臨床像が合致する、レプトスピラ症 Leptospirosis も考慮されるべきで、季節も合っており、この地域には地方病感染しており、チクングニア熱もデング熱も否定されており、行間から成人だけが感染しているようである。レプトスピラ症検査を行うには、技能を有する微生物ラボが必要である一方、ウイルス検査はたいがいキットでできる。他方、新興感染病原体によるものだとすれば、すでに、適切な調査が行える (数週間の) 貴重なタイミングを逸してしまっている ...
関連項目 (04): (MH) RFI 20151121.3809789
● 狂犬病-スーダン ヒト、ラクダ
PRO/AH/EDR> Rabies - Sudan : (Darfur Region) human, camel, susp. RFI
Archive Number: 20151201.3833209
情報源 Outbreak News Today、2015年11月30日。
Darfur's East Jebel Marra の、12歳と17歳の 2名の少女の死亡した原因が、ラクダに襲われたときの咬傷 bitten and crushed によることが疑われている、と報じられた ... ラクダは、狂犬病のイヌの咬傷により、この致死性ウイルスに感染したと見られている。
[Mod.AS 注- 2人が、the crushing and bites of camel(s) により死亡した killed のか、それから短い期間を経て死亡した died のか、はっきりしない。このような場合、狂犬病の診断はかなり怪しい rather unlikely。患者らに (狂犬病の) 臨床症状があり、曝露したと考える時期の 1週間から 6ヶ月の間に死亡したのであれば、狂犬病の診断も考慮すべきである。狂犬病であるかどうかについての、専門家からの professional 情報が望まれる。診断が確定されたのであれば、曝露から死亡までの期間、ヒト及び動物の狂犬病感染の検査による確定診断の有無、に関心が持たれる。狂犬病は温血動物のウイルス感染症で、1993年にヒトコブラクダの狂犬病 dromedary camel rabies の臨床症状が報告されている (Vet Rec. 1993; 133(9): 220)。易興奮性、無生物への攻撃、前肢の自咬、流涎、腹這い姿勢 sternal recumbency、後肢の麻痺などの症状が見られ、3-7日間以内に死亡する。より新しいものでは、スーダンの少なくとも 2つの地方 provinces でのラクダの狂犬病が報告されており (ref. 1)、2001年の North Kordofan State では 19 camels が感染したと報告されている。これほどの多数の感染が発生したことには、いくつもの要因があるが、最も目を引いたのは、"襲った犬の凶暴ぶり the madness of the offender dog、襲われたラクダがお互いに近い距離にいたこと、そして咬傷を受けた部位 (が上下の口唇だったこと)" ことである。2005年のスーダンでの別の報告 http://sudanjvr.net/10-21.htmlも読むことができる。イスラエルでは、during the period 1948 to 1997 に、検査で狂犬病と確定診断された動物のおよそ 1 % がヒトコブラクダだったと報告されている (ref. 2)。他の草食動物と同じように、ラクダも狂犬病を伝播するベクターではなく、感染したらそのまま死亡する dead-end victims と思われてるが、ラクダが (ものを) 咬む習性が、群れの中やヒトをウイルスに曝露させ感染させる危険性を高めている。
参考文献
1. An outbreak of Rabies in Camel (Camelus dromedaries) in North Kordofan State (Short Communication). The Sudan, J Vet Res. 2001; 17: 125-7.
2. An epidemiological retrospective study of rabies diagnosis and control in Israel. Isr J Vet Med. 1999; 53(4): 1. ... ]
参考項目 Rabies - Uganda: camel 20110423.1270
● BSE ウシ-カナダ (06) CFIA investigation report
Report on the Investigation of the 19th Case of Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE) in Canada
PRO/AH/EDR> BSE, bovine - Canada (06): (AB) CFIA investigation report
Archive Number: 20151201.3833109
情報源 Canadian Food Inspection Agency、2015年11月。
1.1 症例についての詳細情報 アルバータ Alberta 州の 1頭のウシから採取されたサンプルが、牛海綿状脳症 bovine spongiform encephalopathy (BSE) の検査で陽性となった。オーナーは、死亡する数日前から歩行不能 non-ambulatory (downer) であったと報告している。獣医との相談の結果、Canada's National BSE Surveillance Program の診断基準を満たすとの結論にいたり、2015年2月4日に安楽死処分となり、組織検体が採取・提出された ... 以下、1.2 症例に関する調査、4 サーベイランス、5 影響。
● 鳥インフルエンザ (202)-フランス 庭先飼育の家きん、HPAI H5N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza (202): France (DD) backyard poultry, HPAI H5N1, spread
Archive Number: 20151201.3833041
情報源 AFP via Midilibre [in French]、2015年11月30日。
先週、the Dordogne の家きん a backyard flock で発生が確認された鳥インフルエンザ感染流行 An outbreak of avian influenza H5N1 は、フランス国内で最後に確認されてから 8年ぶりの出来事となった。Biras で個人用に飼育されていたニワトリ hens で再興したと、11月25日、知事 the prefect of Dordogne が記者会見で明らかにした。11月30日には 2 new cases を発表した。30羽が死亡したことを受け、11月20日に獣医学当局 The Veterinary Services Department が注意喚起を行った。県によると、野生のカモ wild ducks から感染したと見られるウイルスが検出されている。the National Health Security Agency (ANSES) に送付の検体で、11月24日に確定診断されている。農相は声明の中で、"ウイルスは、家きんの高病原性 H5N1 鳥インフルエンザ a highly pathogenic H5N1 で、以前の低病原性の特徴を示す、すでに欧州内で確認されているウイルス株と同じものと見られる" としている。Biras の南 90 km の Domme で飼育されているダックと、50 km 北の Saint-Paul-la-Roche の 1ヶ所のダック農場に限定されている。フランスで最も近い H5N1 ウイルス感染危機は、2006年前半にまで遡る。Ain の商業農場の家きんを全数処分した後 ... 政府は、3ヵ月間の個人で飼育する鳥類および放し飼いの家きんの施設内収容 the general containment を命じた。ほぼすべてが Ain 内での、64羽の死亡が確認された。最新の感染例は、2007年夏に Moselle の among swans and wild ducks で確認されている ... ]
関連項目 (198): France (DD) backyard poultry, HPAI H5N1, OIE 20151125.3819479
● 原因不明の死亡-中国 ガス漏れ
PRO/EDR> Undiagnosed deaths - China: gas leak, RFI
Archive Number: 20151201.3830274
情報源 Mashable.com、2015年11月30日。
中国東部の製鉄部品工場のガス漏れ事故により、10人が死亡し、ほか 7人が中毒により入院となった。The Zouping County government 当局は、[28 Nov 2015] 発生の the Shandong Fukai Stainless Steel Company のガス漏れにより、17人が中毒となったと発表した。このうち 5人が直ちに死亡し、さらに 5人が翌日死亡した。残る 7人は入院中であるが、状態は安定している。ガス漏れの原因については、現在調査が行われている。
● 鳥類ボルナウイルス-デンマーク カモ
PRO/AH/EDR> Avian bornavirus - Denmark: goose, 1st report
Archive Number: 20151201.3831399
情報源 Online Post、2015年11月27日。
鳥類のウイルスである aquatic bird bornavirus 1 (ABB1) が、デンマークでの野生のカモ the wild geese population で初めて確認された ... 北米の wild geese populations で感染が拡がるこのウイルスは、カモに便秘を生じて死に至らしめる。欧州のカモでこれまで確認されたことはなかった ...
● 狂犬病-オマーン、エクアドル、中国、台湾
Recent research - November 2015
PRO/AH/EDR> Rabies: animal, human, epidemiological studies, update
Archive Number: 20151201.3830981
情報源 Global Alliance for Rabies Control, monthly circular、2015年11月30日。
1. オマーンの疫学: a retrospective study (1991-2013).
between 1991 and 2013、オマーンで合計 22 788 cases の動物咬症の報告があり、(主に野生動物による) 8例のヒトの狂犬病感染が発生し、いずれも死亡した。感染が疑われた 758件の動物の検査のうち、56.1 % が検査陽性だった。キツネの陽性率が最も高く 70.1 % だった。
2. エクアドルの疫学および対策
1996年、エクアドルは南北アメリカの中で、人口あたりの狂犬病発生率が最も高かった。イヌへの一斉ワクチン接種を行い、2012年までにヒト及びイヌの狂犬病の件数が激減した。ヒトと動物の狂犬病の年間発生数の間には非常に高い相関 correlation (0.925) が認められた。2011年、the Amazon region において、明らかに吸血コウモリ由来と見られるウイルス株による 11人の死亡が発生した。
3. 中国西部の狂犬病感染は異なる 2系統由来
2011年以降、中国西部のチベット Tibet、青海省 Qinghai、甘粛省 Gansu、寧夏回族自治区 Ningxia の症例の増加が見られる。これらの地域で採取されたサンプルの解析から 2 different sources の存在が示唆されている。Gansu and Ningxia のウイルス株は、現在動物間で流行するウイルスと近い関係にある一方、Tibet and Qinghai の株は、野生動物と最も関係が深いthe Arctic-like-2 lineage に関連していた。
4. 1999-2014年の間、狂犬病発生がない島国とされてきた台湾における、狂犬病保有種発見への政府対応
台湾では 2013年から 2014年12月までの間に、423頭のアナグマの感染 rabies-confirmed ferret-badgers およびこれから波及した 3例の非保有宿主の感染が確認された。確認されたウイルスは、どの既知の狂犬病ウイルス rabies virus variants とも異なっており genetically distinct 、台湾に存在するウイルスは、山岳地域 (での感染) で確認された 1株のみだった。山岳地域から、中型?飼育肉食動物 domestic meso-carnivores への感染拡大を防止するため、イヌやネコへのワクチンが必要である。
より詳しい情報
● 梅毒-日本 増加
PRO/EDR> Syphilis - Japan : increased incidence
Archive Number: 20151201.3830672
情報源 Japan Today、2015年11月30日。
syphilis を表す日本語 "baidoku" を、文字通りに訳すと「梅毒 "plum poison" 」となる。これは、病初期の皮膚病変である硬性下疳 the chancres (painless ulcerations、無痛性潰瘍) が、開花した梅に似ていると考えられたために付けられた。[27 Nov 2015] ニッカン現代は、新宿にある国立感染症研究所によると、古代に人々を苦しめたこの病気の患者が再び現れたと伝えている。2008年に 831 cases が報告され、2010年には 621 と減少したが、今年 [2015] 10月までの患者は 2037 例と、2014年 1年間の 1670 を超えた。最も懸念されることは、人口割合で最大 (の変化? があった年齢層) が 20-24歳女性であることだろう: the 177 reported cases は前年の 2.7倍に当たる。性行為感染症の権威である Dr Yasuhiko Onue は、"(日本は) 世界的大流行の中にあり、(梅毒の) キャリアーには、アジア各国から日本を訪れる女性達も含まれているのではないか" と述べている。東京医科歯科大学名誉教授 Koichiro Fujita がインタビューで、"感染予防措置を用いない性行為を行うヒトが増え、世間知らずの若い女性が過信し、男性にそそのかされて、コンドームを着用しないセックスを行っている" と述べた。AIDS 感染への不安が薄らいでいることが主な原因だと指摘する ... もう 1つの要因として、ビタミン B 不足が陰部の表面の感染に対する抵抗力を低下させたと述べている ...
[Mod.ML 注-昨年 (2014)、日本の恐らく 1期および 2期梅毒を合わせた患者数が 2010年以降毎年増加し、2013年は 1000人を超えたことを報告した;主な患者は 25-39歳の男性だった。感染研 the Tokyo branch of the National Institute of Infectious Diseases は増加の原因を "sexual contact between males" と推定している。これは、これまでの ProMED-mail posts で報告された米国その他の国々と同じ状況である ... 上記報道では、女性の感染増加に焦点が当てられているが、女性患者の占める割合は、2014年はわずか 4 %であり、2015年も 8.7 %にすぎない。90 % 以上が、恐らく the widespread on-going epidemic of the primary and secondary syphilis in MSM の一部によるものと考えられる ... ]
● 原因不明の病気、コーヒー-ケニア
Mysterious disease destroys coffee
PRO/PL> Undiagnosed disease, coffee - Kenya: (NM)
Archive Number: 20151201.3830476
情報源 Hivisasa.com, Nyamira County News、2015年11月23日。
[Nyamira] coffee farmers が農業当局に原因不明の病気に対する支援を要請した ...
狂犬病-スーダン ヒト、ラクダ
鳥インフルエンザ (202)-フランス H5N1
狂犬病-オマーン、エクアドル、中国、台湾
梅毒-日本 など
● 原因不明の疾患-インド (05) コメント
PRO> Undiagnosed illness - India (05): (MH) comment
Archive Number: 20151201.3833506
投稿者 印 ・ Christian Medical College、Dr. T. Jacob John、2015年12月1日。
投稿を読むと、誰もが、原因はウイルスとの結論に飛躍している。しかし、白血球や血小板数についての情報はなく、臨床的・検査学的根拠を伴わないウイルス原因説は、間違いにつながりやすい。臨床像が合致する、レプトスピラ症 Leptospirosis も考慮されるべきで、季節も合っており、この地域には地方病感染しており、チクングニア熱もデング熱も否定されており、行間から成人だけが感染しているようである。レプトスピラ症検査を行うには、技能を有する微生物ラボが必要である一方、ウイルス検査はたいがいキットでできる。他方、新興感染病原体によるものだとすれば、すでに、適切な調査が行える (数週間の) 貴重なタイミングを逸してしまっている ...
関連項目 (04): (MH) RFI 20151121.3809789
● 狂犬病-スーダン ヒト、ラクダ
PRO/AH/EDR> Rabies - Sudan : (Darfur Region) human, camel, susp. RFI
Archive Number: 20151201.3833209
情報源 Outbreak News Today、2015年11月30日。
Darfur's East Jebel Marra の、12歳と17歳の 2名の少女の死亡した原因が、ラクダに襲われたときの咬傷 bitten and crushed によることが疑われている、と報じられた ... ラクダは、狂犬病のイヌの咬傷により、この致死性ウイルスに感染したと見られている。
[Mod.AS 注- 2人が、the crushing and bites of camel(s) により死亡した killed のか、それから短い期間を経て死亡した died のか、はっきりしない。このような場合、狂犬病の診断はかなり怪しい rather unlikely。患者らに (狂犬病の) 臨床症状があり、曝露したと考える時期の 1週間から 6ヶ月の間に死亡したのであれば、狂犬病の診断も考慮すべきである。狂犬病であるかどうかについての、専門家からの professional 情報が望まれる。診断が確定されたのであれば、曝露から死亡までの期間、ヒト及び動物の狂犬病感染の検査による確定診断の有無、に関心が持たれる。狂犬病は温血動物のウイルス感染症で、1993年にヒトコブラクダの狂犬病 dromedary camel rabies の臨床症状が報告されている (Vet Rec. 1993; 133(9): 220)。易興奮性、無生物への攻撃、前肢の自咬、流涎、腹這い姿勢 sternal recumbency、後肢の麻痺などの症状が見られ、3-7日間以内に死亡する。より新しいものでは、スーダンの少なくとも 2つの地方 provinces でのラクダの狂犬病が報告されており (ref. 1)、2001年の North Kordofan State では 19 camels が感染したと報告されている。これほどの多数の感染が発生したことには、いくつもの要因があるが、最も目を引いたのは、"襲った犬の凶暴ぶり the madness of the offender dog、襲われたラクダがお互いに近い距離にいたこと、そして咬傷を受けた部位 (が上下の口唇だったこと)" ことである。2005年のスーダンでの別の報告 http://sudanjvr.net/10-21.htmlも読むことができる。イスラエルでは、during the period 1948 to 1997 に、検査で狂犬病と確定診断された動物のおよそ 1 % がヒトコブラクダだったと報告されている (ref. 2)。他の草食動物と同じように、ラクダも狂犬病を伝播するベクターではなく、感染したらそのまま死亡する dead-end victims と思われてるが、ラクダが (ものを) 咬む習性が、群れの中やヒトをウイルスに曝露させ感染させる危険性を高めている。
参考文献
1. An outbreak of Rabies in Camel (Camelus dromedaries) in North Kordofan State (Short Communication). The Sudan, J Vet Res. 2001; 17: 125-7.
2. An epidemiological retrospective study of rabies diagnosis and control in Israel. Isr J Vet Med. 1999; 53(4): 1. ... ]
参考項目 Rabies - Uganda: camel 20110423.1270
● BSE ウシ-カナダ (06) CFIA investigation report
Report on the Investigation of the 19th Case of Bovine Spongiform Encephalopathy (BSE) in Canada
PRO/AH/EDR> BSE, bovine - Canada (06): (AB) CFIA investigation report
Archive Number: 20151201.3833109
情報源 Canadian Food Inspection Agency、2015年11月。
1.1 症例についての詳細情報 アルバータ Alberta 州の 1頭のウシから採取されたサンプルが、牛海綿状脳症 bovine spongiform encephalopathy (BSE) の検査で陽性となった。オーナーは、死亡する数日前から歩行不能 non-ambulatory (downer) であったと報告している。獣医との相談の結果、Canada's National BSE Surveillance Program の診断基準を満たすとの結論にいたり、2015年2月4日に安楽死処分となり、組織検体が採取・提出された ... 以下、1.2 症例に関する調査、4 サーベイランス、5 影響。
● 鳥インフルエンザ (202)-フランス 庭先飼育の家きん、HPAI H5N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza (202): France (DD) backyard poultry, HPAI H5N1, spread
Archive Number: 20151201.3833041
情報源 AFP via Midilibre [in French]、2015年11月30日。
先週、the Dordogne の家きん a backyard flock で発生が確認された鳥インフルエンザ感染流行 An outbreak of avian influenza H5N1 は、フランス国内で最後に確認されてから 8年ぶりの出来事となった。Biras で個人用に飼育されていたニワトリ hens で再興したと、11月25日、知事 the prefect of Dordogne が記者会見で明らかにした。11月30日には 2 new cases を発表した。30羽が死亡したことを受け、11月20日に獣医学当局 The Veterinary Services Department が注意喚起を行った。県によると、野生のカモ wild ducks から感染したと見られるウイルスが検出されている。the National Health Security Agency (ANSES) に送付の検体で、11月24日に確定診断されている。農相は声明の中で、"ウイルスは、家きんの高病原性 H5N1 鳥インフルエンザ a highly pathogenic H5N1 で、以前の低病原性の特徴を示す、すでに欧州内で確認されているウイルス株と同じものと見られる" としている。Biras の南 90 km の Domme で飼育されているダックと、50 km 北の Saint-Paul-la-Roche の 1ヶ所のダック農場に限定されている。フランスで最も近い H5N1 ウイルス感染危機は、2006年前半にまで遡る。Ain の商業農場の家きんを全数処分した後 ... 政府は、3ヵ月間の個人で飼育する鳥類および放し飼いの家きんの施設内収容 the general containment を命じた。ほぼすべてが Ain 内での、64羽の死亡が確認された。最新の感染例は、2007年夏に Moselle の among swans and wild ducks で確認されている ... ]
関連項目 (198): France (DD) backyard poultry, HPAI H5N1, OIE 20151125.3819479
● 原因不明の死亡-中国 ガス漏れ
PRO/EDR> Undiagnosed deaths - China: gas leak, RFI
Archive Number: 20151201.3830274
情報源 Mashable.com、2015年11月30日。
中国東部の製鉄部品工場のガス漏れ事故により、10人が死亡し、ほか 7人が中毒により入院となった。The Zouping County government 当局は、[28 Nov 2015] 発生の the Shandong Fukai Stainless Steel Company のガス漏れにより、17人が中毒となったと発表した。このうち 5人が直ちに死亡し、さらに 5人が翌日死亡した。残る 7人は入院中であるが、状態は安定している。ガス漏れの原因については、現在調査が行われている。
● 鳥類ボルナウイルス-デンマーク カモ
PRO/AH/EDR> Avian bornavirus - Denmark: goose, 1st report
Archive Number: 20151201.3831399
情報源 Online Post、2015年11月27日。
鳥類のウイルスである aquatic bird bornavirus 1 (ABB1) が、デンマークでの野生のカモ the wild geese population で初めて確認された ... 北米の wild geese populations で感染が拡がるこのウイルスは、カモに便秘を生じて死に至らしめる。欧州のカモでこれまで確認されたことはなかった ...
● 狂犬病-オマーン、エクアドル、中国、台湾
Recent research - November 2015
PRO/AH/EDR> Rabies: animal, human, epidemiological studies, update
Archive Number: 20151201.3830981
情報源 Global Alliance for Rabies Control, monthly circular、2015年11月30日。
1. オマーンの疫学: a retrospective study (1991-2013).
between 1991 and 2013、オマーンで合計 22 788 cases の動物咬症の報告があり、(主に野生動物による) 8例のヒトの狂犬病感染が発生し、いずれも死亡した。感染が疑われた 758件の動物の検査のうち、56.1 % が検査陽性だった。キツネの陽性率が最も高く 70.1 % だった。
2. エクアドルの疫学および対策
1996年、エクアドルは南北アメリカの中で、人口あたりの狂犬病発生率が最も高かった。イヌへの一斉ワクチン接種を行い、2012年までにヒト及びイヌの狂犬病の件数が激減した。ヒトと動物の狂犬病の年間発生数の間には非常に高い相関 correlation (0.925) が認められた。2011年、the Amazon region において、明らかに吸血コウモリ由来と見られるウイルス株による 11人の死亡が発生した。
3. 中国西部の狂犬病感染は異なる 2系統由来
2011年以降、中国西部のチベット Tibet、青海省 Qinghai、甘粛省 Gansu、寧夏回族自治区 Ningxia の症例の増加が見られる。これらの地域で採取されたサンプルの解析から 2 different sources の存在が示唆されている。Gansu and Ningxia のウイルス株は、現在動物間で流行するウイルスと近い関係にある一方、Tibet and Qinghai の株は、野生動物と最も関係が深いthe Arctic-like-2 lineage に関連していた。
4. 1999-2014年の間、狂犬病発生がない島国とされてきた台湾における、狂犬病保有種発見への政府対応
台湾では 2013年から 2014年12月までの間に、423頭のアナグマの感染 rabies-confirmed ferret-badgers およびこれから波及した 3例の非保有宿主の感染が確認された。確認されたウイルスは、どの既知の狂犬病ウイルス rabies virus variants とも異なっており genetically distinct 、台湾に存在するウイルスは、山岳地域 (での感染) で確認された 1株のみだった。山岳地域から、中型?飼育肉食動物 domestic meso-carnivores への感染拡大を防止するため、イヌやネコへのワクチンが必要である。
より詳しい情報
● 梅毒-日本 増加
PRO/EDR> Syphilis - Japan : increased incidence
Archive Number: 20151201.3830672
情報源 Japan Today、2015年11月30日。
syphilis を表す日本語 "baidoku" を、文字通りに訳すと「梅毒 "plum poison" 」となる。これは、病初期の皮膚病変である硬性下疳 the chancres (painless ulcerations、無痛性潰瘍) が、開花した梅に似ていると考えられたために付けられた。[27 Nov 2015] ニッカン現代は、新宿にある国立感染症研究所によると、古代に人々を苦しめたこの病気の患者が再び現れたと伝えている。2008年に 831 cases が報告され、2010年には 621 と減少したが、今年 [2015] 10月までの患者は 2037 例と、2014年 1年間の 1670 を超えた。最も懸念されることは、人口割合で最大 (の変化? があった年齢層) が 20-24歳女性であることだろう: the 177 reported cases は前年の 2.7倍に当たる。性行為感染症の権威である Dr Yasuhiko Onue は、"(日本は) 世界的大流行の中にあり、(梅毒の) キャリアーには、アジア各国から日本を訪れる女性達も含まれているのではないか" と述べている。東京医科歯科大学名誉教授 Koichiro Fujita がインタビューで、"感染予防措置を用いない性行為を行うヒトが増え、世間知らずの若い女性が過信し、男性にそそのかされて、コンドームを着用しないセックスを行っている" と述べた。AIDS 感染への不安が薄らいでいることが主な原因だと指摘する ... もう 1つの要因として、ビタミン B 不足が陰部の表面の感染に対する抵抗力を低下させたと述べている ...
[Mod.ML 注-昨年 (2014)、日本の恐らく 1期および 2期梅毒を合わせた患者数が 2010年以降毎年増加し、2013年は 1000人を超えたことを報告した;主な患者は 25-39歳の男性だった。感染研 the Tokyo branch of the National Institute of Infectious Diseases は増加の原因を "sexual contact between males" と推定している。これは、これまでの ProMED-mail posts で報告された米国その他の国々と同じ状況である ... 上記報道では、女性の感染増加に焦点が当てられているが、女性患者の占める割合は、2014年はわずか 4 %であり、2015年も 8.7 %にすぎない。90 % 以上が、恐らく the widespread on-going epidemic of the primary and secondary syphilis in MSM の一部によるものと考えられる ... ]
● 原因不明の病気、コーヒー-ケニア
Mysterious disease destroys coffee
PRO/PL> Undiagnosed disease, coffee - Kenya: (NM)
Archive Number: 20151201.3830476
情報源 Hivisasa.com, Nyamira County News、2015年11月23日。
[Nyamira] coffee farmers が農業当局に原因不明の病気に対する支援を要請した ...