2016年12月14日

カプノサイトファーガ-英国 (02)敗血症,イヌ
ペスト-マダガスカル (02)死亡
コレラ (41)-イエメン
ライム病,アナプラズマ症-米国

Surra,ウマ-ブラジル
PRO/AH/EDR> Surra, equine - Brazil (PA)
Archive Number: 20161214.4699574
情報源 Horsetalk 2016年12月13日
アマゾン川 the Amazon River からの大量の貯水 pooling water が,ウマの大量死 the deaths of 223 horses in Brazil in 2011 and 2012 につながったことが,研究の結果明らかになった。 the eastern part of Maraja Island の雨期に,アマゾン the Amazon から原野 the fields に大量の水が流れ込み,高温多湿の条件が加わって,吸血昆虫繁殖の好適条件が整った。これらの昆虫は,ウマにとって危険な寄生虫であるトリパノソーマ _Trypanosoma evansi_ のベクターとなる ...
詳細な情報 http://www.merckvetmanual.com/circulatory-system/blood-parasites/trypanosomiasis

Tristeza virus & root rot,柑橘類-イタリア
PRO/PL> Tristeza virus & root rot, citrus - Italy: (SC)
Archive Number: 20161214.4699573
情報源 Fresh Plaza 2016年12月6日
"今年 [2016] のシシリー [in Sicily] の柑橘類の収穫量は,特にオレンジがきわめて厳しい。ウイルス the _Citrus tristeza virus_ に加え,a whole lot of other factors も加わっている" と報告されている。. "例を挙げると _Phytophthora citrophthora_ による被害のほか,時季外れの昆虫の被害 a late attack of _Ceratitis capitata_ [Mediterranean fruit fly] が起きている"  ... "改良種 innovative varieties はとても数が少ない very few。生産者らは (特に the _Citrus tristeza virus_ の発生に対して) 植え替え replace the trees を検討しているが,コストが高い。果樹の応答時間 Orchard response times は遅く,植物の入手という新たな問題もある."

ムンプス-米国 (31)カレッジ
PRO/EDR> Mumps - USA (31): (TX) colleges (WA)
Archive Number: 20161214.4699512
[1] テキサス Texas
情報源 WBAP 2016年12月9日
North Texas が全国的なムンプスアウトブレイクの中心地の1つとなっている。保健当局 The health department は,1週間前に 10 confirmed cases を報告していたが,現在は 37例となり,さらに増加する見通しである。約半数が students in the Keene Independent School District [ISD] で,残りの半分が students in Cleburne ISD であり,学校の職員ら成人6人の患者も確認されている。
[2] 校内リスク Risk in colleges
情報源 Education Dive 2016年12月13日
CBS News は,ふたたび全米でのムンプス感染流行が勢いを増し a resurgence in mumps infections, 今年 [2016] の患者数は,2015年のほぼ2倍となる2800人を超えたと報じた。 this academic year [2016-17] に200人近くの患者を報告したミズーリ大学 The University of Missouri は生徒らに対し,キャンパス内での社会貢献活動 social engagements を自粛し,バーなどのパブリックプレイスに近づかないよう呼びかけている。ハーバード大学 Harvard University [Massachusetts] やニューヨーク大学 the State University of New York でもそれぞれ,今春以降 60人以上の患者が報告されており ...
[3] ワシントン Washington
情報源 Patch 2016年12月13日
郡内の5市 5 different cities in King County でムンプス患者が確認されており,さらに隣の Pierce County でも発生していることが,[13 Dec 2016] King County 当局から報告された。across Auburn, Kent, Federal Way, Black Diamond, and Pacific の地域で, 63 cases -- 12 confirmed, 51 probable -- が報告されている ...  44 of the 63 total cases are in children under age 17.

鳥インフルエンザ (134)-欧州 HPAI H5N8 家きん
Epidemiological Update On H5N8 In Europe
PRO/AH/EDR> Avian influenza (134): Europe, HPAI H5N8, wild, poultry, spread
Archive Number: 20161214.4699227
情報源 Plateforme-ESA & A Flu Diary Blogspot [trans. ] 2016年12月13日
欧州内の H5N8 について,最新のデータ更新が行われた
The resource center of Epidemiosurveillance Santé Animale has published an updated European-wide summary of H5N8's progress across Europe ...
 (12 Dec 2016 現在), 406 outbreaks and cases の報告があり,同 5日以降の増加は 138件で,前週の102件より約 35%増となっている ... 5日以降新たに new HPAI H5N8 outbreaks を報告したのは主に, ドイツ Germany (98 cases in birds compared to 63 last week) とハンガリー Hungary (120 breeding centers compared to 43 last week) で,アウトブレイクは継続して増加している。現在 406 (compared to 268 last week to 5 Dec 2016)件で,その内訳は  245 were wild birds (35 species affected), 155 farms, and 6 in captive birds となっている。 2日,セルビアが初めて野鳥の感染を報告した。The HP H5N8 virus アウトブレイクは欧州を越えて拡がっており,11月13日にイスラエル,同30日にはエジプトとウクライナが初めて報告している。12月にも,チュニジア,イランでの発生が確認されている。同ウイルスは今年6月にロシアで確認された。 ... 原文参照願います。
An interactive map showing all HPAI H5N8 foci reported in Europe between 26 Oct-11 Dec 2016
関連項目 (131): UK, prevention, Israel, France, spread, poultry,wild,H5N8 20161209.4687796

シュマーレンベルグウイルス-英国 欧州 (02)再興疑い
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (02): UK (England, Wales), reemergence susp
Archive Number: 20161214.4698989
情報源 Farmers Weekly 2016年12月13日
ウェールズおよびイングランド西部の Wales and the west of England の農家に対し,家畜のシュマーレンベルグウイルス Schmallenberg virus [SBV] への暴露に対する注視を怠らないようアドバイスされている。同ウイルスに感染すると,泌乳量の一時的な低下だけでなく,妊娠個体の流早死産や先天奇形の出産などにつながることもある ...
参考項目 Schmallenberg virus - Europe: Netherlands, Belgium, reemergence 20161023.4578989

カプノサイトファーガ-英国 (02)敗血症,イヌから
PRO/AH/EDR> Capnocytophaga infection - UK (02): (England) sepsis, dog lick
Archive Number: 20161214.4698686
情報源 The Daily Mail 2016年12月9日
マンチェスター Manchester の51歳男性は,飼育していた猟犬 his whippet dogs が男性のキズを舐めた結果,テニスボール大の水疱を生じ,6週間意識不明となった。男性を救命するため医師らは,イヌの口内に潜みキズを通じて入った細菌と5ヶ月間闘うことになった。感染を防御する免疫システムが過活動 went into overdrive 状態となった後,敗血症を発症し ... 2016年4月にインフルエンザ様症状を発症し,就寝時の左足に激しい痛みを感じた。皮膚に突き刺すような灼熱痛 a piercing and burning sensation を感じたことから友人が病院を受診させた。男性は痛みで声を上げ,感染が拡がるにつれて皮膚が泡状 'bubble' になっていった。身体中に水疱が拡がり,医師は壊死組織を切除したため,男性はこのイヌの唾液中に存在し男性の血流に入った,カプノサイトファーガ _Capnocytophaga_ の感染により足先と腎臓を失った。
原文 [Google翻訳] 参照願います。
[ Mod.LL 注- カプノサイトファーガ _Capnocytophaga canimorsus_ は,グラム陰性桿菌で,培養に二酸化炭素が必要で発育の遅い細菌である。健康なイヌやネコの唾液中の正常細菌叢として分離される。同菌によるヒトの感染の 77%に当たる大部分で,先行するイヌとの咬傷などによる接触が確認されている; since 1961年では, 200件の human isolates of _C. canimorsus_ が,確認のため CDC に提出されている。イヌやネコによる咬傷に続いて,この病原体による自然治癒傾向の蜂窩織炎 self-limiting cellulitis が発生するが,致死率が25%にも及ぶ,劇症敗血症,敗血症性ショック,播種性血管内凝固障害 disseminated intravascular coagulopathy (DIC) への急速な進展が見られることがある。敗血症や DIC により,皮膚や耳鼻だけでなく,四肢の壊疽 Gangrene of the extremities が起こることがある。_C. canimorsus_ infection の結果として壊死性筋膜炎 ecrotizing fasciitis が報告されることはまれである。死亡例の多くは,無腓症,アルコール依存症,悪性血液腫瘍などの持病がある。ほとんどの抗生物質 many antimicrobials (e.g., penicillin, amoxicillin, erythromycin, tetracycline, cefoxitin, and clindamycin) に感受性があり,上記のハイリスク患者に対しては,動物による咬傷を受けた場合,経験的抗菌薬治療 Empiric treatment が推奨されている]
関連項目 Capnocytophaga infection - UK: (England) sepsis, dog lick 20160702.4322794

ペスト-マダガスカル (02)死亡
PRO/AH/EDR> Plague - Madagascar (02): (AS) fatalities
Archive Number: 20161214.4698685
[1] 少なくとも31人が死亡
情報源 Africa Review 2016年12月6日
南部 Madagascar's southern district of Befotaka Atsimo において,腺ペスト Bubonic plague により,少なくとも31人が死亡したことが当局者により明らかにされた。"患者らは 2 adjacent rural communes の住民で: 25 in one and 6 in another one であった," とされている。先週,原因不明の病気のアウトブレイクの報告があったが,腺ペストであることが判明した。長引く干ばつによるとされる野火 bush fires に追われて居住区域に入り込んだ齧歯類により,疾患が持ち込まれヒトに感染した ... 保健省等 the Health Ministry and the Institut Pasteur de Madagascar in Antananarivo からの専門家チームが,5日現地に派遣されたが, the regional capital city of Vangaindrano から先の悪路により,発生地に近づけない状況にある。
[2] 2ヶ月前から数十人が死亡か
情報源 L'Express de Madagascar [in French] 2016年12月5日
Befotaka Atsimo で複数の死者が発生した原因としてペストが疑われている。公衆保健省関係者ら Elements of the Ministry of Public Health が,(かつてペストの発生がなかった)この地域 this non-plague area に向かった。2つの地区 the Befotaka Atsimo district and the Midongy Atsimo district の当局は, Inosy Ambalarano commune, Befotaka Atsimo district, in the Atsimo Atsinanana  region で週末に,感染が疑われる死亡 suspicious deaths が発生したと報告した。死者らには同様に,腺ペストにみられるようなリンパ節の腫れの症状が認められた。正確な死者の数は伝えられていない。今回の現場に近い, Midongy Atsimo 地区からの新たな情報として, 2ヶ月間に数十人が死亡したとの報告もある ...
関連項目 Madagascar 20160108.3920609

コレラ (41)-イエメン
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (41): Asia (Yemen)
Archive Number: 20161214.4698540
情報源 Outbreak News Today 2016年12月10日
イエメンのコレラ感染患者 cholera cases in Yemen は,先週 1200 cases を超え,疑い例 the total suspected cases of cholera は 8975例, including 89 deaths に達したと,8日国民保健省 The Ministry of Public Health and Population が報告した。The number of laboratory-confirmed cases of _Vibrio cholera_ O1 は 138人である ... WHO (EMRO),厚生労働省検疫所 FORTH 参照願います。

ライム病,アナプラズマ症-米国
PRO/AH/EDR> Lyme disease, anaplasmosis - USA: (ME) incr. cases
Archive Number: 20161214.4697848
情報源 Portland Press Herald 2016年12月12日
今夏 [2016],一部の専門家が期待した,干ばつによるダニの個体数減少は起きず,秋になってライム病患者数 Lyme disease cases が増加している。 [5 Dec 2016] までの患者数 Lyme disease cases は2015年の年間患者数に比べ 12 % 増加したことが,メーン州保健当局 the Maine Center for Disease Control and Prevention の統計で明らかになった ... (干ばつにもかかわらず,森林の奥などへの移動により)ダニ the deer ticks は生き延びた ... 7月は,5年間の平均患者数 583例を下回る 469例だったが,秋になって増加に転じ,12月5日時点で 1336例に達している。例年なら秋になれば患者数が減り,8月全体の約 70%となる ... ダニが媒介するもう1つの病気のアナプラズマ症 anaplasmosis, another tick-borne disease についても,今年 [2016] は 358例と記録年になった。昨年同期は 186例だった ... 原文 [Google 翻訳] 参照願います
 [Mod.ML 注- ダニ Deer ticks それ自体は,水平方向に長距離を移動することはなく,動物や鳥類への付着による移動である。今年秋のメーン州での患者数増加 The increased incidence of Lyme disease and anaplasmosis in Maine in the fall of 2016 は,湿潤な秋にダニの個体数 the number of questing infected tick vectors が増加したことによるもので,7℃を超えると幼虫が血液を求める ことから,日中の気温がそれ以上であったに違いない  ... ]