2017年3月31日

MERS-CoV(18)-アフリカ,動物,ラクダ 2015年
鳥インフルエンザ,ヒト(39)-中国 H7N9
リーシュマニア症,内臓-エジプト(02)

鳥インフルエンザ(87)-ベトナム 庭先飼育 HPAI H5N1 H5N6
PRO/AH/EDR> Avian influenza (87): Viet Nam, backyard, HPAI H5N1, H5N6, control
Archive Number: 20170331.4939832
情報源 VnEspress international 2017年3月30日
北部 Vietnam's northern province of Quang Ninh 省の当局者は 29日,(H7N9 感染が拡がる)中国から不法に持ち込まれたトラックの貨物に閉じ込められた,2500羽以上のコガモ ducklings を押収した ... ベトナムでは数ヶ月前から再び,家きんの間で鳥インフルエンザが発生し,Mekong Delta's Can Tho City,同市に隣接する Hau Giang Province および the central province of Ha Tinh で The H5N1 virus が活動性を有し,一方,the nearby Quang Tri Province は a H5N6 virus outbreak への対応に追われていることが,今週 [week of Sun 26 Mar 2017] 明らかにされている。

MERS-CoV(18)-アフリカ,動物,ラクダ 2015年
Research article: Risk factors for MERS Coronavirus infection in dromedary camels in Burkina Faso, Ethiopia and Morocco, 2015
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (18): Africa, animal reservoir, camels, 2015, research
Archive Number: 20170331.4939980
情報源 Eurosurveillance, Volume 22, Issue 13 2017年3月30日
要約 ヒトの主な感染源となっている,ヒトコブラクダ dromedary camels でのMiddle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) transmission を理解することは重要である。ブルキナファソ,エチオピア,モロッコの異なる環境条件で飼育されているラクダの MERS-CoV infection のリスク因子を明らかにするため,2015年2-3月に血液および鼻スワブ検体を採取した。結果,比較的高い割合でウイルス遺伝子 MERS-CoV RNA rate が検出された;エチオピア(up to 15.7 %),,ブルキナファソ(up to 12.2 %),モロッコ(up to 7.6 %)。The RNA detection rate は,乳用または肉用目的で飼育されているラクダの方が,荷役用よりも高く,若いラクダでも高率であることが確認された。モロッコとエチオピアのラクダは,血清抗体陽性率が高く High seropositivity rates (up to 100 %),ブルキナファソ(up to 84.6 %)はこれより低かった。群れのサイズが大きい(51頭以上)ほど高く,乳用/肉用>荷役用であり, 遊牧nomadic または定住 sedentary herds の群れが,これらが混在する群れ herds with a mix of these lifestyles よりも高率だった。
[ Mod.AS 注- ラクダの間では,血清学的にコロナウイルス感染の蔓延が示されているにもかかわらず,アラビア半島以外の国々で,ヒトの感染例の報告がほとんどまたは全くないという,MERS の謎を解く手がかりを得るための,the international research project の報告である。同様の状況は,たとえばイスラエルなどの他の国々でも確認されている。アラビア半島内でさえ,感染源が分からない一次感染例が多数存在する。
以下は,上記の論文中の the discussion section からの抜粋であり,興味深い観察結果が示されている(表や参考文献については,原文を参照願いたい)。
"ウイルス遺伝子の陽性率には,西から東に向かう,年齢補正後の明らかな勾配 an apparent gradient of virus RNA positivity (Table 3)が確認でき,これはラクダの密度勾配により説明可能である(Figure 1A),さらには,天候,移動経路,国内外での取引 national and international camel exchanges の要素も加わる。エチオピアは,主にジブチおよびソマリア経由でのアラビア半島への主要(ラクダ)輸出国であり,同地域でのウイルス感染伝播動向は,特に関心が持たれる。以前のエチオピアでの調査で確認していた,年齢に伴う血清抗体陽性率を確認した。若いラクダが,高齢のラクダよりも,ウイルス遺伝子検出率が高かった。。若いラクダが,高齢のラクダよりも,ウイルス遺伝子検出率が高かったが,これは,サウジアラビアの研究で示されたとおり,先行する免疫 prior immunity の欠如に関係すると考えられる。Young animals were naive and more susceptible to virus infection". ... "乳用に飼育されるラクダ(メス)で最も血清抗体陽性率が高く,次が肉用(ほとんどがオス)で,荷役用(やはりオスが主)が最も低かった(Table 3 and model selection)。乳用ラクダで血清抗体陽性率が最も高かったことと,若いウシ,たとえば子牛,でのウイルス遺伝子検出率が高いことには関連性がある。仮説として,若いラクダには抗体がないためウイルス感染の可能性が高く,さらにはその母親を感染または再感染させることになる。オスは,繁殖期を除いて群れと分けられるため,メスや子牛との接触が少ない。論文で示されているとおり,2015年2-3月という限られた短期間でのサーベイのため,感染伝播の季節性の変化を考察することができなかった。さらなる検討が望まれる]
参考項目 (90): Saudi Arabia (RI), camel association, UAE 20160808.4402381

鳥インフルエンザ,ヒト(39)-中国 H7N9
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (39): China, H7N9
Archive Number: 20170331.4935953
[1] 広西壮族自治区 Guangxi Zhuang Autonomous Region: H7N9
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年3月28日
Zhoushan county of Hezhou city [Guangxi Zhuang Autonomous Region] から 25日,鳥インフルエンザ感染例 a human H7N9 AIV [avian influenza virus infection] case が報告された。Fengxiang town of Zhongshan county [Guangdong province]在住の 69歳男性で,10日前に自宅で飼育し死亡したニワトリを食べていた。21日に,発熱(40.3℃),戦慄,筋肉痛の症状を発症し,現在,Hezhou People's Hospital で入院治療中である。
[2] 広西壮族自治区: H7N9
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年3月28日
between [17-23 Mar 2017]期間に,広西壮族自治区で 3例の鳥インフルエンザ患者 human H7N9 AIV cases が報告された; 2 cases in Guilin city 桂林市, one case in Yulin city。いずれも指定病院に入院し治療を受けている。今週,3例の死亡 fatal cases が記録された: 2 cases from Hechi, one case from Wuzhou。2017年,広西壮族自治区は,合計 20 human H7N9 AIV cases (including 7 fatal, 2 discharged from hospital) を報告している。
- Guilin city の 2例: 53歳男性の重症肺炎患者; 39歳男性の重症肺炎患者。
- Yulin city の 1例: 72歳男性の肺炎患者。
[3] 貴州省 Guizhou: H7N9
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年3月29日
当局によると,(from Pingtang county, Sandu county in the Bouyei and Miao Autonomous Prefecture of Qiannan, Guizhou province)の,2例の原因不明の肺炎患者が,鳥インフルエンザ感染human H7N9 AIV cases と確定診断された。いずれも入院治療中である。
[4] 湖南省 Hunan: H7N9
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年3月28日
湖南省は,5 human H7N9 AIV cases during [17-23 Mar 2017], including one fatal case を報告している。
- (湖南省からの輸入感染例である)死亡した広西壮族自治区の 79歳男性患者。
- Changsha city の 53歳男性の重症肺炎患者。
- Yueyang city の,45歳女性の重症肺炎患者。
- Shaoyang city の 86歳男性の重症肺炎患者。
- Zhuzhou city の 37歳女性の重症は異変患者。
[ Mod.UBA 注- the monthly WHO risk assessment at the Animal-Human interface によると; '2017年3月16日現在,合計 1307 laboratory-confirmed cases of human infection with avian influenza A(H7N9) viruses, including at least 489 deaths が報告されている。中国における,the Food and Agriculture Organization (FAO) on surveillance activities for avian influenza A(H7N9) viruses では,生きた家きんを売る市場,小売店,飼育場などでの,ウイルス陽性検体の検出が続いている。大部分の患者は,感染のある家きん,または市場などの汚染された環境で,ウイルスに暴露している。動物や環境中でのウイルスの検出が続いていることから,さらなるヒトの感染例や,これまで報告されていない省からの報告が予想される]
地図 Maps of China
関連項目 human (38): China, H7N9 20170327.4926547

口蹄疫-アルジェリア(02) OIE
Foot-and-mouth disease, Algeria,new strain of a listed disease in the country
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Algeria (02): (RE) bovine, st A, new strain, OIE
Archive Number: 20170331.4939480
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2017; 30(14) 2017年3月31日
感染開始時期 2017年3月24日
原因ウイルス foot-and-mouth disease virus
Serotype: A
新たな感染流行 (1)
Outbreak 1: Ouled Souid, Zemmoura, Relizane: farm
種/頭数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 12 / 7 / 0 / 0 / 12
Affected population: farm with 12 bovines (11 fattening young bulls and a cow). Clinical signs in some of the animals: fever, lameness, stomatitis, lingual lesions and salivation.

リーシュマニア症,内臓-エジプト(02) 受刑者
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis, visceral - Egypt (02): (BH) prison inmate
Archive Number: 20170331.4939062
情報源 Ahram Online 2017年3月30日
まれな内臓リーシュマニア症 visceral leishmaniasis と診断された,21歳の患者を刑務所から出所させるよう求める声が高まっている。家族は,現在 Abassiya Fever Hospital で治療中のこの患者の,別の病院または海外での治療を求めている。患者には重度の免疫不全と,体重減少,食欲低下,肝脾腫があり,治療を急がなければ死亡する可能性があるとしている ... 2014年,トルコへの旅行から帰国時に拘束され,2016年,テロリストグループと関係があり公衆秩序を乱したとの理由で,10年の禁固刑が言い渡された。2016年5月に Wadi El-Natrun prison [Beheira governorate] に移送されたあと,健康状態が悪化し ... Tora Prison では免疫に問題があり骨髄検査が必要とされたが,収容所内の病院では実施不可能だった。医療上の不作為など,この病院には多くの不満を伝えたがなおざりにされ,3月にまれな病気であることを知らされたという。