2022年3月9日

COVID-19(68)脳の変化 ブースター接種の時期

● COVID-19(68)脳の変化 ブースター
PRO/AH/EDR> COVID-19 update (68): brain changes, boosters, hotspots, USA, WHO, global
Archive Number: 20220309.8701903
[1] 感染後の脳の変化 Brain changes following infection
 情報源 The New York Times 2022年3月7日
COVID-19 感染により,ウイルスに感染しなかった自然経過の場合に比べ,脳内でより多くの灰白質 gray matter や組織がダメージを受ける可能性があると,新たな大規模研究で示された。7日の科学雑誌 Nature 掲載のこの研究は,COVID-19 感染前とその数ヶ月後に脳のスキャン検査を受けた患者を対象とする初めてのものと考えられている。研究に参加していない神経学者は,価値があり独創性があることを認めつつ,その変化の意味するところは明確ではなく,そのダメージが持続したり,脳が変化することによって,思考,記憶,その他の機能に対して,必ずしも深刻な影響があるとは限らない点に注意が必要だとしている。51~81歳を対象としたこの研究において,主に脳内で嗅覚に関係する領域の萎縮と組織へのダメージが確認され,この領域の一部は他の脳機能に関係している,と説明されている ... (他の研究者は)一般の人々が,感染したすべての人の脳が変化し機能しなくなる,と考えて怖がることがないようにしなければならない,と述べている。対象となった,ブリテン Britain の約 50万人分のデータ UK Biobank の中の 785人は,約 3年間の間隔で 2回の脳スキャン検査を受けており,さらにいくつかの認知機能の基礎的な検査を受検した。2回のスキャン検査のあいだに,401人が新型コロナウイルスに感染し,感染時期はいずれも 2020年3月から 2021年4月までの期間だった。のこりの 384人は,新型コロナウイルス感染がなく,年齢,性別,既往歴,社会経済的状況などが類似するコントロールグループとされた。加齢に伴う自然経過として毎年(誰もが)灰白質の小部分を失っていく。たとえば,記憶に関係する領域の典型的な損失は(毎年)0.2% から 0.3% とされている。しかし今回の研究において,COVID-19 患者は,感染から平均 4.5か月後に受けた脳スキャン検査において,(2回のスキャン検査の間に)感染しなかった人々に比べてより多くの部分が失われており,3年間では灰白質の様々な領域の 0.2% から 2% に及ぶ欠失が起きていた。加えて,脳全体の容量が減少し,特定部位の組織のダメージが認められた。対象者の多くは,入院が必要なほどの重症者ではなく,軽症の COVID-19 感染であり,一般人口の大多数の COVID-19 感染例と同じである点にも注目すべきである。筆頭著者の the University of Oxford の臨床神経学教授は,研究対象のうち,入院患者は 15人と結論づけるにはデータが少ないものの,軽症例と比較すると,入院例の脳萎縮はより高度であることが示唆されていると述べた。COVID-19 患者はまた,注意や複雑な作業の効率性に関する認知機能検査でも,非感染例に比べて劣っていた ... 例を挙げると,最も大きな灰白質の損失が認められたのは嗅覚が関係する領域,the orbitofrontal cortex and parahippocampal gyrus など,であったが,ここは記憶やその他の脳機能にも関係している。ただし,短時間の基礎的検査ではあるが,COVID-19 患者が,感染のなかった患者より記憶テストの成績が悪かったわけではないと述べている ... 著者グループ以外の専門家の意見(脳機能は複雑 ... )。
[2] ブースター接種 Booster doses
 情報源 Medical News Today 2022年3月2日
感染+ワクチンによるハイブリッド免疫 infection-plus-vaccination hybrid immunity やワクチン3回接種など,a 3-step approach によるオミクロン the omicron SARS-CoV-2 variant 感染および重症化予防を支持するエビデンスが積み重ねられつつある。[1] さらに,2回目のブースター接種,すなわち 4回目接種を模索する国も増えつつある。イスラエルに続き,チリスペインデンマークスウェーデンでは,リスクグループに対して 4回目接種を提供している。英国においても,最もリスクがあるとされるグループに対し,今春の 2回目のブースター接種を受けるようアドバイスした。人によっては,4回目または 5回目接種となる可能性もある。誰に対して 4回目の接種が必要で,免疫を得るための最良の方法は何かという疑問が生じている。現時点で 4回目接種の必要性に関するデータは示されていないが,最近の研究で,減弱する免疫が回復する可能性が示されている。the Pfizer and Moderna mRNA vaccines 4回目接種についての臨床試験において,オミクロンの感染予防に対する若干の増強 a modest boost と,3回目接種直後時点までの抗体レベルの回復が付与されるとの結果が示された。しかし,有効性が著しく増強されたとは解釈できず,オミクロンによる感染も防ぐことはできていない。the Pfizer vaccine 4回目接種による感染防御は,3回目接種より 30% 増加した。モデルナでは 11% という数字だった。専門家は,十分ではない not huge が,測定が可能な程度 "measurable" の増強があった,と述べている。追加接種すれば,減弱しはじめた体内での抗体産生を再点火できるかもしれない ... 3回目接種の 10週間または 4か月後には,感染予防効果が 40-50% 低下するとの報告がある 1) 2)。4回目接種の重要性 crucial の確実な証拠はなく,(接種が)重症化しやすい一部のグループのみに留まる可能性があると考えられる ... 4回目接種により 60歳以上とリスクグループで,感染と重症化予防への効果がわずかに高まるとのイスラエルの観察研究があり,3回目接種から少なくとも 4か月以上あけるとされている ... オミクロン変異株の感染があってもワクチンを接種しない場合は,他の変異株への感染からは守られないとの報告がある。ワクチン接種後にブレイクスルー感染があった場合は,液性免疫反応だけでなく,デルタやベータ変異株に対する交差防御免疫も認められたとされている ... 2回の初回接種後のブースター接種時期が,早すぎたり遅すぎたりした場合も議論の的となっている。日本で行われた研究では,ワクチン接種後すぐにブレイクスルー感染が起きると,抗体のブースターは十分に行われなかったが,最後の接種から数ヶ月後に感染した場合は,とくにオミクロン株に対する感染防御効果が著しく増強された。Charles R. Drew University of Medicine and Science の研究者によると,抗体の減少が観察され始めるのは 3か月後からで,ブースター接種を提供する多くの国々がこの時間軸を採用している。"年齢その他の因子によりリスクが高い場合は,4回目接種3から 4か月後に接種することを勧める。その理由は,3-4か月後に防御抗体が急速に減少し始めるから" と述べられている。(3回目からの)接種間隔は長いより短い方がよく,6か月以上空けるより 3-4か月を勧める,とある専門家は述べている ... peer-reviewed されていない中国からの研究では,ブースター接種効果は永遠ではなく,いつかターニングポイントが訪れるとされている ... 
[Mod.LK- "(8 Mar 2022) Pfizer Inc. will soon submit data to US regulators on a 4th dose of its COVID-19 vaccine ... " ] 
[3] CIDRAP news
 [A] World Health Organization (WHO)
 情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research and Policy) 2022年3月8日
 ... the WHO expert group 専門家グループは,オミクロン蔓延があっても,現行ワクチンには高レベルの重症化および死亡に対する防御効果があるので,接種を強く勧めると述べた ... 
 [B] 香港 Hong Kong, 韓国 Korea, ニュージーランド New Zealand: hotspots
 情報源 CIDRAP  2022年3月8日
香港 Hong Kong reported more than 43 000 new cases today [8 Mar 2022], according to Reuters  本土でも 2年ぶりに最多の 175 more symptomatic local cases が報告 [8 Mar 2022], along with 330 more local asymptomatic infections, according to the country's National Health Commission.
韓国 South Korea は a later omicron surge による 1日の患者数が最多となった 6日から微減したが,20万人を超えている。
ニュージーランド New Zealand は [8 Mar 2022] 1日あたり a daily record of nearly 24 000 cases となり,医療従事者の感染による人手不足の問題が生じている;ABC News  当局は,軽症の感染の場合は医療従事者の就業を認めている。
 [C] 米国 USA: pediatric cases
 情報源 CIDRAP  2022年3月8日
2021年8月以来はじめて,全米での 1週間の小児患者数が 10万人を下回り 6万9千人となった:the American Academy of Pediatrics(AAP
[4] WHO: daily new cases reported (as of 8 Mar 2022)
 情報源 WHO 2022年3月8日
[Data by country, area, or territory for 8 Mar 2022]
[5] Global update: Worldometer accessed 8 Mar 2022 22:26 EST (GMT-5)
 情報源 Worldometer 2022年3月8日
[A 7-day series of cumulative data reported by countries, territories, and reporting entities]
Total number of reported deaths: 6 036 320
Total number of worldwide cases: 449 996 959
Number of newly confirmed cases in the past 24 hours: 1 807 076

● エルシニア症 フィンランド
PRO/EDR> Yersiniosis - Finland: alert
Archive Number: 20220309.8701902
 情報源 Food Safety News 2022年3月8日
フィンランド Finland の公衆衛生当局は,国内で報告されているエルシニア症 _Yersinia_ outbreaks を注視している。the South Savo and Helsinki-Uusimaa regions 地方から,2 outbreaks of _Y. enterocolitica_ serotype O:3 が国立健康福祉研究所 the Finnish Institute for Health and Welfare (THL) に報告されている。the Pirkanmaa region においてもアウトブレイクとみられる報告があるが,患者検体の血清型は確認できていない。患者は,2022年2月上旬~中旬に確認されており,合計患者数は 39例と,2021年同月の 55例より少ない。South Savo から 5例の報告があったが,2019年から 2021年までの間,2月には報告がなかった ... 
[Mod.LL- 感染源,また異なるクラスターどうしの関連性の有無については触れられていない。
食品を介する疾患のエルシニア菌には,_Y. pseudotuberculosis_ and _Y. enterocolitica_ の2種類あり,後者は腹痛が主症状である。腸間膜リンパ節炎としてエルシニア症は虫垂炎に似た症状を呈するが,他の部位としてたとえば創傷部位,関節,尿路などの感染も起こす。the FDA "Bad Bug Book" には: "Strains of _Y. enterocolitica_ は,肉類(豚肉,牛肉,ヒツジ肉など),カキ,魚類,ミルクで検出される。正確な食品の汚染経路は分かっていない。しかし,土壌,水中,ビーバー・ブタ・リスなどの動物などで認められることから,食品流通に混入する機会はきわめて多い ... " 加えて,冷蔵庫内温度で発育可能であることから,一部の菌株と輸血関連の疾患との関連性が認められている]
参考項目 2021
Yersiniosis - Norway: undefined source 20210525.8381539

● 鳥インフルエンザ 英国,日本 野鳥
Influenza A viruses of high pathogenicity (inf. with) (non-poultry including wild birds) (2017-), United Kingdom
PRO/AH/EDR> Avian influenza (64): Europe (UK) zoo, HPAI H5N1, OIE
Archive Number: 20220309.8701899
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年3月7日
感染開始時期 2022年2月22日
前回流行時期 2021年5月5日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus [HPAI],Serotype: H5N1
Outbreak location: Trinity, Jersey,zoo
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
Birds / 16 / 1 / 1 / 0 / 0 / 0
Affected population: official samples from a captive red-breasted goose that was found dead were H5N1 HPAI positive. This is a zoological collection.

Highly pathogenic influenza A viruses (non-poultry including wild birds) (2017-), Japan
PRO/AH/EDR> Avian influenza (63): Asia (Japan) wild bird, HPAI H5, OIE
Archive Number: 20220309.8701900
 情報源 OIE-WAHIS (World Animal Health Information System) 2022 2022年3月7日
感染開始時期 2022年1月23日
前回流行時期 30 Jun 2021
病原ウイルス  Highly pathogenic avian influenza virus [HPAI],Serotype: H5
Outbreak location 1: Koshimizu-Town 1, Koshimizu, Hokkaido 北海道
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
オオワシ Steller's sea eagle (_Haliaeetus pelagicus_): Accipitridae-Accipitriformes / - / 1 / 1 / 0 / 0 / 0
Outbreak location 2: Erimo-Town 1, Erimo, Hokkaido 北海道
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
オジロワシ White-tailed eagle (_Haliaeetus albicilla_): Accipitridae-Accipitriformes / - / 1 / 1 / 0 / 0 / 0
Outbreak location 3: Oumu - Town1, Omu, Hokkaido 北海道
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
オジロワシ White-tailed eagle (_Haliaeetus albicilla_): Accipitridae-Accipitriformes / - / 1 / 0 / 0 / 0 / 0
Outbreak location 4: Oumu - Town1, Omu, Hokkaido 北海道
種/個体数/感染/死亡/廃棄/と畜/ワクチン接種
不明

● COVID-19(67)中国 ニューノーマル

PRO/AH/EDR> COVID-19 update (67): Hong Kong, China, new normal, social determ. health, WHO
Archive Number: 20220309.8701882
[1] 香港 Hong Kong
 情報源 The Government of the Hong Kong Special Administrative Region - Press Releases 2022年3月7日
保健当局 The Centre for Health Protection (CHP) of the Department of Health (DH) が 7日,感染流行に関する最新状況を発表したところ,同 0時までの 24時間に 9410 additional confirmed cases, 3997 additional asymptomatic cases and 11 743 cases with pending case status in the past 24 hours (すなわち 24時間あたり新たに 2万5150人 additional cases が the SARS-CoV-2 virus ウイルス検査陽性)と確認された。香港 Hong Kong でこれまでにウイルス検査陽性が確認された数は 49万6 767 cases となった。新たに報告された症例は 32 imported cases および 2万5 118 locally acquired cases 地域内感染例からなる。さらに同日 0時の時点で,2021年12月31日からの感染第 5波による死者数が合計 2074例(累計では 2287例)となった。7日午後 4時の時点で,過去 14日間 [2/12-3/6] の検査陽性者は合計 41万7 373 cases,うち域内感染例は 417 279 locally acquired cases and 94 imported cases となっている。[the "COVID-19 Thematic Website"] ... 6日のインドネシア・ジャカルタ Jakarta からのフライトの乗客 26例の陽性確認により 3月21日まで香港便乗り入れ停止,インフルエンザへの注意,ほか
[2] 中国 China: surge in cases
 情報源 AP News 2022年3月7日
きわめて厳しいゼロコロナ政策 "zero tolerance" approach にもかかわらず,中国はその広大な領土全域で患者の増加 a new surge in COVID-19 cases が続いている。7日の中国本土で,24時間に新たに 214例の感染が報告され,1日数万人の感染を記録する香港に隣接する南部・広東省 the southern province of Guangdong で最多の 69例が確認されている。2000km 以上北の吉林省 the Jilin province で 54例,東部・山東省 the eastern province Shandong では 46例が記録されている。政府は,ワクチン接種の加速と,海外から人と物が到着する地域での感染対策の強化を求めている。新たな感染が報告されずほぼ通常の生活に戻った北京 Beijing において,唯一新型コロナウイルス対策が実施されているのが Three of Beijing's most famous Catholic churches, Buddhist temples and mosques 宗教施設で,1月以降閉鎖を指示され,期限を知らされていない ... 
[The Hill ; China on (Mon 7 Mar 2022) recorded the highest single day tally of infections since the outbreak in Wuhan at the beginning of the global pandemic.
Bloomberg;The country reported 526 cases, including 312 asymptomatic patients
Reuters; Hong Kong is reporting an average of 43 093 new infections each day as of (Sunday 6 Mar 2022) ]
[3] ニューノーマル New normal
 情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research and Policy) 2022年3月7日
the 3rd year of the COVID-19 pandemic 3年目に入り,新型コロナウイルスの知見が乏しい中で事業所や学校が閉鎖措置が実施されてから 2年が経過する中,公衆衛生の専門家らから,ウイルスが排除されない中で,どのようにウイルスに対処し the "new normal" stage of the pandemic に移行することが可能かについての,新たなロードマップ Roadmap が示された。このロードマップでは,今後の学校閉鎖は行わないことと,全米で月間 10億回分の自宅用検査を製造することを推奨し,1日あたりの新型コロナウイルス感染による死者数が 165人 [季節性インフルエンザの死者数が多い年の年間約 6万人に相当] 未満となった時点で,パンデミックの制限は解除できる,と述べられている。コロナ疲れで一部の人々が一切プロトコールに従わなくなる一方で,今も極端に恐れている人もいる。その中間に,ワクチンや治療薬で COVID-19 がより対応可能な疾患となる中,自身はどのように対応すればよいか迷っている多数の人々がいる,と述べている 
Measures may end when deaths fall dramatically
Testing, air quality key parts of roadmap
 ... ロードマップではまた,学校や事業所における air quality の改善の必要性とともに,学校の閉鎖は是が非でも回避すべきであり,将来マスクなしで登校できるようにすべき,と強調されている ... 
[4] 健康の社会的決定要因 Social determinants of health
 情報源 CIDRAP  2022年3月7日
健康に関する社会的決定要因 Social determinants of health (SDOH) が,パンデミック初年における COVID-19 による死亡率の,人種やコミュニティによる大きな違いと強い結びつきがあったことから,全米 3142 counties における解析 an observational spatial analysis(の必要性)が示唆され,先週 JAMA Network Open にその研究結果が掲載された。SDOH とは,人々の居住地や職業など,COVID-19 の感染や死亡などの医療の結果に影響するが非医学的要因を指す ... 
Limited Internet access tied to more deaths(インターネットへのアクセス制限で死亡増加)
Income inequality and preventable hospitalizations(収入の不平等と入院予防)
[原著タイトル Assessment of Structural Barriers and Racial Group Disparities of COVID-19 Mortality With Spatial Analysis. JAMA Netw Open. 2022;5(3):e220984. doi:10.1001/jamanetworkopen.2022.0984 
 ... 
"What are social determinants of health?
"Social determinants of health とは,生育,居住,職種,年齢などの条件を指す。社会的経済状況,教育,周囲や物理的環境,雇用,社会福祉,医療へのアクセスなどが含まれる ... ]
[5] WHO: Daily new cases reported (as of 7 Mar 2022)
 情報源 WHO 2022年3月7日
[Data by country, area, or territory for 7 Mar 2022]
[6] Global update: Worldometer accessed 7 Mar 2022 23:00 EST (GMT-5)
 情報源 Worldometer 2022年3月7日
Total number of reported deaths: 6 027 489
Total number of worldwide cases: 448 189 883
Number of newly confirmed cases in the past 24 hours: 1 468 752
[A 7-day series of cumulative data reported by countries, territories, and reporting entities]
関連項目 
COVID-19 update (66): post-COVID cardiovascular risks, N. Zealand, variants, WHO 20220306.8701826

● ポリオ イスラエル ワクチン由来
PRO/EDR> Poliomyelitis update (10): Israel (JM) VDPV, RFI
Archive Number: 20220309.8701883
[1] 情報源 Haaretz [in Hebrew] 2022年3月7日
保健省当局者 The head of public health services at the Ministry of Health は 7日,エルサレム Jerusalem 4歳女児がポリオ polio と診断されたことに触れ,おそらく数十から数百人の無症候性と思われる感染があり,発症する児が急増することは予想していないものの,ウイルスが蔓延しつつあると理解している。ワクチンを接種することで,こどもは感染から守られる,と発言した ... 
[2] 情報源 JDN [in Hebrew] 2022年3月8日
ポリオ患者 the polio case が確認されたことを受け,公衆衛生担当者 the head of the public health services が超正統派のメディア the ultra-Orthodox media に対し,ワクチンを接種しないことの危険性を伝えた。"感染があっても 70-80% は症状を示さないが,血液を介して神経にウイルスが到達すると,1% の患者が麻痺,筋力低下などの神経症状を発症し,呼吸筋に及ぶと呼吸の補助が必要になる場合もある" ... " ... ポリオウイルスを排除するためには,小児に対し初回に不活化ワクチンを接種したあと,only then 弱毒化生ワクチンの接種が必須となる ... 
関連項目 
Poliomyelitis update (09): Israel (JM) VDPV, MOH, RFI 20220307.8701864

● ウシ結核 ブラジル 野生動物
PRO/AH/EDR> Bovine tuberculosis - Brazil: wildlife
Archive Number: 20220309.8701888
 情報源 Journal da USP [in Portuguese] 2022年3月5日
ブラジルでは,野生動物のウシ結核 bovine tuberculosis 対策の特別な法整備がないが,いくつかの動物は感染するおそれがあり,保有動物となる可能性がある。Institute of Biomedical Sciences (ICB) at USP 等が,the Pampas Safari theme park, located in the municipality of Gravatai in Rio Grande do Sul (RS) の野生動物について,2017年までの the outbreak of bovine tuberculosis 調査を行ったところ,自然界動物園保護区 parksいずれにおいても,動物の感染対策が必要であると警告する結果となった ... 

● ウマヘルペスウイルス 米国
PRO/AH/EDR> Equine herpesvirus - North America (03): USA, horse
Archive Number: 20220309.8701891
[1] Texas (Lamb County): horse
Source: Texas Animal Health Commission  13 Jan 2022
[2] Wisconsin (Waukesha County): horse
Source: The Horse 17 Jan 2022
[3] Wyoming (Park County): horse
Source: The Horse  25 Jan 2022
[4] California (Riverside County): Desert International Horse Park (DIHP)
Source: Outbreak News Today 27 Feb 2022
[5] California: 2022 FEI Longines Jumping Nations Cup postponed
Source: Horse Talk  7 Mar 2022
[6] Pennsylvania (Bucks County): Parx Track, horse euthanized
Source: DRF.com 7 Mar 2022

● 黄熱 ケニア

PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (02): Kenya (IS)
Archive Number: 20220309.8701889
 情報源 France 24 2022年3月7日
2022年1月にはじめて感染が確認されて以来,急性ウイルス感染症の黄熱 An outbreak of yellow fever により,ケニア国内で 4人が死亡したと,7日保健省 the health ministry が明らかにした。首都ナイロビ Nairobi の北約 270km の遠隔の遊牧地域 the pastoralist and remote county of Isiolo から報告されている。ケニアで黄熱アウトブレイクが確認されるのは 1990年代以来で,1月12日以降先週までに,発熱,黄疸,筋肉痛のある 15人の患者が隔離されている。人口の少ない地域であるため感染拡大のリスクは低いと説明されている。しかしながら,国土の 25% が感染のハイリスク地域とされている ... 
関連項目 
Yellow fever - Africa (01): Kenya (IS) 20220305.8701824

● そうか(瘡痂)病,ジャガイモ カナダ
PRO/PL> Common scab, potato - Canada: pathogen diversity
Archive Number: 20220309.8701892
 情報源 SpudSmart 2022年2月28日
カナダ全土のジャガイモ栽培に,長期間土壌中に潜む "そうか病" の被害が発生している ...