2022年12月7日

ヒストプラズマ症 ブラストミセス症 コクシジオイデス症 米国
ジフテリア 英国

● ヒストプラズマ症 ブラストミセス症 コクシジオイデス症 米国
PRO/EDR> Histoplasmosis, Blastomycosis, Coccidioidomycosis - USA: expanding endemicity
Archive Number: 20221207.8707128
 情報源 Outbreak News Today 2022年12月4日
全米 50 states and the District of Columbia 中 48州において,土壌中の真菌により相当数の重症肺感染症が発生している。環境中の真菌がないと考えられてきた地域も含まれていることが researchers at Washington University School of Medicine in St. Louis による研究で明らかになった。the 1950s and 60s 以降の研究では,肺真菌感染症は一部の地域だけの問題とされてきたが,online in Clinical Infectious Diseases で閲覧可能な今回の研究によると,すでに状況は変化している。旧来の病原性真菌の発生分布に頼っている医師は,肺真菌感染症の徴候を見逃し,診断の遅れや間違いにつながるおそれがあると指摘している ... 
米国内の肺真菌感染症の 3種類の主な病原性真菌 The main species of fungi --ヒストプラズマ _Histoplasma_ (red), ブラストミセス _Blastomyces_ (blue), and コクシジオイデス _Coccidioides_ (green) -- のすべてが,この数十年間に発生地域を拡大させた。(報告にある)マップは,data from 1955 (top row) and 2007-2016 (bottom row) を基に作成された。
かつては,ヒストプラズマ _Histoplasma_, or histo は the Midwest and parts of the East で,コクシジオイデス _Coccidioides_ は the Southwest, そして ブラストミセス _Blastomyces_ は the Midwest and the South において発生が確認される疾患だった。
But a growing number of case reports and anecdotes suggest that all 3 have expanded out of their traditional ranges in recent decades, most likely due to climate change ... 
The Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は,1969年以後,its maps of disease-causing fungi を更新していない ... 
the 3143 counties in the U.S. 中 1806 の地域で,有意な数の肺感染症 meaningful numbers of lung infections caused by _Histoplasma_(ヒストプラズマ), 339 by _Coccidioides_(コクシジオイデス)and 547 by _Blastomyces_(ブラストミセス)が確認されている。発生地域は全米に分布しており,Across the 50 states plus DC の 94% の州で,少なくとも 1郡 one county において a problem with _Histoplasma_ lung infections, 69% with _Coccidioides_ and 78% with _Blastomyces_ の発生が確認されている ... 
[出典 The Geographic Distribution of Dimorphic Mycoses in the United States for the Modern Era. Clinical Infectious Diseases. 2022. ]

● ジフテリア 英国
PRO/EDR> Diphtheria - UK (03): (England) fatal, asylum seekers
Archive Number: 20221207.8707130
 情報源 Daily Mail 2022年12月6日
(ジフテリア感染により)死亡した移民が一旦退院となっていたことが明らかとなってから 1週間が経過し,英国への亡命希望者 among asylum seekers in Britain で新たに 7例の患者 more cases of diphtheria がいることが判った。保健当局 the UK Health Security Agency が 6日明らかにしたジフテリアに関する新たな情報によると,2022年の海峡を渡った人々の間の感染例 [?  cases among channel arrivals] が累計で 57例となった。このうち 52例が 10月以降に確認された症例である。移民一時滞在施設 the Manston migrant processing centre in Kent 内における新規のジフテリア感染例の報告後に明らかになった。(今回報告の)7 cases of diphtheria は,between 28 Nov and 4 Dec に亡命希望者 asylum seekers の中で確認された。前週は 5例が報告され,累計 50例となっていた。some 44 of the cases が in the South East で確認されたほか,fewer than 5 in each of the following areas: London, West Midlands, South West, North East, and the North West が確認されているが,詳細な地域別の情報は明らかにされていない ... 
昨日,ジフテリアで死亡した a channel migrant が,病院に搬送された後退院していたことが明らかにされた。31歳のこの移民は,英国に到着した 1週間後の 11月19日に死亡した。
関連項目 
Diphtheria - UK (02): (England) asylum seekers 20221127.8706944

● 柑橘類の病気 パプアニューギニア
PRO/PL> Pink disease, citrus - Papua New Guinea: (EH)
Archive Number: 20221207.8707129
 情報源 PNG Post-Courier 2022年11月28日
Pink disease による被害が国内の果樹に拡がっている。Eastern Highlands province  の広い範囲に拡大し,長期間被害が続いている。マンダリン,オレンジ,レモン,ライムなどが栽培されている地域である。