2022年8月3日-4日

原因不明の出血熱 南スーダン
◎ Globicatella 英国

● クリミアコンゴ出血熱 インド
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Asia (20): India (GJ) fatal
Archive Number: 20230804.8711555
 情報源 PiPa News 2023年8月2日
雨期の開始とともに流行状況は悪化し、Amreli で1名が Congo fever により死亡した。Lokaloki village 在住の糖尿病のある55歳男性から検体が採取されたが、結果が判明する前の7月23日に死亡した ... 
関連項目
Crimean-Congo hem. fever - Asia (16): India (GJ) fatal 20230707.8711018

● 原因不明の出血熱 南スーダン
PRO/AH/EDR> Undiagnosed hemorrhagic fever - South Sudan (02): RFI, measles, malaria
Archive Number: 20230804.8711558
 情報源 Outbreak News 2023年8月3日
アフリカ保健当局 The Africa Centres for Disease Control and Prevention (Africa CDC) は南スーダン保健省 the Ministry of Health in the Republic of South Sudan と緊密に協力し、the remote areas of Dukubela, Pacime, and Dajo areas of Longechuck County, Upper Nile State における、ウイルス性出血熱 Viral Haemorrhagic Fever (VHF) が疑われる症状のアウトブレイク a suspected disease outbreak を調査している。6月16日に the Nile Initiative Development Organization (NIDO) から報告された。スーダンおよびエチオピア the Southern Blue Nile in Sudan and Assosa areas in Ethiopia との国境に近い山岳地帯の Dukubela, a mountainous area of Longechuk county 由来とみられている。最近、スーダンの紛争を逃れた人々の流入がある ... 
患者の症状として、高熱、吐血、血便、発疹、咳嗽、咽頭痛、結膜充血、鼻水、視野障害、全身衰弱などがみられている。およそ150人の患者と、23人の死亡が発生している。死亡は発症から3日以内に起きた。しかし、5日間を経過した患者については症状の回復が見られている ... 
[Mod.JH- 7月11日にはじめての投稿を報告し、2週間前の報告に比べてより詳細な情報となっているが、麻疹とマラリアが確認された患者以外の、出血熱様疾患と死亡の原因に関する追加の情報はほとんどない]
関連項目
Undiagnosed hemorrhagic fever - South Sudan: RFI 20230712.8711087

◎ Globicatella 英国
PRO/AH/EDR> Globicatella - UK: cat bite, soft tissue infection
Archive Number: 20230803.8711548
[1] 情報源 Gizmodo 2023年7月31日
英国人の男性がノラネコの咬傷により、新たに発見された細菌に感染した初めての患者として報告された。手にやっかいな感染が起きたが、治療が成功し最終的に完治した。the journal Emerging Infectious によるとこの48歳男性は、1匹のノラネコに複数回咬まれたわずか8時間後に、両手の有痛性腫脹のため医師を受診した。創傷の洗浄と処置が行われ、予防的に破傷風トキソイドが追加接種され、抗生物質を処方され帰宅した。感染が悪化したため24時間後に救急外来を受診し、医師は壊死した感染組織を外科的に切除し、経静脈的に抗生物質を投与した。その後の抗生物質の経口投与により完治した ... 
[2] 情報源 Emerging Infectious Diseases 2023年8月
原著タイトル Soft tissue infection of immunocompetent man with cat-derived _Globicatella_ species. Emerg Infect Dis. 2023; 29(8): 1684-1687;
Abstract
英国でノラネコの咬傷を受けた男性の、a novel _Globicatella_ species による広範囲の軟部組織感染について報告する。16S rRNA gene sequencing, whole-genome sequencing, and biochemical profiling and determined antimicrobial drug susceptibility により同菌と同定した。
(一般に)ネコの咬傷は深部に及び ... 病原体はネコの口腔内細菌叢を反映し; _Pasteurella_ and _Streptococcus_ species が最も多い。
Bacteria of the genus _Globicatella_ は小型のグラム陽性球菌で、viridans-group streptococci に類似する。
_Globicatella sanguinis_ はヒトの病原体として知られている唯一の the only known species で、血液中、心臓、中枢神経系、尿路などの少数の感染が知られている。
the only other known _Globicatella_ species である _G. sulfidifaciens_ については、ヒトの感染例の報告はない。
a novel _Globicatella_ species による、免疫に問題のないヒトの、ネコ咬傷後の広範囲軟部組織感染および腱鞘炎の症例について報告する ... 
[Mod.ML- _Globicatella_ are facultative anaerobic, alpha-hemolytic Gram positive cocci in chains that resemble viridans group streptococci, but have elevated minimum inhibitory concentrations [MICs] to 3rd-generation cephalosporins, despite low MICs to penicillin (0). They may also be resistant to macrolides and clindamycin. There are 2 species in the _Globicatella_ genus, _G. sanguininis_ and _G. sulfidifaciens_, but only _G. sanguininis_ is a human pathogen; it uncommonly has caused bacteremia, urinary tract infection, meningitis, and endocarditis and bone/joint infection (, , and ]

● デング熱/デング出血熱 中米
PRO/AH/EDR> Dengue/DHF update (08): Americas (Central America) PAHO/WHO
Archive Number: 20230803.8711547
 情報源 WHO/Pan American Health Organization (PAHO) 2023年7月31日
Pan American Health Organization/World Health Organization. Epidemiological update: Dengue in the Subregion of Central America
デング熱の季節性パターンにより、中米およびカリブ海地域において本年下半期の感染伝播増大が示唆されるため、the Pan American Health Organization/World Health Organization (PAHO/WHO) から updated epidemiological information in the Central American subregion が発出された。
Situation summary in the region
3-5年の周期で感染増加があり、2019年には2万8203 severe cases and 1823 deaths を含む最多となる310万例以上の感染が記録されている。2022年の between epidemiological week (EW) 1 and EW 52 には、281万1 433 cases of dengue が報告され、2016年および2019年に次ぐ感染数だった。
2023年は between EW 1 and EW 28 に合計 303万4889 cases of dengue が報告されており、the following subregions で最も発生率が高くなっている: the Southern Cone with 863 cases per 100 000 inhabitants, the Andean subregion with 279 cases per 100 000 inhabitants, and the Central American Isthmus and Mexico with 70 cases per 100 000 inhabitants. 
患者数ではブラジルの約237万、ペルーの約21万、ボリビアの約13万例の順である ... 
Situation summary in the Central American Isthmus subregion and Mexico ... 
関連項目
Dengue/DHF update (07): Americas, PAHO/WHO 20230710.8711058

● クリミアコンゴ出血熱 北マケドニア
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Europe (03): North Macedonia, fatal
Archive Number: 20230803.8711539
 情報源 24.mk [in Macedonian] 2023年7月31日
Shtip [Štip] の27歳女性が数日前にクリミアコンゴ出血熱 Congo-Crimean hemorrhagic fever で死亡したが、感染拡大の危険性はないとされている。女性はダニの刺咬を受けていた。
 
● 日本脳炎 日本
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - Japan: (KM)
Archive Number: 20230803.8711540
 情報源 熊本日日新聞 [in Japanese] 2023年7月27日
日本脳炎注意報、熊本県内全域に発令
熊本県は27日、県内全域に日本脳炎注意報 a Japanese encephalitis warning を発令した。ウイルスを媒介するコガタアカイエカ the _Culex pipiens_ に刺されないよう、長袖、長ズボンの着用や虫除け剤の使用を心がけ、蚊の発生源となる水たまりをなくすなどの対策を呼びかけている。
7月24日に行われた定期検査で、15頭のブタの血液検体のうちの1件で抗体が確認され、2週間以内に感染していたことが示唆された。感染したブタから吸血した蚊族によってウイルスが伝播される。県保健危機管理当局によると、同ウイルスに感染した100ないし1000人に1人が日本脳炎を発症する可能性がある。高熱やけいれんなどの症状が約1週間続く。2022年、全国で5人の患者が確認されており、うち3人が県内の患者だった。2023年は国内のヒトの感染例は確認されていない。
参考項目 2021
Japanese encephalitis - Japan: (OT) 20211014.86990352005

● ウシマイコプラズマ症 ニュージーランド
PRO/AH/EDR> Mycoplasma bovis - New Zealand (02): (CA) cattle, last farms depopulated
Archive Number: 20230804.8711556
 情報源 NZ Herald 2023年8月1日
ニュージーランド国内で最後の農場の消毒が終了し、牛マイコプラズマ _Mycoplasma bovis_ の感染のある農場はすべてなくなり、清浄化が宣言された。農業相 Minister of Agriculture and Biosecurity が、the last known infected property in Mid-Canterbury has been destocked and declared disease free, taking New Zealand to zero confirmed infections と宣言した。ニュージーランドでは2017年に初めて感染が確認された。

● ランピースキン病 インドネシア、ウシ
PRO/AH/EDR> Lumpy skin disease - Asia (08): Indonesia ex Australia, cattle, disputed, RFI
Archive Number: 20230803.8711545
[1] Australian media report
 情報源 The Sydney Morning Herald 2023年8月2日
インドネシア政府当局が、ランピースキン病 lumpy skin disease (LSD) に感染していたオーストラリア産牛が、ジャカルタ Jakarta の港で下ろされる前に発症していたことから感染が疑われ、5月から7月までの間に13頭の感染が確認されたことを受け、4 Australian facilities 施設からの生きたウシの輸入が停止された。
[2] Indonesian media report
 情報源 Antara News 8月1日
インドネシア政府は、ランピースキン病 lumpy skin disease (LSD) 感染が確認された国からのウシの輸入を停止する準備に入ったと、農業相 Agriculture Minister が2日発表した ...
関連項目
Lumpy skin disease - Asia (07): Indonesia ex Australia, disease hazard upon arrival 20230731.8711475 

● 馬オウム病 オーストラリア
PRO/AH/EDR> Equine psittacosis - Australia: horse, abortion
Archive Number: 20230803.8711541
 情報源 Horsetalk - New Zealand 2023年7月29日
主にトリの病原体である _Chlamydia psittaci_ 感染による馬の流産の発生がオーストラリア国内で続いている。近年、オーストラリアのウマの繁殖損失の重要な原因となっている。感染したウマやその組織に触れることにより、ヒトにも感染する ... 
参考項目 2021
Chlamydia psittaci - Australia: horse, abortion 20210815.8597494

● 告示 国際感染症学会誌
PRO/ALL> New in IJID (08): August 2023
Archive Number: 20230803.8711546
 情報源  IJID 
Coronavirus (COVID-19) collection