2011年5月26日

肺線維症 韓国

● 肺線維症 韓国
PRO/EDR> Pulmonary fibrosis - South Korea (02): Seoul
Archive Number: 20110526.1614
 情報源 The Korea Herald、2011年5月26日
新たに1名の妊婦が、原因不明のウイルスによる急性肺炎により死亡したことが、26日に保健当局によって確認された。4月にソウルの病院に、原因不明のウイルス感染により入院となった7人の妊娠女性の中で、死亡した女性はこれで2人となった。この36歳の女性が、インフルエンザの初期のような症状と呼吸困難で初めて病院を受診したのは4月21日で、肺線維症と診断された。10日に死亡した妊娠9か月の女性同様、入院から1か月足らずの間に死亡した。
今回死亡したこの女性は、唯一 type-53 adenovirus の検査が陽性であったが、当局はウイルスと病気の直接の因果関係は分からないとしている。他の43の大学病院を調査したが、同様の患者は確認されていないことから、ウイルスの感染性は高くないと見ている。生来健康な若年女性が、このように短期間で死亡したり、発熱の見られることの多い肺炎患者と異なる、呼吸困難を訴えていた点も、異例である ... 現在、この女性らが、胎児から感染した疑いについて調査が行われている。
Pulmonary fibrosis の詳しい情報 MedicineNet.com
関連項目 20110511.1447

● エボラ出血熱 ウガンダ(2件)
PRO/AH/EDR> Ebola hemorrhagic fever - Uganda (09): (LW), index only conf. 20110526.1613
 情報源 Focus News Agency、2011年5月26日
ウガンダ保健省は25日、国内のエボラ感染 Ebola hemorrhagic fever 流行は終息し、発端となった6日に死亡した12歳の女児の患者の発生以降、感染が疑われていた患者の検査は陰性となり、新たな患者は確認されていないことを明らかにした。21人についてエボラウイルスの検査が行われ、すべて陰性であることが確認された、と述べた。健康監視の対象者25人は、25日で18日間が経過し、あと3日で [感染が否定される]。the Western District of Kasese and the epicenter [in] Luweero district [Central Region] の感染疑い例については、今後も経過を追うとしている ...
[Mod.CP- the Ugandan Ministry of Health の新たな発表により、Ebola hemorrhagic fever が確定診断されたのは1例のみであったことが明らかにされた ... 病院霊安室職員の the 2nd supposedly confirmed victim は、当初の報告どおりマラリアにより死亡していたという事だろう。Sudan ebolavirus が確認されていることからすると、2例目の患者がいなかったのは驚きである。Cote d'Ivoire ebolavirus のように比較的おとなしい benign のものもあるが、 Sudan ebolavirus は特に毒性が強く致死率も高い。分離されたウイルス the Luwera isolate の解析が、多くの示唆を与えてくれるだろう]
地図

PRO/AH/EDR> Ebola hemorrhagic fever - Uganda (08): (LW) 20110526.1609
 情報源 The Razor Newspaper (Uganda)、2011年5月24日
Nakisamata village, Zirobwe, in Luwero district から先週報告されたエボラの流行により、これまでに2人が死亡した。保健省の発表では、死者2人と健康監視対象25人とされているが、非公式な数字として、死者4人との情報がある。Luwero の農村で発生した The Sudan ebolavirus は、12歳の少女1名を死亡させた。2人目の死者は、初発患者と濃厚接触があったとされる、病院霊安室職員 the Bombo Military Hospital mortuary attendant である。しかし保健省当局者は、この男性職員の死亡前の診断はマラリアであったとしている ... 25 listed contacts、 Nakisamata in Zirobwe, Luwero の5歳男児の感染疑い例、Luwero と Bugiri districts の 疑い例 4例中 3 contacts は発病しており ; 2 in Luwero and one in Kampala の感染も疑われていることなど ...
[Mod.CP- ますます混乱している。少なくとも2人の感染が確定され、それ以外に多数の疑い例がいるが、数人は検査で陰性であった、と言うことのようである。前回報告された疑い例には、触れられていない]
地図 Luwero district (Central Region of Uganda)  

● 大腸菌感染症 欧州,ドイツ(2件)
欧州(ドイツ・デンマーク・スウェーデン)
PRO/AH/EDR> E. coli O104 - EU: (Germany, Denmark, Sweden) Spanish cucumbers 20110526.1611 FORTH
[1] スペイン産のキュウリが、_E. coli_ [O104] outbreak の原因であった
 情報源 Deutsche Welle、2011年5月26日。
スペイン産のキュウリ Cucumbers from Spain が、ドイツ北部で最近起きている _E. coli_ [O104] outbreak の原因であったことが、26日、the Hamburg Institute for Hygiene から発表された。ドイツ農業協会 the German Farmers' Association から、国内産野菜による流行の可能性は低い、との声明が出されていた。政府は、キュウリの摂取を控えるとともに、普段から生野菜には注意するよう呼びかけている。25日、the Robert-Koch Institute で実施された初期調査で、生のトマト、キュウリもしくはグリーンサラダによる感染の可能性が最も高いことが示唆されていた ... 今回の流行は、デンマークにも波及し、Aarhus の病院でも1名の患者が確認されている。コペンハーゲン Copenhagen の当局は、少なくとも6人の感染が疑われていることを明らかにしている。The EU Health Commissioner は、英国、スウェーデン、オランダで、感染が疑われる症例の調査が行われていると述べた。
[2] 3 Spanish cucumbers.で大腸菌検出,ドイツ国内のHUS患者214例
 情報源 The Local、2011年5月26日。
ドイツ北部で発生した最近の大腸菌 the virulent enterohemorrhagic _E. coli_ (EHEC) 流行により、これまでに10人のスウェーデン国民が重症となり、これ以外にも多数の患者が発生している。感染症研究所 the Swedish Institute for Communicable Disease Control (Smitskyddsinstitutet) の専門家は、重症化させているのは合併症の溶血性尿毒症症候群 hemolytic-uremic syndrome (HUS) で、通常これらの合併症は小児に発生することが多いと説明されている。初めての感染が5月の第2週に報告されてから、スウェーデン南部の各地でも発生が確認されている。4月末の発生以降、ドイツ国内では 214例の HUS 患者が報告されており、感染者は数百例に上っている。これほどの短期間に多数の患者が発生することは珍しい。ドイツ政府保健当局は、3 Spanish cucumbers.で大腸菌を検出したと発表した。第 4のキュウリについても菌が検出されているが、産地は確認できていない。スウェーデン政府は、ドイツへの旅行の際には注意するよう呼びかけている。スウェーデンやドイツ以外にも、英国、オランダ、デンマークで患者が報告されている。

ドイツ
PRO/AH/EDR> E. coli VTEC - Germany (04): O104, possible salad source 20110526.1600
[1] トマト、キュウリ、葉物サラダ leaf salads の摂取を控える
 情報源 Freie Presse [in German]、2011年5月25日
The Robert Koch Institute [RKI], as well as the Federal Institute for Risk Assessment が、念のため、ドイツ北部で収穫されたトマト、キュウリ、葉物サラダ leaf salads の摂取を控えるとする、注意を呼びかけている。約140人の溶血性尿毒症症候群の患者が報告されている。前日の発表では80人だった。このような多数の重症腸管出血性大腸菌感染患者が発生するのは、きわめてまれである。
[2] 過去20年間のHUS患者588例から検出された大腸菌のうち、O104 はわずか2例
 情報源 ScienceInsider、2011年5月25日
ドイツの研究者らは、腸管出血性大腸菌の感染流行の原因究明を急いでいる。O104 と呼ばれる非常に珍しいタイプの EHEC であることも、調査を難しくしている ... 5月の第2週以降にドイツ国内で140人近い溶血性尿毒症症候群 HUS [hemolytic uremic syndrome] の患者が発生したが、例年の平均患者数はわずか60例であり ... (今回の流行の)患者は成人の女性が中心であるが、2010年に発生した HUS 患者60人のうち、18歳を超える患者はわずか6人だった。O104がアウトブレイクするのも異例で、過去20年間のHUS患者588例から検出された大腸菌のうち、O104. はわずか2例である。さらに通常と異なっている点は、この菌株 the strain が eae-negative であることだとされている。The gene eae は、細菌が腸管壁に付着する際に必要な蛋白 the protein intimin, をコードしており、ほとんどの病原性大腸菌 Most pathogenic EHEC serogroups はこの遺伝子を持っている (eae-positive)。この型 the serotype の菌による感染が、特異な感染パターンを説明できるか、についてはまだ明らかになっていない。 _E. coli_ O104 は、1994年前半に米国 Helena, Montana, USA で発生した、小規模の流行の原因菌として初めて確認された。このときは、4人の患者が疝痛と血性下痢を訴え、CDC の専門家が、 O104:H21 と呼ばれる serotype によるものと特定した。その後の調査で18人の患者がいることが判明し、その多くが女性で、平均年齢は36歳であった。ドイツ国内の感染源は今も判っていない。"O104 は、病原性のない普通の大腸菌との鑑別が非常に難しい" という。

● マレーバレー脳炎 カナダ
PRO/EDR> Murray Valley encephalitis - Australia (07): Canada ex Australia (NT) 20110526.1610
 投稿者 加・Alberta Health Services、Kevin Afra, Internal Medical Resident、2011年5月25日
Murray Valley encephalitis in a returning Canadian traveller
ウイルスの常在地域である、オーストラリアの the Northern Territory から最近帰国した19歳のカナダ人女性の髄液 the CSF [cerebrospinal fluid] から、マレーバレー脳炎ウイルス Murray Valley encephalitis virus (MVEV) が検出された。ニュージーランドの農場で6か月間働いた後、オーストラリアでの10日間の休暇を、the Darwin and Alice Springs area.でのキャンプや洞窟探検 spelunking をして過ごした。ニュージーランド経由でカナダに帰国した。オークランド Auckland を出発してカルガリー Calgary, Alberta, に向かう13日の前日、疲労を感じていたと報告されている。帰宅後も、時差ぼけもあって疲労が続いていた。しかし、硬直、悪寒、意識障害などが見られるようになり、医療機関を受診した。17日、精査のためにカルガリーの病院の ICU に入院となった。入院時は興奮と混乱が見られたが、呼びかけに対して覚醒し、単純な命令には従うことができた: 体温も微熱だった。貧血 (Hb 101g/L)、血小板減少 (11万/ml) が認められたが、白血球数は正常範囲内であった。a molecular panel for herpes simplex, varicella-zoster, enterovirus, and West Nile virus on the CSF が negative, であったため、 Reverse-transcriptase PCR using primers targeting a region of the NS5 gene of the _Flavivirus_ genus (Ayers et al, J Virol Met 2006; 135: 235-9) と、それに続いて sequencing を行ったところ、 ... 98 per cent identity to MVEV (AF161266.1) であり、患者の疫学および臨床経過に一致した 

● C 型肝炎ウイルス: canine homolog (同族体),イヌ
PRO> Hepatitis C virus: canine homolog 20110526.1608
 情報源 Columbia University, Mailman School of Public Health, press release、2011年5月24日
Discovery of canine hepatitis C virus opens up new doors for research on deadly human pathogen
今週、オンラインで the Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS) に掲載された研究結果によると、イヌの 新型 C 型肝炎類似ウイルス a novel hepatitis C-like virus in dogs が発見された。この発見により、ヒトのC 型肝炎の進化に新たな視点が加わり、ウイルスによる発症のメカニズム研究の新たな実験モデルが開発されることも期待されている ...
原著タイトル Characterization of a canine homolog of hepatitis C virus; the PNAS Early Edition for 23 May 2011 to 24 May 2011 
要約 世界中の人口のおよそ3%に hepatitis C virus (HCV). の慢性感染があるとされている。HCV 発見から20年以上経過したが、その起源の解明については、近縁の動物ウイルスの同族体 closely related animal virus homolog が発見されていないことや、ヒトでの感染病理を理解するための動物実験モデルが、チンパンジー以外にないことが妨げとなってきた。今回われわれは、domestic dogs において、非霊長類のC 型肝炎ウイルスが確認されたことを報告する。the canine hepacivirus (CHV) の比較系統発生解析で、遺伝学上、動物ウイルスの中で最も homolog of HCV. に近いことが明らかになった。Bayesian Markov chains Monte Carlo and associated time to most recent common ancestor analyses (?) は、CHV と HCV clades の平均分岐時間 mean recent divergence time が 500-1000年以内であり、イヌの馴化よりもずっと後であることを示した。CHV の発見により、HCV の由来や進化に新たな視点が加わるとともに、hepacivirus infection の病因、予防、治療のためのより望ましいモデルシステムが確立される可能性がある。"

● リッサウイルス オーストラリア,オオコウモリ
PRO/AH/EDR> Australian bat lyssavirus - Australia: (VI) flying fox 20110526.1601
 情報源 The Sydney Morning Herald、2011年5月25日
21日に Bairnsdale で死亡して発見された1頭のオオコウモリ flying fox が、検査の結果、まれではあるが、ヒトに感染する恐れのある致死性の病気のオーストラリアコウモリリッサウイルス Australian bat lyssavirus に感染していたことが確認された。庭先の果樹 backyard fruit trees.に巣を作ることも多いこのコウモリは、ペットなども感染させる危険性がある。当局者 Victoria's chief health officer によると、1996年以来、このウイルスの感染が確認された Victorian flying foxes は9頭で、このコウモリに引っかかれたり咬みつかれたりすることで、ウイルスに感染する。今回のオオコウモリについては、ヒトや動物への感染はないと考えられている。オーストラリア全域の多数のオオコウモリがウイルスを保有していることが知られているが、ヒトが感染する機会は、非常にまれで、これまでに、いずれもクイーンズランド Queensland の2例の感染例が報告されている、と説明されている。ビクトリア州内で、ペットへの感染例の報告はない。
[Mod.TG- 160種を超えるオオコウモリ 160 species of flying foxes がいることが知られており、すべて (the genus ) _Pteropus_ に分類されている。フルーツコウモリ fruit bats のことで、flying foxes の名前は、頭部や毛の部分が キツネのように見えることから名づけられた。Fascinating and lovely creatures であり、記事の中にも数点のすばらしい写真が掲載されている。リッサウイルス Lyssavirus は狂犬病ウイルスと関連性のある RNA virus の1種で、Australian bat lyssavirus (ABL) が初めて確認されたのは1996年であり、その後オーストラリア国内の複数のオオコウモリやコウモリ several species of flying foxes and bats で感染が確認されている。このウイルス感染による2人の死亡例が報告されている。患者には flying foxes or microbats との接触があり、現在ではこれら2種類のコウモリが保有するウイルスがヒトに病原性を示すことが分かっている。This new lyssavirus は、狂犬病ウイルス the classic rabies virus と非常に近い関係にあるものの、これとは別のウイルスである。実験動物では、狂犬病ワクチンや免疫グロブリンにより、ABL への感染防御効果が認められた。ABL を理解するために精力的な研究が行われているが、最近になって発見されたこのウイルスについては、さらに詳しく知る必要がある]

● 鳥インフルエンザ ドイツ
PRO/AH/EDR> Avian influenza (44): Germany, susp. RFI 20110526.1612
 情報源 Guetersloh district web-site [in German]、2011年5月26日
ドイツ Northrhine-Westphalia, Guetersloh で、産卵数の減少と死亡数の増加に気づいた農場主によって、2万羽が処分された。鳥インフルエンザ Avian influenza であることは確認されているが、HPAI or LPAI の検査結果は、明日 (27日) 判明する。トリの臨床症状は重症ではなく、LPAI virus ではないかと当局は見ている。

● 馬ヘルペスウイルス 米国
PRO/AH/EDR> Equine herpesvirus - North America (03): (USA) 20110526.1607
 情報源 The Salt Lake Tribune、2011年5月25日
ユタ Utah から始まった致死性のウマのウイルス equine herpes virus-1 (EHV-1) によって、全米の競技会 competitions が中止に追い込まれている

● White nose syndrome 米国
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - USA (05): (ME) 20110526.1606
 情報源 The Republic, Associatd Press (AP) report、2011年5月24日
米国南部および東部で多数のコウモリを死滅させ、北米一帯での感染拡大が続く原因不明の病気が、メーン Maine 州内でも確認されたことが、24日、当局者が明らかにした。white nose syndrome [WNS] と呼ばれるこの病気は、2011年春、コウモリが越冬する Maine 州西部の炭鉱で確認された。2006年に New York で初めて確認されたこの病気は、現在、Maine から Tennessee までの17の州と 4 Canadian provinces.で発生が確認されている ...
写真 WNS-affected bat

● 原因不明の大量死、魚類・鳥類 米国(2件)
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, fish - USA (GA) 20110526.1599
 情報源 Savanna Now, Savannah Morning News、2011年5月23日
当局の責任者 Effingham County Emergency Management Agency director は23日、the Effingham-Bulloch county line 周辺の河川 the Ogeechee River で、死亡した1羽のコマドリ redbreast を発見した。この川で泳いだり魚を捕って食べたりしないよう、注意を呼びかける標識が置かれている。Screven から Bryan County にかけての the Ogeechee River で、弱ったり死亡したり水疱ができたりした大量の魚類が発見されたため、当局は河川での活動を禁止し、死亡した原因の調査を開始した ... 水中の酸素濃度の低下、病気、あるいは化学物質の流出が死亡につながった可能性がある

PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, avian - USA: (AK) 20110526.1605
 情報源 Alaska Public Radio Network (APRN), Alaska News report、2011年5月23日
Kodiak において、死亡して発見される鳥類の数が増え続けている。当初は病気による死亡と考えていた当局も、関心を寄せている。the Kodiak National Wildlife Refuge の研究者は、はっきりしない点はあるが、おそらく毒物か射殺によるものだろうと述べている。他の原因かもしれないとも述べた。死亡した鳥類の大部分は、在来種ではないハトで、研究者はカラスやカモメも回収している ... 年に2回のカラスの狩猟シーズンがあるが、夏季ではない。ハトは年中狩猟が許可されており 制限もないfair game、no bag limit

● 牛疫 世界的根絶(2件)
PRO/AH/EDR> Rinderpest - worldwide: global eradication 20110526.1603
[1] OIE press release
No more deaths from rinderpest: OIE's recognition pathway paved way for global declaration of eradication by FAO member countries in June [2011]
 情報源 OIE press release、2011年5月25日
OIE の各国代表ら The national Delegates of Members of the World Organisation for Animal Health (OIE) が25日、ウシおよびその他多くの動物種にとって最も致死性の高い疾患である、牛疫 rinderpest が、地球上から根絶されたことを宣言した ...
[2] News report
World first: cattle plague is declared eradicated
 情報源 Yahoo News, Agence France-Presse (AFP) report、2011年5月25日
25日、人類史上初めて、動物の病気が根絶された

PRO/AH> Rinderpest - worldwide (02): global eradication, urgent RFI 20110526.1604
 投稿者 英・Royal Veterinary College、Wendy Anne Beauvais 、2011年5月25日
Request for information from veterinary epidemiologists, laboratory scientists, and field veterinarians
rinderpest disease は根絶されたが、再興 re-emergence に備え、ワクチンやウイルスのストックは、今後も継続して保管される。このため FAO は the Royal Veterinary College and AusVet に対し、リスクアセスメントを行うよう依頼した。すべての関係者 all government epidemiologists, senior laboratory staff, and field veterinarians は、confidential survey を実行していただきたい。作業は数分間で済み、多くの言語で用意されている。得られた情報は、提供者の承諾なしに提供者が識別できる形で利用されることはない。
The password for all surveys is: morbillivirus.

● 原因不明の病気、黒コショウ ベトナム
PRO/PL> Undiagnosed disease, black pepper - Viet Nam: (DN) 20110526.1598
 情報源 DongNai Newspaper、2011年5月21日
Insects and diseases continue to threaten pepper
2011年、Dong Nai 省内のおよそ1000haのコショウ栽培農地 pepper plants で、虫害と病害が発生している、と当局 the Provincial Plant Protection Department.が発表した。Cam My, Xuan Loc, and Trang Bom の3地区と Long Khanh town で最も深刻な被害が発生している。
[Mod.DHA- Black pepper (_Piper nigrum_) に被害を与える病原体としては、真菌、線虫、 phytoplasma、ウイルスなど様々なものが知られている。真菌の _Phytophthora capsici_ による Quick wilt (also called foot rot) は、かつてベトナムで発生したことが知られているが、A reliable diagnosis of the pathogen(s) が望まれる]

● Polyparasitism、海洋哺乳動物 北米
PRO/AH/EDR> Polyparasitism, marine mammals - N America: (PNW) disease severity 20110526.1597
 情報源 National Institutes of Health (NIH) News、2011年3月25日
Dual parasitic infections deadly to marine mammals
2004年から2009年までの間に、the Pacific Northwest で死亡した161頭の海洋哺乳動物 marine mammals から採取した組織の調査により、陸上の哺乳類に多く見られる2種類の寄生虫の同時感染 Polyparasitism が、重症化に関係していることが示唆された。1つは、これまで北米の北西部沿岸地域には見られなかった _Sarcocystis neurona_ で、ヒトへの感染は知られていない。もう1種類は、かつてこの地域に定着し、1995年にヒトにおいて大流行の原因となった、_Toxoplasma gondii_ である。the open-access journal PLoS [Public Library of Science] Neglected Tropical Diseases のオンラインで、24日に発表される ... 長文です。
原著タイトル Polyparasitism is associated with increased disease severity in _Toxoplasma gondii_-infected marine sentinel species. PLoS Negl Trop Dis 5(5): e1142. doi:10.1371/journal.pntd.0001142