2007年2月13日

髄膜炎菌性疾患 ウガンダ、スーダン、ロシア
鳥インフルエンザ ウイルス遺伝子配列

● 食中毒 ペルー 
PRO/EDR> Foodborne illness, soldiers - Peru (Lambayeque Region)
Archive Number: 20070213.0544
 情報源 Living in Peru、2007年2月13日。
地域衛生局長によると、Lambayequeで合計83人のペルー軍兵士の食中毒が発生した。「デング熱は除外された。医師らは、急性の食中毒と診断し、原因の究明に当たってい る」と述べた。以下、兵舎の食品サンプルを採取し、サルモネラ菌などの検査を行っていること、2007年2月12日にランチを摂った3時間後から腹痛、高熱、下痢症状を訴え 始めたことなど。
[ModLL-ランチが原因だとすれば、短時間の潜伏期間の、ブドウ球菌エンテロトキシンによる疾患が疑われる。しかし、一般的には、高熱の原因となることはなく、下 痢よりは、むしろ嘔吐を伴う。ランチ以前の曝露である可能性がある。細菌以外に、ノロウイルスも鑑別にはいる。 Lambayeque はペルー北西部にあり、歴史的な Chimu 族 や Moche 族の遺跡が多いことで知られている。地名はインカ以前の古代 lambayeque 文明に因む]
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● デング熱 南米、ペルー、ボリビア、チリ、パラグアイ
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2007 (08) 20070213.0541
[1] 南米 (複数の国)
 情報源 BBC News - UK、2月6日。
ブラジル、パラグアイ、ボリビアで、デング熱感染流行発生を受け、健康上の警告が宣言された。当局は、今季の多雨が原因と見ている。専門家らは異常な温暖化が、デング熱を媒介する蚊族の個体数増加に拍車をかけたとも述べている。南米において、デング熱はありふれたものであり、毎年数千人の患者が発生している。今回は、大陸の南部をデング熱が越えて広がるスピードが、いつもと違っている。ブラジル、パラグアイ、ボリビア、それより少ないアルゼンチンで、感染流行が発生しているが、ブラジルとパラグアイは最悪の事態である。死亡について ブラジルの南部の州Mato Grosso do Sulでは、2007年になって1万5千人以上が感染し、2006年の合計患者数を超えている。パラグアイでは、3000人以上の患者と死者4人が報告され、ボリビアでは2007年1月28日の週に若い看護師が死亡した。
[2] ペルー (La Libertad, Lambayeque)
 情報源 China View、2月9日。
8日、保健省は、ペルー北部でのデング熱感染流行による 2人目の死者が発生したと述べた。首都リマから 550kmの La Libertad 県にある、Trujillo 地域病院で死亡した男性 [* 女性?、all over her body とある] 1名は、高熱、出血と全身痛を訴えていた。このほか、133人のデング熱患者が、[同県 El Porvenir 地区で発生しているが、全員生存している。第 1例目となった死者は、2007年 1月 28日の週に死亡した 79歳の男性で、彼も La Libeetad の住民であった。以下、当局の対策 (中略) .... また、2007年、約 200km離れた、隣の Lambayeque 県でも 16人の患者が確認されている。
[Copy Ed.MJ-この報告は、2007年2月9日付のスペイン語の AP による、全国の患者数 398人、うち La Libertad 193人(China View では、同県の 1地区だけで 133人) とする情報に矛盾する。2名の死者に関する情報も異なっている。AP 電は、Lambayeque 県の患者については、何も触れていない]
[Mod TY-ペルーでの感染循環するデングウイルスが DENV-3 であるかどうか、また、南米の他の場所で伝播したウイルスとの関連するかを知ることは興味深い]
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[3] ボリビア (Santa Cruz de la Sierra)
Dengue Outbreak in Santa Cruz de la Sierra, Bolivia
 情報源 EID Updates: Emerging and Reemerging Infectious Diseases, Region of the Americas, Vol. 4, No. 2、2月8日。
デング感染患者増加が伝えられ、Santa Cruz de la Sierra が最多の患者数となっている。2007年2月7日、疑い 459人、確定 118人、デング出血熱 4人、死亡 1人、[DHFの] 致死率 25%。以下、対策などの状況説明(省略)。
[ModTY-Santa Cruz de la Sierra は、ボリビア低地の最大の都市で、主要な商業の中心地である。温暖な季節の期間、デングの問題が発生する]
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[4] チリ (Easter Island)
 情報源 El Mostrador, Chile [trans.]、2月12日。
保健当局により、イースター島 [Isla de Pascua in Spanish] で 3人のデング熱患者が確認されている。10日の報道によれば、患者は 33歳と 46歳の男性 2名と、27歳の女性 1名で、島内で治療を受けている。さらに 2名がデング熱に典型的な発熱を呈している。当局者は、最も予後がよい [4つのデングウイルスの型はいずれも、benign と一様に分類することはできない]、デング熱 1型ウイルスに感染していることが確認されたと述べた。地元の Rapa Nui 語で、"nao nao" とよばれるデング熱患者が、イースター島で始めて確認されたのは、2000 年のことであったが、もっとも深刻な感染流行は 2002年 に発生し、太平洋の小さな島で 600人の患者が発生したとの報告がある。現在、島では伝統的な "Tapati" の祭礼が祝われており、この2週間は、通常の 4000人の島民の人口が、2倍となっている。住民と観光客に、水がたまって蚊族が繁殖する場所となるごみなどの除去と、蚊帳や虫除けの使用を呼びかけている。保健省からの支援チームも派遣される。
[ModTY-感染した蚊族が、チリ本土に不注意に持ち込まれることを避けなければならないが、潜伏期間中の感染した人間、とくに "Tapei" を見物するために訪れた観光客を移動させないことはもっと難しい]
[5] パラグアイ
 情報源 Pan American Health Organization - Washington, DC, USA 、2月13日。
WHO 汎米事務局 (PAHO) の専門家らは、パラグアイ政府とともに、全国の多数の自治体で発生しているデング熱感染流行対策に取り組んでいる。2007年1月中旬、政府は新たなデング熱患者の発生を受け、疫学的注意喚起を行った。2007年1月20日、今年初となる、デング出血熱によるの2人の死亡の報告があり、2月5日までに、合計 2967人のデング患者と、死者 3人を含む 18人のデング出血熱患者が報告された。当局は、感染の深刻な地域では、患者数の合計がすでに 2006年の合計を越えていることを指摘している。PAHO は、治療、社会的通信、保健サービス機構などからなる専門家をパラグアイに派遣している。以下、ブラジルなど近隣諸国を含めた対策の説明など。
地図

● 髄膜炎菌性疾患 ウガンダ、スーダン、ロシア

PRO/EDR> Meningococcal disease update 2007 (07) 20070213.0538
[1] ウガンダ (West Nile)
 情報源 AllAfrica.com and New Vision (Kampala)、2月9日。
2006年12月中旬以降続いているWest Nile地方の髄膜炎感染流行で、1607人の確定患者のうち63人以上が死亡した。8日、保健相は流行が下火となっていると述べた
[2] スーダン
 情報源 News24.com、2月7日。
髄膜炎菌感染流行により、2006年末以来、スーダンの8つの州で76人が死亡した。 central, western and eastern Equatoria, Lakes, western and northern Bahr el-Ghazal, Jonglei, and Warrap 州である。 2月1日現在の患者数は約 780人で、死者 76人と報告されている
[3] ロシア (Primorskiy)
 情報源 Regnum News Agency [trans.]、2月9日。
Primorskiy 地方で、季節性の髄膜炎菌感染事例の増加が認められ、2007年初から 12人の患者が報告されている。 Rospotrebnadzor [当局のロシア名] は、ウラジオストック地方の患者 8名と、Spassk-Dalniy, Partizansk, Kavalerovsk, and Dalnegorsk 地方の各 1名の報告があったことを明らかにした。12人のうち、4人は軽症だが、ウラジオストックの女性1名は死亡した。
[Mod.LL-Primorskiy とは、ロシア語で "maritime" (海の)を意味するため、この地方はMaritime Provinceと紹介されることもある]
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[4] ロシア
 情報源 Regions.ru News Agency [trans.]、2月2日。
25才と49才のアルメニア人女性2人が、Tyumen 地方感染症病院で死亡した。いずれの患者も髄膜炎菌血症 meningococcemia の状態であった。医療センター長は、2007年1月の Tyumen 在住の髄膜炎菌患者はわずか 7名で、うち 5名は生存中であることを明らかにした。例年よりかなり低い発生率となっていると述べた。
地図 Tyumen

● 病原大腸菌 オーストラリア O157
PRO/AH/EDR> E. coli O157, unknown source - Australia (SA) 20070213.0537
 情報源 Adelaide Now、2月13日。
概要 
例年 1年間に南オーストラリア州で発生する全大腸菌の感染流行は 30-40件であるが、2007年のこれまでに、この1/4 強に当たる 10件の O157 による感染流行が、州全域から報告されている。感染源はいまだに特定されていない。発生地も年齢も、ばらばらである。

● 鳥インフルエンザ 英国・ハンガリー(2件)

英国ハンガリー、ウイルス遺伝子配列
PRO/AH> Avian influenza (33): UK-Hungary virus sequence 20070213.0543
[1] 英国 UK (England): Final confirmation of identity avian flu virus strain
鳥インフルエンザウイルス分離株の最終結果確認
 情報源 DEFRA News release, 2月13日
2007年2月13日、獣医学副部長は、サフォーク州とハンガリーの H5N 1型鳥インフルエンザウイルスの解析が完了したことを確認した。獣医科学研究局 (VLA) において行われた解析の結果、サフォーク Suffolk 州で確認された H5N1 型ウイルスと、ハンガリーの感染流行のH5N1型ウイルスの間に、遺伝子全体の非常に高率の相同性(99.96%)が認め られることが判明した。この結果、両ウイルスは本質的に同一であることを意味する。「他のヨーロッパで確認されたウイルスも、これらのウイルスと近い関係にあること が示されているが、2005/2006年にヨーロッパの野鳥から分離された株を含めた、データがある他のアジア系統のH5亜型ウイルスとの関係よりも、ずっと近縁であるという レベルの相同性であった。」と、鳥のウイルス学者である同局局長が述べた。「英国とハンガリーのウイルスとの比較では、他のヨーロッパのウイルス株では言えなかった、高レベルの遺伝学的一致があった。」と述べた ....
[2] 英国 UK (England) Bird flu mystery deepens as Hungary rejects link
鳥インフルエンザ、ハンガリー当局の関連否定で謎深まる
 情報源 Times online, 2月13日
英国の鳥インフルエンザ感染流行に関し、英国政府が、サフォーク州の感染を起こしたウイルスが、ハンガリーで最近発生したケースと本質的に一致したと主張する一方で 、ハンガリー当局は一切の関係を否定しており、謎は一層深いものとなっている。2007年2月3日、サフォーク州 Holton 近郊のBernard Matthews社のシチメンチョウ農場にお ける感染流行発生後、公衆衛生当局は、この処理場とハンガリーで同社が使用する2つの施設を出入りする家禽産品の流通を入念に監視してきた。致死性の H5N1 型鳥インフ ルエンザ株の痕跡は、1月最終週にハンガリーの東部 Csongrad 地方のガチョウ農場で確認された。このあと、Bernard Mtthews社は、感染流行発生地から160マイル離れた、 Sarvarに自社が所有するSaGa工場、および、感染行の立ち入り禁止区域から数マイルの、Kecskemet の abbatoir [*処分場] で、肉の輸出入を行っていた。英国政府による2 件の感染流行のウイルスどおしの遺伝学的特徴において、一致と相同性があることから、先週、ハンガリーからの感染であるとするのが、最も可能性の高いシナリオである と発表された。環境局長は、他の可能性も引き続き調査中であるとしているが、サフォーク州のH5N1型ウイルスは本質的にハンガリーの感染流行と同じとする、英国獣医科 学局によって、この説がいっそう支持されている。BM 社工場で16万羽のシチメンチョウが処分されることとなった、H5N1 型ウイルスは、ハンガリー南部でガチョウに感染し たウイルス株 と99.96% 同じであったことが、VLAで確認された。「この結果は、これらのウイルスが本質的に一致していることを示している」と、鳥ウイルス学部長が声明 の中で述べた。以下、[1]と重複する内容 .... しかし、ハンガリー政府当局は、2つのウイルス株のDNA[RNA遺伝子のこと]の比較の価値は議論の余地があるとし、世 界中で発生している症例の差異はごくわずかであり、2つの流行の間の一切の関連性を強く否定した。ハンガリーの主任獣医師は、ウイルスがハンガリーの肉製品からいか にしてサフォーク州に感染拡大した可能性について、何らエビデンスが見あたらないと報告した。「我々の知る限り、そのような証拠はなく、除外できる」と述べた。ハン ガリーの獣医師は、2006年11月から2007年2月までの間に、シチメンチョウ製品365トンが、[* ハンガリーの] Sarvar にある SaGa から英国まで輸送された、622トンは他方面 へ移動したことを明らかにした。感染流行が確認された後に BM 社が輸出した生の肉は、現在隔離されていると述べた。欧州委員会は、ハンガリーの、感染流行と英国の流行 に関連する可能性に関する調査結果を承認した。「ハンガリーの調査に満足しており、それに従って行動していることをうれしく思っている」と、ECの広報が語った。「ハ ンガリー政府当局は、英国代表も出席する会議の場で、ハンガリーで鳥インフルエンザが確認された1施設の他に、2カ所の BM 社の施設で検査を行い、鳥インフルエンザの疑 いは全くなかったと述べた」事を明らかにした。 H5N1型ウイルスが英国内に持ち込まれた経路を特定できる可能性が遠ざかり、サフォーク州のBM社の施設でふたたびシチメ ンチョウの処分が再開された。2007年2月12日、精肉衛生局MHSは、消毒作業が終了した後、同処分場を再認可した。英国環境食糧農業地域省(Defra)は2月13日、処分目的 に家禽が隔離保護地域内に持ち込まれるため、MHSの調査担当者が立ち会う予定であると語った。「防護区域内の他のトリや肉と接触することはない。公衆衛生上のリスクは存在しない。食品基準局は鳥インフルエンザは、英国の消費者にとって、何ら食の安全上のリスクをもたらさない」としている。
[ModCP- 英国のシチメンチョウと、ハンガリーのガチョウから分離された、H5N1型鳥インフルエンザウイルスの RNA 遺伝子配列が 99.96% 同じであり、明確な先行事例がな いことから、これら2つのウイルスは、同じH5N1型鳥インフルエンザウイルス株であるとの結論は、真実であると証明される。未解決で、遺伝子配列の解析だけでは解決で きない問題として、まず、この固有のシチメンチョウとガチョウのウイルス株の起源(由来)であり、2つめは感染拡大が、現在想定されているハンガリーから英国か、そ れとも英国からハンガリーという方向であったのかである]

PRO/AH> Avian influenza, poultry vs migratory birds (11) 20070213.0539
[1] Bird flu is linked to global trade in poultry; Migrating birds no longer seen as culprit in outbreaks
家きんの国際間取引が関与し、渡り鳥はもはや、流行の原因とは見なされていない
 情報源 International Herald Tribune、2月12日。
各地に散らばっている2007年のこれまでの鳥インフルエンザ感染流行の多くは、家禽の違法あるいは不正取引に原因を求めることができると、研究者らは考えている。これには、最近のナイジェリアとエジプトの感染流行や、英国のシチメンチョウ農場での大規模な流行もおそらく含まれている。昨年冬、ヨーロッパやアフリカを次々に襲った鳥インフルエンザ感染の犯人は、野生の渡り鳥だと判断されていた。死亡したハクチョウやカモが、オーストリア、フランス、イタリアも含めた各国で見つかった。国連の FAO の畜産衛生局長は、「当初は、われわれの多くが商取引の占める役割を過小評価していたが、鳥インフルエンザウイルスは2006年とは違う動きを見せており、なぞめいている」と語った。2006年の危機のあと設置された強化監視システムによっても、今シーズンのヨーロッパとアフリカの感染流行で、野鳥による発生とされるものはない。世界の大部分では、2006年の同時期に比べて感染流行の件数はかなり少ない。ヨーロッパでは、2007年1月にハンガリーで、2007年2月にもう1件、英国サフォーク州のシチメンチョウ農場で発生している。まだ結論は出されてはいないが、FAO と英国政府の調査からは、商取引が感染流行を発生させたものと見ている。サフォーク州の感染流行発生地の大規模農場は Bernard Matthews 社所有のもので、同社はハンガリーでもトリの飼育を行っている。半処理された精肉が、同社のハンガリーの農場から、サフォーク州の農場まで最終処理のため定期的に輸送されている。鳥インフルエンザウイルスは調理により死滅するが、生の肉では十分生存し、このような移動により、ウイルスが英国内の、特定の場所に持ち込まれた可能性がある。精肉処理工場から、従業員の靴や農機具などによって、家禽小屋内に持ち込まれたものと思われる。アフリカやアジアでは、今季、多くの国々が、トリや一部ではヒトへの感染例が発生するという、絶え間ない鳥インフルエンザ問題地域として浮かび上がった; インドネシア、エジプト、ナイジェリアなどの、家禽の輸送と感染流行発生の関連状況の解説(中略)。研究者らは、温暖化による可能性を考察しながらも、なぜ2007年に野鳥が鳥インフルエンザ感染拡大に関与していないのか、はっきりとは解っていない。2006年は、鳥インフルエンザが土着感染している中央アジア地域で、厳しい寒さの天候によって、通常遠くまで渡りをすることはないハクチョウなどのトリが、ヨーロッパを越えて長距離を移動せざるを得なくなっていた。
[2] Canadian wild bird survey for 2006 finds no highly pathogenic avian flu viruses
2006年のカナダの野鳥調査、高病原性鳥インフルエンザウイルス確認されず
 情報源 Canadian Press、2月9日。
12000 羽あまりの生鳥および死鳥で、鳥インフルエンザウイルスの検査を行ったカナダからの報告によると、2006年の間、高病原性 H5N1 ウイルスは確認できなかったと、2007年2月9日、カナダ食品監視局が公表した。中略。アジアの H5N1 型ウイルスが野鳥によって北米へ向かっている可能性について、まだ結論は出ていない。長年の鳥インフルエンザウイルスの遺伝子配列解析によると、アメリカ大陸へ向かうトリのウイルスと、ユーラシアで渡りをするウイルスには、はっきりした科や系統の違いがあることが示されている。2006年の調査は、どの種類の鳥インフルエンザウイルスを野鳥がカナダへ運んでくるのかを調べるための、2度目の年次調査であった。カモ、アジサシ tern、イソシギ sandpipers、ユキガチョウ snow geese などのトリは、自らの健康にほとんど影響ない状態で、鳥インフルエンザウイルスに感染し、排出する。以下、2005年からのカナダでの鳥インフルエンザ(H5N9 アルバータ州、H5N2 ケベック州 ・ ブリティッシュコロンビア州、H5N1 プリンスエドワード島;すべて低病原性)、H5 および H7 のみが高病原性もしくは高感染性ウイルスになりうること、報告では、カナダのほか、エクアドルとアイスランドでの検体採取が行われたことなど。