2007年2月24日

鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア

● 麻疹 スペイン
PRO/AH/EDR> Measles - Spain (Catalonia)(03)
Archive Number: 20070224.0680
 情報源 Eurosurveillance weekly releases 2007 > Volume 12 / Issue 2, 2月22日。
2006年10月から2007年2月にかけての、同地方バルセロナでの麻疹 Measles 流行、長文。

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (40): Indonesi 20070224.0677
 情報源 The Jakarta Post、2月23日。
Subang にある Ciruluk 村の、鳥インフルエンザ感染が疑われる 26才の患者が、Bandung の病院で2007年 2月21日に死亡した。2日前から彼の飼育するニワトリが多数死んでいた。患者は、警察の准将で、隔離病棟での治療開始 2時間後に死亡した。それ以前に、他の病院で 5時間にわたって治療されていた。関係者は、患者が Subang の Cipeundeuy 警察署の勤務から戻った 2007年 2月19日に、呼吸困難の症状を発症したと述べた。「数週間にわたり、村で多くのニワトリが原因が分からないまま死亡していた」と述べた。 Ciruluk 村長は、過去 2週間に 9000羽以上のニワトリとアヒルが死亡していたとし、一部の検査で H5N1型鳥インフルエンザウィルスの感染が判明したことを明らかにした。治療した病院の医師は、感染したニワトリとの直接の接触により、患者が感染した可能性が高いとしている。患者の血液および体液が検査のため、ジャカルタの保健省の検査室に送付された。

● 原因不明の疾患、ウマ 中国(香港)
PRO/AH/EDR> Undiagnosed disease, equine - China (Hong Kong) (02) 20070224.0679
 情報源 South China Morning Post 、2月24日。
2007年 2月11日の週に、競走馬9頭とポニー2頭を死亡させた原因ウイルスは、依然不明のままである。馬インフルエンザは除外され、馬ヘルペスウイルス感染も 99%否定されている。
関連項目 20070221.0647

● 狂犬病 ブルガリア
PRO/AH/EDR> Rabies, human, feline - Bulgaria: alert 20070224.0678
 情報源 Novinite, Sofia News Agency.com、2月21日。
狂犬病 Rabies のネコにより、女性 1名と周囲の 4人が、ブルガリアの Novi Iskar 病院を受診した。このネコは、2007年 2月17日に飼い主を咬み、夫はすぐにこのネコを処分した [しかし、検査のために死骸が提出されたの は、2日後であった]。ネコの検査の結果狂犬病が判明し、小児や周りのペットへの感染がおそれられている。当局は狂犬病ワクチンを大量に用意した。
[Mod.CP- 飼い猫は、考えられているよりも、ずっと多くの狂犬病患者の感染に関与しているが、狂犬病ワクチンを受けているものは少ない。ブルガリアへの渡航者 は、ペット(あるいは家畜)domestic animal との不用意な接触により(狂犬病感染の)リスクがあることを知っておいた方がよい]

● 豚熱(豚コレラ)ブルガリア
PRO/AH/EDR> Swine fever, classical - Bulgaria 20070224.0676
 情報源 AFP via France24.com、2月24日。
2007年 2月23日、ブルガリアの動物衛生当局は、ブルガリア南東部の豚熱感染流行が発生し、感染拡大防止のための処分の準備を開始した。Tenevo 村の 1農場で、22日に確認された。2007年のブルガリアにおける、2件目の豚コレラ感染流行で、2007年 1月には、北東部 Smyadovoで約 164匹の感染したブタの処分が行われている。ブルガリアおよび隣国ルーマニアは生きたブタ、豚肉およびその他のブタ製品を、他の EU の国へ輸出することが禁じられている。
OIE 報告

● 粘液種症 チュニジア、ウサギ OIE
PRO/AH/EDR> Myxomatosis, rabbits - Tunisia (Sousse, Monastir): OI 20070224.0674
 情報源 OIE Disease Information, WAHID Vol. 20 - No. 8、2月22日。
感染流行開始時期 2006年11月29日
原因ウイルス Myxomatosis virus
新たな流行1:
発生地 Zardoub, Sammar, and Sidi Hanni (Sousse)
疫学単位 農場
感染種 ウサギ
新たな流行2:
発生地 Sidi Aissa, Sidi Ammar, and Sahline (Monastir)
疫学単位 農場
感染種 ウサギ
[Mod.PC-myxomatosis は、欧州の複数の国でも確認されているが、最も有名になったのは、 1950 年にヨーロッパウサギ _Oryctolagus cuniculus_ の生物学的コントロールのために、このウイルスを利用する目的で、オーストラリアに人為的に持ち込まれたことであろう。成書によると、当初は致死率 99.8%の感染流行は、その後ウサギの抵抗力獲得によって、毒性の減弱した土着感染となっていった。フランスにも 1952年に人為的に導入され、次いで 1953.年に英国に拡大した 中略 pox virus による疾患で、皮膚病変をおこし、肛門性器部と頭部の腫脹と、失明をもららせることがある。”sleepy eye (眠そうな目)” と表現される。蚊族を含む昆虫のベクターにより伝播される]
[CopyEd.MJ-myxomatosis は、OIE の 3つのウサギ目の届出疾患のうちの 1つで、あとの 2つとは野兎病と兎出血性疾患である]
OIE's Manual of Diagnostic Tests and Vaccines for Terrestrial Animals [詳しい病原体、診断技術、ワクチンおよび診断生物学の要件など]

● ボツリヌス中毒 オーストラリア、ウシ
PRO/AH> Botulism, bovine - Australia (QLD Queensland) (02) 20070224.0673
 投稿者 一次産業漁業省動物バイオセキュリティー担当 RonGlanville、2月23日。
過去のクイーンズランド Queensland 州のウシのボツリヌス中毒は、血清、肝あるいは腸管内容の ELIZA 法の検査により、CまたはD型トキシンと確認されている。ウシに対する2価のワクチンが望ましい。近年の異例の干ばつにおいて、コスト削減のため、ワクチン接種を行わない農場主も多いが、ワクチンの費用のため、接種を控えてよいウシはほとんどない。ウシの所有者らは、今後も単発だが重篤なこの疾患への注意を継続すべきである。