2007年2月3日

鳥インフルエンザ、ヒト ナイジェリア 確定 WHO
髄膜炎菌性疾患 コンゴ(民)、スーダン、ウガンダ、ニジェール
● 鳥インフルエンザ、ヒト ナイジェリア 確定
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (29): Nigeria, conf.
Archive Number: 20070203.0439
 情報源 WHO Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR)、2007年2月3日。
ナ イジェリア政府は、2007年2月3日、ラゴス出身の22才女性患者が、H5N1型鳥インフルエンザAウィルスに感染していたことを公表した。ナイジェリ アの検査室での初期検査における陽性結果は、ロンドンのWHO協力インフルエンザ委託研究センターで確認された。患者の感染源特定のため、詳細な検査が続 けられている。患者との接触者全員の検体は、WHO協力センターによる検査で陰性であった。H5N1型鳥インフルエンザウィルスは、ナイジェリアの家禽の 感染流行において確認されており、他の感染国と同様に、ヒトが散発性に鳥インフルエンザに感染することは予想されていなかったわけではない。WHOは、ナ イジェリア政府とともに、監視強化に努めており、人々がインフルエンザ様症状で受診した場合、新たな疑い患者の報告が行われることもあり得る。H5N1型 鳥インフルエンザウィルスは適切に処分され調理された食品からはヒトには感染しない。ヒトがH5N1型に感染した例では、自宅で処分し、感染または死亡し たトリを調理前に取り扱ったことに関連することが、しばしばである。このような作業は、ヒトへの感染にとって最もリスクの高いもので、最も重要なことは行 わないことである。生の家禽や生鳥または死鳥を取り扱う際には、手指と体表の石けんと水による消毒は必須である。消費者は調理の際に、鶏肉の温度が全ての 部位で70℃以上になり、卵は全体に十分に調理されていることを確認する必要がある。

● 髄膜炎菌性疾患 コンゴ(民)、スーダン、ウガンダ、ニジェール
PRO/EDR> Meningococcal disease update 2007 (05) 20070203.0438
[1] コンゴ民主共和国 (Orientale)
 情報源 WHO Outbreak Reports [edited]、2007年2月2日。
2007 年1月1日から31日までの間、保健省は、同国北東部ウガンダとの国境地帯のOrientale州、Adi保健地区で6人の死亡を含む53人の髄膜炎菌性 疾患疑い患者(致死率11.3%) の報告を行った。患者2人の脳脊髄液の検査で、髄膜炎菌血清グループA型が確認された。99400人を対象としたワクチンの一斉接種の準備中で、現在髄膜 炎菌性疾患の感染流行が進行中の隣国ウガンダと同期して行われることになっている。流行性髄膜炎のワクチン供給国際調整グループ(ICG)は、 115830万本の2価ワクチン(A/C)を、注射器具および油性クロラムフェニコールとともに提供することに同意している。WHOと、スイス・国境なき 医師団は、保健省と協力して感染流行対策に当たっている。患者管理、住民教育、監視強化が引き続き行われている。
[2] スーダン (スーダン南部)
 情報源 Reliefweb、1月31日。
2007年1月1日から28日の間に、南部スーダン政府保健省は、666人の髄膜炎菌性疾患疑いに、70人の死亡(致死率10.5%)が含まれ、全10州のうち、7州から発生していることを報告した。早いものは、2006年10月から報告が始まっていた。
[3] ウガンダ (ウエストナイル)
 情報源 AllAfrica.com and New Vision (Kampala)[edited]、1月31日。
髄膜炎がウエストナイル州で拡大し、学校の開始が遅れることになった。合計520人の患者が報告され、先週の15人の死亡を含めた Arua, Koboko and Yumbe 地区での患者 342人から増加した。
[4] ニジェール、血清グループX群 2006年
 情報源 Clinical Infectious Diseases [edited]、2月2日。
研究報告の要旨について

● 鳥インフルエンザ 日本・ベトナム・英国(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza (25): Japan, Viet Nam, UK 20070203.0437
[1] 日本(宮崎県)
 情報源 Reuters alertnet [edited]、2月3日。
日 本政府は南西の県の家禽農場における鳥インフルエンザ感染流行の原因が、H5N1型鳥インフルエンザウィルスであったことを確認し、2007年の国内4件 目の同感染流行となった。農水省は、2007年2月3日、検査結果から、宮崎県で先週初めに確認された感染流行がH5N1型鳥インフルエンザウィルスによ るものであったとの声明を出した。
[2] ベトナム(Ninh Binh)
 情報源 Xinhua via People's Daily Online [edited]、2月3日。
100羽以上のニワトリが、ベトナム北部ニンビンNinh Binh省で過去数日間に死亡した。Nho Quan地区の約40軒の死亡した家禽からの検体において、鳥インフルエンザウイルスが検査の結果陽性となったと、地区の人民委員会議長が述べた。
[3] 英国 (イングランド)、アジア株
 情報源 DEFRA web-site, News Stories、2月3日。
獣医学研究局での検査により、サフォーク州Lowestft近郊の1農場で死亡して発見された家禽の検体で、H5N1型鳥インフルエンザウィルスの感染が確認され、高病原性のアジア株であった。2007年1月ハンガリーで発見されたウイルスと一致similarした。
[野鳥由来であることは除外されていないが、サフォーク州とハンガリーのアジア株H5N1型鳥インフルエンザウィルスとが相同であったことで、2つの流行発生箇所の間に、その他の経路があった可能性が残されている]

PRO/AH/EDR> Avian influenza (24): UK (England), turkeys H5N1 20070203.0432
 情報源 DEFRA News Release ref 34/07, 2007年2月3日
家禽でのH5N1型鳥インフルエンザ確認
獣医学研究局の検査により、サフォーク州 Lowestoft 近郊の農場で死亡して発見された家禽の検体において、H5N1型鳥インフルエンザウィルス感染が確認された。アジアで確認されているものと同じウイルス株であるかの二次検査は現在行われているところである。[英 国は、この冬のEUにおける3番目の国となった。以前にハンガリー(2007年1月24日)、ロシア(Krasnodar、1月29日)の報告がある。 EUの野鳥のサーベイランスの最新情報が得られれば、興味深い]

● リフトバレー熱 ケニア
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever, Eastern Africa (13): Kenya 20070203.0435
 情報源 allAfrica.com, The East African Standard (Nairobi) [edited]、2月2日。
Baringo, Maragua および Taita Taveta地区で、16人がリフトバレー熱で死亡した。11人が,Baringo 地区 Marigat で死亡し、他5人が Taita, Taveta and Maragua 地区での死亡であった。2007年1月北東州で初発患者が報告されて以来の死亡者数は150人となった。

● 口蹄疫、ウシ 中国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease, bovine - China (Gansu) 20070203.0434
 情報源 Reuters alertnet [edited]、2月3日。
中国政府は、甘粛省で発生した、2007年の2件目となる口蹄疫感染流行を封じ込めたと、2007年2月3日、新華社が伝えた。2007年1月28日にJingtai 郡でウシ18頭が症状を発現したため、423頭のウシと117頭のヒツジが処分された。

● ブルータング ヨーロッパ
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (03): BTV-8 20070203.0433
 情報源 Bluetongue Serotype 8 Epidemic Bulletin by EFSA Epidemiology WorkingGroup; Bulletin 14 、1月26日。
Main Observation: Outbreak Period until 25 January 2007
主な観察事項: 2007年1月25日までの感染流行期間
24週間目に入ったBTV-8(ブルータングウイルス8型)感染流行で、合計2081の群れが感染した。