2007年3月27日-28日

鳥インフルエンザ、ヒト エジプト、インドネシア

● 鳥インフルエンザ、ヒト エジプト、インドネシア (2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (60): Egypt, Indonesia, WHO 20070328.1067
[1] インドネシア Indonesia - Release of samples & 69th death
Indonesia: Release of samples as avian influenza toll mounts
 情報源 Associated Press report、2007年3月28日
インドネシア政府当局が、商業用のワクチン製造会社に無料で配布しないことを条件に海外の研究機関にウイルスのサンプルを送付することに合意した翌日の、2007年3月28日に、新たに3人の鳥インフルエンザによる死亡を発表された
[2] エジプト Egypt - WHO confirmation of 28th & 29th cases
Egypt: Avian influenza situation - WHO Update 12 
 情報源 World Health Organization (WHO), CSR, Disease Outbreak New、2007年3月28日

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (59): Egypt, Indonesia, WHO 20070327.1061
[1] エジプト Egypt - 28 & 29th case
 情報源 Reuters Foundation AlertNet、2007年3月27日
エジプトの小児 2名が H5N1型鳥インフルエンザウイルスの検査の結果陽性で、アラブ で人口最多の国の合計患者数は 29人となったと、2007年 3月27日に保健省が発表し た。感染症管理部長は「新たな鳥インフルエンザ感染症例は2例で、死鳥との接触に よる感染である」 と述べた。同省は、5才と 6才の小児は、高熱で入院後、2007年3月26日に検査結果が陽性と判明したと報告している。ともに状態は安定している。1年前に、エジプトの家禽で初めて出現して以来、13人のエジプト人が鳥インフルエンザのため死亡した。多くの患者は、病気や死亡の家のトリとの接触があり、エジプト北 部を中心に発生している。エジプトはアジア以外では最大の感染国である。
[2] エジプト Egypt - WHO confirmation of 27th case
Egypt: Avian influenza situation - WHO Update 11
 情報源 World Health Organization (WHO) Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) disease outbreak news、2007年3月27日
2007年 3月27日、エジプト保健人口省は、新たなヒトでの鳥インフルエンザ A(H5N1 型)ウイルス感染患者 1名を発表した。この患者は、エジプト中央公衆衛生研究所 と、米海軍第3医科学研究所 (NAMRU-3)により、確定診断された。このアスワン Aswan 県出身の 3才の女児は、2007年3月22日に発症し、同 24日に入院した。状態は安 定している。調査の結果、庭先養鶏の家禽との接触歴が示されている。この症例と、最近、2007年3月19日と20日に、アスワンで発生した 2症例のいずれとも、疫学的関連性は見いだされていない。エジプトで確定された 27人の患者のうち、13人が死亡している。
[3] インドネシア Indonesia - 67th and 68th suspected deaths
 情報源 The Daily star online, Reuters report、2007年3月27日
インドネシアで、ティーンエイジャー 1名と、22才の女性 1名が、鳥インフルエンザが疑われる疾患で死亡したと、2007年 3月27日に、保健省当局者が発表した。初期検査 では、両者とも H5N1型ウイルス検査が陽性で、二次検査の結果を待っている。インドネシアは、世界で最も鳥インフルエンザによる死亡が多く発生し、2次検査で確定されれば、2人の死亡を合わせて、インドネシアの確定患者数は 68人となる。西ジャワ州インドラマユ Indramayu 出身の 15才の少年 1名は、2007年3月16日に入院し、複数の病院での治療を受けた後、3月26日に死亡した。スマトラ南東部 Palembang の 22才の女性は、同24日に死亡した。アンタラ Antara 通信は、彼女は家禽とは接触していなかっ たが、10匹以上のネコを自宅で飼っていたと伝えている。国連 FAOは、ネコが鳥インフルエンザに感染し、拡大させる恐れがあるとして、鳥インフルエンザ感染発生地域 から遠ざけるよう注意している。また、初期検査によって、東ジャワ州の Mojokerto の 39才の男性が、H5N1型ウイルスに感染していることが判明している。スラバヤの病院で治療である。
[ModCP-エジプトとインドネシアは、H5N1型鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が継続的に報告されている、ただ 2つの国である。インドネシアで最近発生した 患者はいずれも関連性がなかった。エジプトの最新の報告の 2症例のうちの 1例は、以前の症例と違い中央部の県で感染しており、初期相の感染はほとんどが北部で発生 し、その後最近では南部を中心に発生していた]

● サルモネラ感染症 オーストラリア
PRO/EDR> Salmonellosis, meat rolls - Australia (NSW, TAS) 20070328.1065
[1] New South Wales
 情報源 Sydney Morning Herald, Australian Associated Press report、2007年3月28日
およそ100人がシドニー Sydney 西部のパン屋に関連する、胃腸炎の感染流行に巻き込まれている。当局は、Homebush hot bread shop の製品を食べた人たちを中心に 98人の調査を行っている
[2] Tasmania
 情報源 Australian Broadcasting Company (ABC), Tasmania、2007年3月28日
タスマニア Tasmania 州の衛生部は州北西部のサルモネラ感染症Salmonellosis 流行の原因調査のため、食品検 体を検査中である。Somerset bakery は、2日前に感染流行が発生し閉鎖されている。 14人以上が2週間にサルモネラ感染症を発症した

● ペスト タンザニア、死亡
PRO/AH/EDR> Plague, bubonic, fatal - Tanzania (Manyara) 20070328.1064
 情報源 IPP Media, Guardian report、2007年3月28日
マニヤーラ Manyara 地方 Mbulu 地区 Endoj i村で、8人以上がペストにより死亡した。致死性のこの疾患は、この地区で増殖している齧歯類により感染拡大する。地区の衛生当局者は 2007年 2月28日以降、この疾患により 8人が死亡したことを確認した。報告では小児を中心に 8人の患者のみとされているが、村の信頼できる情報筋は、患者が 15人で あると主張している

● ハンタウイルス 米国
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2007 - Americas (03): USA (WV West Virginia): susp. 20070327.1060
 情報源 Charleston Daily Mail、2007年3月27日
地方衛生当局は、Belle の男性1名が、げっ歯類が媒介する致死性のウイルスによって死亡し、他の住民 1人についても、感染の有無の調査を行っている。現地病院の検査では、2人の男性は共にハンタウイルスに感染したことが示されている。

● ウエストナイルウイルス スペイン 2004年
PRO/AH/EDR> West Nile virus - Spain (Badajoz): 1st case 2004 20070328.1066
 情報源 Hoy Digital, Espana [trans.]、2007年3月22日
21日、ポルトガルで感染流行があった 2004年に、Valverde de Leganes (Badajoz) において蚊族の刺咬を受けた 21才の若者が、スペイン初の[ヒトで の]ウエストナイル the 1st [human] West Nile case in Spain 症例であったと報じられた

● 原因不明の呼吸器疾患、家きん 中国
PRO/AH/EDR> Undiagnosed respiratory disease, poultry - China (South) : RFI 20070328.1069
 情報源 95my [trans.]、2007年3月20日
Treatment of Respiratory Syndrome [Chicken Complicated Respiratory Disease] in Layer Chickens
中国南部でレイヤー鶏を中心に、2006年12月以降呼吸器疾患が比較的頻繁に発生している。治療が行われない場合、ニワトリの死亡、卵の生産量減少、経済損失につながっている ... 臨床症状、剖検所見、診断(臨床症状と剖検所見による)。
[Mod.AS - マイコプラズマ _Mycoplasma gallisepticum_ による慢性呼吸器病に似るが、急速な拡大からは他の疾患 (ウイルスなど) も除外できない]

● 鳥インフルエンザ ミャンマー・アフガニスタン,バングラデシュ(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza (61): Myanmar, Afghanistan 20070328.1068
[1] Myanmar confirms bird flu outbreak in 5 townships in Yangon
 情報源 Xinhua via Peopledaily.com、2007年3月27日
ミャンマーの首都ヤンゴン Yangon の 5つの町で、鳥インフルエンザ感染流行確認
[2] アフガニスタン Afghanistan Bird flu cases surge in new areas
 情報源 IRIN via Reuters Alertnet、2007年3月28日
保健省によれば、先週、アフガニスタンの首都カブール Kabu lおよび南部カンダハル Kandahar 県で新たな致死性の鳥インフルエンザ症例が確認された。2007年 3月20日、 カブールのトルコ大使館の庭で死亡して発見されたトリが H5N1型鳥インフルエンザウ イルスに感染していたため、当局は IRIN に通報した。同 23日には、さらに 2例の家禽 での鳥インフルエンザが、人口 350万人以上とされる首都カブールで確認された。過去 1週間には、カンダハル県の Damaan および Shah Wali Kot 地区においても、鳥インフ ルエンザが確認されている

PRO/AH/EDR> Avian influenza (60): Bangladesh
Archive Number: 20070327.1062
 情報源 The Daily Star, Bangladesh、2007年3月27日
More chickens culled
6000羽以上のニワトリが、 Jamalpur と Narayanganj の養鶏場で、鳥インフルエンザの感染が確認されたことをうけ、処分された。Gazipur の養鶏場の 400羽のニワトリにおいて、 原因不明の死亡が発生している。これらの養鶏場の半径 1km以内の放し飼いの ニワトリが処分される予定である...
[Mod.AS-国営紙からのこの記事は、以前からの状況や対策の報道に、地元の内容を付け加えたものである。記事によれば、鳥インフルエンザ感染流行は、2007年2月の始めにすでに開始していたことになる。ProMED では、2007年 2月17日に、バングラデシュ北部の原因不明の疾患 (ヒト)に関する情報提供を依頼しているが、未だに新たな情報は寄せられていない]