2007年8月20日

鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (123): Indonesia
Archive Number: 20070820.2713
 情報源 The Jakarta Post.com, City News 、8月20日
保健省検査機関は、2007年8月17日に Tangerang の家政婦が、鳥インフルエンザ Avian influenza により死亡したことを確認し、国内の死者の数は 83人となった。この患者は、2日間の高熱と肺炎に対する治療中に、8月14日に Tangerang 州の Sari Asih 病院で死亡したと伝えられている。同地域内 Perumnas II に在住の、この家政婦の使用者は、自宅や付近に家きんはなく、家政婦の感染源に思い当たるものはないと述べた。使用者は、2007年8月始めにこの家政婦が、高熱と咳のため診療所で治療を受けていたと話した。「処方薬により改善し、ベビーシッターを行っていた。」と述べた。この家族にも、家政婦にも、生きた家きんとの直接の接触歴はなく、唯一のニワトリとの接点は、2007年7月27日に、家政婦がわずか 200m離れた市場へ、鶏肉の買い出しに出かけたことであると説明した。市場で生きた家きんを買ったことは一度もないと話した。この家政婦の遺体は、家族の希望により、中央ジャワ Java 州の Cilacap に埋葬されたと説明した、感染源を調査中の当局者は「付近に鳥インフルエンザの流行の証拠はないが、住民らから採血を行い、検査を行っている」と取材に答えて言った。
2005年7月に最高監査庁 Audit Agency の職員とその2人の娘が死亡して以来、中央政府は、Tangerang 州を鳥インフルエンザ汚染警戒区域 red zone に指定している。その後、地域内でおよそ 10人弱の死亡が記録されている。一方、Banten 州では、14人の鳥インフルエンザによる死者が報告され、そのうち 12人が死亡している。2007年1月19日の Banten 行政責任者は、家禽に関する制限措置を発表している。2007年1月の感染流行発生により、首都 Jakarta においても、同様の措置が執られた。

● 食中毒 ロシア、幼稚園
PRO/EDR> Foodborne illness, kindergartens - Russia (Stavropol)
Archive Number: 20070820.2712
 情報源 Itar-Tass News Agency 、8月19日
2007年8月18日、Blagodarny 市 (Stavropol Territory) で、食中毒により入院した児童の数は 75人になった。大人 1名も同じ病気で入院中である。この他にも、自宅や外来治療を受けている児童が48名発生している。.. 8月17日から発症し始め、嘔吐、39℃の高熱、頭痛などを訴えた。入院患者の程度は中等症から重症であると医師は説明した。患児らは全て、市内の複数の幼稚園の児童である。(1名の)大人は、幼稚園の調理師であった。品質の悪い substandard 食材が原因であったことが確認されている。Stavropol Territory における長期間にわたる猛暑が一因とされており、就学前の児童に対し食材を提供している会社の保存状況が不十分であった。

● 病原性大腸菌 O157 英国
PRO/AH/EDR> E. coli O157 - UK (Scotland): sliced meat susp. (03)
Archive Number: 20070820.2711
 情報源: The Guardian 、8月17日
保健当局は、病院内で女性 1名が死亡3人が感染した、病原性大腸菌 O157感染流行の新たな患者を確認した。Royal Alexandra Hospital (Paisley) において、81歳の女性が治療中で状態は安定している。感染流行に関連する、Morrisonsの 2店のうちの 1店で購入した、調理した冷製の肉を食べていた。

● 炭疽 キルギスタン
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine, canine - Kyrgyzstan (02)
Archive Number: 20070820.2717
 投稿者:キルギスタン、Biotechnology Institute of the National Academy of Science of Kyrgyzstan、Asankadyr Junushov、8月17日
過去数年間、炭疽 Anthrax 患者発生状況は悪化している。2006年、17例の患者の報告があり、うち12例はAbad oblast、 5例はOsh oblastからの報告であった。2007年もすでに疫学状況は深刻化しており、8月10日までに12例の報告があった;Jalal-Abadなどの発生状況(詳細)...長文。

● サバ科食中毒 米国、アジアから 2006
PRO/AH/EDR> Scombroid poisoning, tuna, 2006 - USA (LA, TN) ex Asia
Archive Number: 20070820.2714
 情報源 MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2007; 56(32): 817-9 、8月17日
サバ中毒は、ヒスタミンなど有機アミンを含む魚の摂食後に発生する、急性疾患である。顔面紅潮、発汗、発疹などの症状を呈する。2006年後半、2件のサバ中毒集団発生が、ルイジアナ LOUISIANA 州とテネシー TENNESSEE 州 で発生した。

● 麻疹 米国
PRO/EDR> Measles, sports tournament - USA (PA Pennsylvania)
Archive Number: 20070820.2723
 情報源 The Patriot-News、8月20日
第 61回のリトルリーグワールドシリーズにおける麻疹 Measles 感染流行は終息した。新たな患者発生が見られないため、発症した日本の選手らは隔離から解放された。... 台湾とメキシコと日本チームの選手らには、予防接種が行われた。
[Mod.CP- コンタクトのあるスポーツ大会が、ムンプスが原因で中止されることがあるが、麻疹は予防接種が広く行われており、麻疹が原因となることはまれである。先頃、予防接種が不十分であることが判明した日本からの選手が初発患者であったことが重要である]

● サルモネラ感染症 EU、ハンガリーから
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, st Enteritidis, racetrack - EU ex Hungary
Archive Number: 20070820.2716
 情報源 Eurosurveillance weekly release, 2007 12(8)、8月16日

● アフリカ豚熱(豚コレラ)ジョージア
PRO/AH/EDR> African swine fever - Georgia (09): OIE
Archive Number: 20070820.2724
 情報源 OIE WAHID (World Animal Health Information Database) DiseaseInformation 2007; 20(34)、8月20日
感染開始時期 2007年7月3日、初めての感染流行。
原因ウイルス African swine fever virus
発生地 Latta, Gulripish, ABKHAZIA AUTONOMOUS REPUBLIC など。

● 鳥インフルエンザ イタリア H5N2,家禽か渡り鳥か
イタリア
PRO/AH/EDR> Avian influenza (142): Italy, low pathogenic H5N2
Archive Number: 20070820.2722
 情報源 Agrarisch Dagblad [trans. from Dutch]、8月17日
H5N2型低病原性鳥インフルエンザ Avian influenza の感染流行が、イタリア Lugo の農場 1カ所で確認された。農場には、アヒル 7000羽、ガチョウ 3000羽、ニワトリ 150羽が飼育されていた。感染は、定期的な血清学的サーベイランスの中で検出された。臨床的な症状は見られていない。

家禽か渡り鳥か 
PRO/AH> Avian influenza, poultry vs migratory birds (33)
Archive Number: 20070820.2719
 情報源 Emerg. Infect. Dis.(EID)、8月20日
渡り鳥における、H5N1型鳥インフルエンザの生態学的免疫学(論文)
Ecologic Immunology of Avian Influenza (H5N1) in Migratory Birds

● BLUE-GREEN ALGAE (藻), 家畜 カナダ 
PRO/AH/EDR> Blue-green algae, livestock - Canada (SK)
Archive Number: 20070820.2721
 情報源 Edmonton Journal、8月17日
Sasktoon 南西部 (SASKATCHEWAN)において、水中に blue-green algae が繁茂し、数十頭の家畜が死亡している。

● 馬インフルエンザ 日本
PRO/AH/EDR> Equine influenza - Japan: RFI
Archive Number: 20070820.2718
 情報源 The Sydney Morning Herald、8月20日
日本国内における馬インフルエンザ Equine influenza 感染流行のため、2006年に引き続いてのメルボルンカップ Melbourne Cup 優勝の夢は、打ち砕かれた。
[Mod.AS-OIE などのデータによれば、日本で最後の馬インフルエンザが発生したのは 1972年で、その後定期的な予防接種が続けられてきた。馬インフルエンザは、オルソミクソウイルス科インフルエンザ Aウイルスのうち、2種類のウイルス(H7N7、旧equi-1と、H3N8,旧equi-2)による、急性感染性呼吸器疾患である]

● ウシ流行熱 中国
PRO/AH/EDR> Ephemeral fever, bovine - China (eastern)
Archive Number: 20070820.2715
 情報源 Jianghuai Morning Post [in Chinese, trans.]、8月18日
江蘇省内で、2007年8月始めから、乳用牛の bovine epizootic fever が発生し、拡大していることを明らかにした。
[Mod.AS- bovine epizootic fever は、一般的には bovine ephemeral fever (BEF,ウシ流行熱) として知られている、ウイルス性疾患の別名の 1つで、1906年にはじめてアフリカで報告された。...以下、長文の疾患に関する解説があります]

● アジア大豆さび病 ガーナ
PRO/PL> Asian soybean rust - Ghana: 1st report
Archive Number: 20070820.2710
 情報源: The American Phytopathological Society, Plant Disease 2007; 91(8): 1057 、8月
ガーナにおいて、_Phakopsora pachyrhizi_による初めての大豆さび病報告