2007年9月29日

鳥インフルエンザ、ヒト 経胎盤感染、訂正
ペスト、腺ペスト 米国

● 鳥インフルエンザ、ヒト 経胎盤感染、訂正
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (132): transplacental transmission, corr.
Archive Number: 20070929.3220
 投稿者 米・コロンビア大学、Prof. W Ian Lipkin、9月28日
20070928.3212に関し。
Reuters の記事の第2章の文を、次の文章と置き換えてほしいとの要望があった。
”この報告は、H5N1型の高い致死率を理解する上でも、また、新興感染症の分野における、世界規模の協力体制のモデルとしても、有用である”と、NY のコロンビア大学で研究を指導した博士は述べた。北京大学のチームは [* 記事では、"Lipkin and a team at Peking University in Beijing studied" となっていた]、中国で H5N1 により死亡した 2名- -24歳妊娠女性 1名と 35歳男性 1名--から採取された組織を使って調べた。
[ModCP-現在、Lancet の記事がアクセス可能となっている;"H5N1 infection of the respiratory tract and beyond: a molecular pathology study" The Lancet 2007; 370:1137-1145 DOI:10.1016/S0140-6736(07)61515-3 ]

● ペスト、ヒト 米国
PRO/AH/EDR> Plague, bubonic, human - USA (NM)
Archive Number: 20070929.3218
 情報源: KOB TV New Mexico 、9月29日
ニューメキシコ New Mexico 州保健当局は、East Mountain の女性 1名が、2007年の同州 5例目の腺ペスト Plague 感染患者と確認されたことを明らかにした。この 58歳の女性患者のペスト感染は、2007年9月27日に確定された。女性は、現在入院中であるが快方に向かっている。
2007年にペスト感染が確定されたほかの 4例は、Santa Fe, Torrance, San Juan, and Bernalillo の各郡の患者で、Bernalillo 郡の患者は、2007年6月に死亡している。アルバカーキ Albuquerque Environmental health department と共に、当局はこの女性の感染源を調査している。他の人々へのリスクの評価、医師への域内ペスト発生の注意喚起、住民への啓蒙活動を行っていると、当局者が述べた。2007年のこれまでのペスト患者は、ノミの刺咬によるものであった。当局者は、ペットのノミ対策グッズを使用することで、周囲へのノミの侵入を最小限にできるとアドバイスしている。NM州では、2006年に 8人のペスト患者が発生し、うち2人が死亡している。2005年は 4人であった。そして、2004年には発生していなかった。
[Mod.LL-1949年に33人の死者を出して以来、NM 州では 255人のペスト患者が発生している。最も多く発生しているのは、北部の7郡 Bernalillo, McKinley, Rio Arriba, San Miguel, Sandoval, Santa Fe, and Taos で、ほとんどの患者が 5月から 9月の間に発生している]

● 鳥インフルエンザ-カナダ(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, H7N3, poultry - Canada (SK) (03): OIE
Archive Number: 20070929.3223
 情報源:OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2007; 20(40)、9月29日

PRO/AH/EDR> Avian influenza, H7N3, poultry - Canada (SK) (02)
Archive Number: 20070929.3221
[1] サスカチュワン Saskatchewan 州の鳥インフルエンザ
 情報源: Canadian Food Inspection Agency 、9月27日
2007年9月27日、カナダ食品監視局 CFIA は、サスカチュワン州の商業養鶏場で、高病原性 H7N3型鳥インフルエンザ Avian influenza が確認されたことを発表した。このウイルスは、アジア、アフリカ、ヨーロッパなどで感染循環を起こし、ヒトでの感染が発生しているウイルス株とは別のウイルスで、通常、H7N3型ウイルスはヒトでの重症感染は起こさない。鳥インフルエンザウイルスは、家禽および家禽製品の取り扱い(加熱)が十分でさえあれば、食品の安全性には何ら問題はない。今回の事例で、感染したトリは、直ちに処分することはせず、ヒトが消費する産卵も行っていなかった。全てのトリは安楽死させることとなっている。...感染源を特定することは困難であるが、自然界でのウイルスの保有種である、野生の水禽に曝露した可能性は除外できない。
[2] 人獣共通感染症としての、H7N3型鳥インフルエンザについて。
 投稿者 加・Dr. Emily Jenkins and Dr. Catherine Soos、9月27日
2004年、高病原性鳥インフルエンザ H7N3型が、Fraser Valley (British Columbia州, Canada) で発生し、重大な曝露のあった2名が、軽症の結膜炎をおこした。

● 馬インフルエンザ オーストラリア
PRO/AH/EDR> Equine influenza - Australia (14): (NSW, QLD)
Archive Number: 20070929.3222
[1] 馬インフルエンザワクチン接種開始
 情報源 TheHorse.com, Article 、9月29日
New South Wales (NSW) と Queensland 州当局によると、国内で、特に馬インフルエンザの対策が行われている特定の地域において、ワクチン接種が開始された。2007年9月27日現在で、NSW州は、2 653 infected properties, 323 dangerous contact properties, and 356 suspect properties を報告し、QLD州は、440 infected properties を報告している。QLD 州の感染は、今のところ、NSW 州との境界にある、州南東部の "Red Zone" だけに限られている。....以下、長文が続き、レース業界からの意見も。
[2] Harness Racing Victoria (HRV) の(獣?) 医師は、racehorse 競走馬と breeding population 種牡馬/繁殖用 ? には、馬インフルエンザワクチン接種を認めないことを勧告した。
 情報源: Victoria's Harness Racing Organization 、9月25日