インフルエンザ MMWR
鳥インフルエンザ、ヒト 経胎盤感染
● インフルエンザ
PRO/EDR> Influenza update - USA & worldwide
Archive Number: 20070928.3217
情報源：MMWR Weekly, Vol.56. No. 38 、9月28日
2007年5月20日から 9月15日までのインフルエンザA(H1)、A(H3) および Bの、世界各国と米国の発生状況報告。－米国内の発生状況、詳細な報告です。原文参照/省略。
－世界各国
アジアでは、インフルエンザA(H3)ウイルスを中心として、A(H1) および Bも報告された。
アフリカでは、ほぼ同数の H1 と H3 のAウイルスと、少数の Bウイルスが確認された。
欧州および北米では、A、Bとも、少数の報告のみであった。
オセアニアのうち、オーストラリアとニューカレドニアでは H3>H1であったが、ニュージーランドでは H1が優位であった。
南米では、Bも見られたが、Aが最も多く発見された。
－分離されたインフルエンザウイルスの抗原性の特徴
CDCにある、WHOのインフルエンザセンター（WHO Collaborating Center for Surveillance, Epidemiology, and Control of Influenza）の解析では、2007年5月20日から 9月15日までの間に採取された 4件の A（H1)ウイルス（アジアの3件とヨーロッパの1件）はすべて(100%)、A/Solomon Islands/3/2006 と同じ抗原性をもっていた。このウイルス株は、2007-08のワクチン株の H1N1成分である。特徴分析が行われたインフルエンザAウイルス94件（ヨーロッパ4、ラテンアメリカ78，アジア4、アフリカ2、米国6）のうち、17件 (18 %) の抗原性は、2007-08 influenza vaccine の H3N2成分、A/Wisconsin/67/2005 と同じであったが、77 (82 %)については、A/Wisconsin/67/2005 に対する力価が減少していた。
インフルエンザBウイルスは、2001年3月以降世界中で共循環している、抗原性によって識別可能な 2つの系統に分類される；B/Yamagata/16/88 および B/Victoria/02/87 である。2007-08 ワクチンの B成分は、B/Victoria 系統樹に属している。2007年5月20日-9月8日の間に集められ、CDC でウイルスの特徴が分析された、8件のインフルエンザ Bウイルスのうち、アジアからの 1検体は B/Victoria に相同性があり、この B/Victoria系統のウイルスは、B/Ohio/01/2005 と同じである; B/Ohio/01/2005 は抗原的には 、2007-08のインフルエンザワクチン株として勧告された B/Malaysia/2506/2004に相当する。残る 7件（南米3、アジア3、米国1）の Bウイルスは、B/Yamagataの系統であった。
－鳥インフルエンザ（H5N1）ウイルスのヒト感染
2007年5月20日から 9月15日までの間に、4つの国（中国、エジプト、インドネシア、ベトナム）から、合計 21人の鳥インフルエンザA（H5N1)ウイルスに感染したヒトの患者が、WHOに報告された。14人（67%）が死亡した。2003年12月1日以降、合計 328人の鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルスの感染者が、WHO に報告されている。このうち、200人 (61 %) が死亡した。全ての患者は、アジア（アゼルバイジャン、カンボジア、中国、インドネシア、イラク、ラオス、タイ、トルコ、ベトナム）とアフリカ（ジブチ、エジプト、ナイジェリア）からの報告であった。米国では患者の報告はない。
－編集者注（長文です、原文参照願います）
2007-08インフルエンザシーズンに、優位となるウイルス株やインフルエンザ関連疾患の重症度の予測は困難である。以下、米国内のワクチンの接種対象の説明。2007-08ワクチン株である A/Wisconsin/67/2005 (H3N2) の力価の減少が見られるものの、実際に循環したウイルス株とワクチン株が性格に一致しない年でも、ワクチンによってインフルエンザ関連の入院や死亡を減らせることから、ワクチン接種が最良の予防策であること。抗ウイルス薬（発症 48時間以内）の有効性。2007年9月19日付、弱毒生インフルエンザワクチン（LAIV、FluMist) の 2-4歳の健康児への接種(wheezing 喘鳴を繰り返す児には接種不可）FDA認可、経鼻投与；すでに 5歳以上の小児と 50歳以下の成人への投与は認可されていた、その他の FluMist の承認内容の変更。2007年8月、米国内の 2件のブタインフルエンザのヒト感染。以下、サーベイランスの説明など。
● 鳥インフルエンザ、ヒト 経胎盤感染
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (132): transplacental transmission
Archive Number: 20070928.3212
情報源：Reuters Foundation AlertNet 、9月27日H5N1型鳥インフルエンザ Avian influenza ウイルスが、妊娠女性の胎盤を通過して胎児に感染することを、2007年9月27日に研究者らが報告した。また、医師らが長い間疑っていた、このウイルスが肺だけを冒すのではなく、消化管、脳、、肝、血球に入り、全身におよぶことも証明した。研究を指導した、ニューヨーク New York のコロンビアColumbia 大学の Dr. Ian Lipkin は、H5N1型の高い致死率を理解する上でも、新興感染症の分野の世界的な協力モデルとしても、有用な仕事であると述べた。同博士と北京大学のチームが、中国で H5N1型により死亡した2名 --24歳の妊婦と 35歳男性-- の組織を調べた。この研究報告は、2003年に中国で 800人の死者と 8000人の感染者を出した SARS ウイルス流行後に設立された北京の Infectious Disease Center at Peking University から初めて出された。同センターでは、現在、H5N1鳥インフルエンザによる死者についての研究が行われている。..
ウイルスの遺伝子は、肺だけでなく、脳、胎盤、小腸、血中の免疫細胞そして肝臓からも検出された。母胎とともに死亡した、妊娠 4ヶ月の胎児にも感染が認められたことを、Lancet medical journal 誌に発表した。彼らの知見は、一部の患者では免疫システムが過剰に反応し、伝達化学物質の過剰から死に至らしめるとの、"cytokine storm" 説を支持するものである。得られた肺の所見は、感染した細胞数に見合わない傷害の量であった。このことは、間接的に傷害を与えるものがあるとの仮説を支持していると述べられている。また、ウイルスが、マクロファージなどの免疫細胞を傷害した証拠も発見しており、彼らは、これがウイルスは免疫システムの一部を刺激しただけではなく、ある部分では抑制していたことを示唆するという。これまでの H5N1型患者の研究により、同ウイルスは免疫システムを抑制することで、患者の防御能を逃れている可能性を示す証拠が出されている。この研究者らは、誰もヒトインフルエンザが胎盤を通過し、出産前の胎児に感染するとは考えてこなかったことを指摘した。"But there just isn't that much information"と述べた。
● 炭疽 米国
情報源： NewsTimesLive.com 、9月20日
コネチカット Conneticut 州の Padanaram Road (in Danbury) の 1軒の家は、2007年9月10-14日に行われた広範囲の徹底的な清掃作業にもかかわらず、依然として炭疽芽胞に汚染されている。.
[2] 環境保護局 Environmental Protection Agency (EPA)、Danbury house 噴霧消毒を示唆
情報源： NewsTimesLive.com 、9月28日
[3] 汚染廃棄物解明のてがかり
情報源： NewsTimesLive.com 、9月28日
PRO/AH/EDR> Anthrax, animal skin - USA (CT) (03)
Archive Number: 20070928.3216
[1] 炭疽、未だ City Home で存続情報源： NewsTimesLive.com 、9月20日
コネチカット Conneticut 州の Padanaram Road (in Danbury) の 1軒の家は、2007年9月10-14日に行われた広範囲の徹底的な清掃作業にもかかわらず、依然として炭疽芽胞に汚染されている。.
[2] 環境保護局 Environmental Protection Agency (EPA)、Danbury house 噴霧消毒を示唆
情報源： NewsTimesLive.com 、9月28日
[3] 汚染廃棄物解明のてがかり
情報源： NewsTimesLive.com 、9月28日
● 炭疽 ナミビア ウシ、ウマ
Opuwo地区獣医師は、Sesfontein の西 15 kmにある Honeb Post において、炭疽感染流行の発生を確認した。12頭のウシと、1頭のロバが死亡した。
[Mod.MHJ－ Caprivi strip と Etosha National Park における、炭疽感染流行は定期的に報告されているが、西部に関しては、これまで報告がなかった。報告されているより多くの感染が発生しているのは、明らかである]
地図 Opuwo
PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine, equine - Namibia (Opuwo): RFI
Archive Number: 20070928.3215
情報源： Namibian Broadcasting Corporation - News - Todays News 、9月26日Opuwo地区獣医師は、Sesfontein の西 15 kmにある Honeb Post において、炭疽感染流行の発生を確認した。12頭のウシと、1頭のロバが死亡した。
[Mod.MHJ－ Caprivi strip と Etosha National Park における、炭疽感染流行は定期的に報告されているが、西部に関しては、これまで報告がなかった。報告されているより多くの感染が発生しているのは、明らかである]
地図 Opuwo
● ブルータング、ウシ 英国
情報源： OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2007; 20(39) 、9月27日
感染開始時期 2007年9月22日、初報告
原因ウイルス bluetongue virus, serotype 8
新たな感染流行
発生地 Burstall・Copdock・Lowestoft・Baylham, Suffolk, England
感染種 ウシ
感染源 ベクター
反芻動物やベクター間のウイルス感染循環は確認されていない。
[2] Bluetongue, DEFRA press release
Suffolk 州でブルータング確認
情報源： DEFRA (UK Department for Environment, Food, and Rural Affairs) 、9月27日
2頭のウシ (near Ipswich, Suffolk),3rd animal (at a premises near Lowestoft),4th animal (at a 3rd premises near Ipswich, Suffolk) において、検査機関における検査で、ブルータングの感染が確認された。...
PRO/AH/EDR> Bluetongue, bovine - UK (England) (07): BTV-8, OIE
Archive Number: 20070928.3213
[1] Bluetongue, 英国、ウシ - OIE情報源： OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2007; 20(39) 、9月27日
感染開始時期 2007年9月22日、初報告
原因ウイルス bluetongue virus, serotype 8
新たな感染流行
発生地 Burstall・Copdock・Lowestoft・Baylham, Suffolk, England
感染種 ウシ
感染源 ベクター
反芻動物やベクター間のウイルス感染循環は確認されていない。
[2] Bluetongue, DEFRA press release
Suffolk 州でブルータング確認
情報源： DEFRA (UK Department for Environment, Food, and Rural Affairs) 、9月27日
2頭のウシ (near Ipswich, Suffolk),3rd animal (at a premises near Lowestoft),4th animal (at a 3rd premises near Ipswich, Suffolk) において、検査機関における検査で、ブルータングの感染が確認された。...
● 小麦の病気，Wheat streak mosaic virus オーストラリア
タスマニアTasmania州一次産業水道（水質？）局Department of Primary Industries and Waterは、同州Apple Isleでは初めてとなる、_Wheat streak mosaic virus_ [WSMV] の発生を確認した。同局による、survey, sampling, and testingが開始された。...
[Mod.DHA－ Wheat streak mosaic virus_ (WSMV; genus _Tritimovirus_, family _Potyviridae_)についての解説]
PRO/PL> Wheat streak mosaic virus - Australia (TAS)
Archive Number: 20070928.3211
情報源：North Queensland Register / FarmOnline 、9月24日タスマニアTasmania州一次産業水道（水質？）局Department of Primary Industries and Waterは、同州Apple Isleでは初めてとなる、_Wheat streak mosaic virus_ [WSMV] の発生を確認した。同局による、survey, sampling, and testingが開始された。...
[Mod.DHA－ Wheat streak mosaic virus_ (WSMV; genus _Tritimovirus_, family _Potyviridae_)についての解説]
● 鳥インフルエンザ カナダ H7N3，タイ（2件）
カナダ
PRO/AH/EDR> Avian influenza (163): Canada (SK), H7N3
Archive Number: 20070928.3210
情報源：CBC News 、9月27日
カナダ食品監視局 CFIA 当局は、2007年9月27日に、Regina 近郊の大規模養鶏場で鳥インフルエンザを確認したと発表した。Pedigree Poultry (Regina Beach)で発見されたH7N3型鳥インフルエンザウイルスは、トリにとっては致死性であるが、ヒトへの危険性はないと説明されている。...[ModTG－ 2004年ブリティッシュコロンビア BC 州における鳥インフルエンザ感染流行は、高病原性 H7N3型ウイルスによるものであった。この記事には、高病原性か低病原性かの記述がない。農場内の個体減少策が取られているとしても、ウイルス株に関する何らかの検査が行われていることを期待する]
[Mod.DK－ 他の記事には、高病原性と確認されたとある]
タイ
PRO/AH/EDR> Avian influenza (162): Thailand (Phichit)
Archive Number: 20070928.3209
情報源： ChinaView, Xinhua News Agency report、9月27日
タイ北部 Phichit県の首長は、原因不明のトリの死亡を受け、2007年9月27日に家畜当局者らを集めて緊急会議を行った。Phichit 県を，鳥インフルエンザ地域に指定すべきか検討している。Taphan Hin 地区長は、住民らが飼育していたニワトリの死骸の検査の結果、H5N1型ウイルスの感染が確認されたことを明らかにした。処分や移動禁止などの対策が行われている。
[Mod.PC－ 2007年1月以降、感染が発生したその他の県は、北部の Phisanulok, 北東部のNong Khai,中央部 Ang Thong である。これらの庭先で飼育された群での発生は、間歇的で低く、弧発に近いが、この1年間を通じて継続している]
地図 Phichit、以前感染が発生したPhitsanulokの真南 (number 11 on the map)
タイ北部 Phichit県の首長は、原因不明のトリの死亡を受け、2007年9月27日に家畜当局者らを集めて緊急会議を行った。Phichit 県を，鳥インフルエンザ地域に指定すべきか検討している。Taphan Hin 地区長は、住民らが飼育していたニワトリの死骸の検査の結果、H5N1型ウイルスの感染が確認されたことを明らかにした。処分や移動禁止などの対策が行われている。
[Mod.PC－ 2007年1月以降、感染が発生したその他の県は、北部の Phisanulok, 北東部のNong Khai,中央部 Ang Thong である。これらの庭先で飼育された群での発生は、間歇的で低く、弧発に近いが、この1年間を通じて継続している]
地図 Phichit、以前感染が発生したPhitsanulokの真南 (number 11 on the map)
● 流行性出血病、ウシ 米国
PRO/AH/EDR> Epizootic hemorrhagic disease, bovine - USA (02): KY
Archive Number: 20070928.3208 情報源：Forbes.com 、9月27日
シカを死亡させる昆虫が媒介するウイルスが、ウシの間で感染が拡大し、業者らにとっては、食糧供給不足との闘いという新たな問題が発生している。ケンタッ キー Kentucky 州西部の動物診断研究所長は、2007年9月26日、同研究所で、この数週間に死亡した 20-30頭のウシに、伝染性出血性疾患 epizootic hemorrhagic disease, or EHD が確認されたことを明らかにした。...
[ModTG－ 2007年の EHDウイルス感染流行は、やや深刻なようである。いくつかの地点で、ウシにまで感染がおよんでいる。すでにオハイオ Ohio 州でも発生している]
シカを死亡させる昆虫が媒介するウイルスが、ウシの間で感染が拡大し、業者らにとっては、食糧供給不足との闘いという新たな問題が発生している。ケンタッ キー Kentucky 州西部の動物診断研究所長は、2007年9月26日、同研究所で、この数週間に死亡した 20-30頭のウシに、伝染性出血性疾患 epizootic hemorrhagic disease, or EHD が確認されたことを明らかにした。...
[ModTG－ 2007年の EHDウイルス感染流行は、やや深刻なようである。いくつかの地点で、ウシにまで感染がおよんでいる。すでにオハイオ Ohio 州でも発生している]