2008年4月18日-20日

原因不明の死亡 ペルー、漁民
◎ リフトバレー熱 ケニア
◎ Chapare (arena) virus ボリビア PLoS

● 原因不明の死亡 ペルー
PRO/EDR> Undiagnosed deaths, Chinese fishermen - Peru (Callao)
Archive Number: 20080420.1408
 情報源:G1 [in Portuguese]、4月19日
インフルエンザウイルスに感染したと見られる 2人が船上で死亡した。ペルー Peru の Callao 港付近の公海上に停泊している。ペルー政府衛生当局が感染流行発生を宣言し、ある種のインフルエンザウイルス感染により中国人の船員 2名が死亡したと見られるこの漁船の乗組員らを海上において隔離したと、2008年4月19日に報じられた。ペルー海軍は警告に従い、船員22人を公海上で隔離し、9日に調理人と漁業作業員各1名が死亡したとの報告に関し,船内の立ち入り調査を行った。衛生当局者の 30人のペルー人も隔離されている。報道によると、strange mutant virus (新たな変異ウイルス) が、9日に Callao 港沖の漁船 'Chan An 168' 内で死亡した 2人の中国人乗組員の死因とされている。
[Mod.JW-"a strange mutant virus" と言うだけで、検査でどの型のインフルエンザウイルスが確定されたのかについての記述がない。中国人の突然死に、ペルーの衛生当局が鳥インフルエンザを想定して過剰反応したのも無理はない。漁船が中国からペルーまでたどり着くには相当の日数を要し、ヒトのインフルエンザの潜伏期間は 2-5日間である。鳥インフルエンザについても同じ期間であると考えると、この致死性疾患は中国において(船内に)持ち込まれ (感染し)たものではない。漁民らはいつも魚を食べていると考えていたが、調理人が貯蔵されたニワトリの調理を行い、(そのトリが)冷凍前に鳥インフルエンザに感染していたかもしれない。激しい食中毒の結果の死亡かもしれない]

◎ リフトバレー熱 マダガスカル
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever, human, bovine - Madagascar
Archive Number: 20080419.1399
 情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Outbreak News 、4月18日
2008年4月17日、マダガスカル Madagascar 保健省は、Alaotra Mangoro, Analamanga, Itasy, Vakinakaratra および Anosy Regions において発生した、17例の死亡例を含む合計418例(致死率CFR 4%) のリフトバレー熱 Rift Valley fever 感染を報告した。59例のリフトバレー熱ウイルス Rift Valley Fever virus (RVFV) の感染が、WHO のウイルス性出血熱協力センターで確認され、Global Outbreak Alert and Response Network(GOARN)の参加施設でもある、Institut Pasteur de Madagascar(マダガスカル・パスツール研究所)において確認された。保健省は、感染流行への対応を監督する省庁間委員会を立ち上げた。実施された感染対策として、症例報告管理、サーベイランス、社会的動員、治療薬の供給、院内感染の予防と対策強化があげられる。農業省は、2008年4月9日、OIE に対して動物での RVF 発生を報告している。保健省と農業省は、WHO、FAO、OIE 共同の感染流行対策支援策の要求を行った。
[Mod.CP-(WHO の情報からの抜粋)
リフトバレー熱 RVF はウイルス性人獣共通感染症で、一次的には動物に感染するが、ヒトへの感染力を有している。感染により、動物でもヒトにおいても高い致死率を伴う重大な疾患を発生させる可能性がある。RVF に家畜が感染すると、死亡や流産などにより甚大な経済的損失がもたらされる。
(Mod.CP-ヒトでの感染に先行して動物での感染が発生し、ヒトでの感染報告は、家畜での先行感染が存在することを意味する。RVFV は、数年前からマダガスカルの家畜において感染循環していた)
RVFV はフレボウイルス_ Phlebovirus_ 属で, 5種類あるブニヤウイルス科 _Bunyaviridae_ のウイルスの1つである。1931年、ケニアのリフトバレー Rift Valley における農場のヒツジでの感染流行の調査の中で初めて確認された。この後、サブサハラ(サハラ以南)と北アフリカにおける感染流行が報告されている。1997-98年、ケニア・ソマリア・タンザニアで大規模流行が発生し、2000年9月には、サウジアラビアとイエメンで、アフリカ大陸以外で初めての感染が確認されている。このことにより、アジアや欧州など他の地域へ感染が拡大する可能性が懸念されている。
ヒトでの感染の大部分は、感染動物の血液や臓器との、直接または間接の接触の結果おこる。RVF ウイルスは、処分や屠殺、分娩介助、獣医学的行為、死骸の廃棄などで、動物の組織を取り扱う際にヒトに伝播される。牧夫、農夫、動物処分場関係者、獣医師などの、特定の職業で感染のリスクが高い。
ウイルスは接種 inoculation を介してヒトに感染する: たとえば、汚染されたナイフによる傷、皮膚の創傷部位からの侵入、感染動物の処理の際に発生するエアロゾルの吸入などである。エアロゾルによる感染伝播は、検査機関の職員にも発生しうる。RVFは、感染動物のミルクが殺菌や調理されないまま摂取された場合にも発生しうる証拠がある。また、感染した蚊族の施行によってヒトに感染することもあり、この場合の多くはヤブカ属 _Aedes_ mosquito による。吸血行為 hematophagous (blood-feeding) による RVFV の感染伝播の可能性もある。
今日まで、ヒト-ヒト感染による RVF 感染伝播の記録はなく、標準感染対策を実行した医療従事者への感染の報告もない都心部で RVF 感染流行が発生した証拠もない
ヒトでの RVF 感染流行軽症例の潜伏期間(感染から発症まで)は 2-6日間と幅がある。感染者は、認知される症状がないか、軽症型の症状を呈する;すなわち、突然のインフルエンザ様発熱、筋肉痛、関節痛、頭痛などの発熱症状を特徴とする。一部の患者においては、項部硬直、光線過敏性、食欲低下、嘔吐などが見られることがあり、これらの症例では、初期の段階で髄膜炎と間違えられる可能性がある。RVF の症状はたいてい 4-7日間続き、抗体の出現が確認されるようになると、徐々にウイルスが血中から消失する。
ヒトでの感染例のほとんどは軽症型であるが、患者の数%はより重症化し、3つの特徴的な症状のうち1つ以上を示す:眼症状 (0.5-2%)、髄膜脳炎 (1%以下)、出血熱 (1%以下)。
総死亡率は感染流行ごとに大きく異なるが、大まかに言えば、1%以下である。死亡患者の多くは、出血黄疸型を発症している。
ヒトに使用できる不活化ワクチンが開発されているが、認可を受けておらず、一般には入手できない。獣医師や検査機関の職員など、RVF の曝露リスクが高い集団の感染予防の目的で、実験的に使用されている。他の候補ワクチンも開発中である。
予報により、しばしば感染流行のリスク増大に関係することが多い気候条件を予見し、対策の改良につながっている。アフリカでは、サウジアラビアとイエメンでの RVF 感染流行が、例年以上である降雨量と密接に関連している。増加した降雨量による植生の変化は、 Remote Sensing Satellite Imagery で簡単に測定することができる。さらに、東アフリカの RVF 感染流行は、エルニーニョ南方変動 El Nino/ Southern Oscillation (ENSO) 現象の温暖期間 warm phase 中に発生する豪雨とも、密接な関係がある。このような研究成果が、衛星画像や気象/気候予報データを利用した、RVF の予測モデルや早期警戒システムの開発を成功に導いた。このように、早期警戒システムによって、感染流行早期の動物感染例の検知できるようになり、、当局による、差し迫った流行回避の対策の実施を、可能としている]
[Mod.AS-マダガスカル政府は、OIE に対して4月9日に緊急報告を行った。報告によると、(9頭の感染が疑われるウシのうち)2頭の感染が発生した。死亡、廃棄、処分は行われていない。国立検査機関での診断方法は、ELISA による抗体、IgM 捕捉 ELISA、および nested RT-PCR である。南アフリカの OIE's Reference Laboratory で診断が確定されている]

◎ Chapare (arena)virus  hemorrhagic fever ボリビア

PRO/AH/EDR> Arenavirus hemorrhagic fever - Bolivia: (Chapare), new arenavirus
Archive Number: 20080418.1387
 情報源:EurekAlert! Public News, PLoS [Public Library of Science] Pathogens report、4月17日
ボリビア Bolibia の医療当局、ペルー・リマ Lima の米海軍の医療専門家、および CDCは、"Chapare arenavirus" の特徴を明らかにした。
このウイルスは、ウイルス感染の結果死亡したボリビア農村部の患者1名から採取された血清検体から発見されたこれまで知られていなかったウイルスである。2008年4月18日に発行される PLoS Pathogens 雑誌に全文が掲載される。
新たに発見され,アンデス Andes 山脈の東のふもとを流れる Chapare River にちなんで命名されたウイルス Chapare arenavirus は、他の新世界アレナウイルス New World arenaviruses の Junin, Machupo, Guanarito, and Sabia viruses と同じく、出血熱の臨床症状の原因となる。しかし、遺伝学的に Chapare virus は,これらのいずれのウイルスとも異なっている。Junin, Machupo, and Guanarito viruses は、大規模な出血熱の流行と関係してきた。初期症状として、発熱、倦怠、筋肉痛、吐き気、嘔吐、食欲低下などが見られたあと、出血症状を発症した。治療が行われない場合、より重篤な神経および出血症状に進展し、最大 30%が死亡する。
今回の報告によると著者らは、当初黄熱とデング出血熱の検査を行ったが陰性で,Machupo および関連ウイルスの検査も陰性となった。その後、ウイルスの特定部位の遺伝子解析の結果、clade B の New World arenaviruses の新たな種類のウイルスであることが確認された。患者が発生した地域は辺地であるため、同地域での患者の小集積の可能性に関しては、限定的な記述がなされたのみである。さらにサーベイランスと環境調査を行って Chapare virus による健康への脅威を明らかにし、ヒトへの感染源に関するよりいっそうの情報を得なければならないと、CDC のウイルス専門家は述べている。
今後このウイルスに関して、他のアレナウイルスとの関係、発症のメカニズム、自然界での生存地域など、ボリビアおよびペルーの関係者と協力して解き明かしたいと述べた。
出典 Chapare Virus, a Newly Discovered Arenavirus Isolated from a Fatal Hemorrhagic Fever Case in Bolivia. PLoS Pathog 4(4): e1000047. doi:10.1371/journal.ppat.1000047

● コレラ,下痢 タンザニア,ソマリア,ケニア,ナミビア,南アフリカ,ベトナム,イラク
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2008 (23)
Archive Number: 20080418.1394
タンザニアKilimanjaro) 
 情報源:AllAfrica & The Citizen (Dar es Salaam) 、4月18日
Kibosho (Moshi Rural district) で発生したコレラ Cholera 感染流行により、2008年4月17日に 1名が死亡し、医療施設において治療を受ける患者の数は明らかになっていない。キリマンジャロ山麓 Moshi からおよそ 15kmにある同地域からの報告によると、事態は手に負えない状態になりつつある。最も被害が大きい地域は Kibosho division で、数十人の住民が危険な状態にある。... Uru, including Kirima Mashariki, Maua, Singa and Uru Mawellにも拡がっている。
ソマリア (Sanaag) 下痢症、死亡例
 情報源:UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) 、4月17日
ソマリア Soamalia 北部 the Sanaag region Dhahar district において、急性水様性下痢症の流行により 11人以上が死亡した。2008年3月10日以降、750人以上の患者が発生した。4月17日に入院中の患者は 400人で、13日には 1日の患者として最多の 42人の患者が発生したと、病院医師が述べた。このほか、同地域では Barkadaha Qol, Bali Busle, Buran and Boda などの村々で多くの患者が発生している。
ケニア
 情報源:Reuters 、4月18日
ケニア Kenia におけるコレラ感染流行により、2008年のこれまでに 67人が死亡したと、2008年4月18日、国連機関である WHO が明らかにした。2008年1月以来、この東アフリカの国で、1300人近い水系感染症であるコレラ感染患者が報告されている。ビクトリア湖 Lake Victoria 沿いの西部 Nyanza province においても多数の死者が発生する一方、東部のソマリアとの国境付近での感染流行は衰えている。
ナミビア
[1] コレラ - Namibia (Oshana)
 情報源:AllAfrica & The Namibian (Windhoek) 、4月18日
これまで Ohangwena Region に限られていたコレラ感染流行は、現在 Oshana にも拡大したことを、2008年4月17日、地域保健当局者が明らかにした。Oshakati State Hospital でコレラ感染が疑われていた患者 2人のうち、1人の感染が確定された。Ohangwena での感染流行も継続しており、最新のコレラ感染の疑われる患者は1219人であり、13人が死亡している。Omusati と Oshikoto では、これまでのところコレラ感染患者は報告されていない。
地図 Oshana
[2] コレラ - Namibia (Ohangwena, Kunene)
 情報源:AllAfrica & New Era (Windhoek) 、4月17日
北部では、引き続きコレラ感染による死者が発生し、最新の統計では死者 13人となっている。Opuwo (Kunene region の中心地) にも感染流行が拡大し、2008年4月16日までに感染が疑われる3人と死者1人が発生した。Ohangwena 地方では1201人の感染が疑われる患者と、16人の診断確定患者が発生している。
地図1 Namibia北部のthe province of Ohangwena 
地図2 The Kunene:Namibia 北東部の端, Ohangwena の西  
南アフリカ (Gauteng)
 情報源:Independent Online、4月16日
2008年4月16日、Soweto (the Gauteng department) では 2例のコレラ感染が確定された。
地図 Soweto は the City of Johannesburg(ヨハネスブルグ、Gauteng)の都心部:英語の South Western Townships の略語
ベトナム(北部)
[1] コレラ、下痢 - Viet Nam (north)
 情報源:XinHuaNet、4月18日
2008年4月17日、ベトナムの10の都市と省から、新たに70人もの急性下痢症患者が入院した。このうち3人でコレラ感染が確定されたとの保健省の発表が報じられた。これらの患者を加え、3月5日以来の全国の19の都市と省の急性下痢症患者の総数は1800人以上となり、このうち326人がこれらに感染したことになった。最も多くの患者が発生しているのは、 Hanoi, Hai Phong city および北部の Ha Tay and Thanh Hoa の 2省である。2007年10月以来、ベトナムでは、3件の急性下痢症流行により、およそ4000人が感染し、700人でコレラ感染が陽性となっている。
[2] コレラ、下痢 - Viet Nam (Ha Tay)
 情報源:VietNamNet 、4月16日
ハノイ Hanoi の隣にある Ha Tai 省 Thach That district で急性下痢症が急増し、127人の患者が記録されている。30人はコレラ菌  _Vibrio cholerae_ 陽性であった。Thach That district の Huu Bang commune では、2008年4月11-12日に祭りが行われ、複数の家族が、生の野菜やエビのペーストとともにイヌの肉を食べたことから、コレラの被害に見舞われている。3月7日から4月15日にかけて、Ha Tay 省では 385人下痢症患者が発生し、このうち79人がコレラ菌 _Vibrio cholerae_ 陽性となっている
イラク WHO
急性水様性下痢症 Acute watery diarrhea (AWD) および検査によるコレラ感染確定、2008年4月24-30日
 情報源:World Health Organization、4月15日
2008年初め以降、初めてバスラ Basra でのコレラ感染週報が提出されなかった。

● 麻疹 カナダ
PRO/EDR> Measles - Canada (03): Toronto
Archive Number: 20080418.1393
[1] オンタリオ Ontario 州の麻疹 -- 最新状況 2008年4月14日
 投稿者:加・Nurse Epidemiologist、Sharon Dolman RN, MSc、4月18日
カナダのオンタリオ州南部の6つの保健管区で、2008年3月19日から4月14日までの間に、10例の抗麻疹 Measles IgM抗体陽性患者が報告されている。うち8例は、トロント Toronto の attraction に参加し、今回の小集積の発端症例と、直接あるいは間接の疫学的関連が確認された。発端の感染源は判っていない。第1番目の報告例で発疹が出現したのは、3月12日であった。
[2] 20080413.1341 へのコメント
 投稿者:Ginger Switzer、4月18日

● 鳥インフルエンザ、ヒト 日本、エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (46): Japan, Egypt WHO
Archive Number: 20080418.1389
 情報源:厚生労働省・結核感染症課、Kenichi TSUJII, M.D., MPA
厚生労働省は、2008年4月16日、6400人のボランティアに対して、H5N1型ウイルスに対するプレパンデミックインフルエンザワクチンの臨床試験 trial を行うと発表した。すでに少人数に対して試みられ、国家監督機関による承認を受けている、安全性と有効性をさらに確認する目的で行われる。6400人のボランティアとして、検疫官、医療従事者、非常事態に対応する職種の人々が含まれる。このトライアルにより安全性と有効性が確認されれば、プレパンデミックワクチンを優先的に接種する対象を、最大 1000万人に広げる考えである。また、ベトナム・インドネシア・中国・安徽省のウイルス株のワクチンの、現在ある2000万接種分の備蓄を増やすことも検討されている。同時に、今後も引き続きワクチンの安全性と有効性や製造過程の改善に努め、製造のスピードを高める細胞培養によるワクチンの導入も含まれる。
[Mod.MPP/CP-ワクチンの性状 nature については公開されていないが、おそらくアジュバントを含まない、卵培養の不活化全ウイルスワクチンであろう。結果が判明次第、この臨床試験の成果が報告されることを待ち望む。しかし、ワクチンの有効性をどのような方法で評価するのか、また何を対照とするのかが判らない]
エジプト
WHO、50人目の患者確認 鳥インフルエンザ感染状況-WHO 更新10
 情報源:World Health Organisation (WHO), EPR, Disease Outbreak News、4月17日
エジプト保健人口省は、新たな1名のヒト鳥インフルエンザA (H5N1) 感染患者を発表した。この患者は Al-Honsanya(Sharkea Governorate)在住の 2才男児である。この男児は、2008年4月13日に発病し、14日に入院し、現在も入院中である。この患者は、中央公衆衛生研究所とカイロ Cairo に本拠を置く米海軍医学研究ユニット3 (NAMRU-3) により、H5N1型Aウイルスの感染していることが確認された。男児の感染源の調査から、病鳥や死鳥との接触歴が明らかになっている。エジプトでは、これまでに 50人の感染が確定されており、このうち22人が死亡した。
[Mod.CP-20080416.1370 のWHOによる公式確認である。]
地図 Egypt:Sharkea governorate at 9 in the Nile delta region

● アフリカ豚コレラ(アフリカ豚熱)ナゴルノ-カラバフ
PRO/AH/EDR> African swine fever - Nagorno-Karabakh
Archive Number: 20080420.1400
 情報源:IA Kavkazskiy Uzel [trans]、4月17日
ナゴルノ-カラバフ Nagorno-Karabakh の副首相兼農業大臣は、the Hadrut region of Karabakh における新たなアフリカ豚熱 African swine fever の感染例について報告を行った。

● 悪性カタル熱、ウシ 米国
PRO/AH/EDR> Malignant catarrhal fever, bovine - USA (TX)
Archive Number: 20080418.1396
 情報源:USDA、4月18日
テキサス Texas 州の多用途牧場において、wildebeest-associated malignant catarrhal fever (MCF 悪性カタル熱) が診断されたとの報告を受けた。.. MCFはヘルペスウイルスの 1種(による病気)で、これまで 2種類のウイルスの存在が知られている -- すなわち、a sheep-associated strain および a wildebeest-associated strain である。ウシは、いずれのウイルスにも感染するが、感染伝播させることはない。sheep-associated strain は、米国での発生が知られていたが、wildebeest-associated strain of MCF の米国内での発生はなかった。いずれもウシにおいて高い致死率を示す。

● 狂犬病、イヌ アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Rabies, canine - Argentina (Cordoba)
Archive Number: 20080418.1395
 情報源:La Manana de Cordoba (Argentina) [Translated]、4月18日
狂犬病 Rabies が確認された子犬との接触が認められた少なくとも 7人が、厳重な監視下にある。州内では6年ぶりの狂犬病感染報告となった。衛生当局は、子犬が住んでいた地域のイヌおよびネコの一斉接種を開始した。この子犬は、当初飼い主とその家族を咬んだ後、治療に当たった獣医師ら3人も咬まれた (?!)。いずれにも曝露後接種が行われている。子犬は2008年4月11日に死亡し、狂犬病の診断が確定している。原因ウイルスを詳しく調べる目的で、ブエノスアイレスに検体が送付された。仮報告でこの子犬は、Fructuoso Rivera and Velez Sarsfield Avenue (Nueva Cordoba community) の路上でのペットフェアで購入されたものである。売り主はこのほかにも 2匹を売っており、現在捜索中である。Gabriel Pedetta では、広範囲のワクチン接種キャンペーンが行われている。

● Blue-green algae、野生動物の死亡 南アフリカ
PRO/AH/EDR> Blue-green algae, wildlife deaths - South Africa: (Kruger NP)
Archive Number: 20080418.1388
 情報源:IOL (Independent Online, South Africa), South African Press Association (Sapa) report、4月15日
2008年4月15日、動物保護当局 Conservation authorities は、公園内の動物を藻類による中毒 algal poisoning から守るため、Silolweni dam ダムの清掃作業を行ったと、クルーガー Kruger 国立公園当局は述べた。Tshokwane picnic site 付近で 5頭のシマウマの死体が発見されたことから、blue green algae (cyanobacteria) がその死亡原因であると見て、決定された。....
地図 Kruger National Park in northeastern South Africa 

● Texas cattle fever tick 米国
PRO/AH/EDR> Texas cattle fever tick - USA: (TX), quarantine expanded
Archive Number: 20080418.1384
 情報源:Texas Animal Health Commission Official News Release 、4月17日
Fever tick の検疫区域、Starr County で拡大。Dimmit County では縮小。