◎ 狂犬病 米国
PRO/AH/EDR> Rabies, human, pet exposure - USA (04): (SC)
Archive Number: 20080515.1628
情報源:Island Packet.com 、5月14日
狂犬病 Rabies のアライグマに接触した疑いのあるヒトの数が、先週の報告数から2倍以上に増えたと、2008年5月13日に州当局者が述べた。サウスカロライナ州・ 衛生環境局 South Carolina Department of Health and Environmental Control (DHEC) は、このアライグマは、元々、Wexford Plantation(Hilton Head Island)を訪れた Okatie (地名) の住民らに引き取られていた (飼われていた) ことを明らかにした。先週、当局は、アライグマが Hilton Head で発見されたものとだけ述べている。現在、Okatie および Georgia の住人 33人が、この狂犬病の動物と接触したものと見られている。当初 16人が、動物とキスや抱擁、えさやりを通じて接触があったとされていた。24人が、狂犬病発症予防のためのワクチンを受けている。他の9人は、アライグマとの接触があったが、ワクチンは不要とされた。9人は触っていないが、調査の対象となっていたと説明された。接触のあった人間のペット17匹も45 日間、検疫監視が行なわれている [SC 州の法に照らせば、45日間の検疫監視が行なわれているこれらの動物には、ワクチンが接種されていたことになる]。.... 狂犬病ワクチンというと、多くの人々は 21回接種しなければならず、多くはお腹にされた、カモの胎芽から作った以前 のワクチンを思い出し、いやな顔をする。現在のワクチンは、発病しない、狂犬病ウイルスから作られている。曝露後接種は、肩や前腕にする5回の接種と、お 尻に1回と咬傷のサイズによって回数が決まる創の周りの接種である。
[Mod.TG- ヒト狂犬病免疫グロブリン Human rabies immune globulin (HRIG) は、以前に狂犬病ワクチンを接種されていないヒトの、曝露後狂犬病発症予防の開始時に1回だけ接種し、ワクチンに反応して自身の抗体産生が開 始されるまで間、当面の抗体を賦与する。解剖学的に可能であれば、HRIGの全量を創の周囲と中に、くまなく浸透させるのが良い。残った場合は、ワクチン接種部位から離して、筋肉内注射を行なう。HRIG は、第1回目のワクチンと同じ注射器で注射したり、同じ場所に接種してはならない。しかし、その後の 5回接種のワクチンは、HRIG の接種部位と同じ場所に行なっても差し支えない。ワクチン接種開始時に、HRIG を接種しなかった場合でも、初回のワクチン接種後 7日以内であれば、HRIG は接種可能である。7日目を超えた場合、ワクチンによる抗体反応(産生)が予想されるため、(HRIG 接種を)勧めない。HRIG には、活動性の抗体産生をある程度抑制する可能性があるため、用量以上の接種は行なわないほうが良い。HRIG の用量は、体重1kgあたり 20IUである。この計算式は、小児を含め、すべての年齢層に当てはまる。5回接種のうちの、第1回目の接種は、曝露後できるだけ早く開始する必要がある。追加のワクチン接種は、第1回の接種後、3,7,14,28 日目である。成人では、常に三角筋(上腕)の筋肉注射として行なう。小児では、大腿部の前面外側がよい。臀部への接種では、中和抗体価が低いことが示唆されており、狂犬病ワクチンは、臀部に行なうべきではない(CDCから)]
◎ 類鼻疽、ヤギ オーストラリア
PRO/AH/EDR> Melioidosis, caprine - Australia: (NT)
Archive Number: 20080514.1620
情報源:ABC Rural、5月13日
カサリン Katherine(ノーザンテリトリー、the Northern Territory)近郊の繁殖場(breeding blocks )で、野生や家畜のヤギ数百頭が病気により死亡している。過酷な気象条件と、最近、同地域に新たなヤギが持ち込まれたことが、このありふれた疾患が発生している原因と考えられている。獣医学当局者は、(発病した)ヤギは、排尿障害と意欲低下(?、depression)の症状が認められていると述べている。「ヤギに関するこのような問題は、以前と変わっていない。ただ単にヤギが増加しただけ」と説明した。「最もよく見られるのは寄生虫で、次いでTop End(オーストラリア北部)を中心とした類鼻疽やiron wood toxicity(硬質材による中毒?)が発生しており、ヤギの移送や子ヤギの問題も起こっている」。
[Mod.TG- 類鼻疽 Melioidosis は、Whitmore's disease(ホイットモア病)とも呼ばれ、細菌の _Burkholderia pseudomallei_ を原因とする感染症である。類鼻疽は、臨床的にも病理学的にも glanders disease(鼻疽)に類似しているが、類鼻疽の生態学や疫学は鼻疽と異なっている。
類鼻疽は主に熱帯気候の病気で、土着感染する東南アジアでは、特にその傾向が見られる。類鼻疽の原因となる細菌は、水および土壌中に確認され、これらの汚染を通じて、ヒトや動物に直接感染伝播される。ヒトのほか、多くの種の動物が類鼻疽に感受性があり、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ウシ、イヌ、ネコなどが含まれる。感染伝播は、汚染された土壌や地表水との直接の接触によっておこる。東南アジアでは、農地で検出され、雨期を中心に感染が発生してきた。
ヒトや動物は、ほこりの吸入、汚染された水の摂取、傷などを通じた汚染土壌との接触などによって感染するものと考えられており、陸軍兵士では、戦傷の汚染から感染した。ヒト-ヒト感染も発生する可能性がある。慢性類鼻疽の患者を看病していた、糖尿病の姉への感染報告が1例ある。性行為による感染報告が2例ある。いずれの報告例の感染源となった患者にも、以前からの慢性前立腺炎の既往歴があった。
類鼻疽の分布は、熱帯および亜熱帯地域が中心で、豪ノーザンテリトリーの極北部 the top end やタイ北東部で、"hyperendemicity(高度の侵淫)" 状態となっている。類鼻疽の本来の土着感染の分布限界は、はっきりしていない。これは organism 病原体の移動と(オーストラリア南西部やフランスなどの)温帯地方に運ばれても生存可能であることが、その理由であり、散発発生や感染流行が発生する可能性もある。_B. pseudomallei_は、動物の輸入に伴って新たな環境に導入されたり、汚染された土壌や水の運送によって同じことが生じる可能性もある。
これまでに類鼻疽と診断されたことが生物には、以下のものがある:ヒツジ, ヤギ, ブタ, ウシ, ウマ, シカ, ラクダ, アルパカ, イヌ,ネコ,イルカ, ワラビー, a tree kangaroo, コアラ, 霊長類, 鳥類, 熱帯魚, は虫類, ヒト.(実験的に感染した:ハムスター, モルモット, ウサギ,ネズミ, ラット)。
宿主の感受性や症状発現は、種による大きな違いがある。土着感染地域に、免疫のないnaive 家畜が導入されたときに、感染しやすいことは、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ラクダなどでおきている。(イヌ・ネコなど)他の種でも、免疫不全の状態であれば、感染により死亡する可能性がある。感染は日和見感染と考えられ、動物間の感染ではなく、初期の段階では環境からの感染の結果であると考えられている。最も一般的な感染経路として、経皮的接種、創傷の汚染、土壌や感染動物の摂食や吸入などがある。経胎盤感染は流産を引き起こし、ヤギで観察されている。性行為感染やその他の宿主間感染伝播の可能性もあるが、報告されたことはない。消毒薬、注射、医療・手術器具の汚染による、検査機関での感染や医原性感染の報告がある。症状は種や感染部位によって大きく異なり、急性から慢性まで幅がある。不顕性感染も多い。感染は、単発または多発の、膿性や乾酪性の結節および膿瘍で、いずれの臓器にも発生し、多彩な症状を示す。
経皮的な接種によることが多いこの疾患は、しばしば、接種場所での活動性感染がなくても、離れた場所に進展する。感染が起こりやすい場所としては、肺、脾、肝、および所属リンパ節である。ヤギでは乳腺炎、大動脈瘤を起こすことが多い。特にヒツジでは、呼吸器の病変がよく見られる。中枢神経系に病変が及ぶものとして、ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギなどがある。ブタでは、処分の際に偶然発見される、脾臓の無症候性病変がしばしば見られる。敗血症性関節炎や骨髄炎により、歩行困難となることがある。急性の劇症感染となった場合や、重要臓器 vital organsに病変が及んだ場合に、死亡することが多い。しかし、このなかで、観察されたという”排尿の障害や意欲低下 depression の症状が見られる”の症状は説明できるものはない。船の移送による脱水が、depressionの原因ではないだろうか。記事には、これらの動物がワクチンを接種されていたかどうかについての記載がない。ヤギの乳腺炎はよく見られ、ミルクから_B. pseudomallei_が検出される。従って、熱帯地方で市販されているヤギのミルクには、殺菌の必要性が生じる。感染した動物の死体の、食肉処理場での処分は禁止されている: CDC および メルクマニュアルからの抜粋]
PRO/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Russia (03): (Stavropol)
Archive Number: 20080515.1630
情報源:Interfax News Agency [in Russian.]、5月13日
スタブロポリ Stavropol KraiのRospotrebnadzor[Federal Trade and Public Health Inspection Authority:連邦通商公衆衛生監視当局] は、同地方のクリミア・コンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) 感染状況が深刻であると見ている。2008年5月13日、患者1名が死亡した。当局は 2008年のこれまでに、このほか 9人のCCHFの患者を報告している。これらの患者は、同地方の8つの地域で発生した。2007年の同時期の報告された患者数は、わずか3人であった。
[Mod.CP-2008年、当局は、同地方 (krai) の 8つの地域からの、10例の CCHF患者の報告を行なっている。2007年には3例であった。CCHF の重症度は、中等度から重症であることが多い。当局はまた、ダニ刺咬のため受診するものが増えはじめているとも発表している。2008年のこれまでにダニ刺咬のため医師の診察を受けた患者は 1700人で、前年比の2倍にあたる。昨年の4倍以上の71名が CCHF の疑いで入院した]
● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (47): Indonesia, susp
Archive Number: 20080514.1623
情報源:China view, Xinhua News Agency、5月14日
ジャカルタ Jakarta で、10日間で同じ家族の 2人の10代が、鳥インフルエンザ Avian influenza 感染が疑われる症状で死亡し、当局は他の家族の採血を行ったと、2008年5月14日、現地報道機関が伝えた。8日、Persahabatan Hospital に入院して4日後の、16才の少女が死亡し、後に鳥インフルエンザの感染が確認された。鳥インフルエンザ感染専用の隔離病棟で治療を受けていたが、救命できなかったとウェブサイトで伝えられた。この少女が死亡する10日前、彼女の15才の弟が、他の病院で短期間、鳥インフルエンザのような症状に対する治療を受けていたが、死亡している。「症状は全く同じである:高熱、咳、失神であった。父親は、入院させられなかったので、普通のかぜだと思っていたが、死亡したと話している。しかし、血液検査が行われていないため、少年の死亡が、鳥インフルエンザが原因であるかはわからない。この家族は、自宅近くでニワトリを飼っている、人口密集地域に住んでいる。この2例以外に、インドネシアでは、2003年に初めてウイルスが確認されてから、これまでに133人の鳥インフルエンザ患者が確認されており、このうち107人が死亡している。
[Mod.CP- 今回の死亡患者が、鳥インフルエンザ患者と確認されれば、世界中で2008年4月13日以来の発生となる]
● 手足口病 中国
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Asia (10): China (Beijing)
Archive Number: 20080514.1622
情報源:China View, Xinhua News Agency 、5月14日
2008年5月14日、北京の衛生当局は、首都で初めての、手足口病 Hand, foot & mouth disease による小児の死亡を確認した。この小児は、Changping District の生後13ヶ月で、11日に病院への搬送中に死亡した。検査により EV71 の陽性が確認されている。また、中国北部・河北省の小児1名が北京の病院で死亡したことが明らかにされたが、死亡の時期は明かされていない。河北省の死亡した患者は、北京の死亡統計には含まれていない。北京と隣り合う河北省では、これまでにHFMD による小児の死亡は報告されていなかった。北京での HFMD 感染は、4日の 1492人から12日には3606人に達した。北京の朝陽 Chaoyang District では、市内で最も多くの患者が発生しており、次いで南部 Fengtai と北部 Changping 地区に多い。当局によると、14日現在、合計70人の小児が今も北京市内の病院に入院している。このうち55人は市内の患者で、15人は他地域からの患者であった。「いずれの患者も、受診の遅れによるものであり、改めて早めの受診を勧める」として、感染状況の悪化を示すものではないと、広報担当者が述べた。北京の市民らには、HFMD 患者であふれている病院への受診をためらう傾向があると、中国最大の感染症専門病院である Ditan Hospital の医師が述べた。
「阜陽市など北京以外からの患者を受け入れるこの病院に、こどもを入院させるよう医師からの指示があっても従わない親もいる。」
● ポテトの病気,Brown rot モーリシャス
PRO/PL> Brown rot, potato - Mauritius: 1st report
Archive Number: 20080515.1629
情報源:European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 4/2008/072 、4月
モーリシャスにおいて、近年 2件の bacterial wilt (caused by _Ralstonia solanacearum_ -- EPPO A2 List) の感染流行が、確認された(2005年10月の南部と2006年9月の北部の海抜90m付近にある、地域の別の品種の種イモ畑)。モーリシャスでは、常に_R. solanacearum の感染は確認されているが、すべて race 1 biovar 3 であった。しかし、上記2件の感染流行では、_R. solanacearum_ race 3 biovar 2 によるものであることが確認された。ジャガイモや weed species (_Solanum americanum_, _Lycopersicon pimpinellifolium_, _Oxalis latifolia_) では、、初めての確認である。最近、感染した種イモの tubers により、_R. solanacearum_ race 3 biovar 2 が、最近この島に導入されたものと考えられる。
● 結核、ウシ クウェート
PRO/AH> Tuberculosis, bovine - Kuwait (02)
Archive Number: 20080515.1627
[1] 乳製品で行われたウシ型結核の検査の結果は陰性
情報源:Arab Times, Kuwait、5月11日
国内の乳製品で行われたウシ型結核の検査の結果が陰性であったと、Cooperative Societies Union (CSU) の当局者が述べた。
[2] 20080504.1526 に対するコメント
情報源:Shamsudeen Fagbo DVM、5月14日
● 鳥インフルエンザ 韓国,インド
PRO/AH/EDR> Avian influenza (69): S Korea, India (W Bengal)
Archive Number: 20080515.1626
韓国
[1] 韓国 (ソウル Seoul)
情報源:AP via Post Bulletin 、5月13日
2008年5月12日、韓国政府当局は、市内で発生した新たな鳥インフルエンザ Avian influenza 感染流行の拡大防止策として、首都ソウル Seoul のすべての家禽を処分したと発表した。検疫当局者らは、首都の農場、飲食店、学校および自宅で飼育されていた、15000羽のニワトリ、アヒル、キジ、シチメンチョウを処分した。次の対象は、首都への、生きた家禽の持ち込み対策である。..オウム、インコ、カナリアなどは、感染拡大の可能性が低いため、処分の対象となっていない。12日、ソウルで発生した最新の感染流行が、H5N1型ウイルスによるものであることが、検査により判明したと、農業省担当者が述べた。また、Busan で、新たに2件の同ウイルスの感染流行が確認され、韓国国内の感染流行の総数は31件となった。鳥インフルエンザは、1年ぶり以上となる、2008年4月から南部で発生し始めた。
[Mod.AS- 都市でのH5N1型感染流行状況と、その後ソウルで実施された感染対策は、2003年の香港の状況や行われた対策を思い起こさせる。香港での対策の重要部分には、卸売りと小売り市場(生きたトリの市場、"wet markets") を閉鎖して、徹底的に清掃と消毒を行ったことなどがある。]
[2] 韓国 市民の誤解を解消するために、ソウル市内でセミナーを開催し、全国的なキャンペーンを開始した。
情報源:The Korea Herald、5月14日
家禽関連産業は、2008年5月13日、鳥インフルエンザに関する市民の誤解を解消するために、ソウル市内でセミナーを開催し、全国的なキャンペーンを開始した。...このほか全国の9つの主要都市でも、7月までセミナーが開催される。75℃以上で5分以上調理すれば鳥インフルエンザウイルスは死滅するため、ニワトリやカモは食べても安全であるとして、試食のイベントも行われる。
[3] 韓国 米軍により、韓国の家禽に土着感染があるか調査されている
情報源:Stars and Stripes, Pacific edition 、5月14日
研究者らが、韓国の野鳥に鳥インフルエンザが土着感染しているか、すなわち冬期の渡り鳥の季節だけでなく、1年中を通じて感染のおそれがあるかを調べようとしていると、2008年5月12日に米国の軍の医療当局者が述べた。1週間半のうちに、2件のH5N1型ウイルス感染例がソウルで確認されている。過去数週間には、全国各地で感染が確認された。日本では、三沢の米軍基地近くで、数週間前に、小規模の鳥インフルエンザ感染流行が発生している。... 長文。
[Mod.AS-もし、H5N1型ウイルスが韓国の特に都市部に土着感染したとすれば、当局は、香港で2003年以降実施され、成功している、以下の対策policyの実施を考慮すべきである。 (a) 国内の農場と輸入されたニワトリのワクチン接種 (b) 国内の農場バイオセキュリティ対策(鳥類の侵入防止など)の強化など (c) 輸入制限(証明をうけた指定農場からだけに制限) (d) 隔離政策 segregation policy(ウイルスの自然宿主である水禽の販売禁止) (e) ウイルス循環を断ち切るため、市場の閉鎖日を設ける (f) 卸や小売りの衛生遵守 (g) ヒト、家禽、野鳥のサーベイランス]
インド(ダージリン、ウエストベンガル)
インド(ダージリン、ウエストベンガル)
情報源:Sahara samay (India, Rajasthan) 、5月12日
家禽の所有者らの非協力により、鳥インフルエンザの発生したダージリン Darjeeling district での処分作業に遅れがでている中、新たな鳥類の死亡の報告があり、事態は悪化している。2008年5月12日、地区の行政長官は、18000羽の処分を目標にしていたにも関わらず、わずか 9500羽しか処分されていないため、処分作業の期限を明日まで延長したと述べた。遅れがでているため、処分の対象は2万羽に増えている。当局は、補償の額を改定して、家禽の所有者らに協力するよう促している。しかし、11日、同地区 Bijanbari 地域で、1羽のカラス、2羽のツバメと7羽のニワトリが死亡したとの報告があり、事態は深刻化している。非公式の情報では、死亡した鳥類の数は 100羽と伝えられている。Bagdogra, Matigara, Naxalbari(Siliguri)および Sukna(Kurseong sub-division)における鳥インフルエンザ感染流行が、ボパール Bhopal の High Security Animal Disease Laboratory で確認された。一方で、産業界からの圧力に屈し、行政当局が commercial hub(商業の中心、センター)での家禽製品の販売を禁止していないとの指摘もある。規制緩和は問題を生み、ニワトリおよび家禽製品は、町から 15km以内にある、感染発生地から持ち込まれる可能性もある。
[Mod.AS- H5N1型の感染が発生しているダージリン地区は、インド大陸(本土)と北東部の州をつなぐ、非常に狭い土地で、"chicken's neck" という名で呼ばれている。ダージリンの一部である、Siliguri は、隣国のネパール、ブータン、バングラディシュへの空路、陸路、鉄道の要衝である。この事実によって、この地域において、国境を越えた家禽の移動が続いているとの情報の、疫学的な重要性を強調される]
● 出血性敗血症、ウシ マレーシア
PRO/AH> Hemorrhagic septicemia, bovine - Malaysia: (Kelantan)
Archive Number: 20080514.1624
情報源:NST On line 、5月13日
2008年5月9日に初めて確認されて以来、出血性敗血症 haemorrhagic septicaemia (HS) による、新たなウシやバッファローの死亡が続いている。これまでに43頭の死亡が確認されており、最も被害が大きいのは、すべて Pasir Mas 内の、Kampung Tasik Hulu, Kampung Gual Sitok, Kampung Jejawi, Kampung Siram, and Kampung Tok Sangku である。出血性敗血症は、細菌である_Pasteurella multocida_を原因とする、ウシやバッファローの感染症で、発熱、食欲低下、流涎などの症状が見られる。感染した動物には、栄養不良、消耗、突然の天候の変化、長距離移動などによるものと間違われるような、ストレスのある状態となる。報告を受け、獣医学当局は、発生地域でのワクチン接種を開始した。... Rantau Panjang には、700の農家があり、4000頭以上のウシやバッファローが飼育されている。 [Mod.AS- hemorrhagic septicemia の流行は、特にウシやバッファローに発生する:水牛 water buffalo は特に感染しやすい。アジア、アフリカ、南欧の一部の国々と中東の、重要な疾患の1つである。最も発生が多いのは東南アジアである。HS は人獣共通感染症ではない]
● リンゴの病気,Scab disease オーストラリア
PRO/PL> Scab disease, apple - Australia: (WA), eradication
Archive Number: 20080514.1621
情報源:Australian Broadcasting Corporation (ABC) Rural News 、4月28日
Western Australia 州は、世界でも数少ない the disease apple scab 清浄地域となった。3年前にPerth(パース)Hills で発見されて以来、州全体で根絶にむけて計画が実施されていた。