◎ ラクロス脳炎 米国
ヘンドラウイルス オーストラリア
◎ ラクロス脳炎 米国
PRO/EDR> La Crosse encephalitis - USA: (NC)
Archive Number: 20080717.2164
情報源:Citizen Times、2008年7月15日
ノースカロライナ North Carolina 州西部で、今シーズン初めての小児 2名の蚊族媒介性 La Crosse 脳炎が確認された。Haywood County と Transylvania County の各1名の小児らはいずれも回復しつつある。
La Crosse は NC 州の住民においては一般的な蚊族媒介性ウイルスで、発生はほぼ NC 州西部に限定されている。2007年、州内で10例のウイルス感染患者が報告された。La Corsse の症状は、感染した蚊族の刺咬後数日から数週間で現れる。症状としては、発熱、頭痛、嘔気、嘔吐などがある。さらに重症化すれば、けいれん・振せん・昏睡などもみられる。16歳以下の小児と高齢者が最も感染しやすい。死亡することはまれであるが、2001年には Transylvania County の小児1名が感染により死亡している。
[Mod.TY- ラクロスウイルス La Crosse virus (LACV) は、ブニヤウイルス科の the California serogroup のウイルスに属する。ほとんどの LACV 感染は不顕性かあるいは軽症の発熱疾患におわるが、けいれんや昏睡に至る脳炎が発生することも あり、致死率は 1%以下である。米国では、the upper midwestern states(中西部の北部の州?)を中心に、年平均 70例の患者報告がある。そのほとんどは思春期前の小児である。蚊族 _Aedes triseriatus_ がウイルスを伝播し、森林の齧歯類 (chipmunks _Tamias striatus_ and squirrels _Sciurus carolinensis_) が、経卵感染を通じてウイルスを増殖し、感染が持続される。さらに最近では、西半球にも根付いた the Asian tiger mosquito, _Aedes albopictus_ ヒトスジシマカからもウイルスが検出されている。LACV に対するワクチンはない]
● ヘンドラウイルス オーストラリア(2件)
PRO/AH/EDR> Hendra virus, human, equine - Australia: (QLD)
Archive Number: 20080715.2146
情報源: ABC News (Australian Broadcasting Corporation) 、2008年7月15日
クイーンズランド保健当局 Queensland Health は、ブリスベーン Brisbane 沿岸部の獣医院の従業員1名が、死亡する可能性もあるヘンドラウイルス Hendra virus に感染したことを確認した。Redlands veterinary hospital において数頭のウマが同疾患に感染した後、ウイルス検査を受けた数名のうちの1名であった。感染したウマと接触のあった他の人々はすべて、これまでのところ体調に問題はない。保健当局の医師は、この従業員は、念のため14日にブリスベンの病院に入院したが、その後退院したと説明した。...
[Mod.CP- この報告には、患者の臨床症状が一切与えられていない。患者が退院したことから、病状は心配ないものと思われるが、より詳しい情報が望まれる。以前1994年に同州で、ウマとヒトでの感染症による死亡が発生し、それまでに知られていなかった新種のパラミクソウイルスが原因とされ、現在では、感染流行が発生したブリスベンの地区名に因み、Hendra ウイルスと命名された。Hendra ウイルスはニパウイルスとともに、_Paramyxoviridae_(パラミクソウイルス科)_Henipavirus_属を構成する。クイーンズランド州のウマで発生した2度目の Hendra ウイルス感染例が、2007年に報告されている。これらのウイルスの自然宿主は the fruit bat (genus _Pteropus_) で、西太平洋からアフリカ大陸東岸までの広い地域に多数生息している。この地域全体のコウモリの集団のなんと半数が、同ウイルス属の抗体を保有していることが、血清学的調査により判明している。しかし、ウマやヒトでの Hendra ウイルス感染流行の発生はクイーンズランド州のブリスベン地区に限られている。Hendra ウイルスが初めて確認されたのは、1994年の Hendra におけるウマやヒトでの呼吸・神経疾患流行中に採取された検体であった。この感染流行において、はじめてヒトでの Hendra ウイルス感染患者が確認された。感染したことが判明した 3人のうち 2人は重症インフルエンザ様症状を伴う呼吸器疾患が認められた。3人の Hendra ウイルス感染患者のうち、1人に遅発性の進行性脳炎が発症したことが注目された。Hendra ウイルスに感染した 3人の患者のうち 2人は死亡した]
PRO/AH/EDR> Hendra virus, human, equine - Australia (02): (QLD,NSW)
Archive Number: 20080717.2168
投稿者:豪・Peter F Black、2008年7月16日
20080715.2146 について
これまでのオーストラリア東部のヘンドラ Hendra ウイルスの発生状況
Location / Cases / Time Mackay, Queensland / 2 horses / August 1994 Hendra, Queensland / 20 horses / September 1994 Cairns, Queensland / 1 horse / January 1999 Cairns, Queensland / 1 horse / October 2004 Townsville, Queensland / 1 horse / December 2004 Peachester, Queensland / 1 horse / June 2006 / Murwillumbah, New South Wales / 1 horse / October 2006 Peachester, Queensland / 1 horse / June 2007 Clifton Beach, Queensland / 1 horse / July 2007 Redlands, Queensland / 4 horses / June 2008 Cannonvale, Queensland / 1 horse / July 2008
the Brisbane area of Queensland に限定されているわけではない。また 2008年7月14日には Cannonvale(Proserpine 近郊、North Queensland)で死亡したウマの unrelated (弧発性) 感染が確認されている。Cannonvale のウマには the Redlands veterinary hospital in Queensland の症例との関連性は認められていない。
● 狂犬病 南アフリカ
PRO/AH/EDR> Rabies, canine, human - South Africa: (E Cape), susp
Archive Number: 20080717.2170
情報源:IOL (Independent Online, South Africa) 、2008年7月16日。
the Mount Ayliff area of the Transkei でイヌの咬傷を受けて死亡した 10代の少女の死因が、狂犬病 Rabies 感染による可能性があると、16日に the Eastern Cape の保健当局が述べた。この 15歳の少女は 11日に Cabazane village で死亡した。イヌも死亡し、狂犬病に感染していた疑いがもたれている。当局は調査のため職員を派遣した。また Elubhacwueni(Mount Frere 近郊) のイヌの群れに襲われた男性 1名の死亡があり、狂犬病の疑いがあることも明らかにした。この男性は Mthatha の病院で死亡した。これら 2つの地域において、当局の職員らは狂犬病に対する啓蒙を行う一方、農業当局によるイヌへのワクチン接種が開始された。市民に対し、咬傷を受けた場合はただちに医療機関を受診するよう呼びかけている。
[Mod.AS- 南アフリカに狂犬病が土着感染している。2006年の最新の OIE のデータによると、南アフリカ全体で合計 472例の狂犬病が発生したうちの 27例が the Eastern Cape province から報告されている。この年、全国で 31人の患者が発生した]
PRO/AH/EDR> Anthrax, human - Kyrgyzstan (02): Jalalabad, Osh
Archive Number: 20080716.2161
[1] 南部で 9例の感染患者が確認、およそ30人の感染が疑われている。
情報源:IRIN、2008年7月15日
キルギスタン Kyrgyzstan 南部で 9例のヒトでの炭疽 Anthrax 感染患者が確認され、およそ 30人の感染が疑われている。14日の時点で 9例の炭疽感染が確定診断され、34人の患者が炭疽感染の疑いにより入院中である。全ての患者は皮膚炭疽症例で、南部の Jalal-Abad および Osh 州からの報告であった。"確定された患者らは現在治療中であり、感染疑いの患者らの診断が続いており、継続的なサーベイランスが行われていると説明されている。確定患者 9人のうち、78才の男性 1名が 10日に死亡した。"この男性とその息子は、感染した動物を処理した後、発病し、病状の深刻さを理解しないまま数日間放置していた。9日になって初めて病院を受診したが、すでに病状が進行していた"と、述べられた。ウェブサイト上に掲載されている保健省のコメントによると、全ての症例は、獣医学的検査が行われないままウシの処分をしたことに関係していた。炭疽の主な原因は、土壌中の炭疽菌の自然発生であるとも述べられている。... 2007年、キルギスタンでは 23例の感染が確定されている。いずれも南部で発生した。死者は報告されていない。炭疽感染流行対策は容易ではない .... 保健省によれば、牧民や肉屋などウシと接触のあるリスクグループには、毎年医療従事者によるワクチン接種が行われている。又、獣医学関係者らは、現在、炭疽感染が報告された地域のウシに対するワクチン接種を行っている。
[Mod.MHJ-生物学的には、家畜の炭疽感染予防は容易とはいえない。毎年のワクチン接種と適切な死体処理が必要である。残念ながら、農村部間のコミュニケーションが十分でなく、獣医学が軽視される地域では、疾患コントロールの社会的側面が困難であり、いずれの脆弱性によっても、中央アジアに見られるような結果となる。また、これまでのキルギスタンでの感染流行と同じく、感染したウシの処分や食肉処理と関係していた。今回の報告により、Osh や Jalalabad での複数の感染流行において予想していたことが現実となり、感染者数も確定された。次の報告を参照されたい。この78歳の男性の例では、皮膚炭疽の患者であっても、特に高齢者では決して軽視すべきではなく、治療が確立されているのであるから、なるべく早い抗生物質による治療を行うべきとの勧告の必要性が、改めて強調されている。]
[2] Summary of 9 cases of anthrax
情報源:Ferghana.Ru news [trans.]、2008年7月16日
- 3 confirmed cases in the Uzlensky district of the Osh region (in May 2008)
- 1 case in the Aravansky district of the Osh region
- 1 in Osh city
- 2 in the Suzaksky district of the Jalalabad region;
- 2 in the Nookensky district of the Jalalabad region
- 34 persons(医療監視下), 20 in the Nooksky district of the Jalalabad region, 4 in the Suzaksky district of the Jalalabad region, 6 in the Aravansky district of Osh region and 4 in Osh.
● クリミア・コンゴ出血熱 南アフリカ
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - South Africa: (Eastern Cape)
Archive Number: 20080716.2162
情報源:News24.com 、2008年7月15日
保健当局によると、Eastern CapeのAdelaide 在住の農業兼狩猟者1名がクリミア・コンゴ出血 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) と診断され、現在危険な状態にある。15日の広報担当者の話では、この39歳の男性は 12日に Adeleaide 病院に入院した後、翌日には Port Elizabeth の病院に搬送された。特殊隔離病棟をもつ国立 Livingstone 病院への移送を計画していたが、非常に状態が悪いと当局者は説明している。今週、国立感染症研究所からの暫定的な診断結果が知らされ、16日には確定診断が得られることになっている。このウイルス性疾患 CCHF は、ダニや感染した動物の血液や組織との接触によりヒトに感染し死亡することもある。この男性は 3日にダニの刺咬を受けたが、医師を受診したのは 4日たってからのことであった。その 3日後から出血熱の典型的な症状である、嘔気、嘔吐、関節痛などを発症した。当局は感染流行対策チームを Adelaide 地方に派遣し、この男性との接触者の追跡調査と必要とされる医療支援について確認を行っている。CCHF は南アフリカで発生する出血熱として最も多い。毎年 5-25例の患者の報告があり、その多くは Karoo, the Western Free State, the Northern Cape and North West Province からの報告であった。感染者の多くは農業従事者、農場労働者、ハンター、食肉処理従事者らである。発熱、筋肉痛、めまい、頚部痛やこり、頭痛、眼痛、吐き気や嘔吐、下痢症、鼻出血、あるいはその他の異常出血などの症状が見られる。WHO によると、患者の 3人に1人が死亡する。ヒトで一般的に使用できる安全で有効なワクチンはない。
● E型肝炎ウイルス ウガンダ
PRO/EDR> Hepatitis E virus - Uganda (05): (Kitgum)
Archive Number: 20080716.2159
情報源:Yahoo Noticias, Telemundo, Reuters report [trans.]、2008年7月15日
2007年末以降、非常に毒性が強いタイプの E型肝炎ウイルス Hepatitis E virus が流行し、ウガンダ北部で 67人が死亡し、4000人が発病していることが政府当局から発 表された。保健相によると、20年間の内戦の後に密集して暮らす難民キャンプに住む人の多い、Kitgum, Pader, and Gulu district で発生している。
2007年末の発生以降 4127人が E型肝炎のため入院し、67人が死亡したと述べた。死者の 80%以上が、免疫の低 下している妊婦と小児であったと説明された。E型肝炎は A型肝炎に類似し、汚染された食品 [および水] によって感染することが多く、ウガンダ北部には上水道システムが欠如している。
[Mod.CPー 2007年10月に始まったウガンダ北部 Kitgum 地方での E型肝炎感染流行は、未だ封じ込められていない。6月20日の最新の報告以来、患者数が 3082人から 4127人に増加し、死者数は 64人から 67人に変わった。衛生遵守がなされ、清浄な飲料水が確保されるまで、感染流行は収まらないだろう]
● リフトバレー熱 マダガスカル
PRO/AH/EDR> Rift Valley fever - Madagascar (02)
Archive Number: 20080716.2157
情報源:afrol News 、2008年7月15日
マダガスカル Madagascar 政府による緊急対応策を支援している国連機関は、国内で発生した致死性のリフトバレー熱 Rift Valley fever (RVF) 感染流行のリスクにされされているすべての国民に対応するために、海外からの資金援助を要請した。マダガスカルでは、RVF によりすでに 20人が死亡し、家畜の被害も発生していると報告されている。1月以降、国内北部・南部・中央部高地を中心に 119地区中 20地区以上で,ヒトと家畜の RVF 感染の発生が報告されている。
6月末までに保健省は、20人の死者を含め RVF 感染との関連が疑われる520人の患者を報告した。これまでに検査により 84人の感染が確定されている。食料農業機関 Food and Agriculture Organization (FAO) と世界保健機関 World Health Organization (WHO) は、Malagasy 当局による緊急対応計画の作成を支援した。この中には、感染した家畜や危険のある人口の管理、家畜の疾患サーベイランス強化、報告システムの改善と、検査診断技術の向上などが含まれている。...以下、RVFに関しての解説など、...
[Mod.CP- マダガスカルの RVF 感染流行は 4月9日に農業省から報告され、2ヶ月前に同疾患の症状のあった 9頭中2頭が検査陽性となった。同国内の RVF 感染状況は深刻化しており、これは疾患の報告が 2ヶ月も遅れたことで感染が拡大し、ヒトでの感染や死亡例が発生することになったことが原因である。4月18日までに 418人の感染と 17人の死亡が記録されていた。6月末現在でヒトでの感染は 520人、死者は 20人であったことから、感染流行はある程度沈静化されているものと見られるが、検査により確定された患者数はわずか 84人しかいない]
● 手足口病 モンゴル
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Asia (21): Mongolia
Archive Number: 20080715.2147
情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, Int Fed of Red Cross and Red Crescent Societies report 、2008年7月14日
要約:
モンゴル Mongolia 赤十字の活動による支援活動について
状況:5月8日以来、enterovirus 71 (EV71) による手足口病 hand-foot-mouth disease (HFMD) の深刻な感染流行により、モンゴル国内で数千人の小児らが感染した。7月7日の時点で、合計 2618人が同ウイルス感染と診断された。エンテロウイルス患者の 83%は 10歳以下の小児であり、10%が1才未満であった。
合計患者数:患者発生地域としては、Ulaanbaatar に次いで、東部地域 (Sukhbaatar, Khentii, Dornod provinces), the Orkhon-Selenge region (Selenge province), the Gobi or Southern region (Dornogobi province), and the Khangai region (Uvurhangai province) での発生が多かった。最大の祭典であるナーダム Naadam が近づくにつれ、当局は感染の拡大を恐れている。...
[Mod.CP- 5月22日以降、モンゴルの HFMD 症例数は、約 1000から 2618例に急増した。特筆すべきは、過酷な気候条件にもかかわらず、死者が発生していないことである]
● デング熱 ベトナム,インドネシア,ブラジル,ペルー
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2008 (28)
Archive Number: 20080715.2144
ベトナム
[1] Viet Nam (Ca Mau)
情報源:Nhan Dan、2008年7月8日
Ca Mau 省保健当局は、Tran Van Thoi and U Minh districts, and Ca Mau city の3カ所で発生中のデング熱対策に苦慮している。7日までに 2256人のデング熱感染が報告され、このうち6人が死亡した。U Minh district (350)、Ca Mau city (177)、Tran Van Thoi district (1050) で発生し、地域としては The communes of Khanh Binh Dong and Khanh Hung, and Song Doc and Tran Van Thoi town での発生が最も深刻である。
[2] Viet Nam (South)
情報源:Thanh Nien News、2008年7月7日
Ho Chi Minh City and the Mekong Delta においてデング熱感染流行が発生し、病院に患者が溢れている。2008年前半の6ヶ月間の患者は約4000例で、毎週新たに約 100例が記録されている。Thu Duc 地区からの報告が最も多く、次いで、districts 7, 8, and Tan Phu となっている。6月の患者数は、前の5ヶ月間の患者数のおよそ 2倍となっている。... Tien Giang Province、the Mekong Delta provinces of Dong Thap, Bac Lieu, Kien Giang, and Ben Tre の発生状況など。
[Mod.YMA-2008年のベトナムのデング熱患者数は 28の地域から 2万人以上の患者と20人の死者が報告されている。詳細な数字:2256 cases and 6 deaths(Ca Mau province)には、1050 cases and 4 deaths from Tran Van Thoi district, 350 cases and 2 deaths from U Minh district, and 177 cases from Ca Mau city が含まれている。Tien Giang province, more than 1900 cases from Soc Trang province, more than 3800 cases from Ho Chi Minh City, and between 300 and 700 cases in each of the Mekong Delta provinces of Dong Thap, Bac Lieu, Kien Giang, and Ben Tre. との報告もある。...]
地図 Viet Nam with provinces
インドネシア
情報源:Sijori Mandiri [in Indonesian]、2008年7月7日
Kuta において、デング熱が発生し、報告された 23人中 15人の診断が確定された。クンドル Kundur North subdistrict は流行域となっている。1ヶ月間で 23例の患者の報告があり、15人が血清検査により陽性となった。先週、流行の勢いが強まった。the Kundur North Subdistrict において、the Urung, Urung Barat, and Sebele districts の各3地区が感染流行の中心地となっている。
ブラジル
[1] Brazil (セアラ Ceara)
情報源:O Povo [in Portuguese]、2008年7月11日
セアラ州では 32510人のデング熱患者が確認されており、週報によれば死者 12人を含む 401例の DHF 患者が確認されている。死者のうち 8人はフォルタレザ Fortaleza からの報告であった。412例は合併症を伴っており 5人が死亡した。2008年、州内で古典的デング熱患者 35510例が記録されている。4日現在の患者数は 164都市の 30768例であった。その後 10人が DHF により死亡し、3人が合併症により死亡している。
地図 Brazil showing states including Ceara
[2] Brazil (Rio de Janeiro)
情報源:G1 Globo [in Portuguese]、2008年7月9日
Rio de Janeiro 州では、2008年だけで 512人がデング熱により死亡した。保健省が確認した。州全体での患者数は 209310人となっている。129人の死亡についても現在調査中である。報告されたデング熱患者の 54%が 15-49才であった。デングによる死亡と確認された152人のうち、44人は DHF によるものであった。The Rio de Janeiro 市では最多の 87 人が死亡した。患者数も最多となる 109 614人で、そのほかに患者数が多かったのは: Angra dos Reis (11 203 [cases]); Campos (9740); Nova Iguacu (16 593); Duque de Caxias (9224); Sao Joao de Meriti (4141); Niteroi (6826); Mage (3284); Belford Roxo (6060) and Sao Goncalo (2515) の順である。
ペルー
ペルー
情報源: Epidemiological Bulletin (Lima) 2008; 17(26), 2008 [in Spanish]、2008年6月28日
疫学第 26週 (22-28 Jun 2008) に、古典的デング熱患者 52例が報告された。その 96%は地域保健当局を通じて報告されている。 Piura II reported 16 cases (31%), Jaen 16 cases (31%), Piura I 12 cases (23%), San Martin 3 cases (6%), and Ucayali 3 cases (6%) となっている。累積の報告患者数は 8791例で、2049例は検査により確定されており、4834例は可能性例に分類されている。第26週までの累積のデング熱患者数は人口 10万対 24.7例で、発生率の多い順に以下の通りとなる: Loreto (278.5), Amazonas (97.4), Jaen (95.2), Piura II (89.5), Ucayali (83.5), San Martin (69.3), Lambayeque (65.1), Piura I (69.4), Madre de Dios (45.2), Tumbes (33.7), La Libertad (16.7), Cutervo (10.2), Pasco (9.1), and Huanuco (4.7)。第26週にデング熱患者が報告されたのは、Sullana (11 cases), Chulucanas (8 cases) and Tambogrande (4 cases) in the department of Piura である。The Jaen DIRESA において、流行域にあるのは Jaen とBellavista districts であった。
[Mod.TY-ペルーの低地では、デング熱感染流行がくすぶり続けている]
● トマトの病気,Tomato torrado virus ハンガリー
PRO/PL> Tomato torrado virus - Hungary: (CS), 1st rep
Archive Number: 20080717.2169
情報源:European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 6/2008/129 、2008年6月
2007年10月前半、ハンガリー南部のチョングラード Csongrad の商業的温室で栽培されるトマトの木 tomato plant (_Lycopersicon esculentum_) に異常が見られた。その症状は、スペインやポーランドで新たに報告のあったウイルス Tomato torrado virus (ToTV) 感染の症状に類似していた。検査により ToTV 感染が確認されたが,感染源については分かっていない。トマトの種子はオランダ産であるが、種子による感染伝播については解明されていない。このウイルスは主に _Trialeurodes vaporariorum_ によって媒介されると見られている。
● ウェストナイルウイルス
PRO/AH/EDR> West Nile virus update 2008 - Western Hemisphere (11)
Archive Number: 20080716.2160
投稿者:Tom Yuill, ProMED-mail Viral Diseases Moderator、2008年7月16日
北米での WNV 土着感染に伴う報告範囲縮小の説明。
カナダ:報告なし
米国で新たに発生報告のあった州 WNV:Arkansas, Missouri, Pennsylvania, West Virginia 患者: Alabama, Arkansas.
2008の合計患者数: 28 with no fatalities.
● 口蹄疫 ベネズエラ
PRO/AH> Foot & mouth disease, bovine - Venezuela (03)
Archive Number: 20080716.2158
情報源:El Tiempo (Venezuela) [in Spanish]、2008年7月10日
The Ministry of Agriculture and Land (農業国土省 MPPAT,スペイン語の頭文字) は、口蹄疫 FMD、狂犬病、脳炎に対する、2008年度の第1回ワクチン接種を終了した。合計 770のウシ生産者に対して行われた。
● 小麦の病気,Stripe rust オーストラリア
● 小麦の病気,Stripe rust オーストラリア
PRO/PL> Stripe rust, wheat - Australia: (QLD,NSW), alert
Archive Number: 20080716.2156
情報源:Stock & Land 、2008年7月15日
クイーンズランド Queensland (QLD) およびニューサウスウェールズ New South Wales (NSW) 州北部の生産業者は、7月の寒冷で湿潤な気候条件に向うにあたり、穀類の stripe rust 発生に注意する必要がある。Queensland Department of Primary Industries (DPI&F) 当局は、NSW 中・南部次いで北部の中心であるモリー Moree や ウォルゲット Walgett からの発生報告を受け、このような注意喚起を行っている。