2009年1月23日

髄膜炎菌性髄膜炎 ウガンダ
鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア

● 髄膜炎菌性髄膜炎 ウガンダ
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - Uganda (03): (AW, HO, MC)
Archive Number: 20090123.0304
 情報源:Reuters AlertNet、2009年1月22日
ウガンダ西部および北西部の複数の地域で発生している髄膜炎 Meningitis 感染流行による死者は 2週間で 35人以上と、保健省当局者が述べた。
47 cases of meningitis with 13 dead in Hoima District のほか、Arua でおよそ死者 18人を含む 150人,Masindi でも死者 4人が記録されている。

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (16): Indonesia, susp
Archive Number: 20090123.0297
 情報源:The Jakarta Post online、2009年1月23日
Suka Imut village (Kuningan, West Java) の 35才の住民が、鳥インフルエンザ Avian influenza 感染が疑われ、チルボン Cirebon の病院で治療中である。現地 Kuningan の病院での治療後、22日夜に同院に入院となり、直ちに鳥インフルエンザ隔離ユニットに収容された。病院の広報担当者は23日、この患者は現在、インフルエンザ薬タミフルによる治療中であると述べた。患者の血液検体がジャカルタの保健省に送付された。彼女の看護に当たっていた近所の住民の話では、自宅のニワトリ4羽が死亡したあとに高熱を発症した。 
[Mod.CPー 鳥インフルエンザウイルス感染の疑いは、検査による診断の裏付けによるものではない] 

● ラッサ熱 英国、ナイジェリアから
PRO/AH/EDR> Lassa fever - UK ex Nigeria
Archive Number: 20090123.0296
 情報源:Channel 4 News, PA News、2009年1月23日
保健関係筋によると、聴力障害などをおこすこともあるラッサ熱 Lassa fever に感染した患者 1名が病院で治療を受けている。この患者はナイジェリアを旅行後に英国に帰国し、現在はロンドン London 北部の the Royal Free Hospital 内の高度隔離感染症病棟に入院中である。当局はこの患者は弧発例であり一般市民への影響はないとしている。
ラッサ熱は、ナイジェリアのほか、シエラレオネ、リベリア、ギニア、中央アフリカ共和国に地方病感染する、ラッサウイルスを原因とする疾患である。これらの国々では毎年数十万人が感染し、欧州や米国において、アフリカから輸入された患者も発生している。マリ、セネガル、コンゴ民主共和国などの他のアフリカ諸国でも感染が発生している。
ラッサウイルスに感染しても 10人中およそ 8人までが軽症または無症状であるが、患者の 20%は重症化する。症状としては、発熱、頭痛、咽頭痛、咳、吐き気、嘔吐、下痢、筋肉痛などがある。全患者の約 2%が原疾患により死亡し、特に妊娠末期の女性の死亡率が高い。主な合併症として、deafness 聴力障害 がある。 

● 原因不明の呼吸器疾患による死亡 イラク
PRO/AH/EDR> Undiagnosed respiratory fatalities - Iraq: (BB), RFI
Archive Number: 20090123.0295
 情報源:Puk Media [in Arabic]、2009年1月12日
州委員会当局者によると、数日間に未だ診断がついていない疾患が Babil 州に広がっている。州南東部 Al-Ghazali 地方と、北部 Babil Jurf al-Sakhar 地方では、多数の患者が記録されている。医師らはある種の真菌による肺炎と見ており、感染から 5日後に死亡が発生している。
地図 Babil province is south of Baghdad

● リーシュマニア症 ブラジル
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis, visceral - Brazil: (MT), human, canine
Archive Number: 20090123.0290
 情報源:Diario de Cuiaba [in Portuguese]、2009年1月14日 
2007年から 2008年の間に動物の感染症例が 2倍以上となり、Cuiaba の人獣共通感染症対策センターは対応を迫られている。同疾患は、市域の拡大に伴い都市の中心部へ拡大しつつある。政府は感染動物の治療を禁止している。2008年に Cuiaba で報告のあったイヌの内臓リーシュマニア症は 144%増加した。2007年の報告は 123例であったが、2008年には 301例に増加した。
2008年、ヒトの感染患者は 6例で、1例は治癒したが、1例は死亡した。のこる  4例は現在も治療中となっている。この疾患は、カラアザール"kala azar" として知られている。

● 食中毒 ロシア、硝酸ナトリウム疑い
PRO/EDR> Food poisoning - Russia: (SVE) sodium nitrate susp
Archive Number: 20090123.0289
 情報源:Regnum News Agency [in Russian]、2009年1月21日
ベルフニャヤピシマ Verkhnyaya Pyshma of スベルドロフスク Sverdlovsk 州において、建設業の 6人が集中治療室に入院し、うち 1人は死亡した。ウズベキスタンから来たこの 6人は、現場近くでほとんど意識を失った状態で発見された。マカロニの調理中であり、白色の結晶のような粉を塩として使っていた。この物質について現在調査が行われており、硝酸ナトリウムである可能性が示唆されている。
[Mod.TGー Sodium nitrate は、化学、ガラス、金属、パイプなどの工業用に使用され、輸出や小売りの際の fertilizer である]

● 黄熱 トリニダード、サル(2件)
PRO/AH/EDR> Yellow fever - South America (11): Trinidad, monkeys, conf.
Archive Number: 20090123.0294
 情報源:Trinidad & Tobago Ministry of Health、2009年1月19日
サル 2頭の剖検の結果、黄熱ウイルスの感染が認められた
保健省は、最近森林で死亡して発見されたサル 2頭の剖検の結果、黄熱 Yellow fever ウイルスの感染が認められたことを報告する。この検査は CAREC (Caribbean Epidemiology Centre) / PAHO (Pan American Health Organization) において行われた。1988,1999年と、さらに 1995年にサルの黄熱感染が確認されている。しかし、ヒトでの黄熱ウイルス感染はなかった。

PRO/AH/EDR> Yellow fever - South America (10): Trinidad, monkeys, susp
Archive Number: 20090123.0287
 情報源:Trinidad &Tobago Express、2009年1月12日
国内の広い範囲で、森林において多数の死亡したサルが発見されていることが、ハンター協会長により明らかにされた。死亡の原因は分からないが、念のため、黄熱 Yellow fever ワクチンを接種するよう呼びかけている。Red Howler monkeys は、黄熱ウイルスの宿主である。特に the Yuletide [Christmas] 期間には、食用に red howlers が殺される。5日の週に農業省当局はこの原因不明の死亡に関する調査を開始した。やや長文 
地図 Trinidad and Tobago 
[Mod.MPP-Trinidad は、最近黄熱の発生があった唯一の Caribbean island であり、Venezuela (Trinidad is just off the coast of Venezuela) において霊長類の大量死が報告されていることから、 この投稿を取り上げた] 
 
● エボラ-レストン フィリピン
PRO/AH/EDR> Ebola-Reston, porcine - Philippines (02): human seropositive
Archive Number: 20090123.0293
[1] Filipino tests positive for Ebola, experts worried
 情報源: Thomson Reuters Foundation AlertNet、2009年1月23日
首都北部の農場2ヶ所のブタの間で流行が発生したフィリピンで、少なくとも1人の the Ebola-Reston virus 検査が陽性となったことが、23日政府当局から明らかにされた。種を飛び越えたヒトへの感染が懸念されている。2008年に Ebola-Reston ウイルスが確認されたあと行われた WHO などの国際機関の専門家らによる 10日間の現地調査が終了した。サル以外で同ウイルスが確認されたのは初めてのことであり、過去にサルからヒトに感染した例があるものの、ブタからヒトに感染が生じたのは今回が初めてであった。これら 2ヶ所の農場の 50人以上の従業員がウイルスに曝露しているが、検査で陽性となったのはただ 1人のみであった。この陽性者は何も臨床症状は見られていない
[2] Q+A: Should the outbreak of Ebola in Philippines be a concern? 
 情報源: Thomson Reuters Foundation AlertNet 、2009年1月23日
関連項目 
 Ebola-Reston, porcine - Philippines 20090117.0208 

● 出血性敗血症 カンボジア、ウシ
PRO/AH/EDR> Hemorrhagic septicemia, bovine - Cambodia: (PO)
Archive Number: 20090123.0292
 情報源:ProMED-MBDS、2009年1月23日
信頼できる情報筋から、カンボジアにおいて地方病感染の状態にある hemorrhagic septicemia との情報を得た。臨床症状から Provincial Veterinarians が診断した。

● 大麦の病気,真菌性疾患-英国
PRO/PL> Fungal diseases, barley - UK
Archive Number: 20090123.0291
 情報源:Farmers Guardian、2009年1月20日
冬期の大麦で、高率に発生