2009年1月24日

鳥インフルエンザ,ヒト 中国
ラッサ熱 英国 ナイジェリアから
狂犬病 アンゴラ

● 鳥インフルエンザ,ヒト 中国(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (17): China (XC, SD)
Archive Number: 20090124.0321
[1] 新疆ウイグル自治区 Xinjiang province
 情報源:Associated Press report、2009年1月24日
中国極西部の女性1名が H5N1 鳥インフルエンザ Avian influenza 感染により死亡したと 24日衛生省が発表し、今年に入って国内で 4人が同ウイルスにより死亡したことになる。中国では最大の祝賀の季節を迎えようとしている [the Chinese Lunar Year begins on Mon 26 January 2009]。
患者は省都・ウルムチ Urumqi 在住の 31才女性で、10日に発病する前に生きた家禽の市場を訪れていたとの現地衛生局副局長の話が伝えられている。この女性は 23日に死亡した。
今月に入り、東部の女性1名、南西部の 10代の少年 1名と、北京の女性 1名も、鳥インフルエンザに感染して死亡している。2才の女児も H5N1ウイルス感染により発病したが、現在回復している。衛生省によると、この女児の母親も女児と同じく生きた家禽市場に行っており、1月初めに肺炎で死亡している。医師らは死因を確定できていない。中国政府は疑われる感染流行発生への懸念を理由に、22日に家禽とヒトの鳥インフルエンザ報告システムを立ち上げた。各地域の衛生および農業当局者は、地域内の感染は全てその日のうちに衛生省、農業省と産業商業省への報告することを義務づけられている。これに加え農業省は、旧正月休暇を来週に控え、生きた家禽市場の監視と管理の強化を指示した。お祝いの料理を作るため、より家禽との接触機会が増すためである。新たな患者発生にもかかわらず、衛生省当局は大規模な鳥インフルエンザ感染流行の証拠はないとしている。鳥インフルエンザは個別に発生して関連性はなく、H5N1 ウイルスの重大な変異も見られていないと述べた。また感染流行は寒い季節に発生したもので、専門家らから感染の活動性が増す季節と見なされている。WHOは 2003年以降、中国の 22人を含め、世界中で 251人が鳥インフルエンザによrる死亡を確認している。この数字には最新の死亡例は含まれていない。依然としてヒトには感染しにくいままであるが、家禽での鳥インフルエンザウイルス感染流行が広がれば、ヒトに感染しやすい型に変異し、世界中で数百万人の死者が出る可能性があると、専門家らは警告している。 
[2] Xinjiang province
 情報源:CNN.com Health 、2009年1月24日 [原文に20日とあるのは間違い ?] 
北西部の女性 1名が鳥インフルエンザ感染により死亡したと 24日衛生省当局が発表し、今年になってから中国国内で 4人目の鳥インフルエンザ感染による死者となった。この31才女性は 10日に発病した。24日朝 [他の報告では23日] に死亡した。H5N1 検査が陽性であったと衛生省ウェブサイトに記載されている。報道によると、8日に発病した 16才の少年が湖南省で死亡したことに対し、衛生省当局は、国内で他の感染発生の可能性はあるものの、大規模流行ではないと述べ、感染流行への懸念の払拭に当たっていた。1週間前には、東部の 27才女性 1名が鳥インフルエンザに感染して死亡している。7日にも湖南省で女児が発病し、自宅のある北部・山西省に移送された。感染経路は伝えられていない。2003年末以降、H5N1ウイルスは、アジア・欧州・アフリカの 60カ国以上の多種の鳥類に感染した。北南米やカリブ海諸国での感染は確認されていない。鳥インフルエンザのヒト-ヒト感染はまれであるが、一部で家禽からヒトに感染している。2003年以降 200人以上が死亡している。中国では 2005年に初めてのヒト-ヒト感染が報告されている。当局は、全国的なウイルスの検査態勢を整えたことを、最近発表している。 
[Mod.CP- この新疆維吾爾自治区の女性の死亡により、年初から中国国内で報告された A/H5N1  鳥インフルエンザに感染した患者5例のうち、死亡した人の数は 4人となった。2007 (8?) 年2月以来の患者発生であった。患者との接触のあったヒトへの感染拡大は報告されていない。患者の多くに、感染していた可能性のある家禽への曝露が確認されている。唯一問題となりそうな点として、唯一の生存者である 2歳児の、母親が原因不明の疾患により死亡していることである] 
[3] 山東省 Shandong province
 情報源: China view, Xinhua News Agency、2009年1月24日
中国東部・山東省の鳥インフルエンザ感染により死亡した患者には、生きた家禽との接触がなく、ニワトリを食べたことだけが判明しているに過ぎないことが、22日の山東省衛生局により明らかにされた。この27才女性は 17日、山東省・済南 Jinan において鳥インフルエンザウイルス感染により死亡した。2008年12月以降に中国で発生した 4人の鳥インフルエンザ感染による死者のうち、3人は生きた家禽もしくは家禽市場との接触が確認されている。WHO のウェブサイトによると、鳥インフルエンザ患者の 1/4から 1/3の感染源は特定されていない。済南感染隔離病院の感染症の専門家は住民らに対し、家禽や野生の禽類および排泄物などを触らないよう呼びかけている。十分に調理された家禽を食べることには、何らリスクはない。 
[Mod.CP- この女性には、調理前に感染した家禽を処理したときに感染した可能性があることには変わりない] 
[4] 山東省 Shandong province
 情報源: China view, Xinhua News Agency 、2009年1月24日。 
24日、中国東部・山東省の鳥インフルエンザに対する緊急対応体制は、女性のウイルス感染による死亡から 1週間が経過したため解除された。24日、この女性との濃厚接触者 157人は全員が健康監視からはずされた。いずれも感染が否定されている。省都・済南在住のこの 27才女性は、5日に発病し状態が悪化したため病院を受診した。この女性の死亡により、2009年の中国での鳥インフルエンザ感染による死者は2人目となった。山東省は、17日に女性が死亡したことを受け、非常態勢を布いていたが、この後ヒトや動物の鳥インフルエンザ感染報告はなかった。
[Mod.CP- 済南市内で 31856人の呼吸器病患者と季節性インフルエンザ感染による死者 586人が発生し、一方で鳥イン。フルエンザ感染による死者は 1人であるとの数字は、鳥インフルエンザウイルス感染の曝露に関連する危険性のレベルをよく表している] 
地図  China with provinces

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human - China (05): Xinjiang, fatal
Archive Number: 20090124.0305
 情報源:China View, Xinhua News Agency 、2009年1月24日
中国北西部・新疆ウイグル自治区で、31才の女性が鳥インフルエンザにより死亡し、2009年の中国国内の鳥インフルエンザによる死者は4人となったことを、24日現地保健当局が発表した。この女性は首都ウルムチ Urumqi の住民で、23日未明に死亡した。10日に発病する前に家禽市場に立ち寄っていたと当局者が述べた。この女性の H5N1鳥インフルエンザウイルス感染は、24日政府 CDC により確定された。2009年、この患者の死亡発生前に国内においては、ほか 3人が鳥インフルエンザにより死亡し、別に 1人が感染している。危険な状態となっていた 2才女児は、23日までの連続 6日間バイタルサインの安定した状態が続いており、山西省の病院で危機的な状態を切り抜けた。鳥インフルエンザ感染患者の致死率は 60%となっている。 
[Mod.YMA-新疆維吾爾自治区当局が、新たな H5N1感染による死者である 31才女性を報告した。彼女の死亡は 2009年の中国国内で 4例目の鳥インフルエンザ感染による死亡となった。過去の H5N1感染による死者は貴州省の 16才の少年で、20日に湖南省で死亡している (20090121.0257)。WHOに報告されている、確定された鳥インフルエンザ A/H5N1 による累積の死者数;2003年以降、WHOに報告された中国の感染者は 34人で、22人が死亡している。この中には、新疆維吾爾自治区と湖南省の 2人の死亡患者はまだ含まれていない]

● b型インフルエンザ菌 米国

PRO/EDR> Haemophilus influenzae, type b, fatal - USA: (MN)
Archive Number: 20090124.0319
 情報源:WebMD Health News、2009年1月23日
Hib [_Haemophilus influenzae_ type b b型インフルエンザ菌] による髄膜炎の流行により、ミネソタ Minnesota 州の乳児1人が死亡し、ほか 4人が発病したことから、the Centers for Disease Control and Prevention (CDC) は保護者らに対し、こどもには必ず Hib ワクチンの基礎免疫接種を受けさせるよう呼びかけている。
ワクチン接種が可能となった 1992年以前には、米国で毎年およそ 2万人の 4歳以下の幼児が重症の Hib感染を起こし,結果として約 1000人の死亡が発生していた。ミネソタ州では 1991年以降 Hib 感染による死者は発生していなかった。
現在 1992年以来の大規模感染流行に直面しており、1州だけにとどまらない可能性があると CDC 当局者は注意を促している。ミネソタ州で Hib に感染した 5人のうちの 1人は生後 5ヶ月であり、年齢が小さいため 1回目の Hib注射を完了していなかった。もう 1人は全てのワクチン接種を完了していたが、免疫不全であったことが判明した。死亡した患者を含む残りの 3人は、両親がワクチン接種を拒否していた。2人の親はワクチンを拒んでいた;1人の親は 5才になるまでワクチン接種を見合わせていた。
引用 CDC MMWR (23 Jan 2009 / 58 (Early Release); 1-3)

● ラッサ熱 英国 ナイジェリアから

PRO/AH/EDR> Lassa fever - UK ex Nigeria (02)
Archive Number: 20090124.0308
 情報源:Sky News Online、2009年1月23日
66才男性が、エボラウイルスと同じ仲間であるラッサ熱 Lassa fever に感染した。
[このコメントは正しくはない。2つのウイルスは無関係であり、Lassa fever virus は the _Arenaviridae_ family of viruses (アレナウイルス科), 各種の Ebola virus は the family _Filoviridae_(フィロウイルス科) に属する] 
この患者は the Royal Free Hospital に入院中で、医師によると状態は安定している。最近ナイジェリアを旅行したことが分かっている。ラッサ熱はアフリカ各地に地方病感染しており、感染のある multimammate 多乳房性 rat の排泄物を通じて感染が広がる。80% の感染者は無症状であるが、残りの患者では肝・脾・腎などの多臓器の重篤な障害を発生する。The Health Protection Agency (HPA) 当局は、この患者は弧発例であり、一般の国民への影響はないことを強調している。この患者は 6日に英国に帰国し、その 2日後に the Homerton University Hospital に入院となった。14日?に the Hospital for Tropical Diseases, University College Hospital に転院となり、Lassa 熱と診断されたため、直ちに専門医による治療が可能な Royal Free Hospital へ移送された。HPA 当局はこの感染症は周囲への感染伝播は起こりにくく、体液との接触によってのみ起こると説明している。ラッサ熱の一般的な潜伏期間は 7-10日間で、前医の医療機関における、患者およびその体液との接触者を確認していると述べた。... 同病院の入院患者や訪問者にリスクはない。 
[Mod.CP- 以前の報告に、患者の移送日時や関係医療機関名を補足する内容の報告である] 
関連項目 
Lassa fever - UK ex Nigeria 20090123.0296 

● 狂犬病 アンゴラ

PRO/AH/EDR> Rabies, canine, human - Angola: (LU)
Archive Number: 20090124.0307
 情報源:Diario Digital [trans]、2009年1月20日
2008年10月以降、アンゴラの首都における狂犬病 Rabies 感染流行により、42人の小児が死亡したことを、20日ルアンダ Luanda 小児病院長が明らかにした。成人を含む患者総数は明らかにされていない。狂犬病ウイルスの感染により同病院に入院した小児の合計は 42人であるとされている。患者の多くは 4-10才の男の子で、すでに救命不可能の状態で入院となっているのが死亡の原因と述べた。咬傷の 24時間以内に接種されさえすれば、ワクチンが唯一の有効な方法である点を強調した。イヌやネコ、サルなどの動物の咬傷を受けたら、すぐに医療機関を受診してワクチンをうつことが知られていれば、直ちに受診してワクチン接種と経過観察を受けるべきだったとしている。この 12日間に、狂犬病感染流行への対策として Luanda 当局は、動物へのワクチン一斉接種と野犬 strays dogs 狩りを行っている。23日まで続けられることになっており、これまでに 5万頭以上のワクチン接種が行われた。
[Mod.CP- 首都 Luanda はアンゴラの北部沿岸部にあり、2007年に狂犬病が大流行した Huambo から北へ約200マイル離れている。Luanda の当局は飼い犬と野犬の双方に対して精力的な対応策を実施しているようだが、ワクチン接種と殺処分の比率について報告されていない]

● エボラ出血熱 コンゴ民主共和国
PRO/AH/EDR> Ebola hemorrhagic fever - Congo DR (06): (KS)
Archive Number: 20090124.0315
 情報源:Medecins san Frontieres, Field News、2009年1月24日
コンゴ民主共和国 Congo DR 中央部の Kampungu Western Kasai [Kasai Occidental カサイオクシデンタル] province でエボラ出血熱 Ebola hemorrhagic fever の監視に当たっていた Medecins Sans Frontieres (MSF 国境なき医師団) 隔離センターの入院患者は全て退院となった。1日に、最新のエボラ感染が確認された患者の死亡した後、感染が疑われていた患者の検体は、全て検査の結果陰性となった。

● 髄膜炎 アフリカ
PRO/EDR> Meningitis, bacterial - Africa: WHO meningitis region, 2008
Archive Number: 20090124.0310
 情報源:MDSC Meningitis Weekly Bulletin 、2009年1月22日
(上記TABLE 1からの抜粋) 
国名 / 患者数 / 死亡 / 致死率 (%) / Alertの地域 / Epidemicの地域 /達成率(%) / NmA [_Neisseria meningitidis_ serogroup A] / NmW135 [ W135]/ Other Nm / Pneum / Hib 
ベニン Benin / 33 / 6 / 18.2 / 0 / 0 / 100.0 / 0 / 0 / 0 / 1 / 2 
ブルキナファソ Burkina Faso / 387 / 70 / 18.1 / 1 / 0 / 100.0 / - / - / - / - / - 
コートジボワール Cote d'Ivoire / 16 / 1 / 6.3 / 0 / 0 / 75.0 / - / - / - / - / - 
マリ Mali /55 / 5 / 9.1 / 0 / 1 / 100.0 
ニジェール Niger / 233 / 17 / 7.3 / 1 / 0 / 100.0 / 9 / 0 / 0 / 0 / 0 
ナイジェリア Nigeria / 39 / 1 / 2.6 / 0 / 0 / 100.0 
チャド Chad / 185 / 21 / 11.4 / 0 / 0 / 100.0 / - / - / - /- / - 
トーゴ Togo / 11 / 0 / 0.0 / 0 / 0 / 50.0 / - / - / - / - / - 
合計 / 959 / 121 / 12.6 / 2 / 1 / 58.9 / 9 / 0 / 0 / 1 / 2 
コメント: 
マリでは、District of Ouelessebougou において流行発生 
ニジェールでは、District of Mirriah が警戒域 
ブルキナファソでは District of Sapouy が警戒域

● 食中毒 中国 殺虫剤
PRO/EDR> Food poisoning, pesticide - China: (HB), RFIArchive Number: 20090124.0320
 情報源: Mainichi Daily News、2009年1月24日
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、製造元の「天洋食品」(河北省石家荘市)が回収、保管していたギョーザ約15万食が08年4~6月にかけて複数の地元国有企業に横流しされていたことが分かった。... 従業員が同5月にこのギョーザを食べて中毒症状を訴え、病院に運ばれていた。 横流しは、地元政府機関が経営難に陥った天洋食品の救済のため国有企業に購入を指示したもので、改めて食の安全をめぐる中国のずさんな管理が浮き彫りになった。... 日本政府は事実関係を中国側に問い合わせているが、中国側は「把握していない」と確認を避けている。... 横流しされたギョーザは日本で中毒事件が発覚する直前まで天洋食品で製造していたギョーザと同じ製品であり、安全性は確認されていなかったという。 
[2] Chinese newswire - food poisoning incident denied
 情報源: Xinhua 、2009年1月24日
[Mod.TG- 申し添えると、上記記事に取り上げられている gyoza (餃子 dumplings) は、日本で発生した食中毒事件で製品中に殺虫剤が検出された結果、日本 (の会社?) により回収されていた。記事には、日本で回収されて中国の製造工場に送り返された食品を摂取したことにより、中国でも食中毒が発生していたかどうかについて、相容れない情報が含まれている] 
関連項目 
PRO/EDR> Food poisoning, dumplings - Japan ex China (02) 20080208.0519

● 鳥インフルエンザ カナダ (2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, H5, poultry - Canada (02): (BC), conf
Archive Number: 20090124.0322
 情報源:Reuters Alertnet、2009年1月24日
バンクーバー Vancouver 近郊の七面島農場1ヶ所において、検査により鳥インフルエンザ感染流行が確認された。毒性が弱くヒトへのリスクはほとんどないと、24日当局者が述べた。the Abbotsford, British Columbia の 5万羽以上の家禽は、ウイルスが他の農場に波及しないよう処分される。検査により H5亜型鳥インフルエンザであることは判明したが、正確な型と病原性の判明にはもう少し日数を要すると伝えられている。

PRO/AH/EDR> Avian influenza, H5, poultry - Canada: (BC) susp
Archive Number: 20090124.0309
 情報源:The Canadian Press、2009年1月23日
The Canadian Food Inspection Agency (CFIA カナダ食品監視局) 当局は、British Columbia (B.C. ブリティッシュコロンビア) 州 Fraser Valley のシチメンチョウ飼育場1ヶ所で H5亜型鳥インフルエンザの感染流行が発生した疑いがあり、調査を行っている。B.C. 州の検査機関で行われた検査で、H5亜型ウイルスの存在が示唆されており、現在マニトバ  Manitoba 州ウィニペグ Winnipeg にある CFIA 国立研究所で詳細がな検査が行われているが、高病原性もしくは低病原性のいずれであるかは結果が出ていない。また、ウイルスの N (neuraminidase) のタイプの決定のための検査も行われている。5万羽を飼育する農場で呼吸器障害の症状が確認されたため、初期検査が行われた。Abbotsford にあるこのシチメンチョウ生産農家の半径 3km圏内にある数軒の農場は検疫体制下におかれている。... 
[Mod.TG- 振り返ってみると、現在鳥インフルエンザと呼んでいる高病原性ウイルス株は、かつては家禽ペストと呼ばれていた。このウイルスは家禽にも野鳥にも感染する。鳥インフルエンザ Avian influenza (AI) が家禽に感染する場合、多く (often) は低病原性である。低病原性鳥インフルエンザでは、無症候性感染や呼吸器感染、あるいは産卵中への排泄 drop もある AIウイルスの一部は、重症の全身感染症の原因となり、しばしば高い致死率を伴う。多くの野鳥は、AIに感染しても無症状 subclinical である。AIウイルスは、抗原的に相同性のある核タンパクと基質内タンパクの特徴をもつ、type A orthomyxoviruses に分類される。これは agar gel immunodiffusion (AGID 寒天ゲル免疫拡散法) 試験により血清学的に鑑別される。AIウイルスはさらに hemagglutinin inhibition および neuraminidase inhibition tests に基づき、15種類のヘマグルチニン hemagglutinin (H1-15) と 9種類のノイラミニダーゼneuraminidase (N1-9) による subtypes に分けられている。ほとんどの AIウイルスは低病原性であるが、H5および H7 AIウイルスの一部は、ニワトリ、シチメンチョウ、および gallinaceous (キジ類) の家禽に対して、HP  (高病原性)を示す] 

● 口蹄疫 中国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease, bovine - China: (HB, A), (XJ, Asia1)
Archive Number: 20090124.0318
[1] 湖北省 - FMD type A
 情報源: Sina [Trans.]、2009年1月24日
21日農業省は、13日の報告で口蹄疫 Foot & Mouth Disease [FMD] 感染流行が疑われていた湖北省武漢 Wuhan 市 East Xihu District の乳牛において、Type A FMD が確認されたとの報告を受けた。
[2] ウシ34頭のうちの1頭に FMD の感染症状があった
 情報源:News QQ [Trans.]、2009年1月24日
Erbatai Interstate Highway (Kuchar County in Aksu) の動物衛生監視局は、14日の定期監視において Gulja (Yining) 郡 (Ili (Yili) Prefecture to Payzawat (Jiashi) County in Kashgar (Kashi) Prefecture) から輸送されてきたウシ34頭のうちの1頭に、FMD の感染症状があることを発見した。21日に国立 FMD 基準検査機関において、Type Asia 1 FMD の感染が確認された。

● 原因不明の死亡,ヤギ インド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, caprine - India: (UL), RFI
Archive Number: 20090124.0317
 情報源:Samay Live、2009年1月23日
チベットとの国境にある、ピトラガル Pithoragarh 地区の4ヶ所で、原因不明のウイルス性疾患により 200頭以上のヤギが死亡し、ヒツジ [ヤギ?] 飼育業者の間に不安が広がっている。5-9日に週に Munsiyari subdivision において初めて報告されたこの疾患は、その後, Dharchula、Didihat and Berinag subdivisions へと拡大した。この伝染性疾患が急激に拡大したことにより、地域の 12万5千頭のヤギと 3万2千頭のヒツジは重大な危機に直面していると、現地獣医学当局者が語った。Kumaon region の家畜当局責任者は、検査機関に血液検体を送付したと述べた。 
[Mod.AS- 臨床症状が記載されていないため、感染症も非感染症の疑いもあり得る。acute PPR (peste des petits ruminants), caprine pleuropneumonia (CCPP, a mycoplasma disease) and pasteurellosis, though others -- such as anaplasmosis, babesiosis and helminths and others --] 

● ニューカッスル病 ベリーズ
PRO/AH/EDR> Newcastle disease, poultry - Belize (02)
Archive Number: 20090124.0316
 投稿者:ベリーズ・Dr. Victor Gongora、2009年1月23日 
発生の端緒となった農場のウイルス感染源は特定できていない。当時、tropical depression  (熱帯低気圧) 16による大規模な洪水からの復旧作業中であった。The Spanish Lookout community への道路は、河川の氾濫で寸断された。多数の動物が洪水により死亡した。発生地域は河川に近く、元から汚染があったと言われている。2008年9月以降、問題の農場における生きたトリの移動は報告されていない。産卵されたタマゴは、現地業者に販売されている。残念なことに、この地域ではどの業者もワクチンを接種していないため、ウイルス感染に非常に弱い。... ワクチンの購入先にメキシコは入っていない。米国に限っており、最近欧州からも購入した。