2009年4月29日-30日

インフルエンザA (H1N1)起源 Eurosurveillance,薬剤感受性 MMWR,ワクチン

● インフルエンザA (H1N1)(6件)
PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) - worldwide
Archive Number: 20090430.1636
[Mod.LM− 2009年インフルエンザ A(H1N1)ウイルスがヒトの間で感染循環していることは明らかであるが、豚インフルエンザウイルスとの関連性はあるものの、ブタで確認されたことはなく、今回の感染流行がブタで発生している気配もない。このため、また WHO その他の機関での用語に合わせ、ProMED では 豚インフルエンザの語ははずすこととする]
[1] The origin of the recent swine influenza A(H1N1) virus infecting humans 
 情報源: Eurosurveillance, Vol. 14, issue 17 、2009年4月30日。 
現在の感染流行の原因となった新種のインフルエンザ A(H1N1)ウイルスの遺伝子について行われた暫定的な解析結果から、全ての遺伝子の各部分は、通常の豚インフルエンザウイルスの相当する部分に非常に近縁のものであることが示された。新種のインフルエンザ A(H1N1) ウイルスがメキシコで確認され世界中の各地に瞬く間に広がった。WHO は各国政府機関や国際機関と協力し、評価、診断、感染拡大防止策の実施に当たっている。このような努力として、複数の異なるウイルス分離株からの遺伝子配列を適時公開している。このことにより、多くの科学者らがこのような活動に参加することが可能となる。
今回の新たなウイルス株の由来に関しては、いくつかの疑問が浮上している。インフルエンザ Aは一本鎖 RNA ウイルスで 8つの分節に分かれる。2つのウイルスが同じ細胞に共感染すると、それぞれの親ウイルスからの部分を含む、新たなウイルスが産生される可能性がある。公開されているデータベースにある遺伝子配列を用い、メキシコで新たに発見されたウイルス株に最も近い類縁ウイルスを同定し、clusters と系統発生樹を作成した。sequence alignment(遺伝子配列)と相同性、基本構成部分の解析による cluster 解析、および系統発生樹のいずれも同じ結果を示した。
我々の暫定的な解析結果によると、今回の新たなウイルス株に最も近い relative はブタで発見されたものであり、シチメンチョウでも確認されることがあるウイルスであった。ウイルスの 6つの segments は、北米の豚インフルエンザウイルスに関連性があり、他の2つの segments (NA and M) は Europe/Asia で分離された豚インフルエンザウイルス由来であった。the NCBI data base にある中で HA segment が最も近い clustersは、North America swine influenza A(H1N2) と H3N2s であった。
新たなウイルス株の the neuraminidase (NA) gene について最も近い relative は、1992年に分離されたinfluenza A isolates であった。さらに多くのデータを検索すれば、この遺伝子の進化の過程が解明されるかも知れない。
北米のウイルスの祖先は 1998年以降に北米で分離された H1N2 and H3N2 swine viruses の複合再集合によるものである。とりわけ 1998年の the swine H3N2 isolates 分離株は、ヒトとブタと鳥類由来の三重再集合ウイルスであった。このため、今回の暫定的解析結果は、現在の H1N1 ウイルスの祖先は少な くとも 2種類の豚インフルエンザであり、そのうちの 1種類は 1998年の the triple reassortant viruses に関連していることが示唆されている。これまでのところこの新たなウイルス株はブタでは報告されていない。ブタの集団でのサーベイランスが不十分であるためか、もしくは今回のウイルスが非常に直近におこった再集合から生まれたものであるためかははっきりしていない。 
文献多数 著者:V Trifonov(Department of Biomedical Informatics, Center for Computational Biology and Bioinformatics, Columbia University College of Physicians and Surgeons)ら 
[2] Nomenclature 命名: US drops "swine flu" name 米国政府当局、豚インフルエンザの名前をはずす
 情報源:The Bangkok Post, Agence France-Press 、2009年4月29日
これまで "swine flu" と呼ばれてきた疾患は、新たに "2009 H1N1 flu" と呼ばれることになったと、29日に米国政府当局者が述べた。米国の豚肉輸出業者が世界中から clampdown(排除)されることへの対策で ある。豚インフルエンザウイルスは、このウイルスの一部を占めるにすぎないことから、ハイブリッドインフルエンザとブタとの距離を置く一方、当局は改めて豚肉の消費 による H1N1感染がないことを強調した。
[3] MMWR Dispatch - Drug susceptibility(薬剤感受性)
 情報源:MMWR Dispatch, Vol. 58、2009年4月28日
4 月21日以来 CDC は、swine-origin influenza A (H1N1) virus (S-OIV) のヒト-ヒト感染による呼吸器感染症例について報告してきた。4月28日現在、米国内で S-OIV cases と確定診断された患者は 64人である:California (10 cases), Kansas (2), New York (45), Ohio (one), and Texas (6)。ウイルスは、これまで世界中で報告されたことがない、豚インフルエンザおよびヒトインフルエンザウイルスの遺伝子部分の独自の組み合わせを持っている。64人中13人(20%)の患者からのウイルスには、抗ウイルス薬に対する耐性があることが判明した。全てのウイルスは amantadine and rimantadine に耐性であるが、oseltamivir and zanamivir には感受性があった。この報告の目的は、新たに確認された S-OIVs の薬剤感受性を提供し、豚インフルエンザA(H1N1) ウイルス 感染に対する治療と予防のガイドライン作成に資することにある。また、抗ウイルス薬耐性のモニタリングと、診断検査開発にも寄与するものと思われる。... 感受性の検査法など(詳細は原文参照願います).. 検査された 13検体は全て M2タンパクの S31N 変異を含んであり、adamantane 系 抗ウイルス薬に耐性を示す原因となった。さらに the M2 pyrograms から類推される一部の遺伝子配列が、the M gene of S-OIVs を特徴づける変化を説明することとなった。季節性インフルエンザウイルスの adamantane 耐性の検出に使用される既知のプライマーで は、いずれの S-OIVs の検査でも検出できなかった。有効なプライマーが作成され、使用可能となっている。検査された 13のウイルスは全て  oseltamivir- and zanamivir-sensitive influenza viruses に矛盾しない IC50 値を示した。コントロールは、季節性インフルエンザウイルスであるA/Georgia/17/2006 (H1N1) が用いられた。oseltamivir に対する IC50値は 0.28 nM から 1.41 nM、for zanamivir ranged from 0.30 nM to 1.34 nM であった。また、peramivir and A-315675 に対しても感受性を示した。..つづく 
[4] 臨床的な疑問 
 投稿者:加・Andre Dascal 、2009年4月29日
診療に当たっている医師や公衆衛生関係者に。
豚インフルエンザと確定された患者の、年齢に特異的な症状や所見に興味がある。16才から64才の年齢層の中で、ウイルス検査以前に発熱も咳も認められなかった確定患者がいたかどうかも知りたい。現在の診断基準(定義)の1つが発熱であることは承知している。 全てではないにしても、ほとんどの患者に発熱が認められると考えられる。しかし、発熱がなくても検査を受けた患者がいるのではないかと考えている。咳やその他の呼吸器症状のあった患者がどれぐらいかも知りたい。 
[5] Vaccine production
 情報源: Scientific American, 60 Second Science 、2009年4月29日
WHO は 29日、感染拡大のある豚インフルエンザに対するパンデミック警戒レベルを 1段階引き上げた 5に変更し、米国 CDC は製薬会社がワクチン製造に必要な原料を入手できるよう働きかけている。
米国政府 Health and Human Services (HHS 健康人類局) は、通常のワクチン出荷期日である 8月に向けて製造中の季節性インフルエンザワクチンの batches(生産枠?)に、新たな豚イ ンフルエンザに対するワクチンを組み入れる可能性はないとしている。CDC やその他機関は、薬品会社のワクチン製造の決定時期である 2009年5月末までに、the virus reference strain(標準ウイルス株)を作成する作業に入っている。必要な施設や製造過程の調整(通常2週間以上)が一旦行われてしまえば、pilot vaccine の開発が開始され、the National Institutes of Health (NIH) の検査により、1回接種量や接種回数、安全性情報などが決定されることになる。種々の理由から、豚インフルエンザワクチンを、季節性ワクチンに含めることは難しい unlikely と当局者は述べた。季節性ワクチンは最後の製造過程に入っており、追加ワクチン株を待つことで、季節性ワクチンの使用開始時期に遅れが出ると述べた。さらに、もし新たなワクチンが 2回接種を必要とするならば、季節性ワクチンの使用を複雑化する。... 
仏・リヨン Lyon の Sanofi Pasteur 社は、最速かつ最も安全な製造方法は、豚インフルエンザと季節性インフルエンザについて,2つの別のワクチンのまま維持することであるとの意見に同意した。同社広報は、季節性ワクチンの製造の進行は順調であるとし、混合ワクチン製造の試みは季節性ワクチンの製造を遅らせる結果となると述べた。
一方、現在の豚インフルエンザ感染拡大の勢いは先が見えない状態であり(米国では)季節性インフルエンザによる入院患者は毎年約20万人で、2009年は約3万6千人が死亡している。WHO と CDC は毎年、その年のワクチンに含まれるインフルエンザウイルス株を 1月に協議し決定し、製薬メーカーが 8月には出荷することが通例となっている。CDC からの情報を待つことなく H1N1生ウイルスを供給する数少ない製薬メーカーの1つである Biotech firm Novavax, Inc 社は、the CDC が the Global Initiative on Sharing Avian Influenza Data (GISAID) database に情報を提供した情報に基づき、prototype swine flu vaccine の開発を開始した。.. 
Novavax は virus-like particle (VLP) technology により、約3ヶ月で特定のウイルスに適合するワクチンを製造することが可能と主張している。The recombinant VLPs には遺伝学的材料は用いられず、粒子をウイルスのように見せる表面タンパクが含まれていて、増殖に必要な遺伝子は含まれていないが、免疫反応は誘導される。この技術はほとんど検証されたものではないが、Novavax 社はほかにワクチンがない状態であれば、最初の作成者として緊急承認を得られる可能性があるとして、ワクチン製造に意欲的である。同社は 3ヶ月以内に CDC もしくは HHS に prototype vaccine を提示する計画である。同社の季節性ワクチンは現在、安全性と有効性に関する第3相の臨床治験段階であるが、FDA の承認を得るまでにはあと数年間かかる見通しである。
ワクチン製造メーカーは、製品出荷 (off the ground) に必要な材料を待っている状態であり、ロンドン London にある GlaxoSmithKline 社は、抗ウイルス薬 Relenza (zanamivir) の生産量を急増させている。
[6] CDC guidance for infection control in healthcare facilities
 情報源: CDC、2009年4月29日
関連項目 5月3日更新 感染症情報センター(和訳) 
[7] Interim Guidance for Clinicians 2009年4月29日午後11時45分(アメリカ東部時間)更新(原文) 
 情報源: CDC、2009年4月29日
感染症情報センター(和訳)  
訳注:本文書はすでに改訂されている。参照および比較の目的のみでこの翻訳を掲示している。 
(抜粋) 
目的:この文書はブタ由来インフルエンザA(H1N1)ウイルス感染患者、または感染が疑われる患者を診察、治療する可能性のある医療従事者への暫定的ガイダンスである。内容は新しい情報と共に改訂されるものとする。 
以下、感染経路(データがまだ少ないので、目や結膜、腸管からの感染の可能性については分かっていない 全ての呼吸器系分泌物と体液(下痢便)は感染源になりうると考えるべきである)、潜伏期間(1‐4日間という可能性が高い)、確認された症例(confirmed case 1.real-time RT-PCR 2.ウイルス培養)、臨床症状、合併症、合併症に対するハイリスク群( * 5歳未満の小児 * 50歳以上の成人 * 妊婦 * 長期滞在型医療施設や慢性疾患治療施設入居者 など...)、報告、検査、治療、追加療法、感染源となる期間(まだ分かっていない 季節性インフルエンザ感染患者のウイルス排泄期間に準じて考えると、 発症1日前から症状の消失時まで 小児、特に乳幼児はより長く感染性があるかもしれない)、感染対策の手段、抗ウイルス剤の予防投与。 
感染研 感染症情報センター(和訳)5月4日の更新改訂版 

PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) - worldwide (02): case counts
Archive Number: 20090430.1638
[1] WHO Influenza A(H1N1) - update 6
 情報源 WHO Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) 4月30日
As of 17:00 GMT, 30 Apr 2009, 11 countries have officially reported 257 cases of influenza A (H1N1) infection.
[2] PAHO - America's region
Influenza cases by a new sub-type: Regional Update ([30 Apr 2009])
 情報源 PAHO Epidemiological Alerts Vol. 6, No. 16 4月30日
On 18 Apr 2009, the National IHR Focal Point of the United States notified the laboratory confirmation of 2 human cases of swine influenza A/H1N1 in 2 children of 9 and 10 years old living in the State of California (one in the County of San Diego and the other one in Imperial County).
[3] CDC - USA update
The Swine Flu website, last updated 30 Apr 2009, 10:30 AM ET: U.S.
Human Cases of H1N1 Flu Infection (As of [30 Apr 2009], 10:30 AM ET
[GMT-4])
 情報源 CDC H1N1 flu website 4月30日
Total counts: 109 cases / 1 death
[4] Mexico - MOH update
Statistics:
Cumulative number of cases as of 29 Apr 2009
 情報源 Secretaria de Salud website (MOH) [trans] 4月30日
Total Severe Acute Respiratory infection Influenza A(H1N1) suspected: 1918
Total probable cases of Influenza A(H1N1): 286
Total confirmed cases of Influenza A(H1N1): 99
Deaths:
Total deaths Influenza A(H1N1) suspected: 84
Total deaths Influenza A(H1N1) confirmed: 8
[5] Canada - Health Protection Agency
 情報源 Health Protection Agency 4月30日
Province: Confirmed cases of human swine influenza
Alberta: 6
British Columbia: 11
Nova Scotia: 8
Quebec: 1
Ontario: 8
Total: 34
[6] Newly confirmed countries with cases
 a. オランダ Netherlands
 b. ドイツ Germany - 1st human to human transmission
[7] News briefs
  Date: 30 Apr 2009

PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1): animal health
Archive Number: 20090430.1637
[1] OIE against swine culling OIE はブタの処分に反対する 
 情報源: OIE press release、2009年4月30日
北米で感染が始まったインフルエンザA(H1N1)感染の現況下で、OIEはブタの処分を行わないよう、強く勧告する... 
[2] Pathogen's nomenclature(命名): WHO
 情報源: Associated Press via Forbes.com、2009年4月30日
WHO はブタのもたらせるリスクに関して混乱を招かないよう、今後 "swine flu" の語を使用しない旨、発表した。
[3] Pig's debated role: Mexico 
 情報源:AnimalPharmNews、2009年4月29日
[4] One health approach 
 投稿者:フィリピン・One Health advocate/EID consultant、Noel Miranda、2009年4月29日

PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) "swine flu": worldwide (07), update, pandemic 5
Archive Number: 20090429.1622
[1] WHO announces Pandemic level 5 Statement by WHO Director-General, Dr Margaret Chan 29 Apr 2009; Swine influenza
 情報源: WHO website、2009年4月29日 
感染研 感染症情報センターより抜粋) 
−WHO事務局長は、現在のフェーズ3からフェーズ4にインフルエンザパンデミックの警戒水準を引き上げた。 
−より高いフェーズへの変更は、パンデミックの可能性が高まったことを示すが、避けられないことを示す訳ではない。 
−さらなる情報収集が可能になれば、フェーズ3へ戻すかもしれないし、警戒水準を上げるかもしれない。 
−この決定は主として、ヒトからヒトへの感染を証明する疫学的データやコミュニティーレベルでのアウトブレイクを引き起こすウイルスの能力に基づくものである。 
−アウトブレイクの封じ込めが実現可能ではないと考える。現在の焦点は緩和対策に置くべきである。 
−WHO事務局長は、国境の閉鎖、海外渡航の制限をしないよう推奨する。体調の悪い人は海外渡航を延期 −WHO事務総長は、再評価を行うことを前提に、季節性のインフルエンザワクチンの生産を現時点で続けるべき 
−WHOはA/H1N1ウイルスに予防効果のあるワクチンの生産に必要なプロセスを促進する予定である。 
[2] WHO update confirmed cases Swine influenza - update 5-29 Apr 2009 
 情報源: WHO Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR)、2009年4月29日
感染研 感染症情報センター和訳より抜 粋)
状況は急速に進展し続けている。2009年4月29日18時00分世界標準時(訳注:日本時間 4月29日午前3時00分)現在、9カ国が合計148 例のブタインフルエンザA/H1N1感染を公式に報告している。アメリカ合衆国政府は91例の検査確定されたヒト症例を報告しており、1名の死亡者がい る。メキシコ政府は、7例の死亡例を含む26例の確定ヒト症例を報告している。... 
[3] PAHO update confirmed cases in the Americas Influenza cases by a new sub-type: Regional Update (29 Apr 2009 13:00 hrs. WDC time) Epidemiological Alerts Vol. 6, No. 15 
 情報源: PAHO website 、2009年4月29日
[4] USA confirmed cases 
 情報源: CDC Swine flu webpage 、2009年4月29日
[5] Mexico - MOH press releases [29 Apr 2009] Press Communication No. 135 
 情報源: Press Communication, Ministry of Health Mexico [trans.]、2009年4月29日
[6] Canada PHA confirmed cases [29 Apr 2009] Cases of Human Swine Influenza in Canada 
 情報源: Public Health Agency, Canada 、2009年4月29日 
[7] News briefs - suspected cases: 29 Apr 2009 ... 

PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) "swine flu": worldwide (06)
Archive Number: 20090429.1614
[1] Sequence analysis(遺伝子解析)
 投稿者 Peter Petermann 4月28日
20090428.1609 に関し。
"Nucleotide blast results for the virus A/California/04/2009 isolated from case A (Table 1), show that the HA, PB2, PB1, PA, NP, NS genes contain gene segments from influenza viruses isolated from swine in North America [such as, A/swine/Indiana/P12439/00], while the NA and M genes are most closely related to corresponding genes from influenza viruses isolated in swine population in Eurasia." ... 
[2] Sequence analysis
 投稿者 Joe Rojas-Burke 4月28日
the [US] Centers for Disease Control and Prevention のブリーフィング について
[3] Nomenclature(命名法)
The naming of swine flu, a curious matter
 情報源 The New York Times 4月29日
養豚業者は the term "swine flu" が適当であるかについて疑問を投げかけている
[4] Swine influenza - WHO update 4
 情報源 WHO Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) Disease
Outbreak News 4月28日
As of 19:15 GMT, 28 Apr 2009, 7 countries have officially reported cases of swine influenza A/H1N1 infection. The United States Government has reported 64 laboratory confirmed human cases, with no deaths.  ... 
[5] Update: infections with a swine-origin influenza A (H1N1) virus - USA and other countries, 28 Apr 2009
 情報源 CDC. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2009; 58 (dispatch) 4月28日
 ... As of [28 Apr 2009], the total number of confirmed cases of
S-OIV infection in the United States had increased to 64 ... 
[6] USA: 1st fatality
Texas child who died of flu recently in Mexico
 情報源 Thomson Reuters Foundation AlertNet 4月29日
[7] Germany: 3 confirmed cases
Three confirmed imported cases of A/H1N1-influenza in Germany.
 投稿者 Oliver Schmetzer 4月28日
関連項目 
"swine flu": worldwide (05) 20090428.1609

PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1), "swine flu": animal health (02), Egypt, prevention
Archive Number: 20090429.1623
 情報源:Associated Press via The Independent、2009年4月29日
これまで感染の報告はないが、予防策としてエジプト保健省は30万頭のブタの処分を開始した...

● コレラ
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update (2009) (17)
Archive Number: 20090429.1620
[1] Cholera - パラグアイ Paraguay: PAHO
 情報源 PAHO, Epidemiological alerts 4月22日
On 7 Apr 2009, the Ministry of Public Health and Social Welfare of
Paraguay (MSPBS) received laboratory confirmation of a case of
cholera arising from _Vibrio cholerae_ O1 Ogawa, biotype El Tor,
toxin producing, which occurred in a 33-year-old male patient. 
[2] ジンバブエ Zimbabwe: WHO
Zimbabwe: daily cholera update and alerts, 26 Apr 2009
 情報源 N Office for Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA),
ReliefWeb, Government of Zimbabwe; WHO report 2009年4月26日
Highlights of the day:
- 11 cases and 0 deaths added today (in comparison with 18 cases and 0 deaths yesterday [25 Apr 2009])
[3] 南アフリカ Southern Africa
 情報源 CRIENGLISH.com, Xinhua News Agency report 4月23日
There were a total of 4579 new cases on 3-17 Apr 2009 in the 9 countries, Angola, Botswana, Malawi, Mozambique, Namibia, South Africa, Swaziland, Zambia, and Zimbabwe, affected by the often fatal disease since August 2008.
[4] ソマリア Somalia (Puntland)
 情報源 Horseed Media 4月20日
On Monday [20 Apr 2009], authorities in Bander Bayla town (east
region, Puntland) confirm the death of 5 people in the latest cholera outbreak.  ... 
[5] Somalia (Southern regions)
 情報源 Press TV 4月14日
At least 20 people died of cholera on Tuesday [14 Apr 2009] with
minors accounting for a major part of the toll. More than 11 children died in the Bakool region while another 8 fell victim to the virulent disease in Middle Shabelle and one in Lower Shabelle, 
[6] ケニア Kenya
 情報源 The Standard 4月13日
全国で 2000例近い感染が報告されているアウトブレイクが,イースター休暇中に,これまで感染が確認されていない Nairobi and Mombasa にも波及するおそれがある ... 
[7] マレーシア Malaysia (Selangor)
 情報源 The Star 4月29日
50 people, including a child, suspected of having cholera have been admitted to the hospital so far, said Hospital Tengku Ampuan Rahimah director ... One patient is confirmed with cholera and is still receiving treatment at the hospital
[8] インド India: Matlab variant
 情報源 The Times of India (TNN) 4月11日
A highly virulent and deadly form of cholera strain "the El Tor hybrid" [also called the Matlab variant - Mod.LL] has now been found in India ... 
[9] ベトナム Viet Nam (Hanoi)
 情報源 Viet Nam News (VNS) 4月28日
A 2nd cholera patient in 2009 was admitted to hospital on Sunday [26 Apr 2009] 
[10] Viet Nam (Hanoi)
 情報源 Thanh Nien 4月25日
Local authorities closed four [Hanoi] dog meat shops after confirming that 2009's 1st cholera patient had eaten at one of the restaurants ... 
[11] 下痢症 - ベトナム Viet Nam (Dong Nai)
 情報源 Thanh Nien News 4月27日
An acute diarrhea outbreak, which occurred in southern Dong Nai Province's Xuan Loc District and affected more than 500 locals, is now under control  ... 
[12] インドネシア Indonesia (West Nusa Tenggara) 
 情報源 The Jakart Post 4月24日
The West Nusa Tenggara Health Office has declared a cholera outbreak, which has killed 2 residents and infected 255 others in East Lombok regency. 
[13] ミャンマー Myanmar (Rangoon)
 情報源 The Irrawaddy 4月23日
The diarrhea epidemic that has plagued Rangoon's North Okkalapa Township recently has not abated, raising concerns about an outbreak of cholera ... 

● チクングニア タイ
PRO/EDR> Chikunguya (09): Thailand (SG)
Archive Number: 20090429.1615
 情報源 The Nation 4月29日
2009年初以降,合計 6379人がチクングニアウイルス the insect-borne chikungunya virus に感染したと,29日保健当局が発表した。

● イネの病気,Tungro disease フィリピン
PRO/PL> Tungro disease, rice - Philippines: (AK)
Archive Number: 20090430.1634
 情報源:The News Today (TNT, Philippines) 、2009年4月28日
ネズミと tungro virus が Aklan 州の水田に被害を及ぼしている。農業当局と自治体は、対策を取り始めている。
[Mod.DHA−Tungro は  South East Asia においてイネに最も大きな被害をもたらせる疾患の 1つである。全滅したとの報告もある。 _Rice tungro bacilliform virus_ (RTBV; genus _Tungrovirus_, family _Caulimoviridae_)と _Rice tungro spherical virus_ (RTSV; genus _Waikavirus_, family _Sequiviridae_) の共感染である。同じ植物で各ウイルスの複数の genotype が確認されることもある]

● コーヒーの病気,Berry disease タンザニア
PRO/PL> Berry disease, coffee - Tanzania
Archive Number: 20090430.1633
 情報源:Bloomberg、2009年4月27日
タンザニアのコーヒー収穫量は、疾患発生と肥料不足により、2010年6月までの 12ヶ月間に11%減少すると見られている。政府のコーヒー委員会が明らか にした。暫定的な予想収穫高は 55000 metric tons で、2008/2009 の収量は 62000トンであった。最終的な数字は coffee berry disease の拡大範囲を把握しなければ分からない、と当局者は述べた。... タンザニアは、エチオピア、ウガンダ、コートジボワールに次ぐアフリカ第 4のコーヒー生産国で、 4月から8月にかけて収穫される。製品のほとんど全てが輸出される。
[Mod.DHA-商品化されている 2種類のコーヒー種、_Coffea arabica_ (arabica アラビカ or highland coffee) と_Coffea canephora_ (robusta ロブスタ or lowland coffee) のうち、風味が好まれているのは arabica の方で、タンザニアで栽培されるコーヒーの 70%を占める。Coffee berry disease (CBD; also called green berry anthracnose) は、真菌の_Colletotrichum kahawae_ を原因とする。spotting and blackening of fruit が発生する全ての地域の _Coffea_ species において、_Colletotrichum_ species の発生が報告されている。19世紀末にブラジルで報告された _C. coffeanum_ の強毒性の菌は CBD と考えられるが、the CBD pathogen は独立した種に分類されているわけではない] 

● 狂犬病 ボリビア、ウシ
PRO/AH/EDR> Rabies, bovine - Bolivia: (SC)
Archive Number: 20090430.1632
 情報源:ADN (Spain), Agencia EFE report [in Spanish]、2009年4月29日
サ ンタクルズ Santa Cruz (East) 県当局は 29日、bovine rabies 流行が発生して、パラグアイとの国境からおよそ 200km 離れた南部の地域で 74頭以上のウシが死亡したことを確認した。県の中心地である サンタクルズ市の約 200km南にある La Junta 地区で、"bovine rabies or wild rabies" が発生していることが検査で明らかになったと、農業衛生当局長が述べた。狂犬病はボリビアでは地方病感染となっている。とくに病気を伝播するコウモリが多くいる the eastern lowlands などの地域に多い。吸血コウモリが感染すると、吸血行為によりウシに狂犬病が伝播されると説明された。

● 原因不明の疾患、ウマ 米国 セレニウム
PRO/AH/EDR> Undiagnosed poisoning, equine - USA (05): (FL) selenium
Archive Number: 20090430.1631
[1] Officials blame mineral overdose in horse deaths 
 情報源: Yahoo News, Associated Press (AP) report 、2009年4月28日
フロリダ Florida 州の主任獣医学者は28日、21頭の elite polo が死亡した原因は、筋肉の疲労回復のためのミネラルが過剰に投与されたことだと述べた。19日からベネズエラチームの保有するポロ競技用のウマが倒れ始めた。試合のために the International Polo Club Palm Beach in Wellington でトレーラーから降ろされたところで、その場で死亡したり、数時間後に死亡したウマもある。症状や急速な死亡はセレニウム中毒に一致すると説明した。 
[2] 米国内で製造されたサプリメントの配合が間違っていた
 情報源: Fox News.com, Associated Press (AP) report、2009年4月23日
フロリダ Florida 州の薬局は23日、19日に死亡した 21頭の championship match 参加予定のポロ競技用のウマに与えられたサプリメントが、誤って作られていたことを明らかにした。ウマの疲労回復用のサプリメントは、法律上米国内に持ち込むことができないため、ベネズエラのチームはこの薬局に製造を依頼していた。しかし、その配合が間違っていたため、21頭のウマが次々に死亡した。