2010年9月23日

炭疽 ブータン
食中毒 イタリア、ムール貝

● 炭疽 ブータン
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Bhutan (02): (ZH Zhemgang) human death 
Archive Number: 20100923.3441
 情報源 Kuensel Online、2010年9月23日
15日の時点で Zhemgang の少なくとも1人が肺炭疽 Anthrax により死亡した疑いがあり、およそ8人が皮膚炭疽であることが当局から発表された。
合計25頭のウシ、8頭のウマ、4頭のブタ、6匹のネコも感染したと報告されている。
the dzongkhag の炭疽感染流行は当初、Bloktong village in Panbang dungkhag のある農家のウシの群れで発生し、7月第2週に、Pongchaling 村の建設現場作業員らに乾燥肉が提供された。数週間後、この肉をエサとして食べたブタの感染が報告された。Kagtong で群れの7頭のウシが死亡し、これらの肉も消費または売却された。
ウシの所有者や処分に関わった人々の皮膚症状が現れ始め、そのうちの1人に呼吸困難が生じた。診療所を受診したが、炭疽感染により死亡した。
地図 Bhutan

● 食中毒 イタリア 
PRO/AH/EDR> Food poisoning, mussels - Italy: (TO Torino) RFI 20100923.3437
[1] 市場で購入したムール貝を食べた30人以上が食中毒を発症した
 情報源 La Repubblica, Torino [in Italian]、2010年9月20日
the Porta Palazzo fish market 周辺の店舗、さらには Turin および州内の広い市場範囲で購入された spoiled or contaminated mussels ムール貝による食中毒患者の数は、次第に増えている。16-17日かけてムール貝を食べた30人以上が食中毒を発症し、病院を受診した。腹痛、下痢、嘔吐や発熱などの症状が見られた。症状や潜伏期間だけで原因を特定するのは難しいと病院側は説明している。
[2] 新たに6人の食中毒患者が確認された
 情報源 ANSA [in Italian]、2010年9月20日
Turin で新たに6人がムール貝による食中毒を発病したことが19日に確認された。いずれもスーパーで購入されたものだった。
[Mod.LL- mussels は通常調理して食べるため(ノロウイルスやサルモネラ菌などの)真の意味での感染症が原因とは考えにくい。耐熱性のエンテロトキシンの例としては、潜伏期間が6時間以内と短い Staphylococcal enterotoxin や _Bacillus cereus_ enterotoxin が挙げられる。ムール貝にも関係する dinoflagellates 産生トキシンによる Diarrheal shellfish poisoning (DSP) も診断候補の1つとなる。最も多く見られる症状は下痢 (92%) で、これに近い比率で嘔気 (80%) と嘔吐 (79%) が認められる。摂取から発症までの時間は30分から12時間である]

● クリミア・コンゴ出血熱 パキスタン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Pakistan (03): (PB)  20100923.3440
 情報源 The News International、2010年9月22日
Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF クリミア・コンゴ出血熱) を疑われ入院中の女性患者1名の感染が確定された。Village Toot, Dhoke Golguppa of Tehsil Pindigheb, Attock [district, Punjab province] 在住の35歳の女性患者が14日、高熱と止まらない鼻出血および口腔内出血、皮下出血、下血のため、病院を受診した。CCHF を疑い、the NIH, Islamabad イスラマバードに検体を送付したところ、20日に CCHF の感染が確認された ...
地図 the Attock district of Punjab province

● 結膜炎 パキスタン
PRO/EDR> Conjunctivitis, IDPs - Pakistan (SH) 20100923.3439
 情報源 The Daily Times、2010年9月23日
シンド Sindh 州全域、特にカラチ Karachi を中心として、the internally displaced persons (IDPs 国内避難民) や市民らに結膜炎 Conjunctivitis が流行している。個人衛生面など多くの点で、IDPs は特にウイルス性結膜炎の感染リスクが高い。40日間で11877人が、様々な種類の眼感染症を発症している。

● メラミン混入、乳製品 中国(2件)
PRO/AH> Melamine contamination, milk products - China (06) 20100923.3445
 投稿者 David Thomson、2010年9月23日
PRO/AH> Melamine contamination, milk products - China (05) 20100923.3434
20100922.3418 に関し
 投稿者 米・Dr Emily Beeler DVM、2010年9月22日
中国国内の melamine-contaminated milk powder が投稿されたのと同じ日に、the Journal of the American Veterinary Medical Association 誌上には、2007年に製造されていた expired, melamine-tainted pet food を与えられたネコの腎不全に関する症例報告が掲載された。
 (What's Your Diagnosis. J Am Vet Med Assoc. 2010; 237(6):633-4)

● トマトの病気,Tomato yellow leaf curl virus スペイン
PRO/PL> Tomato yellow leaf curl virus - Spain: (AL)
Archive Number: 20100923.3444
 情報源 La Voz [in Spanish] 9月21日
Tomato yellow leaf curl virus has affected between 20 and 50 percent of the area under tomato cultivation in the region of Nijar ... 

● 口蹄疫 英国: simulation exercise
PRO/AH> Foot & mouth disease - UK: simulation exercise, Nov. 2010 20100923.3443
 情報源 OIE web-site、2010年9月22日
英国の Department for Environment, Food and Rural Affairs (DEFRA) の主席獣医官は、11月の9・10日に "Silver Birch" と名付けられた foot and mouth disease [FMD 口蹄疫] に関するシミュレーション訓練を行うことを OIE に伝えた。national and local disease control centres が設置される予定の、イングランド、スコットランド、ウェールズで実施される。

● オーエスキー病 フランス、ブタ
PRO/AH/EDR> Aujeszky's disease, porcine - France (02): (PA) 20100923.3442
 情報源 Agrodigital.com [in Spanish]、2010年9月23日
2件のオーエスキー病 Aujeszky's disease を OIE に報告したフランスで、新たに3件の感染が確認された。いずれも Pyrenees-Atlantiques の症例であるが、発生地域が異なっていた:当初の2件は Alos-Sibas-Abense and Uhart-Cize であり、後の3件はEsterencuby, Saint-Etienne-de-Baigorry and Saint-Jean-le-Vieux であった。2008年、2009年の報告後、報告は途絶えていた。フランス国内の96県中95県が清浄県であるが、唯一の例外が the Department of Pyrenees-Atlantiques である。

● 流行性出血病 米国、シカ科 
PRO/AH/EDR> Epizootic hemorrhagic disease, cervid - USA (02): (MT) 20100923.3433
 情報源 AmmoLand.com 、2010年9月20日。
Montana Department of Fish, Wildlife & Parks Region 6の各地で最近、死亡した white-tailed deer シカの発見が相次いでいる。
写真 white-tailed deer