2010年10月17日

ラッサ熱-シエラレオネ
鳥インフルエンザ、ヒト (56)-インドネシア
● ラッサ熱-シエラレオネ (03)
PRO/AH/EDR> Lassa fever - Sierra Leone (03): (NO) 
Archive Number: 20101017.3770
20101008.3662 に関して
 投稿者:シエラレオネ保健衛生省・Foday Dafae, MD、2010年10月17日。
1.初発患者は、妊娠28週で早産した17才の妊婦で、母子とも死亡した(6歳児ではない)。家族共々、時にネズミを捕って食べていたが、"rat meat restaurant"を経営していたわけではない。
2.同定された母子との接触者は35人であるが、ラッサ熱を発症したのは4人のみである。患者との直接の接触もしくは二次接触者に限られ、いずれの患者も生存している。他に患者の発生を確認しておらず、潜伏期間の3週間を経過した。
3.患者は常在地域への渡航を否定していたが、居住地の Bombali Districtでは、気づかないまま、常在地域からの感染者と接触する可能性も常にある。Lassa virus-positive _Mastomys natalensis_(保有宿主)の調査で、地域感染の範囲が拡大の有無が確認できるだろう。しかし、ラッサ熱が疑われても、この地域で確定診断することはできない。
4.シエラレオネ国内では、この9か月あまりの間に、ラッサ熱患者の報告がかなり増加している。しかしこれは、政府による、5歳以下の小児と妊婦や授乳婦に対する医療の無償化政策の実施と、期を一にしている現象で、医療機関の受診者が爆発的に増加したことで、ラッサ熱以外の病気も含め、実質的には全ての病気の報告数が増加している...

● 鳥インフルエンザ、ヒト (56)-インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (56): Indonesia (JB), W Jakarta 20101017.3769
 情報源:Ministry of Health, Republic of Indonesia [machine trans.]、2010年10月18日。
2010年9月末の時点で、the Central Laboratory of Biomedical and Pharmaceutical Research and Development Agency で行われた検査の結果に基づき、新たに2人の鳥インフルエンザ [avian influenza A/H5N1 virus infection] 患者が報告されている;いずれも West Java 州に住む、35才の男性と40才の女性(Depok 在住)である。このうち男性は、8月16日に発熱の症状で発症したため直ちに病院を受診し、同24日に鳥インフルエンザを疑われ、鼻と咽頭から検体を採取された。重症肺炎となり27日に死亡した。40才の主婦であるもう1人の患者は、9月9日に発熱、咳、鼻水の症状を発症し、同12日から医療機関を受診し治療を受けていたが改善せず、X線検査で肺炎と診断され、転院し治療を受けたが、同17日に死亡した。
[Mod.CP- 上記の2例の患者らは、インドネシアで169人目と170人目の患者であり、140および141人目の死者となるだろう。]
As of 31 Aug 2010, according to WHO, 168 confirmed cases of avian A (H5N1) virus infection in Indonesia with 139 fatalities  

● インフルエンザ ジンバブエ
PRO/EDR> Influenza (08): Zimbabwe 20101017.3768
 情報源: Sunday Mail, Zimbabwe、2010年10月17日。
the 2009 pandemic A (H1N1) influenza virus 感染が、国内の全10州の多数の市民に広がっている ... 
[Mod.CP- この報告から明らかになったことは、全国に感染が拡大し、Tsholotsho district of Matabeleland North province では小児を中心に感染が発生していると言うことである。しかし確定診断が行われていないため、恐らく The 2009 pandemic (H1N1) virus と seasonal influenza A (H3N2) virus と考えられるが、はっきりしたことは分からない。9月26日のWHO からの報告によると、アフリカでは、 influenza B viruses が最も多く (44 per cent),次いで influenza A (H3) (31 per cent) となっている; 20101007.3643. ] 

● マッシュルーム キノコ中毒-ロシア、ウクライナ
PRO/EDR> Mushroom poisoning - Russia, Ukraine 20101017.3767
[1] ロシア Russia (Belgorod oblast)
 情報源: News agency Belfm.ru、2010年10月5日。
9月のmushroom 中毒患者が41人に達した。_Tricholoma_, _Russule_, _Suillus_ and _Armillaria mellea_ species などが原因で、一部の患者は、どのタイプのキノコか不明。
[2] ウクライナ Ukraine (Odessa oblast)
 情報源: News agency Viknaodessa.od.ua 、2010年10月6日。
2010年、15人がキノコ中毒に。1人が死亡している。ウクライナ国内で、Vinnitsa oblast (26), then in Donetsk oblast (18)に次いで3番目に多く、全国で136人の患者が発生している。政府当局は、80種類の危険なキノコの報告を行っている。
[3] Ukraine (Lugansk oblast)
 情報源: News agency 0642.com.ua 、2010年10月6日。
2010年の患者は8人。2009年は0人だった[ModTG注-希少種のキノコ?]。
[4] Ukraine (Ivanovo-Frankovo oblast)
 情報源: News agency chaspik.pp.ua 、2010年10月6日。
2010年、キノコ中毒患者は10人。このうち7人が先週に発生した。
[5] Ukraine Vinnitsa oblast)
 情報源: News agency for-ua.com 、2010年10月6日。
キノコ中毒に3つのピークの時期がある。春は低レベルの発生が見られ、秋に爆発的に増え、冬期に保存されたキノコで発病する。90%の患者が10月に発生すると報告されている。2009年に、死者18人を含む114人のキノコ中毒が発生している。2010年はこれまで8人と極端に少ないが、これから増える可能性がある