● クリミアコンゴ出血熱－パキスタン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Pakistan (09): (NW)
Archive Number: 20101016.3759
情報源: The Express Tribune 、2010年10月15日。
Ayub Medical Complex, Abbottabadにおいて、新たに4人がクリミアコンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) と診断された。12日の報告で感染が確定されたが、数日前にすでに退院し消息をつかめていない
情報源: The Express Tribune 、2010年10月15日。
Ayub Medical Complex, Abbottabadにおいて、新たに4人がクリミアコンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) と診断された。12日の報告で感染が確定されたが、数日前にすでに退院し消息をつかめていない
● レプトスピラ症－アルジェリア
PRO/AH/EDR> Leptospirosis - Algeria: (SF)
Archive Number: 20101016.3754
[1] 井戸水を飲んだ女性1名が死亡し、26人が緊急入院となった。情報源: ElWatan.com [in French]、2010年10月15日。
El Eulma の町では、13日の Setif セティフ病院での52才の女性1名の死亡により、大きな騒ぎが起きている。the mosque Ibn Okba Nafaa の汚染された井戸水を飲んだこの女性は、息子と共に救急室を受診していた。同市では8日以来、同じ水を飲んだ住民26人が、緊急入院している。患者らは、腹痛、頭痛、嘔吐の症状を訴えた。この水を検査した当局は、死亡して腐敗したネズミにより汚染されていたことを確認した。チフスは否定され、レプトスピラ症 Leptospirosis であったと報告されている...
[2] 7才の子どもを含む合計3人が、レプトスピラ症により死亡した
情報源: ElWatan.com [in French]、2010年10月14日。
the wilaya (province) of Setif において、この48時間に7才の子どもを含む合計3人がレプトスピラ症により死亡した。El-Eulma 市の南の Bourefref 市の the Okba Ibn Nafaa mosque にある井戸の汚水により感染した
● リーシュマニア症－アフガニスタン（2件）
情報源: ElWatan.com [in French]、2010年10月14日。
the wilaya (province) of Setif において、この48時間に7才の子どもを含む合計3人がレプトスピラ症により死亡した。El-Eulma 市の南の Bourefref 市の the Okba Ibn Nafaa mosque にある井戸の汚水により感染した
● リーシュマニア症－アフガニスタン（2件）
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis - Afghanistan (02) 20101016.3753
情報源: Yahoo 、2010年10月15日。
リーシュマニア症 Leishmaniasis は sand fly bites により感染し皮膚に変形を残す病気で、アフガニスタン国内で発生した流行により数万人の感染者が出ていることが、15日に保健当局者の話でわかった。the female phlebotomine sand fly（吸血性のメスのスナバエ）が伝播する寄生虫疾患で、薬物により治療可能で死に至る病気ではないが、皮膚リーシュマニア症は患者の身体に醜い瘢痕を遺すことがある。WHO によると1300万人のアフガニスタン人に感染の危険があるとされており、貧しい患者は薬を買うことができない。WHO が "the world capital of cutaneous leishmaniasis" と呼ぶカブール Kabul では、2000年代前半の患者数が17000人であったところ、2009年には65000人に急増した。患者の多くが小児と女性である。これは男性は通常家の外にいるが、女性と子どもはスナバエによる刺咬を受けやすい屋内で夜間を過ごすことが多いためとされている
情報源: Yahoo 、2010年10月15日。
リーシュマニア症 Leishmaniasis は sand fly bites により感染し皮膚に変形を残す病気で、アフガニスタン国内で発生した流行により数万人の感染者が出ていることが、15日に保健当局者の話でわかった。the female phlebotomine sand fly（吸血性のメスのスナバエ）が伝播する寄生虫疾患で、薬物により治療可能で死に至る病気ではないが、皮膚リーシュマニア症は患者の身体に醜い瘢痕を遺すことがある。WHO によると1300万人のアフガニスタン人に感染の危険があるとされており、貧しい患者は薬を買うことができない。WHO が "the world capital of cutaneous leishmaniasis" と呼ぶカブール Kabul では、2000年代前半の患者数が17000人であったところ、2009年には65000人に急増した。患者の多くが小児と女性である。これは男性は通常家の外にいるが、女性と子どもはスナバエによる刺咬を受けやすい屋内で夜間を過ごすことが多いためとされている
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis - Afghanistan 20101016.3750
13 million Afghans at risk of contracting leishmaniasis
情報源: Government of the Islamic Republic of Afghanistan; World Health Organization（reliefweb)、2010年10月14日。
The World Health Organization (WHO) は14日、これまで顧みられなかった熱帯病についての、初めての世界全体での報告を行った。WHO はこの機会を生かして、アフガニスタンのヘラートHerat 州で現在発生中のリーシュマニア症流行について、アフガニスタン公衆衛生省と赤新月社と共同で、注意を促すことにしている。アフガニスタンでは、特に女性や少女など1300万人の健康を脅かす、リーシュマニア症に重点が置かれている。カブールKabul は一般に、世界中で最も皮膚リーシュマニア症が多いと考えられていて、新たに報告される患者数は、例年の17000人から、2009年には、女性や少女を中心に65000人と飛躍的に増加した...
[Mod.EP－ ProMED-mail における，最新のアフガニスタンのリーシュマニア症についての報告では、小児の8.3%に皮膚リーシュマニア症の症状が見られたとの研究結果を紹介している（20070508.1487）。アフガニスタンの人口はおよそ3000万人とされており、平均余命は男女とも44才である。リーシュマニアは、タリバン体制下で無視されていたが、体制崩壊後、健康上の大きな問題となっている。]
情報源: Government of the Islamic Republic of Afghanistan; World Health Organization（reliefweb)、2010年10月14日。
The World Health Organization (WHO) は14日、これまで顧みられなかった熱帯病についての、初めての世界全体での報告を行った。WHO はこの機会を生かして、アフガニスタンのヘラートHerat 州で現在発生中のリーシュマニア症流行について、アフガニスタン公衆衛生省と赤新月社と共同で、注意を促すことにしている。アフガニスタンでは、特に女性や少女など1300万人の健康を脅かす、リーシュマニア症に重点が置かれている。カブールKabul は一般に、世界中で最も皮膚リーシュマニア症が多いと考えられていて、新たに報告される患者数は、例年の17000人から、2009年には、女性や少女を中心に65000人と飛躍的に増加した...
[Mod.EP－ ProMED-mail における，最新のアフガニスタンのリーシュマニア症についての報告では、小児の8.3%に皮膚リーシュマニア症の症状が見られたとの研究結果を紹介している（20070508.1487）。アフガニスタンの人口はおよそ3000万人とされており、平均余命は男女とも44才である。リーシュマニアは、タリバン体制下で無視されていたが、体制崩壊後、健康上の大きな問題となっている。]
● 狂犬病－米国 2010年10月
PRO/AH/EDR> Rabies update - USA (18): October 2010 20101016.3760
[1] コウモリ, human exposure - New York
2 exposed to rabid bat in Utica, New York
情報源: Rome Sentinel 、2010年10月1日。
[2] コウモリ, human exposure - South Dakota
Yankton pet owners cautioned about rabies
情報源: KCAU TV.com、2010年10月4日。
[3] アライグマ, イヌ, human exposure - Massachusetts
情報源: Natural Unseen Hazards the Telegram.com 、2010年10月2日。
[4] スカンク、イヌ、 human exposure - California
San Benito Co. skunks test positive for rabies
情報源: KSBW.com 、2010年10月4日。
[5] コウモリ、ウマ(?) - California
Another confirmed rabies case in Lassen County
情報源: Lassen County Times 、2010年10月7日。
[6] ネコ、 human exposure - Georgia
Officials urge caution after rabid kitten found in Cobb
情報源: Times - Georgian.com、2010年10月3日。
[7] コウモリ、possible human exposure - Texas
Rabid bat found at Cleveland [Texas] football stadium
情報源: HCN on line 、2010年10月7日。
[8] スカンク、イヌ- North Carolina
Another case of rabies reported
情報源: The Dispatch 、2010年10月6日。
[9] コウモリ、human exposure - Florida
Health Department: Bat bites can cause rabies
情報源: Orlando Sentinel [edited]、2010年10月8日。
[10] ネコ、human exposure - Florida
City's 7th rabies alert centered in the Baymeadows area
情報源:The Florida Times Union 、2010年10月12日。
[11] アライグマ、human exposure - Georgia
情報源:Natural Unseen Hazards 、2010年10月6日。
● ブルータング－スペイン、serotype 1,4
PRO/AH> Bluetongue - Europe (04): Spain, serotypes 1, 4 20101016.3751
Bluetongue updates 2009 - 2010 and disease future perspectives in Spain (8 slides)
情報源: Presentations, SCROFAH meeting, Brussels, 11-12 Oct 2010: Spain 、2010年10月15日。
スペイン国内でウイルスが再び感染循環し、5 recorded outbreaks of BTV-1 (1st on 20 Sep 2010) and 2 outbreaks of BTV-4 (1st on 04 Oct 2010) が報告されている....
● イヌジステンパー、野生動物－カナダ アライグマ
PRO/AH> Canine distemper, wildlife - Canada: (ON) raccoon 20101016.3748
Animal behaviour suggests disease outbreak
情報源: The Daily News 、2010年10月15日。
オンタリオ Ontario 州南西部のアライグマの間で、ジステンパー distemper の感染流行発生の恐れがある。自然資源省の生物学者は14日、野生のアライグマ数頭に異常行動が見られ、ジステンパーもしくは狂犬病の症状に一致していたことを明らかにした...原文参照願います。
[ModTG－ アライグマのイヌジステンパー canine distemper の症状としては、鼻や目からの分泌物、毛並みの乱れ rough coat of hair、衰弱、そして見当識障害や無目的な徘徊などの異常行動がある。これらの症状は進行性で、通常死に至る。症状は似ているが、狂犬病とは異なる疾患である。犬ジステンパーの症状は急速に進行する。死因は、肺炎などの二次性感染による。全部のアライグマが感染する訳ではなく、多くは感染流行を生き延びる。組織の蛍光抗体法によって確定診断される]
情報源: The Daily News 、2010年10月15日。
オンタリオ Ontario 州南西部のアライグマの間で、ジステンパー distemper の感染流行発生の恐れがある。自然資源省の生物学者は14日、野生のアライグマ数頭に異常行動が見られ、ジステンパーもしくは狂犬病の症状に一致していたことを明らかにした...原文参照願います。
[ModTG－ アライグマのイヌジステンパー canine distemper の症状としては、鼻や目からの分泌物、毛並みの乱れ rough coat of hair、衰弱、そして見当識障害や無目的な徘徊などの異常行動がある。これらの症状は進行性で、通常死に至る。症状は似ているが、狂犬病とは異なる疾患である。犬ジステンパーの症状は急速に進行する。死因は、肺炎などの二次性感染による。全部のアライグマが感染する訳ではなく、多くは感染流行を生き延びる。組織の蛍光抗体法によって確定診断される]
● 牛疫－世界各国：根絶目前
PRO/AH> Rinderpest - worldwide: on brink of extinction 20101016.3745
End of field activities sets stage for rinderpest eradication
情報源 Food and Agriculture Organization (FAO) of the United Nations press release、2010年10月14日。
ウシの致死性疾患である牛疫 rinderpest を根絶目前に追い込んでいる世界規模の野心的な取り組みにおいて、全ての野外調査 field activities が終了し、公式の根絶宣言へのお膳立てが整った。人類史上初めての、野生動物の疾患根絶の成功であり、ヒトの努力によって病気が排除されるのは、1980年の痘瘡に次いで、2度目となる。牛疫は、直接ヒトに感染することはないが、ウシなどの有蹄類が一度に大量死することで、飢餓などにつながっていた、以下原文および解説とも長文。
PRO/AH> Rinderpest - worldwide: on brink of extinction 20101016.3745
End of field activities sets stage for rinderpest eradication
情報源 Food and Agriculture Organization (FAO) of the United Nations press release、2010年10月14日。
ウシの致死性疾患である牛疫 rinderpest を根絶目前に追い込んでいる世界規模の野心的な取り組みにおいて、全ての野外調査 field activities が終了し、公式の根絶宣言へのお膳立てが整った。人類史上初めての、野生動物の疾患根絶の成功であり、ヒトの努力によって病気が排除されるのは、1980年の痘瘡に次いで、2度目となる。牛疫は、直接ヒトに感染することはないが、ウシなどの有蹄類が一度に大量死することで、飢餓などにつながっていた、以下原文および解説とも長文。
● ブタ繁殖呼吸障害症候群－ベラルーシ：新たなウイルス株
PRO/AH> Porcine reprod. & resp. syndrome - Belarus: new strain 20101016.3744A new highly pathogenic strain of virus PRRS has been detected
情報源:Agrodigital.com [In Spanish]、2010年10月15日。
the University of Ghent (Belgium) の研究者らにより、new strain of the porcine reproductive and respiratory syndrome virus (PRRSV ブタ繁殖呼吸障害症候群ウイルス) が確認された。PRRSV は genotypes of Europe と of North に分けられていた。Eastern Europe で分離された PRRSV isolates は the European genotype に入れられているが、いくつかの subtypes が存在する。今回研究者らは、ベラルーシの養豚場1か所において新株の PRRSV を発見し "Lena" と名付けた。解析の結果 Lena は a new subtype 3 in Eastern Europe とされた。また高病原性、すなわち臨床症状が重篤だった。European subtype 1 Lelystad および North American US5 strains とは異なっていた。
原著 Pathogenesis and antigenic characterization of a new East European subtype 3 porcine reproductive and respiratory syndrome virus isolate. BMC Vet. Res. 2010; 6: 30（published on 4 Jun 2010 in BMC Veterinary Research：an open access, peer-reviewed journal, UK)
情報源:Agrodigital.com [In Spanish]、2010年10月15日。
the University of Ghent (Belgium) の研究者らにより、new strain of the porcine reproductive and respiratory syndrome virus (PRRSV ブタ繁殖呼吸障害症候群ウイルス) が確認された。PRRSV は genotypes of Europe と of North に分けられていた。Eastern Europe で分離された PRRSV isolates は the European genotype に入れられているが、いくつかの subtypes が存在する。今回研究者らは、ベラルーシの養豚場1か所において新株の PRRSV を発見し "Lena" と名付けた。解析の結果 Lena は a new subtype 3 in Eastern Europe とされた。また高病原性、すなわち臨床症状が重篤だった。European subtype 1 Lelystad および North American US5 strains とは異なっていた。
原著 Pathogenesis and antigenic characterization of a new East European subtype 3 porcine reproductive and respiratory syndrome virus isolate. BMC Vet. Res. 2010; 6: 30（published on 4 Jun 2010 in BMC Veterinary Research：an open access, peer-reviewed journal, UK)