2010年10月19日

チクングニア熱・デング熱 インド
原因不明の致死性疾患 インド

● チクングニア熱・デング熱 インド
PRO/AH/EDR> Chikungunya & dengue - India (04): (DL) 
Archive Number: 20101019.3792
 情報源: Prensa Latina [in Spanish]、2010年10月19日
インドの首都デリー Dehli では19日現在、少なくとも33例のチクングニア熱 Chikungunya 患者が報告されている。1人を除いて、患者らは首都を離れていないため、ウイルスは限定的な感染伝播に留まるとの見方を示した。
2009年のデリーのチクングニア熱患者は12例のみで、いずれもケララ Kerala 州などの南部への旅行者に限られていた ... 症状の似るデング熱 dengue の首都での患者は、18日現在4614人である...
[Mod.TY- 2010年初の ProMED-mail における報告(20100929.3524)によれば、9月22日の時点の Dehli のチクングアア熱患者は8人だった。1か月後、33人になったと報告されている。サルや他の野生生物がデリー市内における、チクングアアウイルスの保有宿主になってるとの記述はない。南部の常在地域から来たウイルス血症の状態の患者が、デリーの outbreak を引き起こしていると考えるのがもっともらしい]

● 原因不明の致死性疾患 インド
PRO/EDR> Undiagnosed fatal illness - India (03): (UP) RFI 20101019.3785
 情報源: FluTrackers.com, Media Alert report from the Media Scanning &Verification Cell, IDSP-NCDC (Integrated Disease Surveillance Project, National Centre for Disease Control 、2010年10月18日
9 deaths due to mystery fever in Lucknow district, Uttar Pradesh
16日、Lucknow で原因不明の発熱性疾患により少なくとも9人が死亡した。医療チームが、17日に Khadra on the outskirts of Lucknow に到着したが、原因の解明には至っていない。3日間の微熱のあった22才の男性が、最初の患者となった。この男性は、Khadra の Roopnagar colony の自宅で死亡した。その後、同じく発熱のあった 8 individuals ([ages] 5, 25, 26, 28, 40, 41, 56, and 60) が死亡した。死亡患者の大半は公立病院での治療を受けていた。主席医官は、26才の男性はマラリアによる発熱であったが、他の5人と40才の患者は不適切な治療が死因だと述べた。普通のウイルス熱(common form of viral fever)であったにも関わらず、使用された薬剤が間違っていたと説明した ... Khadaでは200人以上が発熱に苦しんでいるが、登録医師らは多くの患者を治療しており、They are within our reach と述べた ....
[Mod.TY- the Ramabai Nagar District of Uttar Pradesh で発生中の原因不明の致死性発熱疾患の outbreak が拡大したものではなさそうである。発熱して死亡したという以外は、詳細な情報が何もない。]
地図 the districts of Uttar Pradesh, showing the location of Lucknow district

● 炭疽 ジョージア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Georgia 20101019.3791
 情報源:Georgia Times [trans.]、2010年10月12日
ジョージア国内の2010年の炭疽感染患者は22人であった。 "Rosbalt" の報道によれば、最新の炭疽感染患者が登録されたのは昨日で、1週間前に炭疽感染で1人が死亡したばかりであった。しかし、専門家は流行の発生はなく散発性の発生のみであると見ている。
[Corr.BA- The Georgian National CDC の情報によると、(最新の)22例目の患者は、Gardabani region の54才の男性で、飼育していたウシの処分中に感染した。中等症とされている]
[Mod.MHJ- 家畜で報告される炭疽症例は毎年少数であるのに、ブタを除く全ての動物の中で、ヒトでの報告数が不釣り合い(多い)であるのは、旧ソビエトに典型的だった anthropocentric (ヒト中心の)報告体制であることを意味している;すなわち、ヒトでの感染例がない限り、家畜の死亡は調べられないということである
ウシの感染流行報告例  1999 (blank), 2000 (3), 2001 (3), 2002 (0), 2003 (0), 2004 (6), 2005 (3), 2006 (3), 2007 (4), 2008 (7), 2009 (10)
ヒトの感染報告例  1999 (51), 2000 (29), 2001 (26), 2002 (15), 2003 (27), 2004 (45), 2005 (19), 2006 (38), 2007 (42), 2008 (62), 2009 (38)
ヒトの感染発生数に見合ったワクチン接種しか行わないのであれば、費用をかけても感染拡大防止は無理だろう]

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (57): Indonesia, WHO update 4, correction 20101019.3786
 投稿者:加・Capital District Health Authority、Gaynor Watson-Creed, MSC, MD, CCFP, FRCPC、2010年10月18日
Re:  20101018.3778
Moderator のコメントの中に誤りがある
The penultimate sentence(最後から2つめの文)は、 "Overall, the global total of human cases of avian A/H5N1 virus infection becomes 507 and the number of fatalities 302" でなければならない; 文中の A/H1N1 は誤り。

● 鳥インフルエンザ 韓国、LPAI H7N7
PRO/AH/EDR> Avian influenza (58): South Korea, LPAI, H7N7, ducks, OIE 20101019.3790
 情報源: OIE WAHID Disease Information 2010; 23(42) 、2010年10月19日
Low pathogenic avian influenza LPAI (poultry), Korea (Rep. of)
感染開始時期 2010年10月5日
前回流行時期 2010年1月24日
原因ウイルス Low pathogenic avian influenza virus Serotype H7N7
新たな感染流行
発生地  Changso-ri, Yesan-eup, Yesan-gun, Ch'ungch'ong-Namdo 農場
感染した種 鳥類  Ducks, chickens, turkeys, etc.
Susceptible 3274
Cases
Deaths 0
Destroyed 3274
Slaughtered 0
疫学的コメント 継続的な鳥インフルエンザ監視プログラムの中で、5日にダックから採取された糞と咽喉頭スワブ検体が、15日にHI検査陽性となった

● ヒツジ痘、ヤギ痘 ロシア
PRO/AH/EDR> Sheep pox & goat pox, ovine - Russia (02): (PR) OIE 20101019.3784
 情報源:OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2010; 23(42)、2010年10月15日
Sheep pox and goat pox, Russia
感染開始時期 2010年9月27日
前回流行時期 2008年10月31日
原因ウイルス Capripoxvirus
新たな感染流行
発生地 : Iskra, Chernigovsky, Primorsky Kray [territory] 農村
感染した種  ヒツジ 206頭中
Cases: 32
Deaths: 4