2011年1月2日

鳥インフルエンザ、ヒト-エジプト
黄熱-ウガンダ

● デング熱・デング出血熱 2011 (01) マレーシア、オーストラリア、ブラジル、プエルトリコ
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2011 (01)
Archive Number: 20110102.0020
 - マレーシア. 31 Dec 2010. Deaths from dengue virus rose 54 percent in Malaysia this year (2010). A total of 134 people died
 - オーストラリア (North Queensland). 23 Dec 2010. 26 cases of dengue virus type 2, mainly recorded in the suburbs of Hermit Park and Mundingburra [Townsville]...
 - ブラジル (Ceara、in Portuguese). 31 Dec 2010. Ceara state the year (2010) with 13 143 confirmed dengue cases in 125 municipalities.
 - プエルトリコ(in Spanish.) 31 Dec 2010. On Thursday (30 Dec 2010), Puerto Rico announced the end of the dengue epidemic that cost 31 lives...

● 鳥インフルエンザ、ヒト-エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human: Egypt, 117 & 118th cases & list 20110102.0019
[1] 117人目は死亡、118人目は治療中
 情報源 Youm7.com [in Arabic]、2011年1月1日。
エジプト保健省報道官の医師は the avian influenza A/(H5N1) epidemic の監視チームが、新たに2人の感染者を確認したと述べた。1人目は2010年12月29日に死亡した Qena Governorate の25歳の女性で、もう1人は Ismailia governorate の27歳の男性で現在入院治療中であるが、状態は落ち着いていると説明された。これにより、2006年の流行開始以来の患者数は118人、死者は39人となった。
[2] [1]と同内容
 情報源 Egypt News、2011年1月1日。
保健省報道官は、新たな2人の鳥インフルエンザ患者を報告し、現在、合計患者数は118人となった..
[Mod.CP- Egypt Ministry of Health Confirmed Cases during 2010/2011
2010
# 91 - 20 years old, female, onset date - 6 Jan 2010 - Beni Suef governate Death
....
#117 - 25 year old female, died on 29 Dec 2010 - Qena governorate Death
2011
#118 - 27 year old man, announced 1 Jan 2011 - Ismailia governorate.]
地図 The governorates of Qena and Ismailia are widely separated. 

● 黄熱-ウガンダ (north) : アフリカ
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa: Uganda (north) 20110102.0017
 情報源 Allafrica.com 、2010年12月31日。
保健省がワクチンの到着を待ちわびる中、ウガンダ北部に発生した黄熱 Yellow fever 感染流行の拡大が続き、新たに 12人の感染が報告されたものの、新たな死者は記録されていない。2か月前の感染流行開始以来の感染者数は 190人に達したが、死者数は 48人にとどまっている。12月30日に出された声明の中で保健省は、今も感染が北部の 12の地域にとどまっているとしている: Abim, Agago, Lawo, Pader, Kitgum, Gulu, Arua, Kabong, Kotido and Lira。保健相は、1月1日にワクチンが到着する予定になっていると述べた .. .自宅周囲の水たまりを除去し、殺虫剤処理をした蚊帳の中で寝るよう呼びかけている。
[Mod.JW- 黄熱のベクターであり日中に刺咬する _Aedes aegypti_ mosquito ネッタイシマカからの防護に対しては、Insecticide-treated bednets はあまり有効ではない。他の報道では、30日に新たに1人が YF で死亡し、死者が 49人になったと伝えられている。Permanent Secretary of the Ministry of Health は 31日、150万接種分のワクチンしかない上、同じく流行が発生しているカメルーンとウガンダとで分け合わなければならないと述べた。しかし同相は、1月8日の週の終わりまでに250万人に接種するのに十分な drugs [sic] が届くとしている。数字には弱いが world stocks of YF vaccine からすると、この数字は怪しい precarious 。ProMED では2010年1月にカメルーンで 1人の黄熱患者が発生し、5月にワクチン接種が計画されていることを報告している。その後、新たな感染は報告されていない(20100527.1763)はずだが、もしカメルーンでも YF が発生しているのであれば情報提供を希望する]
地図 The affected districts

● 狂犬病-インド
PRO/AH/EDR> Rabies - India: (AP) canine, human exposure 20110102.0018
 情報源 The Times of India, Hyderabad、2011年1月2日。
[Nizamabad] 市で 1日、1頭の野犬が暴れ回り、市当局によって殺処分されるまでに32人のヒトを襲った。このイヌがヒトを襲ったのは Chandrasekharnagar Colony, Women's College area, Subashnagar, Gung, Natraj theatre and Mirchi Compound area of the town の各所である。
[Mod.CP- 抗狂犬病免疫グロブリンは高価な上に世界的に不足している。さらに創傷部位からウイルスが拡散する前にウイルスを死滅させる目的で使用されるため、治療が遅れれば効果は期待できない。今回の報告で取り上げられた問題に対応するため、安くて大量生産が可能な anti-rabies virus neutralising monoclonal antibody の開発が、インド国内で現在盛んに行われているが、未だ使用には至っていない]
地図 Andra Pradesh

● 炭疽-ロシア ウシ
PRO/AH/EDR> Anthrax - Russia: (KL) bovine 20110102.0016
 情報源 RIA (Russian Information Agency) Novosti、2011年1月2日。
ロシア南部の Kalmykia 共和国において、炭疽 Anthrax の感染流行発生が宣言されていることが、ロシア非常事態省当局から2日報告された。the Gorodovikovskiy(district of Kalmykia)の農場で、炭疽感染が疑われたため処分された1頭のウシの肉から検査機関で炭疽菌が検出された。512頭のウシを始め、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタなどにワクチンが接種された。炭疽は、牧草地で芽胞を吸入したりすることで、野生動物や家畜に感染することが多い。感染動物の血液や他の臓器に曝露することで、ヒトに感染することもある。致死性の高い炭疽だが、病型によっては抗生物質が著効し、有効なワクチンも存在する。
[Mod.MHJ-... Kalmykia は冬であり、牧草地ではなく、飼料の汚染が原因と考えられる。ロシアのムスリム地域では、死亡した動物は廃棄されるが、病気の場合は処分して精肉されてしまう。しかし、Kalmykia 人は大半が仏教徒で、このような習慣はないと思われる]