2011年2月19日

◎ 狂犬病-ペルー、吸血コウモリ
マラリア-ジャマイカ ハイチから

◎ 狂犬病 ペルー 吸血コウモリ(2件)
PRO/AH/EDR> Rabies, vampire bat - Peru (02): (AM) corr.
Archive Number: 20110219.0551
 投稿者 Jack Woodall 2011年2月19日
Mod.TY's original comment in this post read:
"ウシに対して有害作用のない用量の抗凝固剤をウシに注射する Intramural administration of anticoagulants to cattle ことにより,吸血コウモリを殺傷するのに十分な血中濃度となる"。
"Intramural(体腔内)" は間違っており, "Oral(経口)" に訂正する。

PRO/AH/EDR> Rabies, vampire bat - Peru (02): (AM) 20110219.0550
 情報源 Perupuntocom.com [in Spanish]、2011年2月18日。
17日、San Ramon in Bagua province の部族民の4歳の女児が、吸血コウモリの咬傷による森林型狂犬病 Sylvatic rabies の7人目の死者となった ...
[Mod.TY- ウシやウマなどの家畜の狂犬病が報告されていないことは奇妙である。メキシコで成功を収めた吸血コウモリ対策は行われていないようである。夜間にかすみ網でコウモリを捕獲し、warfarin (Coumadin) などの抗凝固剤をゼリーに混ぜて塗っておくと、巣に戻って自分や仲間の毛繕いをすることで抗凝固剤が摂取され,コウモリを死亡させることができる。家畜に影響がない量の抗凝固剤をウシに服用させる (上記のとおり,"Intramural" が、"Oral" に訂正された) 方法でも、吸血コウモリを死滅させるのに十分な血中濃度を達成できる]
地図 Bagua province

● マラリア-ジャマイカ ハイチから
PRO/EDR> Malaria - Jamaica ex Haiti 20110219.0549
Malaria cases confirmed among Haitian football team

 情報源 The Jamaica Observer、2011年2月16日。
Montego Bay, St James で開催の the CONCACAF Under-17 Championship に参加するためにジャマイカに到着した the Haitian under-17 football team のメンバーのうちの3人が、輸入マラリア Malaria 感染患者であることが確認された。これらの患者のほかにも同じ症状が見られるメンバーが、ジャマイカで治療を受けている。場合によりトーナメントに参加せず、ハイチに帰国させることも検討されている。
[Mod.JWー ジャマイカ政府当局の声明では、このハイチのチームは3日に到着したときには健康上の問題は見られなかったが、14日になってメンバーの6人が発熱し、その後さらに8人が発熱したため、ジャマイカ国内にマラリア感染を伝播させる _Anopheles_ mosquito が存在し公衆衛生上問題があるとのジャマイカ政府からの要望により、全員がジャマイカから出国した]
[Mod.EP- ジャマイカは1966年にマラリア清浄国の宣言を行っていたが、2006年から国内で感染伝播が発生しはじめ、6 Nov 2006 から 3 Feb 2007 の間に280人の熱帯熱マラリア感染患者が発生したことが WHO から報告された。The World Malaria Report 2010 には、22人の国内感染例がリストされている。このうち17例が熱帯熱マラリア患者だった。2006年以降のジャマイカでの再興を見れば、常に imported cases から new transmission が開始されるリスクが存在し続けていることがわかる]

● 結核、ヒト、ゾウ-米国 2009年
PRO/AH/EDR> Tuberculosis, humans, elephant - USA: (TN) 2009 20110219.0546
 情報源 Reuters、2011年2月17日。
保護区で飼育されているアフリカゾウ1頭が、the refuge で働く8人の結核 Tuberculosis 感染の原因となっていたことが、17日の,2009年に発生したこの感染流行の報告で明らかにされた。the Hohenwald (Tennessee) にある、年老いたり、虐待されたりしたゾウのための sanctuary で働く感染のあった職員らの中で発病した患者はいなかった

● 鳥インフルエンザ-インド,バングラデシュ OIE
PRO/AH/EDR> Avian influenza (17): India (TR), H5, OIE 20110219.0548
Highly pathogenic avian influenza, India Immediate notification
 情報源 OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2011; 24(7)、2011年2月19日。
感染開始時期 2011年2月3日
前回流行時期 2010年6月2日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus Serotype H5
新たな感染流行
発生地  State Duck and Poultry Farm, RK Nagar, Agartala, Agartala, Tripura
Species Birds
Susceptible 4293
Cases 2198
Deaths 219

PRO/AH/EDR> Avian influenza (16): Bangladesh (DA, RP), H5N1, OIE 20110219.0544
Highly pathogenic avian influenza, Bangladesh Follow-up report Number 28 
 情報源 OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2011; 24(7)、2011年2月13日。
感染開始時期 2007年2月5日、1st occurrence
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus Serotype H5N1 
Summary of outbreaks Total outbreaks: 6
Species Birds
Susceptible 14277
Cases 2530
Deaths 2530
Destroyed 11747
Slaughtered 0

● 鼻気管炎、ウシ-アイルランド
PRO/AH/EDR> Rhinotracheitis, bovine (IBR) - Ireland: A.I. Artificial insemination centre 20110219.0547
Irish breeding centre hit by IBR outbreak
 情報源 Farmersguardian、2011年2月18日。
Enfield, County Meath の National Cattle Breeding Centre で、50頭ものアイルランドのトップの繁殖用種牛 top breeding bulls が、鼻気管炎 Infectious Bovine Rhinotracheitis (IBR) の感染流行発生により処分されることとなった。Charolais, Limousin, Angus and Hereford などの top beef bulls のほか、the Irish Cattle Breeding Federation's Spring sire list でトップランクの dairy bulls にも感染が広がった ...

● 多包条虫-スウェーデン、キツネ OIE
PRO/AH/EDR> Echinococcus multilocularis, fox - Sweden: OIE 20110219.0543
Echinococcus: Sweden, wild fox, OIE Immediate notification
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(7)、2011年2月16日。
感染開始時期 2010年12月20日
前回流行時期 2004年
病原体 _Echinococcus multilocularis_
新たな感染流行
発生地  Lannerod, Lannerod, Uddevalla, Vastra Gotalands lan
感染した種 wild fox (_Vulpes vulpes_) shot during hunting in December 2010.