◎ ニパ脳炎-バングラデシュ

マレーシアとシンガポールでは感染ブタとの接触 
バングラデシュとインドではフルーツの摂取が原因

PRO/AH/EDR> Nipah encephalitis, human - Bangladesh: (LT Lalmonirhat & RP Rangpur) 20110207.0425
 情報源  South Asia Media Net、2011年2月6日。
Nipah [virus] encephalitis ニパウイルス脳炎により Rangpur and Lalmonirhat で 5日、新たに 4人が死亡し,合計の死者の数が 24人となった。新たな犠牲者は Dakshin Goddimari village in Hatibandha upazila of Lalmonirhat 在住の 42歳、16歳、4歳と、Mirbag in Kaunia upazila of Rangpur の住民 1名であった ...
[Mod.CP -Nipah virus は新興人獣共通感染ウイルス emerging zoonotic virus (a virus transmitted to humans from animals) である。Nipah virus に感染すると、脳炎もしくは呼吸器疾患を特徴とする重症疾患となる。マレーシアとシンガポールで発生した初めての感染流行では、患者のほとんどが感染したブタとの直接の接触による感染だった。呼吸飛沫、ブタののどや鼻からの分泌物、もしくはブタの組織との接触を介して感染が伝播された。バングラデシュとインドでの感染流行では、フルーツコウモリ infected fruit bats の排泄物に汚染されたフルーツ fruits or fruit products (e.g., raw date palm juice,ナツメヤシ生ジュース) の摂取が感染の原因となっている。フルーツコウモリ Fruit bats of the family _Pteropodidae_ -- particularly species belonging to the _Pteropus_ genus -- が自然界の保有宿主 the natural hosts for Nipah virus で,感染しても症状を現さない。先のインドとバングラデシュの流行ではヒト-ヒト感染が発生した。インドでは院内感染も発生し、患者の75% が病院職員と見舞い客だった。2001年から 2008年に報告された患者のおよそ半数がヒト-ヒト感染によるバングラデシュの患者だった。潜伏期間は,4日から45日と幅がある。致死率は40から 75%と推定されているが、現地の surveillance investigations 能力によるところが大きい。幸い、今回のバングラデシュでの流行は2 villages に限局されているようである]