2011年2月5日-7日

◎ ニパ脳炎 バングラデシュ

◎ ニパ脳炎 バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Nipah encephalitis, human - Bangladesh: (LT & RP) 20110207.0425
 情報源 South Asia Media Net、2011年2月6日
More die of encephalitis
Nipah [virus] encephalitis ニパウイルス脳炎により、Rangpur and Lalmonirhat で5日、新たに4人が死亡した。合計の死者の数が 24人となった。新たな犠牲者は、Dakshin Goddimari village in Hatibandha upazila of Lalmonirhat 在住の 42歳、16歳、4歳と、Mirbag in Kaunia upazila of Rangpur の住民1名であった ...
[Mod.CP - Nipah virus は新興した人獣共通感染ウイルス emerging zoonotic virus である。Nipah virus 感染は脳炎もしくは呼吸器疾患を特徴として重症化する。マレーシアとシンガポールで発生した初めての感染流行では、患者のほとんどが、感染のあったブタとの直接の接触による感染だった。呼吸飛沫、ブタののどや鼻の分泌物、もしくはブタの組織との接触を介して感染が伝播された。バングラデシュやインドでの感染流行では、infected fruit bats オオコウモリの排泄物に汚染されたフルーツ fruits or fruit products (e.g., raw date palm juice) の摂取が感染の原因となっている。 Fruit bats of the family _Pteropodidae_ -- particularly species belonging to the _Pteropus_ genus -- が、 Nipah virus の自然界の宿主である。コウモリは感染しても症状を現さない。インドとバングラデシュの先の流行では、ヒト-ヒト感染が発生した。インドでは院内感染も発生し、患者の 75%が病院職員と見舞い客だった。From 2001 to 2008 においては、報告される患者のおよそ半数が、ヒト-ヒト感染によるバングラデシュの患者だった。 潜伏期間は 4日から45日と幅がある。致死率は 40から75%と推定されている; が、現地の surveillance investigations 能力によるところが大きい。幸い、今回のバングラデシュでの流行は 2 villages に限局されているようである]

● 肺炎球菌 カナダ
PRO/EDR> Streptococcus pneumoniae, invasive disease - Canada: (MB) RFI
Archive Number: 20110207.0427
 情報源 chrisd.ca/blog 、2011年2月1日。
the Winnipeg Regional Health Authority [WRHA] 当局は1日、the city's downtown and Point Douglas areas で発生中の侵襲性肺炎球菌感染症 outbreak of invasive pneumococcal disease について注意を呼びかけた。mass immunization clinics ワクチン接種施設の設置を開始した。2010年の Winnipeg において98例の患者が発生した。過去3年間の年平均患者数は55例であった。感染のハイリスクのある人については、ウェブサイトに公表されている。当てはまる人は、家庭医を受診し、ワクチンを受けることができる。肺炎球菌ワクチンにより、肺炎、菌血症、髄膜炎等の重症疾患や時に死亡原因ともなる、肺炎球菌感染症を予防することができる。
[Mod.ML- 診断が不確実な IPD の診断基準では、通常は無菌であるはずの血液、髄液、胸腔内液などの体液で肺炎球菌陽性の培養結果が得られないと、pneumococcal pneumonia とは診断できない。肺炎球菌性肺炎の患者の多くはそのような体液の培養での陽性結果が得られない( 培養が行われない?)ので、IPD の診断基準によると、患者数が実際より少なく見積もられてしまう。the homeless in Winnipeg's downtown and Point Douglas areas. のホームレスに IPD が多いとの報告があり、 ウィニペグ周辺地域の 72% of the homeless men と、one 3rd of the population in Winnipeg's Point Douglas neighborhood は、 Aboriginals だとされている ...]
地図 Winnipeg is located in southern Manitoba

● 麻疹 ニュージーランド
PRO/EDR> Measles - New Zealand (04): in-flight exposure 20110207.0426
 情報源 Radio New Zealand News、2011年2月7日
More measles cases confirmed in Auckland
オークランド Auckland の麻疹 Measles 流行は、さらに広がりを見せている。The Regional Public Health Service 当局に、新たに12人の麻疹感染が疑われる患者が報告された。1月11日に到着した、ブリスベン Brisbane 発のEmirates Flight EK434 の搭乗客9人も含まれている。他の3人は、乗客らとの接触による感染、または別の感染源から感染した可能性もある。 West Auckland の患者が大部分であるが、ウェリントン Wellington の患者も1人含まれている。

● インフルエンザ 欧州、英国
PRO/EDR> Influenza (11): Europe, UK, WHO
Archive Number: 20110206.0421
[1] Europe: WHO
High influenza activity across the European Region
 情報源 WHO Regional Office for Europe, EuroFlu: Weekly Electronic Bulletin、2011年2月4日
Current situation -- week 4/2011 [24-30 Jan 2011] (グルジアとルクセンブルグの2か国で very high intensity of influenza activity、8か国で high 、26か国で mdeium) 、Virological situation -- week 4/2011 (Pandemic influenza A(H1N1) 2009 continued to predominate in the Region.) 、Cumulative virological update 、Comment (コーカサス、中央アジア、ロシアでの、A 型からB 型へのシフトを反映している) など。
[2] 英国 HPA
Influenza activity declining in the UK
 情報源 Health Protection Agency (HPA) Report, 5(5)、2011年2月4日
[Mod.CP- まとめると、多くの国々でインフルエンザの活動性が上がっており、西から東へとアウトブレイクが移動し、英国は減少傾向に入った。2010/2011シーズン用ワクチン株ウイルスと、抗原性の特徴が一致するウイルスが大半である。A(H3N2) は pandemic influenza A(H1N1) と比較してかなり少なく、the previous seasonal (H1N1) は事実上消滅している。S185T substitution in HA. の特徴を持つ、new genetic subgroup が広い範囲でその発生頻度を高めているが、抗原性の面で、the current vaccine virus A/California/7/2009.との相同性を保っている。英国で、低頻度ながら oseltamivir-resistant strains of influenza A(H1N1)2009 virus の感染循環が報告されている]

● 鳥インフルエンザ、ヒト エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (08): Egypt, WHO 20110206.0420
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR)、2011年2月2日 FORTH
Avian influenza situation in Egypt - update 43
エジプト保健省は、新たに1人の鳥インフルエンザA(H5N1)に感染した患者を公表した。Gharbia Governorate県の7歳の男児に、1月20日から症状が現れ始め、当日患者は入院した。容態は安定している。感染源の調査により、家禽への暴露を受けていたことがわかった 
関連項目 20110128.0334
地図 the governorates of Egypt

● マラリア タイ、カンボジア
PRO/EDR> Malaria, artemisinin resistance - Thailand, Cambodia: (border) 20110205.0412
 情報源 UN Integrated Regional Information Networks (IRIN) News、2011年2月4日
Border row could aid spread of drug-resistant malaria  
保健当局は、 the Thai-Cambodian frontier での国境紛争が、薬剤耐性マラリアに関する調査、早期診断、治療の妨げになることを懸念している ... 以下、カンボジアでの注意喚起、the area of the border (believed to be the epicentre of drug resistant malaria, and first detected in 2009.: Pailin and several districts of Battambang, Pursat, and Banteay Meanchay provinces in western Cambodia, as well as districts on the Thai side of the border, A section of Kampot Province near Cambodia's Vietnamese border is also included.)、など

● 口蹄疫 韓国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - S. Korea (08): spread, vaccination 20110207.0424
[1] 146th outbreak
Additional FMD case found in South Korea's largest port city
 情報源 Yonhap News、2011年2月7日
韓国政府当局は7日、ソウル Seoul の南東450kmの国内最大の港湾都市である釜山 Busan 市の、568頭のブタとヤギを飼育する農場で、 口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) が発生し、2010年11月以来の発生件数が146件となったと発表した。同市では初めての確認となった ...
[2] Central breeding farm, modified stamping out
FMD found at nation's largest breeding farm
 情報源 Korea JoongAng Daily、2011年2月7日
5日、全国の農場へ高品質の精液を供給している、国内最大の飼育施設の the Department of Animal Resources Development in Cheonan, South Chungcheong において、合計13頭のブタが FMD に感染していることが確認されたことが、6日当局から発表された ...
[3] Schools kept closed in infected regions
Gov't considers delaying back-to-school day to curb animal diseases
 情報源 Yonhap News、2011年2月6日
韓国政府は、口蹄疫感染流行の拡大を沈めるため、多くの学校で冬休みを延長することに決めたと、6日政府当局が発表した

● 原因不明の致死性疾患、ウシ ラオス
PRO/AH/EDR> REVISED: Undiagnosed fatal disease, bovine - Laos: (HO) RFI 20110206.0417
 情報源 Vientiane Times、2011年2月4日
Aed district, Houaphan province のおよそ200頭のウシとバッファローの子どもが、口部の感染症により死亡したと、現地当局が3日報告した。死亡したのは、生後1から6か月のウシであると、州の当局者が述べた。検査の結果、口蹄疫 foot-and-mouth disease [FMD] や最近の寒冷気候で死亡したのではなく、口部の感染が原因としている。ラオス北部のベトナムと国境を接する同地区内の9つの村の家畜が死亡した。住民らの話では、2010年11月末に、ベトナムの Houaphan で発生していたとされる。感染動物の死体を河川に捨てたことで、急速に拡大したと説明されている。
[Mod.AS- どのような検査で FMD が除外されたのかなど、あいまいな部分が多い ... 先のラオスのウシの原因不明の死亡の原因は、 hemorrhagic septicaemia など、多くの原因によるものであった]