2011年3月5日

Kunjin/Barmah Forest/Ross River/MVE viruses -オーストラリア
鳥インフルエンザ、ヒト (19) -インドネシア

● Kunjin/Barmah Forest/Ross River/MVE viruses -オーストラリア
PRO/EDR> Kunjin/Barmah Forest/Ross River/MVE viruses - Australia
Archive Number: 20110305.0721
 情報源 Pilbara Echo、2011年3月4日。
当局の医学昆虫学者 Department of Health Medical Entomologist によると、The University of Western Australia が担当する蚊族とウイルスのサーベイランスで、the Kimberley で最近 Kunjin virus が確認されており、the Pilbara region でも活動性が認められている。the Kimberley, Pilbara, Gascoyne and Murchison regions 各地で、最近の豪雨によって蚊族の繁殖を招く水たまりが発生し、サーベイランスの結果、蚊族が Kunjin virus および Murray Valley encephalitis (MVE) virus を保有していることが確認されている。the Kimberley and Pilbara regions ではすでに Ross River virus and Barmah Forest virus diseases の患者も多数発生している ...
関連項目 20100417.1251

● 鳥インフルエンザ、ヒト (19) -インドネシア 疑い
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (19): Indonesia (WS), susp 20110306.0736
A bird flu suspect rapid tests positive in West Sumatera
 情報源1 Indonesia newspaper, Kompas、2011年3月5日。
 情報源2 Bird Flu Information Corner 
1月から3月にかけて The M Djamil hospital で 8人の鳥インフルエンザ Avian influenza 感染が疑われる患者が治療を受けた。3人は退院したが、5人が今も集中治療下にある。患者らは Padang city 周辺の住民で、1人は Dharmasraya の住民だった。鳥インフルエンザ迅速検査で、合計5人が陰性で1人が陽性だった。患者らの採血検体について、確認検査が行われている。
[Mod.CP- Padang, West Sumatera 周辺で鳥インフルエンザ A/(H5N1) ウイルス感染が疑われているこの 8人の患者のうち、1人が迅速検査で陽性となり、5人は陰性だった。残る 2人は結果待ちと思われる。どのような迅速検査 rapid test だったのかの説明はない]
[* Errata 20110305.0718 Indonesia (NS) が、NS → WS に訂正された]

● 原因不明の疾患、ウシ-メキシコ SL RFI
PRO/AH/EDR> Undiagnosed Illness, bovine - Mexico: (SL), RFI 20110305.0724
 情報源 El Sol de Cuautla, El Sol de San Luis report [in Spanish]、2011年3月3日。
San Luis Potosi の高地で、多数の家畜が狂牛病のような病気が発生しているとして、当局者が注意を促している。対応が遅れれば他の地域にも拡大する恐れがあるとされている。診断はついていないが以前にも認められた症状で、"mad cow disease" のようだと説明されている。
[Mod.TG- メキシコでは BSE が報告されたことはない ... ]

● 口蹄疫-韓国、南アフリカ
PRO/AH> Foot & mouth disease - S. Korea, S. Africa: vaccination 20110305.0723
[1] 韓国 12m food-and-mouth vaccines shipped to S. Korea
 情報源 Farming UK、2011年3月4日。
Intervet/Schering-Plough Animal Health 社は 4日、韓国政府当局による口蹄疫 FMD outbreak 対策を支援するため、12 million doses of foot-and-mouth disease (FMD)
vaccine を出荷したと、発表した ...
[2] 南アフリカ Onderstepoort to reintroduce foot and mouth vaccine line
 情報源 Businessday.co.za、2011年3月4日。
南アフリカ政府当局は、10年前に停止した生産能力を回復させるため、農業研究委員会 the Agricultural Research Council (ARC) 付属の 獣医学研究所 the Onderstepoort Veterinary Institute 内の新たな施設における、FMD ワクチンの製造に資金を提供している。農業相は 28日、口蹄疫が疑われる感染流行発生により、今も偶蹄類の動物とその製品の輸出が停止されていると述べた。The Onderstepoort Veterinary Institute が FMD ワクチンの製造を開始したのは 1960年代のことであったが、製造技術が立ち後れていたことを理由に、2005年に製造が中止されている ...
[Mod.AS- EU が加盟国に対してその使用を禁止した1990年以降、欧州のワクチンメーカー FMD-vaccine manufacturers の数は減っている。この措置のあと OIE は、the "FMD free" status の公認基準に "freedom without vaccination." を加えた。さらに 1998年、the World Trade Organization (WTO) と the OIE の間で、disease-free areas の公認にこの OIE の指示 mandate が必要との合意が成立した。その後 the status "FMD free"  達成国は着実に増加しているが、2001年の英国、あるいは2010年の日本や韓国のような大規模流行では大量処分が行われて国民の不評を買っており、ワクチンに対する新たな需要が発生するかもしれない]

● ニューカッスル病-メキシコ
PRO/AH/EDR> Newcastle disease, avian - Mexico (GR) 20110305.0722
 情報源 SDP Noticias, Notimex report [in Spanish]、2011年3月3日。
政府当局 Agriculture, Livestock, Rural Development, Fisheries and Food [Sagarpa by its Spanish initials] は 3日、Chilpancingo [Guerrero state] の動物園で velogenic (= 高病原性) Newcastle disease virus に感染した 114羽の鳥類が処分され、園は一時的に閉鎖されたことを明らかにした ... このウイルスは、クジャクにより伝播された。

● BSE-カナダ、ウシ
PRO/AH/EDR> BSE, bovine - Canada: (AB) 20110305.0720
Alberta dairy cow found with mad cow disease
 情報源 Reuters、2011年3月4日。
カナダ政府当局 the Canadian Food Inspection Agency (CFIA) は、アルバータ Alberta 州の乳牛 1頭の狂牛病 BSE 感染が確認されたが、肉牛の輸出に影響しないと説明した。同局は 2月18日、生後 77か月の乳牛 1頭の bovine spongiform encephalopathy, or BSE 感染を確認した ...
[Mod.TG- 生後 77か月ならほぼ 6歳半ということになる。そこでいくつかの疑問が生じる: 飼料の汚染によるものなのか? 本当にプリオンなのか? ウイルス感染の可能性はないのか? ]
[* タイトルが MB Manitoba となっているのは、WINNIPEG, Manitoba (Reuters) からの報告のため、誤って付けられたか ? ... 後に MB → AB に訂正あり; 訂正済み]

● 鳥インフルエンザ (24) -パレスチナ自治区・西岸 H5N1 確定
PRO/AH/EDR> Avian influenza (24): Palestinian Authority, West Bank, H5N1 conf. 20110305.0719
2000 turkeys diagnosed with bird flu near Jenin
 情報源 Maan News Agency (Bethlehem)、2011年3月5日。
Jenin 近郊の West Bank 北部の村 Silat Al-Harithiya で、2000羽のシチメンチョウの群れが鳥インフルエンザウイルス the H5N1 "bird flu" virus に感染したことが確認されたと、The veterinary department of the Palestinian Authority Agriculture Ministry 獣医学当局者が述べた。2月27日に大量の鳥類の死亡が発生し、当局と獣医師らが調査を行っていた。Ramallah の獣医学センターで行われた検査で influenza A subtype of H5N1 の感染が確認され、2日にイスラエルの検査機関で確定診断された。