2011年6月19日

新種のブニヤウイルス性疾患、ヒト 中国

● 新種のブニヤウイルス性疾患、ヒト 中国
PRO/AH/EDR> Novel bunyavirus disease, human - China (02) 20110619.1880
 情報源 China Daily、2011年6月16日
16日現在、中国中部及び東部の Henan, Hubei, Shandong, Anhui and Jiangsu の各省から、ダニ媒介性疾患による280人以上の患者が報告されていることが、当局により明らかにされた。12人が死亡している。患者の90%が40歳以上で、農業関係者が90%を占めている。
"fever-thrombocytopenia syndrome" と命名されたこのダニ媒介性疾患は、中国中部で発見された Bunia virus [Bunyavirus] による、新たな感染症である。患者の多くが、嘔気、倦怠感、食欲不振を訴えるという。2010年10月、衛生省は対策及び感染予防策のガイドラインを発表している。
[Mod.TY- 病原体は severe fever with thrombocytopenia syndrome (SFTS) virus であり、the genus phlebovirus in the Bunyaviridae family に属する新たなウイルスである。 (20110317.0853)このウイルスは2人の患者の血液、ダニ_Haemaphysalis_ ticks 、イヌから分離されている。ダニやイヌからウイルスが分離されても、competent sources of infectious blood meals for arthropod vectors の証拠とはならないが、可能性が示唆される]

● ハンタウイルス 米国
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2011 - Americas (28): USA (ME)
Archive Number: 20110619.1881
 情報源 CDC Morbidity and Mortality Weekly Reports (MMWR) - Notes from the Field, Hantavirus Pulmonary Syndrome、2011年6月17日
4月25日、the Maine Center for Disease Control and Prevention に、ハンタウイルス肺症候群 hantavirus pulmonary syndrome (HPS) の疑われる、70歳の男性患者に関する報告が入った。最近の州外への旅行はなかった ... 血清検体で、ハンタウイルス反応性免疫グロブリンM (1:6400) 及び G (1:1600) 抗体が検出され、患者血液中から Hantavirus RNA が検出された。1993年に初めて確認されて以来、2010年12月までに合計560人の HPS 患者が、32の州から CDC に報告されている。今回の症例が確認されるまで、Maine 州では発生がなかった。
[Mod.TY- There are 3 hantaviruses likely to occur in Maine: Sin Nombre virus, Monongahela virus and New York virus. All 3 can cause HPS. The rodent host of Sin Nombre and Monongahela viruses is _Peromyscus manicuatus_ and _P. leucopus_ is the host of New York virus]

● 原因不明の脳炎 インド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed encephalitis - India: (BH) 20110619.1879
 情報源 NDTV、2011年6月19日
Bihar's Muzaffarpur district でこの2週間に、17人の小児が脳炎で死亡した。

● 大腸菌 欧州,米国(2件)
欧州 O104
PRO/AH/EDR> E. coli O104 - EU (21): case update 20110619.1877
[1] ECDC update、2011年6月17日
[2] WHO update、2011年6月17日
[3] 水から検出
 情報源 The Local、2011年6月18日
フランクフルト Frankfurt 市北東部の河川 the Erlenbach stream から、大腸菌 O104:H4 strain が検出された

米国 O157/non-O157
PRO/AH/EDR> E. coli O157/non-O157 - USA: (TN, VA) 20110619.1869
[1] 情報源 Tricities.com 、2011年6月17日
Northeast Tennessee で5月中旬より発生中の大腸菌感染流行により、新たに2人の患者が発生し、2011年のこれまでの患者数が合計15人となった。
[2] 情報源 Food Safety News 、2011年6月13日
Eastern Tennessee から報告されている大腸菌感染の集団発生は、O157 以外に、non-O157 Shiga toxin-producing _E. coli_ (STEC) も関与し、対策に苦慮していることから、the "new normal" である可能性がある。当局者によると、Tennessee 州内では、3人の O157:H7 cases, に加え、2 cases of _E. coli_ O103 and 1 of O169 が確認されている。合計11 cases of _E. coli_ infection.に関する調査が行われている ... 5日、Virginia 州西部のきょうだい2人が、 _E. coli_ O157:H7. 感染のため、テネシー Tennessee 州の病院を受診し、2歳の女児は死亡したが、5歳の男児は救命された

● カンピロバクター症 米国
PRO/AH/EDR> Campylobacteriosis, unpasteurized milk - USA: (WI) 20110619.1872
 情報源 Wisconsin Business、2011年6月17日
Raymond で6月に、学校行事で生の未殺菌ミルクを飲んだ16人が感染した下痢症の原因菌であるカンピロバクター the _Campylobactor jejuni_bacterium は、ミルクを産出した農場の菌と同じ菌であることが、検査で明らかになった。保護者のうちの1人が、同農場のミルクを、この学校行事に供出していた。 

● 狂犬病 アンゴラ
PRO/AH/EDR> Rabies, animals, human - Angola (03) 20110619.1870
 情報源 Agencia AngolaPress -- ANGOP [in Portuguese]、2011年6月17日
Cabinda でイヌに襲われたヒトの数は、1月25日以来 405人に達し、このうち12人が死亡していることが、当局者から明らかにされた。1日6件のペースで、イヌによる咬傷が発生している。徘徊するイヌ、ネコ、サルを捕獲し、飼い主が現れなければ処分する方針を話し合った。州内に残っている治療 [human post-exposure treatment] 用の狂犬病 Rabies ワクチンは、わずか50本となった。

● 炭疽 インド,アルゼンチン,セルビア(3件)
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - India (03): (OR) 20110619.1871
[1] Anthrax scare: Swab tests found positive
 情報源 The New India Express、2011年6月16日
Tumudibandh block in Kandhamal district.内の各村で、炭疽 Anthrax 感染が急速に広がっている。Sanaguchuka village in Gumma panchayat から初めて感染が報告された後、10 more villages under Bilamala and Belaghar panchayats.に飛び火した。4人の患者のスワブ及び血液検体の検査が陽性であることが13日に判明した。これまでに25人が感染した。
[2] More anthrax cases reported
 情報源 The New India Express、2011年6月18日
MKCG Medical College and Hospital は16日、新たに Mahulpada village在住の7人の炭疽感染の症状のある患者を受け入れた。

PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Argentina: (CB) 20110619.1876
 投稿者 アルゼンチン・Laboratorio Azul Diagnostico SA、Dr Ramon Noseda、2011年6月14日
General Lavalle, Cordoba Province,の生後15か月の雌のウシ250頭の群れが、maize meal を混ぜた自然の低塩牧草地で放牧されていた。およそ20日後に、肝臓の腫脹と開口部からの出血を伴なって急死した。血尿を認める症例があった目、レプトスピラ症か細菌性ヘモグロビン尿症 bacilliary haemaglobinurea が疑われた。肝臓の検体で、炭疽菌が培養された

PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Serbia: (VO) 20110619.1868
[1] Anthrax found in 2 Serbian villages
 情報源 Taiwan News/AP、2011年6月16日
セルビア政府当局は、北部の the villages of Bocar and Novo Milosevo.の2か所で、炭疽感染流行が確認されたと発表した。
[2] Anthrax in Serbia -- situation in infected zones under control
 情報源 Tanjug、2011年6月17日
炭疽感染流行が宣言された Vojvodina の2か所の村の発生状況はコントロールされており、感染拡大の可能性は低い、と17日に農獣医学局当局者が述べた。