2011年6月18日

炭疽 バングラデシュ,キルギスタン
大腸菌 O104 -EU (20): 二次感染例

● ライム病-米国
PRO/AH/EDR> Lyme disease - USA (03): (WI Wisconsin), human, canine
Archive Number: 20110618.1867
 情報源 GazetteXtra.com、2011年5月22日。
4歳のイヌ golden and Labrador retriever mix 1匹が、立ち上がれなくなり、獣医師は Lyme disease.と診断した。Rock County では、ヒトの間でも、ライム病 Lyme disease と診断される患者が増えている。動物病院の獣医師は、新規でライム病の検査を行った症例のおよそ5%が陽性になると述べた
写真 ダニと遊走性紅斑の病変 erythema migrans lesions

● 結核-パキスタン
PRO/AH> Tuberculosis - Pakistan: increased incidence 20110618.1866
 情報源 The Express Tribune、2011年5月26日。
パキスタン国内35地区の政府系医療施設から、新たに10831人もの結核 tuberculosis (TB) 患者が報告された。とりわけパンジャブ the Punjab province の18地区から、報告患者数の86%を占める患者が報告された。2011年2月に報告されたこの結核患者数は、1ヶ月前の4910人から倍増した。
[Mod.ML- Pakistan ranks 6th among countries with the highest burden of TB in the world in 2010 。About 300 000 new tuberculosis cases are reported each year in Pakistan 。1995年にパキスタン政府は DOTS (Directly Observed Therapy, Short-course, the internationally recommended strategy for TB control) を開始したが、指定地域内の患者を含む多くの患者が DOTS にアクセスできなかった]

● 炭疽 バングラデシュ,キルギスタン
バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Bangladesh (08): (PB, SR) 20110618.1865
[1] Pabna district:4 diagnosed with anthrax
 情報源 The Daily Star、2011年6月16日。
15日、Kenai village in Faridpur upazila of the district で合計4人が炭疽 Anthrax と診断された。3日間の感染者数が14人に増えた。年齢は13歳から35歳までで、9日に処分された感染牛の生肉を取り扱った2日後に感染が確認された
[2] Sirajganj, Pabna districts:More infected with anthrax
 情報源 The Daily Star、2011年6月17日。
Sirajganj and Pabna districts で新たに5人が、炭疽菌に感染した、と16日に当局者が述べた。Char Angor village under Shahjadpur upazila で4人が感染した ... これにより、炭疽感染者数は数日間で合計64人となった

キルギスタン
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Kyrgyzstan (Jalalabad) 20110618.1864
2 persons take (have) anthrax in Jalal-Abad province, S. Kyrgyzstan
 情報源 24.kg News Agency、2011年6月16日。
Jalal-Abad province の2人について、炭疽感染が疑われていることが、非常事態省の広報から発表された。1人は、6日、Kolmon pasture において、現地獣医師の許可を得て、このウシの肉を出荷していた。これまでに、この肉を食べた人の人数が確認された。肉については、Jalal-Abad city の食品監視当局で、患者らの検体の検査は、Osh city.の公衆衛生検査所で行われる。
[Mod.MHJ- Southern Kyrgyzstan. で繰り返される発生の原因は、隣接する Uzbek province での対策が行われていないことと、the 2 provinces weak control programmes (Jala Abad and Osh) の対策が不十分なことにある]

● 大腸菌 O104 -EU (20): 二次感染例
PRO/AH/EDR> E. coli O104 - EU (20): secondary cases 20110618.1862
[1] Query on secondary transmission
 投稿者 米・University of Maryland School of Medicine 、Michael S. Donnenberg, MD、2011年6月17日。
今回の流行の起因菌 the current outbreak strain of EAEC/STEC serotype O104:H4 を原因とする、二次感染による下痢症、血性下痢症、溶血性尿毒症症候群 hemolytic-uremic syndrome (HUS) に関する記事をほとんど目にしていない。腸管出血性大腸菌 O157:H7 による下痢症患者で、濃厚接触者に二次感染が発生することは、この血清型の菌の特徴であり、少量の菌が接種されることで発症すると考えられている。このような例(二次感染)に関する報告は、非常に有用である。
[2] Food handler contamination
 情報源 Deutsche Presse-Agentur、2011年6月17日。
ドイツの研究者らは、39人が死亡した大腸菌 O104 の感染流行について、新たに第2の要因があることを突き止めた; 調理場の従業員がきづかないまま、食品についた菌を拡散させていた。この結論は、統計および検査から、1か所の market garden の食用スプラウト edible sprouts (grown from lentils, radishes and beans) が主な感染源であることが証明されてから、1週間後に出された。 Hesse state 当局者によると、スプラウトから type O104:H4 enterohemorrhagic _E. coli_ (EHEC) に感染したが、発病していなかった女性1名が、手で食品を取り扱ったために、他の20人を感染させた。ただ、トイレ使用後にきちんと手を洗っていたのであれば、感染が起きる可能性はないとし、主にホームパーティー用に出荷するこの農場の、厨房の用具を介して、大腸菌が拡がったのかもしれないと述べた。この女性はその後、最も重症型の EHEC 感染症 hemolytic-uremic syndrome を発症している。

● 鳥インフルエンザ (49) -イラン
PRO/AH/EDR> Avian influenza (49): Iran, susp., RFI 20110618.1861
Bird flu continues at Iranian poultry farms
 情報源 Mehr News (Iran) via Trend News Agency (Azerbaijan)、2011年6月16日。
イラン国内の複数の家禽飼育場で、鳥インフルエンザ Avian influenza 感染流行が続いていることが、15日に報じられた。飼育場の衛生管理が不十分なため、鳥インフルエンザを含む感染流行が広まった。3か月前に確認された飼育場 domestic poultry farms の鳥インフルエンザの感染源については、いまだ確認ができていない。
[Mod.AS- 4月15日、イランの非公式だが現地事情に詳しい情報筋 unofficial, well-versed source から、複数の地名を含む、イラン国内の広域の感染流行発生の情報が寄せられた (20110415.1181)。 ProMED-mail から2度にわたる情報提供の依頼には、未だ反応がない。Iranian News Agency からの今回の鳥インフルエンザ情報が、RFI の背景にある。最も新しい HPAI 感染流行の公式報告は、2007年12月に行われた (a single outbreak in a backyard chicken farm in Northern Iran, on the shores of the Caspian Sea、OIE)]

● 馬ヘルペスウイルス-北米
PRO/AH/EDR> Equine herpesvirus, equine - North America (08) 20110618.1859
 情報源 DVM 360、2011年6月15日。
獣医師らは、ユタの大会 Utah cutting horse competition から始まった馬ヘルペス感染 the equine herpes virus (EHV-1) outbreak は鎮静化しつつあるとしているが、モンタナ Montana州初の感染例が11日に確認された

● エキノコッカス症-スウェーデン OIE
PRO/AH/EDR> Echinococcus multilocularis, fox - Sweden (06): (KO), OIE 20110618.1858
Echinococcosis/hydatidosis, Sweden、Immediate notification (Final report)
 情報源 OIE, WAHID、2011年6月17日。
感染開始時期 2011年1月21日>終息
前回流行時期 2004年
病原体  Echinococcus multilocularis
新たな感染流行
発生地 Baggby, Borlange, Borlange, Dalarnas Lan
感染した種 Wild species、ハンティングで射殺された a wild fox (Vulpes vulpes)
Susceptible
Cases 1
Deaths 0
Destroyed 1
Slaughtered 0

PRO/AH/EDR> Echinococcus multilocularis, fox - Sweden (06): (KO), OIE, addendum 20110618.1860
[Mod.PC-  ... OIE によると、フィンランド及びロシアでは clinical and subclinical disease が報告されているが、ラトビア、リトアニア、エストニア、デンマークでは、2008年以降報告がない。他の多くの欧州各国は、過去数年間にわたって不定期的なペースで報告を行っている]